JP6614877B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関する。
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1の要約書には、「圧縮機、室外熱交換器、及びアキュームレータ等を具備した室外ユニットと、この室外ユニットと複数の電動膨張弁を介して配管で接続され、各室内を冷房又は暖房する各室内熱交換器を有する複数の室内ユニットとで構成された室内マルチ空気調和機において、制御手段が、前記室外熱交換器の検出過冷却度が目標過冷却度になるように前記電動膨張弁のトータル開度を決め、この決めたトータル開度を前記各室内熱交換器の容量比で分配し、この分配した各開度をそれぞれの前記各室内熱交換器の検出過熱度と目標過熱度との差に基づいて制御するものである。」と記載されている。
特開2002−54836号公報
前記特許文献1に記載の室内マルチタイプの空気調和機は、複数の室内機が一台の室外機に接続されていて、トータル開度を各室内熱交換器の容量比で分配することにより、各電動膨張弁の開度を制御している。
このため、それぞれの各室内機が設けられている個々の部屋の負荷にアンバランス(かたより)が生じた場合、対応した制御が必要とされる。そして、電動膨張弁の開度の制御が適切に行われない場合には、冷凍サイクル中の冷媒に過不足が生じて、非効率な運転となるとともに、故障の原因となるおそれもあった。
この発明は、冷媒の過不足を抑制して、効率的な運転を行うことができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明(請求項1)は、第1熱交換器を含む室外機と、第2熱交換器を含む複数の室内機と、室外機に、各室内機を並列に接続して、冷媒を第1熱交換器および第2熱交換器の間で循環させる冷媒通路と、を備え、室内機には、冷媒通路から分岐されて、冷房時の冷媒の流通方向で、第2熱交換器の上流側に位置する入口側から冷媒を第2熱交換器に戻すバイパス通路と、第2熱交換器から流出した冷媒およびバイパス通路内の冷媒の間にて、熱交換を行う第3熱交換器と、バイパス通路から第2熱交換器に流入する冷媒流量を変更する流量制御弁と、第2熱交換器の入口側に減圧弁をさらに備え、バイパス通路は、減圧弁の手前で、冷媒通路から分岐されるとともに、第3熱交換器にて熱交換が行われた冷媒を、第2熱交換器の入口側に戻し、流量制御弁は、第2熱交換器の入口側に備えられた減圧弁と、同じ仕様の減圧弁である空気調和機を提供する。
本発明によれば、冷媒の過不足を抑制して、効率的な運転を行うことができる空気調和機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態1の空気調和機で、要部の構成を説明する冷凍サイクル図である。 室内マルチタイプの空気調和機の全体構成を説明する冷凍サイクル図である。 空気調和機の冷凍サイクルのp−h線図である。 実施形態1の空気調和機で、冷凍サイクルのp−h線図である。 実施形態1の変形例の空気調和機で、冷凍サイクルのp−h線図である。 実施形態2の空気調和機で、冷凍サイクル図である。
(実施形態1)
以下、図1,図2に示す冷凍サイクルの模式図を用いて、空気調和機の構成を説明する。
図1において、本発明の実施形態1の空気調和機は、一台の室外機cに複数の室内機a1,b1が接続される室内マルチタイプの空気調和機(以下、空気調和機とも記す。)であり、各室内機a1,b1は、負荷の異なる部屋に設置されていても、個別に冷凍能力を調整できるように構成されている。
(全体構成)
図2は、一般的な室内マルチタイプの空気調和機の構成を説明する冷凍サイクル図である。
空気調和機10は、前記室内機a,bと、一台の室外機cと、この室外機cに各室内機a,bを並列に接続する冷媒通路100L,100Vと、制御部20とを備えている。
このうち、室外機cは、圧縮機1と、四方弁2と、第1熱交換器としての室外熱交換器3と、室外ファン4と、気液分離器5とを含む。
また、室内機a,bは、室内減圧装置としての減圧弁6a,6bと、第2熱交換器としての室内熱交換器7a,7bと、室内熱交換器7a,7bを通過した空気を室内に送り込む室内ファン8a,8bとを含む。
前記冷媒通路100Lは、液接続配管100La,100Lb,100Lcおよび分岐部110Lを含む。液接続配管100Lcは、一端を前記室外機cの気液分離器5に接続するとともに、他端を分岐部110Lを介して、液接続配管100La,100Lbに分岐している。液接続配管100La,100Lbは、前記室内機a,bの減圧弁6a,6bにそれぞれ接続されている。
また、前記冷媒通路100Vは、ガス接続配管100Va,100Vb,100Vcおよび合流部110Vを含む。ガス接続配管100Vcは、一端を前記室外機cの四方弁2を介して圧縮機1に接続するとともに、他端を合流部110Vを介して、ガス接続配管100Va,100Vbに接続している。さらにガス接続配管100Va,100Vbは、前記室内機a,bの室内熱交換器7a,7bにそれぞれ接続されている。
