JP6610163B2 - ルックアップテーブル作成装置、及び画像変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、標準的なカラーチャートの入力が困難な画像入力装置における色再現精度を向上させることのできるルックアップテーブル作成装置等の技術分野に関する。
製版やアーカイブを目的として、画像入力装置を用いて原稿の画像化を行う際には、高い色再現精度での画像取得が要求される。通常、画像入力装置の色較正においては、測色値が既知のカラーチャートをスキャン又は撮影し、入力画像の入力色値と測色値の対比が行われ、正しく測色値に対応する色が再現されるように画像補正が施される。画像補正は、入力色値を正しい測色値に変換するための色変換ルックアップテーブル(色変換LUT)を作成することにより行われる。ここで、測色値はCIE XYZやCIE Labなどとして定義される色彩量を指し、色再現精度は、入力色値から測色値への対応精度を指す。
カラーチャートの測色値を基準とした通常の方法による画像入力装置の色較正では、35mmフィルム用のフィルムスキャナを用いる場合など、原稿の種類や寸法が制約され、標準的なカラーチャートの入力が困難である場合に実施が困難であるという欠点があった。上記制約を満たすカラーチャートを作成して色較正を実施する方法も考えられるが、カラーチャートのサイズが小さくなる場合にはカラーパッチが微細となり、カラーパッチを測色することが困難となるため、色較正の実施が困難であった。
一方で、特許文献1には、フィルムスキャナを較正するためのシステムが開示されている。当該特許文献1に記載のシステムによればカラーチャートを測色しなくとも、二つの画像入力装置の色再現特性を合わせることができる。
特表2012−529219号公報
しかしながら、特許文献1では、測色値に合わせるわけではないため、高い色再現精度の実現は困難であるという欠点があった。
本発明は、このような問題等に鑑みてなされたもので、標準的なカラーチャートの入力が困難な画像入力装置について高い色再現精度の実現する色較正を可能とするルックアップテーブル作成装置等を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1画像入力装置にカラーチャートを入力して得られた入力色値と当該カラーチャートの測色値とに基づいて作成され、前記第1画像入力装置への入力色値に対応する出力色値を規定した第1色変換ルックアップテーブルを用いて、前記第1画像入力装置にサンプル画像を入力して得られたサンプル画像データを補正した補正済サンプル画像データを取得する取得手段と、前記補正済サンプル画像データと第2画像入力装置に前記サンプル画像を入力して得られたサンプル画像データの対応する画素における色値の対応関係に基づいて、前記第2画像入力装置への入力色値に対応する出力色値を規定した第2色変換ルックアップテーブルを作成する作成手段と、を備え、前記作成手段は、下記(1)式で示される第1関数に基づいて、下記(2)式で示される第2関数の制限の下、前記第2色変換ルックアップテーブルの入力色値xと出力色値yの組を決定することにより前記第2色変換ルックアップテーブルを作成し、当該作成した第2色変換ルックアップテーブルを用いて、前記第2画像入力装置に画像を入力して得られた画像データを補正した補正済画像データについて、色再現精度が不充分であれば、下記(2)式の正則化パラメータk,l値を減少させて第2色変換ルックアップテーブルを再作成し、階調精度が不充分であれば、当該正則化パラメータk,l値を増加させて第2色変換ルックアップテーブルを再作成する、ことを特徴とする。
したがって、当該発明によれば、標準的なカラーチャートを入力することができない第2画像入力装置について高い色再現精度の実現する色較正を行うことができる。
また、当該発明によれば、サンプル画像に含まれる色に偏りや欠落がある場合であっても、サンプル画像に含まれている色に対して色再現精度が充分な正しい色較正を行うことができる。また、サンプル画像に含まれていない色については階調精度が充分な自然な色再現となるように較正されるため、サンプル画像の配色に制約を課すことなく、色較正を行うことができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載のルックアップテーブル作成装置が作成した第2色変換ルックアップテーブルに基づいて、前記第2画像入力装置に画像を入力して得られた画像データを変換することを特徴とする。
