JP6610281B2 - 情報処理装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、センサ電池における消費電力量の制御に関する。
Internet of Things(IoT)は、一意に識別可能なもの(Things)がインターネットやクラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。このようなIoTサービスの一例として、複数のセンサを分散配置し、センサが測定した環境データ(温度、水温、水位など)を収集し分析するサービスがある。今までは、現地に人が赴き人手で環境データの測定を行っていた。センサを様々な箇所に配置し、センサからのデータを収集することで、人が現地に行かずともデータを収集可能となる。
センサからのデータを収集及び分析することで、人手による測定の手間は省ける。一方、センサは内蔵の電池で稼動するため、電池が切れると人手による電池交換の手間が増える。そのため、センサの電池交換の回数を減らすため、センサの電池電力の省電力化が望まれる。
建物の使用電力を、電力を測定する計測機器が測定した電力値に基づく電力の時系列データとして収集し、時系列データに基づいて需要電力を予測することで、予測期間の予測電力を予測し、節電目標を立案する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
自然エネルギーを利用した発電付き測定通信装置で、予測した発電力に基づいて測定間隔及び送信間隔を制御し、省電力を図る技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2015−23668号公報 特開2003−346271号公報
センサの電池電力の省電力化のためには、環境データの取得(測定)頻度を減らすことが効果的である。具体的には、測定時や通信時などの動作時以外に、センサをスリープさせることで、省電力化することができる。一方、取得頻度を減らしすぎると、実際の環境データの変動を測定できなくなる可能性が高まる。
そこで、センサの電池における消費電力の省電力化の一例として、環境データの測定データの精度を維持しつつ、環境データの取得頻度を制御する方法がある。具体的には、センサから環境データを収集する情報処理装置は、収集した過去の環境データから、未来の環境データを推定する。情報処理装置は、推定した環境データと実際に測定した環境データとを比較して算出される推定精度に基づいて、センサの取得頻度を制御することができる。
上述したセンサの電池における省電力化の一例では、センサの個別データ(過去の環境データ)を元に取得頻度が個別に制御される。環境データを収集するシステム(環境センシング)において、複数のセンサは疎らに配置され、地域全体の環境データが収集される。環境センシングにおいては、地形などの物理的な特性に応じてセンサの環境データ間に相関が発生する。しかし、個別に取得頻度を制御する処理では、制御処理内に相関を反映させることができない。
例えば、センサA、センサB、センサCの3つの環境センシングにおいて、センサAとセンサBとが似た環境条件に設置され、似た環境データを測定する(相関がある)とする。センサAとセンサBとが個別に取得頻度が制御された場合であっても、センサAとセンサBとは、冗長した環境データを測定し、無駄な電力を消費してしまうという問題がある。
本発明は1つの側面において、複数のセンサ間の相関を検出し、無駄な測定を減らすことで、センサの消費電力の省電力化を図ることを目的とする。
情報処理装置は、収集部、処理部、抽出部、通知部を備える。収集部は、複数のセンサからデータを収集する。処理部は、前記データに基づいて、前記複数のセンサを対象とした回帰分析を行う。抽出部は、前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサをコアセンサとして抽出する。通知部は、抽出されたコアセンサのデータの取得頻度を高く、抽出されなかったセンサのデータの取得頻度を低く設定する命令を前記複数のセンサに通知する。
本発明によれば、複数のセンサ間の相関を検出し、無駄な測定を減らすことで、センサの消費電力の省電力化を図ることができる。
本発明に係るシステムの構成の例を説明する図である。 本発明における回帰分析に係る処理の例を説明する図である。 本発明における回帰分析に係る処理の例を説明する図である。 本発明における回帰分析に係る処理の例を説明する図である。 コアセンサと従属センサの取得頻度の例を説明する図である。 運用フェーズの取得頻度変更処理の例を説明する図である。 モデルの再構築例を説明する図である。 本発明に係るコアセンサテーブルの例を説明する図である。 本発明に係るセンシングデータテーブルの例を説明する図である。 本発明に係る取得頻度テーブルの例を説明する図である。 本発明に係る回帰係数テーブルの例を説明する図である。 規定センサをコアセンサに加える場合の例を説明する図である。 規定センサを設定可能なシステムの構成の例を説明する図である。 規定センサテーブルの例を説明する図である。 検証センサを用いたモデル管理の例を説明する図である。 検証センサを用いたモデル管理に係るシステムの例を説明する図である。 検証センサを用いたモデルテーブルの例を説明する図である。 下水道ネットワークを用いた実施例を説明する図である。 本発明に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 学習フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明するフローチャートである。 学習フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明するフローチャートである。 運用フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明するフローチャートである。 運用フェーズにおけるモデル再構築判定に係る処理の例を説明するフローチャートである。 規定センサを管理する情報処理装置の学習フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明する図である。 規定センサを管理する情報処理装置の学習フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明する図である。 検証センサを用いたシステムに係る情報処理装置の運用フェーズの処理の例を説明するフローチャートである。 検証センサを用いたシステムに係る情報処理装置の運用フェーズの処理の例を説明するフローチャートである。
環境中に複数のセンサが分布するような環境センシングにおいて、本発明は、複数のセンサの測定値の時間をずらした多変量自己回帰モデルにより分析することにより、センサ同士の時空的な結合関係を解析することができる。本発明は、他のセンサとの関係性に基づいてセンサの取得頻度を制御することで、センサの電力消費を抑え、且つ、測定データの精度を維持させることができる。
