JP2017153333A - 電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法 - Google Patents

電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017153333A
JP2017153333A JP2016036148A JP2016036148A JP2017153333A JP 2017153333 A JP2017153333 A JP 2017153333A JP 2016036148 A JP2016036148 A JP 2016036148A JP 2016036148 A JP2016036148 A JP 2016036148A JP 2017153333 A JP2017153333 A JP 2017153333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power demand
power
human flow
demand prediction
facility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016036148A
Other languages
English (en)
Inventor
磨伊也 堀
Maiya Hori
磨伊也 堀
孝行 後藤
Takayuki Goto
孝行 後藤
倫一郎 谷口
Rinichiro Taniguchi
倫一郎 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
Original Assignee
Kyushu University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2016036148A priority Critical patent/JP2017153333A/ja
Publication of JP2017153333A publication Critical patent/JP2017153333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】電力需要施設の電力需要の正確な予測を可能とする。【解決手段】電力需要予測装置13が、電力需要施設であるオフィスビル2の所在地の気象情報を取得する気象情報取得部21と、オフィスビル2の使用電力量を取得する使用電力量取得部22と、オフィスビル2の正面近傍に設定された人流計測領域Rにおいて測定された人流情報を取得する人流情報取得部23と、気象情報、使用電力量、および人流情報に基づき、オフィスビル2の電力需要を予測する電力需要予測部26と備えた構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法に関する。
水力、火力、原子力等の各発電所で発電された電気は、送電線、変電所、配電線等の電力設備を含む電力網を介して、電力会社、発電事業者等の電力供給者から、オフィスビル、公共施設、商業施設、工場、家庭等の電力需要施設または電力需要者に供給される。電力供給者から電力需要施設や電力需要者に電力を安定して供給するためには、電力の需要と供給とのバランスを適切に保つ必要がある。電力の需要と供給とのバランスが崩れると、周波数や電圧が不安定になり電気の質が低下する恐れがある。更には、大規模な停電が発生する恐れもある。このような理由により、電力需要の正確な予測が求められている。
また、近年では、地球温暖化防止、エネルギ資源節約、効率的な都市インフラの構築等の観点により、オフィスビル、公共施設、商業施設等の電力需要施設の電力需要の正確な予測が求められている。予測された電力需要に基づき電力需要施設で使用する電力を管理および制御することにより、電力需要施設の利用者の利便性や快適性を損なうことなく、省エネルギ化やエネルギ利用の効率化が可能となる。
そこで、従来は、気温、湿度、日射量等の気象情報や過去の使用電力量に基づき、電力需要の予測を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−209335号公報
例えば、オフィスビル、公共施設、商業施設等の不特定多数の利用者が出入りする電力需要施設では、利用者数により電力需要(使用電力量)が大きく変化する。しかし、上記特許文献1のような従来技術では、電力需要施設の利用者数を考慮していないため、電力需要の予測は正確ではなかった。もし、電力需要の予測を、電力需要施設の利用者数を考慮して行うことができれば、その電力需要施設の電力需要の正確な予測が可能となるので有益である。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、電力需要施設の電力需要の正確な予測が可能な電力需要予測装置および電力需要予測方法を提供することを目的とする。
本発明の電力需要予測装置は、電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測装置であって、前記電力需要施設の所在地の気象情報を取得する気象情報取得部と、前記電力需要施設の使用電力量を取得する使用電力量取得部と、前記電力需要施設内または外の所定位置に設定された人流計測領域において計測された人流情報を取得する人流情報取得部と、前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報に基づき、前記電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電力需要施設の電力需要の正確な予測が可能となる。
本発明に係る電力需要予測システム1の概略構成図 人流計測装置11としてのレーザレンジファインダによる人流計測を概略的に示す図 本発明に係る電力需要予測装置13の構成を示すブロック図 人流計測装置11の計測結果に基づく混雑度推定部24での混雑度推定処理の概要を示す図 混雑度推定部で算出された混雑度を示すグラフ ベクトル自己回帰モデルに用いるパラメータを決定するための実験の結果を示す図であり、パラメータに混雑度を含む場合の実験結果を示す ベクトル自己回帰モデルに用いるパラメータを決定するための実験の結果を示す図であり、パラメータに混雑度を含まない場合の実験結果を示す 本発明に係る電力需要予測装置13での処理の流れを示すフロー図 電力需要施設が複数の場合の電力需要予測システム1の概略構成図
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測装置であって、前記電力需要施設の所在地の気象情報を取得する気象情報取得部と、前記電力需要施設の使用電力量を取得する使用電力量取得部と、前記電力需要施設内または外の所定位置に設定された人流計測領域において計測された人流情報を取得する人流情報取得部と、前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報に基づき、前記電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測部とを備えたことを特徴とする。
