JP6612803B2 - 導波路及び信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、導波路及び信号処理装置に関する。
入力線路から入力される信号を、低温状態又は高温状態の電子回路で処理して、出力線路から出力する信号処理装置では、外部との間で、熱を遮断することが望まれる。例えば、低温で信号を処理する超伝導フィルタを電子回路として用いる場合、外部からの熱流入が大きくなると、低温に維持するために冷凍機の負荷が大きくなるおそれがある。また、例えば、高温で信号を処理する電力増幅器を電子回路に用いる場合、外部への熱流出が大きくなると、外部に設けられた電子回路の特性が低下するおそれがある。
特許第4236408公報
本発明が解決しようとする課題は、優れた断熱特性を備える導波路を提供することにある。
実施形態の導波路は、第1の導体層と、前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を備え、前記第2の導体線路は、前記第1の導体線路に電磁結合する両端開放型共振器である。
第1の実施形態の導波路の全体図。 第1の実施形態の変形例の導波路の全体図。 第1の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第1の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第1の比較形態の導波路の回路部の模式図。 第2の比較形態の導波路の回路部の模式図。 第1の実施形態の導波路の損失及び熱侵入量のシミュレーション結果を示す図。 第2の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第3の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第3の実施形態の変形例の導波路の回路部の模式図。 第4の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第5の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第6の実施形態の導波路の回路部の模式図。 第7の実施形態の信号処理装置の模式断面図。 第8の実施形態の信号処理装置の模式断面図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一又は類似の部材などには同一の符号を付し、一度説明した部材などについては適宜その説明を省略する。
以下、実施形態の導波路及び信号処理装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の導波路は、第1の導体層と、第1の導体層と離間した第2の導体層と、第1の導体層及び第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、第1の導体層と対向する第1の領域と、第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、第1の導体層、第2の導体層、及び、第1の導体線路と離間し、第1の方向に伸長し、第1の方向の長さが第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を備える。
図1は、本実施形態の導波路の全体図である。図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のAA’断面図である。
本実施形態の導波路100は、回路部101、入力側接続部103、出力側接続部104を備える。本実施形態の導波路100は、接続される電子回路への熱の流入、又は、接続される電子回路からの熱の流出を遮断する断熱導波路である。
回路部101は、例えば、マイクロストリップライン構造である。ストリップライン構造、又は、コプレーナ構造であっても構わない。
回路部101の一端には入力側接続部103、他端には出力側接続部104が設けられる。入力側接続部103には、例えば、外部から回路部101に入力される高周波の信号が伝送される入力線路として、同軸ケーブル105が接続可能となっている。また、出力側接続部104には、例えば、回路部101から外部に出力する高周波の信号が伝送される出力線路として、同軸ケーブル106が接続可能となっている。
図2は、本実施形態の変形例の導波路の全体図である。図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のFF’断面図である。
変形例の導波路110は、出力側接続部104を備えない点で図1の導波路と異なっている。変形例の導波路110は、例えば、支持基板102に載置される回路基板107に、ボンディングワイヤ108により接続される。回路部101から回路基板107にボンディングワイヤ108介して高周波の信号が伝送される。
図3及び図4は、本実施形態の導波路100の回路部101の模式図である。図3が平面図、図4が断面図である。図3(a)は上面図、図3(b)は下面図である。なお、図3(a)、図3(b)には反対面側の部材も破線で示している。図4(a)、図4(b)、図4(c)は、それぞれ、図3(a)のBB’断面、CC’断面、DD’断面である。