本発明によれば、標準的なカラーチャートを入力することができない第2画像入力装置
について高い色再現精度の実現する色較正を行うことができる。
また、当該発明によれば、サンプル画像に含まれる色に偏りや欠落がある場合であっても、サンプル画像に含まれている色に対して色再現精度が充分な正しい色較正を行うことができる。また、サンプル画像に含まれていない色については階調精度が充分な自然な色再現となるように較正されるため、サンプル画像の配色に制約を課すことなく、色較正を行うことができる。
色変換LUT作成システムSの一例を示す概略図である。 色変換LUT作成装置100の構成を示すブロック図である。 制御部111による第1色変換LUT作成処理の一例を示すフローチャートである。 制御部111による第2色変換LUT作成処理の一例を示すフローチャートである。 制御部111による第2色変換LUT調整処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、色変換LUT作成システムについて本発明を適用した場合の実施形態である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる色変換LUT作成システムSの一例を示す概略図である。
色変換LUT作成システムSは、色変換LUT作成装置100と、基準画像入力装置SC1と、第1制御用パソコンPC1と、較正対象画像入力装置SC2と、第2制御用パソコンPC2と、分光測色器CMとを含む。
基準画像入力装置SC1には、較正対象画像入力装置SC2と共通のサンプル画像(図示しない)を入力することができ、かつ、標準的なカラーチャート(図示しない。例えば、IT8.7/1ターゲットやIT8.7/2ターゲット)を入力することができる。但し、カラーチャートは分光測色器CMを用いて測色値を測定できるものである必要がある。基準画像入力装置SC1としては、例えば、大日本スクリーン製造製ドラムスキャナSG-8060を採用することができる。
第1制御用パソコンPC1は、基準画像入力装置SC1と接続されている。第1制御用パソコンPC1は、基準画像入力装置SC1を制御する機能を有し、基準画像入力装置SC1がカラーチャート及びサンプル画像を入力された際に得た画像データ(画素毎の入力色値(例えば、RGB、CMYK値)を含む)を、基準画像入力装置SC1から取得し、色変換LUT作成装置100に送信する。
較正対象画像入力装置SC2には、上記サンプル画像を入力することができ、かつ、上記標準的なカラーチャートを入力することができない。較正対象画像入力装置SC2としては、例えば、ノーリツ鋼機製フィルムスキャナHS-1800を採用することができる。
第2制御用パソコンPC2は、較正対象画像入力装置SC2を制御する機能を有する。また、第2制御用パソコンPC2は、較正対象画像入力装置SC2がサンプル画像を入力された際に得た画像データ(画素毎の入力色値(例えば、デバイス依存のRGB値、デバイス依存のCMYK値)を含む)を、較正対象画像入力装置SC2から取得し、色変換LUT作成装置100に送信する。
分光測色器CMは、色変換LUT作成装置100と接続されている。分光測色器CMは、カラーチャートの各カラーパッチを測色して得た測色値(例えば、デバイス依存のRGB値、デバイス依存のCMYK値)を、色変換LUT作成装置100に送信する。
色変換LUT作成装置100は、第1制御用パソコンPC1から、基準画像入力装置SC1がカラーチャート及びサンプル画像を入力された際に得た画像データと、分光測色器CMがカラーチャートの各カラーパッチを測色して得た測色値を取得する。そして、色変換LUT作成装置100は、ルックアップテーブル作成ソフトウェアを用いて、カラーチャートの画像データと測色値に基づき、従来公知の手法により第1色変換ルックアップテーブル(「第1色変換LUT」という)を作成する。
また、色変換LUT作成装置100は、第2制御用パソコンPC2から、較正対象画像入力装置SC2がサンプル画像を入力された際に得た画像データを取得する。そして、色変換LUT作成装置100は、第1制御用パソコンPC1から取得したサンプル画像の画像データを先に作成した第1色変換LUTにより変換した画像データと、第2制御用パソコンPC1から取得したサンプル画像の画像データを対比して、対応する画素毎の入力色値の対応関係を記録する。なお、サンプル画像は複数枚であってもよい。次いで、色変換LUT作成装置100は、先に記録した対応関係に基づいて、較正対象画像入力装置SC2に画像を入力して得られる入力色値を、出力色値に変換する際に用いる第2色変換ルックアップテーブル(「第2色変換LUT」という)を、ルックアップテーブル作成ソフトウェアを用いて作成する。
