JP2015192845A - 屈曲・伸展装置及び屈曲・伸展方法 - Google Patents

屈曲・伸展装置及び屈曲・伸展方法 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性ガイド部の任意の位置を起点として自由に屈曲・伸展させることができる屈曲・伸展装置を提供する。【解決手段】本発明の屈曲・伸展装置は、弾性を有する中空のガイド部2と、ガイド部2内に移動自在に挿入される可動片3とを備える。可動片3は、2枚の帯状の可撓片30a,30bにより一部又は全部が構成される。可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方を、他方に対して、ガイド部2の軸方向Aに相対的にスライドさせることで、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置Tを節点とする屈曲が、軸方向Aに対して垂直な方向Bに生じる。そして、屈曲した可動片3がガイド部2の内面に当接することで、ガイド部2に、前記垂直な方向Bへの屈曲が生じる。屈曲時とは逆方向に可撓片30の基端32をスライドさせることで、可動片3やガイド部2が伸展する【選択図】図6

Description

本発明は、術具、内視鏡、術具及び内視鏡を併用する装置、可動性カテーテル、可動性針、ロボットのアーム構造、マジックハンド、生検用の針など、様々な装置において、ばね作用を利用して、中空の弾性素材を屈曲・伸展させることを可能とする装置及び方法に関する。
非特許文献1および2には、弾性素材をゴムチューブと空圧を用いて屈曲・伸展させる方法が開示されている。この方法では、紐や像の鼻のように、構造体が曲率のある部分を一つないし複数有する形状となるように、空圧をコントロールすることで、構造体先端の位置や姿勢、および構造体自体の形状を変えることができる。しかし、非特許文献1および2に記載された方法では、部品点数が多く、小型化、細径化が容易ではないという問題があった。
また、非特許文献3、4、5にはワイヤを引っ張ることで弾性素材を屈曲・伸展させる方法が開示されている。この方法では、挿入部と操作部とからなり、挿入部の先端側に、上下左右方向に湾曲可能な中空の湾曲部が設けられる装置が使用される。湾曲部は、その内部で、複数の関節駒が連結されたものである。各関節駒は、筒状の本体と、隣接する関節駒に連結するための関節とを備える。これら関節駒の内部には、湾曲部を湾曲させるためのワイヤが通される。ワイヤの先端は、最先端の関節駒に固定される。ワイヤの後端は、操作部に設けられた操作ノブに固定される。この操作ノブの操作に応じて、ワイヤが牽引又は弛緩されることで、湾曲部が湾曲して、湾曲部先端の位置と姿勢を変えることができる。しかし、非特許文献3、4、5に記載された方法では、屈曲・伸展の起点はワイヤが固定された関節位置に限定される。また、湾曲部の湾曲半径が関節の間隔で決まる。これらのことから、ワイヤを用いた屈曲・伸展機構は、ワイヤが固定された関節の個数と位置によって、湾曲部がとりうる形状の自由度が低い。また、小型化は可能であるがワイヤを固定する部位はワイヤを通すための加工を必要とするため、形状の自由度を増やすためにワイヤの本数を増やすほど製造コストを安価に抑えることが困難であるという問題があった。
また、非特許文献6〜11には、複数本のあらかじめ曲げられたパイプ状の中空素材をパイプ状の弾性素材に挿入した状態から、挿入した複数本の中空素材を摺動および回転させることで全体として屈曲・伸展を実現する方法(Concentric Tube Robot)が記載されている。このConcentric Tube Robotを利用した方法では、ニッケルチタンなどの形状記憶合金を用いてあらかじめ一部を屈曲させた、径の異なるパイプや複数の中空パイプ、それらよりも中空径の大きな真直ぐの中空パイプで構成される装置が使用される。あらかじめ屈曲させた中空パイプは変形可能であるので、それらを強制的に真直ぐのパイプに収納することができる。その状態から、中のパイプを摺動させて、外側の真直ぐのパイプから、中のパイプの一部を出すことで、中のパイプは真直ぐの状態から再び屈曲する。この屈曲特性と外側のパイプの前後運動との組み合わせから、全体の形状や一番中側に位置するパイプの先端位置や姿勢を変えることができる。しかし、非特許文献6〜11に記載された方法では、全体の形状やパイプの先端部の位置・姿勢を所望のものとするには、操作が容易ではないという問題があった。例えば装置が3つの中空パイプで構成される場合、中の2つのパイプの摺動動作と、外側部の押し引き動作と、2回の回転動作を駆使する必要があった。
また、特許文献1には、筒状の螺旋コイル内に、細長い可撓性部材と保持リボンとが通されるガイドワイヤが開示されている。螺旋コイルの先端部には、丸いビーズが取り付けられており、このビーズに、可撓性部材や保持リボンの先端が固定される。このガイドワイヤでは、可撓性部材を先端方向に摺動したり、可撓性部材を引っ張ることで、螺旋コイルが曲げられる。しかし、特許文献1のガイドワイヤでは、螺旋コイルの先端部(丸いビーズ)に、可撓性部材や保持リボンの先端が固定されることで、螺旋コイルは、必ず、その先端部を起点として湾曲するものとなる。したがって、特許文献1では、螺旋コイルの湾曲起点となる位置を任意に調整できない。
また、特許文献2には、柔軟部と、硬質部と、操作筒部と、湾曲部材とを備えたガイドチューブが開示されている。柔軟部、硬質部、及び操作筒部は、それぞれ筒状を呈しており、柔軟部よりも先端側に硬質部が位置し、柔軟部よりも基端側に操作筒部が位置する。湾曲部材は帯状を呈しており、湾曲部材の一方の端部は、硬質部に固定されて、柔軟部よりも先端側に位置する。湾曲部材の他方の端部は、操作筒部に挿通されて、柔軟部よりも基端側に位置する。このガイドチューブでは、湾曲部材を牽引することで、柔軟部を湾曲させることができ、湾曲部材の牽引を解除することで、柔軟部を初期の形状に戻すことができる。しかし、特許文献2のガイドチューブでは、湾曲部材の一方の端部が、柔軟部よりも基端側の位置にあり、湾曲部材の他方の端部が、柔軟部よりも基端側の位置にあるため、湾曲部は全体が湾曲するものとなる。また、湾曲部材の牽引で柔軟部が湾曲可能な方向は一方向に制限される。以上のことから、特許文献2では、柔軟部の変形の自由度が低い。
また、特許文献3には、屈伸可能なアーム部材と、当該アーム部材を支持するベース部とを備えたロボットのアーム構造が開示されている。アーム部材は、基部アームと、中間アームと、先端アームとが基端側から先端側へと順次接続されたものであって、これらのアームは、いずれも中空の箱体である。
ベース部には、ベースドラムの下部が回転自在に取り付けられる。基部アームの基端には、ベースドラムの上部がネジ止め固定される。基部アームの先端には、アームドラムの下部が回転自在に取り付けられる。中間アームの基端には、アームドラムの上部がネジ止め固定される。中間アームの先端には、先端アーム軸の下部が回転自在に取り付けられる。先端アームの基端には、先端アーム軸の上部がネジ止め固定される。
基部アームの内部には第1ベルトが通過しており、当該第1ベルトは、ベースドラムの上部と、アームドラムの下部とに張設される。中間アームの内部には第2ベルトが通過しており、当該第2ベルトは、アームドラムの上部と先端アーム軸の下部とに張設される。
上記ロボットのアーム構造では、モータの動力でベースドラムが回転することや、当該ベースドラムの回転が第1ベルトや第2ベルトを介してアースドラムや先端アームに伝達されることで、アーム部材が屈伸する(基部アームや中間アームや先端アームが回転する)。しかし、特許文献3のロボットのアーム構造では、アーム部材の屈伸の節となる位置(基部アームや中間アームや先端アームの回転の軸となる位置)が、ベースドラムやアースドラムや先端アーム軸の位置に限定される。このため、アーム部材の変形の自由度が低い。
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特開2003−325670号公報 特開2011−113028号公報 特開平7−237156号公報
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであって、その目的は、弾性ガイド部を屈曲・伸展させる装置及び方法であって、ガイド部の任意の位置を起点として自由に屈曲・伸展させることができるとともに、安全性を高め、製造コストを低く抑え、太径化や細径化(構造のスケーラビリティ)を図ることが可能な屈曲・伸展装置及び屈曲・伸展方法を提供することである。また、簡便な構造であるため、医療機器として応用した場合には必須となる滅菌及び消毒を簡単に行うことができるシンプルな構造の屈曲・伸展装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る屈曲・伸展装置は、弾性を有し、中空であるガイド部と、前記ガイド部内に移動自在に挿入される可動片とを備え、前記可動片は、前記ガイド部の軸方向に延びる2枚の帯状の可撓片により一部または全体が構成されるものであって、当該2枚の可撓片は、先端同士が直接的又は間接的に繋ぎ合わされており、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置を節点とする屈曲が、前記ガイド部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、前記屈曲した可動片が前記ガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記屈曲したガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する。
好ましくは、前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな弾性を有する。
好ましくは、前記ガイド部は、βチタン、ニッケルチタンなどの弾性を有する金属或いは合金、樹脂製の材料、或いはゴムから形成され、前記2枚の可撓片は、ポリプロピレン、アクリル系材料、或いはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂を用いて、前記ガイド部よりも大きな剛性を有するように形成される。
好ましくは、前記2枚の可撓片及び前記ガイド部の厚み、幅、或いは長さが調整されることで、前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな剛性を有する。
好ましくは、前記可動片は、前記ガイド部の周方向に回転可能である。
好ましくは、前記2枚の可撓片の一方又は双方が捩られることで、前記2枚の可撓片は交差しており、
