JP2013252338A - 医療用処置部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構造を有しかつ温度非依存性で先端部を湾曲させ得る医療用処置部材を提供する。
【解決手段】先端側に配置される湾曲可能な第1チューブ部材140と、第1チューブ部材140の先端部142に固定される一端172と、第1チューブ部材140の基端部144に回転自在に配置される他端174と、を有する第1ワイヤー部材170と、第1ワイヤー部材170の他端174を回転させるための駆動機構180(182)と、を有し、第1ワイヤー部材170は、他端174の回転による捻じれによって、一端172と他端174との間に収縮する方向への応力を生じ、第1チューブ部材140を湾曲させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、医療用処置部材に関する。
例えば、循環器疾患の治療などに用いられるカテーテルは、蛇行した血管走行に追従する必要から、先端から基端部にかけて柔軟な構造を有する。このようなカテーテルの先端部を湾曲させる方法として、内視鏡で用いられているようなワイヤーの牽引を利用する場合、牽引より発生する収縮する方向への応力が、カテーテル全長にわたって作用し、結果としてカテーテル全体が湾曲してしまう。そのため、コイルバネの軸方向に沿って配置されたワイヤー状部材の伸縮を制御することにより、カテーテル全体の湾曲を抑制しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−23089号公報
しかしながら、前述の従来技術のワイヤー状部材は形状記憶合金からなり、温度を制御することによってその伸縮を制御しているため、別途加熱機構を有する必要があり、構造が複雑化する問題を有する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、単純な構造を有しかつ温度非依存性で先端部を湾曲させ得る医療用処置部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、先端側に配置される湾曲可能な第1チューブ部材と、前記第1チューブ部材の先端部に固定される一端と、前記第1チューブ部材の基端部に回転自在に配置される他端と、を有する第1ワイヤー部材と、前記第1ワイヤー部材の前記他端を回転させるための駆動機構と、を有し、前記第1ワイヤー部材は、前記他端の回転による捻じれによって、前記一端と前記他端との間に収縮する方向への応力を生じ、前記第1チューブ部材を湾曲させることを特徴とする医療用処置部材である。
本発明によれば、先端側に配置される第1チューブ部材の湾曲は、第1ワイヤー部材の他端の回転運動によって引き起こされるため、加熱機構が不要であり、構造が単純となる。つまり、単純な構造を有しかつ温度非依存性で先端部を湾曲させ得る医療用処置部材を提供することが可能である。
第2チューブ部材と、第1チューブ部材の基端部と第2チューブ部材の先端部とを連結するチューブ連結部と、をさらに有し、駆動機構は、第1ワイヤー部材の他端が固定されかつ収縮する方向への応力に抗うように支持された回転自在のワイヤー連結部を有し、ワイヤー連結部は、第2チューブ部材の内部に挿入される鉗子によって把持されるツマミ部を有し、ツマミ部を把持している鉗子が回転することによって、第1ワイヤー部材の他端が回転する構成を有する場合、駆動機構を単純化することが可能である。また、駆動機構が、第1ワイヤー部材の他端が固定されかつ収縮する方向への応力に抗うように支持された回転自在のワイヤー連結部と、第2チューブ部材の内部を延長する第2ワイヤー部材とを有し、第2ワイヤー部材は、ワイヤー連結部に固定された一端と、第2チューブ部材の基端部側に配置される他端と、を有し、第2ワイヤー部材の他端が回転することによって、第1ワイヤー部材の他端が回転する構成を有する場合、第2ワイヤー部材の他端を回転させるだけで、第1ワイヤー部材の他端が回転するため、第1チューブ部材の湾曲操作が容易となる。
チューブ連結部による連結を解除し、第2チューブ部材から第1チューブ部材を分離するための分離機構を有する場合、目的位置に第1チューブ部材を留置することが可能である。
第1チューブ部材は、剛性が異なる部位を有しており、第1チューブ部材の湾曲方向および/又は湾曲部位は、剛性が異なる部位の配置位置および/又は形状によって、制御される場合、応用の幅を広げることが可能となる。剛性が異なる部位は、例えば、切欠きあるいは開口部を配置したり、肉厚を異ならせたり、補強部材を配置したりすることによって、形成することが可能である。また、第1チューブ部材を2種類以上の樹脂材料から構成する場合、樹脂材料の剛性の差異に基づいて、剛性が異なる部位を形成することも可能である。
第1ワイヤー部材は、弾性糸から構成する場合、第1ワイヤー部材が弾性を呈するため、第1ワイヤー部材における一端と他端との間に、効率的に収縮する方向への応力を生じさせることが可能である。
第2ワイヤー部材の剛直性が、第1ワイヤー部材の剛直性より大きい場合、第1ワイヤー部材が優先的に捩れるため、第1ワイヤー部材における一端と他端との間に、効率的に収縮する方向への応力を生じさせることが可能である。
