JP6611560B2 - ネットワーク機器の管理装置および管理装置における方法 - Google Patents

ネットワーク機器の管理装置および管理装置における方法 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークを経由して受信したデータをネットワーク機器の機器特定番号と紐付けて管理する管理装置において、機器特定番号の重複が起きた場合にも適切に管理する技術に関する。
ネットワーク機器管理装置(以下、単に「管理装置」という)は、遠隔地に存在する画像形成装置などのネットワーク機器から、コンピュータネットワーク(例えばインターネット)を経由してデータを受信する。受信されたデータは、管理装置のデータベース内で関連するネットワーク機器に紐付いて保存され、必要に応じて閲覧可能である。管理装置はネットワーク機器から受信したシリアル番号に基づいて、ネットワーク機器のデータを管理する。このシリアル番号は、工場出荷時にネットワーク機器に設定される機器特定番号である。この他、ネットワーク機器を識別するための情報としてMAC(Media Access Control)アドレスとIP(Internet Protocol)アドレスが存在する。MACアドレスは、基本的にはユニークな情報であるが、ネットワーク機器に対してメンテナンスを実施した際に、ネットワークカードを交換する場合がある。この場合、MACアドレスが変更される可能性がある。一方で、グローバルIPアドレスは、インターネット上では一意に定まる情報であるが、割り当てられた情報が更新される可能性がある。このような理由から、ネットワーク機器を一意に特定して管理するために適切な識別情報は、一般的にシリアル番号である。シリアル番号の一意性に着目してネットワーク機器のデータを管理する方法が知られている。
特許文献1では、管理対象のネットワーク機器をシリアル番号とMACアドレスとグローバルIPアドレスで関連付けて管理する方法が開示されている。特許文献1に開示の装置は、シリアル番号の一意性に着目することで、MACアドレスやグローバルIPアドレスが変更された場合でも、引き続き同一のネットワーク機器として管理を続行可能である。
特開2010−200298号公報
ところで、工場での組み立て時などに人為的ミスが発生した場合や、何らかの理由によりネットワーク機器のコントローラに支障が生じた場合、シリアル番号などの機器特定番号の重複したネットワーク機器が2台以上存在するという事態が起こる可能性がある。このように、シリアル番号が複数台のネットワーク機器で重複する場合、管理装置はネットワーク機器を正しく識別することができなくなる。例えば管理装置が、本来の管理対象であるネットワーク機器と同じシリアル番号をもったネットワーク機器から情報を受信した場合、ネットワーク機器の管理が正しく行えなくなるという問題が起こり得る。
本発明の目的は、ネットワーク機器から受信したデータを当該機器の機器特定番号と紐付けて管理する場合、機器特定番号の重複に対処可能な管理を行える手法を提供することである。
本発明に係る管理装置は、管理対象となるネットワーク機器のそれぞれについて、機器特定番号に対する、第1のアドレス情報、および第2のアドレス情報の対応づけを管理する第1管理手段と、稼働情報を含む受信データを破棄すべきネットワーク機器の機器特定番号と第1のアドレス情報の組を、第1のリストとして、管理する第2管理手段と、ネットワークを介して、ネットワーク機器の機器特定番号、第1のアドレス情報、第2のアドレス情報、および稼働情報を含む受信データを受信する受信手段と、前記受信データに含まれる機器特定番号が前記第1管理手段により管理されていた場合に、当該機器特定番号が前記第1のリストに登録されているか否かを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段で前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号および第1のアドレス情報が、前記第1管理手段により対応づけて管理されているか否かを判断する第2判断手段と、前記第2判断手段で前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号および第2のアドレス情報が、前記第1管理手段により対応づけて管理されているか否かを判断する第3判断手段と、前記第2判断手段で前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された場合、または、前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された場合に、前記受信データに含まれる稼働情報の記憶を制御する記憶手段と、前記第1判断手段で前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていると判断された場合、または、前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データを破棄する破棄手段と、を有する。
本発明によれば、ネットワーク機器から受信したデータを当該機器の機器特定番号と紐付けて管理する場合、機器特定番号の重複に対処可能な管理を行うことができる。
本発明の実施形態の管理装置とこれに連携する各装置のネットワーク構成図である。 図1のネットワーク機器のハードウェア構成を表すブロック図である。 図1の管理装置、クライアント装置のハードウェア構成を表すブロック図である。 図1の管理装置、ネットワーク機器、クライアント装置の機能ブロック図である。 機器情報管理部が保持するネットワーク機器情報テーブルを示す図である。 管理装置がネットワーク機器から受信する情報を示す図である。 ネットワーク機器に設定される通信スケジュール情報を示す図である。 通信抑制データ管理部が保持するテーブル情報を示す図である。 図10とともに管理装置が実行する処理例を説明するフローチャートである。 管理装置が実行する処理例を説明するフローチャートである。 管理装置がユーザに通知する電子メールを例示する図である。 変形例にて機器情報管理部が保持するネットワーク機器情報テーブルを示す図である。 変形例におけるネットワーク機器からのデータ受信時の制御を説明するフローチャートである。 図13に続く処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る情報処理装置を用いたシステム例について、管理装置103および管理対象のネットワーク機器102と通信する装置を説明する。図1は管理装置103と連携する各装置のネットワーク構成図である。管理装置103はインターネット104を介して、ネットワーク101上の管理対象であるネットワーク機器102と接続されて通信する。情報の取得をリクエストするクライアント装置100はインターネット104を介して、管理装置103に接続されている。本実施形態では、ネットワーク機器102を画像形成装置とする。ただし、これは本発明の代表的な実施形態を説明するための一例を示しているに過ぎず、本発明の適用範囲を限定するものではない。
