JP6611417B2 - 保育器 - Google Patents

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Description

本発明は、児を横たわらせるためのマットと、このマット上の児を温めるための熱線を放射することができる加熱器を備える保育器に関するものである。
一般的な閉鎖型保育器兼用の開放型保育器、開放型保育器、児蘇生処置用装置等の保育器には、児を温めるための加熱器が備えられている。この加熱器においては、児を一様に加温できることが望まれる。つまり、児の体の一部が温かくなり過ぎたり、もしくは体の一部を温めることができなかったりすることがないように、マットの上面全体をほぼ一様に、又はおよそ一様に加温することが求められる。
特許文献1に記載の保育器(幼児用保温器)の加熱器(輻射ヒータ)は、赤外線エミッタと、反射板(レフレクタ)とを有する構成とされ、この加熱器は幼児用ベッドの端部に隣接して配置され、輻射エネルギを下方に差し向けて平らな上面に寝かされている幼児に当てることができるようになっている。具体的には、加熱器の反射板が、放物面、長円面又は双曲面からなる群から選択された幾何学形状に形作られ、この反射板の幾何学形状の焦点又は焦点近くに赤外線エミッタが配置されており、赤外線エミッタからの放射エネルギを反射板で反射させることにより、平らな面に寝かされている幼児に対して熱を与えられるようになっている。
また、特許文献2に記載の保育器(児ケア装置)の加熱器は、ロッド状の発熱体と、この発熱体をほぼ上方から覆う上側反射部を有する反射器とを有する構成とされる。この発熱体は、その中心が児用マットの上面の中心に対して斜め上方に配置されており、反射器の反射面が、発熱体の軸心方向に沿ってほぼ平行に延在し、かつ、ほぼ平面形状である多数の反射面部から構成されている。そして、この反射面は、発熱体の軸心方向に直交する方向において、マットの中心側とは反対側に向かう方向の端部である反射面の後端が下方に屈曲している第1の角度が、反射面の中心に対して、後端とは反対側の端部である前端が下方に屈曲している第2の角度よりも、大きくなるように所定の角度で形成されている。
これにより、発熱体からマットの上面に向かって直接放射される直射熱線と、反射面によって反射されてからマットの上面に向かって放射される反射熱線とが、長方形状のマットの上面全体をほぼ一様に又はおよそ一様に加温できるようになっている。
特開2000‐354614号公報 特許第5339585号公報
ところが、特許文献1に記載される保育器の加熱器は、ほぼ球状の発熱体と、ほぼ半球状面の反射板とを用いてマットの上面を加温するものであり、マットの上面の中心付近の円形部分が主として加温される。このため、長方形状のマットの上面の四隅付近を十分に加温することが難しい。
一方、特許文献2に記載される保育器では、長方形状のマットの上面全体をほぼ一様に又はおよそ一様に加温できることが記載されているが、マットの斜め上方から熱線を照射する構成では、マットの上面全体に一様に熱線を放射するための反射面の形態が複雑なものとなるため、製作が難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、児を横たわらせるためのマットの上面全体をほぼ一様に又はおよそ一様に加温することができ、簡単な構成により容易に製作することができる加熱器を備える保育器を提供することを目的とする。
本発明の保育器は、児を横たわらせるためのマットと、該マットの上面に熱線を放射することができる加熱器とを備え、前記加熱器は、前記マットの前記上面の中心に対してほぼ上方にその中心を有するロッド状の発熱体と、該発熱体をその軸心周りに上方から覆う反射面を有する反射器とを備え、前記反射面は、上記発熱体の軸心方向とほぼ平行に延在する複数の平面矩形状の反射面部を該軸心方向と直交する方向に互いに隣接して順次配列することにより構成されており、各反射面部は、前記反射面の中央から前記直交する方向の端部に向かうにつれて、前記反射面の中央に配置される前記反射面部に対して大きく傾斜して設けられるとともに、幅が大きく設けられており、前記反射面により反射されて前記マットの上面に向かって放射される反射熱線と、前記加熱器から前記マットの上面に向かって直接放射される直接熱線とを重ね合わせることにより、前記マットの上面全体をほぼ一様に加熱することを特徴とする。
