JP6615504B2 - 高血圧症の予防又は治療用医薬 - Google Patents

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Description

本発明は、ジペプチジルペプチダーゼIII、並びにこれを含有する高血圧症の予防又は治療用医薬、及び血圧降下用医薬に関する。
日本において、高血圧症の患者数は3000万人ともいわれており、その数は糖尿病(1000万人)や脂質異常症(1500万人)等の患者数が比較的多い他の疾患と比べて非常に多い。高血圧症治療用医薬としては、現在のところ、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、利尿薬等、血圧調整に関わる種々の経路を標的とする医薬が知られている。例えば、アンジオテンシンIIは、遠位尿細管におけるNa、Cl、及び水の再吸収を促進し、且つ血管を収縮させることによって血圧上昇を引き起こすところ、アンジオテンシン変換酵素阻害薬はアンジオテンシンIIの生成を抑制することによって血圧降下作用を発揮する。また、アンジオテンシンII受容体拮抗薬は、アンジオテンシンIIの受容体への結合をブロックすることによって血圧降下作用を発揮する。
しかし、現状では、異なる経路を標的とする複数の治療薬を投与しても、血圧のコントロールを十分にできない患者が存在する。このため、新たな経路を標的とする高血圧症治療用医薬の開発の必要性がある。
一方、ジペプチジルペプチダーゼIII(Dipeptidyl peptidase III)は、分子量約80kDaのタンパク質である。このタンパク質は、エキソアミノペプチダーゼの一種で、3〜10アミノ酸程度からなるペプチドを、N末端から2アミノ酸ずつ切断していく酵素であり、その配列特異性は比較的低い。生体内においては、タンパク質ターンオーバー、痛覚の調節、酸化ストレス等に関わっているといわれている(非特許文献1)。また、主に細胞質に存在する酵素であり、このため生体内においては、血清中に存在するアンジオテンシンIIの制御に関わっている可能性は低いと考えられる。
Prajapati SC, Chauhan SS. Dipeptidyl peptidase III: a multifaceted oligopeptide N-end cutter. FEBS J. 2011; 278: 3256-3276.
本発明は、従来とは異なる経路を標的とする、高血圧症の予防又は治療用医薬を提供することを課題とする。
本発明者等は上記課題に鑑みて鋭意研究した結果、ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質が血圧降下作用を有することを見出した。この血圧降下作用は、アンジオテンシンIIの分解に依ると考えられる。このため、ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質は従来とは異なる経路を標的とするものである。さらに、ジペプチジルペプチダーゼIIIの中でもC末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質は、より効率的に製造可能であり、血圧降下作用がより高く、その作用がより長時間持続し、且つ生体内での安定性がより高いことを見出した。これらの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明が完成した。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
項1. ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質を含有する、高血圧症の予防又は治療用医薬。
項2. 前記ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質が、下記(a)に記載するタンパク質及び下記(b)に記載するタンパク質からなる群より選択される少なくとも1種である、項1に記載の予防又は治療用医薬:
(a)配列番号1〜8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
(b)配列番号1〜8のいずれかに示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質。
項3. 前記ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質が、C末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質である、項1又は2に記載の予防又は治療用医薬。
項4. 前記C末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質が、下記(c)に記載するタンパク質及び下記(d)に記載するタンパク質からなる群より選択される少なくとも1種である、項3に記載の予防又は治療用医薬:
(c)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
(d)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質。
項5. ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質を含有する、血圧降下用医薬。
項6. 下記(c)又は(d)に記載する、C末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質:
(c)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
(d)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質。