以上説明したように、本実施形態では、標準的なカラーチャートを入力することができない較正対象画像入力装置SC2について第2色変換ルックアップテーブルを作成することにより、高い色再現精度の実現する色較正を行うことができる。
次に、図2を用いて、色変換LUT作成装置100について説明する。図2に示すように、色変換LUT作成装置100は、大別して、制御部111、記憶部112、インターフェース部113、表示部114及び操作部115を含んで構成されている。
記憶部112は、例えばハードディスクドライブ等により構成されており、OS(Operating System)、ルックアップテーブル作成ソフトウェア(「ルックアップテーブル作成プログラム」の一例)等のプログラム及び各種データを記憶する。プログラムは、複数の命令コードにより構成されるソフトウェアモジュールである。命令コードはCPU(Central Processing Unit)により実行される。
記憶部112は、第1制御用パソコンPC1から取得した基準画像入力装置SC1がカラーチャート及びサンプル画像を入力された際に得た画像データと、分光測色器CMがカラーチャートの各カラーパッチを測色して得た測色値を記憶するとともに、第1色変換LUTを記憶する。また、記憶部112は、第2制御用パソコンPC2から取得した較正対象画像入力装置SC2がサンプル画像を入力された際に得た画像データを記憶するとともに、第2色変換LUTを記憶する。
インターフェース部113は、分光測色器CM、第1制御用パソコンPC1及び第2制御用パソコンPC2とのデータの入出力を司る。
表示部114は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
操作部115は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、オペレータからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号として制御部111に出力するようになっている。
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。そして、CPUが、ROMや記憶部112に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
すなわち、制御部111は、本発明における取得手段、作成手段として機能する。具体的には、CPUは、基準画像入力装置SC1(「第1画像入力装置」の一例)にカラーチャートを入力して得られた入力色値と当該カラーチャートの測色値とに基づいて作成され、基準画像入力装置SC1への入力色値に対応する出力色値を規定した第1色変換ルックアップテーブルを用いて、基準画像入力装置SC1にサンプル画像を入力して得られたサンプル画像データを補正した補正済サンプル画像データを取得し、また、当該取得した画像データと較正対象画像入力装置SC2(「第2画像入力装置」の一例)にサンプル画像を入力して得られたサンプル画像データの対応する画素における色値の対応関係に基づいて、較正対象画像入力装置SC2への入力色値に対応する出力色値を規定した第2色変換ルックアップテーブルを作成する。
次に、図3のフローチャートを用いて、色変換LUT作成装置100の制御部111による較正対象画像入力装置用の色変換ルックアップテーブル(第1色変換LUT)作成処理について説明する。なお、当該フローチャートにおけるステップS1が開始するまでに、次の(1)及び(2)が完了しているものとする。
(1)分光測色器CMによるカラーチャートの各カラーパッチの測色と、当該各カラーパッチの測色値の記憶部112への記録。但し、測色値が既知のカラーチャートを使用する場合には、分光測色器CMによらず当該測色値を記憶部112へ記録することとしてもよい。
(2)基準画像入力装置SC1によるカラーチャートの画像データ作成と、当該画像データの記憶部112への記録。
まず、色変換LUT作成装置100の制御部111は、カラーチャートの各カラーパッチの測色値を記憶部112から取得する(ステップS1)。すなわち、制御部111は、分光測色器CMがカラーチャートの各カラーパッチを測色して得た測色値を取得する。
