JP6607398B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シールドコネクタに関する。
従来、自動車(特に、電気自動車やハイブリッド自動車)において、電気機器の間を接続する際には、ノイズ対策を施したシールド電線が配索され、シールド電線の端末にはシールドコネクタが設けられている。そして、シールドコネクタのシールドシェルを機器のケースと接触させてシールドシェルをグランド接続している。
このように機器のケースと接続されるシールドコネクタの一例として、特開2015−125938号公報に開示されたコネクタが知られている。このコネクタは、端子を収容する楕円筒状の端子収容部と電線を引き出す角筒状の電線収容部とが直角に連続した構造となることで、全体としては略L字状のコネクタハウジングを備えている。このコネクタには、コネクタハウジングの端子収容部を覆い機器に固定される第1シールドシェルと、ワイヤハーネス側の編組線等のシールド部材と接続されて電線収容部を覆う第2シールドシェルとが組み付けられている。第1シールドシェルと第2シールドシェルは部分的に重なってボルト止めされることで電気的に接続されている。
特開2015−125938号公報
しかしながら、特開2015−125938号公報(上記特許文献1)に記載のコネクタでは、端子収容部側と電線収容部側との二部品(第1シールドシェル及び第2シールドシェル)に分割され、これらを連結することでL字状のシールドシェルが構成される。このため、ワイヤハーネス側の編組線から電装品のケースに至る導電路中に第1及び第2のシールドシェルの連結部分が介在せざるを得ず、その部分に不可避的に発生する接続抵抗(接触抵抗)がシールド性能に悪影響を与えるおそれがあった。
本明細書で開示されるシールドコネクタは、一端側と他端側とが互いに交差する方向に延びて全体として屈曲形状をなすコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングを覆うシールドシェルを備え、前記シールドシェルは、共に前記一端側と前記他端側とが一体に連なる一対の半割形の屈曲形状をなす第1半割体と第2半割体とからなる。
このような構成によると、シールドシェルのうち一般に編組線等のシールド部材が接続される一端側と、電気機器のケースに接続される他端側との間の導電経路は第1半割体又は第2半割体の一体物により構成される。このため、その導電経路中には部品連結による接触抵抗の発生がなく、従来構造に比べて抵抗が低くなってシールド性能を向上させることができる。
本明細書に開示されるシールドコネクタの実施の態様として、以下の構成としても良い。
前記コネクタハウジングは、前記一端側に延びる一端側ハウジングと、これとは別体であって前記他端側に延びる他端側ハウジングとから構成され、
前記一端側及び前記他端側のハウジングは、互いに可撓部を介してつながる一端側端子及び他端側端子を備える構成としても良い。
このような構成では、コネクタハウジングが一端側ハウジングと他端側ハウジングとが別体になり、一端側ハウジングに備えられた一体側端子と他端側ハウジングに備えられた他端側端子とが可撓部を介してつながることで、一端側ハウジングと他端側ハウジングとが相対的に移動可能となっている。そのため、シールドシェルを装着する際に、シールドシェルとの間の公差をコネクタハウジングの一端側ハウジングと他端側ハウジングとが相対移動することで吸収することができる。
また、前記シールドシェルの前記各半割体には、前記コネクタハウジングの前記一端側ハウジングを覆う一端側シェル部と、前記コネクタハウジングの前記他端側ハウジングを覆う他端側シェル部と、前記一端側シェル部と前記他端側シェル部とを一体に連結しつつ前記一端側シェル部と前記他端側シェル部とが相対移動可能とする連結部とが設けられている構成としても良い。
このような構成では、シールドシェルの各半割体には、一端側シェル部と他端側シェル部とこれらを一体に連結する連結部とを備えており、一端側シェル部と他端側シェル部とが相対的に移動可能となっている。そのため、コネクタハウジングとシールドシェルとの間の公差をシールドシェル側でも吸収することができる。
前記シールドシェルを前記コネクタハウジングに固定しつつ覆う合成樹脂製の覆い部を備えた構成としても良い。
このような構成では、第1半割体と第2半割体からなるシールドシェルを覆い部が覆いつつコネクタハウジングに固定するため、シールドシェルの第1半割体と第2半割体とがコネクタハウジングから相対的に移動することを抑制することができる。