図1は、本発明に係るシステムの構成の例を説明する図である。システム1000は、複数のセンサ1100、情報処理装置1200、アプリケーションサーバ1300を含む。複数のセンサ1100は、環境中に配置されたセンサ群である。複数のセンサ1100では、環境データが測定されており、測定された環境データは、情報処理装置1200に送信される。情報処理装置1200は、複数のセンサ1100からインターネットやクラウドを介して環境データを収集する。環境データを利用するユーザは、アプリケーションサーバ1300を利用することで、情報処理装置1200に記憶されている情報を閲覧可能である。
本発明に係る情報処理装置1200は、「学習フェーズ」と「運用フェーズ」の2つのフェーズで動作する。学習フェーズは、一定期間、全センサから環境データを収集し、収集した環境データに基づいて複数のセンサ1100の夫々の取得頻度を決めるためのフェーズである。学習フェーズで決定された取得頻度が各センサに設定されると、運用フェーズとなる。運用フェーズでは、複数のセンサ1100の各々は設定された取得頻度に基づいて環境データを測定する。情報処理装置1200は、定期的に環境データを収集する。収集した環境データ内の測定値のない時刻には、情報処理装置1200は、過去の環境データに基づいた推定値をいれる。
<学習フェーズ>
学習フェーズの具体的な処理を、情報処理装置1200の各部の処理と共に説明する。
(A1)ユーザは、アプリケーションサーバ1300を使用して、各センサの取得頻度(測定の時間間隔)及び測定値の許容誤差の範囲(後述する)を指定する。
(A2)収集部1201は、アプリケーションサーバ1300で指定された各センサの取得頻度及び測定値の許容誤差の範囲などを取得する。すると、通知部1202は、複数のセンサ1100に対して取得頻度の設定命令を通知する。
(A3)ユーザが指定した取得頻度で、複数のセンサ1100は、環境データを取得する。
(A4)(A3)の開始から一定時間が経過すると、収集部1201は、全センサ1100から環境データ(センシングデータ)を収集する。収集した環境データの例をセンシングデータ1501で示す。センシングデータ1501は、日時に対応した各センサが取得した環境データを含む。記憶部1210は、センシングデータテーブル1214にセンシングデータ1501を記憶する。
(A5)処理部1205は、センシングデータテーブル1214に記憶された過去と現在のデータを用いて、全センサを対象とした回帰分析を実行する(図2Aで詳しく説明する)。記憶部1210は、回帰係数テーブル1212に回帰係数を記憶する。
(A6)抽出部1203は、回帰分析の結果で求められる回帰係数のうち、回帰係数が所定の閾値以上である組み合わせを抽出する(図2Bで詳しく説明する)。更に、抽出部1203は、抽出された組み合わせから「必要度」を算出し、所定の閾値以上の必要度のあるコアセンサを抽出する(図2B〜図2Cで詳しく説明する)。ここで、「必要度」が高いセンサは、他のセンサへの影響が大きいセンサである。ここで、処理部1205は、全センサを、他のセンサに与える影響の大きいセンサを「コアセンサ」とし、影響を受けるセンサの「従属センサ」に分類する。記憶部1210は、コアセンサをコアセンサテーブル1211に記憶する。影響を与える側のセンサであるコアセンサと、影響を受ける側のセンサである従属センサの組み合わせを「モデル」と称す。
(A7)処理部1205は、コアセンサを対象とした回帰分析を実行する(図2Cで詳しく説明する)。
(A8)推定部1206は、現在のコアセンサと従属センサの組み合わせモデルを用いて、センサの環境データの推定値を算出する。監視部は、推定値が実測値と(A1)で指定された許容誤差の範囲内であるか否かを判定する(図3で詳しく説明する)。許容誤差の範囲外である場合、情報処理装置1200は、必要度の閾値を変更し、(A6)から処理を繰り返す。許容誤差の範囲内である場合、処理部1205は、現在のコアセンサと従属センサの組み合わせモデルを選択する。記憶部1210は、選択したモデルのコアセンサの回帰係数を、回帰係数テーブル1212に記憶する。
(A9)処理部1205は、コアセンサテーブル1211を参照し、コアセンサと従属センサの取得頻度を決定する。通知部1202は、モデル内のコアセンサと従属センサ各々に対して取得頻度の設定命令を通知する。取得頻度は、例えば、取得頻度情報1502である。取得頻度情報1502の例では、センサ1に100分、センサ2には10分、センサ3には100分が設定されている。ここで、センサ2は、コアセンサであるため、取得頻度が短く設定されている。センサ1とセンサ3は、コアセンサ(センサ2)の従属センサである。記憶部1214は、取得頻度情報1502を取得頻度テーブル1213に記憶する。
(A1)〜(A9)の結果、影響を与える側であるコアセンサには、従属センサよりも取得頻度が高く設定される。一方、影響を受ける側である従属センサには、コアセンサよりも取得頻度が低く設定される。このように、複数のセンサにおける相関関係にあるセンサを特定し、影響を受ける側のセンサの無駄な取得頻度を減らすことで、全てのセンサを総合的に見ると消費電力を低減させることができる。
取得頻度が複数のセンサ1100に設定されると、システム1000は、運用フェーズに移ることができる。
<運用フェーズ>
(B1)複数のセンサ1100は、各々に設定された取得頻度に基づいて環境データを測定する。
(B2)収集部1201は、定期的に、全センサから環境データを収集する。収集した環境データの例をセンシングデータ1601で示す。センシングデータ1601の例では、センサ2(コアセンサ)はデータを持つものの、同時刻においてセンサ1とセンサ3(従属センサ)はデータがない。記憶部1210は、センシングデータテーブル1214にセンシングデータ1601を記憶する。
(B3)推定部1206は、データが格納されていないセンサ1とセンサ3の環境データを推定する。例えば、センシングデータ1501のセンサ2の「0.1、1.2、0.5、0.1」という値と、センシングデータ1601のセンサ2の「0.1、1.2、0.5、0.1」という値が一致する。すると、推定部1206は、センシングデータ1501に基づいてセンシングデータ1601のセンサ1とセンサ3の環境データを推定し、センシングデータ1602として記憶部1210に記憶させる。
(B4)監視部1204は、センサ1とセンサ3(従属センサ)の推定した値と、実測値とを比較し、誤差があるか否かを判定する。(今回の例では、実測値なし)誤差が所定の値よりも小さい(推定精度が良い)場合、処理を(B1)から繰り返す。
(B5)誤差が所定の値よりも大きい(推定精度が悪い)場合、通知部1202は、誤差が大きい従属センサの取得頻度を上げる命令を、該従属センサに通知する。
(B6)取得頻度が変更された従属センサが多い場合、情報処理装置1200は、再度(A1)から処理を繰り返す。
