図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の動画撮影システム1aの構成を示している。図1に示すように、動画撮影システム1aは、動画撮影指示端末10aと、動画の撮影および記録を行うカメラ20aとを有する。例えば、動画撮影指示端末10aは、スマートフォンである。
動画撮影指示端末10aは、通信機100(第1の通信機)と、モニタ101と、メモリ102(第1のメモリ)と、制御部103a(第1の制御部)とを有する。図1に示す動画撮影指示端末10aの各構成は、ハードウェアである。通信機100は、無線のトランシーバである。モニタ101は、ディスプレイである。メモリ102は、揮発性または不揮発性の記録媒体である。制御部103a(コントローラ)は、1つまたは複数のプロセッサである。プロセッサは、特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。
制御部103aは、通信機100によって情報をカメラ20aに送信する。具体的には、制御部103aは、カメラ20aに対する情報を通信機100に送信させる。これによって、通信機100は、情報をカメラ20aに送信する。制御部103aは、通信機100によって情報および画像をカメラ20aから受信する。具体的には、制御部103aは、カメラ20aからの情報および画像を通信機100に受信させる。これによって、通信機100は、情報および画像をカメラ20aから受信する。
制御部103aは、モニタ101によって情報および画像を表示する。具体的には、制御部103aは、情報および画像をモニタ101に表示させる。これによって、モニタ101は、情報および画像を表示する。
通信機100は、カメラ20aと無線通信を行う。メモリ102は、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とを記憶する。制御部103aは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ20aに送信する。記録開始指示情報は、動画の撮影および記録の開始指示を示す。記録開始指示情報が送信された後、制御部103aは、通信機100によって、動画の記録に関する動画記録情報をカメラ20aから受信する。記録開始指示情報が送信された後、制御部103aは、モニタ101によって、記録予定時間と、記録開始予定時刻および記録停止予定時刻の組合せとの少なくとも1つを表示する。記録予定時間は、記録開始予定時刻および記録停止予定時刻に基づく。動画記録情報が受信された後、制御部103aは、モニタ101によって、記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つを表示する。記録時間と記録開始時刻と記録停止時刻とは、動画記録情報に基づく。
例えば、制御部103aの機能は、制御部103aの動作を規定する命令を含むプログラムを、動画撮影指示端末10aのコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムが保存された記憶装置等を有するコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により動画撮影指示端末10aに伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
カメラ20aは、通信機200(第2の通信機)と、撮像素子201と、メモリ202(第2のメモリ)と、制御部203a(第2の制御部)とを有する。図1に示すカメラ20aの各構成は、ハードウェアである。通信機200は、無線のトランシーバである。撮像素子201は、イメージセンサである。メモリ202は、揮発性または不揮発性の記録媒体である。制御部203a(コントローラ)は、1つまたは複数のプロセッサである。プロセッサは、特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。
制御部203aは、通信機200によって情報および画像をカメラ20aに送信する。具体的には、制御部203aは、動画撮影指示端末10aに対する情報および画像を通信機200に送信させる。これによって、通信機200は、情報および画像を動画撮影指示端末10aに送信する。制御部203aは、通信機200によって情報を動画撮影指示端末10aから受信する。具体的には、制御部203aは、動画撮影指示端末10aからの情報を通信機200に受信させる。これによって、通信機200は、情報を動画撮影指示端末10aから受信する。
制御部203aは、撮像素子201によって動画を撮影する。具体的には、制御部203aは、撮像素子201に動画を撮影させる。これによって、撮像素子201は、動画を撮影する。
通信機200は、動画撮影指示端末10aと無線通信を行う。制御部203aは、通信機200によって、記録開始指示情報を動画撮影指示端末10aから受信する。記録開始指示情報が受信された後、制御部203aは、撮像素子201による動画の撮影を開始する。動画の撮影が開始された後、制御部203aは、撮像素子201による動画の撮影を停止する。動画の撮影が開始された後、かつ動画の撮影が停止される前、制御部203aは、動画をメモリ202に記録する。動画の撮影が停止された後、制御部203aは、通信機200によって、動画記録情報を動画撮影指示端末10aに送信する。
例えば、制御部203aの機能は、制御部203aの動作を規定する命令を含むプログラムを、カメラ20aのコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムの実現形態は、制御部103aの機能を実現するプログラムの実現形態と同様である。
図2は、動画撮影指示端末10aの動作の手順を示している。図2を参照し、動画撮影指示端末10aによる動画撮影指示方法を説明する。
制御部103aは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ20aに送信する(ステップS100)。ステップS100において記録開始指示情報が送信された後、制御部103aは、通信機100によって、動画の記録に関する動画記録情報をカメラ20aから受信する(ステップS105)。ステップS100において記録開始指示情報が送信された後、制御部103aは、モニタ101によって、記録予定時間と、記録開始予定時刻および記録停止予定時刻の組合せとの少なくとも1つを表示する(ステップS110)。例えば、記録予定時間は、メモリ102に記憶された記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との間の時間である。ステップS105において動画記録情報が受信された後、制御部103aは、モニタ101によって、記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つを表示する(ステップS115)。記録時間は、カメラ20aにおいてメモリ202に記録された動画の時間に対応する。記録開始時刻は、カメラ20aにおいて動画の記録が開始された時刻に対応する。記録停止時刻は、カメラ20aにおいて動画の記録が停止された時刻に対応する。
ステップS110において、記録予定時間のみが表示されてもよい。ステップS110において、記録開始予定時刻および記録停止予定時刻のみが表示されてもよい。ステップS110において、記録予定時間と記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とが表示されてもよい。
ステップS115において、記録時間のみが表示されてもよい。ステップS115において、記録開始時刻および記録停止時刻のみが表示されてもよい。ステップS115において、記録時間と記録開始時刻と記録停止時刻とが表示されてもよい。
ステップS110における処理が行われる前に、ステップS115における処理が行われてもよい。
第1の実施形態の動画撮影指示方法は、ステップS100(第1のステップ)と、ステップS105(第2のステップ)と、ステップS110(第3のステップ)と、ステップS115(第4のステップ)とを有する。
第1の実施形態において、記録予定時間と、記録開始予定時刻および記録停止予定時刻の組合せとの少なくとも1つが表示され、かつ記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つが表示される。このため、動画撮影指示端末10aは、動画が記録されたタイミングまたは時間の確認のための情報をユーザに通知することができる。ユーザは、モニタ101に表示された情報に基づいて、ユーザが意図したタイミングまたは時間の動画がカメラ20aによって記録されたか否かを確認することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態の動画撮影システム1bの構成を示している。図3に示す構成について、図1に示す構成と異なる点を説明する。
第1の実施形態の動画撮影システム1aにおける動画撮影指示端末10aが動画撮影指示端末10bに変更され、かつ第1の実施形態の動画撮影システム1aにおけるカメラ20aがカメラ20bに変更される。図3に示すように、動画撮影指示端末10bは、通信機100(第1の通信機)と、モニタ101と、メモリ102(第1のメモリ)と、制御部103bと、入力インタフェース104とを有する。第1の実施形態の動画撮影指示端末10aにおける制御部103aが制御部103bに変更される。例えば、入力インタフェース104は、ボタン、スイッチ、キー、マウス、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、ペンタブレット、およびジョイスティックのいずれか1つである。入力インタフェース104は、音声入力のためのマイクであってもよい。モニタ101と入力インタフェース104とがタッチパネルにより構成されてもよい。
入力インタフェース104は、ユーザから指示を受け付ける。入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたとき、制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ20bに送信し、かつメモリ102は記録開始予定時刻を記憶する。
記録開始指示情報が送信された後、入力インタフェース104がユーザから記録停止指示を受け付けたとき、制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ20bに送信し、かつメモリ102は記録停止予定時刻を記憶する。記録停止指示情報は、動画の撮影と記録との停止指示を示す。
動画記録情報は、記録開始時刻と記録停止時刻とに基づく記録時間を含む。動画記録情報が受信された後、制御部103bは、モニタ101によって、記録時間を表示する。
記録開始指示情報が送信された後、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録予定時間を算出し、かつモニタ101によって、記録予定時間を表示する。
制御部103bは、クロック1030を有する。クロック1030は、動画撮影指示端末10b内部の時刻を生成する。
図3に示すように、カメラ20bは、通信機200(第2の通信機)と、撮像素子201と、メモリ202(第2のメモリ)と、制御部203b(第2の制御部)とを有する。第1の実施形態のカメラ20aにおける制御部203aが制御部203bに変更される。制御部203bは、クロック2030を有する。クロック2030は、カメラ20b内部の時刻を生成する。
記録開始指示情報が受信されたとき、メモリ202は記録開始時刻を記憶する。制御部203bは、通信機200によって、記録停止指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する。記録停止指示情報が受信された後、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止する。記録停止指示情報が受信されたとき、メモリ202は記録停止時刻を記憶する。カメラ20bにおいて動画の記録が強制的に停止された場合、メモリ202は、動画の記録が停止された時刻を記録停止時刻として記憶する。
上記以外の点については、図3に示す構成は、図1に示す構成と同様である。
図4は、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとにおいて発生するイベントを示している。図4における右方向に時間が進む。図4を参照し、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの概略動作を説明する。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録開始指示を受け付ける。記録開始指示に基づいて、記録開始指示情報がカメラ20bに送信される。カメラ20bにおいて、通信機200は記録開始指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録開始指示情報を送信した時刻と、カメラ20bが記録開始指示情報を受信した時刻とが異なる。2つの時刻の差分が差分時間として図4に示されている。
カメラ20bにおいて、撮像素子201は、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影を開始する。制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の記録を開始する。その後、メモリ202の残量不足により、撮像素子201は動画の撮影を停止し、かつ制御部203bは動画の記録を停止する。