前記第1半割体には係止部が設けられており、前記第2半割体には前記係止部と係合して前記第1半割体と前記第2半割体とによって前記コネクタハウジングを覆った状態に保持する被係止部が設けられている構成としても良い。
このような構成では、シールドシェルをコネクタハウジングの周りに装着した状態で覆い部を二次成型する場合には、シールドシェルの第1半割体と第2半割体とをコネクタハウジングから外れない状態とすることができるから、覆い部の二次成型の作業が容易になる。
本明細書に開示されたシールドコネクタによれば、L字状のシールドコネクタであっても、導電経路中に部品連結による接点が発生することを抑制できる。
実施形態1におけるシールドコネクタの正面図 シールドコネクタの側面図 シールドコネクタの平面図 シールドコネクタの底面図 シールドシェルを組み付けた状態での正面図 シールドシェルを組み付けた状態での側面図 シールドシェルを組み付けた状態での背面図 シールドシェルを組み付けた状態での平面図 シールドシェルを組み付けた状態での底面図 図6におけるX−X位置における断面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での正面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での側面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での背面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での平面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での底面図 実施形態2におけるシールドシェルを組み付けた状態での正面図 シールドシェルを組み付けた状態での側面図 シールドシェルを組み付けた状態での背面図 シールドシェルを組み付けた状態での平面図 図17におけるXX−XX位置における断面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での正面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での側面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での背面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での平面図 シールドシェルを組み付ける前の状態での底面図
<実施形態1>
実施形態1について図1から図15を参照して説明する。
本実施形態のシールドコネクタ10は、一端が車載電動エアコンなどの電気機器のケースCに接続されて、他端がシールド電線の端部に取り付けられた相手側コネクタに接続される。以下の説明において、前後方向については、図2の左側(相手側コネクタとの嵌合方向)を前方とし、右側を後方とする。また、上下方向については、図1の上側を上方とし、下側(電気機器のケースCへの取付方向)を下方とする。左右方向については、図1の左右方向を基準とする。
シールドコネクタ10は、図1に示すように、合成樹脂製のコネクタハウジング20と、コネクタハウジング20に収容される端子30と、コネクタハウジング20を覆うシールドシェル40と、シールドシェル40を覆う合成樹脂製の覆い部80とを備えている。
コネクタハウジング20は、図11に示すように、後記する雌型端子31を保持する雌型ハウジング21(「一端側ハウジング」の一例)と、後記する機器側端子33を保持する機器側ハウジング23(「他端側ハウジング」の一例)とを備えている。雌側ハウジング21は、前後方向に延びる角柱状をしている一方で、機器側ハウジング23は、上下方向に延びる角柱状をしている。雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とは互いに直交する方向に延びることで、コネクタハウジング20全体としてL字形状(屈曲形状)となっている。