本実施形態の回路部101は、誘電体基板10、伝送線路11(第1の導体線路)、第1の共振器12(第2の導体線路)、第1のグラウンド層14(第1の導体層)、第2のグラウンド層15(第2の導体層)を備える。本実施形態の回路部101は、マイクロストリップライン構造である。
誘電体基板10は、上面(第1の面)と、上面に対向する下面(第2の面)を有する。誘電体基板10は、例えば、樹脂基板である。誘電体基板10の厚さは、例えば、25μm以上2mm以下である。誘電体基板10の第1の方向の長さは、例えば、2cm以上10cm以下である。誘電体基板10の第2の方向の幅は、例えば、1cm以上5cm以下である。
伝送線路11、第1の共振器12は、誘電体基板10の上面側に位置する。伝送線路11、第1の共振器12は、誘電体基板10の上面に接して設けられる。第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15は、誘電体基板10の下面側に位置する。第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15は、誘電体基板10の下面に接して設けられる。
伝送線路11、第1の共振器12、第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15は、金属薄膜である。金属薄膜は、例えば、銅薄膜又は銀薄膜である。伝送線路11、第1の共振器12、第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15の膜厚は、例えば、1μm以上36μm以下である。
伝送線路11は、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15と離間している。伝送線路11は、第1の方向に伸長する。
伝送線路11は、第1のグラウンド層14に対向する入力側領域11a(第1の領域)と、第2のグラウンド層15に対向する出力側領域11b(第2の領域)とを有する。伝送線路11の、入力側領域11aと出力側領域11bとの間には、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15のいずれとも対向しない中間領域11c(第2の中間領域)が存在する。
入力側領域11aの端部が、例えば、入力側接続部103に接続される。出力側領域11bの端部が、例えば、出力側接続部104に接続される。
本明細書中、「第1の方向に伸長する導体線路が導体層と対向する領域を有する」とは、その領域の任意の点を通り第1の方向に垂直な第1の面が導体層と交差し、その任意の点から導体層までの最短距離の線分が、第1の面と略同一の面内に存在することを意味する。
伝送線路11の第1の方向の長さ(図3(a)中のL1)は、例えば、誘電体基板10の第1の方向の長さに等しい。伝送線路11の第2の方向の幅(図3(a)中のW1)は、例えば、25μm以上2mm以下である。
第1の共振器12は、伝送線路11、第1のグラウンド層14、及び、第2のグラウンド層15と離間している。第1の共振器12は、第1の方向に伸長する。第1の共振器12の第1の方向の長さ(図3(a)中のL2)は、伝送線路11の第1の方向の長さ(L1)よりも短い。第1の共振器12の第2の方向の幅(図3(a)中のW2)は、例えば、25μm以上2mm以下である。
第1の共振器12は、第1のグラウンド層14に対向する入力側領域12a(第3の領域)と、第2のグラウンド層15に対向する出力側領域12b(第4の領域)とを有する。第1の共振器12の、入力側領域12aと出力側領域12bとの間には、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15のいずれとも対向しない中間領域12c(第1の中間領域)が存在する。
第1の共振器12は、伝送線路11に電磁結合する両端開放型共振器である。第1の共振器12は、例えば、半波長共振器である。
伝送線路11と第1の共振器12との間の第2の方向の距離(図3(a)中のS2)は、例えば、伝送線路11の第2の方向の幅(W1)よりも小さい。
第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15は離間する。回路部101は、物理的に分離された2つのグラウンド層を備える。
第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15は、第1の方向に略平行な略同一の平面内に位置する。本実施形態では、第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15は、誘電体基板10の下面に接して位置する。
第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15はグラウンド電位に固定される。第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15との間の第1の方向の距離(図3(b)中のS1)は、例えば、伝送線路11に伝送される信号の半波長よりも短い。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
