JP6613504B2 - 養魚用飼料 - Google Patents

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本発明は鯨油を含有する養魚用飼料に関する。本発明は、また、該養魚用飼料を用いた魚類の飼育方法にも関する。
近年、種々の魚類の養殖が盛んに行われており、養殖魚は、高級な天然魚に比べて比較的手頃な価格で得られる食材として需要が高まっている。養殖法の一つである給餌養殖では、多くの場合、養魚用飼料が用いられている。そして、養魚用飼料には、脂質が必須栄養素として配合されている。養魚用飼料に用いられる脂質としては、比較的漁獲量の多い魚類から得られる魚油が広く用いられている。魚油を含有する養魚用飼料として、例えば、特許文献1には、未精製魚油を添加したことを特徴とする養魚用配合飼料が記載されている。しかし、近年、魚油の原料となるタラ類、イワシ類、アジ類等の魚類が減少し、魚油の価格が高騰している。そこで、養魚用飼料において、魚油に代わる脂質源が望まれている。
養魚用飼料における魚油に代わる脂質源として、植物性油脂を用いることが検討されている。植物性油脂を含む養魚用飼料として、例えば、特許文献2には、脂質として菜種油と魚油を含み、菜種油と魚油の合計に対する菜種油の割合が10質量%以上、35質量%以下であることを特徴とする海産魚飼料が記載されている。しかし、植物性油脂は、魚体の成長や養殖魚の生残率の向上に有効であると言われているエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)等のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量が十分ではないため、魚油を植物性油脂で完全に代替することはできず、魚油と同等の効果を有する養魚用飼料を得るためには、魚油と植物性油脂を併用せざるを得ず、さらに、植物性油脂の含有量も制限されてしまう。
特開平8−9894号公報 特開2012−34608号公報
上記のように、従来の養魚用飼料では、魚油を他の脂質源で完全に代替することはできなかったため、魚油を代替することができる他の脂質源を発見することが望まれている。それ故、本発明は、魚油を他の脂質源で代替した養魚用飼料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するための手段を種々検討した結果、養魚用飼料において、鯨油が魚油を代替することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)鯨油を含有する養魚用飼料。
(2)(1)の養魚用飼料を魚類に給与することを含む、魚類の飼育方法。
本発明により、魚油を他の脂質源で代替した養魚用飼料が提供される。
図1は、実施例における魚体の血液中のヘマトクリット値の測定結果を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
本発明は、脂質として鯨油を含有する養魚用飼料に関する。
鯨油は、鯨の皮下脂肪、骨や内臓等の組織を裁断して釜で加熱する乾式法や、釜に水を加えて加熱して上層に分離する油を採取する湿式法によって採取することができる。鯨油を採取する鯨の種類は、例えば、マッコウクジラ、マイルカ、マゴンドウ、ハナゴンドウ、オキゴンドウ、コビレゴンドウ、バンドウイルカ及びゴンドウクジラ等のハクジラ亜目や、ナガスクジラ、イワシクジラ、ミンククジラ、クロミンククジラ及びニタリクジラ等のヒゲクジラ亜目等が挙げられる。また、鯨の肝臓から採取される肝油も鯨油として用いることもできる。そして、鯨油として市販されている市販品を用いることもできる。市販されている鯨油として例示すると株式会社吉田総合テクノ製mammalio oil等を挙げることができる。
鯨油は、臭気を除去するために、精製して用いてもよい。採取された鯨油には肉片等のタンパク質の残渣が混入していることがあり、この残渣は経時とともに腐敗しアンモニアやトリメチルアミン等のアミン類を生成して臭気を放つ。また、鯨油の臭気にはタンパク質の腐敗臭の他にも、不飽和脂肪酸が酸化されて生成するブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド及びヘキサナール等のアルデヒド類や酪酸、吉草酸及びカプロン酸等のカルボン酸由来のものがあるが、既存の技術である水蒸気蒸留による精製を行うことによってこれらの臭気を除去することが可能である。また、鯨油は塩分を含んでいるので水洗等の脱塩精製を行うことが好ましい。その他の精製方法として、水素添加による耐酸化性改善、活性炭処理による精製、活性白土処理による精製、イオン交換樹脂処理による精製、ろ過及び乾燥等による精製があるが、必要に応じて行うとよい。
