JP6611962B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

この発明は、内視鏡に関する。
例えば特開平6−315457号公報には、内視鏡が開示されている。この内視鏡は、処置具等の挿入具が挿通されるチャンネルの先端側に、処置具の先端の向きを挿入部の長手軸に沿った方向から適宜に変更させる機構を有する。内視鏡の操作部の操作により牽引部材(長尺部材)を軸方向に移動させると、挿入部の先端部に配設され牽引部材の先端に連結された動作部が牽引部材の移動にしたがって適宜の支軸の軸周りに動作する。
特開平6−315457号公報に開示された内視鏡の先端構成部において、牽引部材(長尺部材)の外周には、内視鏡の挿入部の内部に液体が浸入するのを防止するチューブが被覆されている。チューブの両端は、それぞれ牽引部材に固定されている。このため、牽引部材が軸方向に移動するのに伴ってチューブが牽引部材と一緒に移動する。しかしながら、チューブの外周には、挿入部の内部に液体が浸入するのを防止するため、挿入部に対する移動が規制されたOリングが配設されている。動作部を動作させる際、チューブ及び牽引部材は、Oリングに対して移動する。チューブの外周面とOリングとの間の摩擦により、牽引部材及びチューブがOリングに対して移動するのに大きな力が必要となるおそれがある。また、摩擦によりOリングに対するチューブの移動が規制され、チューブの内側の牽引部材のみOリングに対して軸方向に移動すると、チューブの内周面と牽引部材の外周面との間の摩擦によりチューブが摩耗し易くなり、チューブを交換する頻度が多くなり得る。
この発明は、動作部を動作させるため長尺部材(牽引部材)を繰り返し移動させても、長尺部材の軸方向の移動が良好な状態を維持しつつ、長尺部材の外側を覆うチューブの摩耗を抑制可能な内視鏡を提供することを目的とする。
この発明の一態様に係る内視鏡は、先端側と基端側とを連通させる通路を有し、挿入部の先端部に設けられたベース部材と、前記通路の先端側に設けられ、前記ベース部材に対して動作される動作部と、先端部が前記動作部に接続され、基端部が前記通路を通して前記ベース部材の基端側に延出され、軸方向に移動することで前記動作部を動作させる長尺部材と、前記長尺部材を内側に配設するチューブであって、一端が前記動作部に対して水密に接続され又は前記一端が前記長尺部材に対して水密に接続されるとともに、他端が前記ベース部材に対して水密に接続され前記通路を通して前記通路の先端側から基端側に液体が浸入するのを防止する構造を有し、前記一端と前記他端との間が弾性変形可能で、前記他端に近接する側よりも前記一端に近接する側の方が、前記チューブの長手軸に沿って圧縮する変形を起こし易い、チューブとを有する。
図1は、第1から第3実施形態に係る内視鏡を示す概略図である。 図2は、第1から第3実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部及びその近傍を示す概略的な斜視図である。 図3Aは、第1実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部の揺動台を倒置位置に配置した状態を示す概略的な部分断面図である。 図3Bは、図3A中の3B−3B線に沿う概略的な断面図である。 図4Aは、第1実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部の揺動台を揺動位置に配置した状態を示す概略的な部分断面図である。 図4Bは、図4A中の4B−4B線に沿う概略的な断面図である。 図5は、第1実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部の揺動台を倒置位置に配置した状態の、図3Aとは異なる部分断面を示す概略図である。 図6Aは、第1から第3実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部に配設される動作部、チューブ、及び、先端が動作部の連結部に固定された状態でチューブを挿通する牽引部材(長尺部材)を示す概略図である。 図6Bは、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図である。 図7は、動作部の揺動台に連結部を連結した状態で、チューブに対して牽引部材を挿通させるとともに、チューブの先端部を連結部に固定しようとする様子を示す概略的な部分断面図である。 図8は、第1から第3実施形態に係る内視鏡の先端構成部に対して、カバーを取り付け及び取り外し可能にした状態を示す概略的な斜視図である。 図9Aは、第1から第3実施形態に係る内視鏡の先端構成部に対して、カバーを取り付けた状態で、チューブが変形される部位の近傍のカバーの内周面及び外周面を外側に突出させた様子を示す概略的な斜視図である。 図9Bは、図9Aに示すカバーを取り付けた先端構成部を示す、図5と同じ部分断面を示す概略図である。 図10は、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図の第1変形例である。 図11Aは、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図の第2変形例である。 図11Bは、図11Aに示すチューブを用いた、内視鏡の挿入部の先端構成部の揺動台を倒置位置に配置した状態を示す概略的な部分断面図である。 図12は、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図の第3変形例である。 図13は、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図の第4変形例である。 図14は、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図の第5変形例である。 図15は、それぞれ図6Aに示す、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図の第6変形例である。 図16は、第2実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部の揺動台を倒置位置に配置した状態を示す概略的な部分断面図である。 図17は、第3実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端構成部のベース部材に配設される、動作部の揺動台の部分断面、並びに、動作部の連結部、チューブ及び牽引部材の断面を示す概略図である。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための形態について説明する。
第1実施形態について、図1から図7を用いて説明する。
図1に示すように、この実施形態に係る内視鏡(挿入機器)10は、管腔などの管路に対して挿入される挿入部12と、挿入部12の基端に設けられ、ユーザに把持される操作部14と、操作部14から延出されたユニバーサルコード16とを有する。
挿入部12は、その先端と基端とにより長手軸Lを規定する。挿入部12は、その先端から基端に向かって順に、先端構成部22と湾曲部24と管部26とを有する。管部26はいわゆる軟性鏡と称される可撓性を有するものであってもよく、硬性鏡と称される真っ直ぐの状態を維持して曲げに対する耐性を有するものであってもよい。湾曲部24は公知の機構により、操作部14のノブ14aの操作により2方向又は4方向など、複数の方向に湾曲させることができる。また、後述する揺動台(起上台)52は、レバー(揺動状態調整部)46の操作により図3Aに示す倒置位置(初期位置)と図4Aに示す最大起上位置である揺動位置(最大揺動位置)との間を移動可能である。
図2に示すように、湾曲部24の先端には、環状の電気的絶縁部材25が固定されている。絶縁部材25は後述するブロック状のベース部材62の外周に配設されている。絶縁部材25の基端側に隣接した位置には、糸巻部25aが形成されている。
内視鏡10は、照明光学系32、観察光学系34及び処置具挿通チャンネル36を有する。その他、内視鏡10は、図示しないが、送気/送水機構及び吸引機構を有する。送気/送水機構は先端に後述するノズル35及びチューブ35a(図5参照)を有し、図1に示す操作部14のボタン15aで操作される。吸引機構はチャンネル36に連通され、図1に示す操作部14のボタン15bで操作される。
照明光学系32及び観察光学系34は内視鏡10の挿入部12の先端構成部22、湾曲部24及び管部26、操作部14、更にはユニバーサルコード16の内側に配設されている。照明光学系32は、先端構成部22に照明窓32aを有する。観察光学系34は先端構成部22に観察窓34aを有する。なお、ここでは、観察光学系34は、長手軸Lに対して直交する方向を観察する側視型として形成されている例について説明するが、長手軸Lに沿った向きを観察する直視型として形成されていてもよい。また、観察光学系34は、長手軸Lに対して離れた方向を観察する斜視型として形成されていてもよい。側視型、直視型及び斜視型の観察光学系34はいずれも公知であり、ここでは側視型の観察光学系34を有する内視鏡10について説明する。