加熱器の発熱体をマットの上面の中心の上方に配置するとともに、反射器を発熱体の上方に配置していることから、反射器の反射面を、複雑な形状とすることなく、簡単な形状で形成することができる。また、反射器の反射面は、平面矩形状の反射面部を複数連接させた簡単な構成により形成されていることから、容易に形成することができる。また、各反射面部は、反射面の中央から端部に向かうにつれて、中央の反射面部に対して大きく傾斜して設けているので、発熱体から上方に向かって拡散放射される熱線を各反射面で反射させて、マットの上面に向かって効率的に放射させることができる。
そして、このように反射器を備える加熱器においては、発熱体からマットの上面に向かって直接放射される直接熱線と、反射器の反射面によって反射されてからマットの上面に向かって放射される反射熱線との重ね合せにより、マットの上面全体を加温するようになっている。この場合において、マットの上面の中心付近は、側部に比べて発熱体が近い位置に配置されていることから、通常は他の部分よりも加温されやすく、中心付近の温度が高くなり過ぎることが懸念される。この点、本発明の保育器では、反射器の反射面を、平面矩形状の反射面部を複数連接させて設けるとともに、中心側の反射面部の幅を小さく、端部側の反射面部の幅を大きく設定している。これにより、反射面の中心付近では、細かく区切られた反射面部により各反射面部の接続部を多く設けることができ、これら接続部により熱線の正反射を阻害して、反射面部から反射される熱線の量を少なくすることができる。一方、反射面の端部付近では、大きく区切られた反射面部が設けられているので、接続部を少なくでき、反射面部から反射される熱線の量を多くすることができる。したがって、発熱体からマットの上面に向かって直接放射される直射熱線と、反射面によって反射されてからマットの上面に向かって放射される反射熱線とにより、長方形状のマットの上面全体をほぼ一様に又はおよそ一様に温度むらを生じさせることなく加温できる。
本発明の保育器において、前記反射面の前記反射面部は、前記軸方向と直交する方向の切断面が、自由曲線の接線上に配置されているとよい。
各反射面部を自由曲線の接線上に配置した形状の反射面とすることで、発熱体を点源として放射される熱線をマットの上面に向かって収束させることができるので、マットの上面を効率的に加温することができる。
本発明の保育器において、前記反射器は、前記反射面の前記軸方向の両側部を塞ぐ一対の側部反射面を備えており、該一対の側部反射面は、前記反射面の中央から前記直交する端部にかけて互いに大きく離間するように傾斜して設けられているとよい。
側部反射面により、発熱体から放射される熱線を反射面の両側部から逃すことなくマットの上面に収束させることができ、発熱体による加温効率をより一層向上させることがで
きる。
本発明によれば、平面矩形状の反射面部を複数連接させた反射面を用いた簡単な構成により加熱器を構成することができ、児を横たわらせるためのマットの上面全体をほぼ一様に又はおよそ一様に加温することができる。
本発明の実施形態を示す開放型保育器の斜視図である。 図1に示す保育器の正面図である。 図1に示す保育器の右側面図である。 保育器の断面図であり、図2のA‐A線に沿う断面を示す。 保育器の断面図であり、図3のB‐B線に沿う断面を示す。 図3に示す保育器の要部断面図である。 反射器を示す図であり、(a)が上面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。 反射器の反射面の横断面図である。 自由曲線を説明する図である。 図1に示す保育器において加熱器からマットに向かって放射される熱線を概略的に示す正面図である。 図1に示す保育器において発熱体からマットに向けって直接放射される直接熱線のみを概略的に示す図10と同様の正面図である。 図1に示す保育器において発熱体から放射された後に反射面によって反射されてからマットに向かって放射される反射熱線のみを概略的に示す図10と同様の正面図である。
以下、本発明を開放型保育器に適用した実施形態について説明する。
[保育器の全体構成]
