JP6615649B2 - ハニカム構造体成形用口金の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハニカム構造体成形用口金の製造方法に関する。更に詳しくは、製造コストが安く、短時間で、寸法精度に優れたハニカム構造体成形用口金を製造すること可能なハニカム構造体成形用口金の製造方法に関する。また、寸法精度に優れたハニカム構造体成形用口金に関する。
近年、内燃機関、ボイラー等から排出される排ガスに含まれる粒子状物質(煤等)や有害物質の除去に関する規制が世界的に強化される傾向にある。排ガスから粒子状物質や有害物質を除去するためのフィルタ、及び触媒担体として、ハニカム構造体が注目され、ハニカム構造体を含む種々の排ガス浄化システムが提案されている。上記ハニカム構造体は、例えば、多孔質の隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたものであり、多孔質の隔壁や隔壁に担持された触媒等によって排ガスが浄化される。
ハニカム構造体は、例えば、ハニカム構造体成形用口金を取り付けた押出成形機を用い、坏土を押出成形して、製造することができる。以下、ハニカム構造体成形用口金を、単に「口金」ともいうことがある。この口金は、純金属や合金等からなる口金基材に、坏土を導入する裏孔と、その裏孔に連通するスリットと、が形成されたものである。以下、裏孔を、「導入孔」ともいうことがある。スリットは、ハニカム構造体の前駆体であるハニカム成形体の「セルの断面形状」と相補的な形状をなし、そのハニカム成形体の隔壁の厚さに対応する幅を有している。多くの場合、裏孔の径は、スリットの幅より大きく、スリットが交差する位置に対応して設けられる。この口金を用いた押出成形によれば、裏孔から導入された坏土は、幅の狭いスリットへと移り、スリットから押出されて、ハニカム成形体として排出される。そして、そのハニカム成形体を焼成すれば、ハニカム構造体が得られる。
ここで、ハニカム構造体の初期圧力損失、及び粒子状物質堆積時の圧力損失の低減、耐熱衝撃性の向上、耐久性の向上等を目的に、ハニカム構造体に形成されるセルの形状は複雑化してきている。ここで、セルの形状とは、ハニカム構造体のセルの延びる方向に直交する断面における、セルの形状のことを意味する。以下、セルの形状を、「セル形状」ということがある。上述したように、ハニカム構造体は押出成形により作製されることが多く、ハニカム構造体のセル形状が複雑になるにつれ、ハニカム構造体を作製する際に用いる口金に形成されるスリットの形状も複雑化してきている。一般に、口金は、使用による摩耗を低減するために超硬合金等で作製されることが多い。耐摩耗性の高い超硬合金等によって形成された口金基材に、微細な幅のスリットを所望の形状に加工するためには、高度な加工技術が必要であるとともに、その口金の製造には、多大な製造コストや時間を要することがある。口金において、坏土を押出して隔壁を形成するためのスリットは、砥石等による研削加工、ワイヤ放電加工、又は銅−タングステン合金やカーボングラファイト等の放電性材料で作製した電極を用いた放電加工によって形成される(例えば、特許文献1〜3)。
特開2010−131872号公報 特開2011−194537号公報 特開2012−125883号公報
しかしながら、スリットの形成を研削加工で行う場合、コスト面で優れるが、直線状のスリットしか形成することができないため、近年、複雑化しているセル形状に対応したスリットの形成が困難な場合があった。即ち、スリットの形成を研削加工で行う場合には、口金の表面に、直線状のスリットが格子状に形成されたスリットパターンしか形成することができなかった。別言すれば、研削加工では、一の直線上にスリットが連続して単純な矩形(即ちセルの反転形状)が繰り返し配列するスリットしか形成することができなかった。このため、例えば、一の直線上における直線状のスリットの一部が途切れたような破断線形状のスリットは、研削加工では形成することができないという問題があった。
また、ワイヤ放電加工や、電極を用いた放電加工は、スリットの形成に時間を要し、特に、成形する成形体のセル形状が小さく、長さの短いスリットを複数形成する場合には、スリットの形成に膨大な時間を要してしまうという問題があった。以下、「ワイヤ放電加工」及び「電極を用いた放電加工」を、「放電加工」と総称することがある。更に、直径120mm以上のハニカム構造体を作製するための口金を形成する場合においては、コスト面、加工時間で大きな問題となっていた。また、形成するスリットの形状に合わせて、放電加工用の電極の形状を変更する必要があり、放電加工用の電極は、汎用性に乏しいという問題もあった。更に、放電加工により複雑形状のスリットを形成した場合には、口金に形成されたスリットの寸法精度に劣ったり、電極の寿命が短いという問題も抱えていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものである。本発明によれば、製造コストが安く、短時間で、寸法精度に優れたハニカム構造体成形用口金を製造することが可能なハニカム構造体成形用口金の製造方法が提供される。また、本発明によれば、寸法精度に優れたハニカム構造体成形用口金が提供される。
本発明によれば、以下に示す、ハニカム構造体成形用口金の製造方法が提供される。
[1] 口金基材の坏土排出面に、前記坏土排出面上において一端から他端までが直線状の直線スリットを複数形成する、直線スリット形成工程と、複数の前記直線スリットの一部に、スリット封止材を配設する、スリット封止材配設工程と、前記口金基材の前記坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための裏孔を形成する、裏孔形成工程と、を含む、ハニカム構造体成形用口金の製造方法であって、前記直線スリット形成工程において、複数の前記直線スリットのうち、当該直線スリットの一部に前記スリット封止材が配設される予定の第一の直線スリットを形成し、形成した前記第一の直線スリットに対して、前記スリット封止材配設工程を行い、前記スリット封止材配設工程の後に、前記第一の直線スリット以外の残余の直線スリットを形成する、ハニカム構造体成形用口金の製造方法
] 前記口金基材に形成されるスリットの長さの合計であるスリット総長さに対する、前記直線スリットの長さの合計である直線スリット総長さの比が50%以上である、前記[1]に記載のハニカム構造体成形用口金の製造方法。
] 前記直線スリットの形成は、研削加工により行われる、前記[1]又は[2]に記載のハニカム構造体成形用口金の製造方法。
] 前記直線スリットの形成は、ワイヤ放電加工により行われる、前記[1]又は[2]に記載のハニカム構造体成形用口金の製造方法。