管理装置103は、顧客環境のネットワーク機器102を集中管理するサーバーであり、インターネット104上に設けられる。管理装置103は複数の顧客のネットワーク101上のネットワーク機器102を管理する。ネットワーク機器102は、例えばプリンタやFAX(ファクシミリ)装置、コピー機能などを備えた画像形成装置である。ネットワーク機器102は管理情報を管理装置103へ送信可能である。管理情報とは、例えば印刷枚数や機器を構成する部品の消耗度、ファームウェアのバージョン情報などである。
クライアント装置100は、販売会社の担当者などがネットワーク101を通じて、管理装置103に対して操作を行うためのパーソナルコンピュータなどの端末装置である。ユーザがクライアント装置100を用いて行う操作としては、例えば各ネットワーク機器102から管理装置103へ送信された管理情報の取得リクエストの操作がある。また、各ネットワーク機器102でエラーなどが発生したことを管理装置103が検知した際に送信される電子メールの受信操作などがある。なお、図1では、説明を容易にするため3つの装置から構成されるシステムを例示するが、装置数の如何は問わない。例えば、図1ではローカルなネットワーク101およびネットワーク機器102を単数としているが、それぞれが複数であっても構わない。また管理装置103は、機能ごとに複数の装置で構成されていてもよい。クライアント装置100については、パーソナルコンピュータに限らず、携帯端末などの同機能を有する情報処理装置でもよい。また、本実施形態のネットワーク機器102はそれ自身の管理情報を管理装置103に直接送信する。このような形態に限らず、通信を仲介するエージェント装置が、ネットワーク機器102から管理情報を取得して、管理装置103へ送信する構成でもよい。この場合、エージェント装置は、1台のネットワーク機器102に1台ずつ割り当てられていてもよいし、ローカルネットワーク上の複数のネットワーク機器102を管理可能な機能を有していてもよい。
次に、図2を参照して、図1の管理装置103と連携する装置のハードウェア構成について説明する。図2は、ネットワーク機器102のハードウェア構成例を示すブロック図である。ネットワーク機器102は、画像処理ユニット200、印刷ユニット206、読み込みユニット207を備える。画像処理ユニット200はCPU(Central Processing Unit)201、主記憶装置202、2次記憶装置203、ユーザインタフェース部204、外部インタフェース部205から構成されている。
CPU201は、所定のプログラムを解釈して実行し、ネットワーク機器102の各種制御を指示するユニットである。主記憶装置202は、CPU201がプログラムを実行する際に使用するワークメモリであり、RAM(Random Access Memory)などにより実現される。2次記憶装置203にはアプリケーションプログラムが記憶されており、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により実現される。2次記憶装置203に記憶されている各種プログラムは、CPU201がプログラムを実行する際に主記憶装置202にロードされる。ユーザインタフェース部204は、ユーザの操作入力を受け付ける機能を有するユニットであり、タッチ操作が可能なパネルや操作キーなどを用いて実現される。外部インタフェース部205は、外部装置からのデータの受信や外部装置へのデータの送信を行う際に用いる。HTTPやSNMPなどのプロトコルを介して、2次記憶装置203に記憶されたネットワーク機器102の各種管理情報を外部に提供できる。HTTPは“Hypertext Transfer Protocol”の略号であり、SNMPは“Simple Network Management Protocol”の略号である。例えば、外部装置としては、外付けHDDやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの外部記憶装置やネットワークを介して接続されたコンピュータ、その他のネットワーク機器などが含まれる。本実施形態では、ネットワーク機器102が管理装置103との間で情報を送受信するために通信することを想定している。
次に、図3を参照し、本実施形態に係る情報処理装置としてのクライアント装置100と管理装置103のハードウェア構成について説明する。図3はクライアント装置100と管理装置103に共通する基本的な構成を例示した、情報処理装置の内部構造を示すブロック図である。情報処理装置は、CPU300、主記憶装置301、2次記憶装置302、ユーザインタフェース部303、外部インタフェース部304を備える。CPU300、主記憶装置301については、図2に示すネットワーク機器102の場合と同様であるため、それらの詳細な説明を省略して主に相違点を説明する。
2次記憶装置302には、アプリケーションプログラムおよびOS(Operating System)のプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。また、管理装置103の場合、2次記憶装置302には印刷履歴情報、ネットワーク機器102の設定値情報、ネットワーク機器102のファームウェア情報などが記憶されている。ユーザの操作入力を受け付けるユーザインタフェース部303は、例えば、キーボードやポインティングデバイスなどを用いてユーザが行う操作に応じた信号を受け付ける。外部インタフェース部304は、インターネット104に接続して、他の機器との通信に用いる。
次に図4を参照して、図1の管理装置103と連携する各装置のソフトウェア構成について説明する。図4は、クライアント装置100、ネットワーク機器102、管理装置103を示す機能ブロック図であり、ソフトウェア資源の構成要素の機能をブロックとして示す。