チャンネル36は、その先端が内視鏡10の挿入部12の先端構成部22で開口され、その基端が挿入部12の管部26の基端部近傍又は操作部14で開口されている。ここでは、図1に示すように、操作部14にチャンネル36の基端の開口(図示せず)があり、その開口に口金(図示せず)を介して鉗子栓36bが着脱可能である。チャンネル36は、先端構成部22に口金36cを介してチューブ36aの先端が固定されている。なお、チャンネル36のチューブ36aは、例えば操作部14の内部で公知の吸引路36dに分岐されている。吸引路36dはボタン15bに連結されていて、ボタン15bの押圧操作によりチャンネル36の先端の後述する先端開口82aから口金36c、チューブ36a、吸引路36d、ユニバーサルコード16を介して吸引物が排出される。
上述したように、この実施形態では、先端構成部22は、挿入部12の長手軸Lに沿った方向に対して観察方向が異なる側視型として形成されている。内視鏡10は、チャンネル36に通した処置具(図示せず)などの向きを先端構成部22で適宜に調整し、観察光学系34の視野内に入れることが可能な揺動機構38を有する。
揺動機構38は、その先端が内視鏡10の挿入部12の先端構成部22にあり、その基端が操作部14にある。揺動機構38は、後述するベース部材62に支持される動作部42と、軸方向に移動することで動作部42を動作させる長尺部材(以後、牽引部材と称する)44(図3A等参照)と、操作部14に支持されるレバー46(図1参照)とを有する。動作部42は挿入部12の先端部に設けられ、後述する第2筒状面84及び口金48aの先端側に設けられ、ベース部材62に対して動作される。牽引部材44にはワイヤや可撓性を有する棒状部材(ロッド)等が用いられる。牽引部材44は、挿入部12の先端部の後述するベース部材62の通路(口金48a)(図3A等参照)を通してベース部材62の基端側に延出されている。そして、牽引部材44は、湾曲部24及び管部26の内側を通して操作部14に延出されている。牽引部材44の長さは調整されている。動作部42には、牽引部材44の先端側の先端部44aが接続されている。牽引部材44の基端側の基端部(図示せず)は操作部14のレバー46に支持されている。詳細は後述するが、動作部42は、先端構成部22の一部である。また、牽引部材44の先端部44a及びその近傍も先端構成部22の一部である。
動作部42は、処置具の案内路52aを有する揺動台(起上台)52と、揺動台52に連結された連結部54とを有する。揺動台52は略三角柱状に形成されている。揺動台52の案内路52aは後述する第1貫通孔(チャンネル孔)を形成する第1筒状面82の先端開口82aから突出する図示しない処置具を案内し、処置具の先端の向きを、挿入部12の長手軸Lに沿った方向から外れる方向に変える。図3Aから図7に示すように、揺動台52には、例えば長手軸Lに直交するとともに観察方向に直交する回動軸56と、後述する案内面76bに支持され揺動台52が所定の範囲内を移動可能に案内するガイドピン58とが配設されている。揺動台52には、回動軸56及びガイドピン58が一体化されていることが好適である。
なお、動作部42の揺動台52の回動軸56は長手軸Lに対して必ずしも直交する必要はなく、適宜のズレは許容される。また、動作部42の揺動台52の回動軸56の軸方向は、観察光学系34の観察方向に対して必ずしも直交する必要はなく、適宜のズレは許容される。
図2から図3Bに示すように、挿入部12の先端部に設けられた先端構成部22はブロック状のベース部材62を有する。ベース部材62は、例えばステンレス鋼材等の金属や硬質樹脂等の硬質材の円柱が切削されて形成される。ベース部材62は、概略的には、略円柱状の基部72と、基部72から長手軸Lに沿って先端側に延出された第1凸部74及び第2凸部76とを有する。ベース部材62の基部72の外周には、湾曲部24の最外周のゴム材製のチューブの先端部が被覆されている。糸巻部25aはベース部材62の基部72の外周に湾曲部24のゴム材製のチューブの先端部を密着させている。絶縁部材25は湾曲部24のゴム材製のチューブの先端に配設されている。
第1凸部74には、照明光学系32の照明窓32a及び観察光学系34の観察窓34aが配設されている。照明光学系32の照明窓32a及び観察光学系34の観察窓34aは長手軸Lに対して直交する方向に向けられている。基部72には、照明光学系32の照明窓32a及び観察光学系34の観察窓34aの基端側にノズル35が配設されている。ノズル35の開口は照明光学系32の照明窓32a及び観察光学系34の観察窓34aに向けられている。ノズル35は、観察窓34a及び照明窓32aに向かって生理食塩水などの液体を吐出可能であるとともに、観察窓34a及び照明窓32aの付着物を送気により吹き飛ばし可能である。
第1凸部74は、照明光学系32の照明窓32a及び観察光学系34の観察窓34aが配設された配設面74aと、揺動台52の移動方向を規定する規定面(平面)74bと、外周面74cとを有する。配設面74aは長手軸Lに沿って延びるとともに、動作部42の回動軸56に平行な面として形成されていることが好適である。規定面74bは長手軸Lに沿って延び、動作部42の回動軸56に直交する平面であることが好適である。ここでは、規定面74bは、配設面74aに直交している。外周面74cは円柱による曲面として形成されている。
第2凸部76は第1凸部74の規定面74bから離され、第1凸部74の規定面74bに対向する規定面76aと、揺動台52の回動を案内する案内面76bと、外周面76cと、基部72から延出された延出面76dとを有する。第2凸部76の規定面76aは第1凸部74の規定面74bに平行な平面であることが好適である。外周面76cは円柱による曲面として形成されている。なお、第2凸部76の規定面76aには、揺動台52が揺動位置(起上位置)のときに当接する突起76eが形成されている。すなわち、突起76eは、揺動台52が最も揺動(起上)した最大揺動位置(最大起上位置)を規定する。
第1凸部74の規定面74b及び第2凸部76の規定面76aの間には、動作部42を配置するとともに、動作部42を所定の範囲内に動作させる空間75が形成される。空間75では特に、動作部42の揺動台52を配置するとともに、動作部42の揺動台52を所定の範囲内に動作させる。第1凸部74の規定面74b及び第2凸部76の規定面76aには、第1凸部74の配設面74a及び第2凸部76の延出面76dから離れた位置に、揺動台52の回動軸56を支持する支持部78が配設されている。すなわち、ベース部材62は、動作部42を動作可能に支持する支持部78を有する。ここでは、支持部78は略U字状に形成されている。図2に示すように、空間75に揺動台52が配設されるとともに、支持部78に回動軸56が配設される。そして、ベース部材62及び動作部42の外側には後述するカバー96が取り付けられる。カバー96は、ベース部材62の支持部78から揺動台52の回動軸56が脱落するのを防止している。
なお、動作部42が図3Aに示す倒置位置に配置された状態で、動作部42の遠位端部は、ベース部材62の先端よりも長手軸Lに沿って先端側に突出している。このため、揺動台52における後述する嵌合部52bの洗浄し易さを向上させている。
空間75に揺動台52が配設されるとともに、支持部78に回動軸56が配設された状態で、第2凸部76の案内面76bには、揺動台52のガイドピン58が載置される。案内面76bは、適宜の曲面として形成され、揺動台52のガイドピン58を支持した状態で、ガイドピン58を図2及び図3Aに示す位置と図4Aに示す位置との間を移動させる。すなわち、動作部42は、牽引部材44からの牽引力にしたがって、支持部78を中心に動作する。
第2凸部76の規定面76aの長手軸Lに直交する最大幅(高さ)W2は、第1凸部74の規定面74bの長手軸Lに直交する最大幅(高さ)W1に比べて、例えば半分程度である。そして、第2凸部76に対して延出面76dが向く側に隣接する部位には、上述した空間75に連続し、牽引部材44及び牽引部材44を覆うチューブ(管状の弾性部材)45が移動する移動空間77が形成される。
ベース部材62の基部72は、処置具を挿通させる第1貫通孔(チャンネル孔)を形成する第1筒状面82、例えば長手軸Lに対して傾斜する第2貫通孔(揺動機構38の牽引部材44の通路)を形成する第2筒状面84、及び、例えば長手軸Lに沿う第3貫通孔(ノズル35の通路)を形成する第3筒状面86を有する。第1筒状面82、第2筒状面84及び第3筒状面86は、適宜の形状が許容されるが、例えば円筒状であることが好適である。第1筒状面82の内径は第2筒状面84の内径よりも大きく形成されていることが好適である。第1筒状面82の内径は第3筒状面86の内径よりも大きく形成されていることが好適である。
第1筒状面82は例えば長手軸Lに平行に又は略平行に沿ってベース部材62を貫通している。具体的には、第1筒状面82はベース部材62の基部72を貫通している。すなわち、第1筒状面82は例えば長手軸Lに沿ってベース部材62の基部72の先端側と基端側とを連通させている。第1筒状面82の先端側には、第1凸部74及び第2凸部76、更には、カバー96と協働して上述した適宜の空間75を形成する。
第2筒状面(導入孔)84は例えば長手軸Lに対して傾斜した状態でベース部材62を貫通している。具体的には、第2筒状面84はベース部材62の基部72を貫通している。すなわち、第2筒状面84はベース部材62の基部72の先端側と基端側とを連通させている。第2筒状面84の先端側には、基部72及びカバー96と協働して適宜の空間85を形成する。この空間85は、長手軸Lに沿って上述した空間75及び空間77の基端側に連続している。第2筒状面84の貫通方向が長手軸Lに対して傾斜しているため、先端構成部22において、チューブ45の先端(一端)45aと基端(他端)45bとの間の長さ(後述する弾性部材112の長さ)を極力長くすることができ、弾性部材112の単位体積あたりの変形量を小さくすることができる。弾性部材112の素材の選択によっては、第2筒状面84の貫通方向が長手軸Lに沿っていることも好適である。