一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置や、前記可撓片の交差位置を節点とする屈曲が生じる。
好ましくは、前記可動片は、前記ガイド部内に挿入された状態で、前記2つの可撓片の一方又は双方を捩ることが可能である。
好ましくは、前記2枚の可撓片をスライド自在に拘束する拘束具をさらに備え、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置や、前記拘束具による拘束位置を、節点とする屈曲が生じ、前記拘束位置から基端側では、屈曲が生じない。
好ましくは、前記2枚の可撓片の先端同士は、接続片を介して繋ぎ合されており、前記接続片や前記ガイド部には、配線を通過させるための貫通孔が形成される。
好ましくは、前記2枚の可撓片の先端同士は、前記可撓片とは別体の前記接続片を介して間接的に繋ぎ合される。
好ましくは、前記ガイド部は、外側管の内部に内側管が挿入される二重管の構造を有し、前記外側管の内面と前記内側管の外面とは離隔しており、前記外側管と前記内側管との間に前記可動片が差し込まれ、前記外側管の先端や、前記内側管の先端や、前記接続片には、配線を通過させるための貫通孔が形成され、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記外側管や前記内側管の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管が伸展する。
好ましくは、前記ガイド部は、可動片接触部と、開口横断部とを備え、前記可動片接触部は、相対する側壁部の間に前記可動片を挿入する中空部が構成されて、当該中空部の開口が正面に形成されており、前記開口横断部は、前記可動片接触部の正面の開口を横断するように、前記可動片接触部の側壁部の一方から他方に延び、前記可動片は、前記2枚の可撓片が前記可動片接触部の側壁部と向かい合うように、前記可動片接触部の中空部に挿入され、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記可動片接触部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する。
好ましくは、前記ガイド部の所定範囲或いは全体には、前記ガイド部の周壁を螺旋状に延びるスリットが形成される。
好ましくは、前記スリットは、凸曲線と凹曲線とを交互に繰り返す蛇行状を呈しており、前記凸曲線と前記凹曲線とが、前記ガイド部の軸方向や周方向に対して傾斜する方向へ突出している。
好ましくは、前記凸曲線や前記凹曲線は、円弧状を呈し、当該円弧の中心角が180°よりも大きい。
好ましくは、前記ガイド部の所定範囲における壁厚は、前記ガイド部の他の範囲における壁厚に比べて薄い。
好ましくは、前記ガイド部の先端は、ガイド部の軸方向に対して傾斜する片刃形状に形成される。
好ましくは、前記可動片の所定範囲には、凹みが形成され、前記ガイド部の先端には、貫通孔が形成され、前記可動片を前記ガイド部の先端側へ移動させることで、前記可動片の所定範囲を、前記ガイド部の貫通孔から延び出させることが可能である。
好ましくは、前記可動片は、複数準備され、各前記可動片は、前記ガイド部への出し入れが可能である。
本発明の第2観点に係る屈曲・伸展方法は、弾性を有し、中空であるガイド部を、可動片を用いて、屈曲・伸展させる方法であって、前記可動片は、2枚の帯状の可撓片により一部または全体が構成されて、当該2枚の可撓片の先端同士が直接的又は間接的に繋ぎ合わされたものであり、前記可動片を前記ガイド部内に挿入して、前記可動片が前記ガイド部の軸方向に延びた状態とする挿入ステップと、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせるスライドステップと、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせる逆スライドステップとを有し、前記スライドステップにより、前記可動片には、前記可撓片の先端位置を節点とする屈曲が、前記ガイド部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、該屈曲した可動片が前記ガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、前記逆スライドステップにより、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記屈曲したガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する。
好ましくは、前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな剛性を有する。
好ましくは、前記ガイド部は、βチタン、ニッケルチタンなどの弾性を有する金属或いは合金、樹脂製の材料、或いはゴムから形成され、前記2枚の可撓片は、ポリプロピレン、アクリル系材料、或いはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂を用いて、前記ガイド部よりも大きな剛性を有するように形成される。
好ましくは、前記2枚の可撓片及び前記ガイド部の厚み、幅、或いは長さが調整されることで、前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな剛性を有する。
好ましくは、前記ガイド部内に挿入した前記可動片を、前記ガイド部の周方向に回転させて、前記可動片の向きを変える回転ステップをさらに有し、前記回転ステップで前記可動片の向きが変えられることで、前記スライドステップで前記ガイド部に生じる屈曲の向きが変えられる。
好ましくは、前記ガイド部内に前記可動片が挿入された状態で、前記2つの可撓片の一方又は双方を捩り、前記2つの可撓片を交差させる捩りステップをさらに有し、前記捩りステップで前記2つの可撓片が交差することで、前記スライドステップでは、前記可動片に、前記可撓片の先端位置や、前記可撓片の交差位置を節点とする屈曲が生じる。
好ましくは、前記2つの可撓片は、拘束具によりスライド自在に拘束されており、前記2つの可撓片が前記拘束具に拘束された状態で、前記スライドステップが行われることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置や、前記拘束具による拘束位置を、節点とする屈曲が生じ、前記拘束位置から基端側では、屈曲又は伸展が生じない。
好ましくは、前記2枚の可撓片の先端同士は、接続片を介して間接的に繋ぎ合されており、前記接続片や前記ガイド部には、配線を通過させるための貫通孔が形成される。
好ましくは、前記2枚の可撓片の先端同士は、前記可撓片とは別体の前記接続片を介して間接的に繋ぎ合される。
好ましくは、前記ガイド部は、外側管の内部に内側管が挿入されて、前記外側管の内面と前記内側管の外面とが離隔する二重管の構造を有し、前記外側管の先端や、前記内側管の先端や、前記接続片には、配線を通過させるための貫通孔が形成され、前記挿入ステップでは、前記外側管の内部に、前記ガイド部を挿入した後、前記内側管を挿入することで、前記外側管と前記内側管との間に、前記可動片が差し込まれた状態とされ、前記スライドステップでは、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記外側管や前記内側管の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管が伸展する。
好ましくは、前記ガイド部は、可動片接触部と、開口横断部とを備え、前記可動片接触部は、相対する側壁部の間に前記可動片を挿入する中空部が構成されて、当該中空部の開口が正面や軸方向端面に形成されており、前記開口横断部は、前記可動片接触部の正面の開口を横断するように、前記可動片接触部の側壁部の一方から他方に延び、前記挿入ステップでは、前記2枚の可撓片が前記可動片接触部の側壁部と向かい合うように、前記可動片が前記可動片接触部の中空部に挿入されて、前記2枚の可撓片の基端が、前記可動片接触部の軸方向端面の開口から延び出された状態とされ、前記スライドステップでは、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記可動片接触部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、前記逆スライドステップでは、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する。
好ましくは、前記ガイド部の所定範囲或いは全体には、前記ガイド部の周壁を螺旋状に延びるスリットが形成される。
好ましくは、前記スリットは、凸曲線と凹曲線とを交互に繰り返す蛇行状を呈しており、前記凸曲線と前記凹曲線とが、前記ガイド部の軸方向や周方向に対して傾斜する方向へ突出している。
好ましくは、前記凸曲線や前記凹曲線は、円弧状を呈し、当該円弧の中心角が180°よりも大きい。
好ましくは、前記ガイド部の所定範囲における壁厚は、前記ガイド部の他の範囲における壁厚に比べて薄い。
好ましくは、前記ガイド部の先端は、ガイド部の軸方向に対して傾斜する片刃形状に形成される。
好ましくは、前記可動片の所定範囲には、凹みが形成され、前記ガイド部の先端には、貫通孔が形成され、前記可動片を前記ガイド部の先端側へ移動させることで、前記可動片の所定範囲を、前記ガイド部の貫通孔から延び出させることが可能である。
好ましくは、前記可動片は、複数準備され、各前記可動片は、前記ガイド部への出し入れが可能である。
本発明の屈曲・伸展装置又は屈曲・伸展方法によれば、2枚の可撓片の基端を相対的にスライドさせることで、可動片に屈曲・伸展を生じさせることができる。そして、この屈曲・伸展した可動片がガイド部の内面の一部又は全部に当接することで、ガイド部にも屈曲・伸展を生じさせることができる。
そして、可撓片の基端をスライドさせる方向や、スライドさせる可撓片の基端を変えることで、屈曲・伸展する可動片の形状が変わる。このため、ガイド部を回転させることなく可動片が屈曲・伸展する向きを変えることができる。また、可撓片の基端のスライド長さを変えることで、可動片に生じる屈曲・伸展の大きさが変わるので、ガイド部に生じる屈曲・伸展の大きさも変えることができる。また、可動片をガイド部の軸方向に移動させて、ガイド部内における可動片の位置を変えることで、ガイド部の屈曲位置を変えることができる。以上のことから、本発明の屈曲・伸展装置は、ガイド部の変形の自由度が高い。
また、本発明の屈曲・伸展装置は、従来の構造と比較して部品点数が劇的に少なく、簡単な構造で柔軟な変形による動力の伝達と変換を行える。このため、本発明の屈曲・伸展装置によれば、安全性を高めることや、太径化や細径化(構造のスケーラビリティ)を図ることや、製造コストを低く抑えることが可能である。また、本発明の屈曲・伸展装置を術具や内視鏡等の医療機器として応用した場合には、必須となる滅菌及び消毒を簡単に行うことができる。