入力線路から入力される信号を、低温状態又は高温状態の電子回路で処理して、出力線路から出力する信号処理装置では、外部との間で、熱を遮断することが望まれる。例えば、低温で信号を処理する超伝導フィルタを電子回路として用いる場合、外部からの熱流入が大きくなると、低温に維持するために冷凍機の負荷が大きくなるおそれがある。また、例えば、高温で信号を処理する電力増幅器を電子回路として用いる場合、外部への熱流出が大きくなると、外部に設けられた電子回路の特性が低下するおそれがある。したがって、低損失で、優れた断熱特性を備える断熱導波路を電子回路と外部との間に挿入することが好ましい。
図5は、第1の比較形態の導波路の回路部の模式図である。図5(a)は上面図、図5(b)は下面図である。なお、図5(a)、図5(b)には反対面側の部材も破線で示している。
第1の比較形態の回路部は、誘電体基板10、伝送線路11、グラウンド層14を備える。第1の比較形態の回路部は、マイクロストリップライン構造である。第1の比較形態の回路部は、グラウンド層14は分離されていない。第1の比較形態の場合、特に、熱伝導率が低く、幅の広いグラウンド層14の中を熱が容易に伝搬する。
図6は、第2の比較形態の導波路の回路部の模式図である。図6(a)は上面図、図6(b)は下面図である。なお、図6(a)、図6(b)には反対面側の部材も破線で示している。第2の比較形態の回路部101は、誘電体基板10、伝送線路11、第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15を備える。第2の比較形態の回路部101は、マイクロストリップライン構造である。第2の比較形態の回路部は、第1の共振器12を備えない点でのみ、本実施形態の回路部101と異なっている。
第2の比較形態の場合、熱の伝搬経路として支配的な役割を果たすグラウンド層を2つに分離することで、導波路を介した熱の流入又は流出が抑制される。しかし、グラウンド層を2つに分離することで、第1のインピーダンス不連続部20aと第2のインピーダンス不連続部20bとが生じる。このため、導波路の放射損失が大きくなる。
具体的には、第1のインピーダンス不連続部20aと第2のインピーダンス不連続部20bとの間の伝送線路11で共振が生じ、空間にエネルギーが放射されることで、放射損失が大きくなる。言い換えれば、第1のインピーダンス不連続部20aと第2のインピーダンス不連続部20bが形成されることにより電磁界放射が生じ、放射損失が大きくなる。
本実施形態の導波路100では、第2の比較形態と同様、グラウンド層を2つに分離することで、導波路を介した熱の流入又は流出が抑制される。さらに、伝送線路11に沿って、第1の共振器12を設けることで、第1のインピーダンス不連続部20aと第2のインピーダンス不連続部20bに起因する放射損失を抑制することが可能となる。
第1の共振器12は、伝送線路11と電磁結合する両端開放型共振器である。第1の共振器12が伝送線路11と結合して共振することで、空間へのエネルギーの放射が打ち消され、導波路100の放射損失が抑制される。
図7は、本実施形態の導波路100の損失及び熱侵入量のシミュレーション結果を示す図である。損失は、挿入損失と放射損失を示す。なお、挿入損失は放射損失と導体損失との和である。熱侵入量は導波路の一方の端部から他方の端部に伝搬される熱量である。
図7には、第1及び第2の比較形態、及び、後に記述する第2ないし第5の実施形態のシミュレーション結果も示している。
第2の比較形態は第1の比較形態に対し、グラウンド層を2つに分断する。図7から明らかなように、グラウンド層を2つに分断することで、第2の比較形態では熱侵入量が激減する。しかしながら、2つのインピーダンス不連続部が形成されることで、放射損失が増大し、結果として挿入損失が大幅に大きくなる。
本実施形態(第1の実施形態)では、第2の比較形態に対し、第1の共振器12を加える。図7から明らかなように、第1の共振器12を加えることで、空間へのエネルギーの放射が打ち消され、放射損失が激減する。結果として、挿入損失も抑制される。なお、第2の比較形態に対し、わずかに熱侵入量が増加するのは、第1の共振器12を介した熱の伝搬が加わるからであると考えられる。
本実施形態の導波路100によれば、挿入損失が低く熱侵入量が抑制された優れた断熱導波路が実現できる。
なお、第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15との間の第1の方向の距離(S1)、伝送線路11と第1の共振器12との間の第2の方向の距離(S2)、第1の共振器12の第1の方向の長さ(L2)、伝送線路11の第2の方向の幅(W1)、第1の共振器12の第2の方向の幅(W2)などのパラメータは、導波路100に要求される特性に応じて適宜設定される。例えば、一例として後述のような手順で設定される。
最初に、必要とされる帯域幅と熱侵入量から、伝送線路11と第1の共振器12との間の第2の方向の距離(以下、線路間距離S2)を決定する。線路間距離S2が小さくなれば、伝送線路11と第1の共振器12の結合が強くなり、帯域幅は広がる。一方、線路間距離S2が小さくなれば、第1の共振器12を介した熱侵入量が増大する。したがって、帯域幅と熱侵入量はトレードオフの関係にある。