なお、第2筒状面84の貫通方向は、牽引部材44の中心軸(長手軸)Cの軸方向に一致又は略一致する。
第3筒状面86は例えば長手軸Lに沿ってベース部材62を貫通している。具体的には、第3筒状面86はベース部材62の基部72を貫通している。すなわち、第3筒状面86は例えば長手軸Lに沿ってベース部材62の基部72の先端側と基端側とを連通させている。第3筒状面86の先端側には、第1凸部74及びカバー96と協働してノズル35の先端が配設される適宜の空間87を形成する。
第1筒状面82は、チャンネル36の先端開口82aを形成する。第1筒状面82には、口金36cが固定されている。口金36cの基端部には、チャンネルチューブ36aが固定されている。ベース部材62の基部72の基端と、口金36cとの間には、例えば環状に接着剤36eが塗布されている。このため、口金36cの先端から口金36cの外周面と基部72との間を通して口金36cの基端側に流体(液体及び気体等)が抜けるのが防止されている。なお、本実施形態では、第1筒状面82の先端82aは、口金36cの先端よりも長手軸Lに沿って先端側に配設されている。
上述したように、第2筒状面84は、ここでは長手軸Lに対して傾斜して形成されている。第2筒状面84には、揺動機構38の牽引部材44が挿通される。第2筒状面84には口金(通路)48aが固定されている。口金48aは貫通孔(導入孔)を形成し、牽引部材44を通す通路を形成している。すなわち、ベース部材62は先端側と基端側とを連通させる通路として口金48aを有する。口金48aの基端部には、チューブ48bが固定されている。ベース部材62の基部72の第2筒状面84の基端、口金48a及びチューブ48bの間には、例えば環状に接着剤48cが塗布されている。このため、口金48aの先端から口金48aの外周面と基部72との間を通して口金48aの基端側に流体(液体及び気体等)が抜けるのが防止されている。
また、チューブ45の基端部が第2筒状面84に配設された状態で、口金48aには、接着剤88a及び抜け止め板(保護プレート)88bが配設されている。接着剤88a及び抜け止め板88bは絶縁部材25の内側に配設されていることが好適である。接着剤88a及び抜け止め板88bは基部72の第2筒状面84の先端84aに配設されている。このため、チューブ45の基端部が接着剤88a及び抜け止め板88bにより、口金48aから抜けるのが防止されている。また、接着剤88aは、後述する口金114の外周面と口金48aの内周面との間、及び、口金48aの外周面と第2筒状面84との間、すなわち、口金114の外周面と第2筒状面84との間を、先端側から基端側に液体が浸入することを防止している。
基部72は、第2筒状面84の先端側に、第1壁面92aと、第2壁面92bと、第3壁面92cとを有する。第1壁面(底面)92a、第2壁面(側面)92b及び第3壁面(基端面)92cは、長手軸Lに沿って第1筒状面(チャンネル孔)82の先端開口82aよりも基端側の位置に面が形成されている。第1壁面92a、第2壁面92b及び第3壁面92cは後述するカバー96の開口縁96a及び/又は内周面96bとの間に空間(間隙)85を形成する。本実施形態では、第1壁面92aは、図3A及び図4A中に示すように、第1凸部74の配設面74a及び第2凸部76の延出面76dに平行に形成されている。そして、第1壁面92aの位置は、図3A及び図4A中の長手軸Lに直交する方向において、第1凸部74の配設面74aと第2凸部76の延出面76dとの間にある。
なお、第3筒状面86には、ノズル35が挿通されて固定される。ノズル35の基端には、チューブ35aが固定されている。
第1筒状面82の先端(先端開口)82aは、第2筒状面84の先端84aよりも長手軸Lに沿って先端側に形成されている。第1筒状面82の先端82aは、揺動台52の基端側に形成される。なお、第1筒状面82の先端82aが第2筒状面84の先端84aよりも長手軸Lに沿って先端側に形成されているため、先端構成部22において、チューブ45の後述する弾性部材112を極力長くすることができ、弾性部材112を中心軸Cに沿って圧縮したときの弾性部材112の単位体積あたりの変形量を小さくすることができる。
図6Aから図7に示すように、動作部42の揺動台52は、連結部54が嵌合される嵌合部52bを有する。揺動台52の嵌合部52bは、連結部54を配設する凹部又は貫通孔で形成されている。ここでは、嵌合部52bは、長手軸Lに直交する方向に、揺動台52を貫通している。
図7に示すように、連結部54は、牽引部材44の先端部44aを固定した状態で、図3A及び図4Aに示すように揺動台52に対して適宜に回転可能である。図3A、図4A、図6Aから図7に示すように、連結部54は、例えば一端が閉塞した有底円筒体54aと、有底円筒体54aの内周面に連続する内周面を有し、有底円筒体54aの外径よりも小さい外径を有する管状体54bとを有する。
牽引部材44の先端部44aは、連結部54の有底円筒体54aに対し、例えばカシメにより固定されている。図6B及び図7に示すように、揺動台52の嵌合部52bは、図6B及び図7中の紙面の上側の開口径が、下側の開口径よりも大きい。そして、連結部54の管状体54bは、図6B及び図7中の上側から下側を通して、嵌合部52bに嵌合される。この状態で、管状体54bは長手軸Lに沿う方向に曲げられる。このため、連結部54は、揺動台52に対して適宜の回転軸(長手軸Lに直交する回転軸)の軸周りに回転可能であるが、揺動台52に対して連結部54が抜けることが防止されている。したがって、連結部54は、牽引部材44の先端部44aを固定した状態で、揺動台52の外側で牽引部材44の中心軸Cに沿う方向に曲げられている。
牽引部材44の外周には、筒状のチューブ45が被覆されている。すなわち、チューブ45は牽引部材44を内側に配設する。筒状のチューブ45の中心軸は牽引部材44の中心軸Cに一致又は略一致する。チューブ45は、牽引部材44の軸方向に沿って弾性変形して伸縮可能な筒状の弾性部材112と、弾性部材112の基端(他端)に固定された口金114と、口金114の外周に配設されたOリング116とを有する。
チューブ45の弾性部材112の先端(一端)45aは例えば接着により、本実施形態では連結部54の管状体54bに固定されている。弾性部材112の先端45aの内周面が連結部54の管状体54bの外周面に対して全周にわたって密着しているため、液体や気体がチューブ45の弾性部材112の先端(一端)45aから弾性部材112の内側に浸入するのが防止されている。すなわち、チューブ45は、一端45aが動作部42に対して水密に接続されている。
チューブ45の他端45bは、弾性部材112、口金114及びOリング116により形成されている。口金114は、弾性部材112の基端を例えば挟み込んで固定している。口金114は一体的に形成されていてもよく、例えば2体など、複数体で形成されていてもよい。Oリング116は、口金114の外周面とOリング116の内周面との間から口金114の軸方向に沿って液体が移動するのが防止されている。つまり、接着剤88aにクラックが入り、口金114の外周面と第2筒状面84との間に先端側から液体が浸入しようとしても、Oリング116で液体の浸入を確実に防止できる。チューブ45の基端(他端)45bは、先端構成部22のベース部材62に固定された口金48aの内周面(環状の周面)に嵌合されている。口金48aの内径は、チューブ45の他端45bの口金114の外径よりも僅かに大きく、Oリング116の外径よりも僅かに小さいことが好適である。Oリング116の外周面と口金48aの内周面とが密着することにより、万が一、接着剤88aにクラックが入ったり、接着剤88aが脱落してその部分での水密構造が破壊されたりしても、液体や気体が基端側に流れるのが防止される。すなわち、チューブ45は、他端45bがベース部材62に対して口金48aを介して水密に接続される。このため、チューブ45の他端45bは、通路(貫通孔)48aを通して先端側から基端側に液体が浸入するのを接着剤88a及びOリング116で二重に防止する構造を有する。
上述したように、チューブ45の基端(他端)45bが口金48aの内周面に嵌合された状態で、基部72には、接着剤88a及び抜け止め板88bが配設されている。このため、内視鏡10の使用時に、チューブ45の他端45bが口金48aに対する嵌合が解除される力が付加されても、チューブ45の他端45bが口金48aに対して嵌合した状態が維持される。なお、弾性部材112のうち、抜け止め板88bから先端側に突出した部分の長さ(一端45a及び他端45bを除いた、弾性部材112が変形可能な実効長さ)は、一例として20mm程度であることが好ましい。