そして、制御部20は、図示しない温度センサなどからの検出信号に基づいて、圧縮機1、室外ファン4の制御を行うとともに、電子膨張弁により構成される減圧弁6a,6bの開度を調整することにより、室内機a,bの冷凍能力を個別に変更するように構成されている。
(一般的な冷房運転)
このように構成された空気調和機10では、冷房を行う際、図2中に矢印によって示す方向に冷媒が流れる。すなわち、室外機cの圧縮機1から吐出された冷媒(ガス)は、四方弁2を通過して、室外熱交換器3に流入する。室外熱交換器3では、室外ファン4により送風される空気とこの冷媒との間で熱交換が行われる。そして、冷却された冷媒は、気液分離器5を介して凝縮した状態にて室外機cを出る。
室外機cから送り出された冷媒(液)は、冷媒通路100Lの液接続配管100Lcを通り、分岐部110Lにて、各液接続配管100La,100Lbに分岐されて、各室内機a,bに導入される。
各室内機a,bでは、各減圧弁6a,6bの開度が制御されることにより、それぞれの冷媒の圧力および温度が下げられて、第2熱交換器としての室内熱交換器7a,7bにて、室内ファン8a,8bを用いて送り込まれた空気との間で熱交換が行われる。
この熱交換により、室内に送風される空気は冷却されるとともに、冷媒は、加熱されて蒸発する。そして、冷媒は、冷媒通路100Vのガス接続配管100Va,100Vbから、合流部110Vを介して合流して、ガス接続配管100Vcを通り、前記室外機cの圧縮機1の入口側に戻る。
(一般的な暖房運転)
空気調和機10では、暖房を行う際、四方弁2の弁体の位置の切替えることにより、図2中に矢印にて示す方向とは、反対方向に圧縮機1から吐出された冷媒(ガス)が流れ、冷媒通路100Vから、室内熱交換器7a,7bに導入される。
導入された冷媒は室内熱交換器7a,7bに別に流入された空気を熱交換により加熱する。そして、冷媒は空気への放熱により液化して、高圧の液冷媒となり、それぞれ減圧弁6a,6b、冷媒通路100Lを通り、室外機cに流入する。
室外機cに流入した冷媒は、図示しない室外膨張弁にて減圧されて低温、低圧となり、室外熱交換器3によって、流入した室内の空気と熱交換されることにより、低圧のガス冷媒となり、再び四方弁2を介して圧縮機1の入口側から導入される。
なお、室内マルチタイプの空気調和機10として、室内機a,bの2台が並列に1台の室外機cに冷媒通路100L,100Vを介して接続されるものを示して説明するが、室内機の台数は、特にこれに限らず、たとえば3台,4台など、2台以上の複数台であればよい。
(室内マルチタイプの空気調和機の課題)
一台の室外機cに並列に接続される複数台の室内機a,bがそれぞれ異なる別の部屋に設置される場合、冷房負荷にアンバランスが発生することがある。
たとえば、室内機aの負荷が室内機bの負荷より少ない状態では、制御部20は、室内機aに設けられている減圧弁6aの開度が小さくなるように絞り、室内機aへの冷媒の流量を少なくする制御を行う。
しかしながら、減圧弁6aの開度を絞り、冷凍能力を低下させると、室内熱交換器7aの冷媒出口が冷媒量の減少により大きく過熱される。これにより、室外機cに戻されて、圧縮機1に吸込まれる冷媒の過熱度が大きくなり、圧縮機1の吐出側の温度も上昇してしまう。このような圧縮機1の温度上昇は、潤滑油などの温度限界によって、圧縮機1を故障させてしまうおそれがあった。
このような圧縮機1の故障を防止するため、たとえば、制御部20は、負荷の大きな室内機b側の減圧弁6bを開くことにより、室内熱交換器7aの冷媒出口から流出する冷媒を未蒸発の液混じり状態である2相流の状態として、冷媒の過熱を抑制することが可能である。
この温度の低い冷媒は、合流部110Vにて、ガス接続配管100Vaから送られてくる冷媒に合流して混合される。このため、圧縮機1に吸込まれる冷媒の温度上昇が抑制されて圧縮機1を保護することができる。
ところが、減圧弁6bの開度を大きくすると、冷媒が蒸発しきれずに、前記のように液が混合した2相流となり、液冷媒がガス接続配管100Vb内に滞留してしまう。
ガス接続配管100Vbの内径寸法は、ガスの通気抵抗を減少させるために、液体を通す液接続配管100Lbの内径寸法に比して、予め大きくなるように設定されている。
特に、室内機a,bと、室外機cとの間を接続する冷媒通路100V,100Lの道程が長い、いわゆる長配管接続では、2相流を構成する液冷媒の部分がガス接続配管100Vb内部に残留してしまいやすい。
このように比較的、大きな容量で液冷媒がガス接続配管100Vb内部に残留してしまうと、冷凍サイクル全体の冷媒量が不足してしまうことから、非効率な冷凍サイクルの運転となってしまう。