チューブ連結部による連結が解除された後において、第1チューブ部材の湾曲を維持するための形状保持機構をさらに有する場合、応用の幅を広げることが可能となる。
分離機構は、第1チューブ部材の基端端面に配置された永久磁石と、第2チューブ部材の基端端面に配置された電磁石と、を有し、チューブ連結部は、永久磁石と電磁石との接触面からなり、第1チューブ部材と第2チューブ部材とは、電磁石に通電することによって連結され、電磁石への通電を停止することによって連結が解除されるように構成することが可能である。また、チューブ連結部を、温度の上昇によって溶融する材料から構成し、分離機構に、チューブ連結部の温度を上昇させる加熱手段を設けることで、チューブ連結部が、加熱手段による温度の上昇によって溶融し、チューブ連結部による連結が解除されるように構成することも可能である。さらに、チューブ連結部を、第1チューブ部材と前記第2チューブ部材とが離間する方向に作用する張力が付加されることによって破壊し、チューブ連結部による連結が解除されるように構成することも可能である。
形状保持機構は、例えば、チューブ連結部による連結が解除された後において、第1ワイヤー部材の捻じれが解消される方向にワイヤー連結部が回転することを制止するための制止手段を有する場合、形状保持機構を単純化することが可能である。例えば、ワイヤー連結部が、第1チューブ部材の基端部側に位置する第1フランジ部と、第2チューブ部材の先端部側に位置する第2フランジ部と、チューブ連結部に形成された貫通孔に回転かつ摺動自在に挿入されかつ第1フランジ部と第2フランジ部とを連結する軸部と、を有し、第1チューブ部材の基端端面が、第2フランジ部と嵌合自在の凹部を有する場合、第2フランジ部および凹部によって制止手段を構成することが可能である。
医療用処置部材をカテーテルのワーキングルーメンに配置される場合、医療用処置部材の湾曲に追従させて、カテーテルを湾曲させることが可能である。また内視鏡のワーキングルーメンに挿入されて使用される場合には、湾曲部を内視鏡の先端から突出した形で使用することで、循環器領域の治療において用いられるガイドワイヤーのように内視鏡を目的の部位に誘導することが出来る。さらに医療用処置部材がワーキングルーメンをさらに有する場合、応用の幅が広がり、鉗子や針を併用した生検や、アブレーションデバイスによる腫瘍等の焼勺など多様な症例に対応可能となる。
また、本発明によれば、先端側に配置される第1チューブ部材の湾曲部は、チューブ連結部による連結を解除し、第2チューブ部材から第1チューブ部材を分離するための分離機構を有する場合、目的位置に第1チューブ部材を留置することが可能である。
実施の形態1に係るカテーテルを説明するための概略図である。 図1に示されるカテーテルの断面図である。 図1に示される医療用処置部材を説明するための拡大断面図である。 図1に示される医療用処置部材の湾曲を説明するための拡大断面図である。 実施の形態1に係るカテーテルの別の応用例を説明するための概略図である。 図1に示される医療用処置部材の構造を説明するための断面図である。 図1に示される医療用処置部材の湾曲機構を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る変形例1を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る変形例3を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る変形例4を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例5を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例6を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例7を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例8を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例9を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例10を説明するための側面図である。 実施の形態1に係る変形例11を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る変形例12を説明するためのグラフ図である。 実施の形態1に係る変形例13を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る医療用処置部材を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る第2チューブ部材から第1チューブ部材を分離するための分離機構を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る第1チューブ部材の湾曲を維持するための形状保持機構を説明するための平面図である。 図23に示される第2フランジ部を説明するための平面図である。 図23に示される凹部を説明するための平面図である。 実施の形態2に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る変形例3を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る変形例4を説明するための断面図である。 実施の形態3に係る医療用処置部材を説明するための断面図である。 実施の形態3に係る医療用処置部材の湾曲機構を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係るカテーテルを説明するための概略図、図2は、図1に示されるカテーテルの断面図、図3は、図1に示される医療用処置部材を説明するための拡大断面図、図4は、図1に示される医療用処置部材の湾曲を説明するための拡大断面図、図5は、実施の形態1に係るカテーテルの別の応用例を説明するための概略図である。