この第1の発明に係る電力需要予測装置によれば、気象情報と使用電力量に加えて人流情報を用いて電力需要を予測するので、電力需要施設の電力需要の従来よりも正確な予測が可能となる。
また、第2の発明では、上記第1の発明において、前記人流情報に基づき前記人流計測領域の混雑度を推定する混雑度推定部をさらに備え、前記電力需要予測部は、前記気象情報、前記使用電力量、および前記混雑度に基づき、前記電力需要を予測することを特徴とする。
この第2の発明に係る電力需要予測装置によれば、人流情報に基づき推定した混雑度を用いることにより、電力需要施設の利用者数を精度良く推定することができる。これにより、人流計測領域が電力需要施設の外部に設定された場合でも、その電力需要施設の利用者数を精度良く推定することが可能となる。
また、第3の発明では、上記第1の発明または第2の発明において、前記電力需要予測部は、前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報または前記混雑度の各時系列データを用いた時系列分析により、前記電力需要を予測することを特徴とする。
この第3の発明に係る電力需要予測装置によれば、気象情報、使用電力量、および人流情報または混雑度の各時系列データを用いた時系列分析を行うことにより、電力需要を精度良く予測することが可能となる。
また、第4の発明では、上記第3の発明において、前記時系列分析が、ベクトル自己回帰分析であることを特徴とする。
この第4の発明に係る電力需要予測装置によれば、時系列分析としてベクトル自己回帰分析を行うことにより、電力需要をさらに精度良く予測することが可能となる。
また、第5の発明では、上記第4の発明において、前記気象情報が、気温および日射量を含むことを特徴とする。
この第5の発明に係る電力需要予測装置によれば、気象情報として気温および日射量を用いることにより、電力需要をさらに精度良く予測することが可能となる。
また、第6の発明は、上記第1の発明ないし第5の発明のいずれかに記載の電力需要予測装置と、前記人流計測領域の人流情報を計測する人流計測装置と、前記電力需要予測装置により予測された電力需要に基づき、前記電力需要施設で使用する電力を制御する電力制御装置とを備えた電力需要予測システムである。
また、第7の発明は、電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測方法であって、前記電力需要施設の所在地の気象情報を取得するステップと、前記電力需要施設の使用電力量を取得するステップと、前記電力需要施設内または外の所定位置に設定された人流計測領域において計測された人流情報を取得するステップと、前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報に基づき、前記電力需要施設の電力需要を予測するステップとを有することを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明に係る電力需要予測システム1について、図1〜7を参照して説明する。この電力需要予測システム1は、電力需要施設の所在地の気象情報、電力需要施設の使用電力量、および電力需要施設内または外の所定位置に設定された人流計測領域Rにおいて計測された人流情報を用いて、電力需要施設の将来の電力需要を予測するシステムであり、特に、オフィスビル、公共施設、商業施設等の不特定多数の利用者が出入りする電力需要施設等に好適に適用可能である。以下では、本発明に係る電力需要予測システム1を、電力需要施設(以降、オフィスビル2と例示する)の電力需要の予測に適用した場合について説明する。
図1は、本発明に係る電力需要予測システム1の概略構成図である。図1に示すように、電力需要予測システム1は、オフィスビル2の外部に設置された人流計測装置11と、オフィスビル2内に設置されたビルオートメーションシステム(BAS)12と、電力需要予測装置13と、電力制御装置14とを備えて構成されている。オフィスビル2には、送電線、変電所、配電線等の電力設備を含む電力網(電力グリッド)3を介して、図示しない電力供給者から電力が供給される。
電力需要予測装置13および電力制御装置14は、オフィスビル2の外部の適所に配置される。なお、電力需要予測装置13および電力制御装置14の設置位置は特に限定されるものではない。電力需要予測装置13は、人流計測装置11、BAS12および電力制御装置14の各装置と、LAN(Local Area Network)等の有線または無線通信(例えば、Wi−Fi(登録商標)等)を介して接続されている。なお、電力需要予測装置13と、上記各装置との接続形態は特に限定されるものではなく、例えば、インターネット等のネットワークを介した接続であってよいし、汎用のインターフェース(例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェース)を用いて通信ケーブルで互いに接続してもよい。また、電力需要予測装置13、電力制御装置14は、装置として一体に構成されている必要はなくクラウドに分散する複数の機器やコンピュータシステムによって構成されていてもよい。
人流計測装置11は、オフィスビル2の入口2aの正面に、歩道4を挟んで配置され、オフィスビル2の前の歩道4上に設定された扇状の人流計測領域Rを通る歩行者Hの流れ(人流)を計測する。具体的には、人流計測領域R内を通る歩行者Hをリアルタイムで検出する。図1の例では、人流計測領域R内に、H1〜H4の4人の歩行者Hが検出されている。
本実施形態では、人流計測装置11としてレーザレンジファインダを用いる。レーザレンジファインダは赤外線のレーザ光を用いて人流計測領域Rを略水平に走査し(図2を参照)、対象物(ここでは歩行者H)までの距離、方向、およその大きさを計測可能であり、歩行者Hのプライバシに考慮しつつ人流を昼夜問わず計測できるので便利である。また、レーザレンジファインダは広い計測領域を有するので、人流計測領域Rがオフィスビル2の外部に設定される場合に好適である。図1の例では、オフィスビル2の入口2aの正面の歩道4を挟んだ位置に、センサポール5が設置されており、センサポール5にレーザレンジファインダが設置されている。レーザレンジファインダは、人間の腰の高さの位置に設置することで小動物等を歩行者Hとして誤検出することが回避される。