そして、図11及び図14に示すように、雌側ハウジング21の後端位置は、機器側ハウジング23の前端位置よりも若干前方に位置しており、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23との間にクリアランスが配されていることで、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23との間の相対的な前後方向の移動を許容している。雌側ハウジング21の下端位置は、機器側ハウジング23の上端位置よりも若干上方に位置しており、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23との間にクリアランスが配されていることで、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23との間の相対的な上下方向の移動を許容している。
また、図5及び図11に示すように、機器側ハウジング23の前後方向の面には、外側(前後方向)に突出する突出部25が設けられている。突出部25は、後記するシールドシェル40の接触片73の側方に設けられており、接触片73とほぼ同じ位置まで外側に突出している。また、突出部25の下端部は、下側に行くほど外側への突出寸法が小さくなるテーパー部25Aとなっている。
端子30は、導電性の金属板をプレス加工することで形成されている。端子30は、図11及び図12に示すように、一端側が相手側端子と接続される雌型端子31(「一端側端子」の一例)となっており、他端側が電気機器内の端子と接続される機器側端子33(「他端側端子」の一例)となっている。雌側端子31は、雌側ハウジング21にインサート成型されることで保持されている。雌側端子31は、前後方向に延びる角筒状となっており、相手側端子が挿入可能となっている。機器側端子33は、上下方向に延びるバスバー状になっており、機器側ハウジング23にインサート成型されることで保持されている。その先端部33Aが機器側ハウジング23の下方に突出した状態から略L字状に曲げられて前後方向に延びている。
また、図13及び図14に示すように、端子30の雌型端子31の軸線方向(前後方向)と機器側端子33の軸線方向(上下方向)とが直交しており、端子30は雌型端子31と機器側端子33とをつなぐつなぎ部35(「可撓部」の一例)を備えている。つなぎ部35は、コネクタハウジング20から露出した位置に配されており、雌型端子31から雌側ハウジング21の後方に突出した平板状の幅広部35Aと、幅広部35Aより幅狭で、直角に曲げられた屈曲部35Bと、屈曲部35Bと等幅で機器側端子33につながる平板状の幅狭部35Cとを備えている。屈曲部35Bが幅広部35Aよりも幅狭になって曲げられていることで、つなぎ部35が撓み可能になっている。そのため、雌型端子31と機器側端子33が前後及び上下方向に相対移動可能となっている。
シールドシェル40は、図5及び図11に示すように、2つに分割されており、半割形の一対の第1半割体41と第2半割体43とを組み合わせることで構成されている。また、シールドシェル40は、図7及び図13に示すように、コネクタハウジング20及び端子30を収容しており、雌側ハウジング21及び端子30のつなぎ部35を覆う雌側シェル部45(「一端側シェル部」の一例)と、機器側ハウジング23を覆う機器側シェル部47(「他端側シェル部」の一例)と、雌側シェル部55と機器側シェル部47とを一体に連結する連結部49とを備えている。
第1半割体41及び第2半割体43は、それぞれ導電性板材をプレス加工することで形成されている。第1半割体41は、図7及び図11に示すように、雌側シェル部45を構成する第1雌側シェル部51と、機器側シェル部47を構成する第1機器側シェル部53と、連結部49を構成する第1連結部55とを備えている。同様に、第2半割体43は、雌側シェル部45を構成する第2雌側シェル部61と、機器側シェル部47を構成する第2機器側シェル部63と、連結部49を構成する第2連結部65とを備えている。そして、各半割体41、43は、各雌側シェル部51、61と各機器側シェル部53、63が各雌側シェル部51、61の後端部で直交するように配されることで、側面視略L字状となっている。
雌側シェル部45は、図5から図9に示すように、前方が開口した有底角筒状をしている。雌側シェル部45は、雌側ハウジング21の両側面と天面と後面と下面の一部を覆っている。雌側シェル部45の下側には、開口部71が設けられており、開口部71は雌側シェル部45の下面の後半分を占めており、機器側シェル部47の上方開口と連通すると共に、端子30のつなぎ部35を一部露出している。
