JP6612559B2 - 自由電子レーザ光源、その制御方法及びその制御プログラム - Google Patents

自由電子レーザ光源、その制御方法及びその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、高強度のレーザ光を取り出すことができる自由電子レーザ光源及びその制御技術に関する。
半導体集積回路の製造におけるリソグラフィ工程は、次のようなものである。
すなわち、回路パターンの形成されたフォトマスクを固定し、感光性樹脂(フォトレジスト)の表面塗布されたシリコンウェハを、このフォトマスクから一定間隔あけて設置する。そして、フォトマスクを介してシリコンウェハの表面を露光し、感光性樹脂に回路パターンを転写するというものである。
半導体集積回路は、回路の微細化がすすむ程、集積度が上がり、動作速度が上がり、消費電力が少なくなるといった利点を有している。このため、感光性樹脂に転写される回路パターンの更なる微細化を図るために、露光光源の短波長化が常に検討されている。
現在の露光光源は、エキシマレーザ(波長:193nm)を発生するArF光源が主流である。
次世代光源として、さらに波長の短い極端紫外線(EUV:Extreme Ultra-Violet)を発生するレーザ生成プラズマ(LPP:Laser produced plasma)光源や放電生成プラズマ(DPP:Discharge Produced Plasma)光源が、開発途上にある。しかし、このLPP光源やDPP光源は大出力化が困難な課題がある。
そこで、半導体リソグラフィ用の大強度のEUV光源として、電子加速器を用いた自由電子レーザ(FEL:Free Electron Laser)光源が注目されている。
特開2003−17788号公報
FEL光源は、電子ビームを発生させる電子銃と、電子ビームを高エネルギーに加速させる加速空洞と、高エネルギーの電子ビームから自由電子レーザを発生させるアンジュレータと、を構成要素としているため設備規模が大きく高価である。
また半導体のリソグラフィ工程の現場には、複数の露光機器が配置されるが、各々の露光機器で実際に行われる露光は、間欠的で連続する時間も長くはない。
このために、複数の露光機器のそれぞれに、レーザ光を供給するFEL光源を、個別に設けるわけにはいかず、共有させることが求められる。
しかし、複数の露光機器でFEL光源を共有させるにしても、供給されるレーザ光の効率的な利用方法が提案されない限り、生産コストの改善につながらない課題がある。
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、複数の中から指定した導光路に対し、レーザ光照射を切り替えることができる自由電子レーザ光源及びその制御技術を提供することを目的とする。
実施形態に係る自由電子レーザ光源において、電子銃から入射した電子ビームを加速する加速空洞と、前記電子ビームが加速してなる高エネルギー電子ビームを輸送する輸送路と、前記輸送路から分岐するn個(n≧1)の分岐路の始点に設けられ、n個の前記分岐路及び前記輸送路のうちいずれか一つを前記高エネルギー電子ビームの進路に設定するキッカーと、前記キッカーを通過した後の前記輸送路及びn個の前記分岐路のうち少なくとも2つ以上に配置され、前記高エネルギー電子ビームの通過によりレーザ光を発生するアンジュレータと、発生した前記レーザ光を導いて末端から照射する導光路と、を備え、前記輸送路は、前記加速空洞を含む閉回路を構成し、前記分岐路の終点は、電子ビームの進行方向を曲げる偏向電極を伴って前記輸送路に合流し、前記アンジュレータを通過した電子ビームを前記閉回路に戻し、前記導光路の先端は、前記閉回路に戻った電子ビームから分離したレーザ光を入射する。
本発明の実施形態により、複数の中から指定した導光路に対し、レーザ光照射を切り替えることができる自由電子レーザ光源及びその制御技術が提供される。