本発明によれば、ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質を有効成分として用いることによって、高血圧症の予防又は治療用医薬を提供することができる。本発明の医薬は従来とは異なる経路を標的としているので、これを用いれば、従来の治療薬では予防又は治療効果が不十分であった高血圧症患者を、より有効に予防又は治療できる可能性がある。また、C末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質を用いれば、より高い血圧降下作用を発揮することも可能である。
ジペプチジルペプチダーゼIIIの全長タンパク質(WT)又はC末端欠失型タンパク質(ΔC1)を発現させた大腸菌の粗抽出液(左側の2レーン)及びこれらのタンパク質の精製物(右側2レーン)をSDS-PAGEした結果を示す(実施例1)。矢印が目的のタンパク質のバンド位置を示す。 DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1とアンジオテンシンIIの反応液の逆相クロマトグラフ分離(実施例2)における、溶出液のアセトニトリル濃度の変化を示す。縦軸は溶出液中のアセトニトリル濃度を示し、横軸は逆相クロマトグラフの経過時間を示す。 DPPIII-WTとアンジオテンシンIIの反応液の逆相クロマトグラフ分離(実施例2)結果を示す。各グラフ線左下の0、5、10、30 minは反応時間、縦軸は吸光度、横軸は逆相クロマトグラフの経過時間を示す(図4においても同様)。各ピークの横に、別実験でMass解析した結果から類推されたアミノ酸配列を示す。 DPPIII-ΔC1とアンジオテンシンIIの反応液の逆相クロマトグラフ分離(実施例2)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-WT又はPBSを投与したマウスの、収縮期血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。横軸中、PreはアンジオテンシンII投与前を示し、それ以外はDPPIII-WT又はPBS投与後の経過時間を示す(図6〜14においても同様)。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-ΔC1を投与したマウスの、収縮期血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-WT又はPBSを投与したマウスの、拡張期血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-ΔC1を投与したマウスの、拡張期血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-WT又はPBSを投与したマウスの、平均血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-ΔC1を投与したマウスの、平均血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-WT又はPBSを投与したマウスの、心拍数の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与後にDPPIII-ΔC1を投与したマウスの、心拍数の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与せずに、DPPIII-WT又はPBSを投与したマウスの、収縮期血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 アンジオテンシンII投与せずに、DPPIII-WT又はPBSを投与したマウスの、拡張期血圧の測定(実施例3-1)結果を示す。 PBS、DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1投与から3時間経過後のマウス血清中のDPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1を、ウェスタンブロッティングで検出した結果を示す(実施例3-2)。
本発明は、ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質(本明細書において、「DPP3」と略記することもある)を含有する、高血圧症の予防又は治療用医薬、或いは血圧降下用医薬(本明細書において、これらを総称して「本発明の医薬」と示すこともある)、及びDPP3の中でもより効率的に製造可能であり、血圧降下作用がより高く、その作用がより長時間持続し、且つ生体内での安定性がより高いC末端欠失型DPP3に関する。以下、これらについて説明する。
DPP3(eptidyl eptidase III)としては、例えばヒト、サル、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウサギ等の種々の哺乳類由来のDPP3を採用することができる。中でも、投与対象の生物種由来のDPP3が好ましい。
種々の生物種由来DPP3のアミノ酸配列は公知である。具体的には、例えば、ヒトDPP3(アイソフォーム1)としては配列番号1に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質(NCBI Reference Sequence:NP_005691.2)が挙げられ、マウスDPP3としては配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質(NCBI Reference Sequence:NP_598564.2)が挙げられ、ラットDPP3としては配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質(NCBI Reference Sequence:NP_446200.1)が挙げられ、ヒトDPP3(アイソフォーム2)としては配列番号7に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質(NCBI Reference Sequence:NP_001243599.1)等が挙げられる。