カメラ20bにおける動画の撮影と記録との停止よりも後に、動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録停止指示を受け付ける。記録停止指示に基づいて、記録停止指示情報がカメラ20bに送信される。カメラ20bにおいて、通信機200は記録停止指示情報を受信する。カメラ20bが記録停止指示情報を受信する前に、メモリ202の残量不足によりカメラ20bは動画の撮影と記録とを停止する。
図4に示すように、記録予定時間は、1分53秒と12フレームである。記録予定時間は、入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けた時刻すなわち記録開始予定時刻から、入力インタフェース104がユーザから記録停止指示を受け付けた時刻すなわち記録停止予定時刻までの時間である。図4に示すように、記録時間は、1分10秒と21フレームである。記録時間は、カメラ20bが動画の記録を開始した時刻すなわち記録開始時刻から、カメラ20bが動画の記録を停止した時刻すなわち記録停止時刻までの時間である。
図5は、モニタ101の画面を示している。図5において、モニタ101と入力インタフェース104とがタッチパネルにより構成された例が示されている。入力インタフェース104は、モニタ101の画面に表示された記録ボタンである。ユーザは、記録ボタンをタッチすることにより、記録開始と記録停止とを指示する。モニタ101は、記録予定時間T10と記録時間T11とを文字で表示する。
図6は、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの動作の手順を示している。図6を参照し、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの動作を説明する。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録開始指示を受け付ける(ステップS200)。以下の説明において、入力インタフェース104は、図5に示す記録ボタンである。ステップS200において、記録ボタンがユーザによって押下されることにより、入力インタフェース104は記録開始指示を受け付ける。入力インタフェース104は、ステップS200において受け付けられた記録開始指示を制御部103bに通知する(ステップS201)。ステップS201において、制御部103bは、記録開始予定時刻を保持する。記録開始予定時刻は、入力インタフェース104が記録開始指示を受け付けたときにクロック1030が生成した時刻である。
ステップS201の後、制御部103bは、記録開始指示情報を生成する。制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ20bに送信する。カメラ20bにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録開始指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS202)。
カメラ20bにおいて、制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを開始する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を開始し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を開始する(ステップS203)。ステップS203において、制御部203bは、記録開始時刻をメモリ202に保存する。記録開始時刻は、制御部203bが動画の記録を開始したときにクロック2030が生成した時刻である。つまり、記録開始時刻は、動画の記録が開始された時刻である。記録開始時刻は、記録開始指示情報が受信された時刻、または記録開始通知情報が送信された時刻であってもよい。
ステップS203の後、制御部203bは、記録開始通知情報を生成する。記録開始通知情報は、カメラ20bにおいて動画の記録が開始されたことを示す。制御部203bは、通信機200によって、記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録開始通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS204)。ステップS204の後、制御部103bは、記録開始予定時刻をメモリ102に保存する(ステップS205)。記録開始予定時刻は、記録開始指示情報が送信された時刻であってもよい。
カメラ20bにおいて動画の撮影と記録とが開始された後、メモリ202の残量不足により、動画の撮影と記録とが強制的に停止される。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を停止する(ステップS206)。ステップS206において、制御部203bは、記録停止時刻をメモリ202に保存する。記録停止時刻は、制御部203bが動画の記録を停止したときにクロック2030が生成した時刻である。つまり、記録停止時刻は、動画の記録が停止された時刻である。
カメラ20bにおいて動画の撮影と記録とが停止された後、動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録停止指示を受け付ける(ステップS207)。ステップS207において、記録ボタンがユーザによって押下されることにより、入力インタフェース104は記録停止指示を受け付ける。入力インタフェース104は、ステップS207において受け付けられた記録停止指示を制御部103bに通知する(ステップS208)。ステップS208において、制御部103bは、記録停止予定時刻を保持する。記録停止予定時刻は、入力インタフェース104が記録停止指示を受け付けたときにクロック1030が生成した時刻である。
ステップS208の後、制御部103bは、記録停止指示情報を生成する。制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ20bに送信する。カメラ20bにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録停止指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS209)。
ステップS209の後、制御部203bは、記録停止通知情報を生成する。記録停止通知情報は、カメラ20bにおいて動画の記録が停止されたことを示す。制御部203bは、通信機200によって、記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録停止通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS210)。ステップS210の後、制御部103bは、記録停止予定時刻をメモリ102に保存する(ステップS211)。記録停止予定時刻は、記録停止指示情報が送信された時刻であってもよい。
動画の記録が強制的に停止されない場合、制御部203bは、記録停止指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを停止する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を停止する。動画の記録が停止された後、制御部203bは、記録停止時刻をメモリ202に保存する。記録停止時刻は、記録停止指示情報が受信された時刻、または記録停止通知情報が送信された時刻であってもよい。
ステップS211の後、制御部103bは、通信機100によって、記録時間要求情報をカメラ20bに送信する。記録時間要求情報は、カメラ20bに対する記録時間の取得要求を示す。カメラ20bにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録時間要求情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS212)。
制御部203bは、記録時間要求情報に基づいて、記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ202から読み出す。制御部203bは、読み出された記録開始時刻と記録停止時刻との差分を算出することにより、記録時間を算出する。制御部203bは、記録時間通知情報を生成する。記録時間通知情報は、算出された記録時間を含む。記録時間通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、記録時間通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録時間通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS213)。ステップS213において、制御部103bは、受信された記録時間通知情報に含まれる記録時間をメモリ102に保存する。
ステップS213の後、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とをメモリ102から読み出す。制御部103bは、読み出された記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との差分を算出することにより、記録予定時間を算出する(ステップS214)。ステップS214において、制御部103bは、算出された記録予定時間をメモリ102に保存する。ステップS212における処理が行われる前に、ステップS214における処理が行われてもよい。
ステップS214の後、制御部103bは、記録予定時間がモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS215)。ステップS215において、制御部103bは、記録予定時間をメモリ102から読み出し、かつ読み出された記録予定時間に基づいて表示制御を行う。ステップS215の後、制御部103bは、記録時間がモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS216)。ステップS216において、制御部103bは、記録時間をメモリ102から読み出し、かつ読み出された記録時間に基づいて表示制御を行う。モニタ101は、記録予定時間と記録時間とを表示する(ステップS217)。
メモリ102は、制御部103bの動作が規定されたプログラムを記憶してもよい。制御部103bは、プログラムに従って、通信機100によって記録開始指示情報をカメラ20bに送信してもよい。制御部103bが通信機100によって記録開始指示情報をカメラ20bに送信したとき、メモリ102は記録開始予定時刻を記憶してもよい。記録開始指示情報が送信された後、制御部103bは、プログラムに従って、通信機100によって記録停止指示情報をカメラ20bに送信してもよい。記録停止指示情報は、動画の撮影と記録との停止指示を示す。制御部103bが通信機100によって記録停止指示情報をカメラ20bに送信したとき、メモリ102は記録停止予定時刻を記憶してもよい。
上記のプログラムに従った動作では、所定の記録開始条件が満たされたとき、記録開始指示情報がカメラ20bに送信され、かつ所定の記録停止条件が満たされたとき、記録停止指示情報がカメラ20bに送信される。例えば、時刻が所定の記録開始時刻になったとき、プログラムに従って記録開始指示情報がカメラ20bに送信され、かつ時刻が所定の記録停止時刻になったとき、プログラムに従って記録停止指示情報がカメラ20bに送信されてもよい。上記のプログラムに従った動作が行われる場合、入力インタフェース104は不要である。
第2の実施形態の動画撮影指示方法は、ステップS202(第1のステップ)と、ステップS213(第2のステップ)と、ステップS215,S217(第3のステップ)と、ステップS216,S217(第4のステップ)とを有する。本発明の各態様の動画撮影指示方法は、第1から第4のステップに対応するステップ以外のステップを有していなくてもよい。
第2の実施形態において、記録予定時間と記録時間とが表示される。このため、動画撮影指示端末10bは、動画が記録された時間の確認のための情報をユーザに通知することができる。ユーザは、モニタ101に表示された情報に基づいて、ユーザが意図した時間の動画がカメラ20bによって記録されたか否かを確認することができる。例えば、記録予定時間と記録時間とが大きく異なる場合、ユーザは、ユーザが意図した時間の動画がカメラ20bによって撮影されていない可能性が高いことを知ることができる。
動画撮影指示端末10bが入力インタフェース104を有することにより、ユーザは、ユーザ自身が希望するタイミングで動画の記録の開始と停止とを指示することができる。
(第2の実施形態の第1の変形例)
図7は、第2の実施形態の第1の変形例の動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの動作の手順を示している。図7に示す動作において、図6に示す動作と異なる点を説明する。
メモリ202の残量不足により動画の記録が停止されたとき、記録停止通知情報が送信される。つまり、ステップS206の後、制御部203bは、記録停止通知情報を生成する。制御部203bは、通信機200によって、記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録停止通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS210)。
