JP6608396B2 - フィールド機器及びフィールド機器管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、フィールド機器及びフィールド機器管理システムに関する。
従来から、プラントや工場等の設備においては、フィールド機器と呼ばれる現場機器が設置されている。例えば、フィールド機器の一例として、その設備で用いられている流体の流量を測定する流量計がある。
ここで、流体の流量を測定するフィールド機器では、流量を測定する場合において、スラグ流の影響により、被測定流体の液体に気泡が混入すると、測定値に誤差が生じる場合がある。例えば、フィールド機器の一種であるコリオリ質量流量計では、スラグ流の影響により、被測定流体の液体に気泡が混入すると、測定値である被測定流体の密度値が低下することが知られている(特許文献1参照)。
この問題を解決するために、従来のコリオリ質量流量計では、スラグ流の発生を検出した場合には、そのスラグ流検出の直前の密度値を用いることで、スラグ流により発生する上記誤差を生じないようにしている。
特許第3547708号公報
しかしながら、従来のコリオリ質量流量計では、スラグ流が検出されたときには既にスラグ流が発生している場合がある。したがって、スラグ流の発生を検出した場合に、そのスラグ流検出の直前の密度値を用いたとしても、その密度値はスラグ流による影響を受けていることなる。そのため、より正確な密度値の測定が求められるアプリケーションでは、スラグ流の発生時に正しく密度値が測定できない場合がある。
なお、このような問題はコリオリ質量流量計に限られた問題ではなく、スラグ流の発生により測定値に誤差が生じるフィールド機器にも共通する問題である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、流体の状態量を測定するフィールド機器であって、スラグ流が発生した場合でも、より正確な測定値を取得可能なフィールド機器及びフィールド機器管理システムを提供することである。
本発明の一態様は、流体の状態量を測定値として測定するフィールド機器であって、スラグ流の発生を検出するスラグ流検出部と、前記スラグ流検出部により前記スラグ流の発生が検出されている場合に、前記スラグ流が検出されたときを基準として所定の時間前から所定の期間内における少なくともいずれか一つの前記測定値に基づく値を、前記測定値のホールド値として保持する補正部と、を備えることを特徴とするフィールド機器である。
本発明の一態様は、上述のフィールド機器であって、前記状態量は、密度値であり、前記所定の期間が終了する時間は、前記密度値における平均値の算出が終了する時間であって、前記スラグ流が検出されたときを基準として、一定時間前の時間に設定されることを特徴とする。
本発明の一態様は、上述のフィールド機器であって、前記測定値にはステータス情報が関連付けられており、前記補正部は、前記ステータス情報に基づいて前記測定値が良好か否かを判定し、前記良好と判定した前記測定値のみ前記平均値の算出に用いることを特徴とする。
本発明の一態様は、上述のフィールド機器であって、所定のサンプリング周期で測定された前記測定値の積算値を記憶する積算値記憶部と、前記平均値を記憶する平均値記憶部と、を備え、前記補正部は、前記積算値記憶部において積算した前記測定値の数が所定値以上になった場合には、前記積算値から平均値を計算し、前記平均値記憶部に前記平均値を格納することを特徴とする。
本発明の一態様は、上述のフィールド機器であって、前記スラグ流の発生の検出が解除された後において、前記測定値における平均値の演算を開始する時間が設定可能であることを特徴とする。
本発明の一態様は、上述のフィールド機器であって、前記平均値の計算に用いる前記測定値の数が設定可能であることを特徴とする。
本発明の一態様は、流体の状態量を測定値として測定するフィールド機器と、前記フィールド機器と通信することで前記測定値を取得する制御装置とを備えるフィールド機器管理システムであって、前記制御装置は、スラグ流の発生を検出するスラグ流検出部と、前記スラグ流検出部により前記スラグ流の発生が検出されている場合に、前記スラグ流が検出されたときを基準として所定の時間前から所定の期間内における前記測定値を用いて算出した前記測定値の平均値を、前記測定値のホールド値として保持する補正部と、を備えることを特徴とするフィールド機器管理システムである。
以上説明したように、本発明によれば、スラグ流が発生した場合でも、より正確な測定値を取得することができる。
本発明の一実施形態に係るフィールド機器の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出部2の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出部2の動作原理を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る制御部48の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る制御部48の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る積算値記憶部482の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る平均値記憶部483の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御部48の動作の流れを示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」、「有する」や「備える」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
