以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図12には、本発明の実施の形態1を示す。なお、図1、図11(e)等においては、動物の出入り口の図示を省略している。
この実施の形態1に係る柵支持構造が適用された動物飼育ケージ1は、図1に示すように、長方形板状の底部材2を有しており、底部材2は、図11(c)に示すように、4個の長方形板状の底部材ユニット5が2行2列のマトリックス状で着脱自在に水平方向に連結されて構成されている。各底部材ユニット5はそれぞれ、基板プレートユニット6の上側に表層プレートユニット7が着脱自在に積層された積層構造を有しており、これら4個の底部材ユニット5からなる底部材2全体としては、4個の基板プレートユニット6からなる基板プレート3の上側に、4個の表層プレートユニット7からなる表層プレート4が着脱自在に積層された積層構造を有している。
ここで、各基板プレートユニット6はそれぞれ、図2に示すように、長方形板状の基板本体61を有している。基板本体61の上面には、6箇所の第1嵌合領域A1が2行3列のマトリックス状に配置されて形成されており、各第1嵌合領域A1にはそれぞれ、9個の略円柱状の嵌合部62が3行3列のマトリックス状に配置されて上向きに突設されている。また、基板本体61の上面の周縁部には、2箇所の略コ字状の第2被嵌合領域A4が基板本体61の上面より少し下に位置して形成されており、各第2被嵌合領域A4にはそれぞれ、多数の略円筒状の被嵌合連結部63が等ピッチで配設された形で上向きに突設されている。そして、4個の底部材ユニット5のうち互いに隣接する2個の底部材ユニット5同士は、図11(a)に示すように、所定の複数の連結部材9が2個の底部材ユニット5の基板プレートユニット6を跨ぐ形で各基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に連結部材9の嵌合連結部91が嵌合することによって連結されている。
すなわち、各連結部材9はそれぞれ、図4に示すように、平板状のプレート92を有している。プレート92の下面には、2箇所の第2嵌合領域A3がプレート92の長手方向の両側に分かれて形成されており、各第2嵌合領域A3にはそれぞれ、10個の略円柱状の嵌合連結部91が2行5列のマトリックス状に配置されて下向きに突設されている。そして、互いに隣接する2個の底部材ユニット5間に複数(例えば、2枚、3枚)の連結部材9を掛け渡し、各基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に連結部材9の嵌合連結部91が嵌合することにより、これら2個の底部材ユニット5を連結部材9で水平方向に連結することが可能となる。このとき、基板プレートユニット6の被嵌合連結部63は、上述したとおり、基板本体61の上面より少し下に位置する第2被嵌合領域A4に形成されているため、連結部材9の嵌合連結部91を嵌着しても、この連結部材9が基板本体61の上面より上に突出することはなく、したがって、基板プレートユニット6上に表層プレートユニット7を支障なく載置することができる。
なお、連結部材9の嵌合連結部91と基板プレートユニット6の被嵌合連結部63とは、図10に示すように、嵌合連結部91が4個の被嵌合連結部63の隙間にはまり込んで、これらの被嵌合連結部63を弾性的に若干凹ませるようにして、両者が互いに強固に嵌合するように構成されている。
一方、各表層プレートユニット7はそれぞれ、図3に示すように、長方形板状の表層本体71を有している。この表層本体71は、人工芝からなる最表層部材71aを有している。また、表層本体71の下面には、基板プレートユニット6の第1嵌合領域A1(図2参照)に対向して6箇所の第1被嵌合領域A2が2行3列のマトリックス状に配置されて形成されており、各第1被嵌合領域A2にはそれぞれ、基板プレートユニット6の嵌合部62に対向して64個の略円筒状の被嵌合部72が8行8列のマトリックス状に配置されて下向きに突設されている。そして、基板プレートユニット6の嵌合部62と表層プレートユニット7の被嵌合部72とは、図10に示すように、嵌合部62が4個の被嵌合部72の隙間にはまり込んで、これらの被嵌合部72を弾性的に若干凹ませるようにして、両者が互いに強固に嵌合するように構成されている。
また、この底部材2の周囲には、図1に示すように、10個の合成樹脂製の格子状の柵10が立設されて支持されている。各柵10はそれぞれ、図6に示すように、四角枠状の枠材10cの内部空間に複数の縦線材10aと複数の横線材10bとが格子状に組み合わされた構造を有しており、図1に示すように、基板プレート3と表層プレート4とに挟持された2個の連結具8を介して底部材2に取り付けられている。