実施の形態1に係るカテーテル100は、医療用処置部材130を挿入可能なルーメン112ならびに、処置具120を挿入可能なルーメン114を有し、例えば、臓器や組織の代謝輸送路である脈管や消化器官、気管支等の体腔に挿入され、循環器疾患や呼吸器疾患、消化器疾患等の治療に適用される。体腔は、例えば、肺10の気管支12や心臓20の血管系22などである。
例えば、COPD(慢性閉塞性肺疾患:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の治療に適用することも可能である。この場合、カテーテル100は、図1に示されるように、肺10の複雑に分岐している気管支12を経由し、病変部に到達する。この際、カテーテル100は、内視鏡90等に挿入して使用することも出来る。
したがって、病変部だけを治療あるいは手術する低侵襲な処置(例えば、病変部を外科的に除去やアブレーションにより器質化)を行うことにより、患者への負担を軽減することが可能である。
カテーテル100は、図2に示されるように、ワーキングルーメン112,114を有する。医療用処置部材130は、ワーキングルーメン112に挿通され、その先端部は、図3および図4に示されるように湾曲させることが可能であり、複雑に分岐している気管支12を経由して病変部に到達させることが容易である。したがって、医療用処置部材130の先端部、カテーテル100の先端部、あるいは、ワーキングルーメン114を経由して導入される処置具120を、気管支12の病変部に的確に案内することが可能である。なお、符号92は、内視鏡90の観察部を示している。内視鏡90は、分岐が大きい中枢の気道において分枝の選択を行うほか、外部から病変部を観察し、医療用処置部材130の湾曲量を制御するために使用される。
カテーテル100は、呼吸器疾患の治療に適用する形態に限定されず、循環器疾患の治療に適用することも可能である。この場合、カテーテル100は、図5に示されるように、ガイディングカテーテル80で冠動脈を確保し、その後にカテーテル100を目的の部位に誘導する方法をとることが可能である。したがって、病変部だけを治療あるいは手術する低侵襲な処置(例えば、病変部を外科的もしくはアブレーション等により除去する、または薬物や塞栓剤等の局所投与)を行うことにより、患者への負担を軽減することが可能である。
次に、医療用処置部材130を詳述する。
図6は、図1に示される医療用処置部材の構造を説明するための断面図、図7は、図1に示される医療用処置部材の湾曲機構を説明するための断面図である。
医療用処置部材130は、第1チューブ部材140、チューブ連結部150、第2チューブ部材160、第1ワイヤー部材170および駆動機構180を有する。
第1チューブ部材140は、先端側に配置されており、湾曲可能である。チューブ連結部150は、第1チューブ部材140と第2チューブ部材160とを連結しており、かつ、中央部に貫通孔158が形成されている。チューブ連結部150の先端端面152および基端端面154は、第1チューブ部材140の基端端面および第2チューブ部材の先端端面を構成しており、第2チューブ部材160は、チューブ連結部150を介して、第1チューブ部材140の基端側に連結されている。第1ワイヤー部材170は、第1チューブ部材140の先端部142に固定される先端部(一端)172と、第1チューブ部材140の基端側に回転自在に配置される基端部(他端)174と、を有する。
駆動機構180は、第1ワイヤー部材170の基端部174を回転させるために使用され、第1ワイヤー部材170は、基端部174の回転によって生じる捻じれによって、先端部172と基端部174との間に収縮する方向への応力が生じ、図7に示されるように、第1チューブ部材140を湾曲させるように構成されている。これにより、例えば、医療用処置部材130が挿入された気管支の湾曲した走行方向に、第1チューブ部材140を追従させたり、気管支およびその近傍の組織を係合して引き寄せたりすることが可能となる。
駆動機構180は、第1ワイヤー部材170の基端部174が固定されかつ収縮する方向への応力に抗うように支持された回転自在のワイヤー連結部182を有する。ワイヤー連結部182は、第1フランジ部184、第2フランジ部186、軸部185およびツマミ部188を有する。
