JP6616228B2 - 医療用処置具把持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用処置具把持装置に関する。
従来、先端部に内視鏡、鉗子等の医療用処置具を把持する多関節体を備え、該多関節体の先端部を基台に対して任意の方向に指向可能とした医療用処置具把持装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記医療用処置具把持装置に用いられる前記多関節体は、複数の連結子が互いに連結されてなり、該連結子は、例えば、両端部に球状凸面を備える第1の連結部材と、両端部に球状凹部を備える第2の連結部材とからなる。前記第2の連結部材は前記球状凹部に長さ方向に沿って形成された複数のスリットを備えており、前記連結子は、前記第1の連結部材の球状凸部に前記第2の連結部材の球状凹部が嵌着されることにより連結される。
このとき、前記第1及び第2の連結部材は、内部を長さ方向に貫通する貫通孔を備えており、該貫通孔にワイヤが挿通されている。前記ワイヤは、その一端が前記多関節体の先端に固定される一方、他端がワイヤ操作手段に接続されている。
そして、前記第1の連結部材と前記第2の連結部材との結合角度を調整して、前記多関節体の先端部が所望の方向を指向するようにした後、前記ワイヤ操作手段により前記ワイヤに張力を付与する。このようにすると、前記第1の連結部材の球状凸部と前記第2の連結部材の球状凹部とが相互に圧着され、前記多関節体の動きを抑制して先端部が所望の方向を指向する姿勢を保持することができる。
特開2015−47290号公報
しかしながら、前記従来の医療用処置具把持装置では、前記第1の連結部材の球状凸部と前記第2の連結部材の球状凹部とを相互に圧着させたときに、前記多関節体の姿勢を十分に保持することが難しくなることがあり、さらに改良が望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑み、前記多関節体の姿勢を確実に保持することができる医療用処置具把持装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の医療用処置具把持装置は、複数の連結子が互いに連結され先端に医療用処置具を把持する多関節体と、各連結子に挿通されて一端が該多関節体の先端に固定されたワイヤと、該ワイヤの他端に接続されるワイヤ操作手段とを備える医療用処置具把持装置であって、該連結子は、円柱状体の直径方向に沿って形成され該円柱状体の側面に第1の開口部を備えるスリットと、該円柱状体の長さ方向の中央を該スリットに沿って直径方向に貫通する貫通孔とを備え、該スリットの両側の部分が互いに離間する方向に弾性変形可能な第1の連結部材と、該第1の連結部材に外嵌される中空円筒体と、該中空円筒体の外側面に設けられ隣接する連結子の該第1の連結部材の該貫通孔に挿入される突起部と、該突起部の内部を軸方向に貫通し該ワイヤが挿通される挿通孔と、該中空円筒体の直径方向において該突起部と反対側の該中空円筒体の外側面に設けられ隣接する連結子の該突起部が該第1の連結部材の該貫通孔に挿入されることを許容する窓部とを備える第2の連結部材とからなり、該窓部は、隣接する連結子の該突起部が該窓部を介して該第1の連結部材の該貫通孔に挿入されたときに、該窓部を備える該第2の連結部材に対して揺動自在となる長さを備え、該ワイヤ操作手段により該ワイヤに張力を付与することにより、該第2の連結部材の該突起部を隣接する連結子の該第1の連結部材の該貫通孔に圧入させ、該第1の連結部材の該スリットの両側の部分を互いに離間する方向に弾性的に変形させ、該第1の連結部材の外表面を該第2の連結部材の該中空円筒体の内壁面に圧着させて該多関節体の動きを抑制可能であり、該張力を解放することにより該第1の連結部材の外表面の該第2の連結部材の該中空円筒体の内壁面に対する圧着を解除し該多関節体の動きの抑制を解除可能であることを特徴とする。
本発明の医療用処置具把持装置は、複数の連結子が互いに連結され先端に医療用処置具を把持する多関節体と、各連結子に挿通されて一端が該多関節体の先端に固定されたワイヤと、該ワイヤの他端に接続されるワイヤ操作手段とを備え、該多関節体を構成する該連結子は、第1の連結部材と第2の連結部材とからなる。
ここで、前記第1の連結部材は円柱状体であって、該円柱状体の直径方向に沿って形成され該円柱状体の側面に第1の開口部を備えるスリットと、該円柱状体の長さ方向の中央を該スリットに沿って直径方向に貫通する貫通孔とを備えている。この結果、前記第1の連結部材は、前記スリットを挟む両側の部分が互いに離間する方向に弾性変形可能となっている。