すなわち、各連結具8はそれぞれ、図5に示すように、略平板状の挟持片81に略平板状の柵係止片82が軸心CT1を中心として矢印M、N方向に開閉自在に装着された開閉式のものである。ここで、挟持片81の下面には、基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に嵌合可能な10個の略円柱状の嵌合凸部83が、2行5列のマトリックス状に配置されて下向きに突設されている。また、柵係止片82の先端部には、フック状の係止部84が一体に形成されており、係止部84の中央部には柵回避溝85が穿設されている。さらに、各連結具8はそれぞれ、柵係止片82が矢印N方向に閉じたときに挟持片81の後端部に略U字断面状の柵嵌合溝86が形成されるように構成されている。そして、図2に示すように、連結具8の嵌合凸部83が基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に嵌合した状態で基板プレート3の上側に表層プレート4が積層されることにより、基板プレートユニット6の嵌合部62と表層プレートユニット7の被嵌合部72とが嵌合して表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、連結具8の挟持片81が基板プレート3と表層プレート4とに上下方向に挟持されるように構成されている。また、この連結具8の柵係止片82が起立して係止部84が柵10の横線材10bに引っ掛かることにより、柵10が底部材2に対して強固に支持された状態となっている。
なお、連結具8の嵌合凸部83と基板プレートユニット6の被嵌合連結部63とは、図10に示すように、嵌合凸部83が4個の被嵌合連結部63の隙間にはまり込んで、これらの被嵌合連結部63を弾性的に若干凹ませるようにして、両者が互いに強固に嵌合するように構成されている。
また、互いに隣接する2個の柵10同士は、図1に示すように、合成樹脂製の連結固定具15(15A、15B)によって横方向に連結固定されている。すなわち、互いに同じ方向に沿って立設された2つの柵10については、図7(a)に示すように、略直方体状の固定具本体15aに1本の略U字断面状の柵嵌合溝15bが縦方向に貫通するように形成された連結固定具15Aを用いて、図1に示すように、これら2つの柵10の枠材10cが連結固定具15Aの柵嵌合溝15bに嵌め込まれて連結されている。また、互いに90°に交差して立設された2つの柵10については、図7(b)に示すように、略直方体状の固定具本体15aに2本の柵嵌合溝15bが縦方向に貫通するように互いに平行に形成された連結固定具15Bを用いて、図1に示すように、各柵10の枠材10cがそれぞれ連結固定具15Bの各柵嵌合溝15bに嵌め込まれて連結されている。
さらに、互いに90°に交差して立設された2つの柵10の上側には、図1に示すように、後述する天井材12を支持するための合成樹脂製の天井支持具18が、これら2つの柵10を互いに連結固定するように取り付けられている。すなわち、この天井支持具18は、図9に示すように、略L字ブロック状の固定具本体18aに略L字形の柵嵌合溝18bが2つの側方および下方に開口するように形成されるとともに、この固定具本体18aに三角形板状の天井載置片18cが水平に形成されており、2つの柵10の枠材10cが天井支持具18の柵嵌合溝18bに嵌め込まれて連結されている。
また、底部材2の上方には、図1に示すように、4個の合成樹脂製の格子状の天井材12が柵10に連結されて4個の天井支持具18の天井載置片18c上に支持された形で水平に設けられており、各天井材12はそれぞれ、図6に示すように、四角枠状の枠材12cの内部空間に複数の縦線材12aと複数の横線材12bとが格子状に組み合わされた構造を有している。そして、柵10と天井材12とは、図1に示すように、合成樹脂製の連結固定具16により、互いに90°に交差して連結固定されている。すなわち、この連結固定具16は、図8に示すように、平板状の固定具本体16aの上側に摘み片16bが形成されるとともに、この固定具本体16aの下側に一対のL字形の引っ掛け片16cが点対称に形成されており、柵10の枠材10cと天井材12の枠材12cとを束ねて連結固定具16の固定具本体16aの下面に押し当てた状態で、摘み片16bを摘んで連結固定具16を90°回して引っ掛け片16cを引っ掛けることにより、図1に示すように、この連結固定具16で柵10と天井材12とを連結固定できるようになっている。
さらに、4個の天井材12同士は、図1に示すように、公知の連結固定具17によって横方向に連結固定されている。