第1フランジ部184は、第1チューブ部材140の基端側に位置し、第1ワイヤー部材170の基端部174が固定されている。第2フランジ部186は、第2チューブ部材160の先端側に位置する。軸部185は、チューブ連結部150の貫通孔158に回転かつ摺動自在に配置され、第1フランジ部184と第2フランジ部186とを連結している。ツマミ部188は、第2チューブ部材160の内部に挿入される鉗子190によって把持可能に構成されている。したがって、ツマミ部188を把持している鉗子190が回転することによって、第1ワイヤー部材170の基端部174が回転することとなる。
医療用処置部材130においては、上述のように、先端側に配置される第1チューブ部材140の湾曲は、第1ワイヤー部材170の基端部174の回転運動によって引き起こされるため、加熱機構が不要であり、構造が単純となる。つまり、単純な構造を有しかつ温度非依存性で先端部を湾曲させ得る医療用処置部材を提供することができる。
また、第1ワイヤー部材170の基端部174の回転は、鉗子190によってワイヤー連結部182を駆動することによって達成されているため、駆動機構180を単純化することが可能である。
第1ワイヤー部材170は、弾性糸から構成されることが好ましい。この場合、第1ワイヤー部材170が弾性を呈するため、第1ワイヤー部材170における先端部172と基端部174との間に、効率的に収縮する方向への応力を生じさせることが可能である。
なお、第1チューブ部材140の湾曲は、第1ワイヤー部材170の基端部174の回転運動によって引き起こされるため、第2チューブ部材160に対する影響が抑制される。つまり、第1チューブ部材140の湾曲を引き起こす牽引は、第1チューブ部材140のみに選択的に作用する。また、第1チューブ部材140の湾曲に対する第1チューブ部材140の材質の影響は、相対的に低いため、第1チューブ部材140の材質選定の自由度が向上する。また、鉗子190の回転を調整することで、第1チューブ部材140の湾曲量を制御することが可能である。
第1チューブ部材140および第2チューブ部材160の構成材料は、例えば、ポリオレフィン、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂、ポリイミドなどの高分子材料またはこれらの混合物である。ポリオレフィンは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物である。
次に、実施の形態1に係る変形例1〜13を順次説明する。
図8は、変形例1を説明するための側面図、図9および図10は、変形例2および変形例3を説明するための断面図、図11および図12は、変形例4および変形例5を説明するための側面図である。
第1チューブ部材の湾曲方向および/又は湾曲部位は、応用の幅を広げる観点から、制御することが好ましい。これは、第1チューブ部材に、剛性が異なる部位を設けることで達成することが可能である。
例えば、図8(変形例1)に示される第1チューブ部材140Aは、長軸方向Sに対して平行に配置された補強部材146を有しており、補強部材146によって剛性が異なる部位が形成されている。補強部材146の配置された部位の剛性は、相対する逆側の部位の剛性より相対的に大きくなるため、相対する逆側が内側に湾曲することとなる。
補強部材146は、第1チューブ部材の外周に配置する形態に限定されず、図9(変形例2)に示される第1チューブ部材140Bのように内部に配置したり、図10(変形例3)に示される第1チューブ部材140Cのように外周の一部を構成するように一体化したり、することも可能である。
補強部材146の形状を、軸方向Sに関して変更することで、第1チューブ部材の湾曲部位を制御することが可能である。例えば、図11(変形例4)に示される第1チューブ部材140Dのように、先端部142に向かって補強部材146を先細りとなるように構成し、先端部142の剛性を相対的に小さくする場合、湾曲は先端部142側から開始することになる。また、図12(変形例5)に示される第1チューブ部材140Eのように、補強部材146における軸方向Sの中央部143の幅を細くなるように構成し、中央部143の剛性を相対的に小さくする場合、湾曲は、中央部143から開始することになる。
図13および図14は、変形例6および変形例7を説明するための側面図である。
補強部材146は、長軸方向Sに対して平行に配置される形態に限定されず、図13(変形例6)に示される第1チューブ部材140Fのように、スパイラルカットチューブから構成し、螺旋状に配置することも可能である。この場合、補強部材146の螺旋のピッチPを変更することで、湾曲部位を制御することが可能である。例えば、補強部材146の螺旋のピッチPは先端部142より基端側において密(幅狭)になっているため、湾曲は、先端部142側から開始することになる。
また、補強部材146の幅Wを変更することで、湾曲部位を制御することが可能である。例えば、図14(変形例7)に示される第1チューブ部材140Gのように、補強部材146の螺旋のピッチPを一定とし、かつ、補強部材146における軸方向Sの中央部143の幅Wが小さくなるように構成する場合、湾曲は、中央部143から開始することになる。
図15〜17は、変形例8〜10を説明するための側面図である。