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、寸法精度に優れたハニカム構造体成形用口金を、安い製造コストで、短時間で製造することができる。また、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金は、寸法精度に優れたものである。
より具体的には、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、直線スリット形成工程と、スリット封止材配設工程と、裏孔形成工程と、を含む。直線スリット形成工程は、口金基材の坏土排出面に、坏土排出面上において一端から他端までが直線状の直線スリットを複数形成する工程である。ここで、一端から他端までが直線状の直線スリットは、坏土排出面上に形成する予定のスリット形状を含む直線状のスリットである。以下、坏土排出面上に形成する予定のスリット形状を、「予定スリット形状」ということがある。スリット封止材配設工程は、上記直線状のスリットの一部に、スリット封止材を配設する工程である。裏孔形成工程は、口金基材の坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための裏孔を形成する工程である。
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によれば、低コスト且つ短時間でハニカム構造体成形用口金を製造することができる。特に、複雑なスリット形状の口金において、製造コストを大幅に短縮し、且つ製造に要する時間も大幅に短縮することができる。例えば、従来の口金の製造方法においては、複雑なスリット形状の口金を製造する際には、放電加工等によって一辺の長さが短いスリットを個々に形成し、形成した短いスリットを繋ぎ合せることによって、予定スリット形状を形成していた。このため、従来の口金の製造方法は、放電加工用の特別な電極を作製する必要があったり、短いスリットを個々に形成するための膨大な加工時間を要したりすることがあった。一方で、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法においては、放電加工用の特別な電極や、短いスリットを個々に形成するような煩雑な工程を必要とせず、口金基材には、直線状の直線スリットを形成すればよい。また、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によれば、大型の成形体を押出成形するための口金についても、低コスト且つ短時間で製造することができる。
また、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、寸法精度に優れた口金を製造することができる。特に、複雑なスリット形状の口金や大型の口金であっても、高い寸法精度で製造することができる。例えば、五角形以上の多角形の繰り返しによって形成されたスリット形状の口金や、2種類以上の多角形の組み合わせによって形成されたスリット形状の口金を、高い寸法精度で、且つ簡便に製造することができる。
ニカム構造体成形用口金は、上述した本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金である。ハニカム構造体成形用口金は、直線状のスリットが形成された口金基材と、直線状のスリットの一部に配設されたスリット封止材と、を備えたものである。直線状のスリットは、裏孔と連通した坏土排出部と、スリット封止材が配設されることにより坏土の排出が遮断された封止部と、を含んでいる。したがって、ハニカム構造体成形用口金を用いて押出成形を行った場合には、裏孔から導入された坏土が、直線状のスリットの「坏土排出部」のみから押出される。ハニカム構造体成形用口金は、複雑なスリット形状であっても低コストで製造することができる。また、封止部を挟んで存在するそれぞれの坏土排出部は、1つの直線状のスリットであるため、それぞれの坏土排出部によって構成されるスリット形状の寸法精度に優れている。また、ハニカム構造体成形用口金は、スリット封止材が摩耗等によって破損したとしても、破損したスリット封止材を交換することで、ハニカム構造体成形用口金を簡便に修繕することができる。また、一度配設したスリット封止材を除去し、新たにスリット封止材を配設し直すことができるため、例えば、スリット封止材の配設位置を簡便に変更することができ、1つの口金基材で種々のハニカム成形体を押出成形することも可能である。
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。 本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土導入面を模式的に示す、部分拡大平面図であり、部分透視図である。 本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態によって製造された別のハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。 ニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態を説明するための説明図である。 本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第二実施形態を説明するための説明図である。 図1Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いて成形されたハニカム成形体を模式的に示す斜視図である。 図4Aに示すハニカム成形体の第一端面を模式的に示す部分拡大図である。 本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。 図5Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いて成形されたハニカム成形体を模式的に示す、第一端面の部分拡大図である。 本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。 図6Aに示すハニカム構造体成形用口金の坏土導入面を模式的に示す、部分拡大平面図である。 図6Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いて成形されたハニカム成形体を模式的に示す、第一端面の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
(1)ハニカム構造体成形用口金の製造方法:
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、図1A及び図1Bに示すようなハニカム構造体成形用口金100を製造するための製造方法である。ここで、図1Aは、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。図1Bは、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土導入面を模式的に示す、部分拡大平面図であり、部分透視図である。図1A及び図1Bに示すように、ハニカム構造体成形用口金100は、口金基材5に形成された直線スリット1の一部に、スリット封止材3が配設されたものである。
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、直線スリット形成工程と、スリット封止材配設工程と、裏孔形成工程と、を含む。直線スリット形成工程は、口金基材の坏土排出面に、一端から他端までが直線状の直線スリットを複数形成する工程である。スリット封止材配設工程は、直線スリットの一部に、その直線スリットを部分的に分断するようにスリット封止材を配設する工程である。裏孔形成工程は、口金基材の坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための裏孔を形成する工程である。
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によれば、低コスト且つ短時間でハニカム構造体成形用口金を製造することができる。特に、スリット形状が複雑な口金、例えば、坏土排出面に形成されるスリットの形状が「直線が部分的に分断されるような形状」の口金を製造する場合において、従来の製造方法に比して、製造コストを大幅に短縮し、且つ製造に要する時間についても大幅に短縮することができる。また、大型の成形体を押出成形するための口金についても、低コスト且つ短時間で製造することができる。
図1A及び図1Bに示すように、ハニカム構造体成形用口金100は、口金基材5と、この口金基材5に形成された直線スリット1の一部に配設されたスリット封止材3と、を備えたものである。口金基材5に形成された直線スリット1は、口金基材5の坏土排出面4上に格子状に形成されたものであり、裏孔2と連通した「坏土排出部1b」と、スリット封止材3が配設されることにより坏土の排出が遮断された「封止部1a」と、を含んでいる。坏土排出面4上の坏土排出部1bの形状は、押出成形する成形体の反転形状となっている。即ち、スリット封止材3が直線スリット1の一部に配設されることにより、格子状に形成された複数の直線スリット1が部分的に遮断されて、口金基材5の坏土排出面4上に、予定のスリット形状が形成されている。したがって、ハニカム構造体成形用口金100を用いて坏土を押出成形した場合には、坏土排出部1bのみから坏土が押し出され、坏土排出部1bの反転形状を呈する成形体を得ることができる。
(1−1)第一実施形態のハニカム構造体成形用口金の製造方法:
以下、ハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態について、図2を参照しつつ詳細に説明する。図2は、ハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態を説明するための説明図である。以下、第一実施形態のハニカム構造体成形用口金の製造方法を、単に、第一実施形態の製造方法ということがある。
第一実施形態の製造方法は、図2の(a)に示すような直線スリット形成工程と、図2の(b)に示すようなスリット封止材配設工程と、裏孔形成工程(図示省略)と、を含む。第一実施形態の製造方法においては、直線スリット形成工程において、坏土排出面上に形成される複数の直線スリットの全てを形成した後に、スリット封止材配設工程を行う。
(1−1a)直線スリット形成工程:
直線スリット形成工程は、図2の(a)に示すように、口金基材5の坏土排出面4に、坏土排出面4上において一端から他端までが直線状の直線スリット1を複数形成する工程である。直線スリット形成工程では、直線スリット1として、坏土排出面4上に形成する予定のスリットを直線上に延長した、複数の直線スリット1を形成する。坏土排出面4上に形成する予定のスリットとは、最終製品のハニカム構造体成形用口金において、坏土を実際に押出成形するためのスリットのことである。坏土排出面上に形成する予定のスリット形状を「予定スリット形状」ということがある。
直線スリットの形成方法については特に制限はない。直線スリットの形成方法としては、例えば、研削加工、ワイヤ放電加工、電解加工、レーザー加工等を挙げることができる。研削加工を採用した場合には、ワイヤ放電加工よりも早く直線スリットを形成することができるという利点がある。なお、直線スリットの形成方法としては、複数の加工方法を併用してもよい。例えば、直線スリットを形成する際に、研削加工とワイヤ放電加工を併用してもよい。
直線スリットの幅や、直線スリットの坏土成形面からの深さについては、作製するハニカム構造体成形用口金に求められるスリットの幅や深さに応じて適宜設定することができる。例えば、直線スリットの幅を、例えば、0.03〜1.0mmとしてもよい。また、直線スリットの坏土成形面からの深さを、例えば、0.5〜8.0mmとしてもよい。
口金基材の材質としては、ハニカム構造体成形用口金の材料として一般的に用いられている金属又は合金を挙げることができる。例えば、鉄(Fe)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、及びアルミニウム(Al)からなる群より選ばれる少なくとも一つの金属を含む金属又は合金を挙げることができる。
また、口金基材を構成する合金の他の例として、ステンレス合金、より具体的には、SUS630を好適例として挙げることができる。SUS630の化学成分は、以下の通りである。C;0.07以下、Si;1.00以下、Mn;1.00以下、P;0.040以下、S;0.030以下、Ni;3.00〜5.00、Cr;15.50〜17.50、Cu;3.00〜5.00、Nb+Ta;0.15〜0.45、Fe;残部。上述したSUS630の化学成分の単位は質量%である。このようなステンレス合金は、加工が比較的に容易であるとともに、安価な材料である。
また、口金基材を構成する合金の他の例として、耐摩耗性に優れた炭化タングステン基超硬合金等を挙げることができる。炭化タングステン基超硬合金等によって構成された口金基材を用いることにより、スリットの磨耗が少ないハニカム構造体成形用口金を製造することができる。
炭化タングステン基超硬合金は、少なくとも炭化タングステンを含む合金であり、炭化タングステンを、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、及びクロム(Cr)からなる群より選択される少なくとも一つの金属で焼結した合金であることが好ましい。上記群より選択される少なくとも一つの金属を結合材として使用した炭化タングステン基超硬合金は、耐摩耗性や機械的強度に特に優れている。具体的なものとしては、例えば、コバルト(Co)を結合材として使用した炭化タングステン基超硬合金、WC−Co0.1〜50質量%等を挙げることができる。