このように運用フェーズにおいて情報処理装置1200は、推定精度に基づいて取得頻度を変更する。推定精度が悪い従属センサが増えた場合、再度コアセンサと従属センサのモデルを再構築する。このようにすることで、最適なモデルに従って再度従属センサの無駄な取得頻度を減らすことができ、全てのセンサを総合的に見ると消費電力を低減させることができる。
図2A〜図2Cは、本発明における回帰分析に係る処理の例を説明する図である。図2A〜図2Cは、センサ5台(2001a〜2001e)を用いて回帰分析に係る処理の例を説明する。
図2A〜図2Cの左側の列は、時刻t−1におけるセンサ5台(2001a〜2001e)を示す。一方、右側の列は、時刻tにおけるセンサ5台(2001a〜2001e)を示す。時刻tを「現在」の時刻とし、時刻t−1を「過去」の時刻とする。
ここで、過去(時刻t−1)にセンサ5台が取得したデータ値を「x」と仮定する。即ち、データ値xは、センサ2001aが過去(時刻t−1)に取得したデータ値である。データ値xは、センサ2001bが過去(時刻t−1)に取得したデータ値である。データ値xは、センサ2001cが過去(時刻t−1)に取得したデータ値である。データ値xは、センサ2001dが過去(時刻t−1)に取得したデータ値である。データ値xは、センサ2001eが過去(時刻t−1)に取得したデータ値である。
現在(時刻t)にセンサ5台が取得したデータ値を「y」と仮定する。データ値yは、センサ2001aが現在(時刻t)に取得したデータ値である。データ値yは、センサ2001bが現在(時刻t)に取得したデータ値である。データ値yは、センサ2001cが現在(時刻t)に取得したデータ値である。データ値yは、センサ2001dが現在(時刻t)に取得したデータ値である。データ値yは、センサ2001eが現在(時刻t)に取得したデータ値である。
図2Aは、(A5)の全センサを対象とした回帰分析の処理の例である。具体的には、過去のセンサ5台(2001a〜2001e)のデータ値x〜xが、現在のセンサ5台のデータ値y〜yに及ぼす影響の度合いを表す回帰係数を算出する。
回帰係数の算出には、多変数線形自己回帰(AR:AutoRegressive)モデルを用いる。本発明に用いられるARモデルの式を、式1に示す。
式1は、ARモデルとして説明の簡略化のために、AR次数を1としている。yは、現在(時刻t)にn番目のセンサが取得したデータ値である。xは、過去(時刻t−1)にi番目のセンサが取得したデータ値である。βi,nは、データ値yがデータ値xから受ける影響の度合いを示す回帰係数である。εは、誤差である。mは、センサ数である。
図2Aの例では、過去のデータ値x〜xと、現在のデータ値y〜yを用い、式1におけるβi,n(回帰係数)の解を求める。過去のデータ5個と現在のデータ5個の例であるため、βi,n(回帰係数)は25個求められる。
図2Bは、図2Aの過去のデータ5個と現在のデータ5個の矢印で示す組み合わせ(25個)のうち、ARモデルを用いて算出されたβi,n(回帰係数)が所定の閾値よりも大きい組み合わせを抽出した後の例である。βi,n(回帰係数)が所定の閾値よりも小さい場合、過去のデータが現在のデータへの影響が少ないと判定できる。そのため、抽出部1203は、以降の計算処理を減らすため、過去のデータが現在のデータへの影響が少ない組み合わせを削減する。この処理は、(A6)の抽出部1203の処理である。
ここで、図2Bの例は、過去のデータ値x(センサ2001a)が、現在のデータ値y(センサ2001b)、現在のデータ値y(センサ2001c)、現在のデータ値y(センサ2001e)に影響が強いことを示している。図2Bの例は、過去のデータ値x(センサ2001b)が、現在のデータ値y(センサ2001b)、現在のデータ値y(センサ2001c)に影響が強いことを示している。図2Bの例は、過去のデータ値x(センサ2001c)が、現在のデータ値y(センサ2001b)に影響が強いことを示している。図2Bの例は、過去のデータ値x(センサ2001d)が、現在のデータ値y(センサ2001b)、現在のデータ値y(センサ2001d)、現在のデータ値y(センサ2001e)に影響が強いことを示している。図2Bの例は、過去のデータ値x(センサ2001e)が、現在のデータ値y(センサ2001a)に影響が強いことを示している。
次に、抽出部1203は、更に影響が強いセンサをコアセンサとして抽出する((A6)の処理)。そのために、抽出部1203は、まず、「必要度」を算出する。必要度は、式2で表される。
ここで、被参照数は、過去のデータ値が、いくつの現在のデータ値に影響を与えているかを示す数である。参照数は、現在のデータ値が、いくつの過去のデータ値から影響を受けているかを示す数である。
具体的には、過去のデータ値x(センサ2001a)は、3つの現在のデータ値(y、y、y)に影響を強く与える。そのため、センサ2001aの被参照数は3である。一方、現在のデータ値y(センサ2001a)は、過去のデータ値xの影響を受ける。そのため、センサ2001aの参照数は1である。すると、センサ2001aの必要度は、3となる。
過去のデータ値x(センサ2001b)は、2つの現在のデータ値(y、y)に影響を強く与える。そのため、センサ2001bの被参照数は2である。一方、現在のデータ値y(センサ2001b)は、4つの過去のデータ値(x、x、x、x)の影響を受ける。そのため、センサ2001bの参照数は4である。すると、センサ2001bの必要度は、1/4となる。
過去のデータ値x(センサ2001c)は、1つの現在のデータ値(y)に影響を強く与える。そのため、センサ2001cの被参照数は1である。一方、現在のデータ値y(センサ2001c)は、2つの過去のデータ値(x、x)の影響を受ける。そのため、センサ2001cの参照数は2である。すると、センサ2001cの必要度は、1/2となる。
過去のデータ値x(センサ2001d)は、3つの現在のデータ値(y、y、y)に影響を強く与える。そのため、センサ2001dの被参照数は3である。一方、現在のデータ値y(センサ2001d)は、1つの過去のデータ値(x)の影響を受ける。そのため、センサ2001dの参照数は1である。すると、センサ2001dの必要度は、3となる。
過去のデータ値x(センサ2001e)は、1つの現在のデータ値(y)に影響を強く与える。そのため、センサ2001eの被参照数は1である。一方、現在のデータ値y(センサ2001e)は、2つの過去のデータ値(x、x)の影響を受ける。そのため、センサ2001eの参照数は4である。すると、センサ2001eの必要度は、1/4となる。
このような必要度の結果を元に、抽出部1203は、所定の閾値以上の必要性のあるセンサを、コアセンサとして分類する。ここでは、必要度の高いセンサ2001aとセンサ2001dが、コアセンサとなる。その他のセンサ2001b、2001c、2001dなどは、従属センサとして分類される。
図2Cは、抽出部1203により、必要度に基づいてコアセンサと従属センサの組み合わせが抽出された後の例である。図2Cの例では、センサ2001aとセンサ2001dがコアセンサに分類され、センサ2001b、2001c、2001dが従属センサに分類されたモデルである。処理部1205は、コアセンサを対象とした回帰分析を再度行い、記憶部1201に回帰係数を記憶する。ここで算出された回帰係数は、例えば、後述する処理(例えば図6)で用いられる。