また、前記第2の連結部材は前記第1の連結部材に外嵌される中空円筒体と、該中空円筒体の外側面に設けられた突起部と、該中空円筒体の直径方向において該突起部と反対側の該中空円筒体の外側面に設けられた窓部とを備えている。
そこで、前記第1の連結部材を前記第2の連結部材の前記中空円筒体に嵌着して前記連結子を形成し、1つの連結子の前記第2の連結部材に設けられた前記突起部を、隣接する他の連結子の該第2の連結部材の前記窓部を介して、前記第1の連結部材の前記貫通孔に挿入する。前記窓部は、隣接する連結子の前記第2の連結部材に設けられた前記突起部が該窓部を介して前記第1の連結部材の前記貫通孔に挿入されたときに、該窓部を備える該第2の連結部材に対して揺動自在となる長さを備えているので、前述のようにすることにより、複数の連結子を相互に任意の角度で組み付けることができる。
このとき、前記第2の連結部材の前記突起部には軸方向に貫通する挿通孔が形成されているので、該挿通孔にワイヤを挿通することにより、複数の連結子を相互に連結することができる。そこで、前述のように連結されている複数の連結子に対し、ワイヤ操作手段により前記ワイヤに張力を付与すると、前記第2の連結部材の前記突起部が隣接する連結子の前記第1の連結部材の前記貫通孔に圧入されることになる。
このようにすると、前記第1の連結部材の前記スリットの両側の部分が、前記突起部により互いに離間する方向に弾性的に変形させられ、該第1の連結部材の外表面が前記第2の連結部材の前記中空円筒体の内壁面に圧着され、前記多関節体の動きを抑制することができる。一方、前記ワイヤ操作手段により前記張力を解放すると、前記第1の連結部材の外表面の前記第2の連結部材の前記中空円筒体の内壁面に対する圧着が解除されることとなり、前記多関節体の動きの抑制を解除することができる。
本発明の医療用処置具把持装置によれば、前記第1の連結部材の外表面が前記第2の連結部材の前記中空円筒体の内壁面に圧着されるので、該第1の連結部材の外表面を該第2の連結部材の該中空円筒体の内壁面に沿って摺動させようとすると両者の間に大きな摩擦力が発生する。従って、前記多関節体の動きを抑制してその姿勢を確実に保持することができる。
また、本発明の医療用処置具把持装置において、前記第2の連結部材の前記突起部は、前記中空円筒体の外側面の長さ方向の中央で該外側面から該外側面の接線と直交する方向に突出する一方、該中空円筒体の底面に平行な1対の側面を備える正四角柱部と、各側面が該正四角柱部の各側面に連接する正四角錐台部と、該正四角錐台部の各隅部から互いに間隙を存して突出する4本の四角柱部とを備え、前記第1の連結部材の前記貫通孔は、前記円柱状体の側面に前記スリットに平行な1対の辺を備える正方形の第2の開口部を備え該突起部の該正四角錐台部が挿入される第1の孔部と、該第1の孔部に連通し、該円柱状体の直径方向において該第2の開口部と反対側の該円柱状体の側面に該スリットに平行な1対の辺を備え該第2の開口部よりも小さな正方形の第3の開口部を備え、該突起部の該正四角錐台部の先端の各隅部から突出する四角柱部が挿入される第2の孔部と、該第3の開口部に該スリットと直交する方向に設けられ、該四角柱部同士の間隙に連通する溝部とを備えることが好ましい。
本発明の医療用処置具把持装置では、前記第2の連結部材の前記突起部が前記正四角柱部と前記正四角錐台部とからなり、該突起部が挿入される前記第1の連結部材の前記貫通孔の第1の孔部が正方形の第2の開口部を備えることにより、隣接する連結子同士を組み付けるときにその角度を90°ずつ変更することができる。この結果、前記多関節体の姿勢の自由度を高くすることができる。
また、前記第2の連結部材の前記突起部は前記正四角錐台部を備えることにより、前記前記第1の連結部材の前記第1の孔部の前記第2の開口部を該正四角錐台部に沿って拡張することができ、該正四角錐台部を該第1の孔部に容易に圧入することができる。
さらに、前記第2の連結部材の前記突起部は前記正四角錐台部の先端の各隅部から互いに間隙を存して四つ又状に突出する4本の四角柱部を備え、該四角柱部は前記第1の連結部材の前記第2の孔部に挿入されたときに、該間隙が、該第2の孔部の第3の開口部に前記スリットと直交する方向に設けられた溝部に連通する。従って、前記突起部の内部に形成されている前記挿通孔に挿通されるワイヤを前記四角柱部同士の間隙から前記溝部に案内することができ、隣接する連結子同士の位置や組み付け角度に関わらず、該ワイヤの位置を該挿通孔の中央に維持して、前記ワイヤ操作手段による張力の付与又は解放を確実に行うことができる。