本発明の第1実施例の屈曲・伸展装置を示す写真である。 第1実施例の屈曲・伸展装置や、屈曲・伸展装置で使用されるガイド部や可動片を示す概略図である。 第1実施例の屈曲・伸展装置で使用されるガイド部を示す写真である。 第1実施例の屈曲・伸展装置で使用される可動片を示す写真である。 第1実施例の可動片を屈曲させた状態を示す概略図である。 第1実施例の可動片を屈曲させた状態を示す写真である。 第1実施例のガイド部を屈曲させた状態を示す写真である。 第1実施例のガイド部を屈曲させた状態を示す写真である。 図8とは異なる方向に第1実施例のガイド部を屈曲させた状態を示す写真である。 可動片を回転させる操作や、可撓片の基端をスライドさせる操作を行うタイミングを示す概略図である。 本発明の第2実施例の屈曲・伸展装置を示す写真である。 第2実施例の屈曲・伸展装置で使用される可動片を示す写真である。 本発明の第3実施例の屈曲・伸展装置を示す写真である。 第3実施例の屈曲・伸展装置で使用される可動片を示す写真である。 本発明の第4実施例の屈曲・伸展装置を示す写真である。 第4実施例の屈曲・伸展装置で使用される可動片を示す写真である。 本発明の第5実施例の屈曲・伸展装置を示す斜視図である。 第5実施例の屈曲・伸展装置を示す断面図である。 第5実施例の屈曲・伸展装置が屈曲した状態を示す断面図である。 本発明の第6実施例の屈曲・伸展装置10を示す断面図である。 本発明の第7実施例の屈曲・伸展装置を示す概略図である。 第7実施例の屈曲・伸展装置が屈曲した状態を示す正面図である。 本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置や、屈曲・伸展装置で使用されるガイド部や可動片を示す概略図である。 第8実施例の屈曲・伸展装置が屈曲した状態を示す写真である。 第8実施例の屈曲・伸展装置が伸展した状態を示す写真である。 本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置の変形例を示す概略図である。 本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置で使用されるガイド部の変形例を示す概略図である。 本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置で使用されるガイド部の変形例を示す概略図である。 本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置の変形例を示す概略図である。 本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置の変形例を示す拡大斜視図である。 第1〜第3実施例の屈曲・伸展装置における可撓片の基端のスライド長さとガイド部先端位置の変位量との関係を示すグラフである。
本発明の屈曲・伸展装置及び屈曲・伸展方法は、術具、内視鏡、術具及び内視鏡を併用する装置、可動性カテーテル、可動性針、ロボットのアーム構造、マジックハンド、生検用の針など、様々な装置において、中空のガイド部に屈曲・伸展を生じさせるために適用できる。以下、本発明の第1実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施例の屈曲・伸展装置1を示す写真である。図2は、本発明の第1実施例の屈曲・伸展装置1や、屈曲・伸展装置1で使用されるガイド部2や可動片3を示す概略図である(図2(a)はガイド部2を示し、図2(b)は可動片3を示し、図2(c)は屈曲・伸展装置1を示す)。図3は、ガイド部2を示す写真である。図4は、可動片3を示す写真である。
第1実施例の屈曲・伸展装置1は、弾性を有して変形可能である中空のガイド部2と、ガイド部2内に移動自在に挿入される可動片3とを、機能性モジュールとして備える。
ガイド部2は、弾性があり残留応力の小さな材料から形成されることが好ましい。このような材料として、復元力が非常に高いβチタンや形状記憶合金であるニッケルチタンなどの弾性を有する金属あるいは合金や、樹脂製の材料や、ゴム等を使用できる。
ガイド部2の先端には、カメラ等の機器(図示せず)を設置することができる。ガイド部2の内面には、上記の機器に電力を供給するための配線(図示せず)を沿わせることができる。
可動片3は、ガイド部2の軸方向に延びる2枚の帯状の可撓片30a,30bにより一部又は全体が構成される(図1,図2,図4は、可撓片30a,30bにより、可動片3の全体が構成される例を示す)。
可撓片30a,30bは、それぞれ所定幅を有する板バネ状の弾性帯であり、先端同士31a,31bが直接的に繋ぎ合わされている。具体的には、可動片3は、長尺の弾性帯が折り曲げられたものであり、この折り曲げにより、2枚の可撓片30a,30bが相対するとともに、可撓片30a,30bの先端位置Tが、尖状(凸状)を呈している。
可撓片30a,30bは、ガイド部2よりも大きな剛性を有する材料から形成される。例えば、上述のようにガイド部2がβチタンやニッケルチタンから形成される場合には、可撓片30a,30bは、ポリプロピレン、アクリル系材料、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂などを用いて、ガイド部2よりも大きな剛性を有するように形成される。なお、可撓片30a,30bやガイド部2の幾何パラメータ(可撓片30a,30bやガイド部2の厚み、幅、或いは長さ)が調整されることで、可撓片30a,30bの剛性が、ガイド部2の剛性よりも、大きくされてもよい。
可撓片30a,30bの基端32a,32bは、ガイド部2の外側に延び出される。この可撓片30a,30bの基端32a,32bに対する操作によって、以下の3つの動作(1)〜(3)が実現可能とされる。
(1)可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、ガイド部2の軸方向A(図2,図5,図6)に相対的にスライドさせること。
(2)可動片3をガイド部2の周方向C(図2,図5,図6)に回転させること。
(3)可動片3の全体をガイド部2の軸方向A(図2,図5,図6)に移動させること。
屈曲・伸展装置1を使用する際には、可撓片30a,30bの基端32a,32bに、図示しない操作部が連結される。この操作部に対する操作で、上記(1)〜(3)の動作が実現可能とされる。
図5は、上記(1)のスライドで、可動片3を屈曲させた状態を示す概略図である。図6は、可動片3を屈曲させた状態を示す写真である。図6に示す二点鎖線は、ガイド部2の輪郭を示す想像線である。図6(a)の二点鎖線は、可動片3が屈曲する前のガイド部2の輪郭を示し、図6(b)の二点鎖線は、可動片3が屈曲した後のガイド部2の輪郭を示す。図7は、ガイド部2が屈曲した状態を示す写真である。
上記(1)のように、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせた場合には、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置Tを節点とする屈曲が、ガイド部2の軸方向Aに対して垂直な方向Bに生じて(図5,図6(a),(b))、当該屈曲した可動片3が、ガイド部2の内面の一部または全部に当接する(図6(b))。この結果、ガイド部2にも、上記垂直な方向Bへの屈曲が生じる(図6(b),図7)。ここで、ガイド部2の屈曲とは、ガイド部2の全体が弓状或いは変曲点のある形状(後述の第2,第3実施例の図11,図13参照)等に曲がることや、ガイド部2が拡張する(拡径する)ことを意味する。例えば、ガイド部2が、収縮可能であり弾性の大きいゴム材からなる場合には、剛性の大きい可動片3がガイド部2に当接することで、ガイド部2は、可動片3の変形に沿って拡張する(拡径する)。ガイド部2が収縮可能ではない材料から形成される場合には、剛性の大きい可動片3がガイド部2に当接することで、ガイド部2の全体が弓状或いは変曲点のある形状等に曲がる。
図5,図6に示される例は、可撓片30bの基端32bを定位置に止めながら(基端32bを移動させないで)、可撓片30aの基端32aを軸方向Aの一方側に移動させることで、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせた場合を示しており、その結果、可撓片30a,30bやガイド部2には、垂直方向Bの一方側に凸となる屈曲が生じている(図6(b),図7)。
なお図5,図6の例とは逆に、可撓片30aの基端32aを定位置に止めながら(基端32aを移動させないで)、可撓片30bの基端32bを軸方向Aの一方側に移動させることで、基端32a,32bを相対的にスライドさせてもよい。この場合、可撓片30a,30bやガイド部2には、垂直方向Bの他方側に凸となる屈曲が生じる(図5〜図7の例とは逆向きの屈曲が生じる)。
また、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を軸方向Aの他方側に移動させることで、基端32a,32bを相対的にスライドさせてもよい。例えば、可撓片30aの基端32aを軸方向Aの他方側に移動させ、可撓片30bの基端32bを定位置に止める場合には、可撓片30a,30bやガイド部2には、垂直方向Bの他方側に凸となる屈曲が生じる(図5〜図7の例とは逆向きの屈曲が生じる)。
また、可撓片30a,30bの基端32a,32bのスライド長さを異なるものとすることで、基端32a,32bを相対的にスライドさせてもよい。
また、上述のように可動片3やガイド部2を屈曲させた後では、屈曲時と逆方向に可撓片30a,30bの基端32a,32bをスライドさせることで、可動片3やガイド部2を伸展させることができる。つまり、上記逆方向へのスライドにより、屈曲した可動片3が伸展し、当該伸展する可動片3が屈曲したガイド部2の内面の一部または全部に当接することで、ガイド部2が伸展する。
例えば図5,図6のように、可撓片30aの基端32aを軸方向Aの一方側にスライドさせて、可動片3やガイド部2を屈曲させていた場合には、屈曲時とは逆方向である軸方向Aの他方側に可撓片30aの基端32aをスライドさせることで、可動片3やガイド部2を伸展させることができる。
また、可動片3をガイド部2の周方向Cに回転させる操作によれば、可動片3の向きが変わるので、ガイド部2が屈曲する方向を変えることができる。以下、図8及び図9を参照して、可動片3の向きと、ガイド部2が屈曲する向きとの関係を具体的に説明する。