図3は、コアセンサと従属センサの取得頻度の例を説明する図である。図3は、センサ5台(2001a〜2001e)の環境データを取得する取得頻度の例である。図3の横軸は、時刻t−4〜時刻tまでの時間軸を示す。
図2Cの例のように、各センサがコアセンサと従属センサに分類されると、各センサに取得頻度が設定される。コアセンサでは、取得頻度が短く設定される。従属センサでは、取得頻度が長く設定される。図3の例においてコアセンサ(センサ2001a、センサ2001d)は、○で表される全てのタイミング(時刻t−4〜時刻t)でデータを取得する従属センサ(センサ2001b、センサ2001c、センサ2001e)は、○で表される時刻t−4と時刻tのタイミングでデータを取得し、点線の○で表される時刻t−3〜時刻t−1の間はデータを取得しない。このような設定がなされると、情報処理装置は、運用フェーズに移行する。
このように、複数のセンサにおける相関関係にあるセンサを特定し、影響を受ける側のセンサの無駄な取得頻度を減らすことで、全てのセンサを総合的に見ると消費電力を低減させることができる。
図4は、運用フェーズの取得頻度変更処理の例を説明する図である。情報処理装置1200がセンサから環境データを収集した場合、従属センサにおける点線の○で表される時刻のデータは取得できない。そのため、情報処理装置1200の推定部1206は、過去の環境データなどから、従属センサのデータが格納されていない時刻の環境データを推定する。
更に、監視部1204は、従属センサの実際のデータを取得するタイミングで、推定値と実測値とを比較し、誤差があるか否かを判定する。図4の例では、左から5番目のタイミングで、監視部1204は、推定値と実測値を比較し、誤差があるか否か(推定精度が高いか否か)を判定する。
一例として、センサ2001b(上から2番目の行のセンサ)の推定精度が低い場合、監視部1204は、推定精度が低いと判定するタイミング(実測値を取得し、推定値と比較できる左から5番目のタイミング)で、該センサのデータの取得頻度を上げる。その後、センサ2001bは、変更された取得頻度でデータを取得する。
このように運用フェーズにおいて情報処理装置1200は、推定精度に基づいて取得頻度を変更する。これにより、実測値と推定値との誤差を減らすことができる。
図5は、モデルの再構築例を説明する図である。図5のモデル3001は、図2Cの学習フェーズで決定されたコアセンサと従属センサの組み合わせのモデルである。しかし、図4に示したように、運用フェーズでは、推定精度に応じて、従属センサのデータの取得頻度が変更されていく。
データの取得頻度が変更された従属センサの数が一定数以上になった場合、情報処理装置1200は、現在のモデルは、最適ではないと判定する。すると、情報処理装置1200は、学習フェーズから処理をやり直し、例えば、モデル3002のようなコアセンサと従属センサの組み合わせを得てもよい。モデル3002では、センサ2001bとセンサ2001d(上から2番目と4番目)がコアセンサに分類され、センサ2001a、センサ2001c、センサ2001eが従属センサに分類された例である。
このように運用フェーズにおいて情報処理装置1200は、推定精度に基づいて取得頻度を変更する。推定精度が悪い従属センサが増えた場合、再度コアセンサと従属センサのモデルを再構築する。このようにすることで、最適なモデルに従って再度従属センサの無駄な取得頻度を減らすことができ、全てのセンサを総合的に見ると消費電力を低減させることができる。
図6は、本発明に係るコアセンサテーブルの例を説明する図である。コアセンサテーブル1211は、処理(A6)で抽出されたコアセンサの一覧を保持する。コアセンサテーブル1211に保持されるコアセンサは、センサを識別する識別情報(ID:Identifier)で管理される。
コアセンサテーブル1211は、(A9)の処理で通知部1201が各センサに取得頻度を設定する際に参照される。通知部1202は、コアセンサテーブル1211に保持されているセンサをコアセンサとし、保持されていないセンサを従属センサとする。通知部1202は、コアセンサの取得頻度を高く、従属センサの取得頻度を低く設定する命令を送信し、各センサに設定させる。
図7は、本発明に係るセンシングデータテーブルの例を説明する図である。センシングデータ1501は、日時と、日時に対応した各センサの項目を持つ。図7のセンシングデータ1501の例は、12時〜12時00分30秒に対応する各センサ1〜3(センサID)の環境データである。なお、時間やセンサの数などは、一例であり、何ら限定するものではない。
センシングデータテーブル1501は、収集部1201が収集した環境データである。また、収集対象のセンサが従属センサである場合、環境データが該当時間にないこともある。その際は、推定部1206が、過去データに基づいてデータのない時刻の環境データを推定し、補間する((B3)の処理)。
図8は、本発明に係る取得頻度テーブルの例を説明する図である。取得頻度テーブル1213は、センサIDと取得頻度の項目を持つ。
処理部1205は、コアセンサテーブル1211を参照し、コアセンサと従属センサの取得頻度を決定する。ここで、処理部1205は、コアセンサの取得頻度を短くし、従属センサの取得頻度を長くする。なお、コアセンサと従属センサに設定される具体的な取得頻度の時間間隔は、予め決められている。記憶部1214は、処理部1205で決められた取得頻度を取得頻度テーブル1213に記憶する。
図8の例では、センサ1は、従属センサであるため、取得頻度10(分)が設定されている。センサ2とセンサ3は、コアセンサであるため、取得頻度1(分)が設定されている。
通知部1202は、取得頻度テーブル1213の情報を参照し、該取得頻度の設定命令を複数のセンサに通知する。命令を受信したセンサは、各々に設定された取得頻度に基づいて環境データを取得する。
更に、運用フェーズでは、推定値と実測値の誤差が所定の値よりも大きくなってしまった場合、処理部1205は、誤差の大きくなったセンサの取得頻度を高くなるよう修正する。通知部1202が更新された取得頻度に基づいて設定命令をセンサに通知する。取得頻度の修正の対象となったセンサは、命令に基づいて取得頻度を設定する。
図9は、本発明に係る回帰係数テーブルの例を説明する図である。回帰係数テーブル1212は、回帰分析の結果である回帰係数を、接続元(x)のセンサと接続先(y)のセンサに対応づけて記憶している。
接続元(x)のセンサ1〜3は、式1を用いた回帰分析の際にxのi番目のセンサとして用いられるセンサである。接続先(y)のセンサ1〜3は、式1を用いた回帰分析の際にyのn番目のセンサとして用いられるセンサである。これらのセンサで取得された環境データを式1に代入することで、式1の解としてβi,n(回帰係数)を求めることができる。
<規定センサ追加>
図10は、規定センサをコアセンサに加える場合の例を説明する図である。図2A〜図2Cの例では、センサ2001a〜センサ2001eからコアセンサを抽出している。しかし、環境によっては、あるセンサが他のセンサに影響を与えるコアセンサになることが分かっている場合がある。