すなわち、一方のガス接続配管100Vbに冷媒が残留してしまい、冷媒を配管に取られると、合流部110Vにて、ガス接続配管100Vaから送られてくる冷媒と合流しても、室外機cに戻される冷媒量が不足してしまう。
本来、圧縮機1から送り出された冷媒の全量が再び圧縮機1に戻ってくることを想定して冷凍サイクル全体の冷媒量が設定されている。このような室外熱交換器3に流入する冷媒量が不足している状態では、室外熱交換器3から液化して流出する冷媒も減少してしまい、汲み上げ量の減少を招くため、冷凍サイクルを効率的に運転できなくなるといった問題があった。
また、このような冷媒量の不足を想定して、予め冷凍サイクル全体の冷媒量を増やしておくと、たとえば、室内熱交換器7bにて必要とされる冷媒量が少なく、減圧弁6bの開度を大きくする必要がない場合など、ガス接続配管100Vb内が2相流とならない条件(ガスとなる条件)では、冷媒量が過多となり、適切な冷媒量の冷凍サイクルに比べて、こちらも非効率な冷凍サイクルの運転となってしまう。
したがって、減圧弁6bの開度を調整することによって、並列接続された複数の室内機の冷凍能力を増減して負荷の大小に対応させることには、一定の限界があった。
(要部の構成)
そこで、本発明の実施形態1の空気調和機110によれば、冷媒量の増減ではなく、室内熱交換器の流入側にて、冷媒の温度を低下させることにより、冷媒の過不足の発生を抑制して、かつ2相流とすることなく、冷房負荷のアンバランス状態に対応させた冷凍能力の調整を行うことができるように構成されている。
図1は、実施形態1の空気調和機110のうち、室内に配置される室内機a1,b1の構成を説明するものである。図1にて、図2に示す空気調和機10と同様に構成される室外機cおよび室内機a,bの室内ファン8a,8bについては、説明を省略する。また、冷媒通路100L,100Vの構成については、同一符号を付して説明を省略する。
この実施形態1の空気調和機110は、複数の室内機a1,b1と、前記一台の室外機cと、この室外機cに前記2台の各室内機a1,b1を並列に接続する冷媒通路100L,100Vとを備えている。
まず、構成上の相違点を中心に説明すると、この実施形態の2台の室内機a1,a2のうち、室内機a1は、バイパス通路60を備えている。バイパス通路60は、室内熱交換器7aの入口側にて、減圧弁60aの手前の前記液接続配管100Laから分岐されている。ここで入口側とは、冷房時の冷媒の流通方向で上流側に位置する入口側を示し、後述する冷房時の冷媒の流通方向で下流側に位置する出口側とは、室内熱交換器7aを挟んで反対側に形成されている。
バイパス通路60には、第3熱交換器としての内部熱交換器300aが設置されている。
内部熱交換器300aは、前記室内熱交換器7aの出口側のガス接続配管100Vaを流れる冷媒および、このバイパス通路60を流れる冷媒の間で熱交換を行う。
さらに、この実施形態1の室内機a1の前記バイパス通路60には、流量制御弁としての減圧弁61aが備えられている。減圧弁61aは、制御部120からの制御信号に応じて、バイパス通路を開閉するとともに、膨張弁としても機能して、バイパス通路を通過する冷媒流量を変更可能に構成されている。この実施形態1では、減圧弁61aは、前記減圧弁60aと同等の性能を有する同じ仕様のものを用いている。
そして、前記バイパス通路60は、室内熱交換器7aの入口側にて、液接続配管100Laに合流するように接続されている。
このため、減圧弁61aの開放動作により、内部熱交換器300aにて冷却された冷媒は、この減圧弁61aを介して、室内熱交換器7aの入口側に導かれて流入し、室内熱交換器7aを通過する空気との間における熱交換に用いることができる。
また、前記室内機b1は、室内熱交換器7bの入口側にて前記液接続配管100Lbから分岐されるバイパス通路70を備えている。
このバイパス通路70には、第3熱交換器としての内部熱交換器300bが設置されている。内部熱交換器300bは、前記室内熱交換器7aの出口側のガス接続配管100Vbを流れる冷媒および、このバイパス通路60を流れる冷媒の間で熱交換を行う。
さらに、この実施形態1の室内機b1は、前記バイパス通路70を通過する冷媒流量を変更可能な流量制御弁としての減圧弁61bを備えている。この実施形態1では、減圧弁61bは、前記減圧弁60bと同等の性能を有する同じ仕様のものを用いている。
そして、前記バイパス通路70は、室内熱交換器7bの入口側にて、液接続配管100Lbに合流するように接続されている。
このため、内部熱交換器300bにて冷却された冷媒は、この減圧弁61bを通過して、室内熱交換器7bの入口側から流入し、室内熱交換器7bを通過する空気との間における熱交換に用いられる。
実施形態1の制御部120は、図示しない温度センサなどからの検出信号に基づいて、室外機cの圧縮機1、室外ファン4の制御を行うとともに、室内機a1の減圧弁60a,60bの開度、および、室内機b1の減圧弁61a,61bの開度をそれぞれ調整することにより、室内機a1,b1の冷凍能力を個別に変更可能に構成されている。