制御部103bは、記録停止通知情報に基づいて、動画の記録が停止したと判断する。ステップS208の後、制御部103bは、ステップS209における処理を行わない。
上記以外の点については、図7に示す動作は、図6に示す動作と同様である。
(第2の実施形態の第2の変形例)
第2の実施形態の第2の変形例において、動画記録情報は、通信機100によってカメラ20bから受信され、かつ記録開始時刻を含む情報と、記録開始時刻にカメラ20bから送信され、かつ通信機100によって受信された情報との1つを含む。動画記録情報は、通信機100によってカメラ20bから受信され、かつ記録停止時刻を含む情報と、記録停止時刻にカメラ20bから送信され、かつ通信機100によって受信された情報との1つを含む。動画記録情報が受信された後、制御部103bは、第1の処理と第2の処理との1つを行う。第1の処理において、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止時刻とに基づいて記録時間を算出し、かつモニタ101によって、記録時間を表示する。第2の処理において、制御部103bは、モニタ101によって、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せを表示する。以下では、第2の処理が行われる場合の例を説明する。
動画記録情報が、記録開始時刻を含む情報である場合、制御部103bは、動画記録情報から記録開始時刻を取得することができる。動画記録情報が、記録開始時刻にカメラ20bから送信された情報である場合、制御部103bは、動画記録情報が受信された時刻に基づいて記録開始時刻を取得することができる。動画記録情報が、記録停止時刻を含む情報である場合、制御部103bは、動画記録情報から記録停止時刻を取得することができる。動画記録情報が、記録停止時刻にカメラ20bから送信された情報である場合、制御部103bは、動画記録情報が受信された時刻に基づいて記録停止時刻を取得することができる。
記録開始指示情報が送信された後、制御部103bは、モニタ101によって、記録開始予定時刻および記録停止予定時刻の組合せを表示する。
図8は、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとにおいて発生するイベントを示している。図8における右方向に時間が進む。図8を参照し、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの概略動作を説明する。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録開始指示を受け付ける。記録開始予定時刻は、“00:00:00”である。記録開始指示に基づいて、記録開始指示情報がカメラ20bに送信される。カメラ20bにおいて、通信機200は記録開始指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録開始指示情報を送信した時刻と、カメラ20bが記録開始指示情報を受信した時刻とが異なる。
カメラ20bにおいて、撮像素子201は、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影を開始する。制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の記録を開始する。記録開始時刻は、“00:01:25”である。その後、メモリ202の残量不足により、撮像素子201は動画の撮影を停止し、かつ制御部203bは動画の記録を停止する。記録停止時刻は、“01:07:70”である。
カメラ20bにおける動画の撮影と記録との停止よりも後に、動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録停止指示を受け付ける。記録停止予定時刻は、“03:05:32”である。記録停止指示に基づいて、記録停止指示情報がカメラ20bに送信される。カメラ20bにおいて、通信機200は記録停止指示情報を受信する。カメラ20bが記録停止指示情報を受信する前に、メモリ202の残量不足によりカメラ20bは動画の撮影と記録とを停止する。
図8に示すように、記録予定時間は、“03:05:32”である。記録予定時間は、記録開始予定時刻から記録停止予定時刻までの時間である。図8に示すように、記録時間は、“01:06:45”である。記録時間は、記録開始時刻から記録停止時刻までの時間である。
図9は、モニタ101の画面を示している。図9において、モニタ101と入力インタフェース104とがタッチパネルにより構成された例が示されている。入力インタフェース104は、モニタ101の画面に表示された記録ボタンである。モニタ101は、記録開始予定時刻T20と記録停止予定時刻T21と記録開始時刻T22と記録停止時刻T23とを文字で表示する。
動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの動作は、以下の点を除いて、図6に示す動作と同様である。ステップS203の後、制御部203bは、記録開始通知情報を生成する。記録開始通知情報は、記録開始時刻を含む。記録開始通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録開始通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS204)。ステップS204において、制御部103bは、記録開始通知情報に含まれる記録開始時刻をメモリ102に保存する。
ステップS206の後、制御部203bは、記録停止通知情報を生成する。記録停止通知情報は、記録停止時刻を含む。記録停止通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録停止通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS210)。ステップS210において、制御部103bは、記録停止通知情報に含まれる記録停止時刻をメモリ102に保存する。
ステップS210の後、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ102から読み出す。制御部103bは、読み出された記録開始時刻と記録停止時刻との差分を算出することにより、記録時間を算出する。制御部103bは、算出された記録時間をメモリ102に保存する。ステップS212とステップS213とにおける処理は行われない。
記録開始通知情報は、記録開始時刻を含まなくてもよい。制御部103bは、記録開始通知情報が受信された時刻を記録開始時刻としてメモリ102に保存してもよい。記録停止通知情報は、記録停止時刻を含まなくてもよい。制御部103bは、記録停止通知情報が受信された時刻を記録停止時刻としてメモリ102に保存してもよい。
カメラ20bは、記録開始時刻を含む時刻通知情報を動画撮影指示端末10bに送信してもよい。時刻通知情報が受信された後、制御部103bは、時刻通知情報に含まれる記録開始時刻をメモリ102に保存してもよい。カメラ20bは、記録停止時刻を含む時刻通知情報を動画撮影指示端末10bに送信してもよい。時刻通知情報が受信された後、制御部103bは、時刻通知情報に含まれる記録停止時刻をメモリ102に保存してもよい。
動画撮影指示端末10bの時刻とカメラ20bの時刻とが同期しており、かつ記録開始時刻および記録停止時刻がカメラ20bによって動画撮影指示端末10bに通知される場合、動画撮影指示端末10bは、正確な記録開始時刻および記録停止時刻を取得することができる。記録開始通知情報が受信された時刻が記録開始時刻としてメモリ102に保存され、かつ記録停止通知情報が受信された時刻が記録停止時刻としてメモリ102に保存される場合、動画撮影指示端末10bの時刻とカメラ20bの時刻とは同期していなくてもよい。
上記のように、記録開始通知情報と記録停止通知情報とが受信された後、第2の処理において、制御部103bは、モニタ101によって、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せを表示する。第2の実施形態において説明したように記録開始時刻と記録停止時刻との代わりに記録時間が表示されてもよい。つまり、記録開始通知情報と記録停止通知情報とが受信された後、第1の処理において、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止時刻とに基づいて記録時間を算出し、かつモニタ101によって、記録時間を表示してもよい。
第2の実施形態において説明したように記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との代わりに記録予定時間が表示されてもよい。つまり、記録開始指示情報が送信された後、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録予定時間を算出し、かつモニタ101によって、記録予定時間を表示してもよい。
第2の実施形態の第2の変形例において、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻と記録開始時刻と記録停止時刻とが表示される。このため、動画撮影指示端末10bは、動画が記録された時間の確認のための情報をユーザに通知することができる。ユーザは、モニタ101に表示された情報に基づいて、ユーザが意図した時間の動画がカメラ20bによって記録されたか否かを確認することができる。例えば、記録開始予定時刻と記録開始時刻とが大きく異なる場合、あるいは記録停止予定時刻と記録停止時刻とが大きく異なる場合、ユーザは、ユーザが意図した時間の動画がカメラ20bによって撮影されていない可能性が高いことを知ることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第2の実施形態における動画撮影システム1bを使用して、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態における記録時間の算出方法は、第1の実施形態における記録時間の算出方法と異なる。動画記録情報が受信された後、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録時間を算出し、かつモニタ101によって、記録時間を表示する。
記録予定時間と、カメラが実際に記録した動画の時間との差分が小さい場合であっても、ユーザが意図した時間の動画が記録されたとは限らない。ユーザが動画の記録の開始または停止を指示したとき、無線通信の遅延により、カメラ20bにおいて動画の記録の開始または停止が遅れる場合がある。無線通信の遅延により記録開始予定時刻と記録開始時刻とが大きく異なる場合、ユーザが意図した時間の動画が記録されない可能性が高い。ユーザが動画の記録の停止を指示した時刻すなわち記録停止予定時刻よりも後に記録される動画は、ユーザに不要である。記録停止予定時刻以前の期間内で動画が記録されているか否かがユーザにとって重要である。つまり、記録予定時間の期間内で実際に動画が記録された時間が重要である。このため、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻との差分を算出することにより記録時間を算出する。
記録開始指示情報が送信された後、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録予定時間を算出し、かつモニタ101によって、記録予定時間を表示する。制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との差分を算出することにより、記録予定時間を算出する。
動画記録情報は、通信機100によってカメラ20bから受信され、かつ記録開始時刻を含む情報と、記録開始時刻にカメラ20bから送信され、かつ通信機100によって受信された情報との1つを含む。動画記録情報が受信された後、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録時間を算出し、かつモニタ101によって、記録時間を表示する。
記録開始指示が動画撮影指示端末10bから送信される前に動画撮影指示端末10bにおける時刻とカメラ20bにおける時刻とは同期している。動画撮影指示端末10bとカメラ20bとが無線通信により時刻の同期を行ってもよい。この場合、通信遅延による時刻のずれが発生し得る。GPS(Global Positioning System)受信モジュールが動画撮影指示端末10bとカメラ20bとに搭載されてもよい。動画撮影指示端末10bとカメラ20bとがマスター装置に有線で接続され、かつマスター装置の時刻を基準に時刻が設定されてもよい。例えば、マスター装置は、パーソナルコンピュータまたはGPSロガーである。
図10は、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとにおいて発生するイベントを示している。図10における右方向に時間が進む。図10を参照し、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの概略動作を説明する。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録開始指示を受け付ける。記録開始予定時刻は、“00:00:00”である。記録開始指示に基づいて、記録開始指示情報がカメラ20bに送信される。カメラ20bにおいて、通信機200は記録開始指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録開始指示情報を送信した時刻と、カメラ20bが記録開始指示情報を受信した時刻とが異なる。