(1−1b)スリット封止材配設工程:
スリット封止材配設工程は、図2の(b)に示すように、複数の直線スリット1の一部に、スリット封止材3を配設する工程である。即ち、スリット封止材配設工程では、直線スリット形成工程において形成された直線スリット1の、予定スリット形状以外の部分にまで延長された過剰部分に、スリット封止材3を配設する。このようなスリット封止材配設工程を行うことにより、口金基材5に形成された直線スリット1の一部を、坏土の排出が遮断された「封止部1a」とする。そして、「封止部1a」以外の部分が、裏孔2と連通した「坏土排出部1b」となり、この坏土排出部1bが、ハニカム構造体成形用口金の予定スリット形状となる。
ここで、図1Aに示すハニカム構造体成形用口金100において、「封止部1a」とは、破線によって囲われた符号1aに示される範囲のことを意味する。即ち、封止部1aは、直線スリット1の一部であり、この直線スリット1に配設されたスリット封止材3のうち、その間に裏孔と連通しない2つのスリット封止材3によって区画された範囲が、封止部1aとなっている。一方、「坏土排出部1b」とは、封止部1a以外の直線スリット1によって構成される範囲のことを意味する。そして、図1Aに示すハニカム構造体成形用口金100においては、直線スリット1の坏土排出部1bと、裏孔2とが連通しており、裏孔2から導入された坏土が、坏土排出部1bを通じて成形されるように構成されている。なお、裏孔2は、直線スリット1の格子状の一部の交点に形成されている。一方で、2つのスリット封止材3によって区画された封止部1aは、裏孔2とは連通しておらず、坏土の排出が遮断された状態となっている。
図1Aに示すハニカム構造体成形用口金100では、「2つの直線スリット1が交差する一の交差点P」と、「この一の交差点Pと隣接する他の交差点Q」との間に、直線スリット1の過剰部分が存在している。ハニカム構造体成形用口金100では、交差点Pと交差点Qとの間にスリット封止材3を配設し、この直線スリット1の過剰部分と裏孔2(図1B参照)とが連通しないようにすることで、直線スリット1の封止部1aを形成している。
スリット封止材を配設する際の、スリット封止材の配設位置については特に制限はなく、直線スリットの封止部を経由して、口金の裏孔から導入された坏土が排出しないように、スリット封止材を配設すればよい。例えば、直線スリットの封止部の全てにスリット封止材を配設してもよいし、直線スリットの封止部からの坏土の排出を抑制することができれば、封止部の一部のみにスリット封止材を配設してもよい。
例えば、図1Aに示すハニカム構造体成形用口金100では、スリット封止材3を、直線スリット1の封止部1aの両端部分に配設しているが、図1Cに示すように、スリット封止材3を、直線スリット1の封止部1aの全てに配設してもよい。ここで、図1Cは、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第一実施形態によって製造された別のハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。
スリット封止材を配設する際の、スリット封止材の配設方法についても特に制限はない。例えば、スリット封止材を、直線スリットの一部に圧入して配設してもよい。また、スリット封止材を、直線スリットの一部に接着剤等で接着して配設してもよい。更に、スリット封止材として、流動性を有する半固体状のものを用い、直線スリットの一部に注入し、その後、固化させることによってスリット封止材を配設してもよい。
スリット封止材を配設する際には、スリット封止材が、「スリット封止材を配設すべきでない箇所」にはみ出さないように配設することが好ましい。ただし、スリット封止材が、「スリット封止材を配設すべきでない箇所」にはみ出して配設されてしまうこともある。例えば、「スリット封止材を配設すべきでない箇所」まで、スリット封止材がはみ出して配設されてしまうと、予定スリット形状内(即ち、坏土排出部内)にスリット封止材が侵入し、正常な予定スリット形状の形成が阻害されることがある。スリット封止材がはみ出して配設された場合には、スリット封止材のはみ出した部分を除去する工程(余剰スリット封止材除去工程)を、スリット封止材配設工程の後に行ってもよい。
スリット封止材の材質としては、ハニカム成形体の押出成形に耐え得る強度である限り、制限はない。例えば、ステンレス合金、炭化タングステン基超硬合金、あるいは、鉄(Fe)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、及びアルミニウム(Al)からなる群より選ばれる少なくとも一つの金属を含む金属又は合金等を挙げることができる。
スリット封止材は、ハニカム成形体の押出成形後にスリット封止材が脱落した場合にも口金基材に再度スリット封止材を配設することにより、再びハニカム構造体成形用口金として用いることができる。また、敢えて、スリット封止材の強度を下げ、スリット封止材を除去しやすくすることにより、1つの口金で様々な予定スリット形状を押出すことができるハニカム構造体成形用口金として用いることもできる。
第一実施形態の製造方法においては、口金基材に形成される全てのスリットの長さの合計であるスリット総長さに対して、全ての直線スリットの長さの合計である直線スリット総長さの比が50%以上であることが好ましい。このように構成することにより、ハニカム構造体成形用口金の製造コスト及び時間を大幅に短縮することができる。即ち、第一実施形態の製造方法においては、最終製品の口金におけるスリットのうち、スリットの長さ換算で50%以上のスリットを、これまでに説明した、直線スリット形成工程及びスリット封止材配設工程によって形成することが好ましい。なお、最終製品の口金におけるスリットのうち、スリット総長さの50%未満のスリットについては、従来公知の方法でスリットを形成してもよいし、これまでに説明した、直線スリット形成工程及びスリット封止材配設工程によってスリットを形成してもよい。
(1−1c)裏孔形成工程:
裏孔形成工程は、口金基材の坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための裏孔を形成する工程である。裏孔形成工程は、直線スリット形成工程の前に行ってもよいし、直線スリット形成工程の後に行ってもよい。
裏孔は、従来公知のハニカム構造体成形用口金の製造方法における裏孔の形成方法に準じて行うことができる。裏孔は、例えば、電解加工、放電加工、レーザー加工、ドリル等の機械加工等の方法によって形成することができる。これらの方法の中でも、効率的に、精度良く裏孔を形成することが可能であることより、電解加工が好ましい。