この実施形態1では、各減圧弁60a,60bおよび、減圧弁61a,61bとして、同じ仕様のものを用いたが、特にこれに限らず、異なる仕様のものであってもよく、異なる仕様のものである場合には、同程度の能力のものが用いられることが好ましい。
(冷媒の選定)
また、近年のエネルギ枯渇問題,地球温暖化問題が注目を浴び、空気調和機に使用される冷媒に対しても、COP(冷暖房平均エネルギ消費効率:Coefficient Of Performance)が高く環境負荷がより小さいものが望まれている。
特に、地球温暖化問題に対する注目度は高く、冷媒が漏れることによる直接的影響すなわちGWP (地球温暖化係数;Global Warming Potential)が低く、間接的影響すなわち消費エネルギが小さい冷媒が求められている。
以上のことを考慮し、空気調和機110に使われる冷媒の開発や選定が行われることになり、空気調和システムにおける体積能力の確保やCOP値、安全性等が重要な選定項目となる。
しかし、単独の冷媒で必要な性能や、あるいは低環境負荷が目標通り得られない場合がある。このような場合には、冷媒を数種混合して、目的の特性を得ることがある。このような混合冷媒は、沸点の温度と露点の温度とが異なる非共沸性を有することが多い。
そこで、本実施形態1の空気調和機110は、冷媒として、複数の冷媒成分を有する非共沸性混合冷媒(以下、冷媒とも記す)を用いている。
本実施形態の非共沸性混合冷媒として混合される冷媒は、GWPの値の高さと、冷凍性能の高さを両立させるように、一方の冷媒のGWPの値が高い場合は、他方の冷媒の冷凍性能が高いものを選定して混合している。
一方、ビルなどの空調用途に一台の室外機cに複数の室内機a,bを接続し、複数の部屋を冷却または、加熱するマルチ型パッケージエアコンに対して省エネ性が求められている。
しかし、このような複数の室内機でそれぞれ異なる部屋を冷却する場合、各部屋における環境条件は異なり、通常負荷のアンバランス(かたより)が生じる。
このアンバランスに対応して室内機a,bを制御しないと、単に冷媒量を増減するだけでは、電力を多く消費する非効率な運転になってしまう。
このため、実施形態1の空気調和機110は、減圧弁61a,61bを用いて各室内機a1,b1に備えられているバイパス通路60,70を通過させる冷媒量をそれぞれ変更可能としている。これにより、各室内機a1,b1の入口側に導かれる冷媒の温度を低下させつつ、個別に冷凍能力を変更可能とすることができる。
このように、実施形態1に記載されている空気調和機110では、一般的な室内マルチタイプの空気調和機で課題となっている冷凍サイクル全体の冷媒量の増減に起因する冷凍能力の低下の影響を受けることなく、各室内機a1,b1から所望の冷力を発揮させることができる。
具体的には、たとえば、各室内機a1,b1が設置された異なる各部屋により、負荷のアンバランスが生じている状況で、図1に示す室内機a1の負荷が室内機a2の負荷に比して小さい場合を想定する。
図3は、比較のために示す一般的な室内マルチタイプの空気調和機10の冷凍サイクルのp−h線図である。
図3中、符号A,Dで示す冷媒の状態は、図2中の符号(A),(D)における冷媒の状態に相当し、冷房時、室内熱交換器7a,7b内の冷媒は、図3に示す[D→A]のように変化する。
一般に負荷の比較的小さな室内機a1においては、制御部20は、図示しない温度センサなどからの検出信号に基づいて、圧縮機1、室外ファン4の制御を行うとともに、電子膨張弁により構成される減圧弁6a,6bの開度を調整することにより、所望の冷凍能力を得ている。
しかしながら、減圧弁6a,6bの開度を調整することによって、並列接続された複数の室内機a1,a2の冷凍能力を増減して負荷の大小に対応させることには、前記のように一定の限界があった。
一方、実施形態1の空気調和機110では、対応する図1に示された室内機a1にて、制御部120が室内機a1の負荷が少ないと判定すると、減圧弁61aを閉じて、バイパス通路60を閉鎖する。
この状態では、本実施形態1の室内機a1は、図2に示す一般的な冷凍サイクルの室内機aと同じ構成となる。この場合、室内機a1は、減圧弁60aを膨張弁として使用して、室内熱交換器7aの冷凍能力を制御する。
このように、実施形態1では、減圧弁60aにより、図1中(A)の室内熱交換器7aの出口側から流出する冷媒が飽和蒸気または、少し過熱した状態となるように調整できる。
したがって、室内機a1は、設置されている部屋の負荷に応じた所望の冷凍能力を得ることができる。
(冷凍能力の向上)
図4は、本実施形態1の空気調和機110における冷凍サイクルのp−h線図である。
一方、負荷の比較的大きな部屋に設置される室内機b1においては、制御部120が減圧弁60bを閉じて、バイパス通路70に冷媒を通すとともに、バイパス通路70側の減圧弁61bを膨張弁として使用する。