本発明の第1実施形態に係る自由電子レーザ光源を示す図。 第2実施形態に係る自由電子レーザ光源を示す図。 第3実施形態に係る自由電子レーザ光源を示す図。 第4実施形態に係る自由電子レーザ光源を示す図。 各実施形態に係る自由電子レーザ光源の制御方法及びプログラムを説明するフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように第1実施形態に係る自由電子レーザ光源10A(10)は、電子銃11から入射した電子ビームを加速する加速空洞12と、この電子ビームが加速してなる高エネルギー電子ビームを輸送する輸送路13と、この輸送路13から分岐するn個(n=1)の分岐路15の始点に設けられこの分岐路15及び輸送路13のうちいずれか一つを高エネルギー電子ビームの進路に設定するキッカー16と、このキッカー16を通過した後の輸送路13及び分岐路15の両方に配置され高エネルギー電子ビームの通過によりレーザ光を発生するアンジュレータ17(171,172)と、発生したレーザ光を導いて末端から照射する導光路18(181,182)と、を備えている。
電子銃11は、固体中の電子を、高熱や高電界、光電効果で空間に放出させ、静電場により初期加速するものである。電子銃11は、電子ビームを、所定の周期で断続的に加速空洞12に向かって放出する。
加速空洞12は、電子銃11から加速位相で入射した電子ビームを、高周波電場により直線的に加速し、高エネルギーにするものである。
輸送路13及び分岐路15の曲率を有する部分には、磁場の作用により加速された電子ビームの進行方向を曲げる偏向電極21が配置されている。このように輸送路13は、加速空洞12を含む閉回路を構成している。
分岐路15は、輸送路13に設けられたキッカー16を始点とし、その終点は、輸送路13に合流している。
キッカー16は、輸送路13に付与する磁場をON/OFFするものである。キッカー16が、磁場を付与しない状態では、高エネルギー電子ビームは輸送路13を直進する。そして、後述する制御部30から分岐信号Cを受信し、キッカー16が磁場を付与した状態になると、高エネルギー電子ビームは曲げられて分岐路15に進路を変更する。
こうようにキッカー16は、付与する磁場をON/OFFすることにより、分岐路15及び輸送路13のうちいずれか一つを、高エネルギー電子ビームの進路に設定する。
なお、第1実施形態において分岐路15は、一つのみ設けられているが、複数の分岐路15が設けられている場合、高エネルギー電子ビームの進路は、n個(n≧2)の分岐路15及び輸送路13のうちいずれか一つに設定される。
電子廃棄部22は、輸送路13及び/又は分岐路15を通過して加速空洞12に戻ってきた電子ビームを、この加速空洞12の機能により減速させたのちに閉回路の外に廃棄するものである。
加速空洞12は、減速位相で入射した電子ビームを減速させる機能を有している。
つまり、電子銃11から所定周期で断続的に放出された電子ビームは、加速空洞12で加速され、後述するアンジュレータ17でレーザ光を発生し、閉回路を一周した後に、加速空洞12で減速され廃棄される。
アンジュレータ17(171,172)は、極性が交互となるように多数の磁石を直線状に並べたもので、輸送路13又は分岐路15内の電子軌道を蛇行させるものである。
電子ビームは、速度や運動方向が変えられた時、軌道の接線方向に放射光が放出される。そして、この放射光と電子の相互作用により、特定波長の自由電子レーザ(レーザ光)の発振に至る。
なお、第1実施形態においてアンジュレータ17(171,172)は、輸送路13及び分岐路15の両方に配置されている。しかし、複数の分岐路15が設けられている場合、アンジュレータ17は、輸送路13及びn個(n≧2)の分岐路15のうち少なくとも2つ以上に配置される。
各実施形態において、アンジュレータ17は、電子ビームを通過させて発生するレーザ光が、極端紫外線(EUV:Extreme Ultra-Violet)となるように、各種条件が設計されている。しかし、自由電子レーザ光源から出力されるレーザの波長に特に限定はない。
アンジュレータ17で仕事して通過した後の電子ビームは、その後段に配置されている偏向電極21により進路を曲げられ、加速空洞12に減速位相で入射し、減速された後に電子廃棄部22に廃棄される。
一方、アンジュレータ17(171,172)で発生したレーザ光は、その長手方向をそのまま直進し、導光路18(181,182)の先端に入射しその末端から照射される。
このように照射されるレーザ光は、電子銃11から放出される電子ビームの周期に対応した、周期を有するパルス光である。
導光路18(181,182)から分岐した複数の末端の各々には、半導体露光機器23が接続されている。
半導体集積回路の製造におけるリソグラフィ工程とは、ウェーハに感光性樹脂(フォトレジスト)を塗布し、フォトマスクを介して露光した感光性樹脂の部分を変質させ、回路パターンを転写するというものである。