以下、本発明の一実施形態に係るフィールド機器を、図面を用いて説明する。
本発明の一実施形態に係るフィールド機器は、配管内を流れる流体の流量を測定するものである。なお、以下の説明では、フィールド機器として、コリオリ質量流量計を例に挙げて説明する。すなわち、コリオリ質量流量計は、フィールド機器の一例である。
図1に示すように、フィールド機器1は、検出部2及び信号処理部3を備える。
検出部2は、測定対象としての流体(被測定流体)が流れる測定チューブT(図2参照)を振動させてその上下流における振動及び測定チューブTの温度を検出するものである。
図2に示すように、検出部2は、加振器21、上流側センサ22、下流側センサ23及び温度センサ24を備える。
加振器21は、測定チューブTを上下に機械振動をさせるものである。
加振器21は、流体が流れる測定チューブTの周囲に設けられている。例えば、加振器21は、測定チューブTの中央部近傍に設置されている。加振器21は、信号処理部3に電気的に接続されている。なお、本実施形態では、測定チューブTは、両端が支持部材SP1,SP2によって固定支持された直管型のものである。ただし、測定チューブTは、例えばU字管型など他の形状のものでもよい。
上流側センサ22は、測定チューブTの振動を検出するセンサであって、支持部材SP1の近傍に固定されている。下流側センサ23は、測定チューブTの振動を検出するセンサであって、支持部材SP2の近傍に固定されている。
上流側センサ22及び下流側センサ23は、それぞれ信号処理部3に電気的に接続されている。
温度センサ24は、支持部材SP2の近傍における測定チューブT上に固定されている。温度センサ24は、信号処理部3に電気的に接続されている。なお、この温度センサ24は、温度変動による質量流量や密度値の測定誤差を防止するために用いられる。
以下に、上述のように構成された検出部2の動作について、図3を参照して説明する。
加振器21は、信号処理部3から出力される駆動電流Iに応じて、測定チューブTを所定の振動モードで振動させる。例えば、加振器21は、例えば図3において符号M1,M2を付して示す1次モード(振動の節が支持部材SP1,SP2によって固定支持された部分にのみ現れる振動モード)で測定チューブTを振動させる。
加振器21により測定チューブTに対して1次モードで振動が与えられている状態で、測定チューブTに被測定流体が流れると、測定チューブTは、例えば図3において符号M3,M4を付して示す2次モード(振動の節が支持部材SP1,SP2によって固定支持された部分とその中間の位置とに現れる振動モード)で振動する。なお、実際には、測定チューブTは、この1次モードと2次モードとの2種類の振動モードが重畳された振動モードで振動することになる。
上流側センサ22は、上記振動モードで振動している測定チューブTの上流側の変位量を測定する。上流側センサ22は、測定した変位量を変位信号SAとして信号処理部3に出力する。
下流側センサ23は、上記測定チューブTの下流側の変位量を検出する。下流側センサ23は、検出した変位量を変位信号SBとして信号処理部3に出力する。
温度センサ24は、測定チューブTの表面温度を測定する。温度センサ24は、測定した測定チューブTの表面温度を温度信号ST1として信号処理部3に出力する。
次に、本発明の一実施形態に係る信号処理部3について、説明する。
信号処理部3は、検出部2で検出される検出信号SA,SBの位相差に基づいて測定チューブTを流れる被測定流体の質量流量を求める。また、信号処理部3は、検出信号SAと検出信号SBとの少なくともいずれか一方の信号に基づいて、測定チューブTの振動周波数を測定する。そして、信号処理部3は、測定した振動周波数に基づいて、被測定流体の質量すなわち密度値を測定する。
図1に示すように、信号処理部3は、クロック信号発振器31、トラックアンドホールド(T&H)回路32〜34、アナログ/デジタル変換器(A/D変換器)35〜37、ローパスフィルタ(LPF)38,39、ヒルベルト変換器40,41、位相演算部42、平均化回路43、周波数演算部44、励振回路45、スラグ流検出部46、密度演算部47、制御部48及び質量流量演算部49を備える。
クロック信号発振器31は、測定チューブTの振動とは関係なしに、所定のサンプリング周期を持つタイミング信号Tを生成する。
T&H回路32は、上流側センサ22に接続されている。T&H回路32は、上流側センサ22から出力された変位信号SAを取得する。T&H回路32は、タイミング信号Tcに基づいて、変位信号SAを各周期のN個の時点で順次サンプル/ホールドする。T&H回路32によってホールドされた検出信号SAは、A/D変換器35に出力される。変位信号SAは、例えばA・sin(ωt)なる形でトラックアンドホールド(T&H)回路18に出力され、サンプリングの時点を決めるタイミング信号Tにより、変位信号SAにおける各周期のN個の時点で順次サンプル/ホールドされる。ここで、Aは振幅、ωは角周波数、tは任意の時点を示す。