鯨油は、魚油とほぼ同じ脂質クラスを有しており、トリグリセリドを主成分とする中性脂質が、脂質の大部分を占めている。しかし、鯨油の脂肪酸含有量は、魚油とは異なっており、鯨油は、魚体の成長や養殖魚の生残率の向上に有効であると言われているエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)等のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量が魚油と比較して少なく、特にEPAの含有量が魚油と比較して少ない。本発明の鯨油を含有する養魚用飼料は、EPAやDHA等のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量(特にEPAの含有量)が魚油と比較して少ないにも関わらず、本発明の養魚用飼料を魚類に給与した場合に、魚油を用いたものと同等の飼育効果が得られる。
本発明の養魚用飼料において、使用する鯨油のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量は、通常、総脂肪酸に対して20重量%以下の量である。本発明の養魚用飼料において、使用する鯨油のエイコサペンタエン酸(EPA)の含有量は、通常、総脂肪酸に対して10重量%以下の量である。本発明の養魚用飼料において、使用する鯨油のドコサヘキサエン酸(DHA)の含有量は、通常、総脂肪酸に対して10重量%以下の量である。
本発明の養魚用飼料のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量は、通常、飼料中の総脂肪酸に対して30重量%以下の量である。本発明の養魚用飼料のエイコサペンタエン酸(EPA)の含有量は、通常、総脂肪酸に対して15重量%以下の量であり、好ましくは、11重量%以下の量である。本発明の養魚用飼料のドコサヘキサエン酸(DHA)の含有量は、通常、総脂肪酸に対して15重量%以下の量である。
本発明の養魚用飼料において、鯨油の含有量は、特に限定されず、通常、養魚用飼料に対して0.01〜40重量%、好ましくは0.1〜30重量%、特に好ましくは1〜20重量%である。鯨油の含有量が0.01重量%以上であると、得られる養魚用飼料が良好な飼育効果を有し、また、30重量%以下であると、養魚用飼料の栄養バランスの面で好ましい。
ただし、本発明の養魚用飼料において、脂質として鯨油を単独で使用する場合は、その含有量は、通常、養魚用飼料に対して3〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは5〜20重量%である。
本発明の養魚用飼料において、鯨油は、他の脂質と共に用いてもよい。他の脂質としては、特に限定されず、例えば、魚油(タラ肝油、イカ肝油等)、哺乳動物油(ラード等)等の動物性油脂、大豆油、菜種脂、パーム油、コーン油等の植物油等が挙げられるが、良好な飼育効果の観点から、動物性油脂を用いることが好ましく、魚油を用いることがより好ましい。他の脂質は、特に限定されず、通常、鯨油及び他の脂質の合計量に対して0.1〜90重量%、好ましくは、1〜85重量%、特に好ましくは、10〜80重量%の量で用いられる。本発明の養魚用飼料は、コストの観点からは、鯨油を単独で含有するか、あるいは低コストな他の脂質と併用することが好ましい。
本発明の養魚用飼料において、他の脂質を用いる場合、鯨油及び他の脂質の合計含有量は、特に限定されず、通常、養魚用飼料に対して1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%、特に好ましくは3〜20重量%である。脂質の含有量が3重量%以上であると、得られる養魚用飼料が良好な飼育効果を有し、また、30重量%以下であると、養魚用飼料の栄養バランスの面で好ましい。
本発明の養魚用飼料には、上記の脂質の他に、魚類の成長に必要な一般的な成分を配合することができる。本発明の養魚用飼料に配合することができる成分としては、特に限定されず、例えば、魚粉、イカミール、オキアミミール、チキンミール等の動物性タンパク質;大豆タンパク質やコーングルテンミール等の植物性タンパク質;澱粉、セルロース、小麦粉、デキストリン等の炭水化物;ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類;マンガン、亜鉛、カルシウム、銅、鉄、コバルト等のミネラル類;グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、グルテン等の粘結剤;エトキシキン等の抗酸化剤;プロピオン酸等の防かび剤等を挙げることができる。