図10の例では、センサ2001eがコアセンサになることが予め分かっていると仮定する。以下、コアセンサと予め分かっているセンサを、「規定センサ」と称す。規定センサが分かっている場合、学習フェーズの処理(A1)〜(A9)の処理のうち、(A6)のコアセンサの抽出処理を削減できる。
図11は、規定センサを設定可能なシステムの構成の例を説明する図である。図11のシステム1000において、図1と同じものは同じ番号を付している。図11のシステム1000の記憶部1210は、図1のシステム1000の記憶部1210から更に規定センサテーブル5001を記憶する。
規定センサテーブル5001には、コアセンサと予め分かっているセンサが記憶されている。そのため、抽出部1203のコアセンサを抽出処理などにおいて計算量が削減される。
一方、(A9)の処理のように、処理部1205がコアセンサテーブル1211を参照する際に、処理部1205は、規定センサテーブル5001も参照する。その後、処理部1205は、コアセンサテーブル1211と規定センサテーブル5001に基づいて、コアセンサと分類されているセンサIDを取得できる。
図12は、規定センサテーブルの例を説明する図である。規定センサテーブル5001は、コアセンサとして予め分かっているセンサの一覧を保持する。規定センサテーブル5001に保持されるコアセンサは、センサを識別する識別情報(ID)で管理される。
規定センサテーブル5001に保持されているセンサは、例えば、ユーザによって設定可能である。
<検証センサを用いたモデル管理>
モデルは、環境などの物理的なモデルと関係がある。例えば、降雨であれば移動性の低気圧、局所的に発達した積乱雲、台風などは、一定の期間内を見ると似通った降雨パターンの物理的なモデルである。一方、長い期間で見ると、異なる降雨パターンが時間的に不連続に出現することになる。
降雨パターンに対応したモデルが既に決まっている(又は既に学習フェーズでモデルを構築済みである)場合、学習フェーズ(A1)〜(A9)の処理を繰り返すのは非効率的である。
そこで、第2の実施形態に係るシステムは、運用フェーズにおいて、過去に構築されたモデルを記憶しておき、環境の変化に応じて過去のモデルから誤差の少ないモデルを選択可能なシステムである。
図13は、検証センサを用いたモデル管理の例を説明する図である。第2の実施形態に係る情報処理装置1200の記憶部1210は、学習フェーズで過去に構築されたモデルを記憶する。図13のモデル3100、モデル3200、モデル3300は、過去に構築したモデルの例である。モデル3100、モデル3200、モデル3300は、学習フェーズの処理(A1)〜(A9)の処理により構築されたモデルである。
モデル3100は、センサ2001aとセンサ2001dがコアセンサとして抽出されたモデルである。そのため、コアセンサであるセンサ2001aとセンサ2001dには、データの取得頻度が短く設定されている。
モデル3200は、センサ2001bとセンサ2001dがコアセンサとして抽出されたモデルである。そのため、コアセンサであるセンサ2001bとセンサ2001dには、データの取得頻度が短く設定されている。
モデル3300は、センサ2001bとセンサ2001eがコアセンサとして抽出されたモデルである。そのため、コアセンサであるセンサ2001bとセンサ2001eには、データの取得頻度が短く設定されている。
ここで、第2の実施形態に係るシステムでは、複数のセンサは、コアセンサと従属センサ、更に、「検証センサ」に分類される。検証センサは、コアセンサとは別に高頻度でデータを取得するセンサである。検証センサは、従属センサに分類されたセンサのうち、(A6)の所定の閾値(第1の閾値)とは別の第2の閾値よりも大きいものを選択する。検証センサは、高頻度で実測値を取得する。情報処理装置1200の推定部1206は、該検証センサの時刻毎の推定値を過去データから推定する。監視部1204は、随時、検証センサの推定値と実測値とを比較し、推定誤差を算出する。
図13の例では、モデル3100の検証センサは、点線の○で示すセンサ2001bである。モデル3200の検証センサは、点線の○で示すセンサ2001aである。モデル3300の検証センサは、点線の○で示すセンサ2001dである。
処理部1205は、例えば、現在のモデルの検証センサがセンサ2001bである場合、過去のモデル3100〜3300を仮定した場合の推定誤差が最も小さくなるモデルを選択する。過去のモデルに推定誤差が小さくなるものがない場合、情報処理装置1200は、再度学習フェーズの処理を実行する。
図14は、検証センサを用いたモデル管理に係るシステムの例を説明する図である。図14のシステム1000において、図1と同じものは同じ番号を付している。図14のシステム1000の記憶部1210は、図1のシステム1000の記憶部1210から更にモデルテーブル5002を記憶する。
モデルテーブル5002が過去に構築されたモデルを保持しておき、環境の変化に応じて過去のモデルから誤差の少ないモデルを選択することで、同じ環境の学習フェーズを繰り返し実行することを回避することができる。
図15は、検証センサを用いたモデルテーブルの例を説明する図である。モデルテーブル5002は、モデルID、コアセンサID、検証センサID、回帰係数IDの項目を備える。モデルIDは、過去に構築されたモデルを識別する識別情報である。コアセンサIDは、過去に構築されたモデルで抽出されたコアセンサを識別するセンサの識別情報である。検証センサIDは、過去に構築されたモデルで抽出された検証センサを識別するセンサの識別情報である。回帰係数IDは、過去に構築されたモデルの回帰分析における回帰係数を記憶した回帰係数テーブルを識別する識別情報である。第2の実施形態では、回帰係数テーブルは、モデル毎に複数記憶されている。
モデルテーブル5002が過去に構築されたモデルを保持しておき、環境の変化に応じて過去のモデルから誤差の少ないモデルを選択することで、同じ環境の学習フェーズを繰り返し実行することを回避することができる。
図16は、下水道ネットワークを用いた実施例を説明する図である。下水道ネットワークでは、水位を予測することがある。65個の水位センサをマンホール毎に設置し、水位センサの測定をできるだけ少なく抑え、かつ一定の測定精度を確保したい。水位センサはマンホール裏面などに赤外線による検知装置を備え、電柱などに設置したゲートウェイ装置までzigbeeなどの無線規格により送信する。ゲートウェイとセンシングサーバはインターネットを介して接続される。サービスを提供するサービスサーバはセンサデータをセンサシングサーバから取得し、水位データを統計処理した洪水予測情報をユーザ端末に配信する。
サービスの提供にあたって、65個のセンサ値を時間分解能1分でサービス提供者が希望するとする。学習時間は時間分解能にARモデル次数を乗じた時間が最低限必要となり、AR次数5で行うとすれば5分となる。ここでは学習データ数を12個として5分と12個の乗算から1時間(60分)とする。