そして、この動物飼育ケージ1は、図1に示すように、底部材2、柵10および天井材12に包囲された形で動物収容空間S1が形成されている。
以上のような構成を有する動物飼育ケージ1を組み立てる際には、次の手順による。
まず、基板プレート作製工程で、図11(a)に示すように、4個の基板プレートユニット6を2行2列のマトリックス状で水平に配置した後、これらの基板プレートユニット6を複数の連結部材9で連結することにより、基板プレート3を作製する。
次に、連結具取付工程に移行し、図11(b)に示すように、この基板プレート3の周縁部に20個の連結具8を取り付ける。それには、各連結具8の嵌合凸部83をそれぞれ基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に嵌着する。このとき、すべての連結具8について、その柵係止片82を矢印M方向に開いて水平にしておく。
次いで、底部材作製工程に移行し、図11(c)に示すように、4個の基板プレートユニット6の上側に4個の表層プレートユニット7を積層することにより、基板プレート3の上側に表層プレート4を積層して底部材2を作製する。すると、すべての連結具8は、その挟持片81が基板プレート3と表層プレート4とに上下方向に挟持された状態となる。
次に、柵立設工程に移行し、図11(d)に示すように、この底部材2の周囲に10個の柵10を立設する。それには、各柵10の枠材10cを2個の連結具8の柵嵌合溝86に落とし込んで嵌着する。このとき、上述したとおり、すべての連結具8の柵係止片82が水平になっているので、柵10の枠材10cが連結具8の柵係止片82に干渉することはなく、柵10の枠材10cの嵌合作業を円滑に実施することができる。
その後、柵固定工程に移行し、図11(e)に示すように、この柵10を底部材2に固定する。それには、すべての連結具8について、その柵係止片82を矢印N方向に閉じて起立させ、係止部84を柵10の横線材10bに引っ掛ける。さらに、連結固定具15A、15Bおよび天井支持具18を用いて、柵10同士を連結固定する。
なお、連結具8は、上述したとおり、係止部84に柵回避溝85が設けられているため、係止部84を柵10の横線材10bに引っ掛けるときに、この係止部84が柵10の縦線材10aに干渉して柵10の横線材10bに引っ掛からなくなる事態の発生を未然に防止することができる。
最後に、天井材取付工程に移行し、図11(f)に示すように、この底部材2の上方に天井材12を取り付ける。それには、4個の天井支持具18の天井載置片18cの上側に4個の天井材12を載置し、連結固定具16を用いて柵10と天井材12とを連結固定するとともに、連結固定具17を用いて天井材12同士を連結固定する。
ここで、動物飼育ケージ1が完成し、動物飼育ケージ1の組立作業が終了する。
このように、この動物飼育ケージ1においては、柵10を底部材2に連結する連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されているので、底部材2に対して柵10を強固に支持することが可能となる。
しかも、基板プレート3に対して表層プレート4が着脱自在に設けられているため、表層プレート4を適宜交換することにより、動物の生態に応じた汎用性の高い動物飼育ケージ1を提供することができる。
また、この動物飼育ケージ1では、基板プレート3の上側に表層プレート4を積層するだけで、表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されるので、動物飼育ケージ1の柵支持構造を簡素に構築することができる。
しかも、この動物飼育ケージ1では、底部材2が複数の底部材ユニット5から構成されているので、底部材ユニット5の個数を増減させることにより、底部材2のサイズを簡単に変更することができる。したがって、動物の成長に合わせて底部材ユニット5を増やすことにより、動物飼育ケージ1の動物収容空間S1を広げて動物飼育ケージ1の拡張性を高めることができる。その結果、1つの動物飼育ケージ1を長期にわたって使い続けることが可能となり、動物飼育ケージ1の買い替えに伴う無駄を省くことができる。
また、この動物飼育ケージ1では、互いに隣接する底部材ユニット5同士が連結部材9で連結されているとともに、柵10を底部材2に取り付ける連結具8が底部材2の周囲に着脱自在に取り付けられているので、複数の底部材ユニット5からなる底部材2の周囲に柵10が立設されて支持される柵支持構造を簡素に構築することができる。