このリソグラフィ工程では、ウェーハに形成される配線回路層の層数に応じて、フォトマスクのセットとレーザ光の露光とが繰り返されるため(数十回)、多数の露光機器23を配置してスループットの向上が図られている。
共通の導光路18に接続する複数の半導体露光機器23は、同じ駆動部24により駆動されており、ウェーハ送りや露光タイミングは、全て一致している。
一方の導光路181に接続する半導体露光機器231の群は、他方の導光路182に接続する半導体露光機器232の群と露光タイミングが一致しないように、それぞれの駆動部24(241,242)は駆動する。具体的には、一方の半導体露光機器231の群がステップ動作やフォトマスクを交換等するタイミングに、他方の半導体露光機器232の群において露光が行われる。
なお、導光路18の末端に接続する機器は半導体露光機器23に限定されない、物性実験機器、イメージング機器、セキュリティスキャン機器といった各種機器を接続することができる。また一つの導光路18に複数の機器23が接続されている態様を示しているが、一つの導光路18に一つの機器23が接続される場合も含まれる。
そして自由電子レーザ光源の制御部30は、導光路18(181,182)の末端に接続する機器23(231,232)の駆動部24(241,242)から出力される照射要求信号A(A1,A2)を受信する受信部31と、高エネルギー電子ビームの進路が分岐路15となるようにキッカー16に磁場を発生させる分岐信号Cを生成する分岐信号生成部32と、受信した照射要求信号Aに関連付けられた機器23が接続する導光路18を指定する導光路指定部33と、指定された導光路18のみにレーザ光が導かれるよう選択したキッカー16に分岐信号Cを送信する選択送信部34と、を有している。
照射要求信号A(A1,A2)には、出力元の駆動部24(241,242)を識別する識別信号を含まれている。もしくは受信部31が、駆動部24(241,242)に対応して属性の異なるポートで、照射要求信号A(A1,A2)を受信するように構成されている。
導光路指定部33は、この識別信号やポートの属性を識別して、受信した照射要求信号Aに対応する導光路18を指定する。
分岐信号生成部32が生成する分岐信号Cは、キッカー16に入力すると、キッカー16に偏向磁場を生じさせ、輸送路13を直進しようとする高エネルギー電子ビームの進路を曲げて、分岐路15に進入させる。
第1実施形態では、一つのキッカー16の接続先である輸送路13及び分岐路15の各々にアンジュレータ17(171,172)が設けられている。
このため選択送信部34は、ON/OFFスイッチで実現される。すなわち、選択送信部34がONに設定されると、キッカー16が磁場を発生し、高エネルギー電子ビームは曲げられて分岐路15を通過して、導光路181に接続する露光機器231の群にレーザ光が照射される。そして、選択送信部34がOFFに設定されると、高エネルギー電子ビームはキッカー16を直進して輸送路13を通過し、導光路182に接続する露光機器232の群にレーザ光が照射される。
なお、第1実施形態においては、駆動部24から照射要求信号Aが出力されない場合であっても、アンジュレータ17(171,172)のうちいずれかは、レーザ光を発生する。この場合、露光機器23にレーザ光が照射しないように、レーザ光が通過する経路のいずれかに、照射要求信号Aに同期してその通過/遮断を制御するシャッタ(図示略)か、電子銃11を連動してオフにする機構(図示略)が設けられている。
電子加速器を用いた自由電子レーザ(FEL)によるEUV光源は高価であり設備規模も大きくなる。しかし、露光機器23からのレーザ光照射のオンオフ要請に従い、キッカー16を操作してレーザ光の照射先を切り替えることとすれば、レーザ光の有効利用を通じて半導体集積回路の生産コストの低減に寄与することができる。
(第2実施形態)
図2に示すように第2実施形態に係る自由電子レーザ光源10B(10)は、電子銃11から入射した電子ビームを加速する加速空洞12と、この電子ビームが加速してなる高エネルギー電子ビームを輸送する輸送路13と、この輸送路13から分岐するn個(n≧2)の分岐路15(151,152,…15n)の始点に設けられn個の分岐路15(151,152,…15n)のうちいずれか一つを高エネルギー電子ビームの進路に設定するキッカー16(161,162,…16n)と、分岐路15(151,152,…15n)の各々に配置され高エネルギー電子ビームの通過によりレーザ光を発生するアンジュレータ17(171,172,…17n)と、発生したレーザ光を導いて末端から照射する導光路18(181,182,…18n)と、を備えている。