図8は、可動片3(可撓片30a,30b)の幅方向Hが、Z軸方向(高さ方向)に向いているときに、ガイド部2が屈曲する向きを示す。当初、ガイド部2や可動片3は、これらの軸方向がY軸方向に延びた状態にあり、この当初の状態から、可撓片30a,30bの基端32a,32bをY軸方向に相対的にスライドさせると、可動片3は、幅方向H(Z軸方向)に対して垂直な水平面(XY平面)内で屈曲する。そして、このように屈曲する可動片3が、ガイド部2の内面に当接することで、ガイド部2も、水平面(XY平面)内で屈曲する。
図9は、図8の状態から可動片3をガイド部2の周方向C(図2,図5,図6)に約90度回転させて、可撓片30a,30bの幅方向HをX軸方向に向けたときに、ガイド部2が屈曲する向きを示す。当初、ガイド部2や可動片3は、これらの軸方向がY軸方向に延びた状態にあり、この当初の状態から、可撓片30a,30bの基端32a,32bをY軸方向に相対的にスライドさせると、可動片3は、幅方向H(X軸方向)に対して垂直な鉛直面(YZ面)内で屈曲する。そして、この屈曲した可動片3が、ガイド部2の内面に当接することで、ガイド部2も、鉛直面(YZ面)内で屈曲する。
上記から明らかなように、可動片3やガイド部2の屈曲は、可動片3の幅方向Hに対して垂直な平面内で生じる。したがって、可動片3の回転操作で、可動片3の向きを変えることで、ガイド部2が屈曲する方向(ガイド部2の屈曲が生じる平面)を変えることができる。
図10は、可動片3を回転させる操作や、可撓片30a,30bの基端32a,32bをスライドさせる操作を行うタイミングを示す概略図である。可動片3を回転させる操作は、ガイド部2が直線形状を呈するときに行われる。そして、この回転操作で可動片3の向きを変えた後、可撓片30a,30bの基端32a,32bを押したり引いたりしてスライドさせることが行われる。この結果、可動片3やガイド部2が屈曲する(図10は、可撓片30の基端32を押して(a)、可動片3やガイド部2を屈曲させる場合の例を示す)。
そして、上記屈曲の後、異なる方向に改めてガイド部2を屈曲させたい場合には、まず、可撓片30a,30bの基端32a,32bを引き戻したり押し戻してスライドさせる操作が行われる。この結果、可動片3やガイド部2が伸展して、ガイド部2が直線形状に戻る(図10は、可撓片30の基端32を引き戻すことで(b)、可動片3を伸展させて、ガイド部2を直線形状に戻す場合の例を示す)。ついで、可動片3の回転操作で可動片3の向きを変えて、この後、可撓片30a,30bの基端32a,32bを押したり引いたりしてスライドさせる。この結果、前回とは異なる方向に可動片3やガイド部2が屈曲する。
なお、ガイド部2がある方向に屈曲した状態のまま、ガイド部2の内部で可動片3を周方向C(図2,図5,図6)に回転させることで、ガイド部2の屈曲方向を変えることもできる。この場合、上記可動片3の回転により、ガイド部2がその屈曲形状を保ちながら回転することで、ガイド部2の屈曲方向が変わる。
上述した第1実施例によれば、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせることで、可動片3に屈曲(曲げ変形)・伸展を生じさせることができる。そして、この屈曲・伸展した可動片3がガイド部2の内面の一部又は全部に当接することで、ガイド部2にも屈曲(曲げ変形)・伸展を生じさせることができる。
また、幅のある帯状の可撓片30a,30bの先端同士を固定した可動片3を利用するため、一方の可撓片30の基端32をスライドさせることで、一方向への安定した曲げ変形が生成される。
また、可撓片30a,30bの基端32a,32bをスライドさせる方向や、スライドさせる可撓片30の基端32を変えることで、可動片3が屈曲・伸展する向きが変わる。このため、ガイド部2が屈曲・伸展する向きも変えることができる。
また、可撓片30a,30bの基端32a,32bのスライド長さを変えることで、可動片3に生じる屈曲(曲げ変形)・伸展の大きさが変わる。このため、ガイド部2に生じる屈曲(曲げ変形)・伸展の大きさも変えることができる。
また、可動片3をガイド部2の軸方向A(図2,図5,図6)に自由にスライドさせることができる。このため、ガイド部2に対する可動片3の相対的な位置を変えて、ガイド部2の屈曲・伸展の起点を変えることが可能である。例えば、可撓片30a,30bの先端位置Tがガイド部2の先端近傍にある状態では、ガイド部2は、その先端近傍が節点となる屈曲を生じる。そしてこの状態から、可動片3を移動させて、可撓片30a,30bの先端位置Tをガイド部2の先端から遠く離した場合には、ガイド部2は、その先端部が屈曲しないものとなる。
また、ガイド部2に対して可動片3を周方向C(図2,図5,図6)に自由に回転させることができるため、可動片3を回転させた後に、一方の可撓片30の基端32をスライドさせることで、ガイド部2を任意の向きに屈曲・伸展させることができる。このため、ガイド部2の先端にカメラを設置する場合には、カメラ自体を回転させることなく、カメラの向きを変更できる。
以上のことから、本実施例1は、ガイド部2の変形の自由度が高い。
また、本実施例1の屈曲・伸展装置1は、従来の構造と比較して部品点数が劇的に少なく、簡単な構造で柔軟な変形による動力の伝達と変換を行える。このため、本実施例の屈曲・伸展装置1によれば、安全性を高めることや、製造コストを低く抑えることや、太径化や細径化(構造のスケーラビリティ)を図ることが可能である。また、屈曲・伸展装置1を術具や内視鏡等の医療機器として応用した場合には、必須となる滅菌及び消毒を簡単に行うことができる。
また、可動片3とガイド部2の剛性の大小関係により、ガイド部2の変形形状や、変形したガイド部2の形状を保持する力が決まる。上述のように、可動片3の剛性がガイド部2の剛性よりも大きくなるように、可動片3及びガイド部2の材料や幾何パラメータ(厚み、幅、長さ)が決定されることで、ガイド部2の変形形状を所望のものとし、また、変形したガイド部2の形状を保持できる。
また、ガイド部2をβチタンやニッケルチタンから形成する場合には、当該βチタンやニッケルチタンの復元力が高いため、スライドさせた可撓片30の基端32を初期位置に戻すことで、ガイド部2を初期の形状に戻すことができる。
また、ガイド部2をβチタンから形成する場合には、当該βチタンがMR画像に対してノイズを与えない物質であるため、本実施例の屈曲・伸展装置1は、MR環境下で使用される術具や内視鏡用軟性胴体等に適用できる。
次に、本発明の変形例について説明する。なお以下では、第1実施例と相違する点を中心に説明し、重複する点については説明を省略する。
図11は、本発明の第2実施例の屈曲・伸展装置4を示す写真である。図12は、第2実施例の屈曲・伸展装置4で使用される可動片3を示す写真である。図13は、本発明の第3実施例の屈曲・伸展装置5を示す写真である。図14は、第3実施例の屈曲・伸展装置5で使用される可動片3を示す写真である。
第2,第3実施例の屈曲・伸展装置4,5では、2つの可撓片30a,30bの一方又は双方が捩られることで、2つの可撓片30a,30bが交差している。第2実施例の屈曲・伸展装置4(図11,図12)では、可撓片30a,30bが、一つの位置Kで交差している。第3実施例の屈曲・伸展装置5(図13,図14)では、可撓片30a,30bが、3つの位置Kで交差している。
第2,第3実施例の屈曲・伸展装置4,5は、可動片3をガイド部2内に収納した状態で、上述のように可撓片30a,30bの一方又は双方が捩られたものである。この屈曲・伸展装置4,5では、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、ガイド部2の軸方向に相対的にスライドさせることで(図12,図14)、可動片3は、可撓片30a,30bの先端位置Tや、可撓片30a,30bの交差位置Kを節点とする屈曲が生じて、複雑な形状になる。そして、このように可動片3が複雑な形状になることで、ガイド部2に、変曲点を有する変形形状を生じさせることが可能になる(図11,図13)。
また、ガイド部2の変曲点の数は、可動片3の捩り回数に応じて変わるので、可動片3の捩り回数を増減することで、ガイド部2の変曲点の数を増減させることができる。例えば、第2実施例の屈曲・伸展装置4(図11,図12)では、可動片3の捩り回数が少なく、可撓片30a,30bの交差位置Kが1つしかないことで、ガイド部2の変曲点の数が1つだけとなっている。第3実施例の屈曲・伸展装置5(図13,図14)では、可動片3の捩り回数が多く、可撓片30a,30bの交差位置Kが3つあることで、ガイド部2の変曲点の数が、3つになっている。
また、可動片3(図14)の交差位置Kの数を十分多くした上で、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、ガイド部2(図13)の軸方向に相対的にスライドさせることで、可撓片30a,30bの先端位置Tの近傍のみにおいて、可動片3やガイド部2に屈曲や伸展を発生させ、先端位置Tに最も近い交差位置Kよりも基端側の範囲では、可動片3やガイド部2に屈曲や伸展を発生させないようにすることができる。
図15は、本発明の第4実施例の屈曲・伸展装置6を示す写真である。図16は、第4実施例の屈曲・伸展装置6で使用される可動片3を示す写真である。
第4実施例の屈曲・伸展装置6では、2つの可撓片30a,30bをスライド自在に拘束する拘束具Gが設けられている。
この屈曲・伸展装置6では、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、ガイド部2の軸方向に相対的にスライドさせることで、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置Tや、最も先端位置Tに近い拘束具Gの位置(拘束位置)を節点とする屈曲が生じ、最も先端位置Tに近い拘束具Gの位置(拘束位置)から基端側の範囲Sでは、屈曲が生じない。例えば図15や図16に示すように、3つの拘束具G1,G2,G3が間隔をあけて設けられる場合には、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置Tと、最も先端位置Tに近い拘束具G1の位置とを、節点とする屈曲が生じて、拘束具G1の位置よりも基端側の範囲Sでは、可動片3の変形が生じない。このため、ガイド部2は、先端近傍しか変形しないものとなる。
なお、拘束具Gの数は、図15,図16の例の3つに限定されず、任意の複数、或いは、一つとすることができる。拘束具Gの数が1つである場合には、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置Tや、拘束具Gの位置(拘束位置)を節点とする屈曲が生じ、拘束具Gの位置(拘束位置)から基端側の範囲Sでは、屈曲が生じない。
第4実施例の屈曲・伸展装置6によれば、拘束具Gによって、可動片3に部分的な拘束を加えることが可能である。その結果、可動片3は、一部しか変形しないものとなる。したがって、ガイド部2も、一部しか変形しないものとなる。