ネットワーク機器102は、情報処理部421、利用状況管理部422、機器情報管理部423、および入出力処理部424を備える。情報処理部421は、インターネット104を介して管理装置103と通信する。情報処理部421はネットワーク機器102自身の情報を管理装置103へ送信し、後述する通信スケジュールを受信する。利用状況管理部422は、ネットワーク機器102における印刷処理の実行履歴情報や、紙詰まりなどのエラー情報、アラーム情報、および各部品の消耗度の情報などを管理する。また利用状況管理部422は、ネットワーク機器102における印刷枚数をカウンタ値(計数値)として保持しており、印刷処理が実行された場合にカウンタ値を更新する。カウンタ値はネットワーク機器の稼働に基づきその値が積算されるカウンタ情報であり、複数の種類の計数値を保持することが可能である。例えば、印刷の種類を問わずにカウントするトータルカウンタによる計数値や、カラー印刷時のみカウントするカラーカウンタによる計数値がある。機器情報管理部423は、ネットワーク機器102の機器情報を管理する。機器情報とは、例えばシリアル番号、MACアドレス、グローバルIPアドレス(以下、GIPアドレスという)などのネットワーク設定情報や、ファームウェアのバージョン情報である。入出力処理部424は、入力処理および出力処理を担当する。入力処理にて入出力処理部424はネットワーク機器102に搭載されたユーザインタフェース部303を介して、ユーザやメンテナンス担当者による入力操作を受け付ける。また出力処理にて入出力処理部424はネットワーク機器102に搭載された外部インタフェース部304を介して、表示パネルなどに情報を表示する処理を行う。
クライアント装置100は、情報処理部411と入出力処理部412を備える。情報処理部411は、インターネット104を通じて管理装置103との間で情報を送受信する機能を有する。入出力処理部412はユーザの操作入力を受け付け、また表示制御などによってユーザへ情報を提示するための処理を行う。例えばクライアント装置100にパーソナルコンピュータを使用する場合、入出力処理部412は、一般的なブラウザ(閲覧用ソフトウェア)を用いて実現される形態となる。勿論、本発明における入出力処理部の実現形態は上記に限定されない。
管理装置103は、機器情報管理部401、通信抑制データ管理部402、および情報処理部403を備える。機器情報管理部401は、管理装置103が管理対象とする各ネットワーク機器102の情報をデータベース(DB)で管理する。管理対象となるネットワーク機器102の情報については後述する。通信抑制データ管理部402は、通信を抑制する必要のあるネットワーク機器102の一覧を、データベースで管理する。通信抑制の方法および管理する機器の情報については後述する。情報処理部403は、クライアント装置100およびネットワーク機器102と、インターネット104を介した接続により通信し、情報を受信して情報の要求を受け付ける。
図5は、機器情報管理部401が保持する第1のテーブルである、ネットワーク機器情報テーブル(以下、機器情報テーブルという)504を例示する。本テーブルには、管理装置103が管理しているネットワーク機器102の一覧と、各ネットワーク機器102の関連情報が保持されている。機器情報管理部401はネットワーク機器102から受信した情報に基づいて、機器情報テーブル504を随時に更新する。シリアル番号500は、ネットワーク機器102の工場出荷時にて当該機器に対して一意に割り振られる値を示す機器特定番号である。シリアル番号は、例えば、画像形成装置などを製造するベンダが設定する、一意に製品を識別するための製造番号を意味する。また、ネットワーク機器102のMACアドレス501は、ネットワークカードなどに対して一意に割り当てられる値を示す第1のアドレス情報である。GIPアドレス502は、ネットワーク機器102がインターネットへ接続するために割り当てられた第2のアドレス情報である。MACアドレス501やGIPアドレス502も、条件によっては、ネットワーク機器を識別し得る識別情報となりえる。最終受信カウンタ値503は、ネットワーク機器102から最後に受信した際に機器情報管理部401が取得したカウンタ値である。
また、ユーザは、今後設置する予定があるネットワーク機器102のシリアル番号500の情報を、機器情報テーブル504に予め登録しておくことができる。こうすることによって、後から設置された同一シリアル番号のネットワーク機器102から情報を管理装置103が受信した際、登録しておいた情報に基づいて機器を管理することができる。
図6は、管理装置103がネットワーク機器102からインターネット104を経由して受信する情報の一例として、第2のテーブルである通信情報テーブル605を示す。本テーブルは、ネットワーク機器102の情報処理部421が保持している。情報処理部421は、利用状況管理部422と機器情報管理部423が保持する情報に基づき、通信情報を生成する。通信の種類600は、ネットワーク機器102が何を目的に通信を行ったかを判断するための識別子を示す。通信の種類600としては、例えば、ネットワーク機器102の設置後に実行される「初回通信テスト」がある。「初回通信テスト」は、ネットワーク機器102と管理装置103との間で行われる通信テストの一例である。また、ネットワーク機器102における印刷枚数などのカウンタ値を送る「カウンタ値送信」がある。シリアル番号601は、ネットワーク機器102から管理装置103が受信した機器特定番号を示す。MACアドレス602はネットワーク機器102から管理装置103が受信したMACアドレス情報を示す。GIPアドレス603は、ネットワーク機器102のもつGIPアドレス情報を示す。その他付随情報604については、通信の目的によって情報の種類やその個数は多彩であり、通信の種類600に応じて、格納される内容が異なる。例えば、通信の種類600が「カウンタ値送信」である場合、カウンタの種類とその数値の組が、その他付随情報604としてメモリに格納される。図6では、カウンタの種類を示すトータルカウンタとカラーカウンタ、およびそれぞれの計数値が格納されていることを例示する。
図7はネットワーク機器102に設定する通信スケジュールテーブル703の一例を示している。通信スケジュールについては、ネットワーク機器102がそれぞれに設定を持つことが可能であり、通信抑制データ管理部402が保持している。第3のテーブルである通信スケジュールテーブル703は、通信の種類700、通信間隔701、有効フラグ702の各情報を含む。ネットワーク機器102は、その出荷時に、すべての通信の種類700に対して有効フラグ702が「無効」に設定されているものとする。ユーザの環境に設置されたネットワーク機器102は、管理装置103に対して、初回通信テストを行う際に通信スケジュールの取得要求を送信する。管理装置103は当該取得要求の応答として、要求元のネットワーク機器102に対応した通信スケジュールを送信する。これによりネットワーク機器102は、管理装置103へ定期的な情報送信を行うことが可能となる。