A/D変換器35は、T&H回路32によりホールドされた変位信号SAを順次デジタル信号DA2に変換し、デジタル形式で処理するLPF38に出力する。
LPF38は、A/D変換器35でデジタル変換されたデジタル信号DA2に対して、測定チューブの振動周波数付近よりも高い周波数成分を除去し、その高い周波数成分が除去された信号をデジタル信号DA3としてヒルベルト変換器40に出力する。
ヒルベルト変換器40は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ40A及びFIRフィルタ40Bを備える。
FIRフィルタ40Aは、入力信号(デジタル信号DA3)と同相の出力信号に変換する同相デジタルフィルタである。具体的には、FIRフィルタ40Aは、A・sin(ωt)なる形のデジタル信号DA4を出力する。
FIRフィルタ40Bは、入力信号(デジタル信号DA3)と90°異なる位相の出力信号に変換する移相デジタルフィルタである。FIRフィルタ40Bは、基本的にA・cos(ωt)なる形のデジタル信号DA5を出力する。
T&H回路33は、下流側センサ23に接続されている。T&H回路33は、下流側センサ23から出力された変位信号SBを取得する。T&H回路33は、タイミング信号Tcに基づいて、変位信号SBを各周期のN個の時点で順次サンプル/ホールドする。T&H回路33によってホールドされた検出信号SBは、A/D変換器36に出力される。変位信号SBは、例えばB・sin(ωt+Φ)なる形でトラックアンドホールド(T&H)回路18に出力され、ここでサンプリングの時点を決めるタイミング信号Tにより、変位信号SBにおける各周期のN個の時点で順次サンプル/ホールドされる。ここで、Bは振幅、Φは時点tにおける変位信号SAに対する位相差を示す。
A/D変換器36は、T&H回路33によりホールドされた変位信号SBを順次デジタル信号DB2に変換し、デジタル形式で処理するLPF39に出力する。
LPF39は、A/D変換器36でデジタル変換されたデジタル信号DB2に対して、測定チューブの振動周波数付近よりも高い周波数成分を除去し、その高い周波数成分が除去された信号をデジタル信号DB3としてヒルベルト変換器41に出力する。
ヒルベルト変換器41は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ41A及びFIRフィルタ41Bを備える。
FIRフィルタ41Aは、入力信号(デジタル信号DB3)と同相の出力信号に変換する同相デジタルフィルタである。具体的には、FIRフィルタ41Aは、B・sin(ωt+Φ)なる形のデジタル信号DB4を出力する。
FIRフィルタ41Bは、入力信号(デジタル信号DA3)と90°異なる位相の出力信号に変換する移相デジタルフィルタである。FIRフィルタ41Bは、基本的にB・cos(ωt+Φ)なる形のデジタル信号DB5を出力する。
位相演算部42は、時刻tにおける、デジタル信号DA4をaとし、デジタル信号DA5をbとし、デジタル信号DB4をcとし、デジタル信号DB5をdとし、時刻t〜tの一対のコリオリ信号の位相差の平均値の正接信号をtanΦとした場合にtanΦ=(ΣNi=1(b−a))/(ΣNi=1(a+b))なる演算を行いtanΦを求める。位相演算部42は、演算したtanΦを質量流量演算部49に出力する。
T&H回路34は、温度センサ24に接続されている。T&H回路34は、温度センサ24から出力された温度信号ST1を取得する。T&H回路34は、サンプリングの時点を決めるタイミング信号Tcに基づいて、温度信号ST1をホールドしA/D変換器37に出力する。
A/D変換器37は、T&H回路34によりホールドされた温度信号ST1を順次デジタル信号に変換し、平均化回路43に出力する。
平均化回路43は、A/D変換器37でデジタル変換された信号を平均化し、その平均化した信号を温度信号ST2として密度演算部47及び質量流量演算部49に出力する。このように、温度センサ24から温度信号ST1がT&H回路34に出力され、サンプリングの時点を決めるタイミング信号Tcによりホールドされた多数の温度信号ST1は、A/D変換器37でデジタル信号に変換されて平均化回路43に出力され、ここで平均されて温度信号ST2として密度演算部47及び質量流量演算部49に出力される。
周波数演算部44は、上流側センサ22で検出された変位信号SAに基づいて、信号周波数fAを演算する。この信号周波数fAは、上流側センサ22の変位信号SAの周波数であって、測定チューブTの振動の周波数である。周波数演算部44は、演算した信号周波数fAを密度演算部47及び質量流量演算部49に出力する。なお、周波数演算部44は、変位信号SAではなく、変位信号SBに基づいて信号周波数fAを演算することもできる。