図17は、本発明の第5実施例の屈曲・伸展装置8を示す斜視図である(図17は、屈曲・伸展装置8の先端側を示し、基端側を省略している)。図18及び図19は、本発明の第5実施例の屈曲・伸展装置8を示す断面図である。図18は、ガイド部2が屈曲する前の状態を示す。図19は、ガイド部2が屈曲した後の状態を示す。
第5実施例の屈曲・伸展装置8が備える可動片3は、長尺の弾性帯がコの字状に折り曲げられたものである。この折り曲げにより、可動片3は、2枚の可撓片30a,30bが相対するとともに、可撓片30a,30bの先端同士31a,31bが接続片9を介して繋ぎ合わされたものとなっている。
そして、ガイド部2の先端20や接続片9には、配線Mを通過させるための貫通孔20a,9aが形成される。
この屈曲・伸展装置8では、図19に示すように、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、ガイド部2の軸方向に相対的にスライドさせることで、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置T(接続片9の位置)を節点とする屈曲が、ガイド部2の軸方向に対して垂直な方向に生じる。そして、このように屈曲した可動片3がガイド部2の内面の一部又は全部に当接することで、ガイド部2にも、上記垂直な方向への屈曲が生じる。
第5実施例の屈曲・伸展装置8では、2つの可撓片30a,30bの先端同士31a,31bが、接続片9を介して繋ぎ合されることで、2つの可撓片30a,30bの間に、スペースを設けることが可能である。このため、2つの可撓片30a,30bの間に、配線Mを通過させることが可能である。そして、貫通孔9a,20aに配線Mを通すことで、配線Mをガイド部2の外側に延び出させることができる。したがって、ガイド部2の外側に配置したカメラ等の機器に、配線Mを接続することができる。
なお、接続片9は、可撓片30a,30bと別体にされるものであってもよい。この場合、可撓片30a,30bの先端31a,31bに接続片9が熱圧着や接着材等で接着されることで、可撓片30a,30bの先端同士31a,31bは、接続片9を介して間接的に繋ぎ合わされる。この場合、接続片9を介する応力の伝達で可撓片30a,30bが確実に屈曲するように、接続片9の剛性が、可撓片30a,30bの剛性よりも大きいことが好ましいが、接続片9の剛性が、可撓片30a,30bの剛性よりも小さい場合でも、可撓片30a,30bを屈曲させることが可能である。
図20は、本発明の第6実施例の屈曲・伸展装置10を示す断面図である。第6実施例の屈曲・伸展装置10は、第5実施例の屈曲・伸展装置8(図17〜図19)から、ガイド部40の構造を変更したものである。
すなわち、第6実施例の屈曲・伸展装置10が備えるガイド部40は、外側管41の内部に内側管42が挿入される二重管の構造を有する。外側管41や内側管42は、弾性があり残留応力の小さな材料から形成されることが好ましく、βチタンやニッケルチタンなどの弾性を有する金属あるいは合金や、樹脂製の材料や、ゴム等からなる。外側管41や内側管42の剛性は、可撓片30a,30b(可動片3)の剛性よりも小さい。外側管41の内面411と内側管42の外面421とは離隔しており、外側管41と内側管42との間に、可動片3が差し込まれる。
内側管42の内部は、配線Mを通過させる空間として利用される。内側管42の先端420や、可動片3の接続片9や、外側管41の先端410には、配線Mを通すための貫通孔420a,9a,410aが形成される。
第6実施例の屈曲・伸展装置10では、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせて、ガイド部2の軸方向に対して垂直な方向に可動片3を屈曲させると(図示を省略)、当該屈曲した可動片3が、外側管41の内面411の一部又は全部や、内側管42の外面421の一部又は全部に当接することで、外側管41や内側管42に上記垂直な方向への屈曲が生じる。
そして、上述のように可動片3やガイド部40を屈曲させた後では、屈曲時とは逆方向に可撓片30a,30bの基端32a,32bをスライドさせることで、屈曲した可動片3が伸展する。そして、当該伸展する可動片3が、外側管41の内面411の一部または全部や、内側管42の外面421の一部または全部に当接することで、外側管41や内側管42が伸展する。
以上の第6実施例の屈曲・伸展装置10によれば、外側管41や内側管42やガイド部40の寸法を調整することで、配線Mの配置等のために十分な空間を、内側管42の内部に確保できる。
また、内側管42が配線Mを防護するので、剛性の大きい可動片3が屈曲すること等により、配線Mに損傷が生じることが防止される。
なお、第6実施例の屈曲・伸展装置10は、外側管41内に、ガイド部40を挿入した後、内側管42を挿入することで、外側管41と内側管42との間に、可動片3が差し込まれた状態とされる。また、外側管41内で内側管42が移動自在とされることで、ガイド部40も外側管41内で移動自在とされる。また、外側管41の内面411と内側管42の外面421とが離隔することで、ガイド部40は、外側管41と内側管42との間に差し込まれた状態で、回転可能である。なお、外側管41と内側管42との間に配置されるスペーサや、外側管41や内側管42を支持する手段や、磁石等を用いることで、外側管41の内面411と内側管42の外面421とを離隔させることができる。また、外側管41内から内側管42を抜き出すことで、ガイド部40を外側管41内から抜き出し交換することが可能である。
図21は、本発明の第7実施例の屈曲・伸展装置11を示す概略図である。図21(a)は軸方向一方側の端面図であり、図21(b)は正面図であり、図21(c)は軸方向他方側の端面図であり、図21(d)は側面図である。図22は、第7実施例の屈曲・伸展装置11が屈曲した状態を示す正面図である。
第7実施例の屈曲・伸展装置11は、ガイド部50と、可動片3とを備えており、ガイド部50の構造が、第1〜第6実施例のガイド部と異なる。
ガイド部50は、可動片接触部60と、開口横断部70とを備える。可動片接触部60は、相対する側壁部61,62の間に、可動片3を挿入する中空部が構成されるものであり、当該中空部の開口63,64が正面や軸方向端面に形成される。具体的には、可動片接触部60は、基底部65と、基底部65の両側縁から延びる上記側壁部61,62とを備えており、開口63は、基底部65の反対側の面(可動片接触部60の正面)に形成され(図21(b),図22)、開口64は、軸方向の両端面に形成される(図21(a),(c))。
開口横断部70は、可動片接触部60の正面の開口63を横断するように、側壁部61,62の一方から他方に向けて延びる(図21(a),(b),(c),図22)。図21や図22の例では、開口横断部70は、可動片接触部60の中央や両端に設けられる。
可動片3は、可撓片30a,30bが側壁部61,62と向かい合うように、可動片接触部60の中空部(側壁部61,62の間)に挿入される。可撓片30a,30bの基端32a,32bは、可動片接触部60の開口64から延び出される(図21(a),(c),(d),図22)。そして、図22に示すように、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、可動片接触部60の軸方向に相対的にスライドさせることで、可動片3の屈曲が、可動片接触部60の軸方向に対して垂直な方向に生じる。そして、当該屈曲した可動片3が側壁部61,62の内面の一部または全部に当接することで、ガイド部50に、前記垂直な方向への屈曲が生じる。
また、上述のように可動片3やガイド部50を屈曲させた後では、屈曲時と逆方向に可撓片30a,30bの基端32a,32bをスライドさせることで、可動片3やガイド部50を伸展させることができる。つまり、上記逆方向へのスライドにより、屈曲した可動片3が伸展し、当該伸展する可動片3が屈曲した側壁部61,62の内面の一部または全部に当接することで、ガイド部50が伸展する。
以上の第7実施例の屈曲・伸展装置11によれば、正面の開口63を通じて、可動片接触部60の中空部(側壁部61,62の間)の状況を視認したり、可動片3等に対する処置を施すことができる。このため、可動片接触部60の中空部(側壁部61,62の間)でトラブルが生じた場合、開口63を通じて、トラブルを確認したり、トラブルを解消する対応を図ることができる。
また、開口横断部70が開口63を横断することで、可動片3が開口63から脱落することが防止される。このため、可動片3が可動片接触部60の中空部(側壁部61,62の間)に配置された状態が確実に維持される。これにより、確実に、屈曲・伸展する可動片3を側壁部61,62に当接させて、ガイド部50を屈曲・伸展させることができる。
図23は、本発明の第8実施例の屈曲・伸展装置12や、屈曲・伸展装置12で使用されるガイド部80や可動片3を示す概略図である(図23(a)はガイド部80を示し、図23(b)は可動片3を示し、図23(c)は屈曲・伸展装置12を示す)。図24は、第8実施例の屈曲・伸展装置12が屈曲した状態を示す写真である。図25は、第8実施例の屈曲・伸展装置12が伸展した状態を示す写真である。
第8実施例の屈曲・伸展装置12は、生検針として使用される。生検針とは、体内の組織を採取したり、体内の腫瘍を加熱或いは冷却すること等を目的として、皮膚から体内に刺し通される針である。
第8実施例の屈曲・伸展装置12は、弾性を有して変形可能である中空のガイド部80の内部に、可動片3を移動自在に挿入したものである。
ガイド部80は、例えば直径1mmの円筒体であり、βチタンやニッケルチタンなどの弾性を有する金属あるいは合金や、樹脂製の材料や、ゴム等から形成される。ガイド部80の先端側範囲81には、ガイド部80の周壁を螺旋状に延びるスリットSが形成される。スリットSは、レーザ加工で形成されるものであり、ガイド部80の壁を貫通する。なお、ガイド部80の直径は、上記の1mm以外の任意の数値に設定できる。また、スリットSは、レーザ加工以外の方法で形成されてもよい。また、スリットSは、ガイド部80の壁を貫通しないものであってよい。
可動片3は、第1〜第7実施例に示すものと同様の構造を有するものである。すなわち、可動片3は、所定幅を有する板バネ状(平板状)の弾性帯を折り曲げたものであり、相対する2枚の可撓片30a,30bを備える。可撓片30a,30bの基端32a,32bは、ガイド部80の外側に延び出される。