剛性が異なる部位を設けることは、図15(変形例7)に示される第1チューブ部材140Hのように、切欠き147を配置することによって達成することが可能である。この場合、先端部142から基端側に向かって切欠き147の深さDを浅くなっているため、湾曲は先端部142側から開始することになる。また、図16(変形例8)に示される第1チューブ部材140Iのように、先端部142および基端側から軸方向Sの中央部143に向かって切欠き147の深さDを浅くする場合、湾曲は中央部143から開始することになる。また、図17(変形例10)に示される第1チューブ部材140Jのように、切欠き147の代わりに開口部148を配置することによっても、剛性が異なる部位を設けることが可能である。
図18は、変形例11を説明するための断面図である。
剛性が異なる部位を設けることは、肉厚を異ならせることによっても達成することが可能である。例えば、図18(変形例11)に示される第1チューブ部材140Kのように、長軸方向Sに対して平行に配置された薄肉部位141を有する場合、薄肉部位141の剛性は、相対する逆側の部位の剛性より相対的に小さくなるため、薄肉部位141側が内側に湾曲することとなる。
図19は、変形例12を説明するためのグラフ図である。
第1チューブ部材に剛性が異なる部位を設けることは、剛性の異なる2種類の樹脂材料A、Bから第1チューブ部材を構成することによって達成することが可能である。例えば、第1チューブ部材を押出成形に製造する際、樹脂材料A、Bの供給割合を連続的に切り替えることで、基端側から先端側に向かって樹脂材料A、Bの割合が連続的に変化することで、軸方向に関する剛性が変化することとなる。例えば、図19(変形例12)に示されるように、先端側において小さな剛性を有する樹脂材料Aの割合が大きく、基端側に大きな剛性を有する樹脂材料Bの割合が大きくすることで、先端部の剛性を相対的に小さくする場合、第1チューブ部材の湾曲は、先端部側から開始することになる。
図20は、変形例13を説明するための断面図である。
医療用処置部材130は、その先端部を湾曲させる単機能のみを有する形態に限定されず、例えば、図20(変形例13)に示される第1チューブ部材140Mのように、ワーキングルーメン131を形成することも可能である。この場合、医療用処置部材130の応用の幅が広がり、多様な症例に対応可能となる。
以上のように、実施の形態1においては、先端側に配置される第1チューブ部材の湾曲は、第1ワイヤー部材の他端の回転運動によって引き起こされるため、加熱機構が不要であり、構造が単純となる。したがって、単純な構造を有しかつ温度非依存性で先端部を湾曲させ得る医療用処置部材を提供することが可能である。
ツマミ部を把持している鉗子が回転することによって、第1ワイヤー部材の他端が回転する構成を有するため、駆動機構を単純化することが可能である。第1チューブ部材の湾曲方向および/又は湾曲部位を、剛性が異なる部位の配置位置および/又は形状によって、制御する場合、応用の幅を広げることが可能となる。第1ワイヤー部材を弾性糸から構成する場合、第1ワイヤー部材が弾性を呈するため、第1ワイヤー部材における一端と他端との間に、効率的に収縮する方向への応力を生じさせることが可能である。
医療用処置部材はカテーテルのワーキングルーメンに配置されているため、医療用処置部材の湾曲に追従させて、カテーテルを湾曲させることが可能である。医療用処置部材がワーキングルーメンを有する場合、応用の幅が広がり、多様な症例に対応可能となる。
次に、実施の形態2を説明する。なお、以下において、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
図21は、実施の形態2に係る医療用処置部材を説明するための断面図、図22は、実施の形態2に係る第2チューブ部材から第1チューブ部材を分離するための分離機構を説明するための断面図、図23は、実施の形態2に係る第1チューブ部材の湾曲を維持するための形状保持機構を説明するための平面図、図24および図25は、図23に示される第2フランジ部および凹部を説明するための平面図である。
実施の形態2は、分離機構および形状保持機構を有する点で、実施の形態1と概して異なっている。
図21に示される医療用処置部材230に設けられた分離機構は、永久磁石252および電磁石256を有しており、チューブ連結部250による連結を解除し、第2チューブ部材260から第1チューブ部材240を分離し、目的の位置において第1チューブ部材を屈曲させた後に留置することで、生体組織の任意の2点間距離を接近させて容量を減少させるために使用される。
永久磁石252は、第1チューブ部材240の基端端面245に配置される。電磁石256は、第2チューブ部材260の先端端面263に配置され、第2チューブ部材の内部を延長する電源コード259が接続されている。チューブ連結部250は、永久磁石252と電磁石256との接触面からなる。なお、第1チューブ部材の先端部242と基端端面245は造影性を有しており、X線透視により位置を把握することができる。
したがって、X線透視などを用いて第1チューブの屈曲量を観察しながら、第1チューブを変形させ、必要量変形させた後に、電源コード259を利用して電磁石256に通電することによって、第1チューブ部材240と第2チューブ部材260とは連結され、一方、電磁石256への通電を停止することによって、図22に示されるように、連結が解除される。したがって、第1チューブ部材240を目的位置に留置することが可能である。