励振回路45は、上流側センサ22に接続されている。励振回路45は、変位信号SAに応じた駆動電流Iを加振器21に出力することで、その加振器21を例えば正弦波状に駆動する。なお、励振回路45は、下流側センサ23に接続され、変位信号SBに応じた駆動電流Iを加振器21に出力することで、その加振器21を例えば正弦波状に駆動してもよい。
スラグ流検出部46は、スラグ流の発生を検出する。例えば、スラグ流検出部46は、駆動電流Iに基づいてスラグ流の発生を検出する。ここで、スラグ流の発生とは、スラグ流により被測定流体に気泡が混入することを意味する。具体的には、気泡の混入によって変位信号SAの振幅が小さくなった場合、励振回路45は、一定の振幅(小さくなる前の振幅)を維持しようとして駆動電流Iを大きくする。そのため、スラグ流検出部46は、駆動電流Iが閾値Ithを超えた場合に、スラグ流の発生を検出する。なお、この閾値Ithには、ヒステリシスが設けられている。スラグ流検出部46は、スラグ流の発生を検出した場合に、その検出結果を示すスラグ検出信号を制御部48に出力する。ここで、スラグ流の他の例として環状流があるが、この環状流とは、測定チューブT内の管壁に沿って液体が流れていて、測定チューブT内の中央部に気体が流れている又は気体が存在しているものである。
密度演算部47は、信号周波数fAと温度信号ST2とに基づいて、下記演算式(1)及び(2)から被測定流体の密度値Dを演算して、制御部48に出力する。なお、下記演算式(1)及び(2)において、frは基準温度において被測定流体が測定チューブTに充満している状態の共振周波数、fは測定チューブTが空の状態の共振周波数、K及びKは定数である。
= K(f −fr)/fr ・・・・・(1)
なお、fr=fA/(1+K・ST2) ・・・・・(2)
次に、制御部48の動作について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る制御部48の動作を説明する図である。なお、図4の上図には、密度演算部47が演算した密度値Dsを示し、図4の下図には、制御部48がその密度値Dsに基づいて出力する密度値Drを示す。
制御部48は、図4に示すように、スラグ流の発生が検出されている場合に、スラグ流が検出されたときを基準として、そのスラグ流の検出前における所定時間ts前から所定期間AP(Average Period)内における少なくともいずれか一つの前記測定値に基づく値を、スラグ流が検出されている場合の測定値のホールド値として保持する。ここで、所定の期間AP内における少なくともいずれか一つの前記測定値に基づく値として、所定の期間AP内の任意の一つの測定時点の測定値をホールド値として用いてもよいし、任意の複数の測定時点の測定値の平均値、中央(中間)値、最頻値、ダンピング処理した値をホールド値として用いてもよい。なお、任意の複数の時点の測定値とは、所定の期間AP内における全部の測定値であってもよいし、一部の連続する測定時点の測定値や、一部の不連続な測定時点の測定値であってもよい。
本実施形態では、制御部48は、所定期間AP(Average Period)内における少なくともいずれか一つの測定値に基づく値として、良好な密度値D(測定値)の平均値Dを算出する。そして、制御部48は、その算出した平均値Dを、スラグ流が検出されている場合の測定値のホールド値として保持する。例えば、制御部48は、スラグ流の発生が検出されている場合には、その平均値Dを密度値Drとして外部装置及び質量流量演算部49に出力する。なお、制御部48は、スラグ流の発生が検出されていない場合には、密度演算部47が演算した密度値Dを密度値Drとして外部装置及び質量流量演算部49に出力してもよい。ここで、所定期間APは、スラグ流の検出前の期間であって、密度値Dsを平均化演算に使用する期間である。なお、以下の説明において、密度値Dをサンプリングデータと称する場合がある。
なお、図4に示す時間AET(Average End Time)とは、密度値Dsの平均化演算が終了する時間であって、期間APが終了する時間である。この時間AETは、スラグ流が検出されたときを基準として、一定時間前の時間に設定される。
また、時間AST(Average Start Time)は、スラグ流の検出が解除された後において、密度値Dsの平均化演算を開始する時間であって、設定の変更が可能である。
なお、この時間AETから時間ASTまでの期間においては、スラグ流の検出及び密度値Dsの平均化演算は実行されないようにしてもよい。ただし、制御部48は、この期間において、平均値Dを密度値Drとして外部装置及び質量流量演算部49に出力する。すなわち、制御部48は、密度値Drを測定値のホールド値として保持する。なお、測定値のホールドは、スラグ検出時から時間ASTまでの期間にしてもよい。
これは、アプリケーションによっては、被測定流体内の気泡が減少してスラグ流の検出が解除された後でも、密度値Dsがまだ実測値に対して誤差が生じる場合があるためである。また、スラグ流の検出とスラグ流の検出解除を数秒単位で頻繁に繰り返すようなアプリケーションの場合では、良好な密度値Dsが十分に測定できない。そのため、この場合において良好ではない密度値Dsが用いられることになり、実際の密度値と誤差のある状態になる。その結果、平均化演算においても誤差のある結果が演算される。本実施形態の制御部48は、スラグ流の検出解除後も一定時間(スラグ流の検出解除から時間ASTまでの間)、平均値Dの計算を行わずに密度値Drを保持するため、正確な密度値の測定が可能になる。なお、時間AETから時間ASTの間の期間は設定変更可能であり、本設定を無効(0秒)とすることも可能である。