図7に示す各項目について説明すると、通信の種類700は、「カウンタ値送信」や「アラーム送信」、「ハードウェア情報送信」などの通信内容を設定するための情報である。通信間隔701は、通信の種類700ごとに、ネットワーク機器102が一度通信を行ってから次の通信を実行するまでの待ち時間を示す情報である。有効フラグ702は、通信の種類700ごとにその通信を実行するか否か(有効または無効)を設定するための情報である。
図8(A)は、通信抑制データ管理部402が保持する第4のテーブルである、受信データの破棄対象となる機器情報が登録される機器一覧テーブル802(第1のリスト)の一例を示している。本テーブルには、何らかの理由でほかのネットワーク機器とシリアル番号が重複しているネットワーク機器102が登録される。管理装置103の機器情報管理部401は、本テーブルに登録されたネットワーク機器102から通信が行われ、稼働データなどを受信したとしても、受信した当該データを破棄する。シリアル番号800はネットワーク機器102のシリアル番号情報を示し、MACアドレス801はネットワーク機器102のMACアドレス情報を示す。ネットワーク機器102からの受信データの破棄については、第1の組の情報と、第2の組の情報との比較によって判定が行われる。第1の組の情報とは、機器一覧テーブル802上のシリアル番号およびMACアドレスの組の情報である。第2の組の情報とは、管理装置103が受信したデータに含まれるネットワーク機器102のシリアル番号およびMACアドレスの組の情報である。
図8(B)は、通信抑制データ管理部402が保持する、第5のテーブルであるスケジュール停止機器一覧テーブル902の一例を示す。本テーブルは、通信スケジュールを停止させる対象となるネットワーク機器102を登録するためのテーブルである。シリアル番号900として、当該ネットワーク機器102のシリアル番号が登録され、GIPアドレス901として、当該ネットワーク機器102のGIPアドレスが登録される。したがって、本テーブルに登録されたネットワーク機器102から管理装置103に対して通信スケジュール要求が行われた場合には、通信を停止するスケジュールをネットワーク機器102に送信する処理が実行される。具体的には図7に示した通信スケジュールテーブル703における有効フラグ702の値が「無効」に設定されてスケジュール送信が行われる。スケジュール送信データを受信したネットワーク機器102は通信スケジュールの実行を停止する。
次に図9および図10のフローチャートを参照して、本実施形態の管理装置103が行う、ネットワーク機器102からのデータ受信時の制御について説明する。図9および図10は、管理装置103がネットワーク機器から通信情報を受信したときに、受信データが管理装置103に予め登録されたネットワーク機器からのデータであるかどうかを判断する際の処理を例示する。本制御動作は、管理装置103のCPU300が2次記憶装置302に記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって実現される。また前提条件として、管理装置103の管理対象となるネットワーク機器102が、顧客環境などに設置されて管理装置103との初回通信を行う前に、機器情報テーブル504には当該ネットワーク機器のシリアル番号が予め登録されるものとする。
先ず、図9のS1000において管理装置103は、ネットワーク機器102から当該機器を識別するための情報や、カウンタ情報などの稼働データを受信する。次に、S1001で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるシリアル番号を取得し、このシリアル番号が機器情報テーブル504に登録されているかどうかを確認する。当該受信データに含まれるシリアル番号が登録されていることが確認された場合には、S1003へ遷移し、シリアル番号が登録されていないことが確認された場合にはS1002へ遷移する。S1002で機器情報管理部401は、シリアル番号が登録されていないと判定されたネットワーク機器を管理対象外とみなし、S1000で受信した稼働データを破棄して、本処理を終了する。
一方、S1003において通信抑制データ管理部402は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるシリアル番号が、機器一覧テーブル802に登録されているか否かを判定する。判定の結果、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるシリアル番号が登録されていることが確認された場合には、S1004へ遷移し、当該シリアル番号が登録されていないことが確認された場合には、S1005へ遷移する。S1004にて情報処理部403は、ネットワーク機器102からの通信を受け付けた事実を後から確認できるように、受信したネットワーク機器102の情報を履歴データとしてログへ出力する。ネットワーク機器の情報とは、シリアル番号、MACアドレス、GIPアドレスである。S1000で受信した稼働データは破棄され、本処理を終了する。
S1005で機器情報管理部401は、機器情報テーブル504において、S1001の処理にて確認された、シリアル番号で登録済みのネットワーク機器102に対し、MACアドレスが登録されているか否かを判定する。判定の結果、ネットワーク機器102のMACアドレスが登録されていることが確認された場合には、S1007へ遷移し、登録されていないことが確認された場合にはS1006へ遷移する。S1006で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるMACアドレスを機器情報テーブル504に登録することでシリアル番号に対応づけて新たに管理し、S1008へ遷移する。S1007で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信MACアドレスが、機器情報テーブル504に登録されている登録MACアドレスと一致しているか否かを判定する。判定の結果、受信MACアドレスの情報と登録MACアドレスの情報が一致していることが確認された場合には、S1008へ遷移し、両情報が一致していないことが確認された場合には図10のS1009へ遷移する。