保育器1は、図1〜図3に全体を示したように、キャスター2により移動自在な基台(架台)3を備えている。そして、この基台3には、下側の支柱4(以下、下側支柱と称す。)が立設されている。また、この下側支柱4の上端部には、臥床台5が取り付け固定されているとともに、上側の支柱8(以下、上側支柱と称す。)が立設されている。また、上側支柱8の上端部には、キャノピ9が片持ち支持されている。
そして、臥床台5の上には、新生児などの乳児を横たわらせるためのベッドを構成するマット6が配置されている。さらに、臥床台5には、マット6上の児が落下するのを防止するための落下防止板7が、マット6を四方から包囲するように配設されている。なお、臥床台5は、基台3に対して昇降可能であるように、下側支柱4に取り付けることもできる。
キャノピ9には、図4及び図6に示すように、マット6の上面に熱線を放射することができる加熱器10及び、マット6の上面を照らすための照明灯91が内臓されている。また、上側支柱8の前側面には、制御機能及び表示機能を有する制御表示部81が、コントロールパネルとして配設されている。なお、この制御表示部81のうちの上側部分に、加熱器10の温度調整などの制御を行う操作スイッチや、蘇生治療用のタイマ等が配設され、下側部分に、蘇生装置等が配設される。さらに、上側支柱8の左右両側面には、各種の物品(図示略)を取り付けるのに用いることができる取付レール82が固定されている。
[加熱器の構成]
加熱器10は、図4に示すように、ロッド状の発熱体20と、反射器30とを備える。
ロッド状の発熱体20には、発熱要素をほぼ円筒形状などのほぼ筒状のセラミックで被覆した遠赤外線セラミックヒータや、ニクロム線などの抵抗線のコイルからなる発熱要素をほぼ円筒形状などのほぼ筒状の石英管に収容した石英管ヒータ又はステンレスパイプに収容したシーズヒータを好適に用いることができる。本実施形態においては、発熱体20は、例えば直径が15mmで長さが350mmの遠赤外線セラミックヒータ(発熱長は250mm)により構成されている。そして、図4に示すように、発熱体20の軸心z方向と、マット6の縦方向(児の頭部から脚部に向かう方向であり、マット6の長手方向)とが、ほぼ平行に配置されている。また、この発熱体20の中心(軸心z)と、マット6の横方向(マット6の短手方向)の中心とが、互いにほぼ垂直線上に配置されるとともに、発熱体20の軸心z方向の中心と、マット6の縦方向の中心とが、互いにほぼ垂直線上に配置されている。また、図4に示すように、本実施例の保育器1において、発熱体20の中心(軸心z)からマット6の上面までの垂直方向における距離L1は、約900mmとされる。
また、反射器30は、図5〜図7に示すように、発熱体20をその軸心z周りに上方から覆う反射面31を有する上側反射板部32と、この反射面31の両側部(発熱体20の軸心z方向の両側部)を塞ぐ一対の側部反射面33を有する一対の側部反射板部34とを有する。
反射器30は、例えば、鏡面加工したアルミニウム板をプレス加工などにより成形することによって、形成することができ(例えば、純度99%以上のアルミニウム製)、反射面31及び側部反射面33の熱線反射率は、例えば約95%又はそれ以上とされる。
そして、一対の側部反射板部34には、その上端部に、図6及び図7に示すように、被取付部35がそれぞれ形成されるとともに、下端部に、対流熱が反射器30の内周面側が外周面側に流入することを防止するための帯状突出部36がそれぞれ形成されている。また、各側部反射板部34の側部反射面33(内側の面)は、ほぼ平面形状とされ、これら一対の側部反射面33は、上側反射板部32の反射面31の中央から端部にかけて互いに離間するように傾斜して設けられている。また、一対の側部反射板部34の中央部に貫通孔38が設けられており、この貫通孔38を貫通して発熱体20が配置され、その発熱体20の両端部が各側部反射板部34の外面に設けられた一対のソケット40に給電可能な状態で取り付け固定されている。さらに、一対の側部反射板部34の被取付部35がキャノピ9に取り付け固定されている。