チューブ45の弾性部材112は牽引部材44の牽引にしたがって変形可能な樹脂材で形成されている。弾性部材112は、特に一端45aと他端45bとの間の全体が弾性変形可能であることが好適である。弾性部材112は、先端側部位112aと、基端側部位112bとを有する。本実施形態では、先端側部位112aの基端と基端側部位112bの先端とは連続している。上述したように、弾性部材112のうち、抜け止め板88bから先端側に突出した部分の長さが20mm程度である場合、先端側部位112a及び基端側部位112bがそれぞれ一例として10mm程度であることが好ましい。また、本実施形態では、弾性部材112は先端から基端まで肉厚が一定である。一方、弾性部材112の素材は、先端側部位112aと基端側部位112bとで異なっていてもよいし、組成の調整により、変形し易さを調整してもよい。弾性部材112は、一端45aに近接する先端側部位112aの方が、他端45bに近接する基端側部位112bよりも変形し易い性質を有する。例えば基端側部位112bは先端側部位112aに比べて、材料の変形し難さが10%から30%程度増加し、好ましくは20%程度増加していることが好適である。弾性部材112は、一例として、先端側部位112aをフッ素樹脂又はシリコーン樹脂で形成し、基端側部位112bをウレタン樹脂で形成することが好ましい。また、弾性部材112は、例えば、基端側部位112b、及び、基端側部位112bと先端側部位112aとの境界を、上述した樹脂材で適宜に例えば二色成型(異質材成形)されて形成されていてもよい。弾性部材112は、中心軸Cに沿って圧縮力が負荷されたときに、先端側部位112aが基端側部位112bに比べて変形し易い状態が維持される、適宜の樹脂材が選択される。
このように、弾性部材112は、一端45aに近接する先端側部位112aの方が、他端45bに近接する基端側部位112bよりもチューブ45の中心軸Cに沿って圧縮したときの変形を起こし易く形成されている。このため、弾性部材112を中心軸Cに沿って圧縮したとき、圧縮前に比べて、先端側部位112aが短くなる割合の方が、基端側部位112bが短くなる割合よりも大きい。すなわち、弾性部材112のうち、動作部42に対して接続される側の方が、貫通孔の周囲に接続される側よりも変形を起こし易い。
弾性部材112の先端側部位112aが弾性部材112の軸方向に沿って圧縮する変形を起こす際、図4Aに示すように複数の皺が形成されるようにクセが付けられていることが好適である。例えば、先端側部位112aが弾性部材112の軸方向に沿って圧縮する変形を起こす際、好ましくは複数の皺(複数の山及び谷)が形成される。弾性部材112の先端側部位112aが弾性部材112の軸方向に沿って圧縮する変形を起こす際、1つの山のみが形成される場合、先端側部位112aの最大外径が大きくなり得る。これに対し、複数の皺、すなわち、1つの山だけでなく、複数の山ととともに複数の谷が形成されることにより、先端側部位112aの最大外径をより小さくすることができる。以下、ここでは、先端側部位112aに弾性部材112の軸方向に沿って圧縮する変形を起こす場合は、複数の皺が形成されるものとして説明する。
図7に示すように、牽引部材44がチューブ45に挿通された状態で、牽引部材44の先端部44aに連結部54が固定されて管状体54bが折り曲げられる。チューブ45の一端45aが連結部54の管状体54bに固定される。その後、チューブ45の他端45bが口金48aに嵌合されるとともに、ベース部材62に揺動台52が支持される。また、図3A、図4A及び図5に示すように、口金48aには、接着剤88a及び抜け止め板88bが配設され、チューブ45の他端45bが口金48aに嵌合された状態が維持される。すなわち、チューブ45の弾性部材112のうち、他端45bに近接する部位の外周面は、第2筒状面84に配設された口金48aとの間の接着剤88a及び抜け止め板88bによりベース部材62に固定されている。接着剤88aは口金48aの先端と通路84の先端84aとの間の全周にわたって塗布されている。このため、液体及び気体がチューブ45の外周に沿って口金48aの内側(Oリング116側)だけでなく外側を通して、挿入部12の湾曲部24及び管部26(図1参照)の内側に浸入することが防止されている。このように、チューブ45の先端及び基端の固定構造により、液体及び気体がチューブ45の外表面から挿入部12の湾曲部24及び管部26(図1参照)の内側に浸入することが防止されている。
このとき、チューブ45の弾性部材112が自然長である場合、先端側部位112aは空間75及び空間77に配設され、基端側部位112bは空間77及び空間85に配設され得る。このため、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aは、長手軸Lに沿って、第1筒状面82の先端開口82aと動作部42との間に配置される。また、長手軸Lに沿って、通路84の先端84aとチャンネル孔82の先端開口82aとの間には、弾性部材112の基端側部位112bのみが配置され、先端側部位112aは配置されないことが好適である。
チューブ45の弾性部材112が自然長である場合、弾性部材112の外周面は、第1壁面92a、第2壁面92b、及び、第3壁面92cの先端側の抜け止め板88bの先端面のいずれにも接触しないことが好適である。また、弾性部材112は、第1凸部74及び第2凸部76のいずれにも接触しないことが好適である。
牽引部材44の外径は一例として0.5mm程度である。弾性部材112の内径は一例として0.8mm程度、弾性部材112の外径は一例として1.3mmから1.5mm程度である。牽引部材44の外周面と弾性部材112の内周面との間のクリアランスは一例として0.2mm程度である。
そして、ベース部材62に対して、照明光学系32の照明窓32a、観察光学系34の観察窓34a、チャンネル36の先端部の口金36c、揺動機構38の動作部42、牽引部材44、チューブ45、口金48a等が適宜に取り付けられた状態で、更にこれらの外周に先端カバー96が取り付けられて、先端構成部22が形成されている。
カバー96は、電気絶縁性を有する樹脂材及び/又は電気絶縁性を有するゴム材で形成されていることが好適である。カバー96は図2から図5中、樹脂材製の本体97aとゴム材製のカバー97bとで形成されているが、一体的に形成されていてもよいことはもちろんである。
カバー96は、先端構成部22のベース部材62の基部72の外周面を覆っているとともに、第1凸部74の外周面74c及び第2凸部76の外周面76cを覆っている。一方、カバー96は、開口縁96aを有し、照明光学系32の照明窓32a及び観察光学系34の観察窓34aを内視鏡10の外側に向けて露出させる。また、カバー96は、本実施形態では、揺動台52が配設される空間75、チューブ45が配設される空間77及び空間85を、図3Aから図4B中の紙面上側の、内視鏡10の外側に向けて露出させる。なお、空間75、空間77及び空間85のそれぞれ一部のみ、内視鏡10の外側に向けて露出させていることが好適であることはもちろんである。
空間75、空間77及び空間85は、カバー96の内周面96bと協働して、牽引部材44及び弾性部材112の移動可能領域を規定する。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
図1に示す操作部14に支持されたレバー46を操作すると、牽引部材44を介して、先端構成部22のベース部材62に支持された動作部42が連動して動く。レバー46を最も押し上げた状態(第1位置)で動作部42が図3A及び図3Bに示すニュートラル位置(倒置位置)に配置される。このとき、牽引部材44に対する牽引力が解除されて牽引部材44が最も先端側に移動している。レバー46を押し下げるにしたがって牽引部材44が基端側に向かって牽引されて、動作部42が回動軸56を支点として回動する。このとき、レバー46を最も押し下げた状態(第2位置)で動作部42が図4A及び図4Bに示す揺動位置(起上位置)に配置される。そして、図1に示すレバー46を第1位置に配置して、揺動台52を図3A及び図3Bに示す倒置位置にしておく。このとき、牽引部材44の外側のチューブ45の弾性部材112は、自然長であり、かつ、皺が生じていない。このように、チューブ45を先端構成部22に適宜に組み付けた状態で弾性部材112の先端側部位112aが基端側部位112bより皺が形成され易くなっていればよい。なお、レバー46が第1位置にある場合、牽引部材44、チューブ45等の弾性力によっても、レバー46が意図せず第1位置から第2位置に向かって移動するのが抑制され、動作部42が意図せず揺動するのが防止されている。
この状態で、挿入部12をその先端の先端構成部22から、適宜の管腔内に挿入していく。挿入部12の先端を所望の位置に所望の向きに配置した状態で、チャンネル36の基端から先端に向かって図示しない処置具を挿入していく。処置具の先端は第1筒状面82の先端開口82aを通して揺動台52の案内路52aに載置される。チャンネル36の基端から先端に向かって図示しない処置具を挿入していくと、処置具の先端は揺動台52の案内路52a及び先端カバー96の先端側の開口縁96aを超えて、先端構成部22から突出する。
そして、レバー46を第1位置から第2位置に向かって移動させて牽引部材44を引っ張ると、連結部54が牽引部材44に引っ張られる。このため、連結部54に連結された揺動台52が、回動軸56の軸周りに回動され、図4A及び図4Bに示す揺動位置(起上位置)に向かう。このとき、揺動台52のガイドピン58は、案内面76bに沿って移動する。そして、揺動台52は、第2凸部76の突起76eに当接される。このため、揺動台52が図4A及び図4Bに示す揺動位置(起上位置)に位置する。このとき、図示しない処置具の先端は、揺動台52の案内路52aにより曲げられて、観察光学系34の観察窓34aの観察方向に向けられる。
牽引部材44を内側に挿通するチューブ45の一端45aはベース部材62に対して移動可能であるが、他端45bはベース部材62に対して嵌合された状態で固定されているため、移動することができない。このため、レバー46の操作により牽引部材44を牽引して揺動台52を倒置位置から揺動位置に移動させたとき、チューブ45の一端45aが他端45bに向かって移動する。このとき、チューブ45の弾性部材112には自然長から弾性部材112の中心軸Cに沿って縮む圧縮力が付加される。一方、レバー46により牽引部材44の牽引を解放して揺動台52を揺動位置から倒置位置に移動させたとき、チューブ45の一端45aが他端45bから弾性部材112の中心軸Cに沿って離れる方向に移動する。このとき、チューブ45の弾性部材112に対する圧縮力(縮み)は次第に解除され、自然長に戻される。