さらに、この動物飼育ケージ1では、底部材2の上方に天井材12が柵10に連結されて設けられ、底部材2、柵10および天井材12で動物収容空間S1を包囲しているので、動物が動物収容空間S1から柵10を飛び越えて外へ逃げ出すことを未然に防止することが可能となる。
また、この動物飼育ケージ1では、表層本体71が、人工芝からなる最表層部材71aを有しているので、人工芝で飼育するのが好ましい動物の生育環境を改善することができる。
なお、この実施の形態1では、挟持片81に柵係止片82が開閉自在に装着された開閉式の連結具8を用いた動物飼育ケージ1について説明したが、この連結具8の形式は、こうした開閉式の他にも種々考えられる。例えば、図12(a)に示すように、挟持片81に柵係止片82が一体に形成された固定式の連結具8を代用または併用することもできる。この固定式の連結具8を用いる場合、その柵係止片82に弾性を付与しておくことにより、動物飼育ケージ1の組立に際して、柵立設工程においては、この連結具8の柵係止片82を外向きにたわませてフック状の係止部84が柵10に干渉しないようにすることで、底部材2の周囲に柵10を円滑に立設することができるとともに、柵固定工程においては、この係止部84を柵10の横線材10bに引っ掛けることが可能となる。さらに、この固定式の連結具8において、図12(b)に示すように、フック状の係止部84を省いても構わない。
[発明の実施の形態2]
図13および図14には、本発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態2に係る柵支持構造が適用された動物飼育ケージ1は、図13に示すように、柵10の支持強度を一層向上させるべく、底部材2の四隅に4本の支柱19が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されて立設されるとともに、これらの支柱19に柵10が支持される機構が追加されている点を除き、上述した実施の形態1と同じ構成を有している。
すなわち、各支柱19はそれぞれ、図14に示すように、略L字断面柱状の柱本体19aを有している。柱本体19aの下端部近傍には、略正方形板状の挟持片19bが水平に形成されており、挟持片19bの下面には、9個の略円柱状の嵌合凸部19cが、3行3列のマトリックス状に配置されて下向きに突設されている。また、柱本体19aの上端部近傍には、略三角形板状の天井載置片19dが水平に形成されている。さらに、柱本体19aには、複数(例えば、2〜3枚)の略三角形板状の補強板19eが、互いに等間隔で上下方向に配置されて水平に形成されている。また、柱本体19aには、2つの柵嵌合溝19fが側方および上方に開口するように形成されている。そして、支柱19の嵌合凸部19cが基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に嵌合した状態で基板プレート3の上側に表層プレート4が積層されることにより、基板プレートユニット6の嵌合部62と表層プレートユニット7の被嵌合部72とが嵌合して表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、支柱19の挟持片19bが基板プレート3と表層プレート4とに上下方向に挟持されるように構成されている。
この動物飼育ケージ1を組み立てる際には、上述した実施の形態1とほぼ同じ手順に従う。
ただし、上述した底部材作製工程の前(連結具取付工程と底部材作製工程との間)に支柱立設工程を置く。そして、この支柱立設工程において、底部材2の四隅に4本の支柱19を立設して底部材2に固定する。それには、各支柱19の嵌合凸部19cをそれぞれ基板プレートユニット6の被嵌合連結部63に嵌着する。
また、上述した柵立設工程では、柵10の枠材10cを連結具8の柵嵌合溝86に落とし込んで嵌着するとともに、一部の柵10の枠材10cを支柱19の柵嵌合溝19fに柵10を差し込んで嵌着することにより、底部材2の周囲に10個の柵10を立設する。
また、上述した柵固定工程では、連結固定具15A、15Bおよび天井支持具18を用いる代わりに、連結固定具15A、15Bを用いて、柵10同士を連結固定する。
さらに、上述した天井材取付工程では、天井支持具18の天井載置片18cの上側に天井材12を載置する代わりに、4本の支柱19の天井載置片19dの上側に4個の天井材12を載置する。
したがって、この実施の形態2では、上述した実施の形態1と同じ作用効果を奏する。さらに、この実施の形態2では、10個の柵10は、基板プレート3と表層プレート4とに挟持された連結具8で底部材2に固定されていることに加えて、基板プレート3と表層プレート4とに挟持された支柱19に支持されており、しかも、この支柱19はその複数の補強板19eによって補強されているので、柵10の支持強度を一層向上させることができる。