可撓片30a,30bは、ガイド部80よりも大きな剛性を有する材料から形成される。例えば、上述のようにガイド部2がβチタンやニッケルチタンから形成される場合には、可撓片30a,30bは、ポリプロピレン、アクリル系材料、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂などを用いて、ガイド部80よりも大きな剛性を有するように形成される。なお、可撓片30a,30bやガイド部80の幾何パラメータ(可撓片30a,30bやガイド部80の厚み、幅、或いは長さ)が調整されることで、可撓片30a,30bの剛性が、ガイド部80の剛性よりも、大きくされてもよい。
上記の第8実施例の屈曲・伸展装置12では、可撓片30a,30bの基端32a,32bのうち、一方の基端32を、他方の基端32に対して、ガイド部80の軸方向に相対的にスライドさせると、可動片3には、可撓片30a,30bの先端位置を節点とする屈曲(曲げ変形)が、ガイド部80の軸方向に対して垂直な方向に生じる。そして、当該屈曲した可動片3がガイド部80の内面の一部又は全部に当接することで、ガイド部80の先端側範囲81に屈曲が生じる(図24)。なお、先端側範囲81以外のガイド部80の範囲は、スリットSが形成されていないことで、硬さが強く、屈曲が生じない。
そして、上記のようにガイド部80の先端側範囲81を屈曲させた後、屈曲時とは逆方向に可撓片30a,30bの基端32a,32bをスライドさせると、屈曲した可動片3が伸展する。そして、当該伸展した可動片3が、ガイド部80の内面の一部又は全部に当接することで、屈曲したガイド部8の先端側範囲81が伸展する(図25)。
また、第8実施例の屈曲・伸展装置12によれば、可動片3をガイド部80の周方向に回転させることで(図23(b),図23(c)に示す円弧矢印方向)、先端側範囲81が屈曲・伸展する方向を調整することができる。
第8実施例の屈曲・伸展装置12を、生検針として使用する際には、まず、ガイド部80の先端を皮膚に押し付けて、ガイド部80を皮膚に突き刺す。そして、ガイド部80や可動片3の全体を前進させることで、ガイド部80や可動片3を体内に挿入する。この挿入は、ガイド部80の先端が、計画した位置にある組織や腫瘍に突き刺されるまで行われる。なお、可撓片30a,30bの基端32a,32bは、常に体外に配置され、ユーザは、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせることで、体内に挿入されたガイド部80の先端側範囲81を、屈曲・伸展させることができる。皮膚、筋肉、臓器などから受ける圧力によって、ガイド部80が曲げられた場合には、ユーザは、上記のスライド操作を行なうことで、ガイド部80の先端側範囲81を反対方向へ曲げる等、ガイド部80の形状をコントロールできる。この形状コントロールにより、ガイド部80を真直ぐ刺し進めることや、ガイド部80を目的の方向に向けることができるので、ガイド部80を、計画した位置に確実に到達させることができる。
上述した第8実施例の屈曲・伸展装置12によれば、従来、医療現場で使用されていた生検針における種々の問題を解決することができる。
すなわち、従来、医療現場では、中空パイプに形状記憶合金が複数本挿入される同心チューブロボット(concentric tube robot)が、生検針として使用されている。この同心チューブロボットは、皮膚、筋肉、臓器などから抵抗を受けて曲がるため、計画した体内の位置にある組織を採取することが困難であった。
これに対し、第8実施例の屈曲・伸展装置12によれば、可撓片30a,30bのスライド操作によって、可動片3(可撓片30a,30b)をガイド部80の内面に当接させることで、ガイド部80を曲げる力が、ガイド部80の内側から生じて、この力によって、ガイド部80の形状をコントロールできる。このため、上述したように、皮膚、筋肉、臓器などから受ける圧力によって、体内に挿入したガイド部80が曲げられた場合でも、ガイド部80を真直ぐ刺し進めることや、ガイド部80を目的の方向に向けることができるので、ガイド部80を、計画した体内の位置に確実に到達させることができる。
また、従来の同心チューブロボットは、形状記憶合金や電装品が必要とされることから、構造およびコントロールが複雑であり、製造コストが高額であった。
これに対し、第8実施例の屈曲・伸展装置12は、ガイド部80内に可動片3を挿入するだけで実現できるので、構造が単純である。また、可撓片30a,30bのスライド操作によって、ガイド部80の形状をコントロールできる。また、屈曲・伸展装置12は、電装品を含まず、構造が単純であることから、製造コストが安価であり、使い捨てが可能である。
また、従来の生検針の他の例として、索状体内に挿入されるワイヤを押し引きすることで、索状体を変形させるものがある。この従来の生検針では、索状体を針として機能させるために、索状体の径を細くする必要があり、これを実現するために、ワイヤの径を細くする必要があった。しかしながら、ワイヤの径を細くする場合には、ワイヤに負荷をかけた状態で、ワイヤを引っ張ったときに、ワイヤが切断する危険性が高かった。
これに対して、第8実施例の屈曲・伸展装置12によれば、可動片3が板バネ状(平板状)の弾性帯であるため、可動片3に負荷がかかった状態でも、可動片3が切断する危険性は極めて低い。
なお、スリットSが形成されるガイド部80の範囲は、上記の先端側範囲81(図23〜図25)に限られない。例えば、図26(a)に示すように、スリットSは、ガイド部80の基端側範囲82に形成されてもよい。或いは、図26(b)に示すように、スリットSは、ガイド部80の中央範囲83に形成されてもよい。或いは、図26(c)に示すように、スリットSは、ガイド部80の全体に形成されてもよい。図26に示す各例では、可撓片30a,30bのスライド操作によって、ガイド部80におけるスリットSの形成範囲が、屈曲・伸展する。
また、図27,図28に示すように、ガイド部80の先端Pは、軸方向Jに対して傾斜する片刃形状に形成されてもよい。このようにすることで、ガイド部80の先端Pを体内の組織等に突き刺すことが容易となる(小さな力で、ガイド部80の先端を組織等に突き刺すことができる)。図27に示すガイド部80は、外径が1.3cm、内径が1.0cmであり、ガイド部80の先端Pが、軸方向に対して25°で傾斜する片刃形状を呈している。図28に示すガイド部80は、外径が0.65cm、内径が0.4cmであり、ガイド部80の先端Pが、軸方向に対して15°で傾斜する片刃形状を呈している。
また、図27,図28に示す例では、スリットSの形成範囲の先端位置Aが、ガイド部80の先端面の肩位置Bに対して、所定長Dほど、ガイド部80の基端側にずれている。これは、ガイド部80の先端Pを組織や腫瘍等に突き刺す際に、ガイド部80の先端側範囲が曲がることを防止することを目的としたものである。
また、図28の例では、スリットSが、凸曲線S1と凹曲線S2とを交互に繰り返す蛇行状を呈しており、凸曲線S1と凹曲線S2とが、ガイド部80の軸方向Jや周方向Rに対して傾斜する方向Kへ突出している。この図27の例によれば、ガイド部80のスリット形成範囲における螺旋条n周目と螺旋条n+1周目とが凹凸係合することで、ガイド部80に外力が作用した際に(ガイド部80に引張力や曲げ力が作用した際に)、ガイド部80が軸方向に伸びる変形や、ガイド部80が屈曲する変形に制限を持たせることができる。図27の例では、凸曲線S1や凹曲線S2が、円弧状を呈し、当該円弧の中心角が180°よりも大きいことで、上記の凹凸係合が強固に行なわれるようになっている。なお、凸曲線S1や凹曲線S2は、三角状や四角状や菱形状などの矩形状を呈するものであってよく、また、円弧以外の丸みを帯びた形状を呈するものであってよい。
また、ガイド部80にスリットSを形成することの代わりに、図29に示すように、ガイド部80の所定範囲の壁厚を、ガイド部80の他の範囲の壁厚に比べて、薄くすることで、ガイド部80の所定範囲のみに屈曲・伸展を生じさせるようにしてもよい。例えば、図29(a)に示すように、ガイド部80の先端側範囲81の壁厚を、他の範囲の壁厚に比べて、薄くしてもよい。或いは、図29(b)に示すように、ガイド部80の基端側範囲82の壁厚を、他の範囲の壁厚に比べて、薄くしてもよい。或いは、図29(c)に示すように、ガイド82部80の中央範囲83の壁厚を、他の範囲の壁厚に比べて、薄くしてもよい。図29に示す各例は、それぞれ、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせることで、壁厚の薄いガイド部80の範囲が、屈曲・伸展する。
また、上述のように、ガイド部80の所定範囲の壁厚を薄くする場合においても(図29(a),図29(b),図29(c))、ガイド部80の先端Pは、軸方向に対して傾斜する片刃形状に形成されてもよい。図29(d)に示すガイド部80は、図29(a)に示すガイド部80の先端Pを片刃形状に変形したものである。これと同様の変形を、図29(b),図29(c)に示すガイド部80に対しても施すことができる。
また、図30に示すように、可動片3の所定範囲に、体内の組織を採取するための凹み33が形成されてよい。この場合、ガイド部80の先端には貫通孔80aが形成され、可動片3を前進させることで(可動片3をガイド部80の軸方向の先端側へ移動させることで)、可動片の凹み33の形成された範囲を、ガイド部80の貫通孔80aから延び出すことが可能とされる(図30(b))。
図30の変形例を生検針として使用する際には、ガイド部80の先端が計画した体内の位置に到達した際に、可動片3を前進させることで、ガイド部80の貫通孔80aから、可動片3の凹み33の形成された範囲が延び出される。そして、延び出た可動片3の範囲を、体内の組織に押し付けることで、組織が凹み33に採取される。
そして、組織が凹み33に採取された後では、可動片3を後退させることで(可動片3をガイド部80の軸方向の基端側に移動させることで)、凹み33の形成された可動片3の範囲を、ガイド部80の内部に収容する(図30(a))。この後、ガイド部80や可動片3を体外に引き出すことで、採取した組織を体外に取り出すことができる。
また、上述した第1〜第8実施例の屈曲・伸展装置1,4,5,6,8,10,11,12では、ガイド部2,40,50,80への出し入れが可能な可動片3が複数準備されてもよい。この場合、ガイド部2,40,50,80内に挿入する可動片3を交換することで、ガイド部2,40,50,80を変更することなく、ガイド部2,40,50,80の形状や変曲点の数を変更することができる。
また、上述した第1〜第7実施例の屈曲・伸展装置1,4,5,6,8,10,11,12は、複数の可動片3が、同時に、ガイド部2,40,50,80内に挿入されるものであってもよい。この場合、各可動片3の基端32a,32bがガイド部2,40,50,80の外側に延び出される。そして、これらの基端32a,32bに対する操作によって、各可動片3の基端32a,32bを相対的にスライドさせることや、各可動片3をガイド部2,40,50,80の周方向に回転させることや、各可動片3をガイド部2,40,50,80の軸方向に移動させることが可能とされる。そしてこの場合には、各可動片3の向きや、各可動片3の基端32a,32bのスライド長さ等が調整されることで、ガイド部2,40,50,80を複雑な形状に変形させることができる。