医療用処置部材230に設けられた形状保持機構は、チューブ連結部250による連結が解除された後において、第1チューブ部材240の湾曲を維持するために使用され、第1ワイヤー部材270の捻じれが解消される方向にワイヤー連結部282が回転することを制止するための制止手段を有する。
制止手段は、図23に示されるように、ワイヤー連結部282の第2フランジ部286と、永久磁石252(第1チューブ部材240の基端端面245)に形成された凹部253と、から構成される。第2フランジ部286は、図24に示されるように、軸部285から半径方向に直線状に突出して形成されており、凹部253は、図25に示されるように、第2チューブ部材260の先端部262に面する側に、貫通孔254を中心とした放射状に配置されており、第2フランジ部286と嵌合自在に設定されている。なお、符号284は、第1フランジ部である。
したがって、ツマミ部288を把持している鉗子290を回転させて、第1ワイヤー部材270の基端部274を回転駆動することで、第1チューブ部材240を湾曲させ、その後、鉗子290によるツマミ部288の把持を停止すると、第1ワイヤー部材270における先端部272と基端部274との間の収縮する方向への応力によって、ワイヤー連結部282は、牽引されて移動する。ワイヤー連結部282の移動は、第2フランジ部286が永久磁石252と当接することで制止される。
この際、第2フランジ部286と凹部253とが嵌合していない場合、第2フランジ部286(ワイヤー連結部282)は回転可能であるため、捻じれを解消しようとする第1ワイヤー部材270の動き(回転)に同伴され、凹部253と嵌合する位置まで回転することとなる。つまり、ワイヤー連結部282は、第2フランジ部286が凹部253と嵌合することにより、第1ワイヤー部材270の捻じれが解消される方向に回転することが制止されるため、チューブ連結部250による連結が解除された後においても、第1チューブ部材240の湾曲を維持することが可能である。
なお、分離機構は、磁力を利用するため、鉗子290やワイヤー連結部282を非磁性体から構成することが好ましい。また、鉗子290によって加えられる力によって、第1チューブ部材240と第2チューブ部材260との意図せぬ分離が生じるのを防止するため、鉗子290が、第1チューブ部材240側の永久磁石252を押圧(接触)するのを防止するストッパー292(図21参照)を配置することが好ましい。
次に、実施の形態2に係る変形例1〜4を順次説明する。
図26は、変形例1を説明するための断面図である。
第2チューブ部材260から第1チューブ部材240を分離するための分離機構は、電磁石を使用しない形態を適用することも可能である。例えば、図26(変形例1)に示されるチューブ連結部250Aは、第2チューブ部材260側にも永久磁石258が配置されており、第2チューブ部材260には電源コード259が配置されていない。この場合、例えば、湾曲させた第1チューブ部材240を気管支の蛇行部に係合した状態で、第1チューブ部材240から離間する方向に第2チューブ部材260を引張り、永久磁石252と永久磁石258との間の磁力より大きな張力を付加することにより、第2チューブ部材260から第1チューブ部材240を分離(チューブ連結部250Aによる連結を解除)することが可能である。
なお、第2チューブ部材260に流体を導入し、内部圧力を永久磁石252と永久磁石258との間の磁力より大きくすることにより、第2チューブ部材260から第1チューブ部材240を分離することも可能である。
図27〜29は、変形例2〜4を説明するための断面図である。
第2チューブ部材260から第1チューブ部材240を分離するための分離機構は、磁力を利用しない形態を適用することも可能である。例えば、図27(変形例2)に示されるチューブ連結部250Bのように、第1チューブ部材240と第2チューブ部材260とを接着剤層264によって連結している場合、第1チューブ部材240から離間する方向に第2チューブ部材260を引張り、接着剤層264を破壊し得る張力を付加することにより、第2チューブ部材260から第1チューブ部材240を分離(チューブ連結部250Bによる連結が解除)することが可能である。
また、図28(変形例3)に示されるチューブ連結部250Cのように、第1チューブ部材240と第2チューブ部材260とが薄肉部266を介して連結している場合、第1チューブ部材240から離間する方向に第2チューブ部材260を引張り、薄肉部266を破壊することが可能である。なお、薄肉部266の代わりに、相対的に小さい剛性を有する別の材料によって構成された部位を配置することも可能である。
また、チューブ連結部が温度の上昇によって溶融する材料から構成される場合、分離機構は、チューブ連結部250Dの温度を上昇させる加熱手段による熱を利用することも可能である。例えば、図29(変形例4)に示されるチューブ連結部250Dのように、分離機構が、チューブ連結部250Dに組み込まれたヒータ255と、第2チューブ部材の内部を延長する電源コード269とを有する場合、電源コード269を利用してヒータ255に通電することによって、チューブ連結部250Dの温度が上昇し、チューブ連結部250Dが溶融するため、第1チューブ部材240と第2チューブ部材260とが分離することとなる。
以上のように、実施の形態2においては、チューブ連結部による連結を解除し、第2チューブ部材から第1チューブ部材を分離することができるため、目的位置に第1チューブ部材を留置することが可能である。