線路間距離S2が決定されれば、伝送線路11と第1の共振器12の結合度合いが決まり、周波数摂動量Δfが決まる。周波数摂動量Δfは、第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15との間の第1の方向の距離(以下、グラウンド間距離S1)を半波長(λ/2)とする共振器の共振周波数fと、第1の共振器12を備えた回路の共振周波数fとの差分、すなわち、f=f−Δfとなる。
周波数摂動量Δfを考慮して、必要な共振周波数fに対して、グラウンド間距離S1を決定する。なお、共振周波数fの波長をλとすると、f=f−Δfからλ>λとなるため、グラウンド間距離S1<λ/2となる。言い換えれば、導波路100のグラウンド間距離S1は、伝送線路11を伝送される信号の半波長(λ/2)より短くなる。
第1の共振器12の第1の方向の長さ(L2)は、グラウンド間距離S1に応じて決定される。また、伝送線路11の第2の方向の幅(W1)、第1の共振器12の第2の方向の幅(W2)などは、線路抵抗による導通損失と熱侵入量とのトレードオフを考慮して決定する。
例えば、上記手順で、各パラメータが決定される。
上述のように、帯域幅を広くする観点から、伝送線路11と第1の共振器12との間の第2の方向の距離(S2)は小さいことが好ましい。例えば、伝送線路11と第1の共振器12との間の第2の方向の距離(S2)は、伝送線路11の第2の方向の幅(W1)よりも小さいことが好ましい。
本実施形態の導波路100によれば、挿入損失が小さく、優れた断熱特性を備えた断熱導波路が実現できる。
(第2の実施形態)
本実施形態の導波路は、第1の導体層、第2の導体層、及び、第1の導体線路と離間し、第2の導体線路との間に第1の導体線路を挟み、第1の方向に伸長し、第1の方向の長さが第1の導体線路よりも短い第3の導体線路を、更に備える。第3の導体線路を、更に備えること以外は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図8は、本実施形態の導波路の回路部121の模式図である。図8(a)は上面図、図8(b)は下面図である。なお、図8(a)、図8(b)には反対面側の部材も破線で示している
本実施形態の回路部121は、誘電体基板10、伝送線路11(第1の導体線路)、第1の共振器12(第2の導体線路)、第2の共振器13(第3の導体線路)、第1のグラウンド層14(第1の導体層)、第2のグラウンド層15(第2の導体層)を備える。本実施形態の回路部121は、マイクロストリップライン構造である。
第2の共振器13は、伝送線路11、第1のグラウンド層14、及び、第2のグラウンド層15と離間している。第2の共振器13は、第1の共振器12との間に、伝送線路11を挟んで設けられる。
第2の共振器13は、第1の方向に伸長する。第2の共振器13の第1の方向の長さは、伝送線路11の第1の方向の長さよりも短い。第2の共振器13の第2の方向の幅は、例えば、25μm以上2mm以下である。
第2の共振器13は、第1のグラウンド層14に対向する入力側領域13aと、第2のグラウンド層15に対向する出力側領域13bとを有する。第2の共振器13の、入力側領域13aと出力側領域13bとの間には、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15のいずれとも対向しない中間領域13cが存在する。
第2の共振器13は、伝送線路11に電磁結合する両端開放型共振器である。第2の共振器13は、例えば、半波長共振器である。
伝送線路11と第2の共振器13との間の第2の方向の距離は、例えば、伝送線路11の第2の方向の幅よりも小さい。
本実施形態の導波路によれば、伝送線路11を挟んで、2つの共振器が設けられる。したがって、伝送線路11の両端を第1の方向に流れる電流に対して、両方の共振器でバランスよく放射を打ち消すことが可能である。よって、更に放射損失を抑制することができる。
本実施形態(第2の実施形態)の導波路は、第1の実施形態に対し、第2の共振器13を追加する。図7から明らかなように、第1の実施形態に対し、共振器を追加することで、放射損失が更に抑制される。結果として、挿入損失も抑制される。なお、第1の実施形態に対し、わずかに熱侵入量が増加するのは、第2の共振器13を介した熱の伝搬が加わるからであると考えられる。
本実施形態の導波路によれば、更に挿入損失が小さく、優れた断熱特性を備えた断熱導波路が実現できる。
(第3の実施形態)
本実施形態の導波路は、第2の導体線路の、第3の領域と第4の領域の幅が、第3の領域と第4の領域との間に位置する第1の中間領域の幅よりも広いこと以外は第2の実施形態と同様である。以下、第2の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図9は、本実施形態の導波路の回路部131の模式図である。図9(a)は上面図、図9(b)は下面図である。なお、図9(a)、図9(b)には反対面側の部材も破線で示している。
本実施形態の回路部131は、誘電体基板10、伝送線路11(第1の導体線路)、第1の共振器12(第2の導体線路)、第2の共振器13(第3の導体線路)、第1のグラウンド層14(第1の導体層)、第2のグラウンド層15(第2の導体層)を備える。本実施形態の回路部131は、マイクロストリップライン構造である。
第1の共振器12の入力側領域12a(第3の領域)と出力側領域12b(第4の領域)の第2の方向の幅(図9(a)中のW4)は、中間領域12c(第1の中間領域)の幅(図9(a)中のW2)よりも広い。また、第2の共振器13の入力側領域13aと出力側領域13bの第2の方向の幅(図9(a)中のW5)は、中間領域13cの幅(図9(a)中のW3)よりも広い。