図2は、人流計測装置11としてのレーザレンジファインダによる人流計測を概略的に示す図であり、図1に示した電力需要予測システム1を上方から見た図である。図示するように、レーザレンジファインダは、オフィスビル2の入口2aを含む人流計測領域Rを赤外線光で扇状に走査するとともに、その照射光が歩行者Hに当たって反射された反射光を受光し、照射光と反射光との位相差に基づいて人流計測領域R内の歩行者Hをリアルタイムで検出する。レーザレンジファインダで計測された人流情報、すなわち歩行者H1〜H4の検出結果は、電力需要予測装置13に入力される。
なお、人流計測装置11は、レーザレンジファインダに限定されるものではなく、他の様々な装置を用いることができる。例えば、ビデオカメラ(夜間の撮影を考慮すると、近赤外領域に感度を有するカメラが望ましい)を用いてもよい。この場合は、ビデオカメラで人流計測領域Rを撮像し、撮像画像から公知の画像認識処理技術を用いて歩行者Hを検出する。撮像範囲を考慮してビデオカメラはセンサポール5の頂部に設置するとよい。また、人流計測領域R内の歩行者Hの人数を検出できる限り、他の様々な光学式センサ、電波式センサ、Wi−Fi(登録商標)パケットセンサ、BLE(Bluetooth Low Energy)(Bluetoothは登録商標)等を用いることも可能である。
パケットセンサやBLEはオフィスビル2の外部を移動する者が所有する情報端末に特定のアプリケーションをインストールする必要があり、歩行者Hの全数を把握することはできないが、所定の確率でアプリケーションをインストールしている歩行者Hが存在すると仮定することで人流計測装置11として機能する。特にBLEを用いる場合は人流計測装置11としてBeacon発信機を設置するだけでよく、この発信機は小型、長期動作かつ低コスト化が進んでおり、システムを導入するコストの低廉化が可能となる。
なお、人流計測装置11の配置位置は特に限定されるものではなく、所望する人流計測領域Rに応じて配置位置は適宜設定される。本実施形態では、人流計測領域Rは、オフィスビル2の外部に設定したが、オフィスビル2の内部に設定することも可能である。オフィスビル2内に人流計測領域Rを設定する場合、人流計測領域Rはオフィスビル2内の入口2a付近あるいは入口2aと連結する廊下等、電力需要施設の利用者の大部分が通過する箇所に設定するとよい。また、この場合は、人流計測装置11としては光遮断式の光学式センサを入口2aの近傍に配置してもよく、また感圧式や静電容量式のいわゆるプレゼンスセンサを用いてもよい。これにより、オフィスビル2の利用者数を正確に把握することが可能となる。また、オフィスビル2の入口2aの天井に下方を撮像するビデオカメラを設けて人流計測装置11としてもよい。
ビルオートメーションシステム(BAS)12は、オフィスビル2の照明、空調、エレベータ、セキュリティ、防災等の各設備の動作を総合的に制御するとともに、上記各設備の使用電力量(消費電力量)を測定および制御する公知の装置である。本実施形態では、BAS12は、オフィスビル2全体の所定の測定期間毎の使用電力量を測定する。本実施形態では、測定期間は1時間に設定され、BAS12はオフィスビル2の使用電力量を1時間の周期で出力する。なお、測定期間は特に限定されるものではなく、例えば30分や2時間等であってもよい。BAS12で測定された使用電力量のデータは、電力需要予測装置13に入力される。また、BAS12は、電力制御装置14から受信したリコメンド情報を利用者に発信するとともに、受信した制御命令に基づき、利用者の快適性を損なわない範囲でオフィスビル2の空調や照明等が使用する電力を制御する。
なお、BAS12は少なくともオフィスビル2の使用電力量の計測および、設備や機器が使用する電力の制御が可能であればよいことから、BAS12のような包括的なシステムに替えて、使用電力量をスマートメータ(図示せず)によって計測してもよく、また、BEMS(Building Energy Management System)を構築することで、使用電力量を計測し、また電力を使用する機器を制御してもよい。
電力需要予測装置13は、一般的なコンピュータ装置であり、詳細は図示しないが、所定の制御プログラムに基づき各種情報処理や周辺機器の制御等を統括的に実行するCPU(Central Processing Unit)、CPUのワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)、CPUが実行する制御プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)、ネットワークを介した通信処理を実行するネットワークインターフェース等を含んで構成されている。後に詳述する電力需要予測装置13の各種機能(例えば、混雑度の算出処理や電力需要予測値の算出処理)は、CPUが所定の制御プログラム(例えば、混雑度算出プログラムや電力需要予測値算出プログラム)を実行することによって実現可能である。なお、電力需要予測装置13としては、コンピュータ装置に限らず、同様の機能を果たすことが可能な他の情報処理装置(サーバ等)を用いることもできる。また、電力需要予測装置13の機能の少なくとも一部を他の公知のハードウェアによる処理によって代替してもよい。
図3は、本発明に係る電力需要予測装置13の構成を示すブロック図である。図3に示すように、電力需要予測装置13は、気象情報取得部21と、使用電力量取得部22と、人流情報取得部23と、混雑度推定部24と、時系列データ記憶部25と、電力需要予測部26とを備えている。各部は、図示しない制御部によって制御される。
気象情報取得部21は、気象庁や民間の気象情報サービス機関(以下、「気象庁等」と称する。)が提供するオフィスビル2の所在地の気象情報を、インターネット等を介して定期的に取得する。本実施形態では、気象情報として気温と日射量とを用い、これらを気象庁等から1時間毎に取得する。なお、気象情報の取得方法は特に限定されるものではなく、例えば、気温計と日射計を用いて現地(オフィスビル2の所在地)で測定してもよい。また、気象情報として、気温と日射量以外の情報、例えば湿度等を取得してもよい。さらに、気象情報の取得間隔は、1時間毎以外の時間間隔、例えば2時間毎であってもよい。気象情報取得部21が取得した気象情報は、時系列データ記憶部25に記憶される。
使用電力量取得部22は、オフィスビル2に設置されたBAS12から、オフィスビル2全体の1時間の使用電力量(以降、単に「オフィスビル2の使用電力量」と称する。)を取得する。本実施形態では、オフィスビル2の使用電力量を、BAS12から1時間毎に定期的に取得する。使用電力量取得部22が取得したオフィスビル2の使用電力量は、時系列データ記憶部25に記憶される。
人流情報取得部23は、人流計測装置11から人流情報を取得し、一時的に記憶する。人流情報は、上述したように、人流計測装置11で測定された、人流計測領域R内の歩行者H1〜H4の検出結果である。ただし、人流計測装置11としてレーザレンジファインダを用いた場合、ここでいう検出結果(人流情報)とは、人流計測領域Rに存在する物体までの距離、方向および当該物体のおよその大きさに関する情報、即ち、レーザレンジファインダの一回の走査で得られた情報を意味しており、厳密には歩行者Hとして特定されたものではない(人流情報から歩行者Hを特定する過程については後述する)。なお、人流情報取得部23が取得した人流情報を時系列データ記憶部25に記憶してもよい。このようにすると、後で人流情報に基づいて様々な統計学的処理・解析を行うことが可能となる。