図1に戻り、質量流量演算部49は、密度値Dr、信号周波数fA、tanΦ及び温度信号ST2に基づいて、下記演算式(3)から質量流量Qを演算する。なお、下記演算式(3)において、Kは定数、f(ST2)は温度の補正項、f(Dr)は密度の補正項である。
=f(ST2)・f(Dr)・tanΦ/fA (3)
ただし、f(ST2)は温度の補正項、f(Dr)は密度の補正項である。そして、質量流量演算部49は、演算した質量流量Qを外部装置に出力する。
次に、本発明の一実施形態に係る制御部48について、具体的に説明する。
図5に示すように、制御部48は、補正部481、積算値記憶部482及び平均値記憶部483を備える。
補正部481は、フィールド機器1のサンプリング周期TDが10ミリ秒、平均値Dの計算に用いられる密度値Dsのデータ数(サンプリングデータ数)Lが500個の場合、期間AP内においてサンプリング周期TDごとに最新の良好な500個の密度値Dを用いて平均値Dの計算を行う。なお、この測定値である密度値Dには、この密度値Dが良好(Good)か否かを判断するステータス情報が関連付けられている。例えば、このステータス情報は、良好、不良(Bad)、不明確(Uncertain)のいずれかの情報である。例えば、ステータス情報が不良(Bad)や不明確(Uncertain)の状態となるのは、その密度値Dsの測定に関連する、フィールド機器1の処理にエラーが発生した場合である。そのため、これらの密度値Dにおける500個のデータは、ステータス情報が良好と判断されたもののみ平均値Dの計算に使用される。なお、サンプリング周期TD及びサンプリングデータ数Lは、適宜変更可能である。
例えば、フィールド機器1の処理にエラーが発生して不良(Bad)となる場合には、フィールド機器1で用いるパラメータのバックアップまたは復旧時に異常が発生して、パラメータのバックアップまたは復旧に失敗した場合、フィールド機器1内のハードウェアバージョンまたはソフトウェアバージョンが不一致のため、フィールド機器1内の複数の回路基板間や複数のプロセッサ間での通信にエラーが発生した場合などがある。また、例えば、不明確(Uncertain)となる場合には、検出部2の測定チューブTが腐食してフィールド機器1がその腐食を検出した場合や、測定チューブT内の被測定流体が空又は十分満たされていない状態において、フィールド機器1がその状態を検出した場合などがあり、これらの場合では、測定値が正常か否かが不明確な場合がある。
ただし、上記例のように、サンプリングデータ数Lが500個という大量の密度値Dsのデータを一度に記憶するのは、その記憶する記憶部の容量制限により困難な場合がある。このような場合は、以下に説明するデータ量削減方法により、平均値Dを算出してもよい。以下に、本発明の一実施形態に係るデータ量削減方法について、説明する。
このデータ量削減方法とは、期間AP内においてサンプリング周期TDごとに密度値Dを積算し、その積算した密度値Dのデータ数が500個になったところで、その積算値を500で除算して平均値Dを算出することで、フィールド機器1に格納するデータ容量を削減する方法である。
例えば、図6に示すように、積算値記憶部482は、5つの積算用格納領域A〜Eを備える。そして、各積算用格納領域A〜Eのそれぞれには、100個の密度値Dを積算した積算値を順に格納する積算領域を5つ備える。なお、図6における横軸は時間を示す。
具体的には、積算用格納領域Aは、積算領域100〜140を備える。積算用格納領域Bは、積算領域200〜240を備える。積算用格納領域Cは、積算領域300〜340を備える。積算用格納領域Dは、積算領域400〜440を備える。積算用格納領域Eは、積算領域500〜540を備える。なお、図6において、同一の時間間隔に対応する積算用格納領域には、同一の積算値が記憶される。すなわち、時間t+1と時間t+2との間の時間間隔に対応する積算領域110,200には、同一の積算値が格納される。時間t+2と時間t+3との間の時間間隔に対応する積算領域120,210,300には、同一の積算値が格納される。時間t+3と時間t+4との間の時間間隔に対応する積算領域130,220,310,400には、同一の積算値が格納される。時間t+4と時間t+5との間の時間間隔に対応する積算領域140,230,320,410,500には、同一の積算値が格納される。時間t+5と時間t+6との間の時間間隔に対応する積算領域240,330,420,510には、同一の積算値が格納される。時間t+6と時間t+7との間の時間間隔に対応する積算領域340,430,520には、同一の積算値が格納される。時間t+7と時間t+8との間の時間間隔に対応する積算領域440,530には、同一の積算値が格納される。
補正部481は、100個の密度値Dごとに積算値を算出し、積算領域100に格納する。また、補正部481は、算出した積算値を積算領域100に格納するとともに、積算領域100に格納されていた積算値を積算領域110に移動させ、積算領域110に格納されていた積算値を積算領域120に移動させ、積算領域120に格納されていた積算値を積算領域130に移動させ、積算領域130に格納されていた積算値を積算領域140に移動させ、積算領域140に格納されていた積算値を削除する。