また、チューブ連結部による連結が解除された後において、第1ワイヤー部材の捻じれが解消される方向にワイヤー連結部が回転することを制止するための制止手段を有する場合、形状を保持する機構を単純化することが可能である。
また、チューブ連結部による連結が解除された後において、第1チューブ部材の湾曲を維持することができるため、医療用処置部材の応用の幅が広がり、多様な症例に対応可能となる。
例えば、気管支内において第1チューブを変形させた状態で留置すれば、任意の気管支間の距離を接近させることができ、肺の容量を気管支内から減少させることが出来る。したがって、第1チューブをエアートラッピンによる肺の過膨張に基づき呼吸困難を生じるCOPDの患者の気管支内に第1チューブを留置することで、患者の呼吸困難感を緩和することが出来る。
次に、実施の形態3を説明する。
図30は、実施の形態3に係る医療用処置部材を説明するための断面図、図31は、実施の形態3に係る医療用処置部材の湾曲機構を説明するための断面図である。
実施の形態3は、第1ワイヤー部材の基端部を回転させるための駆動機構の構成および第2ワイヤー部材を有する点で、実施の形態1と概して異なっている。
実施の形態3に係る医療用処置部材330は、第1チューブ部材340、チューブ連結部350、第2チューブ部材360、第1ワイヤー部材370および駆動機構380を有する。チューブ連結部350は、第1チューブ部材340と第2チューブ部材360とを連結しており、かつ、中央部に貫通孔358が形成されている。
駆動機構380は、第1ワイヤー部材370の基端部374が固定された回転自在のワイヤー連結部382と、第2チューブ部材360の内部を延長する第2ワイヤー部材384とを有する。第2ワイヤー部材384は、ワイヤー連結部382に固定された先端部385と、第2ワイヤー部材384の基端部側に配置される基端部(不図示)と、を有する。
したがって、第2ワイヤー部材384の基端部が回転することによって、第1ワイヤー部材370の基端部374が回転駆動される。第1ワイヤー部材370の先端部372は、第1チューブ部材340の先端部342に固定されているため、第1ワイヤー部材370は、基端部374の回転による捻じれによって、先端部372と基端部374との間に収縮する方向への応力を生じ、図31に示されるように、第1チューブ部材340を湾曲させることになる。つまり、第2ワイヤー部材384の基端部を回転させるだけで、第1ワイヤー部材370の基端部374が回転するため、鉗子による把持操作が不要であり、第1チューブ部材340の湾曲操作が容易となる。
なお、第2ワイヤー部材384の剛直性は、第1ワイヤー部材370の剛直性より大きいことが好ましい。この場合、第1ワイヤー部材370が優先的に捩れるため、第1ワイヤー部材370における先端部372と基端部374との間に、効率的に収縮する方向への応力を生じさせることが可能である。
また、第1ワイヤーが完全に捩れて可動しなくなった後も第2ワイヤーを回転し続けた場合には、第2ワイヤーにせん断疲労破断が生じ、回転点にかかる負荷が解除されるため術者は先端部が完全に捻れていることを手元操作によって把握することが出来る。
以上のように、実施の形態3においては、第2ワイヤー部材の他端を回転させるだけで、第1ワイヤー部材の他端が回転するため、第1チューブ部材の湾曲操作が容易となる。
また、第2ワイヤー部材の剛直性が、第1ワイヤー部材の剛直性より大きい場合、第1ワイヤー部材が優先的に捩れるため、第1ワイヤー部材における一端と他端との間に、効率的に収縮する方向への応力を生じさせることが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、実施の形態1に係る変形例1〜13を、実施の形態2あるいは実施の形態3に適用したり、実施の形態2および実施の形態2に係る変形例1〜4を、実施の形態3に適用したりすることも可能である。
また、医療用処置部材の第1チューブ部材に、X線不透過材料で構成されたマーカーを配置することも可能である。この場合、X線透視下での鮮明な造影像が得られるため、第1チューブ部材の位置を、容易に確認することが可能である。X線不透過材料は、例えば、白金、金、タングステン、イリジウムまたはそれらの合金である。
第1チューブ部材に、親水性ポリマーを被覆することも可能である。この場合、第1チューブ部材が生体組織に接触する際の摩擦係数が減少し、潤滑性(摺動性)が向上するため、脈管(体腔)への挿入性が、良好となる。親水性ポリマーは、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系高分子物質、ポリエチレングリコール等のポリエチレンオキサイド系高分子物質、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体等の無水マレイン酸系高分子物質、ジメチルアクリルアミド−グリシジルメタクリレート共重合体等のアクリルアミド系高分子物質、水溶性ナイロンである。
10 肺、
12 気管支、
20 心臓、
22 血管系、
80 ガイディングカテーテル
90 内視鏡
92 観察部
100 カテーテル、
112、114 ワーキングルーメン、
120 処置具、