まずモデルが存在しない状態でシステムを開始するとする。起動時は全てのセンサについて取得間隔は1分が設定されているものとする。起動後全てのセンサを最短間隔で取得し一定時間(例えば1時間)データを収集すると、学習フェーズ(A1)〜(A9)が開始される。まず全てのセンサを説明変数とする回帰分析を実施し、回帰係数の絶対値が一定値以上(例えば0以上)となる係数を抽出し、センサ値間の相互関係に基づいた特徴量「必要度」を算出する。その際回帰分析はL1正則化を施したLASSO回帰で行うのが望ましい。「必要度」の値が一定のしきい値(たとえば2.0)を超えるセンサをコアセンサとしてコアセンサテーブルに登録し、更にこれらのみを説明変数とする回帰分析を行い、結果を回帰係数テーブルに保存する。しきい値はある一定の範囲で変化させ、全体平均誤差が最も小さくなるような値を設定するようにしてもよい。同時にセンサごとにデータ取得間隔を設定する(例えばコアセンサは1分、その他のセンサは30分)。コアセンサは取得した値をそのまま、その他のセンサについてはコアセンサから取得した値に回帰係数を適用して推定した値をサービスに提供する。
図17は、本発明に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を説明する図である。情報処理装置1200は、プロセッサ11、メモリ12、バス15、外部記憶装置16、ネットワーク接続装置19を備える。さらにオプションとして、情報処理装置1200は、入力装置13、出力装置14、媒体駆動装置17を備えても良い。情報処理装置1200は、例えば、コンピュータなどで実現されることがある。
プロセッサ11は、Central Processing Unit(CPU)を含む任意の処理回路とすることができる。プロセッサ11は、抽出部1203、監視部1204、処理部1205、推定部1206として動作する。なお、プロセッサ11は、例えば、外部記憶装置16に記憶されたプログラムを実行することができる。メモリ12は、記憶部1210として動作し、コアセンサテーブル1211、回帰係数テーブル1212、取得頻度テーブル1213、センシングデータテーブル1214を含む。更に、メモリ12は、規定センサテーブル5001、モデルテーブル5002を含んでもよい。さらに、メモリ12は、プロセッサ11の動作により得られたデータや、プロセッサ11の処理に用いられるデータも、適宜、記憶する。ネットワーク接続装置19は、他の装置との通信に使用され、収集部1201、通知部1202として動作する。
入力装置13は、例えば、ボタン、キーボード、マウス等として実現され、出力装置14は、ディスプレイなどとして実現される。バス15は、プロセッサ11、メモリ12、入力装置13、出力装置14、外部記憶装置16、媒体駆動装置17、ネットワーク接続装置19の間を相互にデータの受け渡しが行えるように接続する。外部記憶装置16は、プログラムやデータなどを格納し、格納している情報を、適宜、プロセッサ11などに提供する。媒体駆動装置17は、メモリ12や外部記憶装置16のデータを可搬記憶媒体18に出力することができ、また、可搬記憶媒体18からプログラムやデータ等を読み出すことができる。ここで、可搬記憶媒体18は、フロッピイディスク、Magnet-Optical(MO)ディスク、Compact Disc Recordable(CD−R)やDigital Versatile Disc Recordable(DVD−R)を含む、持ち運びが可能な任意の記憶媒体とすることができる。
図18Aと図18Bは、学習フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明するフローチャートである。図18Aと図18Bの処理は、学習フェーズ(A1)〜(A9)の処理を説明するフローチャートである。学習フェーズでは、ユーザは、まずアプリケーションサーバ1300を使用して、学習フェーズの対象となるセンサ数、取得頻度、及び収集頻度を入力する。これらの設定が、情報処理装置1200及び複数のセンサ1100に設定される。
収集部1201は、全センサ1100から環境データ(センシングデータ)を収集する(ステップS101)。処理部1205は、全センサのセンシングデータを説明変数として式1を用いた回帰分析を実行する(ステップS102)。抽出部1203は、回帰分析の結果で求められる回帰係数のうち、回帰係数が所定の閾値以上である組み合わせを抽出する(ステップS103)。抽出部1203は、センサ毎の「必要度」を算出する(ステップS104)。抽出部1203は、センサ毎の必要度が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。
必要度が所定の閾値以上である場合(ステップS105でYES)、抽出部1203は、該当センサをコアセンサとして分類し、記憶部1210のコアセンサテーブル1211に記憶させる(ステップS106)。必要度が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS105でNO)、該当センサを従属センサとして分類する(ステップS107)。抽出部1203は、全センサの分類が完了したか否かを判定する(ステップS108)。全センサの分類が完了していない場合(ステップS108でNO)、情報処理装置1200は、処理をステップS105から繰り返す。全センサの分類が完了している場合(ステップS108でYES)、情報処理装置1200は、次のステップS109の処理を実行する。
処理部1205は、コアセンサを対象とした(コアセンサが取得したデータを説明変数とした)回帰分析を実行する(ステップS109)。推定部1206は、現在のコアセンサと従属センサの組み合わせモデルを用いて、センサの環境データの推定値を算出する(ステップS110)。監視部1204は、推定値が実測値の推定誤差が許容誤差の範囲内であるか否かを判定する(ステップS111)。
推定誤差が許容誤差の範囲内である場合(ステップS111でYES)、記憶部1210は、選択したモデルのコアセンサの回帰係数を、回帰係数テーブル1212に記憶する(ステップS112)。通知部1202は、モデル内のコアセンサと従属センサ各々に対して取得頻度の設定命令を通知する(ステップS113)。
抽出部1203は、分類したセンサの情報を一旦クリアする(ステップS114)。抽出部1203は、ステップS105で用いた所定の閾値の値を下げる(ステップS115)。更新された閾値を用いて、抽出部1203は、処理をステップS105から繰り返す。
ステップS113が終了すると、情報処理装置1200は、図19で後述する運用フェーズの処理を開始する。
このようなフロー処理により、影響を与える側であるコアセンサには、従属センサよりも取得頻度が高く設定される。一方、影響を受ける側である従属センサには、コアセンサよりも取得頻度が低く設定される。このように、複数のセンサにおける相関関係にあるセンサを特定し、影響を受ける側のセンサの無駄な取得頻度を減らすことで、全てのセンサを総合的に見ると消費電力を低減させることができる。