カメラ20bにおいて、撮像素子201は、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影を開始する。制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の記録を開始する。記録開始時刻は、“00:01:25”である。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録停止指示を受け付ける。記録停止予定時刻は、“03:05:32”である。記録停止指示に基づいて、記録停止指示情報がカメラ20bに送信される。カメラ20bにおいて、通信機200は記録停止指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録停止指示情報を送信した時刻と、カメラ20bが記録停止指示情報を受信した時刻とが異なる。2つの時刻の差分が差分時間として図10に示されている。
カメラ20bにおいて、撮像素子201は、記録停止指示情報に基づいて動画の撮影を停止する。制御部203bは、記録停止指示情報に基づいて動画の記録を停止する。記録停止時刻は、“03:07:33”である。
図10に示すように、記録予定時間は、“03:05:32”である。記録予定時間は、記録開始予定時刻から記録停止予定時刻までの時間である。図10に示すように、第1の記録時間は、“03:06:08”である。第1の記録時間は、記録開始時刻から記録停止時刻までの時間である。図10に示すように、第2の記録時間は、“03:04:07”である。第2の記録時間は、記録開始時刻から記録停止予定時刻までの時間である。
図11は、モニタ101の画面を示している。図11において、モニタ101と入力インタフェース104とがタッチパネルにより構成された例が示されている。入力インタフェース104は、モニタ101の画面に表示された記録ボタンである。モニタ101は、記録予定時間T30と記録時間T31とを文字で表示する。記録時間T31は、図10における第2の記録時間である。
図12は、動画撮影指示端末10bとカメラ20bとの動作の手順を示している。図12に示す動作において、図6に示す動作と異なる点を説明する。
カメラ20bにおいて、制御部203bは、ステップS209において受信された記録停止指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを停止する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を停止する(ステップS220)。
ステップS211の後、制御部103bは、通信機100によって、時刻要求情報をカメラ20bに送信する。時刻要求情報は、カメラ20bに対する記録開始時刻の取得要求を示す。カメラ20bにおいて、制御部203bは、通信機200によって、時刻要求情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS221)。
制御部203bは、時刻要求情報に基づいて、記録開始時刻をメモリ202から読み出す。制御部203bは、時刻通知情報を生成する。時刻通知情報は、メモリ202から読み出された記録開始時刻を含む。時刻通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、時刻通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、時刻通知情報をカメラ20bから受信する(ステップS222)。ステップS222において、制御部103bは、受信された時刻通知情報に含まれる記録開始時刻をメモリ102に保存する。
ステップS214の後、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻とをメモリ102から読み出す。制御部103bは、読み出された記録開始時刻と記録停止予定時刻との差分を算出することにより、記録時間を算出する(ステップS223)。ステップS223において、制御部103bは、算出された記録時間をメモリ102に保存する。ステップS214における処理が行われる前に、ステップS223における処理が行われてもよい。
上記以外の点については、図12に示す動作は、図6に示す動作と同様である。
制御部103bは、記録開始通知情報が受信された時刻を記録開始時刻としてメモリ102に保存してもよい。カメラ20bは、記録開始時刻を含む記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信してもよい。記録開始通知情報が受信された後、制御部103bは、記録開始通知情報に含まれる記録開始時刻をメモリ102に保存してもよい。
動画撮影指示端末10bがプログラムに従って動作してもよい。つまり、所定の記録開始条件が満たされたとき、記録開始指示情報がカメラ20bに送信され、かつ所定の記録停止条件が満たされたとき、記録停止指示情報がカメラ20bに送信されてもよい。したがって、プログラムに従った動作が行われる場合、入力インタフェース104は不要である。
第3の実施形態において、記録予定時間と記録時間とが表示される。このため、動画撮影指示端末10bは、動画が記録された時間の確認のための情報をユーザに通知することができる。ユーザは、モニタ101に表示された情報に基づいて、ユーザが意図した時間の動画がカメラ20bによって記録されたか否かを確認することができる。例えば、記録予定時間と記録時間とが大きく異なる場合、ユーザは、ユーザが意図した時間の動画がカメラ20bによって撮影されていない可能性が高いことを知ることができる。
記録開始時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録時間が算出されることにより、ユーザは、記録停止予定時刻以前に記録された動画の長さが、ユーザに必要な長さに達しているか否かを判断することができる。
(第3の実施形態の変形例)
第3の実施形態の変形例を説明する。動画記録情報が受信された後、制御部103bは、記録停止時刻と記録停止予定時刻との差分を算出する。制御部103bは、動画記録情報に基づく第1の記録時間と上記の差分とに基づいて第2の記録時間を算出する。制御部103bは、モニタ101によって、第2の記録時間を表示する。
具体的には、制御部103bは、式(1)に基づく演算を行う。
第2の記録時間 = 第1の記録時間 − (記録停止の遅延時間)
= 第1の記録時間 − (記録停止時刻 − 記録停止予定時刻) ・・・(1)
例えば、第1の記録時間は、記録開始時刻と記録停止時刻との差分である。第1の実施形態と同様に、カメラ20bは、第1の記録時間を含む記録時間通知情報を動画撮影指示端末10bに送信してもよい。式(1)に基づいて、記録開始時刻と記録停止予定時刻との差分である第2の記録時間が算出される。カメラ20bが記録停止通知情報を送信する前にメモリの残量不足またはバッテリーの残量不足により動画の記録が停止された場合、制御部103bは、式(1)における(記録停止の遅延時間)を0に設定する。
第3の実施形態の変形例において算出される第2の記録時間は、第3の実施形態において算出される記録時間と同一である。第3の実施形態における算出方法では、第3の実施形態の変形例における算出方法と比較して、使用するパラメータが少ない。
(第4の実施形態)
図13は、本発明の第4の実施形態の動画撮影システム1cの構成を示している。図13に示すように、動画撮影システム1cは、動画撮影指示端末10bと、カメラ21と、カメラ22と、カメラ23とを有する。第4の実施形態における動画撮影指示端末10bの構成は、第2の実施形態における動画撮影指示端末10bの構成と同様である。カメラ21とカメラ22とカメラ23との構成は、第2の実施形態におけるカメラ20bの構成と同様である。
複数のカメラによって記録された動画を合成することにより、パノラマ映像を取得することができる。あるいは、画角および視点の異なる複数の動画を組み合わせたピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)形式の動画を生成することができる。複数のカメラによって記録された動画から3次元モデルが生成されてもよい。複数のカメラによって記録された動画に基づいて距離計測が行われてもよい。
第4の実施形態において、タイマー撮影が行われる。入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたとき、制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報を全てのカメラに送信し、かつメモリ102は記録開始予定時刻を記憶する。入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたときから記録予定時間が経過したとき、制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報を全てのカメラに送信する。
メモリ102は、記録予定時間を記憶する。入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたときから記録予定時間が経過したとき、制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信し、かつメモリ102は記録停止予定時刻を記憶する。
記録予定時間は、メモリ102に予め登録されている。メモリ102が記憶する記録予定時間は、変更できる。ユーザは、入力インタフェース104を操作することにより、メモリ102に記憶された記録予定時間を変更してもよい。
制御部103bは、第3の実施形態の変形例と同様の方法により記録時間を算出する。つまり、制御部103bは、記録停止時刻と記録停止予定時刻との差分を算出する。制御部103bは、動画記録情報に基づく第1の記録時間と上記の差分とに基づいて第2の記録時間を算出する。
図14は、動画撮影指示端末10bと各カメラとにおいて発生するイベントを示している。図14における右方向に時間が進む。図14を参照し、動画撮影指示端末10bと各カメラとの概略動作を説明する。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録開始指示を受け付ける。記録開始予定時刻は、“00:00:00”である。記録開始指示に基づいて、記録開始指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信される。各カメラにおいて、通信機200は記録開始指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録開始指示情報を送信した時刻と、各カメラが記録開始指示情報を受信した時刻とが異なる。
各カメラにおいて、撮像素子201は、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影を開始する。制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の記録を開始する。カメラ21の記録開始時刻は、“00:01:50”である。カメラ22の記録開始時刻は、“00:01:00”である。カメラ23の記録開始時刻は、“00:03:50”である。その後、カメラ21において、バッテリーの残量不足により、撮像素子201は動画の撮影を停止し、かつ制御部203bは動画の記録を停止する。カメラ21の記録停止時刻は、“00:08:50”である。例えば、制御部203bは、バッテリーの残量を定期的に監視する。バッテリーの残量がバッテリーの容量の5%以下になったとき、制御部203bは、動画の撮影と記録とを停止するための処理を行う。
カメラ21における動画の撮影と記録との停止よりも後に、記録予定時間が経過する。これによって、記録停止指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信される。記録停止予定時刻は、“10:00:00”である。各カメラにおいて、通信機200は記録停止指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録停止指示情報を送信した時刻と、各カメラが記録停止指示情報を受信した時刻とが異なる。カメラ21が記録停止指示情報を受信する前に、バッテリーの残量不足によりカメラ21は動画の撮影と記録とを停止する。
カメラ22とカメラ23とにおいて、撮像素子201は、記録停止指示情報に基づいて動画の撮影を停止する。制御部203bは、記録停止指示情報に基づいて動画の記録を停止する。カメラ22の記録停止時刻は、“12:00:00”である。カメラ23の記録停止時刻は、“13:50:00”である。
図14に示すように、記録予定時間は、“00:10:00”である。記録予定時間は、記録開始予定時刻から記録停止予定時刻までの時間である。図14に示すように、カメラ21の記録時間は、“00:07:00”である。カメラ22の記録時間は、“00:09:00”である。カメラ23の記録時間は、“00:06:50”である。記録時間は、記録開始時刻から記録停止予定時刻までの時間である。
記録予定時間と、カメラが実際に記録した動画の時間との差分が小さい場合であっても、ユーザが意図した時間の動画が記録されたとは限らない。カメラ23において、無線通信の遅延が非常に大きいことにより、動画の記録の開始が大幅に遅れる。このため、カメラ23において、記録停止予定時刻を大幅に過ぎた時刻に動画の記録が停止される。記録停止予定時刻よりも後に記録された動画は、ユーザに不要である。カメラ23において、記録予定時間の期間内で実際に動画が記録された時間すなわち記録時間は、他のカメラにおける時間と比較して、最も短い。このため、カメラ23において、ユーザが意図した時間の動画が記録されなかった可能性が高い。