本実施形態によれば、第1の共振器12と、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15との間の容量が増加する。また、第2の共振器13と、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15との間の容量が増加する。このため、伝送線路11と第1の共振器12、伝送線路11と第2の共振器13との間の結合特性が向上する。したがって、更に放射損失を低減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、共振器長を短くすることができるため、第1のグラウンド層14と第2のグラウンド層15との間の第1の方向の距離(図9(b)中のS1)を小さくすることができる。したがって、導通損失を低減することも可能となる。
本実施形態(第3の実施形態)の導波路は、第2の実施形態に対し、第1の共振器12と第2の共振器13の両端部の幅を広くする。図7から明らかなように、第2の実施形態に対し、第1の共振器12と第2の共振器13の両端部の幅を広くすることで、放射損失が更に抑制される。結果として、挿入損失も抑制される。なお、第2の実施形態に対し、わずかに熱侵入量が増加するのは、第1の共振器12と第2の共振器13を介した熱の伝搬が増加するからであると考えられる。
図10は、本実施形態の変形例の導波路の回路部132の模式図である。図10(a)は上面図、図10(b)は下面図である。なお、図10(a)、図10(b)には反対面側の部材も破線で示している。
変形例の導波路は、第1の共振器12の入力側領域12aと出力側領域12bとが屈曲した線路で構成されること、第2の共振器13の入力側領域13aと出力側領域13bとが屈曲した線路で構成されること、以外は、本実施形態の導波路と同様である。変形例の導波路によっても、本実施形態の導波路100と同様の効果が実現される。
本実施形態の導波路によれば、更に挿入損失が小さく、優れた断熱特性を備えた断熱導波路が実現できる。
(第4の実施形態)
本実施形態の導波路は、第1の導体線路の、第1の領域及び第2の領域との間に位置する第2の中間領域の幅が、第1の領域及び第2の領域の幅よりも狭いこと以外は第3の実施形態と同様である。以下、第3の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図11は、本実施形態の導波路の回路部141の模式図である。図11(a)は上面図、図11(b)は下面図である。なお、図11(a)、図11(b)には反対面側の部材も破線で示している。
本実施形態の回路部141は、誘電体基板10、伝送線路11(第1の導体線路)、第1の共振器12(第2の導体線路)、第2の共振器13(第3の導体線路)、第1のグラウンド層14(第1の導体層)、第2のグラウンド層15(第2の導体層)を備える。本実施形態の回路部141は、マイクロストリップライン構造である。
伝送線路11の中間領域11c(第2の中間領域)の第2の方向の幅(図11(a)中のW1)が、入力側領域11a(第1の領域)と出力側領域11b(第2の領域)の第2の方向の幅(図11(a)中のW6)よりも狭い。
本実施形態によれば、伝送線路11の幅が中間領域11cで細くなる。したがって、伝送線路11を介した熱の伝搬が低減する。したがって、熱流入量を更に低減することが可能である。また、伝送線路11の中間領域11cは、電流が小さくなる領域であるため、通過損失への影響は小さい。
本実施形態(第4の実施形態)の導波路は、第3の実施形態に対し、伝送線路11の中間領域11cの幅を細くする。図7から明らかなように、第3の実施形態に対し、熱侵入量が抑制される。また、第3の実施形態に対し、挿入損失の増加は僅かである。
本実施形態の導波路によれば、更に熱侵入量が小さく、優れた断熱特性を備えた断熱導波路が実現できる。
(第5の実施形態)
本実施形態の導波路は、第1の導体線路が、第1の領域と第2の領域との間にスリットを有し、第2の導体線路が、第3の領域と第4の領域との間にスリットを有すること以外は、第3の実施形態と同様である。以下、第3の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図12は、本実施形態の導波路の回路部151の模式図である。図12(a)は上面図、図12(b)は下面図である。なお、図12(a)、図12(b)には反対面側の部材も破線で示している。
本実施形態の回路部151は、誘電体基板10、伝送線路11(第1の導体線路)、第1の共振器12(第2の導体線路)、第2の共振器13(第3の導体線路)、第1のグラウンド層14(第1の導体層)、第2のグラウンド層15(第2の導体層)を備える。本実施形態の回路部151は、マイクロストリップライン構造である。
伝送線路11は、入力側領域11a(第1の領域)と出力側領域11b(第2の領域)の間の中間領域11c(第2の中間領域)にスリット11dを有する。また、第1の共振器12は、入力側領域12a(第3の領域)と出力側領域12b(第4の領域)の間の中間領域12c(第1の中間領域)にスリット12dを有する。また、第2の共振器13は、入力側領域13aと出力側領域13bの間の中間領域13cにスリット13dを有する。