混雑度推定部24は、人流情報取得部23から人流情報を取得し、人流情報に基づき混雑度を算出する。本実施形態では、混雑度は、所定の計測期間における人流計測領域R内を通った歩行者Hの人数とする。本実施形態では、計測期間は1時間に設定され、歩行者Hの延べ人数が1時間毎に出力される。なお、計測期間は特に限定されるものではなく、例えば30分や2時間等であってもよい。
ある建物の周囲の混雑度と、その建物の利用者数との間には統計的な相関があると考えられる。特に、例えば大学のキャンパスの生活支援施設(例えば、食堂、図書館、売店)等の、利用者の行動様式を特定し易い建物では、その建物の周囲の混雑度と、その建物の利用者数との相関はより高くなると考えられる。したがって、電力需要施設の外部に設置された人流計測装置11によって、電力需要施設の外部の所定位置に設定された人流計測領域R内の歩行者Hの人数を計測することにより、電力需要施設から該施設の利用者数に関する情報提供を直接的に受けることなく、電力需要施設の利用者数(即ち、電力需要施設内の混雑度)を推定すること、あるいは電力需要施設の利用者数・混雑度と相関が高いパラメータを取得することが可能となる。
図4は、人流計測装置11(ここでは、レーザレンジファインダ)での計測結果に基づく混雑度推定部24での混雑度推定処理の概要を示す図である。図4のゼロ座標は、レーザレンジファインダの設置位置に対応し、縦軸および横軸は、レーザレンジファインダの計測範囲に対応し、L1〜L4は、レーザレンジファインダの複数回の走査によって検出された歩行者Hの位置を結んだものである。図4に示すように、混雑度推定部24において、歩行者H1〜H4は、各計測時点での検出位置を示す点を時系列的に結んだ線(動線)として抽出される。なお、レーザレンジファインダによる計測時には、いわゆるオクルージョンが生じることが知られているが、本実施形態ではオクルージョン等により検出が途切れても、所定期間(例えば2秒)以内かつ最後に計測された位置から所定距離の範囲(例えば1m)に物体(ここでは歩行者H)が再検出されれば、同じ物体であると見做してトラッキングを継続している。
上述したように、レーザレンジファインダは走査範囲に存在する物体の存する方向、物体までの距離、物体のおよその大きさを計測するため、1回の走査のみでは検出された物体が歩行者Hか否かを特定することはできない。しかしながら複数回の走査で、物体が移動する動線を抽出し、この動線の本数を計数することで歩行者Hの人数を算出することができる。レーザレンジファインダの性能にもよるが、人流計測領域Rは有限の面積を持つから人流計測領域Rを所定の計測期間に通過する歩行者Hの数は混雑度の指標となる。また、レーザレンジファインダは物体のおよその大きさや移動速度も検出できるから、仮に人流計測領域Rを通過する車両等があったとしても、歩行者Hを車両等と分離して検出することができる。図4の例では、4本の線L1〜L4が検出されているので、歩行者Hの人数は4名と算出される。
図5は、人流計測領域R内に検出された歩行者Hの人数の例を示すグラフである。この図5のグラフは、1分毎の歩行者Hの人数を示している。例えば、時刻が3:00の時点(計測期間は時刻2:59〜時刻3:00)では、人流計測領域R内に4人の歩行者Hが検出されている。混雑度推定部24は、所定の計測期間(本実施形態では1時間)における人流計測領域R内を通った歩行者Hの延べ人数を混雑度として算出する。混雑度推定部24で算出された混雑度は、時系列データ記憶部25に記憶される。
以降、図3に戻って説明を続ける。時系列データ記憶部25は、一般的なデータベースサーバであって、気象情報取得部21、使用電力量取得部22、および混雑度推定部24から入力された、気温、日射量、オフィスビル2の使用電力量、および混雑度の各時系列データを記憶する。
電力需要予測部26は、時系列データ記憶部25に記憶された、気象情報(気温、日射量)、オフィスビル2の使用電力量、および混雑度の各時系列データ(いずれも、過去から現在に至るデータで構成される)を用いて、オフィスビル2の将来の電力需要量を予測する。本実施形態では、オフィスビル2の所定時間後の電力需要量を予測する。本実施形態では、所定時間は1時間に設定される。なお、所定時間は特に限定されるものではなく、例えば30分や2時間等であってもよい。具体的には、電力需要予測部26は、下記の[数2]に示す式(ベクトル自己回帰モデルを示す)を統計モデルとして用いて、電力需要の予測値(以降、「電力需要予測値」と称する。)を算出する。式中、Aは自己回帰係数(重み)であり、Mは次数(サンプル数)であり、εは誤差項である。また、下記の[数1]は、[数2]のベクトル自己回帰による分析に用いられる、k次元の時系列データである。本実施形態では、時系列データとして、気温、日射量、オフィスビル2の使用電力量、および混雑度の4次元のパラメータが用いられる(したがって、k=4である)。
Figure 2017153333
Figure 2017153333
発明者らは、ベクトル自己回帰モデルに用いるパラメータを決定するための実験を行った。図6は、パラメータに混雑度を含まない場合の実験結果を示す図であり、図7はパラメータに混雑度を含む場合の実験結果を示す図である。図6および図7中の「情報量規準」は統計モデルの良さを評価するための指標であり、本実験では情報量規準としてAIC(Akaike's Information Criterion)を採用した。AICの値が小さいほど良い統計モデルである。「モデル構築に用いるサンプル数」は、ベクトル自己回帰モデルの構築に用いるサンプルの個数である。サンプル間隔は、1時間である。なお、情報量規準としては、AICに替えて、例えばPDIO(Predictive Divergence for Indirect Observation)を用いることも可能である。
実験においては、時点A、時点B、時点C(いずれも過去の時点。時間の経過は時点A→B→Cの順であり、時点Cが最も現在に近い)を設定し、時点A〜時点Bに蓄積された時系列データに基づき、上述した[数1]、[数2]によって時点Cの電力需要量を予測し、これを時点Cにおいて実測した使用電力量と比較してAICを求めた。
図6に示すように、パラメータに混雑度を含まない場合は、「使用電力量」、「気温」、「日射量」の3つパラメータを用いた場合のAICは「2413.6」であり、他の場合と比べて一番小さかった。したがって、パラメータに混雑度を含まない場合は、「使用電力量」、「気温」、「日射量」の3つのパラメータを用いるのが好適であることが分かる。また、「モデル構築に用いるサンプル数」は、26個(すなわち、ここでは過去26時間分の時系列データ)が適切であることも分かる。なお、図6によれば、「湿度」をパラメータとして用いない方が良い統計モデルが得られることが分かったので、パラメータに混雑度を含む場合の実験(図7)では、「湿度」はパラメータから除外した。