次に、制御部111は、基準画像入力装置SC1により作成されたカラーチャートの画像データを記憶部112から取得する(ステップS2)。すなわち、制御部111は、基準画像入力装置SC1がカラーチャートを読み込んで作成した画像データを取得する。
次に、制御部111は、ステップS1の処理で取得した測色値と、ステップS2の処理で取得した画像データに基づいて第1色変換LUTを作成する(ステップS3)。例えば、制御部111はICC(International Color Consortium)により規定されるデバイスプロファイルなどが色変換ルックアップテーブルとして用いられ、基準画像入力装置SC1で取得したRGB値やCMYK値などの色情報がCIE Lab表色系のL*a*b*値へ変換されることにより色較正が実施される。基準画像入力装置SC1については、色較正が実施された状態で以後の工程を行う。すなわち、第1色変換LUTを作成することは、基準画像入力装置SC1の色較正を実施したことと同義である。
なお、制御部111は、第1色変換LUTの作成後、基準画像入力装置SC1にカラーチャートを入力して得られた画像データに第1色変換LUTを適用して得られた画像データを取得し、ステップS1の処理で取得したカラーチャートの各カラーパッチの測色値と比較し、第1色変換LUTの色再現精度が充分であるか否かを判定し、不充分である場合には、その原因の検証結果に基づいて第1色変換LUTを再作成することとしてもよい。
次に、図4のフローチャートを用いて、色変換LUT作成装置100の制御部111による較正対象画像入力装置用の色変換ルックアップテーブル(第2色変換LUT)作成処理について説明する。なお、当該フローチャートにおけるステップS1が開始するまでに、次の(3)及び(4)が完了しているものとする。
(3)基準画像入力装置SC1によるサンプル画像の画像データ作成(第1色変換LUTを適用して得られる画像データの作成)と、当該画像データの記憶部112への記録。
(4)較正対象画像入力装置SC2によるサンプル画像の画像データ作成と、当該画像データの記憶部112への記録。
まず、制御部111は、基準画像入力装置SC1により作成されたサンプル画像の画像データを記憶部112から取得する(ステップS11)。すなわち、制御部111は、基準画像入力装置SC1がサンプル画像を読み込んで作成した画像データに第1色変換LUTを適用して得られた画像データ(「補正済サンプル画像データ」の一例)を取得する。
次に、制御部111は、較正対象画像入力装置SC2により作成されたサンプル画像の画像データを記憶部112から取得する(ステップS12)。すなわち、制御部111は、較正対象画像入力装置SC2がサンプル画像を読み込んで作成した画像データを取得する。
次に、制御部111は、ステップS11の処理で取得した画像データ(「補正済サンプル画像データ」の一例)と、ステップS12の処理で取得した画像データについて、位置合わせ・ぼかし処理を行う(ステップS13)。ぼかし処理は、位置合わせが充分でない場合(例えば、0.5ピクセルずれている場合)に、ズレが生じている両画像の画素についてぼかし処理(対象画素の近傍8点の入力色値の平均をとる)を行う。
次に、制御部111は、ステップS13の処理を施した両画像について対応する画素毎の入力色値(RGB値やCMYK値)の対応関係を記録する(ステップS14)。
次に、制御部111は、ステップS14の処理で記録した入力色値の対応関係に基づいて、第2色変換LUTを作成し、(ステップS15)。当該フローチャートに示す処理を終了する。第2色変換LUTを作成することにより、較正対象画像入力装置SC2の入力色値が第2色変換LUTにより適切な色値に補正することができる。すなわち、第2色変換LUTを作成することは、較正対象画像入力装置SC2の色較正を実施したことと同義である。なお、第2色変換LUTは、例えば、ICCにより規定されるデバイスリンクプロファイルであり、RGB値からRGB値への変換やCMYK値からCMYK値への変換が行われるように作成される。