裏孔の形状については、導入された坏土を、直線スリットの坏土排出部に導くことができるような形状であれば特に制限はない。裏孔の径は、スリットの幅より大きく形成されていることが好ましい。このように構成することによって、裏孔から導入された坏土は、裏孔よりも幅の狭いスリットへと移り、スリットから押し出されて、ハニカム成形体として、良好に排出される。
裏孔の開口部の大きさについては特に制限はないが、スリットの幅よりも大きいことが好ましい。例えば、裏孔の開口部の形状が円形である場合には、裏孔の開口部の直径は、0.3〜10.0mmであることが好ましく、0.4〜8.0mmであることが更に好ましい。
裏孔の個数については特に制限はなく、作製するハニカム構造体成形用口金の形状等に合わせて適宜決定することができる。裏孔によって形成される口金基材内の空間の形状は、円柱状であることが好ましい。この場合、裏孔の「坏土が流れる方向に直交する断面」における直径が、裏孔全体を通して一定の値となる。
以上のように説明した、直線スリット形成工程、スリット封止材配設工程、及び裏孔形成工程により、ハニカム構造体成形用口金を簡便に製造することができる。特に、大型の口金や、複雑なスリット形状の口金を、高い寸法精度で製造することができる。
(1−2)第二実施形態のハニカム構造体成形用口金の製造方法:
次に、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第二実施形態について、図3を参照しつつ詳細に説明する。図3は、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法の第二実施形態を説明するための説明図である。以下、第二実施形態のハニカム構造体成形用口金の製造方法を、単に、第二実施形態の製造方法ということがある。
第二実施形態の製造方法は、直線スリット形成工程と、スリット封止材配設工程と、裏孔形成工程と、を備える点においては、第一実施形態の製造方法と同様である。ただし、第二実施形態の製造方法は、直線スリット形成工程において、全ての直線スリットを一度に形成するのではなく、まず、所定の直線スリットのみを先に形成する。そして、先に形成した直線スリットに対して、スリット封止材配設工程を行い、その後、残りの直線スリットを形成するための直線スリット形成工程を再度行う。
より具体的には、第二実施形態の製造方法は、まず、図3の(a)に示すように、直線スリット形成工程において、口金基材5の坏土排出面4に、複数の直線スリットのうち、当該直線スリットの一部にスリット封止材が配設される予定の第一の直線スリット11を形成する。次に、図3の(b)に示すように、スリット封止材配設工程を行って、形成した第一の直線スリット11に対してスリット封止材3を配設する。次に、図3の(c)に示すように、第一の直線スリット11以外の残余の直線スリット(第二の直線スリット12)を形成するために、2回目の直線スリット形成工程を行う。
第二実施形態の製造方法は、上述したように、直線スリット形成工程を2回又は2回以上に分けて行う点において、第一実施形態の製造方法と相違している。第二実施形態の製造方法は、これまでに説明した第一実施形態の製造方法と同様に、低コスト且つ短時間でハニカム構造体成形用口金を製造することができる。特に、スリット形状が複雑な口金を製造する場合において、従来の製造方法に比して、製造コストを大幅に短縮し、且つ製造に要する時間についても大幅に短縮することができる。
更に、第二実施形態の製造方法は、スリット封止材が、第一の直線スリットの「スリット封止材を配設すべきでない箇所」にはみ出している場合に、第二の直線スリットを形成する際に、スリット封止材のはみ出した部分を除去することができる。
以下、最初に行う直線スリット形成工程を、「第一直線スリット形成工程」とし、スリット封止材配設工程の後に行う2回目の直線スリット形成工程を、「第二直線スリット形成工程」とし、第二実施形態の製造方法について更に詳細に説明する。
(1−2a)第一直線スリット形成工程:
第一直線スリット形成工程は、図3の(a)に示すように、口金基材5の坏土排出面4に、坏土排出面4上において一端から他端までが直線状の第一の直線スリット11を複数形成する工程である。第一の直線スリット11は、次のスリット封止材配設工程において、その一部にスリット封止材3を配設することが予定されているスリットである。
第一直線スリット形成工程におけるスリットの形成方法は、第一実施形態の製造方法において説明した方法と同様の方法であることが好ましい。直線スリットの幅や坏土成形面からの深さ等についても、第一実施形態の製造方法の直線スリット形成工程における好適例と同様である。
図3の(a)に示すように、第一直線スリット形成工程において形成する第一の直線スリット11は、最終製品のハニカム構造体成形用口金において、「坏土排出部」と一部に「封止部」を含む直線スリットである。図3の(a)においては、紙面の横方向に延びる直線スリットが、第一の直線スリット11となる。第一直線スリット形成工程にて形成する第一の直線スリット11、及び第二直線スリット形成工程にて形成する第二の直線スリット12の選定については、最終製品のハニカム構造体成形用口金の形状に応じて適宜決定することができる。
(1−2b)スリット封止材配設工程:
スリット封止材配設工程は、図3の(b)に示すように、第一の直線スリット11の一部に、スリット封止材3を配設する工程である。このスリット封止材配設工程は、第一実施形態の製造方法において説明したスリット封止材配設工程に準じて行うことができる。
第二実施形態の製造方法におけるスリット封止材配設工程では、スリット封止材3が、配設する予定の範囲からはみ出して配設されてしまったとしても、次の第二直線スリット形成工程において、スリット封止材3のはみ出した部分を除去することができる。このため、第二実施形態の製造方法においては、スリット封止材3を配設する際に、高い位置決め精度を必要とせず、スリット封止材配設工程がより簡便なものとなる。また、直線スリット形成工程を、第一直線スリット形成工程と第二直線スリット形成工程との2回に分けて行ったとしても、スリットを形成する際の工数は、第一実施形態の製造方法と同数である。このため、第二実施形態の製造方法は、第一実施形態の製造方法に比して、実質的な工数の増加を伴わず、高い寸法精度の口金を極めて簡便に製造することができる。
(1−2c)第二直線スリット形成工程:
第二直線スリット形成工程は、図3の(c)に示すように、第一の直線スリット11の一部にスリット封止材3を配設した口金基材5に対して、第二の直線スリット12を形成する工程である。第二の直線スリット12を形成する方法は、第一の直線スリット11を形成する方法と同様であることが好ましい。第二の直線スリット12は、第一の直線スリット11と交差するスリットであることが好ましく、特に、第一の直線スリット11と交差する際に、スリット封止材3が配設された箇所を掠めるように形成されるスリットであることがより好ましい。