第2実施形態の自由電子レーザ光源10Bは、n個のキッカー16(161,162,…16n)から分岐するn個の分岐路15(151,152,…15n)の各々にアンジュレータ17(171,172,…17n)が設けられる構成を有する。
このように構成されることで、n個の駆動部24(241,242,…24n)で駆動される露光機器23の群が形成され、半導体生産の多様性への対応力が向上する。
なお、図2において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2実施形態の自由電子レーザ光源10Bでは、輸送路13にアンジュレータ17を設けない構成か、電子銃11を連動してオフにする機構(図示略)を有する。
このように構成されることで、自由電子レーザ光源10Bにおいて、レーザ光の発生を休止させることができる。これにより、常時、安定したレーザ光を、露光機器23に照射させることができる。また、全てのキッカー16(161,162,…16n)を直進に設定し、加速空洞12に電子ビームが加速位相で入射するよう設定し、閉軌道を複数回周回させることにより、電子ビームを高エネルギーにすることもできる。
自由電子レーザ光源の制御部30Bは、キッカー16(161,162,…16n)に対する分岐信号Cの送信状態に基づいて、レーザ光がいずれの導光路18(181,182,…18n)からも照射されていないことを示す確認信号Bを機器23の駆動部24(241,242,…24n)に出力する確認信号出力部35を、さらに備えている。
なお、図2において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2実施形態の制御部30Bにおいて、選択送信部34は、n個のキッカー16(161,162,…16n)の各々に対し分岐信号Cを送信する接点と、いずれのキッカー16にも分岐信号Cを送信しない接点34xと、が設けられている。
この選択送信部の接点34xが短絡された場合、高エネルギー電子ビームは輸送路13を周回するのみでレーザ光を照射することは無い。この場合、分岐信号Cは確認信号出力部35に受信されこの確認信号出力部35は未照射確認信号Bを出力する。
この未照射確認信号Bは、駆動部24(241,242,…24n)の各々に入力され、照射要求信号A(A1,A2,…An)を出力するタイミングの決定に利用される。
これにより、複数の駆動部24から照射要求信号Aが同時に出力される競合を回避し、多数の露光機器23におけるレーザ光の効率利用に寄与する。
(第3実施形態)
図3に示すように第3実施形態に係る自由電子レーザ光源10C(10)は、電子銃11(11a,11b)及び加速空洞12(12a,12b)が多重化して備えられている。これに伴い、電子廃棄部22(22a,22b)も多重化して備えられている。
なお、図3において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。図3は加速ラインを二重化したものを例示しているが、三重化以上も考えられる。
このように構成されることにより、1つの加速ラインがダウンした場合でも、他の加速ラインを起動させることにより、半導体集積回路の製造の中断を防止することができる。
また、複数の加速ラインの電子ビームのタイミングをずらすことで、複数のアンジュレータで同時にレーザ光を発生させたり、1つのアンジュレータに電子ビームを集中させてレーザ光の強度を向上させたりすることも考えられる。
(第4実施形態)
図4に示すように第4実施形態に係る自由電子レーザ光源10D(10)は、輸送路13又は分岐路15を通過した電子ビームを、それぞれの終端で廃棄する電子廃棄部22を備えている。
このように構成されることで、輸送路13を閉回路で構成する必要はなくなり、自由電子レーザ光源10D(10)のレイアウトを多様化することができる。
図5のフローチャートに基づいて各実施形態に係る自由電子レーザ光源の制御方法及びプログラムを説明する。
電子銃11で発生させた電子ビームを加速空洞12に入射して加速する(S11)。半導体集積回路の製造におけるリソグラフィ工程で使用する複数の露光機器23の群を起動(スタートアップ)する(S12)。