図7に示すように、パラメータに混雑度を含む場合は、「使用電力量」、「気温」、「日射量」の3つのパラメータを用いた場合のAICが「2360.0」であり、他の場合と比べて一番小さかった。したがって、パラメータに混雑度を含む場合は、混雑度以外のパラメータとして「使用電力量」、「気温」、「日射量」の3つのパラメータを用いるのが好適であることが分かる。また、「モデル構築に用いるサンプル数」は、27個が適切であることも分かる。
図6に示す実験結果と、図7に示す実験結果と比較すると、パラメータに混雑度を含む場合の最良の実験結果の情報量規準は「2360.0」であり、パラメータに混雑度を含まない場合の最良の実験結果の情報量規準は「2413.6」であったので、パラメータに混雑度を含む場合の方が、より良い統計モデルが得られることが分かった。すなわち、気象情報(気温および日射量)と使用電力量に加えて、混雑度(人流情報)を用いることにより、電力需要のより正確な予測が可能となることが分かった。
以上のようにして、電力需要予測部26は、「混雑度」、「使用電力量」、「気温」、「日射量」の4次元のパラメータを入力としてベクトル自己回帰分析を行い、オフィスビル2の例えば1時間後の電力需要予測値を算出する。電力需要予測部26で算出された電力需要予測値は、電力制御装置14に入力される。なお、電力需要予測部26で算出された電力需要予測値を時系列データ記憶部25に記憶してもよい。このようにすると、後で電力需要予測値に基づいて様々な統計学的処理・解析を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、統計モデルとしてベクトル自己回帰モデルを用いて電力需要予測値の算出を行っているが、人流情報または混雑度をパラメータとして用いる限り、統計モデルとして他の時系列情報を持つ統計モデルまたは時系列情報を持たない統計モデルを用いてもよい。なお、以降、AICを最小化する統計モデルを「最適電力需要予測モデル」と称する。
図3に戻って説明を続ける。電力制御装置14は、電力制御部31を備えている。電力制御部31は、電力需要予測装置13の電力需要予測部26から入力された電力需要予測値に基づいて、オフィスビル2の全体または各設備の使用電力量に関するリコメンド情報または制御命令を生成し、生成したリコメンド情報または機器制御命令をオフィスビル2のBAS12に送信する。BAS12は、電力制御装置14から受信したリコメンド情報または制御命令に基づいて、オフィスビル2の全体または各設備で使用される電力を制御する。なお、電力制御部31が出力するリコメンド情報や制御命令は電力需要予測装置13の時系列データ記憶部25に蓄積される。
次に、電力需要予測システム1の電力需要予測装置13での処理の流れを、図3および図8のフロー図を参照して説明する。
まず、気象情報取得部21が、気象庁等から、オフィスビル2の所在地の気温および日射量を1時間毎に取得する(ステップST101)。気象情報取得部21が取得した気温および日射量は、時系列データ記憶部25に記憶される。続いて、使用電力量取得部22が、オフィスビル2に設置されたBAS12から、オフィスビル2の使用電力量(オフィスビル2全体の1時間の使用電力量)を1時間毎に取得する(ステップST102)。使用電力量取得部22が取得したオフィスビル2の使用電力量は、時系列データ記憶部25に記憶される。
次のステップST103では、人流情報取得部23が、人流計測装置11から人流情報を取得し、一時的に記憶する。続くステップST104では、混雑度推定部24が、人流情報取得部23に一時的に記憶された人流情報を収集し、上述した歩行者Hの動線を計数し混雑度を算出する。上述したように、混雑度は、所定の計測期間(本実施形態では1時間)における人流計測領域Rを通った歩行者Hの延べ人数である。混雑度推定部24で算出された混雑度(歩行者Hの人数)は、時系列データ記憶部25に記憶される。なお、図3において、人流情報取得部23が取得した人流情報を、時系列データ記憶部25に記憶し、混雑度推定部24が時系列データ記憶部25から人流情報を取得して混雑度を算出するように構成してもよい。
そして、ステップST105では、電力需要予測部26が、時系列データ記憶部25に記憶された、気温、日射量、使用電力量、混雑度の各時系列データを用いて、オフィスビル2の電力需要(電力消費量)の予測値を算出する。具体的には、気温、日射量、使用電力量、混雑度の4次元の時系列データを入力として、ベクトル自己回帰分析により、オフィスビル2の例えば現時点の1時間後の電力需要予測値を算出する。電力需要予測部26で算出された電力需要予測値は、電力制御装置14に出力される(ステップST106)。なお、電力需要予測値を時系列データ記憶部25に時系列データの一つとして記憶するようにしてもよい。
さて、上述したステップST101、ステップST102、ステップST104の処理順序は便宜上シーケンシャルに記載されているが、理想的にはこれらの処理は同期をとって同時に実行されることが望ましい。これは各ステップで得られる時系列データ(気象情報、使用電力量、混雑度。以降、まとめて「各事象」と呼称することがある。)のそれぞれの取得タイミング(同期)がずれると、電力需要予測に影響を与えることが想定されるからである。逆に、各事象が個々に所定の遅延をもって電力需要予測の精度に影響を与えることが分かっている場合は、各事象を取得するタイミングを意図的にずらしてもよい。この「タイミングのずらし」は、各事象の計測周期が1時間の場合、各事象の取得タイミングを相対的に1時間未満(即ち、計測周期未満)の範囲でシフトすることで実現できる。また、1時間以上ずらした時系列データを用いる場合は、時系列データ記憶部25へのデータアクセスを制御(ポインタのシフト等)することで実現できる。
以上のように、本発明によれば、気象情報(気温および日射量)とオフィスビル2の使用電力量に加えて混雑度(人流情報)を用いて電力需要を予測するので、電力需要の従来よりも正確な予測が可能となる。また、予測された電力需要に基づき、オフィスビル2で使用される電力を適切に制御することも可能となる。
なお、本実施形態では、混雑度は、人流計測領域R内の歩行者Hの人数として求めたが、歩行者Hの移動方向や人流計測領域R内での滞留時間を加味すれば、混雑度のより高精度の推定が可能となる。