たとえば、実施形態1の空気調和機110では、制御部120によって、室内機b1の負荷が大きいと判定されると、減圧弁61bが開かれて、バイパス通路70内に冷媒を通過させる。
この際、減圧弁61bの開閉量を制御部20にて制御することにより、図1中(A’)の室内熱交換器7aの出口側から流出する飽和蒸気または、少し過熱した状態となるように調整することができる。
すなわち、室内機b1においても、室内機a1と同様に、液接続配管100Lbを流れてくる冷媒の状態は、室外熱交換器3で凝縮された図4中に示すCである。
しかしながら、実施形態1の空気調和機110では、内部熱交換器300bにて、前記室内熱交換器7bの出口側のガス接続配管100Vbを流れる冷媒および、このバイパス通路70を流れる冷媒同士の間で熱交換が行われる。
このため、図1中(A’)の室内熱交換器7aの出口側から流出した自身の低温冷媒により、バイパス通路70内を通過する冷媒は、冷却されて図4中に示す状態C’となる[C→C’]。
バイパス通路70を流れる冷媒は、減圧弁61bにより減圧されて、液接続配管100Lbに設けられた減圧弁60bからの冷媒とともに、または単独で、室内熱交換器7bの入口側に供給されている。
本実施形態に示すように、減圧弁61bを介してバイパス通路70から導かれる室内熱交換器7bの入口側における冷媒温度は、減圧弁60bからの冷媒のみの場合に比して、低下させることができる[D→D’]。
したがって、冷媒の蒸発温度を低下させて、室内熱交換器7bで行われる熱交換の際の空気との温度差を大きくすることができ、室内機b1は、前記室内機a1よりも大きな冷凍能力を発生させることができる。
なお、室内熱交換器7bの出口側では、内部熱交換器300bにて、バイパス通路70を通過する冷媒がガス接続配管100Vb内を通過する冷媒により冷却される熱量[C→C’]は、ガス接続配管100Vb内を通過する冷媒がバイパス通路70を通過する冷媒を加熱する熱量[A’→A]と等しい。
すなわち、内部熱交換器300bでは、等しい熱量の([C→C’]=[A’→A])の熱交換が行われていて、冷凍サイクル全体として増減させることなく、冷凍能力を増大させることができる。したがって、効率に冷凍サイクルの運転を行うことができる。
また、ガス接続配管100Vbに流れ込む冷媒の状態Aは、減圧弁61bによる予め設定された調整しろの範囲内にて調整可能である。このため、冷媒過多にて2相流とならないように制御可能であり、室内熱交換器7bの出口側の冷媒の状態をほぼガス冷媒の状態とすることができる。
したがって、冷凍サイクル全体における冷媒量が過不足することがなく、室外熱交換器3に所望の冷媒量を戻して、室外熱交換器3の出口側にて想定される液化された冷媒状態を得ることができ、効率な冷凍サイクルの運転を行うことができる。
(非共沸混合冷媒による冷凍能力の向上)
次に、非共沸混合冷媒を用いることにより、冷媒量を増減させずに、室内熱交換器7bの入口側の冷媒温度を低下させて、冷凍能力を向上させることができることについて、図3と図4とを対比させながら説明する。
本実施形態1では、前記負荷が少ない場合、図3に示す室内機a1の室内熱交換器7aにおける冷媒の状態が、入口側から出口側に至るまでに[D→A]と変化することに対応して、同一の空気調和機110における負荷が大きい室内熱交換器7bでは、内部熱交換器300bを用いることにより、図4に示すように同じ熱量([C→C’]=[A→A’])の熱交換により、冷媒が変化[D’→A’]している。
本実施形態1では、冷媒として非共沸混合冷媒を用いている。非共沸混合冷媒は、同一圧力条件下においても、相状態の変化によって蒸発温度を低下させることができる。
このため、この実施形態1では、図3に示す[D→A]の比エンタルピと、図4に示す[D’→A’]の比エンタルピとは、同一でありながら、蒸発温度を約10K、低温方向にシフトさせることができる([D→D’]および[A→A’])。
したがって、本実施形態1では、冷媒として非共沸混合冷媒を用いることにより、一定の圧力でありながら、室内熱交換器7b内の非共沸混合冷媒の蒸発温度を下げることができる。
これにより、室内熱交換器7bにより、低い温度の非共沸混合冷媒で通過する空気を冷却でき、非共沸混合冷媒と空気との間の温度差を大きく設定して、冷凍能力を向上させることができる。
(構成および作用効果の総括)
上述してきたように、本実施形態1では、減圧弁60a,60bおよび61a,61bの開度の変更により、冷媒の過熱度が上昇したり、あるいは、2相流を発生させることなく、室内機b1の冷凍能力と、室内機a1の冷凍能力との間に差を設定することが可能となり、各室内機a1,b1が配置される負荷の異なる部屋に対応した所望の冷凍能力を発揮させることができる。
よって、本実施形態1の空気調和機110は、冷媒の過不足が抑制されて、効率的な運転を行うことができる。