本発明の養魚用飼料の形状は、特に限定されず、給与する魚類の種類や成長段階等に応じて適宜選択することができ、例えば、粉末状、顆粒状、ペースト状、ペレット状、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセル)及び錠剤等が挙げられる。
本発明の養魚用飼料は、例えば、各成分を混合することによって製造することができる。本発明の養魚用飼料は、必要に応じて、通常の方法に従って、上記の所望の形状にすることができる。
本発明は、上記の養魚用飼料を魚類に給与することを含む、魚類の飼育方法も含む。
本発明の養魚用飼料の給与対象となる魚類は、一般に養殖対象とされている魚類であれば特に限定されず、例えば、ニジマス、アユ、コイ、ティラピア等の淡水魚、マダイ、ハマチ、ヒラメ、カンパチ、マグロ等の海産魚等である。
本発明の養魚用飼料の魚類への給与は、該飼料の形状、用途、使用目的等に応じて、一般の養魚用飼料の給与方法に準じて行えばよく、特に限定はされない。本発明の魚類の飼育方法において、上記飼料の給与量は、魚類の種類、成長度等により決定すればよい。給与時期も特に限定されるものではなく、魚類の飼育開始から終了の間に渡って継続して給与してもよいし、その間に断続的に給与してもよいし、特定の期間のみに継続して給与してもよい。給与時期は、魚類の性質に応じて決定してもよい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)魚油と鯨油の脂質組成の比較
魚油としてタラ肝油を用い、鯨油としてゴンドウ鯨油を用いて、脂質クラスを測定した。脂質クラスの測定は以下の通りにして行った。
薄層クロマトグラフィーを基にしたイアトロスキャンを用いてタラ肝油とゴンドウ鯨油の脂質クラスをエリア%で表した。
結果を表1に示す。
Figure 0006613504
表1より、タラ肝油とゴンドウ鯨油の脂質クラスは、ほぼ同様であり、各成分組成に有意差はなかった。
次に、タラ肝油とゴンドウ鯨油の脂肪酸含有量を測定した。脂肪酸含有量の測定は以下の通りにして行った。
脂肪酸含有量については、キャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフィーで測定し、総脂肪酸量に対する割合で示した。
結果を表2に示す。
Figure 0006613504
表2より、ゴンドウ鯨油では、EPA(20:5n−3)及びDHA(22:6n−3)等のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量が、タラ肝油と比較して少なく、特に、EPAの含有量がタラ肝油と比較して少なかった。
(実施例2)養魚用飼料の調製
試験区1〜5及び対照区の各試験飼料を、表3に示す各成分を混合して調製した。試験区1〜3では、脂質として魚油(タラ肝油)と鯨油(ゴンドウ鯨油)を特定の比で併用した(試験区1;魚油:鯨油=3:1、試験区2;魚油:鯨油=1:1、試験区3;魚油:鯨油=1:3)。試験区4では、脂質としてイカ肝油と鯨油を併用した。試験区5では、脂質として鯨油を単独で用いた。対照区では、脂質として魚油を単独で用いた。各試験飼料において、魚粉、イカミール及びオキアミミールはタンパク質源として用い、α−セルロース及びデキストリンは炭水化物源として用い、活性グルテンは粘結剤として用いた。
Figure 0006613504
(実施例3)ヒラメの養殖試験
実施例2で調製した試験区1〜5及び対照区の6種類の試験飼料を、試験開始時の体重が2.8gのヒラメ(各水槽15匹、各試験区3水槽、合計45匹ずつ)にそれぞれ給与し、40日間飼育した。飼育システムは流水式で、試験中の水質を良好に保った。試験中の水温は16〜17℃とした。給餌は、朝、夕2回の飽食で行った。試験終了時に、増重率(%)、生残率(%)、比肝重量(%)、肥満度、並びに魚体脂質クラス及び脂肪酸含有量を測定した。
増重率(%)、生残率(%)、比肝重量(%)及び肥満度の結果を表4に示す。
Figure 0006613504
表4より、増重量については、試験区4(イカ肝油:鯨油=1:3)で最も大きかったが、他の試験区でも、対照区と遜色なく、同等の成長を示した。また、生残率、比肝重量及び肥満度については、試験区間の差はあまりなかった。