本実施形態によれば、伝送線路11の中間領域11c、第1の共振器12の中間領域12c、第2の共振器13の中間領域13cにスリットを形成することで、熱流入量を低減することが可能である。また、伝送線路11の中間領域11c、第1の共振器12の中間領域12c、第2の共振器13の中間領域13cは、電流が小さくなる領域であるため、通過損失への影響は小さい。
本実施形態(第5の実施形態)の導波路は、第3の実施形態に対し、伝送線路11、第1の共振器12、第2の共振器13にスリットを設ける。図7から明らかなように、第3の実施形態に対し、熱侵入量が抑制される。また、第3の実施形態に対し、挿入損失に対する影響は見られない。
本実施形態の導波路によれば、更に熱侵入量が小さく、優れた断熱特性を備えた断熱導波路が実現できる。
(第6の実施形態)
本実施形態の導波路は、第1の導体線路、第1の導体層、及び、第2の導体層が誘電体基板の第1の面の側に位置し、第2の導体線路が誘電体基板の第2の面の側に位置する点で、第3の実施形態と異なっている。以下、第3の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図13は、本実施形態の導波路の回路部161の模式図である。図13(a)は上面図、図13(b)は下面図である。なお、図13(a)、図13(b)には反対面側の部材も破線で示している。
本実施形態の回路部161は、誘電体基板10、伝送線路11(第1の導体線路)、第1の共振器12(第2の導体線路)、第2の共振器13(第3の導体線路)、第1のグラウンド層14(第1の導体層)、第2のグラウンド層15(第2の導体層)を備える。本実施形態の回路部161は、コプレーナライン構造の下面側に共振器となる導体線路が設けられた構造である。
伝送線路11、第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15は、誘電体基板10の上面側に位置する。第1のグラウンド層14は、第1の層14aと第2の層14bを備える。第2のグラウンド層15は、第1の層15aと第2の層15bを備える。
第1の層14aと第2の層14bとの間に、伝送線路11の入力側領域11aが位置する。第1の層15aと第2の層15bとの間に、伝送線路11の出力側領域11bが設けられる。
本実施形態の導波路によれば、第3の実施形態同様、熱侵入量が小さく、優れた断熱特性を備えた断熱導波路が実現できる。
(第7の実施形態)
本実施形態の信号処理装置は、入力線路と、出力線路と、入力線路と出力線路との間に接続された電子回路と、入力線路と電子回路との間、及び、出力線路と電子回路との間の少なくともいずれか一方に接続され、第1の導体層と、第1の導体層と離間した第2の導体層と、第1の導体層及び第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、第1の導体層と対向する第1の領域と、第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、第1の導体層、第2の導体層、及び、第1の導体線路と離間し、第1の方向に伸長し、第1の方向の長さが第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を有する導波路と、を備える。本実施形態の導波路は、第1ないし第6の実施形態の導波路である。したがって、導波路に関する詳細な記述は省略する。
図14は、本実施形態の信号処理装置200の模式断面図である。
本実施形態の信号処理装置200は、入力線路201、出力線路202、超伝導フィルタ203(電子回路)、第1の導波路204(導波路)、第2の導波路205(導波路)、第1の接続線路207、第2の接続線路208、冷凍機209、真空容器210(筐体)を備える。
入力線路201、出力線路202、第1の接続線路207、及び、第2の接続線路208は、例えば、同軸ケーブルである。第1の導波路204及び第2の導波路205は、第1ないし第6の実施形態の断熱導波路である。第1の導波路204は、入力線路201と超伝導フィルタ203との間に電磁的に接続される。第2の導波路205は、出力線路202と超伝導フィルタ203との間に電磁的に接続される。
第1の導波路204又は第2の導波路205に図2に示す第1の実施形態の変形例の導波路を用い、導波路と超伝導フィルタ203とをボンディングワイヤにより接続することも可能である。
超伝導フィルタ203(電子回路)、第1の接続線路207、第2の接続線路208、第1の導波路204及び第2の導波路205は、真空容器210内に位置する。真空容器210は、内部を大気圧よりも低圧に維持可能である。
超伝導フィルタ203は、冷凍機209のコールドヘッド209aにより冷却される。超伝導フィルタ203は、入力線路201と出力線路202との間に電磁的に接続される。超伝導フィルタ203には、入力線路201、第1の導波路204、第1の接続線路207を通って、真空容器210の外から伝送された高周波の信号が入力される。超伝導フィルタ203から出力された高周波の信号は、第2の接続線路208、第2の導波路205、出力線路202を通って、真空容器210の外へ伝送される。