図9のS1008にて機器情報管理部401は、機器情報テーブル504の参照および照合により、S1001の処理にて確認された、シリアル番号で登録済みのネットワーク機器に対し、GIPアドレスが登録されているか否かを判定する。判定の結果、対象となるネットワーク機器に対し、GIPアドレスが登録されていることが確認された場合にS1010へ遷移し、GIPアドレスが登録されていないことが確認された場合にはS1011へ遷移する。S1011で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるGIPアドレスを機器情報テーブル504に登録することでシリアル番号に対応づけて新たに管理し、S1018へ遷移する。また、S1010で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信GIPアドレスと、機器情報テーブル504に登録されている登録GIPアドレスとが一致するか否かを判定する。判定の結果、受信GIPアドレスの情報と登録GIPアドレスの情報とが一致することが確認された場合には、S1018へ遷移し、両情報が一致しないことが確認された場合にはS1012へ遷移する。
S1012で機器情報管理部401は、登録GIPアドレスを、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信GIPアドレスで更新する。つまり、登録GIPアドレスは、受信GIPアドレスにより、シリアル番号およびMACアドレスに対応づけるよう更新して管理され、S1018へ遷移する。S1018で情報処理部403は、ネットワーク機器102からの受信データを正規データとして処理し、稼働情報の記憶や更新などを行ってから、一連の処理を終了する。
図10のS1009で機器情報管理部401は、S1001の処理にて確認された、シリアル番号で登録済みのネットワーク機器102について、機器情報テーブル504にGIPアドレスが登録されているか否かを判定する。判定の結果、GIPアドレスが登録されていることが確認された場合、S1013に遷移し、GIPアドレスが登録されていないことが確認された場合には、図9のS1011に遷移する。S1013で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信GIPアドレス情報が、機器情報テーブル504に登録されている登録GIPアドレス情報と一致するか否かを判定する。判定の結果、受信GIPアドレス情報と登録GIPアドレス情報が一致することが確認された場合にはS1014へ遷移し、両情報が一致しないことが確認された場合にはS1015へ遷移する。
S1014で機器情報管理部401は、機器情報テーブル504に登録されている登録MACアドレスを、ネットワーク機器からの受信データに含まれる受信MACアドレスで更新する。つまり、登録MACアドレスは、受信MACアドレスにより、シリアル番号およびGIPアドレスに対応づけるよう更新して管理され、S1016へ遷移する。次のS1016において、機器情報管理部401は下記の2条件について判定処理を行う。
(I)ネットワーク機器からの受信データに含まれる稼働データ中においてカウンタ値を受信していること。
(II)ネットワーク機器からの受信データに含まれるカウンタ値が、機器情報テーブル504に登録されている最終受信カウンタ値よりも小さいこと。
条件(I)および(II)を満たしていることが確認された場合、カウンタ値の逆転が発生していることを意味し、S1017へ遷移する。他方、条件(I)または(II)を満たしていないことが確認された場合には図9のS1018へ遷移する。
S1017で情報処理部403は、S1000で受信した受信データに含まれるネットワーク機器情報(シリアル番号、MACアドレス、GIPアドレス)を履歴情報としてログへ出力し、ユーザへ電子メールで通知してS1018に遷移する。この通知は、カウンタ値の逆転が起こったという事実をユーザに伝えるために行われる。S1017においてユーザに通知するメールの詳細については後述する。また、S1017では、S1000にて受信情報を受け付けたネットワーク機器102を、図8(A)に示す機器一覧テーブル802に登録する処理が実行される。なお、S1017において、ログ出力された前記ネットワーク機器102の機器情報をユーザが確認してから、手動操作により機器一覧テーブル802への登録を行えるようにしてもよい。
S1015で情報処理部403は、S1000で受信した通信の種類が「初回通信テスト」であるか否かを判定する。通信の種類が「初回通信テスト」であることが確認された場合には、S1020へ遷移し、通信の種類が「初回通信テスト」でないことが確認された場合にはS1019へ遷移する。S1019で、通信抑制データ管理部402は、ネットワーク機器の情報(シリアル番号およびGIPアドレス)をスケジュール停止機器一覧テーブル902に登録する。つまり、受信データに含まれるシリアル番号およびGIPアドレスは、通信スケジュールを停止すべきネットワーク機器を管理するための管理情報として登録され、S1021に遷移する。前述の通り、該テーブル902に登録されたネットワーク機器に対しては、その後の通信スケジュール要求に対して、当該ネットワーク機器のデータ送信機能を無効とするために、通信を停止するスケジュールが応答されることになる。S1020で、情報処理部403は、ネットワーク機器102に対して、初回通信テストの応答として、テスト失敗を意味するNGデータを応答する。ここで、管理装置103からNGデータが応答されたネットワーク機器では、未登録の管理対象外の機器であることが特定されるので、その後の通信が行われないよう、データ送信機能が無効化されることになる。次にS1021で、情報処理部403は、S1000で受信した受信データに含まれるネットワーク機器102の情報(シリアル番号、MACアドレス、およびGIPアドレス)を履歴情報としてログへ出力する。例えば、データ送信機能が無効化されたネットワーク機器の情報として、そのデータの送受信の日時とともに、ログ出力されてもよい。S1022で、情報処理部403は、S1000で受信した、ネットワーク機器102の稼働データを破棄して本処理を終了する。
図9にS1018で示すステップで情報処理部403は、ネットワーク機器102からの正常な通信と判断した場合、当該ネットワーク機器に対して通信スケジュールを送信して、「カウンタ値送信」などの通信を有効に設定する。一方で、S1002、S1004、S1022の各処理において、ネットワーク機器102から受信した稼働データが破棄された場合に通信の有効化は行われない。図9および図10に示す処理により、管理装置103に予め登録されているネットワーク機器102とは別のネットワーク機器が、同一のシリアル番号を用いて通信を行った場合に対処できる。すなわち、この場合、対象となるネットワーク機器が、登録されている管理対象のネットワーク機器ではないと判定されるので、受信した稼働データを破棄することができる。