上側反射板部32は、上述したように、発熱体20をその軸心z周りに上方から覆う形状に形成されており、その内周面からなる反射面31は、図6〜図8に示すように、発熱体20の軸心z方向とほぼ平行にそれぞれ延在する複数の矩形平面状の反射面部31a〜31lをその軸心z方向と直交する方向に互いに隣接して順次配列する(連接する)ことにより構成されている。なお、上側反射板部32の両端部、言い換えれば、軸心z方向と直交する方向の両端部には、上側反射板部32の外周面側に屈曲して設けられる反射面31として機能しない屈曲部37がそれぞれ形成されている。
各反射面部31a〜31lは、反射面31の中央から軸心z方向と直交する方向の端部に向かうにつれて、反射面31の中央に配置される反射面部31aに対して次第に大きく傾斜して設けられている。すなわち、中央の反射面部31aから端部の反射面部31fに向かうにつれて、中央の反射面部31aとなす角度(例えば、図8に示す角度θf、θk)が順次大きくなるように設定されている。また、両端部の反射面部31lを除く反射面部31a〜31fは、反射面31の中央から軸心z方向と直交する方向の端部に向かうにつれて、各反射面部31a〜31fの幅(発熱体20の軸心z方向と直交する方向の長さ)が大きくなるように設けられており、反射面31は、中央(y軸)を基準として対称形状に設けられている。そして、各反射面部31a〜31lは、軸z方向と直交する方向の切断面が、ベジェ曲線やスプライン曲線等の自由曲線の接線上に配置されている。具体的には、図8に示す本実施形態の反射面31においては、反射面31の中心を原点とし、軸z方向と直交する水平方向をx軸、このx軸と直交する垂直方向をy軸とした場合において、図9に示す自由曲線の接線上に各反射面部31a〜31fが配置された形状とされる。なお、図9の自由曲線上の各プロットは、各反射面部31a〜31lの接続部を示す。
[加熱器の作用効果]
図10には、発熱体20の中心(軸心z)からマット6の上面に向かって放射される熱線51,52をこの発熱体20の軸心z方向から見た状態が示されている。この場合、熱線51,52のうちの発熱体20の中心からマット6の上面に向かって直接放射される直射熱線51は、実線で示されている。また、熱線51,52のうちの発熱体20の中心から放射された後に反射面31によって反射されてからマット6の上面に向かって放射される反射熱線52は、二点鎖線で示されている。また、図11は上記の直接熱線51のみを示す図10と同様の図であり、図12は上記の反射熱線52のみを示す図10と同様の図である。
図10及び図11に示すように、発熱体20の中心からマット6の上面の中心までの距離は、発熱体20の中心からマット6の上面の縦方向の端部(頭部側及び脚部側)までの距離と比べて短い。すなわち、マット6の上面の中心付近は、側部に比べて発熱体20が近い位置に配置されている。このため、発熱体20から下方に向かって放射される直射熱線51は、マット6の上面の縦方向の中心付近においては放射距離が比較的短くて入射角も比較的小さくなっている。
一方、反射熱線52は、図10及び図12に示すように、発熱体20から上方に向かって拡散放射される直射熱線51が各反射面部31a〜31lで反射して、マット6の上面に向かって放射される。そして、各反射面部31a〜31lは、反射面31の中央から端部に向かうにつれて、中央の反射面部31aに対して大きく傾斜して設けられているので、発熱体20から上方に向かって拡散放射される直射熱線51は、各反射面部31a〜31lにより反射させられることで、マット6の上面に向かって効率的に放射される。また、各反射面部31a〜31lのうち中央側の反射面部の幅を小さく、端部側の反射面部の幅を大きく設定している。このため、反射面31の中心付近では、細かく区切られた反射面部により各反射面部の接続部が多く設けられることで、これら接続部により熱線の正反射を阻害して、反射面部から反射される反射熱線52の量を少なくすることができる。また、反射面31の端部付近では、大きく区切られた反射面部が設けられているので、接続部を少なくでき、反射面部から反射される反射熱線52の量を多くすることができる。