DPP3は、アンジオテンシンII分解活性を有する限りにおいて、アミノ酸の置換、欠失、付加、挿入等の変異を有していてもよい。
変異の中でも、より効率的に製造可能であり、血圧降下作用がより高く、その作用がより長時間持続し、且つ生体内での安定性がより高いという観点からは、C末端の欠失が好ましい。この場合の欠失領域としては、C末端から1番目のアミノ酸から、例えばC末端から5〜65番目のアミノ酸までの領域、好ましくは5〜50番目のアミノ酸までの領域、より好ましくは5〜30番目のアミノ酸までの領域、さらに好ましくは5〜20番目のアミノ酸までの領域、よりさらに好ましくは7〜15番目のアミノ酸までの領域、特に好ましくは9〜12番目のアミノ酸までの領域が挙げられる。
C末端欠失型DPPとして、具体的には、例えばヒトDPP3(アイソフォーム1)のC末端欠失型としては配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質が挙げられ、マウスDPP3のC末端欠失型としては配列番号5に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質が挙げられ、ラットDPP3のC末端欠失型としては配列番号6に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質が挙げられ、ヒトDPP3(アイソフォーム2)のC末端欠失型としては配列番号8に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質等が挙げられる。
DPP3において、変異は、アンジオテンシンII分解活性及び血圧降下作用がより損なわれ難いという観点から、保存的置換であることが好ましい。保存的置換とは、アミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基に置換されることを意味する。例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジンといった塩基性側鎖を有するアミノ酸残基同士で置換されることが、保存的な置換技術にあたる。その他、アスパラギン酸、グルタミン酸といった酸性側鎖を有するアミノ酸残基;グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システインといった非帯電性極性側鎖を有するアミノ酸残基;アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファンといった非極性側鎖を有するアミノ酸残基;スレオニン、バリン、イソロイシンといったβ−分枝側鎖を有するアミノ酸残基、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンといった芳香族側鎖を有するアミノ酸残基同士での置換も同様に、保存的な置換にあたる。
DPP3の好ましい具体例としては、下記(a)に記載するタンパク質及び下記(b)に記載するタンパク質:
(a)配列番号1〜8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
(b)配列番号1〜8のいずれかに示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質
からなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。
DPP3として、より効率的に製造可能であり、血圧降下作用がより高く、その作用がより長時間持続し、且つ生体内での安定性がより高いという観点から、より好ましい具体例としては、下記(c)に記載するタンパク質及び下記(d)に記載するタンパク質:
(c)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
(d)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質
からなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。
DPP3として、より効率的に製造可能であり、血圧降下作用がより高く、その作用がより長時間持続し、且つ生体内での安定性がより高いという観点から、よりさらに好ましい具体例としては、下記(e)に記載するタンパク質及び下記(f)に記載するタンパク質:
(e)配列番号4〜6のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
(f)配列番号4〜6のいずれかに示されるアミノ酸配列と85%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質
からなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。