低温で高周波の信号を処理する超伝導フィルタ203では、真空容器210内に超伝導フィルタ203を収納し冷凍機209を用いて、超伝導フィルタ203を冷却する。外部から入力線路201や出力線路202などを通って、熱が侵入すると冷凍機209の負荷が高くなり、消費電力が増大し問題となる。
本実施形態の信号処理装置200は、第1ないし第6の実施形態の優れた断熱特性を備えた断熱導波路を、第1の導波路204及び第2の導波路205に用いる。したがって、超伝導フィルタ203への熱の流入が抑制される。したがって、信号処理装置200の消費電力を抑制することが可能となる。
(第8の実施形態)
本実施形態の信号処理装置は、電子回路が高温で動作する電力増幅器である点で、第7の実施形態と異なっている。本実施形態の導波路は、第1ないし第6の実施形態の導波路である。したがって、導波路に関する詳細な記述は省略する。
図15は、本実施形態の信号処理装置300の模式断面図である。
本実施形態の信号処理装置300は、入力線路301、出力線路302、電力増幅器303(電子回路)、第1の導波路304、第2の導波路305、第1の接続線路307、第2の接続線路308を備える。
入力線路301、出力線路302、第1の接続線路307、及び、第2の接続線路308は、例えば、同軸ケーブルである。第1の導波路304及び第2の導波路305は、第1ないし第6の実施形態の断熱導波路である。第1の導波路304は、入力線路301と電力増幅器303との間に電磁的に接続される。第2の導波路305は、出力線路302と電力増幅器303との間に電磁的に接続される。
電力増幅器303は、入力線路301と出力線路302との間に電磁的に接続される。電力増幅器303には、入力線路301、第1の導波路304、第1の接続線路307を通って、外部から伝送された信号が入力される。電力増幅器303から出力された信号は、第2の接続線路308、第2の導波路305、出力線路302を通って外部へ伝送される。
電力増幅器303は、電力消費量が大きく回路内での発熱量が多い。このため回路の温度が高温になる。入力線路201や出力線路202などを通って外部へ熱が伝搬すると、外部に接続された電子回路の特性が高温のために低下し問題となる。
本実施形態の信号処理装置200は、第1ないし第6の実施形態の優れた断熱特性を備えた断熱導波路を、第1の導波路204及び第2の導波路205に用いる。したがって、電力増幅器303からの熱の外部への伝搬が抑制される。したがって、信号処理装置300の外部の電子回路の回路動作を安定させることが可能となる。
第1ないし第6の実施形態では、第1の共振器12又は第2の共振器13が、第1のグラウンド層14及び第2のグラウンド層15と対向する領域を有する場合を例に説明したが、対向する領域を有しない構成とすることも可能である。
第2ないし第6の実施形態では、伝送線路11、第1の共振器12、第2の共振器13、第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15のパターンが対称性を備える場合を例に説明したが、これらのパターンは非対称であっても構わない。
第1ないし第6の実施形態では、第1の共振器12及び第2の共振器13が半波長共振器である場合を例に説明したが、第1の共振器12又は第2の共振器13が一波長以上の共振器であっても構わない。
第1ないし第6の実施形態では、伝送線路11、第1の共振器12、第2の共振器13、第1のグラウンド層14、第2のグラウンド層15の少なくとも一つが異なる平面にある場合を例に説明したが、すべて同一平面内に位置する構造とすることも可能である。
第7及び第8の実施形態では、信号処理装置内の電子回路として超伝導フィルタ及び電力増幅器を例に説明したが、電子回路はこれらの例に限定されるものではない。外部との熱の遮断が必要とされる電子回路であれば、例えば、超伝導量子干渉磁束計など、その他の電子回路に適用することも可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 誘電体基板
11 伝送線路(第1の導体線路)
11a 入力側領域(第1の領域)
11b 出力側領域(第2の領域)
11c 中間領域(第2の中間領域)
11d スリット
12 第1の共振器(第2の導体線路)
12a 入力側領域(第3の領域)
12b 出力側領域(第4の領域)
12c 中間領域(第1の中間領域)
12d スリット
13 第2の共振器(第3の導体線路)
14 第1のグラウンド層(第1の導体層)
15 第2のグラウンド層(第2の導体層)
100 導波路
200 信号処理装置
201 入力線路
202 出力線路
203 超伝導フィルタ(電子回路)
204 第1の導波路(導波路)
205 第2の導波路(導波路)
209 冷凍機
210 真空容器(筐体)
300 信号処理装置
301 入力線路
302 出力線路
303 電力増幅器(電子回路)
304 第1の導波路(導波路)
305 第2の導波路(導波路)

Claims (19)

  1. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を備え
    前記第2の導体線路は、前記第1の導体線路に電磁結合する両端開放型共振器である導波路。
  2. 前記第1の導体層と前記第2の導体層は、前記第1の方向に略平行な略同一の平面内に位置する請求項1記載の導波路。