さらに、本実施形態1の空気調和機110は、各バイパス通路60,70に配置されて、制御部120による制御信号に応じて、開閉量を調整可能な減圧弁61a,61bにより冷媒の流量制御が行われている。このため、容易に減圧弁61a,61bの開閉度を変更して、室内熱交換器7a,7bの熱交換量を調整できる。
このように、各室内機a1,b1の冷凍能力に調整しろをそれぞれ設けることができるため、負荷の異なる部屋への対応性が良好である。
また、上記実施形態1では、室内機b1の内部熱交換器300bを用いて冷凍能力を調整するものを示して説明してきたが、室内機a1の内部熱交換器300aを用いて冷凍能力を調整してもよく、少なくとも何れか1つの室内機の冷凍能力を調整するものであればよい。
さらにたとえば、制御部120は、室内機b1の減圧弁60bを用いて、室内熱交換器7bの出口側に接続されるガス接続配管100Vbの冷媒の状態Aを制御するとともに、減圧弁61bを用いて、室内熱交換器7bの入口側の冷媒の状態D’を温度面から調整するように制御してもよい。
そして、本実施形態1の空気調和機110は、バイパス通路60,70に膨張弁として機能する減圧弁61a,61bがそれぞれ設けられている。このため、図2に示す一般的な空気調和機10の室内機a,bのように、膨張弁としての減圧弁6a,6bを別途、設ける必要がない。したがって、部品点数の増大を抑制できる。
(変形例)
図5は、実施形態1の一変形例の空気調和機で、冷凍サイクルのp−h線図である。
なお、本変形例の冷凍サイクルの基本構成は、本実施形態1と同じであるので、図1を参照しつつ説明する。
前記実施形態では、制御部120によって、室内機b1の減圧弁61bの開閉量を調整して室内熱交換器7bの冷凍能力を制御するものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、たとえば、室内機a1,b1の両方を同時に使用する際、前記内部熱交換器300a,300bを同時に用いてもよい。この場合、冷凍サイクル全体のエネルギ効率は、さらに向上する。
また、室内機a1および室内機b1の両方ともに、負荷に対応して冷凍能力の増大が必要な場合は、減圧弁60a,60bを閉じて、それぞれの減圧弁61a,61bにて、室内熱交換器7a,7bの冷凍能力を調整することにより、最大能力状態でエネルギ効率よく運転することができる。この実施形態1の減圧弁60a,60bおよび減圧弁61a,61bは、同じ仕様の弁である。
さらに、室内機a1と室内機b1との負荷に差がなく、室外機cの圧縮機1(図2参照)の回転速度が可変で全体能力を調整できる場合であっても、減圧弁61a,減圧弁61bの両方を個別に調整することにより、エネルギ効率をさらに向上させることができる。
また、圧縮機1の回転速度が調整できない、または、圧縮機1の回転速度の調整下限に到達している状態であっても、さらに能力を下げたい場合がある。
このような場合は、室内機a1および室内機b1の両方ともに、減圧弁61a,減圧弁61bを閉じる方向に制御する。減圧弁61a,61bが全閉状態では、内部熱交換器300a,300bからの冷媒が室内熱交換器7a,7bの入口側に到達せず、バイパス通路60,70内に滞留する。この状態にて、減圧弁60a,60bの開閉度を調整することにより、図2に示す一般的な室内マルチタイプの空気調和機10のように、冷凍能力を低下させても、冷媒過多となりにくい。
(中間能力状態)
制御部120は、各室内機a1,b1に備えられている2つの減圧弁60a,61aおよび60b,61bをそれぞれ用いて、各室内熱交換器7a,7bに中間能力状態を発生させることが可能である(図5中のA''部、C''部参照)。
すなわち、室内機b1の最低能力状態は、図1の減圧弁61bを閉じて、減圧弁60bにて冷媒の状態(A)を調整することにより達成される。
また、室内機b1の最高能力状態は、減圧弁60bを閉じて、減圧弁61bにて冷媒の状態(A)を調整することにより達成される。
このため、減圧弁60bにて冷媒状態(A)を調整するとともに、減圧弁61bを調整することにより、内部熱交換器300bにて冷却された冷媒と室内熱交換器7bの入口側にて混合して、室内熱交換器7bに流入させる。
これにより、室内熱交換器7bに流入する冷媒の状態(D’)を調整することが可能である。
たとえば、図1の減圧弁61bを閉じている状態で達成される図5に示す冷媒の状態C(C=D)と、減圧弁60bを閉じている状態で達成される冷媒の状態(C’)との間の状態C’'となるように調整する。
これにより、室内熱交換器7bの入口側の冷媒の状態D’’を状態(D)から状態D’’までの間の任意の状態となるように調整可能である。
したがって、蒸発温度に調整幅を持たせることができる。たとえば、減圧弁61bを開ける方向に制御を行うと、蒸発温度は低下するため、最大能力に近づく。