また、本発明の医療用処置具把持装置は、前記第1の連結部材の前記貫通孔が前記第1及び第2の孔部を備えるときに、前記第1の孔部は、前記第2の開口部の前記スリットの第1の開口部と平行な面に、前記正四角錐台部を案内する傾斜面を備えることが好ましい。
本発明の医療用処置具把持装置は、前記第1の孔部が前記傾斜面を備えることにより、該第1の孔部の前記第2の開口部を前記正四角錐台部に沿って容易に拡張することができ、該正四角錐台部を該第1の孔部にさらに容易に圧入することができる。
本発明の医療用処置具把持装置の構成を示す斜視図。 本発明の医療用処置具把持装置に用いる連結子の構成を示す斜視図。 Aは図2のIII−III線模式的断面図、BはAを矢示方向から見た正面図。 Aは図2のIV−IV線模式的断面図、BはAを矢示方向から見た正面図。 図2に示す第1の連結部材を第2の連結部材に組み付けた状態の連結子の模式的断面図。 図5に示す連結子を複数連結した状態を示す模式的断面図。 Aは隣接する連結子を多関節体の長さ方向に屈曲自在に組み付ける前の状態を示す斜視図、Bは隣接する連結子を多関節体の長さ方向に屈曲自在に組み付けた後の状態を示す斜視図。 本発明の医療用処置具把持装置における連結子の作動を示す模式的断面図。 Aは隣接する連結子を多関節体の長さ方向に直交する方向に屈曲自在に組み付ける前の状態を示す斜視図、Bは隣接する連結子を多関節体の長さ方向に直交する方向に屈曲自在に組み付けた後の状態を示す斜視図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態の医療用処置具把持装置1は、図示しない手術台等の基台に固定される基体2と、基体2に基端部が設置されるスタンド3と、スタンド3の先端に接続されるテーブル4と、テーブル4に支持される基部5に接続される多関節体6とを備えている。スタンド3は、例えば、複数のリンク体がそれぞれボールジョイント等により回動自在に接続されたものであり、多関節体6は先端部に内視鏡等の医療用処置具7を把持する把持部8を備えている。
本実施形態の医療用処置具把持装置1において、多関節体6は複数の連結子9が相互に連結されることにより構成されており、連結子9は図2に示す第1の連結部材11と、第2の連結部材21とからなる。
第1の連結部材11は、図2、図3A及び図3Bに示すように、円柱状体12からなり、円柱状体12の直径方向に沿って形成され円柱状体12の側面に第1の開口部13aを備えるスリット13と、円柱状体12の長さ方向の中央をスリット13に沿って直径方向に貫通する貫通孔14とを備えている。この結果、第1の連結部材11は、スリット13の両側の部分が互いに離間する方向に弾性変形可能となっている。
貫通孔14は、円柱状体12の直径方向においてスリット13の開口部13aと同一の側の円柱状体12の側面に正方形の開口部15aを備える第1の孔部15と、円柱状体12の直径方向において第1の孔部15の開口部15aと反対側の円柱状体12の側面に開口部15aより小さな正方形の開口部16aを備え、第1の孔部15に連通する第2の孔部16とからなる。開口部15a,16aを形成する正方形の1対の辺は、スリット13と平行になっている。
第1の孔部15の開口部15aは、スリット13の開口部13aと連通しており、開口部15aの開口部13aと平行な面に傾斜部17を備えている。また、第2の孔部16は、開口部16aにスリット13と直交する方向に設けられた断面視扇形の溝部18を備えている。
第2の連結部材21は、図2、図4A及び図4Bに示すように、円柱状体12からなる第1の連結部材11に外嵌される中空円筒体22と、中空円筒体22の外側面に設けられ隣接する連結子9の第1の連結部材11の貫通孔14に挿入される突起部23と、中空円筒体22の直径方向において突起部23と反対側の中空円筒体22の側面に設けられた窓部24とを備えている。
突起部23は、中空円筒体22の外側面の長さ方向の中央で該外側面から該外側面の接線と直交する方向に突出する正四角柱部25と、正四角柱部25に連接する正四角錐台部26と、正四角錐台部26の先端の各隅部から互いに間隙を存して四つ又状に突出する4本の四角柱部27とからなる。正四角柱部25は中空円筒体22の底面28に平行な1対の側面を備えており、正四角錐台部26の各側面は正四角柱部25の各側面に連接している。