図19は、運用フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明するフローチャートである。処理部1205は、環境データを収集する時刻か否かを判定する(ステップS201)。環境データを収集する時刻でない場合(ステップS201でNO)、処理部1205は、処理をステップS201から繰り返す。
環境データを収集する時刻である場合(ステップS201でYES)、収集部1201は、全センサから環境データを収集する(ステップS202)。
処理部1205は、収集した環境データにコアセンサの環境データが含まれているか否かを判定する(ステップS203)。コアセンサの環境データを取得できない場合(ステップS203でNO)、記憶部1210は、センシングデータテーブル1214の該当時間にエラーを記憶する(ステップS204)。処理部1205は、処理をステップS201から繰り返す。
推定部1206は、従属センサの環境データを推定した推定値を算出し、補間する(ステップS205)。監視部1204は、推定した推定値と従属センサの実測値とを比較し、誤差が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS206)。誤差が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS206でYES)、情報処理装置1200は、処理をステップS201から繰り返す。
一方、誤差が所定の閾値よりも大きい場合(ステップS206でNO)、通知部1202は、誤差が大きい従属センサの取得頻度を上げる命令を、該従属センサに通知する(ステップS207)。ステップS207の処理が終了すると、情報処理装置1200は、処理をステップS201から繰り返す。
図20は、運用フェーズにおけるモデル再構築判定に係る処理の例を説明するフローチャートである。図20のフローチャートは、図19とステップS201〜ステップS206の処理は同一であるため、同じステップ番号を付している。
図20のフローチャートでは、誤差が所定の閾値よりも大きい場合(ステップS206でNO)、情報処理装置1200は、モデルの再構築をするため、学習フェーズに処理を移行する(ステップS301)。これにより、情報処理装置1200の運用フェーズは、一旦処理を終了する。
図21A及び図21Bは、規定センサを管理する情報処理装置の学習フェーズにおける情報処理装置の処理の例を説明する図である。図21Aと図21Bの処理は、図18Aと図18Bの処理のステップS101〜ステップS115は同じ処理であるため、同じ番号を付す。
規定センサを管理する場合、ステップS113の後に、通知部1202は、規定センサに対応した取得頻度の設定命令を、該規定センサに通知する(ステップ401)。
このように、規定センサの取得頻度の設定命令を最後に通知することで、規定センサがモデルでコアセンサとして選択されていない場合でも、自動的にコアセンサとして動作させることができる。
また、ステップS105の必要度を算出する処理の対象から、該規定センサを外してもよい。このようにすることで、計算量を削減することも可能である。
図22A及び図22Bは、検証センサを用いたシステムに係る情報処理装置の運用フェーズの処理の例を説明するフローチャートである。処理部1205は、環境データを収集する時刻か否かを判定する(ステップS501)。環境データを収集する時刻でない場合(ステップS501でNO)、処理部1205は、処理をステップS501から繰り返す。環境データを収集する時刻である場合(ステップS501でYES)、収集部1201は、全センサから環境データを収集する(ステップS502)。
処理部1205は、収集した環境データにコアセンサの環境データが含まれているか否かを判定する(ステップS503)。コアセンサの環境データを取得できない場合(ステップS503でNO)、記憶部1210は、センシングデータテーブル1214の該当時間にエラーを記憶する(ステップS504)。処理部1205は、処理をステップS501から繰り返す。
推定部1206は、検証センサの環境データを推定した推定値を算出する(ステップS505)。監視部1204は、推定した推定値と従属センサの実測値とを比較し、誤差が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS506)。誤差が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS506でYES)、情報処理装置1200は、処理をステップS501から繰り返す。
一方、誤差が所定の閾値よりも大きい場合(ステップS506でNO)、記憶部1210を現在のモデルをモデルテーブル5002に記憶する(ステップS507)。抽出部1203は、誤差が所定の閾値よりも小さくなるモデルがモデルテーブル5002に記憶されているか否かを判定する(ステップS508)。モデルテーブル5002にモデルが記憶されている場合(ステップS508でYES)、抽出部1203は、誤差の最も小さいモデルを選択する(ステップS509)。通知部1202は、選択されたモデルに応じて分類された各種センサに取得頻度の設定変更命令を通知する(ステップS510)。
モデルテーブル5002にモデルが記憶されていない場合(ステップS508でNO)、情報処理装置1200は、運用フェーズを終了し、再度学習フェーズに処理を戻す(ステップS511)。
モデルテーブル5002が過去に構築されたモデルを保持しておき、環境の変化に応じて過去のモデルから誤差の少ないモデルを選択することで、同じ環境の学習フェーズを繰り返し実行することを回避することができる。
1000 システム
1100 センサ
1200 情報処理装置
1201 収集部
1202 通知部
1203 抽出部
1204 監視部
1205 処理部
1206 推定部
1210 記憶部
1211 コアセンサテーブル
1212 回帰係数テーブル
1213 取得頻度テーブル
1214 センシングデータテーブル
1300 アプリケーションサーバ
5001 規定センサテーブル
5002 モデルテーブル

Claims (15)

  1. 複数のセンサからデータを収集する収集部と、
    前記データに基づいて、前記複数のセンサを対象とした回帰分析を行う処理部と、
    前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサをコアセンサとして抽出する抽出部と、
    抽出された前記コアセンサを識別する情報を記憶する記憶部と、
    前記コアセンサのデータの取得頻度を高く設定し、前記複数のセンサのうち前記コアセンサとして抽出されていないセンサである従属センサにおけるデータの取得頻度をコアセンサに設定した取得頻度よりも低く設定する命令を前記複数のセンサに通知する通知部と、を備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記従属センサがデータを取得していない時間のデータを、過去のデータに基づいて推定する推定部と、