(1−2d)裏孔形成工程:
裏孔形成工程は、口金基材の坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための裏孔を形成する工程である。この裏孔形成工程は、第一実施形態の製造方法において説明した裏孔形成工程に準じて行うことができる。
以上のように説明した、第一直線スリット形成工程、スリット封止材配設工程、第二直線スリット形成工程、及び裏孔形成工程により、ハニカム構造体成形用口金を簡便に製造することができる。特に、大型の口金や、複雑なスリット形状の口金を、高い寸法精度で製造することができる。
(2)ハニカム構造体成形用口金:
次に、ハニカム構造体成形用口金の実施形態について説明する。
まず、ハニカム構造体成形用口金の一の実施形態は、これまでに説明した第一実施形態の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金であり、図1A及び図1Bに示すようなハニカム構造体成形用口金100である。
図1A及び図1Bに示すように、ハニカム構造体成形用口金100は、口金基材5と、この口金基材5に形成された直線スリット1の一部に配設されたスリット封止材3と、を備えたものである。口金基材5に形成された直線スリット1は、口金基材5の坏土排出面4上に格子状に形成されたものであり、裏孔2と連通した「坏土排出部1b」と、スリット封止材3が配設されることにより坏土の排出が遮断された「封止部1a」と、を含んでいる。坏土排出面4上の坏土排出部1bの形状は、押出成形する成形体の反転形状となっている。即ち、スリット封止材3が直線スリット1の一部に配設されることにより、格子状に形成された複数の直線スリット1が部分的に遮断されて、口金基材5の坏土排出面4上に、予定のスリット形状が形成されている。ハニカム構造体成形用口金100を用いて坏土を押出成形した場合には、坏土排出部1bのみから坏土が押し出され、坏土排出部1bの反転形状を呈する成形体を得ることができる。
スリット封止材の厚さに特に制限はなく、直線スリットの封止部から坏土が排出されないように、直線スリットに配設されたものであればよい。スリット封止材の厚さは、押出成形するハニカム成形体のセル形状等に応じて適宜決定することができる。なお、スリット封止材の厚さとは、坏土排出面上において、スリット封止材が配設されている直線スリットの延びる方向における、スリット封止材の厚さのことである。図1A及び図1Bに示すように、ハニカム構造体成形用口金100においては、直線スリット1の封止部1aの両端部分にスリット封止材3が配設されている。スリット封止材の厚さは、0.2mm以上であることが好ましく、0.4〜3.0mmであることが好ましい。スリット封止材の厚さが薄すぎると、スリット封止材が外れ易くなったり、変形し易くなったりすることがある。
口金基材の材質としては、ハニカム構造体成形用口金の材料として一般的に用いられている金属又は合金を挙げることができる。例えば、鉄(Fe)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、及びアルミニウム(Al)からなる群より選ばれる少なくとも一つの金属を含む金属又は合金を挙げることができる。なお、このような口金基材を構成する金属又は合金は、炭素(C)、ケイ素(Si)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の添加剤を含んだものであることが更に好ましい。
また、口金基材を構成する合金の他の例として、ステンレス合金、より具体的には、SUS630を好適例として挙げることができる。このようなステンレス合金は、加工が比較的に容易であるとともに、安価な材料である。また、口金基材としては、耐摩耗性に優れた炭化タングステン基超硬合金から構成されたものであってもよい。このような口金基材は、スリットの磨耗を軽減することができる。
スリット封止材の材質としては、ハニカム成形体の押出成形に耐え得る強度である限り、制限はない。例えば、ステンレス合金、炭化タングステン基超硬合金、あるいは、鉄(Fe)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、及びアルミニウム(Al)からなる群より選ばれる少なくとも一つの金属を含む金属又は合金等を挙げることができる。また、スリット封止材は、直線スリットの一部に圧入されたものであってもよいし、直線スリットの一部に溶接されたり、あるいは接着剤等で接着されたものであってもよい。また、スリット封止材として、流動性を有する半固体状のものを用い、直線スリットの一部に注入した後に、固化して形成されたものであってもよい。あるいは、ろう材のように高温で溶融する部材を注入し、冷却固化して形成されたものであってもよい。
本実施形態のハニカム構造体成形用口金は、セラミック原料等を含む坏土を押出成形して、ハニカム成形体を形成するために用いることができる。得られたハニカム成形体を乾燥し、焼成することによって、多孔質の隔壁を備えたハニカム構造体を製造することができる。ハニカム構造体成形用口金は、従来公知の押出成形機に取り付けて使用することができる。例えば、図1Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いてハニカム成形体を成形することにより、図4A及び図4Bに示すようなハニカム成形体200を得ることができる。図4Aは、図1Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いて成形されたハニカム成形体を模式的に示す斜視図である。図4Bは、図4Aに示すハニカム成形体の第一端面を模式的に示す部分拡大図である。
図4A及び図4Bに示すハニカム成形体200は、隔壁31によって、複数のセル32が区画形成されたハニカム構造を有するものである。複数のセル32は、大小2種類の長方形のセル32と、1つの大きな正方形のセル32とを含む、セル32の繰り返し配列を有している。ハニカム成形体を作製する際に用いられる坏土の種類については、特に制限はない。例えば、ハニカム成形体を作製する際に用いられる坏土としては、従来公知のハニカム構造体の製造方法において用いられている、コージェライト化原料、チタニア、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化ケイ素、ケイ素―炭化ケイ素複合材料、チタン酸アルミニウム、バナジウム、ゼオライト等を含む坏土を挙げることができる。