図15と図16とは、モニタ101の画面を示している。図15と図16とにおいて、モニタ101と入力インタフェース104とがタッチパネルにより構成された例が示されている。入力インタフェース104は、モニタ101の画面に表示された記録ボタンである。モニタ101は、記録予定時間T40とタイマー時間T41と記録時間T42と記録時間T43と記録時間T44とを文字で表示する。タイマー時間T41は、タイマーが計測した時間である。記録時間T42は、カメラ21の記録時間である。記録時間T43は、カメラ22の記録時間である。記録時間T44は、カメラ23の記録時間である。
図15は、動画の撮影と記録とが開始される前の状態を示している。タイマー時間T41の値のみが表示される。タイマー時間T41は、“00:10:00”である。
図16は、動画の撮影と記録とが停止された後の状態を示している。タイマー時間T41が“00:00:00”になり、かつ記録予定時間が“00:10:00”になる。各カメラの記録時間T42と記録時間T43と記録時間T44との値が表示される。
図17と図18とは、動画撮影指示端末10bと各カメラとの動作の手順を示している。図17と図18とを参照し、動画撮影指示端末10bと各カメラとの動作を説明する。図17に示す動作が行われた後、図18に示す動作が行われる。
動画撮影指示端末10bにおいて、入力インタフェース104はユーザから記録開始指示を受け付ける(ステップS300)。入力インタフェース104は、図15と図16とに示す記録ボタンである。ステップS300において、記録ボタンがユーザによって押下されることにより、入力インタフェース104は記録開始指示を受け付ける。入力インタフェース104は、ステップS300において受け付けられた記録開始指示を制御部103bに通知する(ステップS301)。ステップS301において、制御部103bは、記録開始予定時刻を保持する。記録開始予定時刻は、入力インタフェース104が記録開始指示を受け付けたときにクロック1030が生成した時刻である。
ステップS301の後、制御部103bは、記録開始指示情報を生成する。制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。例えば、記録開始指示情報は、ブロードキャストまたはマルチキャストによって各カメラに送信される。各カメラにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録開始指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS302)。
ステップS302の後、制御部103bは、時間の計測を開始する(ステップS303)。時間の計測が開始された後、制御部103bは、経過した時間と記録予定時間とを定期的に比較することにより、記録予定時間が経過したか否かを判断する。
ステップS303の後、制御部103bは、記録時間要求情報を生成する。記録時間要求情報は、各カメラに対する記録停止時刻と記録時間との取得要求を示す。制御部103bは、通信機100によって、記録時間要求情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。例えば、記録時間要求情報は、ブロードキャストまたはマルチキャストによって各カメラに送信される。各カメラにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録時間要求情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS304)。
前述したように、バッテリーの残量不足によりカメラ21は動画の撮影と記録とを停止する。ユーザからの記録停止指示に基づいて記録時間要求情報が送信される場合、カメラ21は記録時間要求情報を受信することができない。この結果、動画撮影指示端末10bは、記録停止時刻と記録時間とをカメラ21から取得することができない。上記のように、入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたとき、制御部103bは、通信機100によって、記録時間要求情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。このため、カメラ21は、記録時間要求情報を受信することができる。後述するように、カメラ21が動画の撮影と記録とを停止するとき、カメラ21は、記録停止時刻と記録時間とを動画撮影指示端末10bに通知する。
カメラ21において、制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを開始する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を開始し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を開始する(ステップS305)。ステップS305において、制御部203bは、記録開始時刻をメモリ202に保存する。記録開始時刻は、制御部203bが動画の記録を開始したときにクロック2030が生成した時刻である。つまり、記録開始時刻は、動画の記録が開始された時刻である。記録開始時刻は、記録開始指示情報が受信された時刻、または記録開始通知情報が送信された時刻であってもよい。同様に、カメラ22は動画の撮影と記録とを開始する(ステップS306)。同様に、カメラ23は動画の撮影と記録とを開始する(ステップS307)。
ステップS305の後、カメラ21において、制御部203bは、記録開始通知情報を生成する。制御部203bは、通信機200によって、記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録開始通知情報をカメラ21から受信する(ステップS308)。同様に、カメラ22は記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録開始通知情報をカメラ22から受信する(ステップS309)。同様に、カメラ23は記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録開始通知情報をカメラ23から受信する(ステップS310)。
記録開始通知情報が全てのカメラから受信された後、動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、記録開始予定時刻をメモリ102に保存する(ステップS311)。記録開始予定時刻は、記録開始指示情報が送信された時刻であってもよい。
カメラ21において動画の撮影と記録とが開始された後、バッテリーの残量不足により、動画の撮影と記録とが強制的に停止される。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を停止する(ステップS312)。ステップS312において、制御部203bは、記録停止時刻をメモリ202に保存する。記録停止時刻は、制御部203bが動画の記録を停止したときにクロック2030が生成した時刻である。つまり、記録停止時刻は、動画の記録が停止された時刻である。
ステップS312の後、カメラ21において、制御部203bは、記録停止通知情報を生成する。制御部203bは、通信機200によって、記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録停止通知情報をカメラ21から受信する(ステップS313)。記録開始予定時刻から記録予定時間が経過する前にカメラ21から記録停止通知情報が受信されることにより、制御部103bは、カメラ21における動画の撮影と記録との異常な停止を検出する。
ステップS313の後、カメラ21において、制御部203bは、ステップS304において受信された記録時間要求情報に基づいて、記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ202から読み出す。制御部203bは、読み出された記録開始時刻と記録停止時刻との差分を算出することにより、記録時間を算出する。制御部203bは、記録時間通知情報を生成する。記録時間通知情報は、算出された記録時間と、記録停止時刻とを含む。記録時間通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、記録時間通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録時間通知情報をカメラ21から受信する(ステップS314)。ステップS314において制御部103bは、受信された記録時間通知情報に含まれる記録時間と記録停止時刻とをメモリ102に保存する。
カメラ21において動画の撮影と記録とが停止された後、動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、記録開始予定時刻から記録予定時間が経過したことを検出する。これによって、制御部103bは、記録停止指示の発生を検出する(ステップS315)。ステップS315において、制御部103bは、記録停止予定時刻を保持する。記録停止予定時刻は、記録開始予定時刻から記録予定時間が経過したときにクロック1030が生成した時刻である。
ステップS315の後、制御部103bは、記録停止指示情報を生成する。記録停止指示情報の宛先は、動画の撮影と記録との異常な停止が検出されたカメラ21を除くカメラ22とカメラ23とである。制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ22とカメラ23とに送信する。各カメラにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録停止指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS316)。
カメラ22において、制御部203bは、ステップS316において受信された記録停止指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを停止する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を停止する(ステップS317)。ステップS317において、制御部203bは、記録停止時刻をメモリ202に保存する。
ステップS317の後、カメラ22において、制御部203bは、記録停止通知情報を生成する。制御部203bは、通信機200によって、記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録停止通知情報をカメラ22から受信する(ステップS318)。
同様に、カメラ23は動画の撮影と記録とを停止する(ステップS319)。同様に、カメラ23は記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録停止通知情報をカメラ23から受信する(ステップS320)。
ステップS318の後、カメラ22において、制御部203bは、ステップS304において受信された記録時間要求情報に基づいて、記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ202から読み出す。制御部203bは、読み出された記録開始時刻と記録停止時刻との差分を算出することにより、記録時間を算出する。制御部203bは、記録時間通知情報を生成する。記録時間通知情報は、算出された記録時間と、記録停止時刻とを含む。記録時間通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、記録時間通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録時間通知情報をカメラ22から受信する(ステップS321)。ステップS321において、制御部103bは、受信された記録時間通知情報に含まれる記録時間と記録停止時刻とをメモリ102に保存する。同様に、カメラ23は記録時間通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録時間通知情報をカメラ23から受信する(ステップS322)。
記録時間通知情報がカメラ22とカメラ23とから受信された後、制御部103bは、記録停止予定時刻をメモリ102に保存する(ステップS323)。記録停止予定時刻は、記録停止指示情報が送信された時刻であってもよい。
ステップS323の後、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とをメモリ102から読み出す。制御部103bは、読み出された記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との差分を算出することにより、記録予定時間を算出する(ステップS324)。ステップS324において、制御部103bは、算出された記録予定時間をメモリ102に保存する。
ステップS324の後、制御部103bは、記録時間と記録停止時刻と記録停止予定時刻とをメモリ102から読み出す。制御部103bは、第3の実施形態で説明した式(1)に基づく演算を行う。つまり、制御部103bは、記録停止時刻と記録停止予定時刻との差分を算出する。制御部103bは、メモリ102から読み出された記録時間すなわち第1の記録時間と上記の差分とに基づいて第2の記録時間を算出する(ステップS325)。ステップS325において、制御部103bは、算出された第2の記録時間をメモリ102に保存する。ステップS324における処理が行われる前に、ステップS325における処理が行われてもよい。