図11を参照して、図10のS1017の処理で管理装置103がユーザに対して通知する電子メール1102の一例を説明する。図11は、管理装置103により、ネットワーク機器から受信した情報が不整合であると判断された場合にユーザに通知する電子メールを例示する。電子メール1102による通知を受け取るのは、管理装置103を利用してネットワーク機器の管理を実施するユーザである。具体的には、例えば、ネットワーク機器を販売する販売会社のスタッフを想定する。勿論、電子メールの通知を受け取ることによって、ネットワーク機器102の設置状況を確認可能なユーザであれば、誰が受け取っても構わない。メールタイトル1100は、通知先のユーザに対し、管理対象のネットワーク機器のMACアドレスについて確認を促すように記載されたタイトルである。電子メールの本文1101は、その表示内容にて、問題が起きているネットワーク機器のシリアル番号を含む。本実施形態では、電子メールによる通知例を示したが、必ずしも電子メールでなくてもよい。例えば、WEB(World Wide Web)アプリケーションによってユーザがブラウザで該当のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスした際に状況を通知する形態でもよい。
本実施形態では機器一覧テーブル(第1のリスト)を用いた管理を行うことにより、複数のネットワーク機器が重複したシリアル番号で通信を行った際、予め管理装置103に登録されていないネットワーク機器から受信した稼働情報が破棄される。したがって、管理装置103に登録されていた、ネットワーク機器のカウンタ値などの登録情報が、不適切なネットワーク機器の情報によって書き換えられることを防止できる。本実施形態によれば、管理対象であるネットワーク機器と同一のシリアル番号をもつ別のネットワーク機器からの稼働情報の受信を検知し、当該稼働情報を破棄することで、管理情報が不適正な値に更新されてしまうことを防止できる。さらに、メンテナンス時などにネットワークカードの差し替えが行われたことによるMACアドレスの更新や、GIPアドレスの更新が行われた場合に対処可能である。このような場合には、同一機器におけるMACアドレスおよびGIPアドレスの更新であると判断されて登録情報が更新されるので、同一のネットワーク機器からの通信として正しく管理できる。
(変形例)
前述の実施形態では、ネットワーク機器のGIPアドレスは、例えば半年など比較的長い期間、更新されることなく維持されることを前提としている。しかしながら、ネットワーク機器が利用される一部の環境においては、GIPアドレスが通信の実施ごとに切り替わることが発生する。一例として、ローカルネットワーク内のネットワーク機器が、インターネットへ接続する際に経由するプロキシサーバーが複数台存在する場合が該当する。このような環境では、NIC交換の実施によりMACアドレスが切り替わるタイミングとGIPアドレスが切り替わるタイミングが一致する可能性がある。したがって、前述の実施形態によると管理対象であるネットワーク機器に対してNIC交換が行われると、その後受信した稼働情報を破棄してしまうということが起こりうる。そこで、GIPアドレスが通信の実施ごとに切り替わるような環境においても、管理対象のネットワーク機器を適切に判断できる管理装置による管理手段を、前述の実施形態の変形例として示す。本実施形態における、図1、図2、図3、図4、図6、図7、図10および図11は、前述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図12は、本実施形態において機器情報管理部401が保持する第1のテーブルである、ネットワーク機器情報テーブル(以下、機器情報テーブルという)504を例示する。本テーブルには、管理装置103が管理しているネットワーク機器102の一覧と、各ネットワーク機器102の関連情報が保持されている。機器情報管理部401はネットワーク機器102から受信した情報に基づいて、機器情報テーブル504を随時に更新する。シリアル番号500、MACアドレス501、最終受信カウンタ値503は、図5の機器情報テーブルと同様であるため説明を省略する。GIPアドレスリスト1200は、個々のネットワーク機器102に対して複数のGIPアドレスを保持する。このように、GIPアドレスリスト1200が複数のGIPアドレスを保持することで、同一のネットワーク機器のGIPアドレスが変化する場合にも対応可能である。
次に図13および図14のフローチャートを参照して、本実施形態の管理装置103が行う、ネットワーク機器102からのデータ受信時の制御について説明する。図13および図14は、管理装置103がネットワーク機器から通信情報を受信したときに、受信データが管理装置103に予め登録されたネットワーク機器からのデータであるかどうかを判断する際の処理を例示する。なお図13および図14に示す処理内容については、前述の実施形態で図9および図10に示した処理に対する本実施形態との差分のみ説明する。
図13のS1301にて機器情報管理部401は、機器情報テーブル504の参照および照合を行う。これにより機器情報管理部401は、S1001の処理にて確認された、シリアル番号で登録済みのネットワーク機器に対し、GIPアドレスリスト1200にGIPアドレスが一つ以上登録されているか否かを判定する。判定の結果、対象となるネットワーク機器に対し、GIPアドレスが登録されていることが確認された場合にS1302へ遷移し、GIPアドレスが登録されていないことが確認された場合にはS1303へ遷移する。
S1303で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるGIPアドレスを機器情報テーブル504のGIPアドレスリスト1200に登録する。機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれるGIPアドレスを、シリアル番号に対応づくGIPアドレスの候補として管理し、S1018へ遷移する。またS1302で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信GIPアドレスが、GIPアドレスリスト1200に登録されたGIPアドレスに一致するか否かを判定する。つまり、機器情報管理部401は当該受信GIPアドレスに対して、機器情報テーブル504におけるGIPアドレスリスト1200に登録されているGIPアドレスに一致するものが存在するか否かを判定する。判定の結果、受信GIPアドレスの情報がGIPアドレスリスト1200内に存在することが確認された場合には、S1018へ遷移し、存在しないことが確認された場合にはS1304へ遷移する。
S1304で機器情報管理部401は、GIPアドレスリスト1200に、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信GIPアドレスを追加する。つまり、GIPアドレスリスト1200において、受信GIPアドレスは、シリアル番号およびMACアドレスに対応づくGIPアドレスの一つとして管理され、S1018へ遷移する。