この際、減圧弁61bは、室内熱交換器7bの冷媒の流入温度(状態D’)、または、冷媒の流出温度(A’)を図示しない温度センサを用いて検知して、あるいは、冷却された空気温度を検知して制御するようにしてもよい。
中間能力状態では、室内熱交換器7bの流入状態がD''となり、流出状態がA''となる。蒸発温度は、最低能力を示す[D→A]の変化と、最大能力を示す[D'→A']との間にて、連続して調整することが可能である。
(実施形態2)
図6は、実施形態2の空気調和機210の構成を説明する冷凍サイクル図である。
なお、前記実施形態1の空気調和機110の構成と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図6において、本発明の実施形態2の空気調和機210は、複数の室内機a2,b2を有する室内マルチタイプの空気調和機であり、各室内機a2,b2は、負荷の異なる部屋に設置されていても、個別に冷凍能力を調整できるように構成されている。
各室内機a2,b2には、各室内機a2,b2と、室外機cとの間にそれぞれ介挿されて、各室内機a2,b2に対応するユニットHXa,HXbが着脱自在に装着されている。
これらのユニットHXa,HXbには、それぞれ実施形態1のバイパス通路60,70に対応するバイパス通路160,170と、前記第3熱交換器としての内部熱交換器300a,300bとが設けられている。
また、これらのユニットHXa,HXbには、それぞれ実施形態1の減圧弁60a,60b,61a,61bに対応する流量制御弁としての開閉弁160a,160b,161a,161bが設けられている。
なお、室内機a2,b2には、それぞれ室内熱交換器7a,7bの入口側に膨張弁としての減圧弁60a,60bが設けられている。
そして、制御部220は、図示しない温度センサなどからの検出信号に基づいて、室外機cの圧縮機1、室外ファン4の制御を行うとともに、室内機a2,b2の減圧弁60a,60bの開度の制御を行う。
さらに、この実施形態2の空気調和機210は、制御部220によって、前記各開閉弁160a,160b,161a,161bの開閉動作が制御される。これにより、室内機a1,b1に備えられている室内熱交換器7a,7bのそれぞれの冷凍能力を変更可能に構成されている。
このように構成された実施形態2の空気調和機210では、前記実施形態1の作用効果に加えて、さらに、各室内機a2,b2から、それぞれ対応するユニットHXa,HXbを分離できる。
このため、初期の施工時にユニットHXa,HXbを装着するか否か選択可能である。
また、現有の施工状態に、さらにユニットHXa,HXbを追加して、冷凍能力の負荷適用性を向上させることができる。
さらに、実施形態2の空気調和機210は、制御部220によって室内機a2,b2に設けられた減圧弁60a,60bの開度を制御して、室内熱交換器7a,7bの冷凍能力を調整することができる。
このため、ユニットHXa,HXbが、室内機a2,b2から取外された状態であっても、室外機cと、これらの室内機a2,b2とを、冷媒通路100V,100Lを介して直接、接続することにより、冷凍サイクルを構成することができ、メンテナンス性が良好である。
他の構成、および作用効果については、前記実施形態1の空気調和機110と同一であるので説明を省略する。
上述してきたように、実施形態1,2の空気調和機110,210は、内部熱交換器300a,300bによって、室内熱交換器7a,7bの入口側の冷媒の蒸発温度を低下させることができる。
このため、冷媒の過不足や、あるいは2相流を発生させることなく、安定した状態で、各室内熱交換器7a,7bの冷凍能力を個別に調整することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
上記各実施形態においては、第3熱交換器として、図1に示した空気調和機110にて備えられる冷媒管路を隣接配置させた内部熱交換器300a,300bを示して説明してきたが特にこれに限らず、冷媒同士を熱交換するものであれば、たとえば、二重管を用いた二重管熱交換器、プレート熱交換器など、熱交換方式が限定されるものではなく、また、冷媒配管同士を直接、接触させ、あるいは接触部分をろう付けする構造を採用するものなど、第3熱交換器の形状、数量および材質が限定されるものではない。
また、上記実施形態1,2では、制御部120,220により実行されるプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えても良い。
さらに、上記実施形態1,2では、冷房動作について説明してきたが、特にこれに限らず、暖房動作を行うヒートポンプ方式の空気調和機に適用してもよく、冷房動作および暖房動作を切替え可能な空気調和機に用いてもよい。
そして、上記実施形態1では、流量制御弁として電子膨張弁として機能する減圧弁61a,61bを用いたものを示して、また、実施形態2では、流量制御弁として電動開閉弁により構成される開閉弁161a,161bを用いたものを示して説明してきたが、特にこれに限定されることはない。