ステップS325の後、制御部103bは、記録予定時間がモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS326)。ステップS326において、制御部103bは、記録予定時間をメモリ102から読み出し、かつ読み出された記録予定時間に基づいて表示制御を行う。ステップS326の後、制御部103bは、第2の記録時間がモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS327)。ステップS327において、制御部103bは、第2の記録時間をメモリ102から読み出し、かつ読み出された第2の記録時間に基づいて表示制御を行う。モニタ101は、記録予定時間と第2の記録時間とを表示する(ステップS328)。
動画撮影指示端末10bがプログラムに従って動作してもよい。つまり、所定の記録開始条件が満たされたとき、記録開始指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信されてもよい。したがって、プログラムに従った動作が行われる場合、入力インタフェース104は不要である。
記録予定時間の代わりに記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とが表示されてもよい。第2の記録時間の代わりに、第1の記録時間が表示されてもよい。第2の記録時間の代わりに、記録開始時刻と記録停止時刻とが表示されてもよい。
図14に示すタイミングチャートが表示されてもよい。この場合、ユーザが複数のカメラの記録時間に関する情報を把握しやすい。
第2または第3の実施形態において、タイマー撮影が行われてもよい。つまり、入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたとき、制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ20bに送信し、かつメモリ102は記録開始予定時刻を記憶してもよい。入力インタフェース104がユーザから記録開始指示を受け付けたときから記録予定時間が経過したとき、制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ20bに送信してもよい。
第4の実施形態の動画撮影指示方法は、ステップS302(第1のステップ)と、ステップS314,S321,S322(第2のステップ)と、ステップS326,S328(第3のステップ)と、ステップS327,S328(第4のステップ)とを有する。本発明の各態様の動画撮影指示方法は、第1から第4のステップに対応するステップ以外のステップを有していなくてもよい。
複数のカメラによる動画の同時撮影において、無線通信の環境に依存して、各カメラにおける撮影の開始時刻が秒単位で異なる場合がある。このため、ユーザが意図したタイミングまたは時間の動画がカメラによって記録されない可能性がある。
第4の実施形態において、記録予定時間と第2の記録時間とが表示される。このため、動画撮影指示端末10bは、動画が記録された時間の確認のための情報をユーザに通知することができる。ユーザは、モニタ101に表示された情報に基づいて、ユーザが意図した時間の動画がカメラ21とカメラ22とカメラ23とによって記録されたか否かを確認することができる。例えば、記録予定時間と第2の記録時間とが大きく異なる場合、ユーザは、ユーザが意図した時間の動画がカメラによって撮影されていない可能性が高いことを知ることができる。
第4の実施形態において、複数のカメラの記録時間が表示される。このため、ユーザは、複数のカメラが同時に動画の撮影と記録とを行った期間を確認することができる。
(第4の実施形態の第1の変形例)
動画撮影指示端末10bと通信を行うカメラは、複数のカメラ(カメラ21,22,23)の各々である。複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、動画記録情報に基づいて、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との間の時間に含まれる記録時間を算出する。制御部103bは、モニタ101によって、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラのみのカメラ情報を表示する。カメラ情報は、記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つである。
前述したように、記録予定時間の期間内で実際に動画が記録された時間が重要である。このため、制御部103bは、各カメラにおける記録時間に含まれる時間であって、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との間の時間を算出する。例えば、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録時間を算出する。
図19は、モニタ101の画面を示している。図19において、図16と異なる点を説明する。モニタ101は、記録予定時間T40とタイマー時間T41と記録時間T44とを文字で表示する。カメラ21とカメラ22とカメラ23とのうち記録時間が最も短いカメラ23の記録時間T44が表示され、かつカメラ21とカメラ22との記録時間は表示されない。
複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラの記録時間の代わりに、そのカメラの記録開始時刻と記録停止時刻とが表示されてもよい。この場合、記録予定時間の代わりに、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とが表示されてもよい。各カメラにおける記録時間は、記録開始時刻と記録停止時刻とに基づく時間であってもよい。
第4の実施形態の第1の変形例において、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラのみの情報が表示される。このため、ユーザは、複数のカメラのうち注目すべきカメラの情報を確実に確認することができる。
(第4の実施形態の第2の変形例)
動画撮影指示端末10bと通信を行うカメラは、複数のカメラ(カメラ21,22,23)の各々である。複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、動画記録情報に基づいて、記録開始指示時刻と記録停止指示時刻との間の時間に含まれる記録時間を算出する。制御部103bは、モニタ101によって、第1の情報を第2の情報よりも強調して表示する。第1の情報は、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラのカメラ情報である。第2の情報は、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラを除くカメラのカメラ情報である。カメラ情報は、記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つである。
第4の実施形態の第1の変形例と同様に、制御部103bは、各カメラにおける記録時間に含まれる時間であって、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との間の時間を算出する。例えば、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻とに基づいて記録時間を算出する。
図20は、モニタ101の画面を示している。図20において、図16と異なる点を説明する。カメラ21とカメラ22とカメラ23とのうち記録時間が最も短いカメラ23の記録時間T44の表示形態は、カメラ21の記録時間T42とカメラ22の記録時間T43との表示形態と異なる。カメラ23の記録時間T44は、カメラ21の記録時間T42およびカメラ22の記録時間T43よりも強調される。例えば、記録時間T44は、記録時間T42および記録時間T43よりも大きく表示される。記録時間T44は、記録時間T42および記録時間T43よりも太い文字で表示される。記録時間T44が表示される領域の色は、記録時間T42および記録時間T43が表示される領域の色と異なる。これらの強調方法の少なくとも1つが選択される。記録時間が最も短いカメラの記録時間を強調する方法は、上記以外の方法であってもよい。
複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラの記録時間の代わりに、そのカメラの記録開始時刻と記録停止時刻とが表示されてもよい。この場合、記録予定時間の代わりに、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とが表示されてもよい。各カメラにおける記録時間は、記録開始時刻と記録停止時刻とに基づく時間であってもよい。
第4の実施形態の第2の変形例において、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラの情報が、その他のカメラの情報よりも強調されて表示される。このため、ユーザは、複数のカメラのうち注目すべきカメラの情報を確実に確認することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第4の実施形態における動画撮影システム1cを使用して、本発明の第5の実施形態を説明する。第5の実施形態において、カメラ21とカメラ22とカメラ23とは、図21に示す自律飛行機30に搭載される。図21に示すように、自律飛行機30は、フレーム31と、フレーム31に搭載された4つのプロペラ32とを有する。自律飛行機30は、空中を飛行することができる。カメラ21とカメラ22とカメラ23とは、自律飛行機30の中央部に搭載されている。各カメラの撮像方向は、120°異なる。例えば、各カメラのレンズの画角は180°である。
動画撮影指示端末10bは、自律飛行機30に搭載されている。あるいは、動画撮影指示端末10bは、自律飛行機30に搭載されなくてもよい。以下では、動画撮影指示端末10bが自律飛行機30に搭載された例を説明する。動画撮影指示端末10bは、プログラムに従って動作する。つまり、所定の記録開始条件が満たされたとき、記録開始指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信され、かつ所定の記録停止条件が満たされたとき、記録停止指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信される。
例えば、動画撮影指示端末10bは、GPSセンサを有する。メモリ102は、記録開始条件として記録開始位置を記憶し、かつ記録停止条件として記録停止位置を記憶する。記録開始位置と記録停止位置とは、メモリ102に予め登録されている。メモリ102が記憶する記録開始位置と記録停止位置とは、変更できる。ユーザは、入力インタフェース104を操作することにより、メモリ102に記憶された記録開始位置と記録停止位置とを変更してもよい。動画撮影指示端末10bの位置が記録開始位置になったとき、制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。動画撮影指示端末10bの位置が記録停止位置になったとき、制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。
図22は、自律飛行機30の飛行経路R1を示す地図M1である。自律飛行機30は、位置P1で離陸する。自律飛行機30は、飛行経路R1において、位置P2と位置P3とを経由する。自律飛行機30は、飛行経路R1に沿って飛行した後、位置P1で着陸する。飛行経路R1における位置P2は、記録開始位置である。自律飛行機30が位置P2に到達したとき、動画撮影指示端末10bは、記録開始指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。飛行経路R1における位置P3は、記録停止位置である。自律飛行機30が位置P3に到達したとき、動画撮影指示端末10bは、記録停止指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。
制御部103bは、第3の実施形態と同様の方法により記録時間を算出する。つまり、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止予定時刻とに基づく記録時間を算出する。
動画撮影指示端末10bと通信を行うカメラは、複数のカメラ(カメラ21,22,23)の各々である。複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、動画記録情報に基づいて、記録開始指示時刻と記録停止指示時刻との間の時間に含まれる記録時間を算出する。複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、通信機100によって、画像送信指示情報を、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラに送信する。画像送信指示情報は、動画を構成する複数のフレーム画像のうち少なくとも1つの送信指示を示す。制御部103bは、通信機100によって、画像送信指示情報を受信したカメラから1つ以上のフレーム画像を受信する。制御部103bは、モニタ101によって、受信されたフレーム画像を表示する。