さて、電力需要予測装置13は、オフィスビル2の使用電力量、混雑度等の時系列データを全て蓄積しているから、電力需要予測装置13は現在使用している統計モデルの妥当性をAICの値に基づき常に評価することができる。この場合、電力需要予測装置13は過去の時系列データを用いて、当該時系列データよりも現在に近い過去の使用電力量を予測し、これを現実に計測された使用電力量と比較することで統計モデルの妥当性を評価する(即ち、図6,図7で説明した実験で用いた手法を援用する)ことができる。そして、この評価結果に基づいて、電力需要予測装置13は「モデル構築に用いるサンプル数」を含め、「最適電力需要予測モデル」を自律的に修正することが可能となる。
この自律的な「最適電力需要予測モデル」の修正は、例えば電力制御装置14が出力したリコメンド情報に従ってオフィスビル2の利用者が機器の利用を控えたような場合や、受信した制御命令に従ってBAS12がオフィスビル2の各設備に供給する電力を部分的にカットしたような場合に有効に機能する。このような状況での使用電力量の変化はBAS12によって計測され、電力需要予測装置13(使用電力量取得部22)にフィードバックされる。更に、電力需要予測装置13には、電力制御装置14が出力したリコメンド情報や制御命令もフィードバックされる(図3の電力制御部31から時系列データ記憶部25に向かうパスを参照)。
そして、電力需要予測部26は、これらを新たに[数1]の時系列データとして追加し(次元数kを増加させる)、[数2]を用いて電力需要予測値を算出し、これを現実の使用電力量と比較することで「最適電力需要予測モデル」を再構築する。このように、本実施形態では、電力需要予測で使用する統計モデルが、電力需要予測部26にフィードバックされるデータによって修正されていく、いわゆるデータ駆動システムが実現される。
また、上記の実施形態では、説明を簡略化するために、電力需要施設が1つの建物(オフィスビル2)である場合について説明したが、電力需要施設は複数の建物であってもよい。
図9は、電力需要施設が3つのオフィスビル2A、2B、2Cである場合の電力需要予測システム1の概略構成図である。オフィスビル2A、2B、2Cは、電力網3を介して、図示しない電力供給者から電力が供給される。また、オフィスビル2A、2B、2Cには、BAS12がそれぞれ設置されている。
オフィスビル2Aの正面には歩道4を挟んで人流計測装置11Aが設置されており、オフィスビル2Aの前の歩道4上に設定された扇状の人流計測領域R1の人流を測定する。また、オフィスビル2Bおよび2Cの間の正面には歩道4を挟んで人流計測装置11Bが設置されており、オフィスビル2Bおよび2Cの正面の前の歩道4上にそれぞれ設定された人流計測領域R2、R3の人流を測定する。このように、1つの人流計測装置11Bで複数の人流計測領域R2、R3の人流を測定することも可能である。
人流計測装置11Aおよび人流計測装置11Bでの計測結果は、電力需要予測装置13に入力される。また、各オフィスビル2A〜2Cの使用電力量も、各オフィスビル2A〜2CのBAS12から電力需要予測装置13に入力される。電力需要予測装置13は、上述したようにして、各人流計測領域R1〜R3の混雑度を算出し、算出された混雑度、気象情報(気温、日射量)、使用電力量に基づき、各オフィスビル2A〜2Cの電力需要予測値を算出する。電力需要予測装置13で算出された各オフィスビル2A〜2Cの電力需要予測値は電力制御装置14に出力される。
電力制御装置14は、電力需要予測装置13から入力された各オフィスビル2A〜2Cの電力需要予測値に基づいて、各オフィスビル2A〜2Cの全体または各設備の使用電力量に関するリコメンド情報または制御命令を生成し、生成したリコメンド情報または制御命令を各オフィスビル2A〜2CのBAS12に送信する。そして、各オフィスビル2A〜2CのBAS12は、電力制御装置14から受信したリコメンド情報または制御命令に基づいて、各オフィスビル2A〜2Cの全体または各設備で使用する電力を管理および制御する。このようにして、電力需要施設が複数の建物である場合でも、各建物の電力需要を予測し、その予測された電力需要に基づいて各建物で使用される電力を制御することが可能である。
なお、図9に示す電力需要予測システム1は、例えばオフィスビル2A〜2C毎に3つの「最適電力需要予測モデル」を構築してもよいし、オフィスビル2Aとオフィスビル2Bおよび2Cのオフィス群について2つの「最適電力需要予測モデル」を構築してもよい。更には、電力需要予測システム1は、単一あるいは数個の施設に対する電力需要予測に限らず、例えば街の1区画、街全体、都市全体へと拡張させることも可能であり、本発明は、出願人らが構築を目指す都市OS(都市オペレーティングシステム)の一つの適用例と言えるものである。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本発明に係る電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本開示の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明に係る電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法は、電力需要施設の電力需要の正確な予測が可能な電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法として有用である。
1 電力需要予測システム
2 オフィスビル
3 電力網
4 歩道
11 人流計測装置
12 ビルオートメーションシステム(BAS)
13 電力需要予測装置
14 電力制御装置
21 気象情報取得部
22 使用電力量取得部
23 人流情報取得部
24 混雑度推定部
25 時系列データ記憶部
26 電力需要予測部
31 電力制御部
H 歩行者
R 人流計測領域

Claims (7)

  1. 電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測装置であって、
    前記電力需要施設の所在地の気象情報を取得する気象情報取得部と、
    前記電力需要施設の使用電力量を取得する使用電力量取得部と、
    前記電力需要施設内または外の所定位置に設定された人流計測領域において計測された人流情報を取得する人流情報取得部と、
    前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報に基づき、前記電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測部と
    を備えたことを特徴とする電力需要予測装置。
  2. 前記人流情報に基づき前記人流計測領域の混雑度を推定する混雑度推定部をさらに備え、
    前記電力需要予測部は、前記気象情報、前記使用電力量、および前記混雑度に基づき、前記電力需要を予測することを特徴とする請求項1に記載の電力需要予測装置。
  3. 前記電力需要予測部は、前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報または前記混雑度の各時系列データを用いた時系列分析により、前記電力需要を予測することを特徴とする請求項2に記載の電力需要予測装置。