また、突起部23はその内部を軸方向に貫通し、ワイヤが挿通される挿通孔29を備えている。挿通孔29は、中空円筒体22の内側の第1の連結部材11が収容される空間30に連通し、空間30側から正四角錐台部26側に向かって先細に形成されており、正四角錐台部26の先端面に開口している。
窓部24は、隣接する連結子9の第2の連結部材21に備えられた突起部23が、中空円筒体22の内側の空間30に収容されている第1の連結部材11の貫通孔14に挿入されることを許容し、突起部23の正四角柱部25を収容可能な幅Dを備えている。また、窓部24は、隣接する連結子9の第2の連結部材21に備えられた突起部23が、中空円筒体22の内側の空間30に収容されている第1の連結部材11の貫通孔14に挿入されたときに、中空円筒体22に対して揺動自在となる長さLを備えている。
次に、連結子9を相互に連結する方法について説明する。
連結子9を相互に連結するときには、まず図2に示すように、第1の連結部材11を第2の連結部材21の中空円筒体22の内側の空間30に収容し、第1の連結部材11に中空円筒体22を外嵌する。そして、図5に示すように、第1の連結部材11の第1の孔部15の第2の開口部15aの方向を第2の連結部材21の窓部24に一致させる。このようにすると、第1の連結部材11の第2の孔部16が第2の連結部材21の挿通孔29に連通する状態となる。
次に、図6に示すように、1つの連結子9における第2の連結部材21の突起部23を、隣接する他の連結子9における第2の連結部材21の窓部24を介して第1の連結部材11の貫通孔14に挿入する。このようにすると、1つの連結子9における第2の連結部材21の突起部23は正四角錐台部26が隣接する他の連結子9における第1の連結部材11の第1の孔部15に挿入され、4本の四角柱部27が第2の孔部16に挿入された状態となる。
次に、各連結子9における第2の連結部材21の挿通孔29にワイヤWを挿通することにより、図1に示す多関節体6を形成することができる。多関節体6は、基部5側の端部では第2の連結部材21の突起部23が基部5に挿入されることにより基部5に取り付けられ、把持部8側の端部では把持部8が第2の連結部材21の窓部24を介して第1の連結部材11の貫通孔14に挿入されることにより多関節体6に取り付けられる。
各連結子9における第2の連結部材21の挿通孔29に挿通されたワイヤWは、その一端が把持部8側の多関節体6の端部に固定され、他端は基部5を介して外部に取出され、図示しないワイヤ操作手段に接続される。
本実施形態の医療用処置具把持装置1では、例えば、図7Aに示すように、各連結子9を第2の連結部材21における中空円筒体22の底面28が同一方向となるように連結する。このようにすると、図7Bに示すように、各連結子9が連結された多関節体6を長さ方向に屈曲させることができ、把持部8に把持された内視鏡等の医療用処置具7を任意の方向に指向することができる。
この状態で、前記ワイヤ操作手段を操作してワイヤWに張力を付与すると、互いに隣接する連結子9が相互に接近することとなり、一方の連結子9における第2の連結部材21の突起部23が、隣接する他の連結子9における第1の連結部材11の貫通孔14に圧入される。
このようにすると、図8に示すように、一方の連結子9における第2の連結部材21の正四角錐台部26が、隣接する他の連結子9における第1の連結部材11の第1の孔部15に圧入され、第1の連結部材11のスリット13を挟む部分が矢示するように互いに離間する方向に弾性的に変形される。このとき、第1の孔部15の開口部15aは、スリット13の開口部13aと平行な面に傾斜部17を備えているので、正四角錐台部26は傾斜部17に案内され、容易に第1の孔部15に圧入される。
この結果、第1の連結部材11の外表面が第2の連結部材21の中空円筒体22の内壁面に圧着され、第1の連結部材11の外表面を中空円筒体22の内壁面に沿って摺動させようとすると両者の間に大きな摩擦力が発生する。従って、多関節体6の動きを抑制してその姿勢を確実に保持することができる。
尚、図8では説明のために、第1の連結部材11に外嵌される中空円筒体22は省略して示している。
また、本実施形態の医療用処置具把持装置1では、第2の連結部材21の突起部23が正四角錐台部26を備え、第1の連結部材11の第1の孔部15の第2の開口部15aが正方形となっている。そこで、複数の連結子9を連結する際に、図9Aに示すように、1つの連結子9の第2の連結部材21における中空円筒体22の底面28が、隣接する連結子9の第2の連結部材21における中空円筒体22の底面28に対して直交する方向となるように組み付けてもよい。