  3. 前記第1の導体層及び前記第2の導体層は、グラウンド電位に固定される請求項1又は請求項2記載の導波路。
  4. 前記第1の導体層と前記第2の導体層との間の距離は、前記第1の導体線路に伝送される信号の半波長よりも短い請求項1ないし請求項3いずれか一項記載の導波路。
  5. 前記第2の導体線路は、半波長共振器である請求項1ないし請求項4いずれか一項記載の導波路。
  6. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を備え、
    前記第1の導体線路と前記第2の導体線路との間の距離は、前記第1の導体線路の幅よりも小さい導波路。
  7. 前記第2の導体線路は、前記第1の導体層と対向する第3の領域と、前記第2の導体層と対向する第4の領域を有する請求項1ないし請求項いずれか一項記載の導波路。
  8. 前記第2の導体線路の、前記第3の領域と前記第4の領域の幅は、前記第3の領域と前記第4の領域との間に位置する第1の中間領域の幅よりも広い請求項記載の導波路。
  9. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を備え、
    前記第2の導体線路は、前記第1の導体層と対向する第3の領域と、前記第2の導体層と対向する第4の領域を有し、
    前記第2の導体線路は、前記第3の領域と前記第4の領域との間にスリットを有する導波路。
  10. 前記第1の導体線路の、前記第1の領域及び前記第2の領域との間に位置する第2の中間領域の幅は、前記1の領域及び前記第2の領域の幅よりも狭い請求項1ないし請求項いずれか一項記載の導波路。
  11. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、を備え、
    前記第1の導体線路は、前記第1の領域と前記第2の領域との間にスリットを有する導波路。
  12. 前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第2の導体線路との間に前記第1の導体線路を挟み、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第3の導体線路を、更に備える請求項1ないし請求項11いずれか一項記載の導波路。
  13. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第2の導体線路との間に前記第1の導体線路を挟み、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第3の導体線路を備え、
    前記第3の導体線路は、前記第1の導体線路に電磁結合する両端開放型共振器である導波路。
  14. 第1の面と第2の面とを有する誘電体基板を、更に備え、
    前記第1の導体線路及び前記第2の導体線路が前記第1の面の側に位置し、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層が前記第2の面の側に位置する請求項1ないし請求項13いずれか一項記載の導波路。
  15. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、第1の方向に伸長し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体層、前記第2の導体層、及び、前記第1の導体線路と離間し、前記第1の方向に伸長し、前記第1の方向の長さが前記第1の導体線路よりも短い第2の導体線路と、
    第1の面と第2の面とを有する誘電体基板を、備え、
    前記第1の導体線路、前記第1の導体層、及び、前記第2の導体層が前記第1の面の側に位置し、
    前記第2の導体線路が前記第2の面の側に位置する導波路。
  16. 第1の導体層と、
    前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、
    前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、
    前記第1の導体線路に電磁結合する両端開放型共振器である第2の導体線路と、を備える導波路。
  17. 入力線路と、
    出力線路と、
    前記入力線路と前記出力線路との間に接続された電子回路と、
    前記入力線路と前記電子回路との間、及び、前記出力線路と前記電子回路との間の少なくともいずれか一方に接続され、第1の導体層と、前記第1の導体層と離間した第2の導体層と、前記第1の導体層及び前記第2の導体層と離間し、前記第1の導体層と対向する第1の領域と、前記第2の導体層と対向する第2の領域を有する第1の導体線路と、前記第1の導体線路に電磁結合する両端開放型共振器である第2の導体線路と、を有する導波路と、を備える信号処理装置。
  18. 内部を大気圧よりも低圧に維持可能な筐体と、
    冷凍機を、更に備え、
    前記電子回路、及び、前記導波路が前記筐体内に位置し、前記冷凍機が前記電子回路を冷却する請求項17記載の信号処理装置。
  19. 前記電子回路は超伝導フィルタである請求項17又は請求項18記載の信号処理装置。
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