なお、ガイド部2,40,50,80内に挿入される複数の可動片3は、これらの先端が接合されるものであってもよい。このようにしても、各可動片3の基端32a,32bを相対的にスライドさせることで、各可動片3を屈曲させて、この屈曲により、ガイド部2,40,50,80を屈曲させることができる。
本発明者は、本発明の実施例のうち、最も単純な構造を有する第1実施例の装置1(図7)と、捻られた可撓片30a,30bが交差する第2,第3実施例の装置4,5(図11,図13)とについて、可撓片30の基端32のスライド長さと、ガイド部2の変位量との関係を確認する実験を行っている。以下、この実験について説明する。
実験に用いた第1,第2,第3実施例の装置1,4,5では、ガイド部2が、βチタンから形成されている。このβチタンは、最大引張強度が640MPa〜900MPaであり、ヤング率が80GPaであり、ビッカース硬さが250であり、比重が4.69g/cmである。このβチタンを、レーザ加工で螺旋状にカットすることで、第1,第2,第3実施例のガイド部2を得た。第1,第2,第3実施例のガイド部2は、長さが120mmであり、半径が3.0mmであり、厚さが0.2mmであり、レーザ加工による螺旋カーブのピッチが1.0mmである。
また、実験に用いた第1,第2,第3実施例の装置1,4,5では、可動片3が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から形成されている。このポリエーテルエーテルケトンは、最大引張強度が97MPaであり、ヤング率が3.5GPaであり、ロックウェル硬さが99であり、比重が1.26〜1.30g/cmである。第1,第2,第3実施例の可動片3は、長さが130mmであり、厚さが0.5mmであり、幅が1.0mmである。
本実験では、第1,第2,第3実施例の装置1,4,5の各々について、可撓片30a,30bのうち一方の基端32を押して、可撓片30a,30bの基端32a,32bを相対的にスライドさせた。そして、このスライドで、ガイド部2の先端P(図7,図11,図13)に生じる変位量を確認した。
図31は、実験結果を示すグラフであり、第1〜第3実施例の屈曲・伸展装置1,4,5における可撓片の基端のスライド長さとガイド部先端位置の変位量との関係を示す。図31は、スライド前の可撓片30の基端32の位置を原点として、当該原点からの基端32のスライド長さを横軸に示したものである。横軸の正の値は、一方の可撓片30aの基端32aを押してスライドさせた長さを示し、横軸の負の値は、他方の可撓片30bの基端32bを押してスライドさせた長さを示している。
図31の縦軸は、原点とガイド部2の先端P(図7,図11,図13)との間のY軸方向距離(以下、Y軸方向距離と略す)を示す。第1〜第3実施例の装置1,4,5は、当初(可撓片30の基端32をスライドさせる以前)、ガイド部2がY軸に沿って伸びた状態にある。このため、当初のY軸方向距離(スライド長さが0のときのY軸方向距離)は、ガイド部2の長さ120mmに一致している。
そして、第1〜第3実施例の可撓片30の基端32をスライドさせると、単純な構造の第1実施例の装置1では、ガイド部2の全体が弓状にしなる屈曲が生じた(図7)。
一方、可撓片30a,30bが交差する第2,第3実施例の装置4,5では、変曲点を有する屈曲がガイド部2に生じた(図11,図13)。また、この屈曲が生じる間において、ガイド部2の先端Pの近傍は、常に、Y軸と略平行になっていた。
図31において、可撓片30の基端32のスライド長さが同一であるときのY軸方向距離を比較すると、第1実施例は、第2,第3実施例に比べて、Y軸方向距離が小さい。例えば、基端32のスライド長さが4mmのときでは、第1実施例のY軸方向距離は、約20mmであり、第2実施例のY軸方向距離(約90mm)や、第3実施例のY軸方向距離(約100mm)よりも小さい。
また、第1実施例では、基端32のスライド長さが6mmに至ったときには、Y軸方向距離がマイナスになるような(ガイド部2の先端PがY軸負側に達するような)、大きな屈曲が生じた。一方、第2〜第3実施例では、常に、ガイド部2の先端PがY軸正側に位置しており、Y軸方向距離がマイナスになるような(ガイド部2の先端PがY軸負側に達するような)、大きな屈曲は生じなかった。
以上のことから、単純な構造の第1実施例の装置1は、可撓片30a,30bが交差する第2,第3実施例の装置4,5に比べて、大きな屈曲を生じることが確認された。
1,4,5,6,8,10,11,12 屈曲・伸展装置
2,40,50,80 ガイド部
20a,80a ガイド部の貫通孔
3 可動片
9 接続片
9a 接続片の貫通孔
30a,30b 可撓片
31a,31b 可撓片の先端
32a,32b 可撓片の基端
41 外側管
42 内側管
60 可動片接触部
61,62 可動片接触部の側壁部
63 可動片接触部の正面の開口
70 開口横断部
410 外側管の先端
410a 外側管の貫通孔
411 外側管の内面
420 内側管の先端
421 内側管の外面
420a 内側管の貫通孔
A ガイド部の軸方向
B ガイド部の軸方向に対して垂直な方向
C ガイド部の周方向
G1,G2,G3 拘束具
H 可動片の幅方向
K 可動片の交差位置
M 配線
S スリット
S1 凸線
S2 凹線
T 可撓片の先端位置
P ガイド部の先端

Claims (37)

  1. 弾性を有し、中空であるガイド部と、
    前記ガイド部内に移動自在に挿入される可動片とを備え、
    前記可動片は、前記ガイド部の軸方向に延びる2枚の帯状の可撓片により一部または全体が構成されるものであって、当該2枚の可撓片は、先端同士が直接的又は間接的に繋ぎ合わされており、
    一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置を節点とする屈曲が、前記ガイド部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、前記屈曲した可動片が前記ガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、
    前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記屈曲したガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する屈曲・伸展装置。
  2. 前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな弾性を有する請求項1に記載の屈曲・伸展装置。
  3. 前記ガイド部は、βチタン、ニッケルチタンなどの弾性を有する金属或いは合金、樹脂製の材料、或いはゴムから形成され、
    前記2枚の可撓片は、ポリプロピレン、アクリル系材料、或いはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂を用いて、前記ガイド部よりも大きな剛性を有するように形成される請求項2に記載の屈曲・伸展装置。
  4. 前記2枚の可撓片及び前記ガイド部の厚み、幅、或いは長さが調整されることで、前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな剛性を有する請求項2に記載の屈曲・伸展装置。
  5. 前記可動片は、前記ガイド部の周方向に回転可能である請求項1乃至4のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  6. 前記2枚の可撓片の一方又は双方が捩られることで、前記2枚の可撓片は交差しており、
    一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置や、前記可撓片の交差位置を節点とする屈曲が生じる請求項1乃至5のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  7. 前記可動片は、前記ガイド部内に挿入された状態で、前記2つの可撓片の一方又は双方を捩ることが可能である請求項6に記載の屈曲・伸展装置。
  8. 前記2枚の可撓片をスライド自在に拘束する拘束具をさらに備え、
    一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置や、前記拘束具による拘束位置を、節点とする屈曲が生じ、前記拘束位置から基端側では、屈曲が生じない請求項1乃至7のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  9. 前記2枚の可撓片の先端同士は、接続片を介して繋ぎ合されており、
    前記接続片や前記ガイド部には、配線を通過させるための貫通孔が形成される請求項1乃至8のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  10. 前記2枚の可撓片の先端同士は、前記可撓片とは別体の前記接続片を介して間接的に繋ぎ合される請求項9に記載の屈曲・伸展装置。
  11. 前記ガイド部は、外側管の内部に内側管が挿入される二重管の構造を有し、
    前記外側管の内面と前記内側管の外面とは離隔しており、前記外側管と前記内側管との間に前記可動片が差し込まれ、
    前記外側管の先端や、前記内側管の先端や、前記接続片には、配線を通過させるための貫通孔が形成され、
    一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記外側管や前記内側管の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、
    前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管が伸展する請求項9又は10に記載の屈曲・伸展装置。
  12. 前記ガイド部は、可動片接触部と、開口横断部とを備え、
    前記可動片接触部は、相対する側壁部の間に前記可動片を挿入する中空部が構成されて、当該中空部の開口が正面に形成されており、
    前記開口横断部は、前記可動片接触部の正面の開口を横断するように、前記可動片接触部の側壁部の一方から他方に延び、
    前記可動片は、前記2枚の可撓片が前記可動片接触部の側壁部と向かい合うように、前記可動片接触部の中空部に挿入され、