このように、チューブ45の先端45aは、図3A及び図3Bに示す位置から、図4A及び図4Bに示す位置に向かって移動するにつれて、ベース部材62の基部72に対して近づく。また、チューブ45の基端45bは、ベース部材62の基部72に対して移動が規制されている。このため、チューブ45の弾性部材112は、ベース部材62に対して図3A及び図3Bに示す位置から、図4A及び図4Bに示す位置に移動するにつれて、全長を短くしようとする変形がなされて収縮する。
ここで、弾性部材112は、先端側部位112aの方が、基端側部位112bよりも弾性部材112の中心軸Cに沿う方向(長さ方向)に圧縮する変形を起こし易く形成されている。このため、弾性部材112は、先端側部位112aが大きく変形し、基端側部位112bは先端側部位112aに比べて変形量が小さい。弾性部材112に対して自然長から縮む圧縮力が負荷されると、基端側部位112bは、一例として、図3Aに示す真っ直ぐの状態から、図4Aに示すように弾性部材112の内径及び外径をほぼ維持した状態で、波型に変形される。基端側部位112bは波型に変形するが、皺が形成される変形には至らない。先端側部位112aは、図3Aに示す真っ直ぐの状態から、図4Aに示すように弾性部材112の内径及び外径を維持することなく、複数の皺が形成される。このため、チューブ45の弾性部材112は、先端側部位112aが基端側部位112bに対して牽引部材44及びチューブ45の弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮して連なる皺が生じる変形を起こし易い。すなわち、チューブ45の弾性部材112は、第1筒状面82の先端開口82aと動作部42との間に配設される部位である先端側部位112aが、通路84の先端84aとチャンネル孔82の先端開口82aとの間に配設される部位である基端側部位112bよりも、チューブ45の中心軸Cに沿って圧縮して連なる皺が生じる変形を起こし易い。したがって、弾性部材112に形成される皺は、主に先端側部位112aに形成されるようにし、基端側部位112bに形成されるのが抑制されるようにしている。
動作部42を図3A及び図3Bに示す倒置位置から、図4A及び図4Bに示す揺動位置(起上位置)に移動させる際、動作部42(揺動台52及び連結部54)に対する牽引部材44の移動量は、基部72に配設された口金48aに対する牽引部材44の移動量に比べて小さい。このため、チューブ45の弾性部材112に対する牽引部材44の移動量は、弾性部材112の先端(チューブ45の一端45a)に近づくほど小さくなり、弾性部材112の基端(チューブ45の他端45b)に近づくほど大きくなる。
そして、上述したように、動作部42を図3A及び図3Bに示す倒置位置から、図4A及び図4Bに示す揺動位置(起上位置)に移動させる際、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aには、長さ方向に圧縮する変形による複数の皺が形成される。弾性部材112の先端側部位112aに複数の皺が形成されると、牽引部材44の外周面が、弾性部材112の先端側部位112aの内周面に接触し易くなる。しかしながら、チューブ45の弾性部材112に対する牽引部材44の移動量は、弾性部材112の先端(チューブ45の一端45a)に近づくほど小さい。このため、牽引部材44の外周面と弾性部材112の先端側部位112aの内周面との間に発生する摩擦は最小限に抑制される。
一方、チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bは、長さ方向に圧縮する変形が抑制されている。動作部42に対する牽引部材44の移動量は一端45aから他端45bに近づくほど大きくなるが、基端側部位112bの内周面と牽引部材44との間のクリアランスが適宜に維持される。このため、牽引部材44の外周面と、弾性部材112の基端側部位112bの内周面との間に発生する摩擦は最小限に抑制される。
上述したように、チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bは、長手軸Lに沿って、通路84の先端84aと第1筒状面(チャンネル孔)82の先端開口82aとの間に配置されている。すなわち、チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bは、基端側部位112bの変形を許容し、先端カバー96の内周面96bとの間に形成される適宜の空間85に配置されている。したがって、チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bの変形は、空間85の範囲内に抑えられる。そして、チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bの変形が抑制されているため、基端側部位112bが変形したとしても先端カバー96に接触するのが防止されている。
チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aは、弾性部材112に弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮力が負荷されることにより変形するとともに、長手軸Lに沿って、第1筒状面82の先端開口82aと動作部42との間に配置されている。そして、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aは、先端側部位112aの変形を許容し、先端カバー96の内周面96bとの間に形成される適宜の空間77に配置されている。
空間85を形成する第2筒状面84の先端側の第1壁面92aの位置よりも、空間77を形成する第2凸部76の延出面76dの方が、図3Aから図4B中の紙面の下側にある。また、空間85を形成する第2筒状面84の先端側の第2壁面92bの位置よりも、空間77を形成する第1凸部74の規定面74bの方が、図3B及び図4B中の紙面の右側にある。このため、空間85よりも空間77の方が上下方向及び幅方向に大きく形成されている。図4Aに示すように、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aに皺が形成される部分の、弾性部材112の中心軸(長手軸)Cに沿う方向の長さLaは、基端側部位112bが変形される部分の、弾性部材112の中心軸(長手軸)Cに沿う方向の長さLbに比べて短い。このため、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aが皺を形成する場合に上下方向及び幅方向に膨出されても、弾性部材112の先端側部位112aは、空間77の範囲内に抑えられる。そして、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aが複数の皺を形成する状態に変形されても、変形された先端側部位112aがベース部材62の第1凸部74、第2凸部76、及び先端カバー96の内周面96bに接触するのが防止されている。
また、チューブ45の弾性部材112が長手軸に沿う方向に圧縮されて基端側部位112bが波型に変形されても、弾性部材112の基端側部位112bは、空間85の範囲内に抑えられる。そして、チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bが変形されても、変形された基端側部位112bが第1壁面92a、第2壁面92b及び先端カバー96の内周面96bに接触するのが防止されている。
このように、牽引部材44がその軸方向に沿って移動するのにしたがって弾性部材112がその軸方向に変形するが、牽引部材44と擦れて摩耗するのが防止されている。
なお、摩耗や経年劣化等により弾性部材112を交換する場合、動作部42と、動作部42に先端45aが固定されたチューブ45と、チューブ45の基端45bとを、まとめて先端構成部22のベース部材62から取り外す。そして、図7に示すように、新たなチューブ45を牽引部材44の外側に配設して、チューブ45の先端45aを動作部42に適宜に取り付ける。そして、動作部42及びチューブ45の基端45bをまとめて先端構成部22のベース部材62に取り付ける。
以上説明したように、この実施形態に係る内視鏡10によれば、以下のことが言える。
牽引部材44を覆うチューブ45の弾性部材112は、先端側部位112aが基端側部位112bに比べて柔らかく、弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易い樹脂材で形成されている。そして、動作部42を図3A及び図3Bに示す倒置位置と、図4A及び図4Bに示す揺動位置(起上位置)との間を移動させる場合、弾性部材112に対する牽引部材44の移動量は、先端側部位112aに対する移動量よりも基端側部位112bに対する移動量が大きい。このように、本実施形態では、弾性部材112の基端側部位112bに対する牽引部材44の移動量が大きいが、基端側部位112bに皺が形成されるのが抑制されている。また、弾性部材112の先端側部位112aに対する牽引部材44の移動量は小さく、先端側部位112aに複数の皺が形成されても、牽引部材44と先端側部位112aとの間の摩擦の発生が抑制されている。このため、牽引部材44と弾性部材112の内周面との間の擦れは、極力防止されている。したがって、牽引部材44を動かして、揺動台52を倒置位置と揺動位置との間を移動させる際に、牽引部材44から弾性部材112に負荷を与えるのを低減することができる。したがって、動作部42を動作させる牽引部材44をその軸方向に沿って先端側及び基端側に繰り返し移動させても、牽引部材44の軸方向の移動が良好な状態を維持することができる。また、牽引部材44の外側を覆うチューブ45の摩耗を抑制可能であるため、弾性部材112の交換時期を、従来よりも遅らせることができる。