露光機器の駆動部24からの照射要求信号Aを受信しないうちは(S13 No)、露光機器23にレーザ光は照射されない(S14,S15 No)。
そして、露光機器の駆動部24から照射要求信号Aを受信すると(S13 Yes)、この駆動部24に対応するキッカー16に分岐信号Cが送信され(S16)、電子ビームを対応するアンジュレータ17に通過させレーザ光を発生させる(S17)。
このレーザ光は、導光路18を通過してその末端に接続する露光機器に入射する(S18)。そして、この(S13)から(S18)までのフローを、露光機器23をシャットダウンするまで続ける(S15 Yes END)。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の自由電子レーザ光源によれば、キッカーの操作により高エネルギー電子ビームの進行方向を変えることにより、複数の中から指定した導光路に対し、レーザ光照射を切り替えることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
また、自由電子レーザ光源の制御部は、コンピュータのプロセッサで実現することも可能であり、自由電子レーザ光源の制御プログラムにより動作させることが可能である。
以上説明した自由電子レーザ光源の制御部は、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスやキーボードなどの入力装置と、通信I/Fとを、備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
また自由電子レーザ光源の制御で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供するようにしてもよい。
10(10A,10B,10C,10D)…自由電子レーザ光源、11…電子銃、12…加速空洞、13…輸送路、15…分岐路、16…キッカー、17…アンジュレータ、18…導光路、21…偏向電極、22…電子廃棄部、23…露光機器(機器)、24…駆動部、30(30A,30B)…制御部、31…受信部、32…分岐信号生成部、33…導光路指定部、34…選択送信部、35…確認信号出力部。

Claims (9)

  1. 電子銃から入射した電子ビームを加速する加速空洞と、
    前記電子ビームが加速してなる高エネルギー電子ビームを輸送する輸送路と、
    前記輸送路から分岐するn個(n≧1)の分岐路の始点に設けられ、n個の前記分岐路及び前記輸送路のうちいずれか一つを前記高エネルギー電子ビームの進路に設定するキッカーと、
    前記キッカーを通過した後の前記輸送路及びn個の前記分岐路のうち少なくとも2つ以上に配置され、前記高エネルギー電子ビームの通過によりレーザ光を発生するアンジュレータと、
    発生した前記レーザ光を導いて末端から照射する導光路と、を備え
    前記輸送路は、前記加速空洞を含む閉回路を構成し、
    前記分岐路の終点は、電子ビームの進行方向を曲げる偏向電極を伴って前記輸送路に合流し、前記アンジュレータを通過した電子ビームを前記閉回路に戻し、
    前記導光路の先端は、前記閉回路に戻った電子ビームから分離したレーザ光を入射することを特徴とする自由電子レーザ光源。
  2. 請求項1に記載の自由電子レーザ光源において、
    前記導光路の末端に接続する機器の駆動部から出力される照射要求信号を受信する受信部と、
    前記高エネルギー電子ビームの進路が前記分岐路となるように前記キッカーに磁場を発生させる分岐信号を生成する分岐信号生成部と、
    受信した前記照射要求信号に関連付けられた前記機器が接続する前記導光路を指定する導光路指定部と、
    前記指定された導光路のみに前記レーザ光が導かれるよう選択した前記キッカーに前記分岐信号を送信する選択送信部と、を有する制御部をさらに備えることを特徴とする自由電子レーザ光源。
  3. 請求項2に記載の自由電子レーザ光源において、
    前記キッカーに対する前記分岐信号の送信状態に基づいて、前記レーザ光がいずれの前記導光路からも照射されていないことを示す確認信号を前記機器の駆動部に出力する確認信号出力部を、さらに備えることを特徴とする自由電子レーザ光源。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自由電子レーザ光源において