アミノ酸配列の『同一性』とは、2以上の対比可能なアミノ酸配列の、お互いに対する同一のアミノ酸配列の程度をいう。従って、ある2つのアミノ酸配列の同一性が高いほど、それらの配列の同一性または類似性は高い。アミノ酸配列の同一性のレベルは、例えば、配列分析用ツールであるFASTAを用い、デフォルトパラメータを用いて決定される。若しくは、KarlinおよびAltschulによるアルゴリズムBLAST(KarlinS, Altschul SF.“Methods for assessing thestatisticalsignificance of molecular sequence features by using general scoringschemes”Proc.Natl Acad Sci USA.87:2264−2268(1990)、KarlinS,Altschul SF.”Applications and statisticsformultiple high−scoringsegments in molecular sequences.”NatlAcad Sci USA.90:5873−7(1993))を用いて決定できる。このようなBLASTのアルゴリズムに基づいたBLASTXと呼ばれるプログラムが開発されている。これらの解析方法の具体的な手法は公知であり、NationalCenter of BiotechnologyInformation(NCBI)のウエブサイト(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)を参照すればよい。
上記(b)、(d)、及び(f)において、同一性は、好ましくは90%以上であり、より好ましくは95%以上であり、よりさらに好ましくは98%以上である。
アンジオテンシンII分解活性の有無は、後述の実施例2に従って、例えばpH8.0のリン酸緩衝液中で測定対象タンパク質とアンジオテンシンIIとを反応させ、反応後の溶液中のアンジオテンシンII量を測定することによって判定することができる。測定の結果、反応後のアンジオテンシンII量が反応前のアンジオテンシンII量よりも少ない場合は、測定対象タンパク質がアンジオテンシンII分解活性を有すると判定することができる。この判定を行うための反応時間は、特に制限されないが、例えば10分以上、好ましくは30分以上である。また、アンジオテンシンII量の測定は、特に制限されないが、例えば逆相クロマトグラフにより反応液を分離し、アンジオテンシンIIのピークの高さを測定することによって行うことが可能である。
上記(b)に記載するタンパク質の一例としては、例えば
(b’)配列番号1〜8のいずれかに示されるアミノ酸配列に対して1若しくは複数個のアミノ酸が置換、欠失、付加、又は挿入されたアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質が挙げられる。
上記(d)に記載するタンパク質の一例としては、例えば
(d’)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列に対して1若しくは複数個のアミノ酸が置換、欠失、付加、又は挿入されたアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質が挙げられる。
上記(f)に記載するタンパク質の一例としては、例えば
(f’)配列番号4〜6のいずれかに示されるアミノ酸配列に対して1若しくは複数個のアミノ酸が置換、欠失、付加、又は挿入されたアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質が挙げられる。
上記(b’)、(d’)、及び(f’)において、複数個とは、例えば2〜50個であり、好ましくは2〜30個であり、より好ましくは2〜15個であり、よりさらに好ましくは2〜10個であり、よりさらに好ましくは2〜5個であり、よりさらに好ましくは2又は3個である。
上記(b)、(d)、及び(f)に記載されるタンパク質において、変異がある場合、その部位はDPP3のペプチダーゼ活性を担うドメイン以外であることが好ましい。このようなドメインは、例えばMEROPSデータベース(URL http://merops.sanger.ac.uk/index.shtml)等のデータベース上で公知となっている。例えば、ラットDPP3におけるペプチダーゼ活性ドメインは、配列番号3のN末端から425番目のアミノ酸から663番目のアミノ酸である。他の生物種のDPP3においても、これに相当する部位がペプチダーゼ活性ドメインである。
DPP3は、アンジオテンシンII分解活性を有する限りにおいて、化学修飾されたものであってもよい。
DPP3は、C末端がカルボキシル基(−COOH)、カルボキシレート(−COO)、アミド(−CONH)またはエステル(−COOR)の何れであってもよい。
ここでエステルにおけるRとしては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルなどのC1−6アルキル基;例えば、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3−8シクロアルキル基;例えば、フェニル、α−ナフチルなどのC6−12アリール基;例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C1−2アルキル基;α−ナフチルメチルなどのα−ナフチル−C1−2アルキル基などのC7−14アラルキル基;ピバロイルオキシメチル基などが用いられる。
DPP3は、C末端以外のカルボキシル基(またはカルボキシレート)が、アミド化またはエステル化されていてもよい。この場合のエステルとしては、例えば上記したC末端のエステルなどが用いられる。
さらに、DPP3には、N末端のアミノ酸残基のアミノ基が保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基などのC1−6アルカノイルなどのC1−6アシル基など)で保護されているもの、生体内で切断されて生成し得るN末端のグルタミン残基がピログルタミン酸化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基(例えば−OH、−SH、アミノ基、イミダゾール基、インドール基、グアニジノ基など)が適当な保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基などのC1−6アルカノイル基などのC1−6アシル基など)で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖蛋白質などの複合蛋白質なども包含される。