特に、本実施形態では、牽引部材44の外周面と弾性部材112の内周面との間に適宜のクリアランスが形成されている。このため、動作部42を動作させる牽引部材44をその軸方向に沿って先端側及び基端側に繰り返し移動させても、牽引部材44の軸方向の移動が良好な状態を維持することができる。
本実施形態では、口金48aの近傍の弾性部材112の基端側部位112bに皺が形成される変形が抑制されている。このため、揺動台52が揺動位置(起上位置)にあっても、口金48aに向かって弾性部材112の基端側部位112bが引き込まれるのを防止することができる。
本実施形態では、弾性部材112のうち、先端側部位112aに主に皺を形成し、基端側部位112bに皺を形成するのを少なくしている。このとき、基端側部位112bの変形を少なくしているため、空間85(弾性部材112の基端側部位112bの収納部分)を大きな空間として形成する必要がなくなる。このため、弾性部材112の先端側部位112aを、基端側部位112bに対して中心軸Cに沿う方向に圧縮する変形を起こし易い状態に形成することで、先端構成部22の大型化を防ぐことができる。
特に、本実施形態の弾性部材112は、チャンネル36の開口82aよりも、弾性部材112の一端45aに近接する先端側部位112aに主として皺が形成される。皺が形成される位置は、長手軸Lに沿って図4Aに示す状態の揺動台52の基端側に隣接している、大きな空間77である。このため、チューブ45の弾性部材112の変形が先端構成部22のレイアウトに及ぼす影響を低下させることができる。このため、先端カバー96の内周面にチューブ45の弾性部材112が干渉するのを防止することができる。
本実施形態では、チャンネル36の先端開口82aよりも基端側にチューブ45の基端側固定部(基端45b)を形成している。このため、弾性部材112の長さを極力長くすることができ、弾性部材112の単位体積あたりの変形量を少なくできる。したがって、揺動機構38を用いて動作部42を繰り返し揺動させることによる弾性部材112の変形による劣化を抑制することができる。
本実施形態では、口金48aの通路は、長手軸Lに対して傾斜している。そして、チューブ45の一端45aと他端45bとの間を適宜に曲げた状態に配置している。このため、弾性部材112の長さを極力長くすることができ、弾性部材112の単位体積あたりの変形量を少なくできる。したがって、揺動機構38を用いて動作部42を繰り返し揺動させることによる弾性部材112の変形による劣化を抑制することができる。
ここでは、先端カバー96がベース部材62に対して固定されて先端構成部22が形成される例について説明した。図8に示すように、先端カバー96がベース部材62に対して着脱可能であってもよい。このため、先端構成部22は、必ずしも先端カバー96を含む必要はない。先端カバー96が一旦ベース部材62から取り外されたとき、取り外された先端カバー96と同じ構造を有する新たな先端カバー96が取り付けられることが好適である。
ここでは、第2筒状面84に固定された口金48aにチューブ45の他端45bが嵌合される例について説明したが、第2筒状面84に直接的にチューブ45の他端45bを嵌合してもよいことはもちろんである。すなわち、第2筒状面84とチューブ45の他端45bとは、口金48aを介さずに直接的に第2筒状面84に対して接着して、水密を確保してもよい。
ここでは、動作部42が倒置位置のとき、弾性部材112が自然長であるものとして説明したが、自然長に限定されるものではなく、倒置位置のときに適宜に伸ばした状態にしてもよく、縮めた状態にしてもよい。弾性部材112がいずれの状態であっても、レバー46が第1位置にある場合、牽引部材44、チューブ45等の弾性力によっても、レバー46が意図せず第1位置から第2位置に向かって移動するのが抑制され、動作部42が意図せず揺動するのが防止されている。
図9A及び図9Bに示すように、カバー96は膨出部96cを有する。膨出部96cは、弾性部材112の先端側部位112aに対向する位置に形成されている。図9Bに示す膨出部96cは、カバー96の内周面96bを、図5に示す場合に比べて外側に配置している。このとき、膨出部96cの存在によっても、先端カバー96の肉厚が変化しないことが好適である。
弾性部材112の先端側部位112aは、揺動位置(起上位置)のときに形成される複数の皺により弾性部材112の外径が大きくなる。膨出部96cは、カバー96の内周面96bを、図5に示す場合と同様に外側に配置しているため、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aの外周面が、カバー96の内周面96bに対して干渉することが抑制される。すなわち、先端カバー96のうち、一部だけが長手軸Lに対して径方向外方に突出していてもよい。
図10は、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の第1変形例を示す。
弾性部材112は、その先端から基端まで同一素材で形成されている。弾性部材112の先端側部位112aは、基端側部位112bよりも薄肉に形成されている。ここでは、先端側部位112aのうちの先端から基端までの間は、説明の簡単のため、同一の肉厚に形成されているものとする。また、基端側部位112bのうちの先端から基端までの間は、説明の簡単のため、同一の肉厚に形成されているものとする。なお、先端側部位112aは、基端側部位112bに比べて肉厚が10%から30%程度減らされ、好ましくは20%程度減らされていることが好ましい。このとき、先端側部位112aの肉厚のうち例えば最も薄い位置は、一例として0.15mmから0.2mm程度となる。
先端側部位112aの基端と基端側部位112bの先端との境界において、弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する変形の起こし易さが変化している。この場合も、先端側部位112aの方が、基端側部位112bよりも長さ方向に圧縮する変形を起こし易い。このため、弾性部材112のうち、動作部42に対して接続される一端45aに近接する側の方が、通路84の周囲に接続される他端45bに近接する側よりも変形を起こし易い。
基端側部位112bは、図3Aに示す真っ直ぐの状態から、図4Aに示すように弾性部材112の内径及び外径を維持した状態で、波型に変形される。先端側部位112aは、図3Aに示す真っ直ぐの状態から、図4Aに示すように弾性部材112の内径及び外径を維持することなく、複数の皺が形成される。したがって、弾性部材112に形成される皺は、主に先端側部位112aに形成されるようにし、基端側部位112bに形成されるのが抑制されるようにしている。
チューブ45の弾性部材112が第1実施形態とは異なり、図10に示すように形成されていても、第1実施形態で説明したのと同様に、図3Aから図4Bに示すようにチューブ45の弾性部材112がベース部材62に対して所望の位置で変形される。
図11A及び図11Bは、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の第2変形例を示す。
チューブ45は、弾性部材112、口金114、Oリング116に加えて、補強部(補強体)118を有する。補強部118はここでは筒状である例について説明するが、例えば螺旋体であってもよく、複数の帯状体が長手軸に沿って延出されていてもよい。
ここでは、弾性部材112の素材自体の変形し易さは先端から基端まで一定である例について説明する。ここでの弾性部材112の素材自体の変形し易さは、第1実施形態で説明した先端側部位112aと同程度であることが好適である。弾性部材112は、第1実施形態で説明したのと同様に、一端45aに近接する先端側部位112aの方が、他端45bに近接する基端側部位112bよりも変形し易い性質を有することも好適である。
口金114には、補強部118が固定されている。補強部118は、基端側部位112bの外側を覆っている。補強部118は基端側部位112bの外周面に固定されていてもよく、単に当接され又は支持されているだけでもよい。補強部118が基端側部位112bの外周面に固定されていると、補強部118の変形し難さの影響を、基端側部位112bに及ぼし易くなる。補強部118は第1実施形態で説明した弾性部材112の先端側部位112aを形成するのと同程度の曲げ易さを有する樹脂材で形成されていてもよく、先端側部位112aよりも曲げ難い樹脂材で形成されていてもよい。補強部118は、弾性部材112の基端側部位112bと協働して、弾性部材112の基端側部位112bを、より変形し難くしている。補強部118が基端側部位112bの外側を覆っており、基端側部位112bに山が形成されるのが防止され、基端側部位112bに山の形成に基づく谷の形成も防止されている。したがって、弾性部材112は、補強部118により、一端45aに近接する先端側部位112aの方が、他端45bに近接する基端側部位112bよりも弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易く形成されている。