[発明の実施の形態3]
図15には、本発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3に係る柵支持構造が適用されたゴルフパット練習台20は、図15に示すように、上述した実施の形態1と比べて、その用途が異なるものの、基本的な構成は共通している。
すなわち、このゴルフパット練習台20は、図15に示すように、L字形平板状の底部材2を有しており、底部材2は、11個の直方体箱状の底部材ユニット5が着脱自在に連結部材(図示せず)で水平方向に連結されて構成されている。各底部材ユニット5はそれぞれ、基板プレートユニット6の上側に表層プレートユニット7が着脱自在に積層された積層構造を有しており、これら11個の底部材ユニット5からなる底部材2全体としては、11個の基板プレートユニット6からなる基板プレート3の上側に、11個の表層プレートユニット7からなる表層プレート4が着脱自在に積層された積層構造を有している。なお、表層プレートユニット7としては、人工芝からなる最表層部材71aを有する表層本体71を備えたものが採用されている。
そして、この底部材2の周囲の一部には、図15に示すように、13個の合成樹脂製の柵10が立設されて支持されている。各柵10はそれぞれ、基板プレート3と表層プレート4とに挟持された2個の連結具8を介して底部材2に取り付けられている。ここで、ゴルフパット練習台20は、基板プレート3の上側に表層プレート4を積層するだけで、表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されるように構成されている。その他の構成については、上述した実施の形態1と同様である。
したがって、このゴルフパット練習台20においては、上述した実施の形態1の動物飼育ケージ1と同じような作用効果を奏する。
すなわち、柵10を底部材2に連結する連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されているので、底部材2に対して柵10を強固に支持することが可能となる。
しかも、基板プレート3に対して表層プレート4が着脱自在に設けられているため、表層プレート4を適宜交換することにより、ゴルフの練習者の技量に応じた汎用性の高いゴルフパット練習台20を提供することができる。
また、このゴルフパット練習台20では、基板プレート3の上側に表層プレート4を積層するだけで、表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されるので、ゴルフパット練習台20の柵支持構造を簡素に構築することができる。
しかも、このゴルフパット練習台20では、底部材2が複数の底部材ユニット5から構成されているので、底部材ユニット5の個数を増減させることにより、底部材2のサイズを簡単に変更することができる。したがって、ゴルフの練習者の技量や嗜好に合わせて底部材ユニット5を増減させることにより、ゴルフパット練習台20の練習の難易度を加減することができる。その結果、1つのゴルフパット練習台20を長期にわたって使い続けることが可能となり、ゴルフパット練習台20の買い替えに伴う無駄を省くことができる。
また、このゴルフパット練習台20では、互いに隣接する底部材ユニット5同士が連結部材で連結されているとともに、柵10を底部材2に取り付ける連結具8が底部材2の周囲に着脱自在に取り付けられているので、複数の底部材ユニット5からなる底部材2の周囲に柵10が立設されて支持される柵支持構造を簡素に構築することができる。
[発明の実施の形態4]
図16には、本発明の実施の形態4を示す。
この実施の形態4に係る柵支持構造が適用されたプランターゾーン30は、図16に示すように、上述した実施の形態1と比べて、その用途が異なるものの、基本的な構成は共通している。
すなわち、このプランターゾーン30は、図16に示すように、長方形板状の底部材2を有しており、底部材2は、8個の直方体箱状の底部材ユニット5が2行4列のマトリックス状で着脱自在に連結部材(図示せず)で水平方向に連結されて構成されている。各底部材ユニット5はそれぞれ、基板プレートユニット6の上側に表層プレートユニット7が着脱自在に積層された積層構造を有しており、これら8個の底部材ユニット5からなる底部材2全体としては、8個の基板プレートユニット6からなる基板プレート3の上側に、8個の表層プレートユニット7からなる表層プレート4が着脱自在に積層された積層構造を有している。なお、表層プレートユニット7としては、木質材料およびプランターからなる最表層部材71aを有する表層本体71を備えたものが採用されている。