次に、ハニカム構造体成形用口金の他の実施形態について、図1Cに示すハニカム構造体成形用口金101を参照しつつ説明する。図1Cに示すハニカム構造体成形用口金101は、直線スリット1の封止部1a全体が、スリット封止材3によって封止されている。図1Cに示すハニカム構造体成形用口金101のその他の構成については、図1Aに示すハニカム構造体成形用口金100と同様に構成されていることが好ましい。
次に、ハニカム構造体成形用口金の更に他の実施形態について、図5Aに示すハニカム構造体成形用口金102を参照しつつ説明する。図5Aは、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。図5Bは、図5Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いて成形されたハニカム成形体を模式的に示す、第一端面の部分拡大図である。
ハニカム構造体成形用口金102においては、図5Aの紙面の縦方向、横方向、及び斜め方向に延びるように、複数の直線スリット1が形成されている。そして、この直線スリット1の一部にスリット封止材3が配設され、直線スリット1の一部が封止部1aとなっている。直線スリット1の封止部1aは、図5Aに示されるハニカム構造体成形用口金102においては、図5Aの紙面の縦横に延びる直線スリット1によって正方形に囲われた範囲内が、封止部1aとなっている。このため、ハニカム構造体成形用口金102においては、直線スリット1によって正方形に囲われた各頂点、及び、他の直線スリット1が正方形のそれぞれの辺と交差する各交点に、スリット封止材3が配設されている。なお、スリット封止材3は、上述した各頂点及び各交点において、正方形に囲われた範囲の内側、即ち、当該正方形を構成する直線スリット1内からはみ出さないように配設されている。そして、直線スリット1によって正方形に囲われた範囲よりも外側に存在する直線スリット1が、直線スリット1の坏土排出部1bとなっている。ハニカム構造体成形用口金102における裏孔は、直線スリット1によって正方形に囲われた範囲を避けるように形成されており、裏孔から導入された坏土が、直線スリット1の坏土排出部1bのみから排出されるように構成されている。なお、直線スリット1によって構成される正方形は、電解加工やレーザー加工などの従来公知の方法で形成することができる。また、図示は省略するが、各正方形の4つの辺を直線で繋ぐように格子状に直線スリットを形成した後、一の正方形部分と他の正方形部分を直線で繋ぐ直線スリットにスリット封止材を配設し、直線スリットによって構成される各正方形を、個々に分割してもよい。
図5Bに示すハニカム成形体202は、隔壁31によって、セル32の断面形状が四角形のセル32aと、セル32の断面形状が五角形のセル32bとが区画形成されたものである。ハニカム成形体202においては、四角形のセル32aの周りを、五角形のセル32bが取り囲むように、それぞれのセル32が配列している。図5Aに示すハニカム構造体成形用口金102における、直線スリット1の坏土排出部1bの形状が、図5Bに示すハニカム成形体202の反転形状となっている。
に、ハニカム構造体成形用口金の更に他の実施形態について、図6A及び図6Bに示すハニカム構造体成形用口金103を参照しつつ説明する。図6Aは、本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法によって製造されたハニカム構造体成形用口金の坏土排出面を模式的に示す、部分拡大平面図である。図6Bは、図6Aに示すハニカム構造体成形用口金の坏土導入面を模式的に示す、部分拡大平面図である。図6Cは、図6Aに示すハニカム構造体成形用口金を用いて成形されたハニカム成形体を模式的に示す、第一端面の部分拡大図である。
ハニカム構造体成形用口金103においては、図6Aの紙面の縦方向、及び横方向に延びるように、複数の直線スリット1が形成されている。そして、この直線スリット1の一部にスリット封止材3が配設され、直線スリット1の一部が封止部1aとなっている。
図6Cに示すハニカム成形体203は、3種類の異なる断面形状のセル32が、隔壁31によって区画形成されたものである。3種類の異なる断面形状のセルは、断面形状が小正方形のセル(小正方形セル)と、断面形状が小正方形セルよりも大きい大正方形のセル(大正方形セル)と、セルの断面形状が長方形のセル(長方形セル)である。このハニカム成形体203においては、長方形セルの短辺の約2倍の長さが、小正方形セルの一辺の長さとなっている。更に、このハニカム成形体203においては、長方形セルの長辺の長さと、大正方形セルの一辺の長さとが等しくなっている。
図6Aに示すハニカム構造体成形用口金103においては、口金基材5の、小正方形セルが形成される範囲に、過剰な直線スリット1が形成されており、この範囲に対してスリット封止材3が配設されることにより、小正方形セルが形成される範囲内が、封止部1aとなっている。図6Bに示すように、ハニカム構造体成形用口金103における裏孔2は、直線スリット1の封止部1aが形成される範囲、即ち、小正方形セルが形成される範囲を避けるように形成されており、裏孔2から導入された坏土が、直線スリット1の坏土排出部1bのみから排出されるように構成されている。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
参考例1)
参考例1では、図4Bに示すような形状のハニカム成形体を押出成形するためのハニカム構造体成形用口金を製造した。参考例1においては、まず、縦180mm、横180mm、厚さ20mmの板状の口金基材を用意した。口金基材は、ステンレス製のものとした。
次に、用意した板状の口金基材の一方の表面を坏土排出面とし、その坏土排出面側に、一端から他端までが直線状の直線スリットを形成した。具体的には、まず、坏土排出面の縦方向に延びるような直線スリットを、研削加工によって、図2(a)においてa1及びb1に示すように、直線スリットの中心が2.5mmと1.0mmの間隔で交互に繰り返されるように、それぞれ並行に形成した。同様にして、横方向に延びる直線スリットを、研削加工によって、図2(a)においてa2及びb2に示すように、直線スリットの中心が、2.5mmと1.0mmの間隔で交互に繰り返されるように、それぞれ平行に形成した。それぞれの直線スリットの幅は、図2(a)においてt1及びt2で示すように、0.3mmとし、その深さは坏土排出面から5mmとした。
次に、口金基材の坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための複数の裏孔を形成した。裏孔は、直線スリットの封止部に坏土が侵入しない位置に形成した。具体的には、縦方向に延びる直線スリットと、横方向に延びる直線スリットとの交点について、縦方向に配列した交点の1つ置きに、裏孔を形成した。裏孔は、直径0.5mmの円柱状とし、裏孔の深さは、坏土導入面から16mmとした。裏孔の形成は、ドリルにより行った。