このように、基端側部位112bは、図3Aに示す真っ直ぐの状態から、図4Aに示すように弾性部材112の内径及び外径を維持した状態で、補強部118により波型に変形されるのも防止される。すなわち、基端側部位112bのうち、補強部118で覆われた部分は、動作部42が揺動位置(起上位置)にあっても、真っ直ぐの状態を維持する。先端側部位112aは、図3Aに示す真っ直ぐの状態から、図4Aに示すように弾性部材112の内径及び外径を維持することなく、複数の皺が形成される。
チューブ45の弾性部材112の基端側部位112bの一部に補強部118が配設されている場合、第1実施形態で説明したのと同様に先端側部位112aに比べて基端側部位112bが変形し難い。この場合も動作部42が揺動位置(起上位置)にある場合、先端側部位112aに複数の皺が形成される。
なお、補強部118は、先端から基端まで、同一の素材で同一の肉厚に形成されていてもよく、先端側が基端側に比べて曲げ易く形成されていてもよい。
図12は、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の第3変形例を示す。図12には特に、チューブ45の弾性部材112が自然長である場合を示す。
基端側部位112bよりも弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易い先端側部位112aは、先端側部位112aの先端と基端との間に、特に変形し易い変形部112cを有する。この変形部112cは、弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮力が負荷されたときに最も弾性部材112の中心軸Cに沿って折り畳まれ易く、複数の皺が形成され易い部位として形成されている。ここでは、この変形部112cは、チューブ45の弾性部材112が自然長である場合にも、変形し易い部位が視覚的に認識されるように、波型にクセが付けられている。ここでは、具体的には、弾性部材112の先端側部位112aの変形部112cは、素材の組成及び厚さは先端側部位112aの他の部位と同じであるが、蛇腹状に変形し易いクセが付けられている。
チューブ45の弾性部材112が第1実施形態とは異なり、図12に示すように形成されていても、第1実施形態で説明したのと同様にチューブ45の弾性部材112が変形される。弾性部材112は弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する負荷がかけられたときに、変形部112cの存在により、基端側部位112bよりも先端側部位112aの変形部112cを、より確実に複数の皺が形成されるように変形させることができる。
図13は、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の第4変形例を示す。
基端側部位112bよりも弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易い先端側部位112aは、先端側部位112aの先端と基端との間に、特に変形し易い変形部112dを有する。この変形部112dは、弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮力が負荷されたときに最も弾性部材112の長手軸に沿って折り畳まれ易く、複数の皺が形成され易い部位として形成されている。ここでは、この変形部112dは、基端側から先端側に向かうにつれて、薄肉に形成されている。
なお、先端側部位112aの変形部112dは、先端側が基端側に比べて肉厚が10%から30%程度減らされ、好ましくは20%程度減らされていることが好ましい。このとき、先端側部位112aの変形部112dの肉厚のうち例えば最も薄い位置は、一例として0.15mmから0.2mm程度となる。
チューブ45の弾性部材112が第1実施形態とは異なり、図13に示すように形成されていても、第1実施形態で説明したのと同様にチューブ45の弾性部材112が変形される。弾性部材112は弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する負荷がかけられたときに、変形部112dの存在により、基端側部位112bよりも先端側部位112aの変形部112dを、より確実に複数の皺が形成されるように変形させることができる。
図14は、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の第5変形例を示す。
基端側部位112bよりも弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易い先端側部位112aは、先端側部位112aのうち、基端側部位112bとの境界の近傍に、特に変形し易い変形部112eを有する。この変形部112eは、弾性部材112の長手軸に沿って圧縮力が負荷されたときに最も弾性部材112の長手軸に沿って折り畳まれ易く、複数の皺が形成され易い部位として形成されている。
チューブ45の弾性部材112が第1実施形態とは異なり、図14に示すように形成されていても、第1実施形態で説明したのと同様にチューブ45の弾性部材112が変形される。弾性部材112は弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する負荷がかけられたときに、変形部112eの存在により、基端側部位112bよりも先端側部位112aの変形部112eを、より確実に複数の皺が形成されるように変形させることができる。
図15は、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の第6変形例を示す。
ここでは、チューブ45の弾性部材112は、基端から先端まで、可撓性が徐々に変化する。弾性部材112は特に、弾性部材112の中心軸Cに沿って基端から先端に向かうにつれて圧縮する変形を起こし易く形成されている。すなわち、弾性部材112のうち、先端側ほど複数の皺が形成され易い状態に形成されている。すなわち、この変形例では、弾性部材112は、先端側部位112aと基端側部位112bとの境界が明確に分けられるわけではない。
チューブ45の弾性部材112が第1実施形態とは異なり、図15に示すように形成されていても、第1実施形態で説明したのと同様にチューブ45の弾性部材112が変形される。上述したように、弾性部材112は弾性部材112の中心軸Cに沿って圧縮する負荷がかけられたときに、弾性部材112の中心軸Cに沿って基端から先端に向かうにつれて圧縮する変形を起こし易く形成されている。このため、弾性部材112のうち、基端側よりも先端側で複数の皺が形成されるように変形させることができる。
なお、図15中、弾性部材112の肉厚が一定であるが、基端から先端まで、可撓性が変化する例について図示した。その他、弾性部材112の素材の組成が基端から先端まで同一であるが、基端から先端に向かうにつれて徐々に肉厚を薄くするテーパ状であってもよいことはもちろんである。
第2実施形態について、図16を用いて説明する。この実施形態は上述した変形例を含む第1実施形態に対する変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図16に示すように、基部72の第2貫通孔を形成する第2筒状面84には、空間85に向かって突出する口金84bがベース部材62の基部72に一体成型されている。なお、図16中、ベース部材62の基部72には、基端側に向かって突出する口金84cが一体成型されている。第2筒状面84、口金84b及び口金84cは先端側と基端側とを連通させる通路として形成されている。
なお、第1実施形態で説明した口金48aの先端に口金84bが一体成型されていてもよい。すなわち、口金84bがベース部材62の基部72に固定されていてもよい。
この口金84bには、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の弾性部材112の基端部が固定されている。図示しないが、例えば接着剤により、弾性部材112の基端45bの内周面が口金84bの外周面に対して全周にわたって密着しているため、液体や気体がチューブ45の弾性部材112の基端(他端)45bから弾性部材112の内側に浸入するのが防止されている。このため、チューブ45の他端45bは、ベース部材62に対して水密に接続され、通路(口金84b、第2筒状面84及び口金84c)を通してベース部材62の基部72を通して基端側に液体が浸入するのを防止する構造を有する。このように、チューブ45の基端45bは、基部72の第3壁面92cよりも長手軸Lに沿って先端側の位置で固定されていてもよい。
なお、図16に示す例の場合、チューブ45の他端45bが口金84bに固定された状態が維持されることを条件に、接着剤88a及び抜け止め板88bは不要となる。
第3実施形態について、図17を用いて説明する。この実施形態は上述した変形例を含む第1実施形態及び第2実施形態に対する変形例であって、第1実施形態及び第2実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