このようにすると、図9Bに示すように、各連結子9が連結された多関節体6の一部を長さ方向に対して直交する方向に屈曲させることができ、把持部8に把持された内視鏡等の医療用処置具7を任意の方向に指向する際に、多関節体6の姿勢の自由度を高くすることができる。
また、本実施形態の医療用処置具把持装置1では、図7B及び図9Bに示すように、多関節体6を屈曲させる際に、ワイヤWが第2の連結部材21の突起部23の先端に設けられた四角柱部27同士の間隙から、第1の連結部材11の第2の孔部16の第3の開口部16aに設けられた溝部18に案内される。従って、隣接する連結子9同士の位置や組み付け角度に関わらず、ワイヤWの位置を第2の連結部材21の挿通孔29の中央に維持して、前記ワイヤ操作手段による張力の付与又は解放を確実に行うことができる。
1…医療用処置具把持装置、 6…多関節体、 7…医療用保持具、 9…連結子、 11…第1の連結部材、 12…円柱状体、 13…スリット、 14…貫通孔、 21…第1の連結部材、 22…中空円筒体、 23…突起部、 24…窓部、 W…ワイヤ。

Claims (3)

  1. 複数の連結子が互いに連結され先端に医療用処置具を把持する多関節体と、各連結子に挿通されて一端が該多関節体の先端に固定されたワイヤと、該ワイヤの他端に接続されるワイヤ操作手段とを備える医療用処置具把持装置であって、
    該連結子は、円柱状体の直径方向に沿って形成され該円柱状体の側面に第1の開口部を備えるスリットと、該円柱状体の長さ方向の中央を該スリットに沿って直径方向に貫通する貫通孔とを備え、該スリットの両側の部分が互いに離間する方向に弾性変形可能な第1の連結部材と、
    該第1の連結部材に外嵌される中空円筒体と、該中空円筒体の外側面に設けられ隣接する連結子の該第1の連結部材の該貫通孔に挿入される突起部と、該突起部の内部を軸方向に貫通し該ワイヤが挿通される挿通孔と、該中空円筒体の直径方向において該突起部と反対側の該中空円筒体の外側面に設けられ隣接する連結子の該突起部が該第1の連結部材の該貫通孔に挿入されることを許容する窓部とを備える第2の連結部材とからなり、
    該窓部は、隣接する連結子の該突起部が該窓部を介して該第1の連結部材の該貫通孔に挿入されたときに、該窓部を備える該第2の連結部材に対して揺動自在となる長さを備え、
    該ワイヤ操作手段により該ワイヤに張力を付与することにより、該第2の連結部材の該突起部を隣接する連結子の該第1の連結部材の該貫通孔に圧入させ、該第1の連結部材の該スリットの両側の部分を互いに離間する方向に弾性的に変形させ、該第1の連結部材の外表面を該第2の連結部材の該中空円筒体の内壁面に圧着させて該多関節体の動きを抑制可能であり、該張力を解放することにより該第1の連結部材の外表面の該第2の連結部材の該中空円筒体の内壁面に対する圧着を解除し該多関節体の動きの抑制を解除可能であることを特徴とする医療用処置具把持装置。
  2. 請求項1記載の医療用処置具把持装置において、
    前記第2の連結部材の前記突起部は、前記中空円筒体の外側面の長さ方向の中央で該外側面から該外側面の接線と直交する方向に突出する一方、該中空円筒体の底面に平行な1対の側面を備える正四角柱部と、各側面が該正四角柱部の各側面に連接する正四角錐台部と、該正四角錐台部の各隅部から互いに間隙を存して突出する4本の四角柱部とを備え、
    前記第1の連結部材の前記貫通孔は、前記円柱状体の側面に前記スリットに平行な1対の辺を備える正方形の第2の開口部を備え該突起部の該正四角錐台部が挿入される第1の孔部と、
    該第1の孔部に連通し、該円柱状体の直径方向において該第2の開口部と反対側の該円柱状体の側面に該スリットに平行な1対の辺を備え該第2の開口部よりも小さな正方形の第3の開口部を備え、該突起部の該正四角錐台部の先端の各隅部から突出する四角柱部が挿入される第2の孔部と、
    該第3の開口部に該スリットと直交する方向に設けられ、該四角柱部同士の間隙に連通する溝部とを備えることを特徴とする医療用処置具把持装置。
  3. 請求項2記載の医療用処置具把持装置において、前記第1の孔部は、前記第3の開口部の前記スリットの第1の開口部と平行な面に、前記正四角錐台部を案内する傾斜面を備えることを特徴とする医療用処置具把持装置。
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