以上説明したように、本実施形態の色変換LUT作成装置100の制御部111は、基準画像入力装置SC1(「第1画像入力装置」の一例)にカラーチャートを入力して得られた入力色値と当該カラーチャートの測色値とに基づいて作成され、基準画像入力装置SC1への入力色値に対応する出力色値を規定した第1色変換LUTを用いて、基準画像入力装置SC1にサンプル画像を入力して得られたサンプル画像データを補正した画像データ(「補正済サンプル画像データ」の一例)を取得し、当該取得した画像データと較正対象画像入力装置SC2にサンプル画像を入力して得られたサンプル画像データの対応する画素における色値の対応関係に基づいて、較正対象画像入力装置SC2への入力色値に対応する出力色値を規定した第2色変換LUTを作成する。
したがって、本実施形態の色変換LUT作成装置100によれば、標準的なカラーチャートを入力することができない較正対象画像入力装置SC2について高い色再現精度の実現する色較正を行うことができる。
また、例えば、画像変換装置(例えば、第1制御用パソコン)が、色変換LUT作成装置100が作成した第2色変換LUTを記憶又は取得した後に使用して、較正対象画像入力装置SC2に画像を入力して得られた画像データを変換することができる。この場合、画像変換装置は、較正対象画像入力装置SC2に画像を入力して得られた高い色再現精度を持つ画像データを取得することができる。
なお、上記実施形態では、ステップS15の処理で第2色変換LUTを作成した後の、第2色変換LUTによる較正対象画像入力装置SC2の色再現精度等の検証及びこれに伴う第2色変換LUTの再作成について説明しなかったが、これらを行うことで、較正対象画像入力装置SC2の色再現精度を更に向上させることができる。
具体的には、制御部111は、上述したルックアップテーブル作成ソフトウェアを用いて、較正対象画像入力装置SC2の画素値(入力色値)を較正済みの基準画像入力装置SC1の画素値(測色値)に変換するための第2色変換LUTに規定する入力色値と出力色値を、補正関数を用いて決定する。その際には、適切な多数の基底関数を用いた補正関数を定義した上で、評価関数が最小となるように計算し、第2色変換LUTに規定する値を決定する。
下記式(1)は補正関数の一例である。制御部111は、補正関数に基づいて、入力色値xと出力色値yの組合せを複数組決定して、ルックアップテーブルを作成する。
φ1,…,φnとして多項式や正規分布、スプライン規定などを用いることができる。
このとき、下記式(2)に示す評価関数が最小となるように計算して、補正関数のa11,…aknを決定する。
評価関数の第1項は変換誤差の大きさを評価するための項であり、xiとyiはi番目の組合せの入力色値と出力色値である。第2項は変換関数の滑らかさを評価するための項である。第2項は補正関数が滑らかであるときに値が小さくなるように設計すればよく、行列Dとして単位行列や多次元の階差行列などを使用することができる。第3項は、補正関数の恒等変換との差の大きさを評価する項であり、xjは網羅的に選んだ入力色値である。第2項の係数kおよび第3項の係数lを正則化パラメータという。このとき、図4に示すフローチャートにしたがって、正則化パラメータk,lを増減させることにより、第2色変換LUTを用いた画像補正の色再現精度と階調精度の双方を満たすように第2色変換LUTの調整を行う。なお、正則化パラメータk,lの値を大きくすると、得られる変換関数が滑らかでかつ、恒等変換に近づくように設計されていることから、階調精度が向上するとともに色再現精度が低下する一方、正則化パラメータk,lの値を小さくすると、階調精度が低下するとともに色再現精度が向上する。
図5のフローチャートを用いて、色変換LUT作成装置100の制御部111による色変換ルックアップテーブル(第2色変換LUT)調整処理について説明する。
まず、制御部111は、較正対象画像入力装置SC2にサンプル画像を入力して得られた画像データに第2色変換LUTを適用して得られた補正済画像データを取得する(ステップS21)。
次に、制御部111は、ステップS21の処理で取得した補正済画像データの色再現精度が充分であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、制御部111は、図4のステップS11と同様に、基準画像入力装置SC1がサンプル画像を読み込んで作成した画像データに第1色変換LUTを適用して得られた画像データを取得し、当該画像データと補正済画像データとの比較に基づいて判定する。この処理は、例えば、制御部111が画像比較プログラム(例えば、両画像データを比較して差分が所定の閾値以下であれば色再現精度が充分であるとするプログラム)に基づいて行うこととしてもよいし、同一のディスプレイやプリンタによって出力した画像データを、人間(例えば、オペレータ)が見比べて色再現精度が充分であるか判定し、操作部115より入力された判定結果に基づいて判定することとしてもよい。