このように、本実施形態の保育器1においては、反射面31によって反射されてからマット6の上面に向かって放射される反射熱線52の放射分布を調整し、この調整された反射熱線52と、発熱体20からマット6の上面に向かって直接放射される直接熱線51とを重ね合せることにより、長方形状のマット6の上面全体をほぼ一様に又はおよそ一様に温度むらを生じさせることなく加温できる。具体的には、マット6のほぼ長方形状の上面のうちのどの箇所で測定しても、このマット6の上面の温度と設定温度との温度差は1℃程度である。したがって、処置者は、マット6の上面のいずれの箇所に児を位置させても、児を一様に加温できる。
また、本実施形態の保育器1では、加熱器10の発熱体20をマット6の上面の中心の上方に配置するとともに、反射器30を発熱体20の上方に配置していることから、反射器30の反射面31を、複雑な形状とすることなく簡単な形状で形成することができる。特に、本実施形態の保育器1では、その中央を基準にして対称形状に設けていることから、容易に形成することができる。さらに、反射面31は、平面矩形状の反射面部31a〜31lを複数連接させた簡単な構成により形成されていることから、容易に形成することができる。また、各反射面部31a〜31lは、反射面31の中央から端部に向かうにつれて、中央の反射面部に対して大きく傾斜して設けているので、発熱体20から上方に向かって拡散放射される熱線を各反射面部31a〜31lで反射させて、マット6の上面に向かって効率的に放射させることができる。
さらに、上記実施形態のように、各反射面部31a〜31lを自由曲線の接線上に配置した形状の反射面31とすることで、発熱体20を点源として放射される熱線をマット6の上面に向かって収束させることができ、マット6の上面を効率的に加温することができる。
また、反射器30は、図6及び図7に示すように、反射面31の軸z方向の両側部を塞ぐ一対の側部反射面33を備えており、この一対の側部反射面33は、反射面31の中央から端部にかけて互いに離間するように傾斜して設けられていることから、これら側部反射面33により、発熱体20から放射される熱線を反射面31の両側部から逃すことなくマット6の上面に収束させることができ、発熱体20による加温効率をより一層向上させることができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 保育器
2 キャスター
3 基台
4 下側支柱
5 臥床台
6 マット
7 落下防止板
8 上側支柱
9 キャノピ
10 加熱器
20 発熱体
30 反射器
31 反射面
31a〜31l 反射面部
32 上側反射板部
33 側部反射面
34 側部反射板部
35 被取付部
36 帯状突出部
37 屈曲部
38 貫通孔
81 制御表示部
82 取付レール
91 照明灯

Claims (3)

  1. 児を横たわらせるためのマットと、
    該マットの上面に熱線を放射することができる加熱器とを備え、
    前記加熱器は、
    前記マットの前記上面の中心に対してほぼ上方にその中心を有するロッド状の発熱体と、該発熱体をその軸心周りに上方から覆う反射面を有する反射器とを備え、
    前記反射面は、上記発熱体の軸心方向とほぼ平行に延在する複数の平面矩形状の反射面部を該軸心方向と直交する方向に互いに隣接して順次配列することにより構成されており、
    各反射面部は、前記反射面の中央から前記直交する方向の端部に向かうにつれて、前記反射面の中央に配置される前記反射面部に対して大きく傾斜して設けられるとともに、幅が大きく設けられており、
    前記反射面により反射されて前記マットの上面に向かって放射される反射熱線と、前記加熱器から前記マットの上面に向かって直接放射される直接熱線とを重ね合わせることにより、前記マットの上面全体をほぼ一様に加熱することを特徴とする保育器。
  2. 前記反射面の前記反射面部は、前記軸方向と直交する方向の切断面が、自由曲線の接線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の保育器。
  3. 前記反射器は、前記反射面の前記軸方向の両側部を塞ぐ一対の側部反射面を備えており、該一対の側部反射面は、前記反射面の中央から前記直交する端部にかけて互いに大きく離間するように傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保育器。
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