    前記輸送路又は前記分岐路を通過して前記加速空洞に戻ってきた前記高エネルギー電子ビームを、この加速空洞の機能により減速させたのちに前記閉回路の外に廃棄する電子廃棄部を、さらに備えることを特徴とする自由電子レーザ光源。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自由電子レーザ光源において、
    前記電子銃及び前記加速空洞が多重化して備わることを特徴とする自由電子レーザ光源。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の自由電子レーザ光源において、
    前記レーザ光はEUV光であって、前記導光路の末端に接続する機器は半導体露光機器であることを特徴とする自由電子レーザ光源。
  7. 請求項6に記載の自由電子レーザ光源において、
    前記半導体露光機器は、前記導光路から分岐した複数の末端の各々に接続されていることを特徴とする自由電子レーザ光源。
  8. 電子銃から入射した電子ビームを加速する加速空洞と、
    前記電子ビームが加速してなる高エネルギー電子ビームを輸送する輸送路と、
    前記輸送路から分岐するn個(n≧1)の分岐路の始点に設けられ、n個の前記分岐路及び前記輸送路のうちいずれか一つを前記高エネルギー電子ビームの進路に設定するキッカーと、
    前記キッカーを通過した後の前記輸送路及びn個の前記分岐路のうち少なくとも2つ以上に配置され、前記高エネルギー電子ビームの通過によりレーザ光を発生するアンジュレータと、
    発生した前記レーザ光を導いて末端から照射する導光路と、を備え
    前記輸送路は、前記加速空洞を含む閉回路を構成し、
    前記分岐路の終点は、電子ビームの進行方向を曲げる偏向電極を伴って前記輸送路に合流し、前記アンジュレータを通過した電子ビームを前記閉回路に戻し、
    前記導光路の先端は、前記閉回路に戻った電子ビームから分離したレーザ光を入射する自由電子レーザ光源に対し、
    前記導光路の末端に接続する機器の駆動部から出力される照射要求信号を受信するステップと、
    前記高エネルギー電子ビームの進路が前記分岐路となるように前記キッカーに磁場を発生させる分岐信号を生成するステップと、
    受信した前記照射要求信号に関連付けられた前記機器が接続する前記導光路を指定するステップと、
    前記指定された導光路のみに前記レーザ光が導かれるよう選択した前記キッカーに前記分岐信号を送信するステップと、を含むことを特徴とする自由電子レーザ光源の制御方法。
  9. 電子銃から入射した電子ビームを加速する加速空洞と、
    前記電子ビームが加速してなる高エネルギー電子ビームを輸送する輸送路と、
    前記輸送路から分岐するn個(n≧1)の分岐路の始点に設けられ、n個の前記分岐路及び前記輸送路のうちいずれか一つを前記高エネルギー電子ビームの進路に設定するキッカーと、
    前記キッカーを通過した後の前記輸送路及びn個の前記分岐路のうち少なくとも2つ以上に配置され、前記高エネルギー電子ビームの通過によりレーザ光を発生するアンジュレータと、
    発生した前記レーザ光を導いて末端から照射する導光路と、を備え
    前記輸送路は、前記加速空洞を含む閉回路を構成し、
    前記分岐路の終点は、電子ビームの進行方向を曲げる偏向電極を伴って前記輸送路に合流し、前記アンジュレータを通過した電子ビームを前記閉回路に戻し、
    前記導光路の先端は、前記閉回路に戻った電子ビームから分離したレーザ光を入射する自由電子レーザ光源に対し、コンピュータが、
    前記導光路の末端に接続する機器の駆動部から出力される照射要求信号を受信するステップ、
    前記高エネルギー電子ビームの進路が前記分岐路となるように前記キッカーに磁場を発生させる分岐信号を生成するステップ、
    受信した前記照射要求信号に関連付けられた前記機器が接続する前記導光路を指定するステップ、
    前記指定された導光路のみに前記レーザ光が導かれるよう選択した前記キッカーに前記分岐信号を送信するステップ、を実行することを特徴とする自由電子レーザ光源の制御プログラム。
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