ここでは、牽引部材44を内側に配設するチューブ45の弾性部材112の先端45aが、連結部54の管状体54bではなく、牽引部材44に直接固定されている例について説明する。チューブ45の弾性部材112の先端45aは、連結部54の管状体54bの近傍で、牽引部材44に接着剤45cにより固定されていることが好適である。接着剤45cにより、弾性部材112の先端45aの内周面が牽引部材44の外周面に対して全周にわたって密着しているため、液体や気体がチューブ45の弾性部材112の先端(一端)45aから弾性部材112の内側に浸入するのが防止されている。このため、チューブ45は、弾性部材112の先端45aが牽引部材44に対して水密に接続されている。そして、このように、チューブ45の弾性部材112の先端45aを、連結部54の管状体54bの近傍で、牽引部材44に固定するのは、牽引部材44の露出を極力少なくするためである。なお、チューブ45は、基端45bがベース部材62に対して水密に接続される。そして、上述したのと同様に、チューブ45は、通路(例えば口金48a)を通して通路(例えば口金48a)の先端側から基端側に液体が浸入するのを防止する。
本実施形態でのチューブ45の弾性部材112は、上述したのと同様に、先端(一端)45aと基端(他端)45bとの間が弾性変形可能で、基端45bに近接する側の基端側部位112bよりも、先端45aに近接する側の先端側部位112aの方が、チューブ45の長手軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易い。
そして、揺動台52を図4Aに示す最大起上位置である揺動位置(最大揺動位置、最大起上位置)に移動させた状態で、チューブ45の弾性部材112の先端側部位112aが、第1筒状面82の先端開口82aと動作部42との間に配設されることが好ましい。すなわち、弾性部材112の先端側部位112aが弾性部材112の軸方向に沿って圧縮する変形を起こして複数の皺が形成される位置が、主に第1筒状面82の先端開口82aと動作部42との間に配設されることが好ましい。このように、牽引部材44が基端側に牽引され、揺動台52が揺動位置に配置されているとき、チューブ45の先端45aは、第1貫通孔(チャンネル孔)を形成する第1筒状面82の先端開口82aよりもベース部材62の先端側にある。したがって、チューブ45の弾性部材112の先端45aは、極力、牽引部材44の先端部44aに近い位置に固定されることが好ましい。例えば、チューブ45の弾性部材112の先端45aは、連結部54に当接又は近接する位置にあることが好ましい。特に、チューブ45の弾性部材112の先端45aが連結部54の管状体54bの基端に当接する場合、弾性部材112の長さを極力長くすることができており、弾性部材112を長手軸Cに沿って圧縮する変形を起こし易くすることができる。
このように、チューブ45の弾性部材112は、動作部42に直接接続されていなくてもよい。
なお、上述した変形例を含む第1実施形態から第3実施形態では、観察光学系34が側視型である例について説明した。直視型の観察光学系34を有する内視鏡10に対して公知の動作部42を用いることができ、斜視型の観察光学系34を有する内視鏡10に対して公知の動作部42を用いることができる。そして、直視型又は斜視型の観察光学系34を有する内視鏡10の動作部42を動作させる牽引部材44は、動作部42の近傍で移動量が小さく、ベース部材62の第2筒状面84に近づくほど、移動量が大きくなる。これは、上述した実施形態と同様である。そして、チューブ45の弾性部材112のうち、一端45aに近接する側の方が他端45bに近接する側よりもチューブ45の中心軸Cに沿って圧縮する変形を起し易く形成されている。これも、上述した実施形態と同様である。したがって、上述したチューブ45は、側視型だけでなく、直視型及び斜視型の内視鏡10にも同様に用いることができる。
これまで、いくつかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。

Claims (15)

  1. 先端側と基端側とを連通させる通路を有し、挿入部の先端部に設けられたベース部材と、
    前記通路の先端側に設けられ、前記ベース部材に対して動作される動作部と、
    先端側が前記動作部に接続され、基端側が前記通路を通して前記ベース部材の基端側に延出され、軸方向に移動することで前記動作部を動作させる長尺部材と、
    前記長尺部材を内側に配設するチューブであって、一端が前記動作部に対して水密に接続され又は前記一端が前記長尺部材に対して水密に接続されるとともに、他端が前記ベース部材に対して水密に接続され前記通路を通して前記通路の先端側から基端側に液体が浸入するのを防止する構造を有し、前記一端と前記他端との間が弾性変形可能で、前記他端に近接する側よりも前記一端に近接する側の方が、前記チューブの長手軸に沿って圧縮する変形を起こし易い、チューブと
    を具備し、
    前記チューブは、前記一端に近接する側の方が、前記他端に近接する側よりも変形し易い性質を有する樹脂材で形成されている、内視鏡。
  2. 前記ベース部材は、処置具を挿通させるチャンネル孔を有し、
    前記ベース部材の前記通路の先端は、前記チャンネル孔の先端開口よりも前記ベース部材の基端側にある、請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記ベース部材は、前記動作部を動作可能に支持する支持部を有し、
    前記動作部は、前記長尺部材からの牽引力により前記支持部を中心に動作して、前記チャンネル孔の前記先端開口から突出する前記処置具の先端の向きを変える揺動台を含む、請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記チューブの前記他端は、前記通路に嵌合されている、請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記通路は前記ベース部材の先端側に延出された口金を有し、
    前記チューブの前記他端は、前記口金に固定されている、請求項1に記載の内視鏡。
  6. 先端側と基端側とを連通させる通路を有し、挿入部の先端部に設けられたベース部材と、
    前記通路の先端側に設けられ、前記ベース部材に対して動作される動作部と、
    先端側が前記動作部に接続され、基端側が前記通路を通して前記ベース部材の基端側に延出され、軸方向に移動することで前記動作部を動作させる長尺部材と、
    前記長尺部材を内側に配設するチューブであって、一端が前記動作部に対して水密に接続され又は前記一端が前記長尺部材に対して水密に接続されるとともに、他端が前記ベース部材に対して水密に接続され前記通路を通して前記通路の先端側から基端側に液体が浸入するのを防止する構造を有し、前記一端と前記他端との間が弾性変形可能で、前記他端に近接する側よりも前記一端に近接する側の方が、前記チューブの長手軸に沿って圧縮する変形を起こし易い、チューブと
    を具備し、
    前記チューブは、前記一端に近接する側の方が、前記他端に近接する側よりも肉厚が薄い、内視鏡。
  7. 前記ベース部材は、処置具を挿通させるチャンネル孔を有し、
    前記ベース部材の前記通路の先端は、前記チャンネル孔の先端開口よりも前記ベース部材の基端側にある、請求項6に記載の内視鏡。
  8. 前記ベース部材は、前記動作部を動作可能に支持する支持部を有し、
    前記動作部は、前記長尺部材からの牽引力により前記支持部を中心に動作して、前記チャンネル孔の前記先端開口から突出する前記処置具の先端の向きを変える揺動台を含む、請求項7に記載の内視鏡。
  9. 前記チューブの前記他端は、前記通路に嵌合されている、請求項6に記載の内視鏡。
  10. 前記通路は前記ベース部材の先端側に延出された口金を有し、
    前記チューブの前記他端は、前記口金に固定されている、請求項6に記載の内視鏡。
  11. 先端側と基端側とを連通させる通路を有し、挿入部の先端部に設けられたベース部材と、
    前記通路の先端側に設けられ、前記ベース部材に対して動作される動作部と、
    先端側が前記動作部に接続され、基端側が前記通路を通して前記ベース部材の基端側に延出され、軸方向に移動することで前記動作部を動作させる長尺部材と、
    前記長尺部材を内側に配設するチューブであって、一端が前記動作部に対して水密に接続され又は前記一端が前記長尺部材に対して水密に接続されるとともに、他端が前記ベース部材に対して水密に接続され前記通路を通して前記通路の先端側から基端側に液体が浸入するのを防止する構造を有し、前記一端と前記他端との間が弾性変形可能で、前記他端に近接する側よりも前記一端に近接する側の方が、前記チューブの長手軸に沿って圧縮する変形を起こし易い、チューブと
    を具備し、
    前記チューブは、前記他端に近接する前記チューブの基端側部位の外側に、前記チューブの前記一端と前記他端との間の部位の変形し易さを変化させる補強体を有する、内視鏡。
  12. 前記ベース部材は、処置具を挿通させるチャンネル孔を有し、
    前記ベース部材の前記通路の先端は、前記チャンネル孔の先端開口よりも前記ベース部材の基端側にある、請求項11に記載の内視鏡。
  13. 前記ベース部材は、前記動作部を動作可能に支持する支持部を有し、
    前記動作部は、前記長尺部材からの牽引力により前記支持部を中心に動作して、前記チャンネル孔の前記先端開口から突出する前記処置具の先端の向きを変える揺動台を含む、請求項12に記載の内視鏡。
  14. 前記チューブの前記他端は、前記通路に嵌合されている、請求項11に記載の内視鏡。
  15. 前記通路は前記ベース部材の先端側に延出された口金を有し、
    前記チューブの前記他端は、前記口金に固定されている、請求項11に記載の内視鏡。
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