DPP3は、アンジオテンシンII分解活性を有する限りにおいて、公知のタンパク質タグが付加されたものであってもよい。タンパク質タグとしては、例えばヒスチジンタグ、FLAGタグ、GSTタグ等が挙げられる。
DPP3は、酸または塩基との薬学的に許容される塩の形態であってもよい。塩は、薬学的に許容される塩である限り特に限定されず、酸性塩、塩基性塩のいずれも採用することができる。例えば酸性塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩; 酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等の有機酸塩; アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等のアミノ酸塩等が挙げられる。また、塩基性塩の例として、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩; カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。
DPP3は、溶媒和物の形態であってもよい。溶媒は、薬学的に許容されるものであれば特に限定されず、例えば水、エタノール、グリセロール、酢酸等が挙げられる。
DPP3は、公知の方法に従って、例えば化学合成、哺乳動物の細胞又は組織(眼組織等)からの精製、DPP3をコードするポリヌクレオチドを含有する形質転換体からの精製等によって得ることができる。形質転換体からの精製により得る場合、形質転換体としては、DPP3をコードするポリヌクレオチドからDPP3を発現させることができる細胞である限り特に限定されず、大腸菌などの細菌、昆虫細胞、哺乳類細胞等の種々の細胞を利用することができる。
昆虫細胞としては、例えば、Sf細胞、MG1細胞、High FiveTM細胞、BmN細胞などが用いられる。Sf細胞としては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf21細胞などが用いられる。
動物細胞としては、例えば、サルCOS−7細胞、サルVero細胞、チャイニーズハムスター細胞CHO、マウスL細胞、マウスAtT−20細胞、マウスミエローマ細胞、ラットGH3細胞、ヒトFL細胞などが用いられる。
本発明の医薬は、DPP3を有効成分として含有することにより、血圧降下作用を発揮することができる。このため、高血圧症やその合併症に対して優れた予防又は治療効果を発揮することができる。
本発明の医薬の適用対象である高血圧症としては、特に限定されず、本態性高血圧症、二次性高血圧症等、種々の原因による高血圧症を挙げることができる。本発明の医薬の有効成分であるDPP3は、アンジオテンシンIIの分解によって血圧降下作用を発揮すると考えられるので、本発明の医薬はアンジオテンシンIIの上昇が認められる高血圧症に対して好適に使用することができる。また、高血圧の合併症としては、血圧降下により予防又は治療が可能な疾患であればとくに制限されず、例えば、脳卒中等の脳血管障害; 虚血性心疾患、心肥大、心不全等の心臓疾患; 腎臓疾患; 動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、高血圧性網膜症等の血管疾患等が挙げられる。
本発明の医薬は、DPP3そのものであることもできるし、DPP3以外の成分(以下、単に「添加剤」と表記することもある)を含む組成物であってもよい。添加剤としては、薬学的に許容される成分であれば特に限定されるものではないが、例えば基剤、担体、溶剤、分散剤、乳化剤、緩衝剤、安定剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、増粘剤、保湿剤、着色料、香料、及びキレート剤等が挙げられる。本発明の医薬が添加剤を含む場合は、剤形に応じた慣用の方法に従って添加剤を用いることにより、本発明の医薬を製造することができる。
本発明の医薬は、任意の剤形、例えば錠剤、丸剤、散剤、液剤、注射剤、懸濁剤、乳剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤等であることができるが、好ましくは注射剤である。
本発明の医薬の投与対象は、高血圧症の患者、又は高血圧症を発症する可能性がある被検体である。高血圧症を発症する可能性がある被検体とは、例えば高血圧症の危険因子(例えば肥満、老化、塩分過摂取等)を保有している被検体である。
本発明の医薬の投与経路は、特に限定されない。例えば、経口投与、経管栄養、注腸投与等の経腸投与; 経静脈投与、経動脈投与、筋肉内投与、心臓内投与、皮下投与、皮内投与、腹腔内投与等の非経口投与等を採用することができる。これらの中でも、本発明の効果をより確実に発揮できるという観点からは、好ましくは非経口投与が挙げられ、より好ましくは経静脈投与、経動脈投与等が挙げられる。
本発明の医薬中の、DPP3の含有量としては、高血圧症に対する予防又は治療効果を発揮できる限りにおいて特に限定されない。例えば0.001〜100重量%、好ましくは0.01〜50重量%であることができる。
本発明の医薬の投与形態及び有効な投与量は、投与対象、投与経路、剤形、患者の状態、及び医師の判断などに左右されるものであり、限定はされないが、例えば、体重60kgの成人に対して、1回当たり、1μg〜1000mgを投与することができる。なお、投与回数としては、例えば1日当たり1〜3回が挙げられる。