130 医療用処置部材、
131 ワーキングルーメン、
140、140A〜140K、140M 第1チューブ部材、
141 薄肉部位、
142 先端部、
143 中央部、
146 補強部材、
147 切欠き
148 開口部、
150 チューブ連結部、
152 先端端面、
154 基端端面、
158 貫通孔、
160 第2チューブ部材、
170 第1ワイヤー部材、
172 先端部、
174 基端部、
180 駆動機構、
182 ワイヤー連結部、
184 第1フランジ部、
185 軸部、
186 第2フランジ部、
188 ツマミ部、
190 鉗子、
230 医療用処置部材、
240 第1チューブ部材、
245 基端端面、
250、250A〜250D チューブ連結部、
252 永久磁石、
253 凹部、
254 貫通孔、
255 ヒータ、
256 電磁石、
258 永久磁石、
259 電源コード、
260 第2チューブ部材、
262 先端部、
263 先端端面、
264 接着剤層
266 薄肉部
269 電源コード、
270 第1ワイヤー部材、
272 先端部、
274 基端部、
282 ワイヤー連結部、
284 第1フランジ部、
285 軸部、
286 第2フランジ部、
288 ツマミ部、
290 鉗子、
292 ストッパー、
330 医療用処置部材、
340 第1チューブ部材、
342 先端部、
350 チューブ連結部、
358 貫通孔、
360 第2チューブ部材、
370 第1ワイヤー部材、
372 先端部、
374 基端部、
380 駆動機構、
382 ワイヤー連結部、
384 第2ワイヤー部材、
385 先端部、
D 深さ、
P ピッチ、
S 長軸方向、
W 幅。

Claims (9)

  1. 先端側に配置される湾曲可能な第1チューブ部材と、
    前記第1チューブ部材の先端部に固定される一端と、前記第1チューブ部材の基端部に回転自在に配置される他端と、を有する第1ワイヤー部材と、
    前記第1ワイヤー部材の前記他端を回転させるための駆動機構と、を有し、
    前記第1ワイヤー部材は、前記他端の回転による捻じれによって、前記一端と前記他端との間に収縮する方向への応力を生じ、前記第1チューブ部材を湾曲させる
    ことを特徴とする医療用処置部材。
  2. 第2チューブ部材と、
    前記第1チューブ部材の基端部と第2チューブ部材の先端部とを連結するチューブ連結部と、をさらに有し、
    前記駆動機構は、前記第1ワイヤー部材の他端が固定されかつ前記収縮する方向への応力に抗うように支持された回転自在のワイヤー連結部を有し、
    前記ワイヤー連結部は、前記第2チューブ部材の内部に挿入される鉗子によって把持されるツマミ部を有し、
    前記ツマミ部を把持している前記鉗子が回転することによって、前記第1ワイヤー部材の他端が回転することを特徴とする請求項1に記載の医療用処置部材。
  3. 第2チューブ部材と、
    前記第1チューブ部材の基端部と第2チューブ部材の先端部とを連結するチューブ連結部と、をさらに有し、
    前記駆動機構は、前記第1ワイヤー部材の他端が固定されかつ前記収縮する方向への応力に抗うように支持された回転自在のワイヤー連結部と、前記第2チューブ部材の内部を延長する第2ワイヤー部材とを有し、
    前記第2ワイヤー部材は、前記ワイヤー連結部に固定された一端と、前記第2チューブ部材の基端部側に配置される他端と、を有し、
    前記第2ワイヤー部材の他端が回転することによって、前記第1ワイヤー部材の他端が回転することを特徴とする請求項1に記載の医療用処置部材。
  4. 前記チューブ連結部による連結を解除し、前記第2チューブ部材から前記第1チューブ部材を分離するための分離機構を、さらに有することを特徴とする請求項2に記載の医療用処置部材。
  5. 前記第1ワイヤー部材は、弾性糸から構成されることを特徴とする請求項2に記載の医療用処置部材。
  6. 前記第2ワイヤー部材の剛直性は、前記第1ワイヤー部材の剛直性より大きいことを特徴とする請求項3に記載の医療用処置部材。
  7. 前記チューブ連結部による連結が解除された後において、前記第1チューブ部材の湾曲を維持するための形状保持機構を、さらに有することを特徴とする請求項4に記載の医療用処置部材。
  8. 前記形状保持機構は、前記チューブ連結部による連結が解除された後において、前記第1ワイヤー部材の捻じれが解消される方向に前記ワイヤー連結部が回転することを制止するための制止手段を有することを特徴とする請求項4または請求項7に記載の医療用処置部材。
  9. 前記ワイヤー連結部は、前記第1チューブ部材の基端部側に位置する第1フランジ部と、前記第2チューブ部材の先端部側に位置する第2フランジ部と、前記チューブ連結部に形成された貫通孔に回転かつ摺動自在に挿入されかつ前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを連結する軸部と、を有し、
    前記第1チューブ部材の基端端面は、前記第2フランジ部と嵌合自在の凹部を有し、
    前記制止手段は、前記第2フランジ部および前記凹部からなることを特徴とする請求項8に記載の医療用処置部材。
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