また、補正部481は、100個の密度値Dごとに、積算領域100に格納されていた積算値を積算領域200に移動させ、積算領域200に格納されていた積算値を積算領域210に移動させ、積算領域210に格納されていた積算値を積算領域220に移動させ、積算領域230に格納されていた積算値を積算領域240に移動させ、積算領域240に格納されていた積算値を削除する。
また、補正部481は、100個の密度値Dごとに、積算領域200に格納されていた積算値を積算領域300に移動させ、積算領域300に格納されていた積算値を積算領域310に移動させ、積算領域310に格納されていた積算値を積算領域320に移動させ、積算領域330に格納されていた積算値を積算領域340に移動させ、積算領域340に格納されていた積算値を削除する。
また、補正部481は、100個の密度値Dごとに、積算領域300に格納されていた積算値を積算領域400に移動させ、積算領域400に格納されていた積算値を積算領域410に移動させ、積算領域410に格納されていた積算値を積算領域420に移動させ、積算領域430に格納されていた積算値を積算領域440に移動させ、積算領域440に格納されていた積算値を削除する。
また、補正部481は、100個の密度値Dごとに、積算領域400に格納されていた積算値を積算領域500に移動させ、積算領域500に格納されていた積算値を積算領域510に移動させ、積算領域510に格納されていた積算値を積算領域520に移動させ、積算領域530に格納されていた積算値を積算領域540に移動させ、積算領域540に格納されていた積算値を削除する。
このように、補正部481は、積算領域に格納された積算値を、100個の密度値Dごとに(1秒ごとに)、次の時間間隔に対応する積算領域に移動させる。
図7に示すように、平均値記憶部483は、時間AETに応じた平均値格納領域を備える。ここで、この時間AETは、ユーザにより設定可能である。本実施形態では、時間AETの設定可能の上限は30秒とする。
したがって、平均値記憶部483は、1秒〜30秒の各秒の平均値Dを格納する平均値格納領域601〜630を備え、100個の密度値Dごとに(各秒ごとに)、各平均値格納領域601〜630に格納された平均値Dを随時更新する。
例えば、補正部481は、100個の密度値Dごとに、積算値記憶部482に記憶された500個の平均値Dを、平均値格納領域601に格納する。具体的には、補正部481は、100個の密度値Dごとに、積算用格納領域A,B,C,D,Eの順に繰り替えしながら、その積算用格納領域に格納された5つの積算値から平均値Dを算出し、平均値格納領域601に格納する。したがって、積算値記憶部482に記憶された500個の密度値Dの平均値Dは、常に平均値格納領域601に格納されることになる。
例えば、補正部481は、積算用格納領域Aに5つの積算値が溜まった時点で、その5つの積算値における平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。補正部481は、積算用格納領域Aにおける平均値Dを平均値格納領域601に格納してから1秒後に、積算用格納領域Bに溜まった5つの積算値における平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。補正部481は、積算用格納領域Bにおける平均値Dを平均値格納領域601に格納してから1秒後に、積算用格納領域Cに溜まった5つの積算値における平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。補正部481は、積算用格納領域Cにおける平均値Dを平均値格納領域601に格納してから1秒後に、積算用格納領域Dに溜まった5つの積算値における平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。補正部481は、積算用格納領域Dにおける平均値Dを平均値格納領域601に格納してから1秒後に、積算用格納領域Eに溜まった5つの積算値における平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。そして、補正部481は、積算用格納領域Eにおける平均値Dを平均値格納領域601に格納してから1秒後に、積算用格納領域Aに溜まった5つの積算値における平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。このように、補正部481は、1秒ごと、すなわち100個の密度値Dごとに、積算用格納領域A,B,C,D,Eの順に繰り替えしながら、その積算用格納領域に格納された5つの積算値から平均値Dを算出し、その算出した平均値Dを平均値格納領域601に格納する。これにより、本実施形態では、補正部481は、100個の密度値Dごとに、500個の密度値Dの平均値Dを算出することができる。