図13のS1007にて、受信MACアドレスの情報と登録MACアドレスの情報とが一致していないことが確認された場合に図14のS1305へ遷移する。S1305で機器情報管理部401はS1001の処理にて確認した、シリアル番号で登録済みのネットワーク機器102について、機器情報テーブル504のGIPアドレスリスト1200に一つ以上のGIPアドレスが登録されているか否かを判定する。判定の結果、GIPアドレスが登録されていることが確認された場合、S1306に遷移し、GIPアドレスが登録されていないことが確認された場合には、図13のS1303に遷移する。S1306で機器情報管理部401は、ネットワーク機器102からの受信データに含まれる受信GIPアドレス情報が、GIPアドレスリスト1200に登録されているGIPアドレスに一致するか否かを判定する。つまり、機器情報管理部401は、当該受信GIPアドレス情報に対し、機器情報テーブル504におけるGIPアドレスリスト1200に登録されているGIPアドレスに一致するものが存在するか否かを判定する。判定の結果、受信GIPアドレスの情報がGIPアドレスリスト1200内に存在することが確認された場合には、S1014へ遷移し、存在しないことが確認された場合にはS1015へ遷移する。
S1014で機器情報管理部401は、機器情報テーブル504に登録されている登録MACアドレスを、ネットワーク機器からの受信データに含まれる受信MACアドレスで更新する。つまり、登録MACアドレスは、受信MACアドレスにより、シリアル番号およびGIPアドレスリストに対応づけるよう更新して管理され、S1016へ遷移する。S1016、S1017、およびS1018は、情報処理部403が、ネットワーク機器102からの受信データを正規データとして処理する一連の流れを示している。これらは、図9および図10で示された内容と同様であるため説明を省略する。S1015、S1019、S1020、S1021、およびS1022の処理は、情報処理部403が、ネットワーク機器102からの受信データを破棄する一連の流れを示している。これらは、図10で示された内容と同様であるため説明を省略する。図13および図14に示す処理により、管理装置103に予め登録されているネットワーク機器102から送られてくる受信GIPアドレスが通信のたびに変更される場合でも対処可能となる。変更後のGIPアドレスを識別情報の候補としてGIPアドレスリスト1200に追加していくことができる。これによって、前述の実施形態では正しく判定できなかった、ネットワーク機器102から受信するMACアドレスが切り替わったタイミングとGIPアドレスの切り替わるタイミングが一致した場合に対処できる。すなわち、この場合、対象となるネットワーク機器が、登録されている管理対象のネットワーク機器であると判定されるので、受信した稼働データを正常処理することができる。さらに、MACアドレスを受信した情報で更新することで、その後も該当のネットワーク機器を継続して管理していくことができる。
本実施形態では機器情報テーブル504において、ネットワーク機器のシリアル番号とMACアドレスに対応する複数のGIPアドレスに対しGIPアドレスリスト1200を用いた管理を行なう。これによって、GIPアドレスが通信の実施ごとに切り替わる場合においてもGIPアドレスリスト1200に変更後のGIPアドレスを候補として登録することで、シリアル番号とMACアドレスに対応する複数のGIPアドレスを管理できる。本実施形態によれば、管理対象であるネットワーク機器と同一のシリアル番号をもつ別のネットワーク機器からの稼働情報の受信を検知し、当該稼働情報を破棄することで、管理情報が不適正な値に更新されてしまうことを防止できる。さらに、GIPアドレスが通信の実施ごとに切り替わるような環境において、メンテナンス時などにネットワークカードの差し替えが行われたことによるMACアドレスの更新が行われた場合にも対処可能である。このような場合には、同一機器におけるMACアドレスの更新であると判断されて登録情報が更新されるので、同一のネットワーク機器からの通信として正しく管理できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (14)

  1. 管理対象となるネットワーク機器のそれぞれについて、機器特定番号に対する、第1のアドレス情報、および第2のアドレス情報の対応づけを管理する第1管理手段と、
    稼働情報を含む受信データを破棄すべきネットワーク機器の機器特定番号と第1のアドレス情報の組を、第1のリストとして、管理する第2管理手段と、
    ネットワークを介して、ネットワーク機器の機器特定番号、第1のアドレス情報、第2のアドレス情報、および稼働情報を含む受信データを受信する受信手段と、
    前記受信データに含まれる機器特定番号が前記第1管理手段により管理されていた場合に、当該機器特定番号が前記第1のリストに登録されているか否かを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段で前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号および第1のアドレス情報が、前記第1管理手段により対応づけて管理されているか否かを判断する第2判断手段と、
    前記第2判断手段で前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号および第2のアドレス情報が、前記第1管理手段により対応づけて管理されているか否かを判断する第3判断手段と、
    前記第2判断手段で前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された場合、または、前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された場合に、前記受信データに含まれる稼働情報の記憶を制御する記憶手段と、
    前記第1判断手段で前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていると判断された場合、または、前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データを破棄する破棄手段と、
    を有することを特徴とする管理装置。