制御部111は、色再現精度が充分でないと判定した場合には(ステップS22:NO)、正則化パラメータk,lの値を減少させて(直前に第2色変換LUTを作成した際のパラメータk,lよりも減少させて)、第2色変換LUTを再作成し(ステップS23)、ステップS21の処理に移行する。
一方、制御部111は、色再現精度が充分であると判定した場合には(ステップS22:YES)、次いで、ステップS21の処理で取得した補正済画像データの階調精度が充分であるか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、制御部111は、補正済画像データにおいてトーンジャンプが発生していないか(発生していても許容範囲内か)否かに基づいて判定する。この処理は、例えば、制御部111が階調確認プログラム(例えば、補正済画像データの画素値に基づいてトーンジャンプが発生していないか(発生していても許容範囲内か)を判定するプログラム)に基づいて行うこととしてもよいし、ディスプレイやプリンタによって出力した補正済画像データを、人間(例えば、オペレータ)が見て階調精度が充分であるか判定し、操作部115より入力された判定結果に基づいて判定することとしてもよい。
制御部111は、階調精度が充分でないと判定した場合には(ステップS24:NO)、正則化パラメータk,lの値を増加させて(直前に第2色変換LUTを作成した際のパラメータk,lよりも増加させて)、第2色変換LUTを再作成し(ステップS25)、ステップS21の処理に移行する。一方、制御部111は、階調精度が充分であると判定した場合には(ステップS24:YES)、当該フローチャートに示す処理を終了する。
以上説明したように、色変換ルックアップテーブル(第2色変換LUT)調整処理を行うことにより、サンプル画像に含まれる色に偏りや欠落がある場合であっても、サンプル画像に含まれている色に対して色再現精度が充分な正しい色較正を行うことができる。また、サンプル画像に含まれていない色については階調精度が充分な自然な色再現となるように較正されるため、サンプル画像の配色に制約を課すことなく、色較正を行うことができる。
S 色変換LUT作成システム
100 色変換LUT作成装置
111 制御部
112 記憶部
113 インターフェース部
114 表示部
115 操作部
SC1 基準画像入力装置
PC1 第1制御用パソコン
SC2 較正対象画像入力装置
PC2 第2制御用パソコン
CM 分光測色器

Claims (2)

  1. 第1画像入力装置にカラーチャートを入力して得られた入力色値と当該カラーチャートの測色値とに基づいて作成され、前記第1画像入力装置への入力色値に対応する出力色値を規定した第1色変換ルックアップテーブルを用いて、前記第1画像入力装置にサンプル画像を入力して得られたサンプル画像データを補正した補正済サンプル画像データを取得する取得手段と、
    前記補正済サンプル画像データと第2画像入力装置に前記サンプル画像を入力して得られたサンプル画像データの対応する画素における色値の対応関係に基づいて、前記第2画像入力装置への入力色値に対応する出力色値を規定した第2色変換ルックアップテーブルを作成する作成手段と、
    を備え、
    前記作成手段は、下記(1)式で示される第1関数に基づいて、下記(2)式で示される第2関数の制限の下、前記第2色変換ルックアップテーブルの入力色値xと出力色値yの組を決定することにより前記第2色変換ルックアップテーブルを作成し、
    当該作成した第2色変換ルックアップテーブルを用いて、前記第2画像入力装置に画像を入力して得られた画像データを補正した補正済画像データについて、色再現精度が不充分であれば、下記(2)式の正則化パラメータk値を減少させて第2色変換ルックアップテーブルを再作成し、階調精度が不充分であれば、当該正則化パラメータk,l値を増加させて第2色変換ルックアップテーブルを再作成すること、
    を特徴とするルックアップテーブル作成装置。
  2. 請求項1に記載のルックアップテーブル作成装置が作成した第2色変換ルックアップテーブルに基づいて、前記第2画像入力装置に画像を入力して得られた画像データを変換することを特徴とする画像変換装置。
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