魚体脂質クラスの測定は飼料中の脂質ブライとダイアーの方法で抽出したのち、イアトロスキャンを用いてその抽出油の脂質クラスを測定した。
魚体から得られた中性脂質及び極性脂質の脂肪酸含有量の測定は、上記のタラ肝油及び鯨油の脂肪酸含有量の測定と同様にして測定した。
魚体脂質クラス、並びに魚体から得られた中性脂質及び極性脂質の脂肪酸含有量の測定結果を表5、表6及び表7に示す。
Figure 0006613504
Figure 0006613504
Figure 0006613504
表5より、試験終了時の魚体脂質クラスは、試験区1〜5と、対照区の間で有意差はなかった。また、表6及び表7より、魚体脂質の脂肪酸含有量については、用いた脂質の脂肪酸含有量の傾向を反映して、鯨油を単独で用いた試験区5では、魚油を単独で用いた対照区と比較して、EPA(20:5n−3)及びDHA(22:6n−3)等のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量が少なかった。
(実施例4)カンパチの養殖試験
試験区6〜9及び対照区の5種類の試験飼料を、試験開始時の体重が73.2gのカンパチ(各試験区20匹ずつ)にそれぞれ給与し、45日間飼育した。試験区6〜9及び対照区の試験飼料として、それぞれ、実施例2で調製した試験区2〜5の試験飼料及び対照区の試験飼料を用いた。すなわち、試験区6〜7では、脂質として魚油(タラ肝油)と鯨油(ゴンドウ鯨油)を特定の比で併用した(試験区6;魚油:鯨油=1:1、試験区7;魚油:鯨油=1:3)。試験区8では、脂質としてイカ肝油と鯨油を1:3の比で併用した。試験区9では、脂質として鯨油を単独で用いた。対照区では、脂質として魚油を単独で用いた。飼育システムは流水式で、試験中の水質を良好に保った。試験中の水温は15〜22℃とした。給餌は、朝、夕2回の飽食で行った。試験終了時に、増重率(%)、生残率(%)、比肝重量(%)、肥満度、摂餌量、魚体の成分組成及び魚体の血液中のヘマトクリット値を測定した。
まず、試験区6〜9及び対照区の試験飼料の脂肪酸含有量を測定した。結果を表8に示す。
Figure 0006613504
表8より、鯨油を用いた試験区6〜9では、魚油を単独で用いた対照区と比較して、EPA(20:5n−3)の含有量が少なかった。DHA(22:6n−3)については、試験区6、7及び9は対照区とほぼ同等の量であり、イカ肝油を用いた試験区8は他の試験区と比較してDHAの含有量が多かった。
次に、増重率(%)、生残率(%)、比肝重量(%)、肥満度及び摂餌量の測定結果を表9に示す。
Figure 0006613504
表9より、増重率及び生残率については、試験区6〜9は、対照区と比較して高かった。比肝重量については、試験区9が他の試験区と比較して若干低かったが、試験区間の差はほぼなかった。肥満度については、試験区間の差はなかった。摂餌量については、試験区6、9が他の試験区より高かった。
また、魚体の成分組成の測定結果を表10に示す。
Figure 0006613504
表10より、試験終了時の魚体の成分組成は、鯨油を高い比率で用いた試験区7〜9では、試験区6及び対照区と比較して総脂質の割合が高かった。他の成分については、試験区間で有意差はなかった。
魚体の血液中のヘマトクリット値の測定結果を図1に示す。図1より、試験区6と9間で有意差が検出されたが、対照区と試験区間の有意差は検出されず、いずれの試験区においてもカンパチの健康状態に悪影響は及ぼされなかった。
以上の結果から、鯨油は、魚油と比較してEPA(20:5n−3)及びDHA(22:6n−3)等のn−3系高度不飽和脂肪酸の含有量は少ないが、全く問題なく、養魚用飼料において、鯨油を魚油に代えて用いて、又は鯨油を魚油と共に用いて、魚油を用いた飼料と同等の飼育効果を得ることができ、魚油を鯨油で代替することができることが示された。

Claims (2)

  1. 鯨油を含有する養魚用飼料(但し、少なくとも内包と外皮からなる二重構造を有し、内包として蛋白質原料と液状油を含有し、内包に含まれる蛋白質原料が微粉砕されたものである養魚用飼料を除く)であって、前記鯨油は前記養魚用飼料に配合される前に脱臭処理及び脱塩処理が施されており、且つ前記鯨油の含有量は0.1〜30重量%であることを特徴とする養魚用飼料
  2. 請求項1に記載の養魚用飼料を魚類に給与することを含む、魚類の飼育方法。
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