  4. 前記時系列分析が、ベクトル自己回帰分析であることを特徴とする請求項3に記載の電力需要予測装置。
  5. 前記気象情報が、気温および日射量を含むことを特徴とする請求項4に記載の電力需要予測装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電力需要予測装置と、
    前記人流計測領域の人流情報を計測する人流計測装置と、
    前記電力需要予測装置により予測された電力需要に基づき、前記電力需要施設で使用する電力を制御する電力制御装置と
    を備えた電力需要予測システム。
  7. 電力需要施設の電力需要を予測する電力需要予測方法であって、
    前記電力需要施設の所在地の気象情報を取得するステップと、
    前記電力需要施設の使用電力量を取得するステップと、
    前記電力需要施設内または外の所定位置に設定された人流計測領域において計測された人流情報を取得するステップと、
    前記気象情報、前記使用電力量、および前記人流情報に基づき、前記電力需要施設の電力需要を予測するステップと
    を有することを特徴とする電力需要予測方法。
JP2016036148A 2016-02-26 2016-02-26 電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法 Pending JP2017153333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016036148A JP2017153333A (ja) 2016-02-26 2016-02-26 電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016036148A JP2017153333A (ja) 2016-02-26 2016-02-26 電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017153333A true JP2017153333A (ja) 2017-08-31

Family

ID=59742174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016036148A Pending JP2017153333A (ja) 2016-02-26 2016-02-26 電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017153333A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020166529A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 Kddi株式会社 消費電力予測システム、方法およびプログラム
JP2020166530A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 Kddi株式会社 消費電力予測システム、方法およびプログラム
CN112907062A (zh) * 2021-02-08 2021-06-04 国网安徽省电力有限公司蚌埠供电公司 融合温度特征的电网电量预测方法、装置、介质及终端
CN114362176A (zh) * 2022-03-10 2022-04-15 浙江浙能能源服务有限公司 一种方舱核酸实验室混合供电用稳定系统
WO2022162798A1 (ja) * 2021-01-27 2022-08-04 日本電信電話株式会社 電力需要予測装置、電力需要予測方法およびプログラム
JP7489904B2 (ja) 2020-11-25 2024-05-24 三菱電機株式会社 地域エネルギー管理システム、地域エネルギー管理装置、施設エネルギー管理装置、需要予測方法および需要予測プログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10334207A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人流計測装置
JP2012118790A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Hitachi Ltd 混雑度推定装置
WO2012124225A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 株式会社 東芝 エネルギー需要予測装置及び方法
JP2013109712A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 入退室管理装置および入退室管理方法
JP2013255390A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Mitsubishi Electric Corp 電力需要予測装置及び電力需要予測方法
US20150186906A1 (en) * 2013-12-27 2015-07-02 Delta Electronics, Inc. Contract capacity optimizing system and optimizing method for using the same
JP2015153346A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 辰之 岩崎 小口電力の集約売買支援システムおよび小口電力の集約売買支援方法
JP2015222581A (ja) * 2015-07-07 2015-12-10 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 入退室管理装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10334207A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人流計測装置
JP2012118790A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Hitachi Ltd 混雑度推定装置
WO2012124225A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 株式会社 東芝 エネルギー需要予測装置及び方法
JP2013109712A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 入退室管理装置および入退室管理方法