    前記従属センサのデータの実測値と、推定した推定値との誤差が所定の閾値よりも大きいか否かを監視する監視部と、を備え、
    前記通知部は、
    前記誤差が前記所定の閾値よりも大きいセンサを対象に、データの取得頻度を高くする設定命令を通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記監視部で前記誤差が前記所定の閾値よりも大きいセンサが、所定の数よりも多いと判定された場合、
    前記処理部は、前記複数のセンサを対象とした回帰分析を再度実行し、
    前記抽出部は、前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサを、新しいコアセンサとして抽出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記記憶部は、コアセンサとして予め設定されるセンサである規定センサを識別する識別情報を記憶し、
    前記通知部は、前記規定センサに応じた取得頻度を設定する命令を通知する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の情報処理装置。
  5. 前記記憶部は、前記抽出部が抽出したコアセンサの組み合わせを、前記コアセンサの組み合わせが変更される毎に記憶し、
    前記監視部は、前記複数のセンサ内の何れかのセンサを対象に、随時推定値と実測値との誤差が前記所定の閾値よりも大きいか否かを監視し、
    前記通知部は、随時監視される誤差が小さくなる前記記憶部に記憶されているコアセンサの組み合わせに基づいて、取得頻度を変更する命令を前記複数のセンサに通知する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  6. 複数のセンサからデータを収集し、
    前記データに基づいて、前記複数のセンサを対象とした回帰分析を行い、
    前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサをコアセンサとして抽出し、
    抽出された前記コアセンサを識別する情報をメモリに記憶し、
    前記コアセンサのデータの取得頻度を高く設定し、前記複数のセンサのうち前記コアセンサとして抽出されていないセンサである従属センサにおけるデータの取得頻度をコアセンサに設定した取得頻度よりも低く設定する命令を前記複数のセンサに通知する、
    ことを特徴としたセンサの制御方法。
  7. 前記従属センサがデータを取得していない時間のデータを、過去のデータに基づいて推定し、
    前記従属センサのデータの実測値と、推定した推定値との誤差が所定の閾値よりも大きいか否かを監視し、
    前記誤差が前記所定の閾値よりも大きいセンサを対象に、データの取得頻度を高くする設定命令を通知する
    ことを特徴とした請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記誤差が前記所定の閾値よりも大きいセンサが、所定の数よりも多い場合、
    前記複数のセンサを対象とした回帰分析を再度実行し、前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサを、新しいコアセンサとして抽出する
    ことを特徴とした請求項7に記載の制御方法。
  9. コアセンサとして予め設定されたセンサである規定センサを識別する識別情報が前記メモリに記憶されている場合、
    前記規定センサには、前記規定センサに応じた取得頻度を設定する命令を通知する
    ことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の制御方法。
  10. 抽出したコアセンサの組み合わせを、前記コアセンサの組み合わせが変更される毎に前記メモリに記憶し、
    前記複数のセンサ内の何れかのセンサを対象に、随時推定値と実測値との誤差が前記所定の閾値よりも大きいか否かを監視し、
    随時監視される誤差が小さくなる前記メモリに記憶されているコアセンサの組み合わせに基づいて、取得頻度を変更する命令を前記複数のセンサに通知する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の制御方法。
  11. 複数のセンサからデータを収集し、
    前記データに基づいて、前記複数のセンサを対象とした回帰分析を行い、
    前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサをコアセンサとして抽出し、
    抽出された前記コアセンサを識別する情報をメモリに記憶し、
    前記コアセンサのデータの取得頻度を高く設定し、前記複数のセンサのうち前記コアセンサとして抽出されていないセンサである従属センサにおけるデータの取得頻度をコアセンサに設定した取得頻度よりも低く設定する命令を前記複数のセンサに通知する、処理を情報処理装置に実行させる
    ことを特徴としたセンサの制御プログラム。
  12. 前記従属センサがデータを取得していない時間のデータを、過去のデータに基づいて推定し、
    前記従属センサのデータの実測値と、推定した推定値との誤差が所定の閾値よりも大きいか否かを監視し、
    前記誤差が前記所定の閾値よりも大きいセンサを対象に、データの取得頻度を高くする設定命令を通知する、処理を前記情報処理装置に実行させる
    ことを特徴とした請求項11に記載の制御プログラム。
  13. 前記誤差が前記所定の閾値よりも大きいセンサが、所定の数よりも多い場合、
    前記複数のセンサを対象とした回帰分析を再度実行し、前記回帰分析の解として求められる回帰係数に基づいて、他のセンサへの影響の大きいセンサを、新しいコアセンサとして抽出する、処理を前記情報処理装置に実行させる
    ことを特徴とした請求項12に記載の制御プログラム。
  14. コアセンサとして予め設定されたセンサである規定センサを識別する識別情報が前記メモリに記憶されている場合、
    前記規定センサには、前記規定センサに応じた取得頻度を設定する命令を通知する、処理を前記情報処理装置に実行させる
    ことを特徴とする請求項11〜13の何れかに記載の制御プログラム。
  15. 抽出したコアセンサの組み合わせを、前記コアセンサの組み合わせが変更される毎に前記メモリに記憶し、
    前記複数のセンサ内の何れかのセンサを対象に、随時推定値と実測値との誤差が前記所定の閾値よりも大きいか否かを監視し、
    随時監視される誤差が小さくなる前記メモリに記憶されているコアセンサの組み合わせに基づいて、取得頻度を変更する命令を前記複数のセンサに通知する、処理を前記情報処理装置に実行させる
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の制御プログラム。
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