複数のカメラの1つにおいて、制御部203bは、通信機200によって、画像送信指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する。制御部203bは、画像送信指示情報に基づいて、1つ以上のフレーム画像をメモリ202から読み出す。制御部203bは、通信機200によって、読み出された1つ以上のフレーム画像を動画撮影指示端末10bに送信する。
動画撮影指示端末10bが取得するフレーム画像は、記録時間が最小であるカメラによって記録された複数のフレーム画像の一部である。例えば、制御部103bは、通信機100によって、画像送信指示情報を受信したカメラから1つのみのフレーム画像を受信する。制御部103bは、モニタ101によって、受信された1つのみのフレーム画像を表示する。制御部103bは、通信機100によって、画像送信指示情報を受信したカメラから2つ以上のフレーム画像を受信してもよい。制御部103bは、モニタ101によって、受信された2つ以上のフレーム画像を同時または順番に表示してもよい。以下の例では、動画撮影指示端末10bは、記録開始時刻と記録停止時刻との各々に対応する2つのフレーム画像を取得する。動画撮影指示端末10bは、記録開始時刻と記録停止時刻とのいずれか1つに対応するフレーム画像を取得してもよい。
動画撮影指示端末10bと各カメラとの無線通信が切断された場合、各カメラは動画の撮影と記録とを継続してもよい。動画撮影指示端末10bと各カメラとの無線通信が切断された場合、動画撮影指示端末10bは、各カメラに再度接続し、かつ記録停止指示情報を各カメラに送信してもよい。あるいは、動画撮影指示端末10bと各カメラとの無線通信が切断された場合、ユーザは各カメラに設けられた記録ボタンを押すことにより、動画の撮影と記録との停止を各カメラに指示してもよい。
図23は、動画撮影指示端末10bと各カメラとにおいて発生するイベントを示している。図23における右方向に時間が進む。図23を参照し、動画撮影指示端末10bと各カメラとの概略動作を説明する。
動画撮影指示端末10bが、記録開始位置である位置P2に到達する。記録開始予定時刻は、“00:00:00”である。記録開始指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信される。各カメラにおいて、通信機200は記録開始指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録開始指示情報を送信した時刻と、各カメラが記録開始指示情報を受信した時刻とが異なる。
各カメラにおいて、撮像素子201は、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影を開始する。制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の記録を開始する。カメラ21の記録開始時刻は、“00:01:50”である。カメラ22の記録開始時刻は、“00:01:00”である。カメラ23の記録開始時刻は、“00:03:50”である。
動画撮影指示端末10bが、記録停止位置である位置P3に到達する。記録停止指示情報がカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信される。記録停止予定時刻は、“30:10:25”である。各カメラにおいて、通信機200は記録停止指示情報を受信する。無線通信の遅延により、動画撮影指示端末10bが記録停止指示情報を送信した時刻と、各カメラが記録停止指示情報を受信した時刻とが異なる。
各カメラ23において、撮像素子201は、記録停止指示情報に基づいて動画の撮影を停止する。制御部203bは、記録停止指示情報に基づいて動画の記録を停止する。カメラ21の記録停止時刻は、“30:11:25”である。カメラ22の記録停止時刻は、“30:12:30”である。カメラ23の記録停止時刻は、“30:13:50”である。
図23に示すように、記録予定時間は、“30:10:25”である。記録予定時間は、記録開始予定時刻から記録停止予定時刻までの時間である。図23に示すように、カメラ21の第1の記録時間は“30:09:75”であり、かつカメラ21の第2の記録時間は“30:08:75”である。カメラ22の第1の記録時間は“30:11:30”であり、かつカメラ22の第2の記録時間は“30:09:25”である。カメラ23の第1の記録時間は“30:10:00”であり、かつカメラ23の第2の記録時間は“30:06:75”である。第1の記録時間は、記録開始時刻から記録停止時刻までの時間である。第2の記録時間は、記録開始時刻から記録停止予定時刻までの時間である。
図24は、モニタ101の画面を示している。モニタ101は、記録開始予定時刻T50と記録停止予定時刻T51とを文字で表示する。モニタ101は、カメラ21の記録開始時刻T52と記録停止時刻T53とを文字で表示する。モニタ101は、カメラ22の記録開始時刻T54と記録停止時刻T55とを文字で表示する。モニタ101は、カメラ23の記録開始時刻T56と記録停止時刻T57とを文字で表示する。第2の記録時間が最も短いカメラ23の記録開始時刻T56と記録停止時刻T57とが強調されて表示される。
モニタ101は、フレーム画像F50とフレーム画像F51とを表示する。フレーム画像F50は、カメラ23において記録されたフレーム画像のうち記録開始時刻に対応するフレーム画像である。フレーム画像F51は、カメラ23において記録されたフレーム画像のうち記録停止時刻に対応するフレーム画像である。
図25と図26とは、動画撮影指示端末10bと各カメラとの動作の手順を示している。図25と図26とを参照し、動画撮影指示端末10bと各カメラとの動作を説明する。図25に示す動作が行われた後、図26に示す動作が行われる。
動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、動画撮影指示端末10bが記録開始位置に到達したことを検出する(ステップS400)。ステップS400において、制御部103bは、記録開始予定時刻を保持する。記録開始予定時刻は、動画撮影指示端末10bが記録開始位置に到達したことが検出されたときにクロック1030が生成した時刻である。
ステップS400の後、制御部103bは、記録開始指示情報を生成する。制御部103bは、通信機100によって、記録開始指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。例えば、記録開始指示情報は、ブロードキャストまたはマルチキャストによって各カメラに送信される。各カメラにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録開始指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS401)。
ステップS401の後、制御部103bは、時刻要求情報を生成する。時刻要求情報は、各カメラに対する記録開始時刻と記録停止時刻との取得要求を示す。制御部103bは、通信機100によって、時刻要求情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。例えば、時刻要求情報は、ブロードキャストまたはマルチキャストによって各カメラに送信される。各カメラにおいて、制御部203bは、通信機200によって、時刻要求情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS402)。
カメラ21において、制御部203bは、記録開始指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを開始する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を開始し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を開始する(ステップS403)。ステップS403において、制御部203bは、記録開始時刻をメモリ202に保存する。記録開始時刻は、制御部203bが動画の記録を開始したときにクロック2030が生成した時刻である。つまり、記録開始時刻は、動画の記録が開始された時刻である。記録開始時刻は、記録開始指示情報が受信された時刻、または記録開始通知情報が送信された時刻であってもよい。同様に、カメラ22は動画の撮影と記録とを開始する(ステップS404)。同様に、カメラ23は動画の撮影と記録とを開始する(ステップS405)。
ステップS403の後、カメラ21において、制御部203bは、記録開始通知情報を生成する。制御部203bは、通信機200によって、記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録開始通知情報をカメラ21から受信する(ステップS406)。同様に、カメラ22は記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録開始通知情報をカメラ22から受信する(ステップS407)。同様に、カメラ23は記録開始通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録開始通知情報をカメラ23から受信する(ステップS408)。
記録開始通知情報が全てのカメラから受信された後、動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、記録開始予定時刻をメモリ102に保存する(ステップS409)。記録開始予定時刻は、記録開始指示情報が送信された時刻であってもよい。
ステップS409の後、制御部103bは、動画撮影指示端末10bが記録停止位置に到達したことを検出する(ステップS410)。ステップS410において、制御部103bは、記録停止予定時刻を保持する。記録停止予定時刻は、動画撮影指示端末10bが記録停止位置に到達したことが検出されたときにクロック1030が生成した時刻である。
ステップS410の後、制御部103bは、記録停止指示情報を生成する。制御部103bは、通信機100によって、記録停止指示情報をカメラ21とカメラ22とカメラ23とに送信する。例えば、記録停止指示情報は、ブロードキャストまたはマルチキャストによって各カメラに送信される。各カメラにおいて、制御部203bは、通信機200によって、記録停止指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS411)。
カメラ21において、制御部203bは、ステップS411において受信された記録停止指示情報に基づいて動画の撮影と記録とを停止する。つまり、制御部203bは、撮像素子201による動画の撮影を停止し、かつ撮像素子201によって撮影された動画のメモリ202への記録を停止する(ステップS412)。ステップS412において、制御部203bは、記録停止時刻をメモリ202に保存する。記録停止時刻は、制御部203bが動画の記録を停止したときにクロック2030が生成した時刻である。つまり、記録停止時刻は、動画の記録が停止された時刻である。
ステップS412の後、カメラ21において、制御部203bは、記録停止通知情報を生成する。制御部203bは、通信機200によって、記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、記録停止通知情報をカメラ21から受信する(ステップS413)。
同様に、カメラ22は動画の撮影と記録とを停止する(ステップS414)。同様に、カメラ22は記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録停止通知情報をカメラ22から受信する(ステップS415)。同様に、カメラ23は動画の撮影と記録とを停止する(ステップS416)。同様に、カメラ23は記録停止通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは記録停止通知情報をカメラ23から受信する(ステップS417)。
ステップS417の後、カメラ21において、制御部203bは、ステップS402において受信された時刻要求情報に基づいて、記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ202から読み出す。制御部203bは、時刻通知情報を生成する。時刻通知情報は、メモリ202から読み出された記録開始時刻と記録停止時刻とを含む。時刻通知情報は、動画記録情報に対応する。制御部203bは、通信機200によって、時刻通知情報を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、時刻通知情報をカメラ21から受信する(ステップS418)。ステップS418において、制御部103bは、受信された時刻通知情報に含まれる記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ102に保存する。同様に、カメラ22は時刻通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは時刻通知情報をカメラ22から受信する(ステップS419)。同様に、カメラ23は時刻通知情報を動画撮影指示端末10bに送信し、かつ動画撮影指示端末10bは時刻通知情報をカメラ23から受信する(ステップS420)。
記録時間通知情報が全てのカメラから受信された後、制御部103bは、記録停止予定時刻をメモリ102に保存する(ステップS421)。記録停止予定時刻は、記録停止指示情報が送信された時刻であってもよい。