次に、複数の直線スリットの一部に、スリット封止材を配設するスリット封止材配設工程を行った。スリット封止材の配設箇所は、図2の(b)に示すような位置とした。スリット封止材としては、図2の(b)においてTで示すその厚さが0.7mmのステンレスを用いた。スリット封止材を配設する際には、ステンレスを直線スリットに圧入することにより行った。
以上のようにして、参考例1の製造方法によって、ハニカム構造体成形用口金を製造した。
(実施例2)
実施例2においても、図4Bに示すような形状のハニカム成形体を押出成形するためのハニカム構造体成形用口金を製造した。ただし、実施例2においては、直線スリット形成工程を2回に分けて行った。具体的には、まず、縦180mm、横180mm、厚さ20mmの板状の口金基材を用意した。口金基材は、ステンレス製のものとした。
次に、用意した板状の口金基材の一方の表面を坏土排出面とし、その坏土排出面側に、一端から他端までが直線状の直線スリットを形成した。具体的には、坏土排出面の横方向に延びるような直線スリットのみを、研削加工によって、それぞれの直線スリットの中心が、1.7mmと0.6mmの間隔が交互に繰り返されるように、それぞれ平行に形成した。それぞれの直線スリットの幅は0.16mmとし、その深さは坏土排出面から5mmとした。
次に、口金基材の坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための複数の直径0.4mm、深さ16mmの裏孔をドリルにより形成した。
次に、複数の直線スリットの一部に、スリット封止材を配設するスリット封止材配設工程を行った。スリット封止材の配設箇所は、図3の(b)に示すような位置とした。スリット封止材の厚さは0.6mmであった。スリット封止材としては、ステンレスを用いた。
次に、坏土排出面の縦方向に延びるような直線スリットを形成した。縦方向に延びる直線スリットは、研削加工によって、それぞれの直線スリットの中心が、1.7mmと0.6mmの間隔が交互に繰り返されるように、それぞれ平行に形成した。それぞれの直線スリットの幅は0.16mmとし、その深さは坏土排出面から5mmとした。
(比較例1)
比較例1においては、図4Bに示すようなハニカム構造体の反転形状で、参考例1で製造したのと同じ構造及び寸法であるハニカム構造体成形用口金を、電極を用いた放電加工によって製造した。即ち、比較例1では、スリット封止材を用いずに、放電加工のみによって参考例1と同じ構造及び寸法のハニカム構造体成形用口金を製造した。放電加工用の電極としては、スリット形状を構成する各スリットの長さに応じた、3種類の電極を用意した。
(比較例2)
比較例2においても、図4Bに示すようなハニカム構造体の反転形状で、実施例2で製造したのと同じ構造及び寸法であるハニカム構造体成形用口金を製造した。即ち、比較例2では、スリット封止材を用いずに、電極を用いた放電加工のみによって製造した。
(評価1:ハニカム構造体成形用口金の製造所要時間)
参考例1のハニカム構造体成形用口金と比較例1の製造に要した総作業時間を比較した。参考例1の製造に要した総作業時間を1としたとき、比較例1のハニカム構造体成形用口金は、放電加工用の電極の作製を含め、その製造に6.5倍の時間を要した。また、実施例2の製造に要した総作業時間を1としたとき、比較例2のハニカム構造体成形用口金は、放電加工用の電極の作製を含め、その製造に7.1倍の時間を要した。
(評価2:ハニカム構造体成形用口金の寸法精度)
まず、参考例1、実施例2及び比較例1,2のハニカム構造体成形用口金の坏土排出面について、万能投影機を用いてスリットの幅を測定した。スリットとスリットが交わる箇所を除くランダムな300箇所を測定した。万能測定器の倍率は100倍であった。次に、これらの測定値の平均値と標準偏差を計算した。平均値についてはいずれも問題の無いレベルであった。しかし、標準偏差は、比較例1は参考例1の2.8倍、比較例2は実施例2の3.4倍であった。
(結果)
以上より、参考例1、実施例2のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、短時間且つ低コストで複雑な形状のハニカム構造体成形用口金を製造することができることが分かった。また、参考例1、実施例2のハニカム構造体成形用口金は、比較例1,2のハニカム構造体成形用口金よりも寸法精度に優れることが分かった。
本発明のハニカム構造体成形用口金の製造方法は、簡便に、且つ寸法精度に優れるハニカム構造体成形用口金を製造する方法として利用することができる。また、ハニカム構造体成形用口金は、各種ハニカム構造体の成形用口金として利用することができる。
1:直線スリット、1a:封止部、1b:坏土排出部、2:裏孔、3:スリット封止材、4:坏土排出面、5:口金基材、11:第一の直線スリット、12:第二の直線スリット、31:隔壁、32:セル、32a:セル(四角形のセル)、32b:セル(五角形のセル)、33:第一端面、100,101,102,103:ハニカム構造体成形用口金、200,202,203:ハニカム成形体、P,Q:交差点(直線スリットの交差点)。

Claims (4)

  1. 口金基材の坏土排出面に、前記坏土排出面上において一端から他端までが直線状の直線スリットを複数形成する、直線スリット形成工程と、
    複数の前記直線スリットの一部に、スリット封止材を配設する、スリット封止材配設工程と、
    前記口金基材の前記坏土排出面と反対側にある坏土導入面に、坏土を導入するための裏孔を形成する、裏孔形成工程と、
    を含む、ハニカム構造体成形用口金の製造方法であって、
    前記直線スリット形成工程において、複数の前記直線スリットのうち、当該直線スリットの一部に前記スリット封止材が配設される予定の第一の直線スリットを形成し、
    形成した前記第一の直線スリットに対して、前記スリット封止材配設工程を行い、
    前記スリット封止材配設工程の後に、前記第一の直線スリット以外の残余の直線スリットを形成する、ハニカム構造体成形用口金の製造方法
  2. 前記口金基材に形成されるスリットの長さの合計であるスリット総長さに対する、前記直線スリットの長さの合計である直線スリット総長さの比が50%以上である、請求項1に記載のハニカム構造体成形用口金の製造方法。
  3. 前記直線スリットの形成は、研削加工により行われる、請求項1又は2に記載のハニカム構造体成形用口金の製造方法。
  4. 前記直線スリットの形成は、ワイヤ放電加工により行われる、請求項1又は2に記載のハニカム構造体成形用口金の製造方法。
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