  2. 前記第1判断手段で前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていないと判断され、かつ、前記第1管理手段により当該機器特定番号に対応づけて第1のアドレス情報および第2のアドレス情報の少なくとも何れかが管理されていない場合には、前記第1管理手段は前記受信データに含まれる第1のアドレス情報および第2のアドレス情報の少なくとも何れかを用いて、当該機器特定番号に対応づけて新たに管理することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された場合に、前記第1管理手段は、前記受信データに含まれる第1のアドレス情報を、当該機器特定番号および第2のアドレス情報に対応づけるよう更新して管理することを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
  4. 前記第2判断手段で前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された場合に、前記第1管理手段は、前記受信データに含まれる第2のアドレス情報を用いて、当該機器特定番号および第1のアドレス情報との対応づけを更新して管理することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の管理装置。
  5. 前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号、第1のアドレス情報、および第2のアドレス情報を履歴情報として出力する第1処理手段、をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の管理装置。
  6. 前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データに係る通信の種類が通信テストであるか否かを判断する第4判断手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の管理装置。
  7. 前記第4判断手段で前記受信データに係る通信の種類が通信テストであると判断された場合に、当該通信テストに対して、失敗を示す応答を行う応答手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
  8. 前記第4判断手段で前記受信データに係る通信の種類が通信テストでないと判断された場合には、前記受信データに含まれる機器特定番号および第2のアドレス情報が、通信スケジュールを停止すべきネットワーク機器を管理するための管理情報に登録されることを特徴とする請求項6または7に記載の管理装置。
  9. 前記受信データに含まれる稼働情報は、前記ネットワーク機器の稼働に基づきその値が積算されるカウンタ情報であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の管理装置。
  10. 前記第3判断手段で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理手段により対応づけて管理されていると判断された際に、当該機器特定番号で特定されるネットワーク機器について、前記受信データに含まれるカウンタ情報の値が、前記記憶手段で記憶されたカウンタ情報の値よりも小さい場合には、前記受信データに含まれる機器特定番号、第1のアドレス情報、および第2のアドレス情報を履歴情報として出力する第2処理手段、をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の管理装置。
  11. 前記第1管理手段は、前記機器特定番号としてシリアル番号と、前記第1のアドレス情報としてMACアドレスと、前記第2のアドレス情報としてグローバルIPアドレスとを管理することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の管理装置。
  12. 前記第2管理手段は、前記機器特定番号であるシリアル番号、および前記第1のアドレス情報であるMACアドレスの組を含む前記第1のリストを管理することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の管理装置。
  13. 前記第1管理手段は、前記第2のアドレス情報について、1以上のアドレスを登録できるリストで対応づけを管理することを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の管理装置。
  14. 管理装置における方法であって、
    第1管理部で管理対象となるネットワーク機器のそれぞれについて、機器特定番号に対する、第1のアドレス情報、および第2のアドレス情報の対応づけを管理し、第2管理部で稼働情報を含む受信データを破棄すべきネットワーク機器の機器特定番号と第1のアドレス情報の組を、第1のリストとして、管理する管理工程と、
    ネットワークを介して、ネットワーク機器の機器特定番号、第1のアドレス情報、第2のアドレス情報、および稼働情報を含む受信データを受信する受信工程と、
    前記受信データに含まれる機器特定番号が前記第1管理部により管理されていた場合に、当該機器特定番号が前記第1のリストに登録されているか否かを判断する第1判断工程と、
    前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号および第1のアドレス情報が、前記第1管理部により対応づけて管理されているか否かを判断する第2判断工程と、
    前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理部により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データに含まれる機器特定番号および第2のアドレス情報が、前記第1管理部により対応づけて管理されているか否かを判断する第3判断工程と、
    前記第2判断工程で前記機器特定番号および第1のアドレス情報が前記第1管理部により対応づけて管理されていると判断された場合、または、前記第3判断工程で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理部により対応づけて管理されていると判断された場合に、前記受信データに含まれる稼働情報の記憶を制御する記憶工程と、
    前記機器特定番号が前記第1のリストに登録されていると判断された場合、または前記第3判断工程で前記機器特定番号および第2のアドレス情報が前記第1管理部により対応づけて管理されていないと判断された場合に、前記受信データを破棄する破棄工程と、
    を有することを特徴とする方法。
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