ステップS421の後、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とがモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS422)。ステップS422において、制御部103bは、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とをメモリ102から読み出し、かつ読み出された記録開始予定時刻と記録停止予定時刻とに基づいて表示制御を行う。
ステップS422の後、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止時刻とがモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS423)。ステップS423において、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ102から読み出し、かつ読み出された記録開始時刻と記録停止時刻とに基づいて表示制御を行う。モニタ101は、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻と記録開始時刻と記録停止時刻とを表示する(ステップS424)。
ステップS424の後、制御部103bは、記録開始時刻と記録停止時刻と記録停止予定時刻とをメモリ102から読み出す。制御部103bは、第3の実施形態で説明した式(1)に基づいて第2の記録時間を算出する(ステップS425)。ステップS425において、制御部103bは、算出された第2の記録時間をメモリ102に保存する。ステップS422における処理が行われる前に、ステップS425における処理が行われてもよい。
ステップS425の後、制御部103bは、ステップS425において算出された第2の記録時間が最も短いカメラを選択する(ステップS426)。上記の例の場合、ステップS426において、制御部103bは、カメラ23を選択する。ステップS426の後、制御部103bは、動画フレーム要求情報を生成する。動画フレーム要求情報は、カメラに対する動画フレームの取得要求を示す。動画フレーム要求情報は、画像送信指示情報に対応する。制御部103bは、通信機100によって、動画フレーム要求情報をカメラ23に送信する。カメラ23において、制御部203bは、通信機200によって、動画フレーム要求情報を動画撮影指示端末10bから受信する(ステップS427)。
制御部203bは、動画フレーム要求情報に基づいて、1つ以上の動画フレームをメモリ202から読み出す。上記の例では、制御部203bは、記録開始時刻と記録停止時刻との各々に対応する2つのフレーム画像をメモリ202から読み出す。制御部203bは、通信機200によって、メモリ202から読み出された2つのフレーム画像を動画撮影指示端末10bに送信する。動画撮影指示端末10bにおいて、制御部103bは、通信機100によって、2つのフレーム画像をカメラ23から受信する(ステップS428)。
ステップS428の後、制御部103bは、ステップS428において受信された2つの動画フレームがモニタ101に表示されるように表示制御を行う(ステップS429)。モニタ101は、2つの動画フレームを表示する(ステップS430)。
ステップS425とステップS426とにおける処理は、図27に従って行われてもよい。図27は、記録時間が最も短いカメラを選択する手順を示している。
制御部103bは、記録停止予定時刻をメモリ102から読み出す(ステップS500)。ステップS500の後、複数のカメラの全てに対してステップS501からステップS504の処理が行われる。
制御部103bは、処理対象のカメラの記録開始時刻と記録停止時刻とをメモリ102から読み出す(ステップS501)。ステップS501の後、制御部103bは、記録停止時刻が記録停止予定時刻よりも早いか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502において、記録停止時刻が記録停止予定時刻よりも早いと判断された場合、制御部103bは、記録停止時刻から記録開始時刻を減算することにより記録時間すなわち第1の記録時間を算出する(ステップS503)。ステップS502において、記録停止時刻が記録停止予定時刻と同一であるか、または記録停止予定時刻よりも遅いと判断された場合、制御部103bは、記録停止予定時刻から記録開始時刻を減算することにより記録時間すなわち第2の記録時間を算出する(ステップS504)。複数のカメラの全てに対してステップS501からステップS504の処理が行われた後、制御部103bは、複数のカメラのうち記録時間が最小のカメラを選択する(ステップS505)。
上記の例において、全てのカメラは、記録停止指示情報が受信された後に動画の記録を停止する。つまり、全てのカメラは、記録停止予定時刻よりも後に動画の記録を停止する。このため、制御部103bは、動画の記録の開始に関する遅延のみに基づいてカメラを選択してもよい。カメラが記録停止指示情報を受信する場合以外に動画の記録が停止される可能性が低い場合、以下の選択方法が有効である。
動画撮影指示端末10bと通信を行うカメラは、複数のカメラ(カメラ21,22,23)の各々である。複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、記録開始時刻と記録開始指示時刻との差分を算出する。制御部103bは、通信機100によって、画像送信指示情報を、複数のカメラのうち差分が最大であるカメラに送信する。画像送信指示情報は、動画を構成する複数のフレーム画像のうち少なくとも1つの送信指示を示す。制御部103bは、通信機100によって、画像送信指示情報を受信したカメラから1つ以上のフレーム画像を受信する。制御部103bは、モニタ101によって、受信されたフレーム画像を表示する。
第4の実施形態の第1の変形例および第2の変形例において、制御部103bは、上記の差分に基づいてカメラを選択してもよい。第4の実施形態の第1の変形例において、複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、記録開始時刻と記録開始指示時刻との差分を算出してもよい。制御部103bは、モニタ101によって、複数のカメラのうち差分が最大であるカメラのみのカメラ情報を表示してもよい。カメラ情報は、記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つである。
第4の実施形態の第2の変形例において、複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、記録開始時刻と記録開始指示時刻との差分を算出してもよい。制御部103bは、モニタ101によって、第1の情報を第2の情報よりも強調して表示してもよい。第1の情報は、複数のカメラのうち差分が最大であるカメラのカメラ情報である。第2の情報は、複数のカメラのうち差分が最大であるカメラを除くカメラのカメラ情報である。カメラ情報は、記録時間と、記録開始時刻および記録停止時刻の組合せとの少なくとも1つである。
第5の実施形態の動画撮影指示方法は、ステップS401(第1のステップ)と、ステップS418,S419,S420(第2のステップ)と、ステップS422,S424(第3のステップ)と、ステップS423,S424(第4のステップ)とを有する。本発明の各態様の動画撮影指示方法は、第1から第4のステップに対応するステップ以外のステップを有していなくてもよい。
第5の実施形態において、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻と記録開始時刻と記録停止時刻とが表示される。このため、動画撮影指示端末10bは、動画が記録された時間の確認のための情報をユーザに通知することができる。ユーザは、モニタ101に表示された情報に基づいて、ユーザが意図した時間の動画がカメラ21とカメラ22とカメラ23とによって記録されたか否かを確認することができる。例えば、記録開始予定時刻と記録開始時刻とが大きく異なる場合、あるいは記録停止予定時刻と記録停止時刻とが大きく異なる場合、ユーザは、ユーザが意図した時間の動画がカメラによって撮影されていない可能性が高いことを知ることができる。
第5の実施形態において、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラで撮影されたフレーム画像が表示される。このため、ユーザは、複数のカメラが同時に動画の撮影と記録とを行った期間を、撮影シーンと関連付けて把握することができる。動画撮影指示端末10bがフレーム画像をカメラから取得することにより、動画がストリーミング再生される場合と比較して、通信量が低減する。
第5の実施形態において、動画撮影指示端末10bは、記録開始時刻と記録開始予定時刻との差分が最大であるカメラからフレーム画像を取得する。この差分の評価を行うための処理は、簡易に実装できる。
(第5の実施形態の変形例)
第5の実施形態の変形例において、動画撮影指示端末10bと通信を行うカメラは、複数のカメラ(カメラ21,22,23)の各々である。複数のカメラから動画記録情報が受信された後、制御部103bは、複数のカメラの各々に対して、動画記録情報に基づいて、記録開始予定時刻と記録停止予定時刻との間の時間に含まれる記録時間を算出する。制御部103bは、通信機100によって、動画再生指示情報を、複数のカメラのうち記録時間が最大であるカメラに送信する。動画再生指示情報は、動画のストリーミング再生指示を示す。制御部103bは、通信機100によって、動画再生指示情報を受信したカメラから動画を構成する複数のフレーム画像の各々を連続的に受信する。制御部103bは、モニタ101によって、受信されたフレーム画像を連続的に表示する。制御部103bは、モニタ101によって、フレーム画像の表示と同期して、動画の撮影と記録とに関連するイベントを表示する。
複数のカメラの1つにおいて、制御部203bは、通信機200によって、動画再生指示情報を動画撮影指示端末10bから受信する。制御部203bは、動画再生指示情報に基づいて、1つの動画を構成する複数のフレーム画像の各々をメモリ202から連続的に読み出す。制御部203bは、通信機200によって、読み出されたフレーム画像を動画撮影指示端末10bに連続的に送信する。
図28は、ストリーミング再生時のモニタ101の画面を示している。モニタ101は、記録時間が最も長いカメラによって撮影された動画のフレーム画像F60を表示する。モニタ101は、再生中の動画の記録時間T60と、再生中の動画の時刻T61とを表示する。モニタ101は、再生中の動画の再生位置P60を表示する。モニタ101は、再生中の動画を撮影したカメラを示す情報C60を表示する。
モニタ101は、フレーム画像F60の表示と同期してイベントE60を文字で表示する。イベントE60は、フレーム画像F60に重畳される。図28において、イベントE60は、動画撮影指示端末10bが記録停止位置に到達することにより、撮影時の時刻が記録停止予定時刻になったことを示す。モニタ101に表示されるイベントは、他のイベントであってもよい。例えば、モニタ101は、記録時間が最も長いカメラにおける時刻が記録停止時刻になったことを示すイベントを表示してもよい。モニタ101は、記録時間が最も長いカメラを除くカメラにおける時刻が記録開始時刻または記録停止時刻になったことを示すイベントを表示してもよい。モニタ101は、動画撮影指示端末10bにおいて発生するイベントを表示してもよい。例えば、動画撮影指示端末10bにおいて発生するイベントは、入力インタフェース104がユーザから記録開始指示または記録停止指示を受け付けたことを示す。モニタ101は、動画撮影中にカメラに対して行われた撮影制御を示すイベントを表示してもよい。例えば、撮影制御は、フォーカス制御と画角制御と明るさ制御との少なくとも1つである。撮影制御は、これら以外の制御であってもよい。モニタ101は、文字以外の形態でイベントを表示してもよい。例えば、モニタ101は、イベントを示すマークを表示してもよい。
複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラによって記録された動画のストリーミング再生が行われてもよい。つまり、制御部103bは、通信機100によって、動画再生指示情報を、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラに送信してもよい。複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラによって記録された動画のストリーミング再生が行われる場合、動画の撮影と記録とに関連するイベントは表示されなくてもよい。
第5の実施形態の変形例において、複数のカメラのうち記録時間が最大であるカメラの動画のストリーミング再生が行われ、かつフレーム画像の表示と同期して、動画の撮影と記録とに関連するイベントが表示される。ユーザは、記録時間が最大であるカメラを除くカメラによって撮影が行われなかった時間に、記録時間が最大であるカメラによって撮影された被写体を確認することができる。フレーム画像の表示と同期してイベントが表示されることにより、ユーザは、動画の撮影と記録とにおいて発生するイベントを、撮影シーンと関連付けて直観的に把握することができる。
第5の実施形態の変形例において、複数のカメラのうち記録時間が最小であるカメラの動画のストリーミング再生が行われる。このため、ユーザは、複数のカメラが同時に動画の撮影と記録とを行った期間を、撮影シーンと関連付けて把握することができる。動画のストリーミング再生が自動的に行われるため、ユーザの操作が軽減される。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。