たとえば、バイパス通路60,70または160,170から各室内熱交換器7a,7bの入口側に戻る冷媒流量を変更可能な流量制御弁であれば、たとえば、絞り弁や、あるいは、バタフライ型、ボール型のストップバルブなど、他の種類の弁およびこれらの組合せであってもよく、流量制御弁の形状、数量および材質が限定されるものではない。
[構成・効果の総括]
以上のように、実施形態における空気調和機によれば、各室内機a1,b2のいずれかの減圧弁61a,61bの開度の変更により、バイパス通路60,70の内部熱交換器300a,300bにて冷却された冷媒を、室内熱交換器7a,7bの入口側に導入して、非共沸混合冷媒の蒸発温度を低下させた状態にて、いずれかの室内熱交換器7a,7bに流入させることができる。
たとえば、室内機b1は、熱交換される空気との温度差が大きく設定できるため、室内機b1は、室内機a1よりも大きな冷凍能力を発生させることができる。
また、冷媒量を変化させる一般的な冷凍サイクルと比して、室内熱交換器7a,7bの出口側にて、冷媒の過熱度が上昇したり、あるいは、2相流を発生させることなく、室内機b1の冷凍能力と、室内機a1の冷凍能力との間に差を設定可能となる。
よって、各室内機a1,b1が配置される室の異なる負荷の状態に対応させて、個別に冷凍能力を設定でき、冷媒の過不足を発生させることなく、効率的な運転を行うことができる。
また、空気調和機110は、冷媒の流量制御弁として、各バイパス通路60,70に配置された減圧弁61a,61bを膨張弁として用いることにより、別途膨張弁を設ける必要がなくなり、部品点数の増大が抑制される。
そして、空気調和機210は、冷媒の流量制御弁として、開閉弁160a,160b,161a,161bの開閉動作を制御することにより、室内機a2,b2の冷凍能力を変更可能に構成されている。
さらに、空気調和機210では、各室内機a2,b2から、それぞれ対応するユニットHXa,HXbを分離できる。このため、初期の施工時にユニットHXa,HXbを装着するか否か選択可能であるとともに、現有の施工状態に、ユニットHXa,HXbを追加して、冷凍能力の負荷対応性を向上させることができる。
1 圧縮機
2 四方弁
3 室外熱交換器(第1熱交換器)
4 室外ファン
5 気液分離器
6a,6b 減圧弁
7a,7b 室内熱交換器(第2熱交換器)
8a,8b 室内ファン
10,110,210 空気調和機
20,120,220 制御部
60,70,160,170 バイパス通路
60a,60b,61a,61b 減圧弁(流量調整弁の一つ)
100L,100V 冷媒通路
100La,100Lb,100Lc 液接続配管
100Va,100Vb,100Vc ガス接続配管
110L 分岐部
110V 合流部
160a,160b,161a,161b 開閉弁(流量調整弁の一つ)
300a,300b 内部熱交換器(第3熱交換器)
HXa,HXb ユニット
a,b,a1,b1,a2,b2 室内機
c 室外機

Claims (4)

  1. 第1熱交換器を含む室外機と、
    第2熱交換器を含む複数の室内機と、
    前記室外機に、前記各室内機を並列に接続して、冷媒を前記第1熱交換器および第2熱交換器の間で循環させる冷媒通路と、を備え、
    前記室内機には、前記冷媒通路から分岐されて、冷房時の冷媒の流通方向で、前記第2熱交換器の上流側に位置する入口側から前記冷媒を前記第2熱交換器に戻すバイパス通路と、
    前記第2熱交換器から流出した冷媒および前記バイパス通路内の冷媒の間にて、熱交換を行う第3熱交換器と、
    前記バイパス通路から前記第2熱交換器に流入する冷媒流量を変更する流量制御弁と
    前記第2熱交換器の入口側に減圧弁をさらに備え、
    前記バイパス通路は、前記減圧弁の手前で、前記冷媒通路から分岐されるとともに、前記第3熱交換器にて熱交換が行われた冷媒を、前記第2熱交換器の入口側に戻し、
    前記流量制御弁は、前記第2熱交換器の入口側に備えられた減圧弁と、同じ仕様の減圧弁であることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記冷媒は、非共沸性の冷媒である
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記流量制御弁は、開閉弁である
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機 。
  4. 前記バイパス通路と、前記第3熱交換器と、前記開閉弁とを、前記室内機に対して着脱自在に構成されたユニットに設けた
    ことを特徴とする請求項に記載の空気調和機 。
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