また、補正部481は、平均値格納領域601に格納された平均値Dを100個の密度値Dごとに、平均値格納領域602,603,…,630の順に移動させる。すなわち、補正部481は、100個の密度値Dごとに、時間txに対応する平均値格納領域に格納された平均値Dを、時間tx+1に対応する平均値格納領域に移動させる。ここで、時間txとは、スラグ流が検出されたときを基準として、所定時間前の時間を示す。例えば、時間tx=1秒は、スラグ流が検出されたときから1秒前の時間を示す。
例えば、補正部481は、100個の密度値Dごとに、時間tx=1秒に対応する平均値格納領域601に格納された平均値Dを、時間tx=2秒に対応する平均値格納領域602に移動させ、時間tx=2秒に対応する平均値格納領域602に格納された平均値Dを、時間tx=3秒に対応する平均値格納領域603に移動させ、時間tx=3秒に対応する平均値格納領域603に格納された平均値Dを、時間tx=4秒に対応する平均値格納領域604に移動させる。このように、補正部481は、時間AETが30秒に設定されている場合には、100個の密度値Dごとに、時間tx=1,2,…29秒のそれぞれに対応する平均値格納領域に格納された平均値Dを、時間tx+1に対応する平均値格納領域に移動させる。そして、補正部481は、100個の密度値Dごとに、時間tx=30秒に対応する平均値格納領域630に格納された平均値Dを削除する。
補正部481は、平均値格納領域601〜630の中から、時間AETに応じた平均値格納領域を選択し、その選択した平均値格納領域に格納されている平均値Dを密度値Drとして外部装置及び質量流量演算部49に出力する。例えば、時間AETが3秒に設定されている場合には、時間AETが3秒のときの平均値Dを格納している平均値格納領域603が選択される。
このように、補正部481は、積算値記憶部482において積算した測定値である密度値Dの数が所定値(例えば、100個)以上になった場合には、その積算値から平均値Dを計算し、その平均値Dを平均値記憶部483に格納する。これにより、本実施形態において、平均値Dの算出に必要な領域を「平均値格納領域601〜630」「積算用格納領域A〜E」の計35個分に抑えることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る制御部48の動作について、図8を用いて説明する。なお、本実施形態では、以下に示す一連の動作を、サンプリング周期TDごとに繰り返す。
補正部481は、スラグ流が発生したか否かを判定する(ステップS101)。例えば、補正部481は、スラグ検信号を取得した場合に、スラグ流が発生したと判定する。補正部481は、スラグ流が発生したと判定した場合には、ステップS110の処理に進む。
補正部481は、スラグ流が発生していないと判定した場合には、現在の時間が、期間APの時間ASTであるか否かを判定する(ステップS102)。補正部481は、現在の時間が、期間APの時間ASTでない場合には、密度値Dsが良好か否かを判定する(ステップS103)。補正部481は、現在の時間が、期間APの時間ASTである場合には、ステップS110の処理に進む。
ステップS103の処理がYESならば、補正部481は、密度値Dsを積算し、その積算値を積算値記憶部482に格納する(ステップS104)。補正部481は、ステップS103の処理がNOならば、ステップS109の処理へ進む。
補正部481は、100個の密度値Dsを積算したか否かを判定する(ステップS105)。補正部481は、100個の密度値Dsを積算したと判定した場合には、時間tにおいて平均値格納領域601〜630に格納されている各平均値Dを時間t+1に対応する平均値格納領域601〜630に移動させる(ステップS106)。一方、補正部481は、100個の密度値Dsを積算したと判定しない場合には、ステップS109の処理を実行する。
そして、補正部481は、積算値記憶部482に格納されている、密度値Dsの積算値から平均値Dを算出し、平均値格納領域601に格納する(ステップS107)。具体的には、補正部481は、積算値記憶部482において積算した密度値Dsの数が所定値(本実施形態では100)以上になった場合には、その積算値から平均値Dを計算し、平均値記憶部483の平均値格納領域601にその平均値Dを格納する。
補正部481は、積算値記憶部482において、最も古い積算値を削除する(ステップS108)。補正部481は、密度演算部47で演算された密度値Dsを外部装置及び質量流量演算部49に出力する(ステップS109)。
補正部481は、スラグ流が発生したと判定した場合には、設定された時間AETに応じた平均値格納領域を、平均値格納領域601〜630の中から選択し、その選択した平均値格納領域に格納された平均値Dを密度値Drとして外部装置及び質量流量演算部49に出力する。
上述したように、本実施形態に係るフィールド機器1は、流体の状態量を測定値として測定するフィールド機器であって、スラグ流の発生を検出するスラグ流検出部46と、スラグ流検出部46によりスラグ流の発生が検出されている場合に、スラグ流が検出されたときを基準として所定の時間前から所定の期間内における少なくともいずれか一つの測定値に基づく値を、その測定値のホールド値として保持する。これにより、フィールド機器1は、スラグ流が発生した場合に、そのスラグ流検出の直前の密度値を用いることがない。これにより、フィールド機器1は、スラグ流が発生した場合に、より正確な測定値を取得することができる。