本発明の医薬は、高血圧症の他の予防又は治療薬と併用してもよい。他の予防又は治療薬としては、例えば、サイアザイド系利尿薬、サイアザイド類似利尿薬、ループ利尿薬、カリウム保持性利尿薬等の利尿薬; ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬、非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬等のカルシウム拮抗薬; アンジオテンシン変換酵素阻害薬; アンジオテンシン受容体拮抗薬; 直接的レニン阻害薬; α受容体遮断薬、β受容体遮断薬、αβ遮断薬等の交感神経遮断薬; α受容体刺激薬等が挙げられる。他の予防又は治療用医薬は1種又は2種以上を組み併せて用いてもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1:ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質の製造
ジペプチジルペプチダーゼIIIの全長タンパク質(配列番号3)とC末端欠失型タンパク質(配列番号6)を製造した。具体的には次のように行った。
ジペプチジルペプチダーゼIIIの全長タンパク質(配列番号3)又はC末端欠失型タンパク質(配列番号6)をコードするcDNAをPCRで増幅し、得られたDNA断片をpGEX-6P1ベクター(GEヘルスケア社製)に挿入した。大腸菌に該ベクターを導入し、LB培地(100μg/mLアンピシリン入り) 5 mLに入れ、37℃で一晩、震盪培養した。培養液全量(5 mL)をLB培地(100μg/mLアンピシリン入り) 10 mLに加え、37℃で5時間、震盪培養した。0.01 mMになるようにIPTGを培養液に加え、20℃で一晩、震盪培養した。培養液を遠心(5,900×g、4℃、5分間)して、大腸菌体を回収した。大腸菌体に、細胞破砕用バッファー (50 mM Tris-HCl, pH 7.5, 150ml NaCl, 1% Triton X-100, 1 mM DTT, 1 mM PMSF, 10μg/ml leupeptin) 1 mLを加え、該菌体を超音波破砕(Branson社製Sonifier450[製品番号: S-450A])(出力1で10秒×2)した。遠心(20,000×g、4℃、15分間)して上清を回収した。該上清 100μL、細胞破砕用バッファー 400μL、及びGlutathione-Sepharose 4B(GEヘルスケア社製)30μLを混合し、4℃で1時間、転倒混和した。Glutathione-Sepharose 4Bを洗浄用バッファー(50 mM Tris-HCl, pH 7.5, 150 mM NaCl, 1 mM DTT)300μLで3回洗浄した後、Glutathione-Sepharose 4Bに洗浄用バッファー 100μLとPreScission protease(GEヘルスケア社製)3μLを加え、4℃で一晩、転倒混和した。遠心(5,900×g、4℃、1分間)して上清を回収し、PBSで透析し、ジペプチジルペプチダーゼIIIの全長タンパク質(以下、「DPPIII-WT」又は「WT」と示すこともある)及びC末端欠失型タンパク質(以下、「DPPIII-ΔC1」又は「ΔC1」と示すこともある)の精製物を得た。この精製物、及び粗抽出液(超音波破砕後に遠心して得られた上清)を、定法に従ってSDS-PAGEで展開してCBB染色した。染色画像を図1に示す。
図1に示されるように、DPPIII-WT及びDPPIII-ΔC1共に、CBB染色でシングルバンドとなる程度まで精製できた。また、精製物のバンドの濃さは、DPPIII-WT:DPPIII-ΔC1=1:1.7であった。このことより、DPPIII-ΔC1の方が、DPPIII-WTよりも効率的に製造できることが示唆された。
実施例2:ジペプチジルペプチダーゼIIIのアンジオテンシンII分解活性の測定
実施例1で製造したDPPIII-WT及びDPPIII-ΔC1のアンジオテンシンII分解活性を測定した。具体的には次のように行った。
反応液(50 mM NaPO4 (pH 8.0), 10 μMアンジオテンシンII(和光純薬工業社製), 25 nM DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1)200μLを氷上で調製した。なお、DPPは最後に添加した。DPP添加後、0分、5分、10分、又は30分経過後に、30%トリクロロ酢酸 20μLを加えて反応を停止し、氷上で15分間以上静置した。遠心(20,000×g、4℃、10分間)して上清を回収した。該上清を、COSMOSIL 5C18-AR-300 column(ナカライテスク社製)を用いた逆相クロマトグラフ分離により解析した。溶出液としては、バッファーA(0.1%トリフルオロ酢酸/超純水(MilliQ))及びバッファーB(0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)の混合溶液を用いた。バッファーBの混合割合を徐々に増やして、アセトニトリル濃度5%から35%で溶出した。各経過時間における溶出液のアセトニトリル濃度を図2に示す。カラムから溶出されたペプチドはUVモニターで検出した。確認されたピークは定法に従って別実験でMass解析した結果から、そのピークのペプチド配列を類推した。結果を図3に示す。
図3及び4に示されるように、反応が進むにつれて、アンジオテンシンII(Ang II)のピークは低くなり、その分解物(IHPF、及びVY)のピークは高くなっていった。このことから、DPPIII-WT及びDPPIII-ΔC1は共に、アンジオテンシンIIの分解活性を有することが示された。また、反応時間10分における、アンジオテンシンII分解物であるIHPFのピーク高さを測定したところ、DPPIII-WTの場合は0.15であるのに対して、DPPIII-ΔC1の場合は0.20であった。このことから、DPPIII-ΔC1の方が、DPPIII-WTよりもアンジオテンシンII分解活性が高いことが示唆された。