    一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記可動片接触部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、
    前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する請求項1乃至10のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  13. 前記ガイド部の所定範囲或いは全体には、前記ガイド部の周壁を螺旋状に延びるスリットが形成される請求項1乃至5のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  14. 前記スリットは、凸曲線と凹曲線とを交互に繰り返す蛇行状を呈しており、前記凸曲線と前記凹曲線とが、前記ガイド部の軸方向や周方向に対して傾斜する方向へ突出している請求項13に記載の屈曲・伸展装置。
  15. 前記凸曲線や前記凹曲線は、円弧状を呈し、当該円弧の中心角が180°よりも大きい請求項14に記載の屈曲・伸展装置。
  16. 前記ガイド部の所定範囲における壁厚は、前記ガイド部の他の範囲における壁厚に比べて薄い請求項1乃至5のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  17. 前記ガイド部の先端は、ガイド部の軸方向に対して傾斜する片刃形状に形成される請求項13乃至16のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  18. 前記可動片の所定範囲には、凹みが形成され、
    前記ガイド部の先端には、貫通孔が形成され、
    前記可動片を前記ガイド部の先端側へ移動させることで、前記可動片の所定範囲を、前記ガイド部の貫通孔から延び出させることが可能である請求項13乃至17のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  19. 前記可動片は、複数準備され、
    各前記可動片は、前記ガイド部への出し入れが可能である請求項1乃至18のいずれかに記載の屈曲・伸展装置。
  20. 弾性を有し、中空であるガイド部を、可動片を用いて、屈曲・伸展させる方法であって、
    前記可動片は、2枚の帯状の可撓片により一部または全体が構成されて、当該2枚の可撓片の先端同士が直接的又は間接的に繋ぎ合わされたものであり、
    前記可動片を前記ガイド部内に挿入して、前記可動片が前記ガイド部の軸方向に延びた状態とする挿入ステップと、
    一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記ガイド部の軸方向に相対的にスライドさせるスライドステップと、
    前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせる逆スライドステップとを有し、
    前記スライドステップにより、前記可動片には、前記可撓片の先端位置を節点とする屈曲が、前記ガイド部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、該屈曲した可動片が前記ガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、
    前記逆スライドステップにより、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記屈曲したガイド部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する屈曲・伸展方法。
  21. 前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな剛性を有する請求項20に記載の屈曲・伸展方法。
  22. 前記ガイド部は、βチタン、ニッケルチタンなどの弾性を有する金属或いは合金、樹脂製の材料、或いはゴムから形成され、
    前記2枚の可撓片は、ポリプロピレン、アクリル系材料、或いはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂を用いて、前記ガイド部よりも大きな剛性を有するように形成される請求項21に記載の屈曲・伸展方法。
  23. 前記2枚の可撓片及び前記ガイド部の厚み、幅、或いは長さが調整されることで、前記2枚の可撓片は、前記ガイド部よりも大きな剛性を有する請求項21に記載の屈曲・伸展方法。
  24. 前記ガイド部内に挿入した前記可動片を、前記ガイド部の周方向に回転させて、前記可動片の向きを変える回転ステップをさらに有し、
    前記回転ステップで前記可動片の向きが変えられることで、前記スライドステップで前記ガイド部に生じる屈曲の向きが変えられる請求項20乃至23のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  25. 前記ガイド部内に前記可動片が挿入された状態で、前記2つの可撓片の一方又は双方を捩り、前記2つの可撓片を交差させる捩りステップをさらに有し、
    前記捩りステップで前記2つの可撓片が交差することで、前記スライドステップでは、前記可動片に、前記可撓片の先端位置や、前記可撓片の交差位置を節点とする屈曲が生じる請求項20乃至24のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  26. 前記2つの可撓片は、拘束具によりスライド自在に拘束されており、
    前記2つの可撓片が前記拘束具に拘束された状態で、前記スライドステップが行われることで、前記可動片には、前記可撓片の先端位置や、前記拘束具による拘束位置を、節点とする屈曲が生じ、前記拘束位置から基端側では、屈曲又は伸展が生じない請求項20乃至25のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  27. 前記2枚の可撓片の先端同士は、接続片を介して間接的に繋ぎ合されており、
    前記接続片や前記ガイド部には、配線を通過させるための貫通孔が形成される請求項20乃至26のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  28. 前記2枚の可撓片の先端同士は、前記可撓片とは別体の前記接続片を介して間接的に繋ぎ合される請求項27に記載の屈曲・伸展方法。
  29. 前記ガイド部は、外側管の内部に内側管が挿入されて、前記外側管の内面と前記内側管の外面とが離隔する二重管の構造を有し、
    前記外側管の先端や、前記内側管の先端や、前記接続片には、配線を通過させるための貫通孔が形成され、
    前記挿入ステップでは、前記外側管の内部に、前記ガイド部を挿入した後、前記内側管を挿入することで、前記外側管と前記内側管との間に、前記可動片が差し込まれた状態とされ、
    前記スライドステップでは、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記外側管や前記内側管の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、
    前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が、前記外側管の内面の一部または全部や、前記内側管の外面の一部または全部に当接することで、前記外側管や前記内側管が伸展する請求項27又は28に記載の屈曲・伸展方法。
  30. 前記ガイド部は、可動片接触部と、開口横断部とを備え、
    前記可動片接触部は、相対する側壁部の間に前記可動片を挿入する中空部が構成されて、当該中空部の開口が正面や軸方向端面に形成されており、
    前記開口横断部は、前記可動片接触部の正面の開口を横断するように、前記可動片接触部の側壁部の一方から他方に延び、
    前記挿入ステップでは、前記2枚の可撓片が前記可動片接触部の側壁部と向かい合うように、前記可動片が前記可動片接触部の中空部に挿入されて、前記2枚の可撓片の基端が、前記可動片接触部の軸方向端面の開口から延び出された状態とされ、
    前記スライドステップでは、一方の前記可撓片の基端を、他方の前記可撓片の基端に対して、前記可動片接触部の軸方向に相対的にスライドさせることで、前記可動片の屈曲が、前記可動片接触部の軸方向に対して垂直な方向に生じ、当該屈曲した可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部に、前記垂直な方向への屈曲が生じ、
    前記逆スライドステップでは、前記屈曲時とは逆方向に前記可撓片の基端をスライドさせることで、前記屈曲した可動片が伸展し、当該伸展する可動片が前記可動片接触部の側壁部の内面の一部または全部に当接することで、前記ガイド部が伸展する請求項20乃至28のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  31. 前記ガイド部の所定範囲或いは全体には、前記ガイド部の周壁を螺旋状に延びるスリットが形成される請求項20乃至24のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  32. 前記スリットは、凸曲線と凹曲線とを交互に繰り返す蛇行状を呈しており、前記凸曲線と前記凹曲線とが、前記ガイド部の軸方向や周方向に対して傾斜する方向へ突出している請求項31に記載の屈曲・伸展方法。
  33. 前記凸曲線や前記凹曲線は、円弧状を呈し、当該円弧の中心角が180°よりも大きい請求項32に記載の屈曲・伸展方法。
  34. 前記ガイド部の所定範囲における壁厚は、前記ガイド部の他の範囲における壁厚に比べて薄い請求項20乃至24のいずれかにに記載の屈曲・伸展方法。
  35. 前記ガイド部の先端は、ガイド部の軸方向に対して傾斜する片刃形状に形成される請求項31乃至34のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  36. 前記可動片の所定範囲には、凹みが形成され、
    前記ガイド部の先端には、貫通孔が形成され、
    前記可動片を前記ガイド部の先端側へ移動させることで、前記可動片の所定範囲を、前記ガイド部の貫通孔から延び出させることが可能である請求項31乃至35のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
  37. 前記可動片は、複数準備され、
    各前記可動片は、前記ガイド部への出し入れが可能である請求項20乃至36のいずれかに記載の屈曲・伸展方法。
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