そして、この底部材2の周囲の一部には、図16に示すように、6個の合成樹脂製の格子状の柵10が立設されて支持されている。各柵10はそれぞれ、基板プレート3と表層プレート4とに挟持された2個の連結具8を介して底部材2に取り付けられている。ここで、プランターゾーン30は、基板プレート3の上側に表層プレート4を積層するだけで、表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されるように構成されている。その他の構成については、上述した実施の形態1と同様である。
したがって、このプランターゾーン30においては、上述した実施の形態1の動物飼育ケージ1と同じような作用効果を奏する。
すなわち、柵10を底部材2に連結する連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されているので、底部材2に対して柵10を強固に支持することが可能となる。
しかも、基板プレート3に対して表層プレート4が着脱自在に設けられているため、表層プレート4を適宜交換することにより、利用者の要望に応じた汎用性の高いプランターゾーン30を提供することができる。
また、このプランターゾーン30では、基板プレート3の上側に表層プレート4を積層するだけで、表層プレート4が基板プレート3に固定されるとともに、連結具8が基板プレート3と表層プレート4とに挟持されるので、プランターゾーン30の柵支持構造を簡素に構築することができる。
しかも、このプランターゾーン30では、底部材2が複数の底部材ユニット5から構成されているので、底部材ユニット5の個数を増減させることにより、底部材2のサイズを簡単に変更することができる。したがって、利用者の嗜好に合わせて底部材ユニット5を増減させることにより、プランターゾーン30のサイズを自由に変更することができる。
また、このプランターゾーン30では、互いに隣接する底部材ユニット5同士が連結部材で連結されているとともに、柵10を底部材2に取り付ける連結具8が底部材2の周囲に着脱自在に取り付けられているので、複数の底部材ユニット5からなる底部材2の周囲に柵10が立設されて支持される柵支持構造を簡素に構築することができる。
[発明のその他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態1、2では、人工芝からなる最表層部材71aを有する表層プレートユニット7について説明した。しかし、人工芝に代えて木質材料(例えば、天然木、合板、集成材、パーティクルボードなど)、水槽(例えば、透明なアクリル製の水槽など)、プランターその他を採用することもできる。表層プレートユニット7が、人工芝、木質材料、プランターまたは水槽からなる最表層部材71aを有していれば、最表層部材71aを適宜選択することにより、動物の生育環境を改善することができる。
すなわち、例えば、木質材料からなる最表層部材71aを有する表層プレートユニット7を採用すると、この木質材料で猫が定期的に爪研ぎをしやすくなる。また、水槽からなる最表層部材71aを有する表層プレートユニット7を採用した場合、この水槽に水を注ぐとともに石を設置することにより、亀が水中と陸上の両方に棲むことができる。さらに、水槽およびプランターからなる最表層部材71aを有する表層プレートユニット7を採用すれば、水槽に水を注ぐとともに、プランターに草花を植栽することにより、小鳥が水槽で水浴びするとともに、虫を餌としてついばむことが可能となる。
また、上述した実施の形態1、2では、基板プレートユニット6に嵌合部62が形成されるとともに、表層プレートユニット7に被嵌合部72が形成された底部材ユニット5について説明したが、逆に、表層プレートユニット7に嵌合部(図示せず)を形成するとともに、基板プレートユニット6に被嵌合部を形成するようにしても構わない。
また、上述した実施の形態1、2では、長方形板状の底部材2を有する動物飼育ケージ1について説明した。しかし、この底部材2の形状は特に限定されず、例えば、L字形板状やU字形板状の底部材2を代用することもできる。
また、上述した実施の形態1、2では、底部材ユニット5が4個の動物飼育ケージ1について説明したが、底部材ユニット5の個数は、1個以上であれば何個でも構わない。
さらに、上述した実施の形態1、2では、2箇所の略コ字状の第2被嵌合領域A4が形成された基板プレートユニット6について説明した。しかし、この第2被嵌合領域A4の形状は特に限定されず、例えば、基板プレートユニット6の基板本体61の上面の周縁部の全周に沿って略四角枠状の第2被嵌合領域A4を設けても構わない。