実施例3:ジペプチジルペプチダーゼIIIの高血圧症に対する効果
実施例1で製造したDPPIII-WT及びDPPIII-ΔC1の、高血圧症に対する効果を調べた。具体的には次のように行った。
<3-1.血圧及び心拍数の測定>
8〜10週齢のC57BL/6J系統マウスの血圧及び心拍数を測定後、該マウスにアンジオテンシンII(和光純薬工業社製)を満たした浸透圧ポンプ(Alzet model 1004、Durect社製)を皮下植込みした。これにより、アンジオテンシンIIが、1分間、体重1 kgあたり400 ng(400 ng/kg/min)投与される。マウスを、2週間以上、収縮期血圧が130 mmHg以上になるまで飼育した。マウスの血圧及び心拍数を測定し、マウスに、DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1 200μg、或いはPBSを尾静脈から静注投与した。該投与から1時間、及び3時間経過後に血圧及び心拍数を測定した。血圧の測定結果を図5〜10に示し、心拍数の測定結果を図11〜12に示す。また、浸透圧ポンプの埋め込みを行っていない通常血圧のマウスに対しても、上記と同様にDPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1 200μg、或いはPBSを投与し、血圧を測定した。この結果を図13〜14に示す。
図5〜10に示されるように、DPPIII-WT及びDPPIII-ΔC1の投与により、収縮期血圧、拡張期血圧、及び平均血圧が有意に低下した。このことから、DPPIII-WT及びDPPIII-ΔC1は共に、抗高血圧作用(血圧降下作用)を有することが示された。また、DPPIII-WTを投与した場合、投与後3時間経過後の血圧が、投与後1時間経過後の血圧よりもやや上昇しているのに対して、DPPIII-ΔC1を投与した場合はこのような上昇は見られなかった。このことから、DPPIII-ΔC1の方が、DPPIII-WTよりも抗高血圧作用(血圧降下作用)がより高い(より長時間持続する)ことが示された。また、図11〜12に示されるように、DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1共に心拍数への影響はなかった。さらに、図13〜14に示されるように、DPPIII-WTは、アンジオテンシンIIを投与していないマウスの血圧への影響はなかった。このことから、DPPIII-WTの抗高血圧作用(血圧降下作用)はアンジオテンシンII特異的であることが示唆された。
<3-2.血清中のDPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1量の測定>
投与から3時間経過後の血清中に存在するDPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1量を、ウェスタンブロッティング法で調べた。具体的には次のように行った。
上記実施例3-1において、PBS、DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1投与から3時間経過後のマウスの尾部から血清を採取し、該血清を4℃で一晩静置した。遠心(5000×g、4℃、5分間)して、上清を血清サンプルとして回収した。血清サンプル中のDPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1量を、定法に従ったウェスタンブロッティング法により検出した。一次抗体反応は、抗ラットDPPIIIウサギポリクローナル抗体の希釈溶液(1/500希釈 in 1%スキムミルク/PBS/0.05%Tween-20)を用いて、4℃で一晩行った。二次抗体反応は、HRP標識抗ウサギIgG抗体(GEヘルスケア社製、製品番号: NA-934)の希釈液(1/2000希釈 in 1%スキムミルク/PBS/0.05%Tween-20)を用いて、室温で1時間行った。検出結果を図15に示す。
図15に示されるように、DPPIII-WT又はDPPIII-ΔC1を投与した場合、投与から3時間経過後であっても、これらのタンパク質が血清中に残っていた。このことから、投与から3時間以上経過した後であっても、血圧降下作用が発揮されることが予想された。また、バンドの濃さの比較より、DPPIII-ΔC1の方がDPPIII-WTよりも多く残っていることが示された。このことから、DPPIII-ΔC1の方がDPPIII-WTよりも、生体内での安定性がより高いことが示唆された。

Claims (2)

  1. 下記(c)に記載するタンパク質及び下記(d)に記載するタンパク質からなる群より選択される少なくとも1種のC末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質を含有する、高血圧症の予防又は治療用医薬
    (c)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
    (d)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質
  2. 下記(c)に記載するタンパク質及び下記(d)に記載するタンパク質からなる群より選択される少なくとも1種のC末端欠失型ジペプチジルペプチダーゼIIIタンパク質を含有する、血圧降下用医薬
    (c)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列からなるタンパク質、及び
    (d)配列番号4〜6及び8のいずれかに示されるアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つアンジオテンシンII分解活性を有するタンパク質
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