なお、本発明は、流体の状態量を測定値として測定するフィールド機器1と、そのフィールド機器1と無線又は有線で通信することで測定値を取得する制御装置(例えば、DCSやAMS,PLC等)とを備えるフィールド機器管理システムであってもよい。この場合には、制御装置がフィールド機器1から測定値を取得し、スラグ流の検出(スラグ検出部の機能)や測定値の平均値の算出(制御部48の機能)を行ってもよい。これにより、フィールド機器1がリソースやパフォーマンスの問題により、測定値のホールド値の保持が困難である場合であっても、制御装置がフィールド機器1から測定値を取得することで、測定値のホールド値の保持が可能となる。なお、本実施形態では、フィールド機器1をコリオリ流量計に適用する場合について説明したが、他にも、電磁流量計、渦流量計、差圧式流量計などにも適用できる。
上述した実施形態における信号処理部3をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 フィールド機器
2 検出部
3 信号処理部
21 加振器
22 上流側センサ
23 下流側センサ
24 温度センサ
31 クロック信号発振器
32〜34 トラックアンドホールド(T&H)回路
35〜37 アナログ/デジタル変換器(A/D変換器)
38,39 ローパスフィルタ(LPF)
40,41 ヒルベルト変換器
42 位相演算部
43 平均化回路
44 周波数演算部
45 励振回路
46 スラグ流検出部
47 密度演算部
48 制御部
49 質量流量演算部
481 補正部
482 積算値記憶部
483 平均値記憶部

Claims (6)

  1. 流体の密度値を測定値として測定するフィールド機器であって、
    スラグ流の発生を検出するスラグ流検出部と、
    前記スラグ流検出部により前記スラグ流の発生が検出され場合に、前記スラグ流が検出されたときを基準として所定の時間前から所定の期間内における少なくともいずれか一つの前記測定値に基づく値を、前記測定値のホールド値として保持する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記密度値に基づく平均値を算出する補正部を備えており、
    前記スラグ流の発生の検出が解除された後において、前記平均値の算出を開始する開始時間が設定可能であり、
    前記制御部は、前記スラグ流の発生が検出されてから前記開始時間まで、前記平均値を前記ホールド値として保持する
    ことを特徴とするフィールド機器。
  2. 前記所定の期間が終了する時間は、前記補正部が前記平均値の算出が終了する時間であって、前記スラグ流が検出されたときを基準として、一定時間前の時間に設定されることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器。
  3. 前記密度値にはステータス情報が関連付けられており、
    前記補正部は、前記ステータス情報に基づいて前記密度値が良好か否かを判定し、前記良好と判定した前記密度値のみ前記平均値の算出に用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィールド機器。
  4. 前記制御部は、
    所定のサンプリング周期で測定された前記密度値の積算値を記憶する積算値記憶部と、
    前記平均値を記憶する平均値記憶部と、
    を備え、
    前記補正部は、前記積算値記憶部で記憶した前記積算値において積算された前記密度値の数が所定値以上になった場合には、前記積算値から前記平均値を計算し、前記平均値記憶部に前記平均値を格納することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフィールド機器。
  5. 前記平均値の算出に用いる前記密度値の数が設定可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフィールド機器。
  6. 流体の密度値を測定値として測定するフィールド機器と、前記フィールド機器と通信することで前記測定値を取得する制御装置とを備えるフィールド機器管理システムであって、
    前記制御装置は、
    スラグ流の発生を検出するスラグ流検出部と、
    前記スラグ流検出部により前記スラグ流の発生が検出され場合に、前記スラグ流が検出されたときを基準として所定の時間前から所定の期間内における少なくともいずれか一つの前記測定値に基づく値を、前記測定値のホールド値として保持する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記密度値に基づく平均値を算出する補正部を備えており、
    前記スラグ流の発生の検出が解除された後において、前記平均値の算出を開始する開始時間が設定可能であり、
    前記制御部は、前記スラグ流の発生が検出されてから前記開始時間まで、前記平均値を前記ホールド値として保持する
    ことを特徴とするフィールド機器管理システム。
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