JP2013255390A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Mitsubishi Electric Corp 電力需要予測装置及び電力需要予測方法
US20150186906A1 (en) * 2013-12-27 2015-07-02 Delta Electronics, Inc. Contract capacity optimizing system and optimizing method for using the same
JP2015153346A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 辰之 岩崎 小口電力の集約売買支援システムおよび小口電力の集約売買支援方法
JP2015222581A (ja) * 2015-07-07 2015-12-10 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 入退室管理装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020166529A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 Kddi株式会社 消費電力予測システム、方法およびプログラム
JP2020166530A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 Kddi株式会社 消費電力予測システム、方法およびプログラム
JP7002492B2 (ja) 2019-03-29 2022-01-20 Kddi株式会社 消費電力予測システム、方法およびプログラム
JP7074709B2 (ja) 2019-03-29 2022-05-24 Kddi株式会社 消費電力予測システム、方法およびプログラム
JP7489904B2 (ja) 2020-11-25 2024-05-24 三菱電機株式会社 地域エネルギー管理システム、地域エネルギー管理装置、施設エネルギー管理装置、需要予測方法および需要予測プログラム
WO2022162798A1 (ja) * 2021-01-27 2022-08-04 日本電信電話株式会社 電力需要予測装置、電力需要予測方法およびプログラム
CN112907062A (zh) * 2021-02-08 2021-06-04 国网安徽省电力有限公司蚌埠供电公司 融合温度特征的电网电量预测方法、装置、介质及终端
CN112907062B (zh) * 2021-02-08 2024-04-02 国网安徽省电力有限公司蚌埠供电公司 融合温度特征的电网电量预测方法、装置、介质及终端
CN114362176A (zh) * 2022-03-10 2022-04-15 浙江浙能能源服务有限公司 一种方舱核酸实验室混合供电用稳定系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017153333A (ja) 電力需要予測装置およびこれを備えた電力需要予測システムならびに電力需要予測方法
Wang et al. Occupancy prediction through Markov based feedback recurrent neural network (M-FRNN) algorithm with WiFi probe technology
JP6641893B2 (ja) センサネットワークを管理する方法
US8892411B2 (en) Information processor, power generation determining method, and program
JP5421847B2 (ja) 予測表示サーバ及び予測表示システム
JP6707534B2 (ja) 空調機を管理する方法及び装置
US20160274963A1 (en) Equipment evaluation device, equipment evaluation method and non-transitory computer readable medium
JP5743881B2 (ja) 電力管理システム、電力管理方法、需要家端末及び電力管理装置
JP5856866B2 (ja) 太陽光発電量推定システム、装置及び方法
JP6610281B2 (ja) 情報処理装置、制御方法及び制御プログラム
JP5389061B2 (ja) 配電系統制御装置及び配電系統制御方法
CN110793616A (zh) 一种全光纤分布式的电缆安全与可靠性监测系统
JP2015138912A (ja) 太陽光発電量予測システム及び天気予報システム
JP2010249608A (ja) 太陽光発電状況予測装置及びシステム
Huang et al. Distributed machine learning on smart-gateway network toward real-time smart-grid energy management with behavior cognition
Howard et al. Implicit sensing of building occupancy count with information and communication technology data sets
JP6512745B2 (ja) 太陽光発電システム、端末、解析処理方法、及び、プログラム
US20140141823A1 (en) Communication device, comunication method and computer program product
KR102288701B1 (ko) 사물인터넷 기반의 노후건물 관리 장치
US20180241208A1 (en) Power transmission route state detection device, power transmission route state detection system, power transmission route state detection method, non-transitory recording medium and power conversion device
KR102497676B1 (ko) 인공지능 기반의 태양광 모니터링 시스템
JP2012161167A (ja) グリーンエネルギー認証システム
JP6325429B2 (ja) 環境変化検出システム、環境変化検出装置及び環境変化検出方法
WO2019187523A1 (ja) 判定装置、天候情報処理装置、判定方法および天候情報処理方法
EP3271875A1 (en) System and method for predicting solar power generation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200901