雌側シェル部45を構成する各雌側シェル部51、61は、図11に示すように、それぞれの天面板51A、61Aと側面板51B、61Bとが直角になるように連結され、それぞれの側面板51B、61Bと下面板51C、61Cが略直角になるように連結されることで、全体として正面視略コの字状をしている。また、各側面板51B、61Bの後端から直角に折り曲げられて内側に延びることで後面板51D、61Dが設けられている。そして、各雌側シェル部51、61は中心線を挟んでほぼ対称の形状となっている。
機器側シェル部47は、図5から図9に示すように、上下方向に開口した角筒状となっている。機器側シェル部47は、機器側ハウジング23の両側面と前面と後面とを覆っている。機器側シェル部47の前面と後面の下端部には、ケースCと接触することで電気的に接続される接触片73が設けられている。接触片73は、幅方向の中央位置に設けられており、機器側シェル部47の下端から延びた片を上方に山型に折り返すことで形成されている。接触片73は、前後方向に撓み変形可能となっており、接触片73の頂点部73Aの内側には、可撓み防止片75が設けられている。また、接触片73の側方には、突出部25を挿通可能な切欠き部77が設けられている。
そして、機器側シェル部47を構成する各機器側シェル部53、63は、図11及び図15に示すように、それぞれの前面板53A、63Aと側面板53B、63Bとが直角になるように連結され、それぞれの側面板53B、63Bと下面板53C、63Cが略直角になるように連結されることで、全体として底面視略コの字状をしている。また、第1機器側シェル部53の前面板53Aには、接触片73が設けられており、後面板53Cよりも接触片73の幅分幅広になっている。一方、第2機器側シェル部63の後面板63Cには、接触片73が設けられており、前面板53Aよりも接触片73の幅分幅広になっている。そして、第1機器側シェル部53の前面板53Aの幅寸法と第2機器側シェル部63の前面板63Aの幅寸法とを足し合わせた寸法は、後面板53Cの幅寸法と後面板63Cの幅寸法とを足し合わせた寸法と同じになっている。また、第1機器側シェル部53の後面板53Cの下端部には側縁から切り欠くことで切欠き部77が設けられており、また、第2機器側シェル63部の前面板63Aの下端部には側縁から切り欠くことで切欠き部77が設けられている。
第1連結部55は、図11及び図12に示すように、第1雌側シェル部51の側面板51Bと第1機器側シェル部53の側面板53Bとを一体に連結している。この際に、第1雌側シェル部51よりも第1機器側シェル部53の方が幅方向内側に入り込んでいるため、第1連結部55は、第1雌側シェル部51の側面板51Bの後端部から下方に延びた部分が内側に折り曲げられた後、さらに下方向に曲げられて第1機器側シェル部53の側面板53Bの上端に連なっている。このように第1連結部55が幅方向内側に入り込むように折り曲げられていることで、第1雌側シェル部51と第1機器側シェル部53とが幅方向に相対移動可能となっている。第2連結部65は、第1連結部55と同様に、第2雌側シェル部61と第2機器側シェル部63とが幅方向に相対移動可能となるように、第2雌側シェル部61の側面板61Bと第2機器側シェル部63の側面板63Bとを一体に連結している。
また、第1半割体41と第2半割体43とを組み付けるために、図10及び図11に示すように、第1半割体41と第2半割体43には、カシメ片57(「係止部」の一例)とカシメ部67(「被係止部」の一例)が設けられている。カシメ片57は、第1雌側シェル部51の天面板51Aと後面板51D及び第1機器側シェル部53の後面板53Cの側縁から第2雌側シェル部61側もしくは第2機器側シェル部63側に突出することで形成されている。また、カシメ片57は、第2機器側シェル部63の前面板63Aの側縁から第1機器側シェル部53側に突出することで形成されている。カシメ部67は、各カシメ片57と重なる位置に設けられており、板厚方向に貫通した2本のスリット67Aが側縁に沿って設けられている。そして、各スリット67Aにカシメ片57を挿通し、カシメ片57とスリット67Aの間をあわせてカシメ付けることで係合されている。
覆い部80は、図1及び図5に示すように、雌側シェル部45を覆う雌側覆い部81と、機器側シェル部47を覆う機器側覆い部83と、雌側覆い部81と機器側覆い部83の間に設けられて、機器のケースC(図2参照)に当接するフランジ部85とを備えている。雌側覆い部81は、雌側シェル部45全体及び連結部49を覆うと共に、雌側シェル部45の開口部71から樹脂が入りこむことで、端子30のつなぎ部35とシールドシェル40との間の隙間を埋めて、端子30が移動できないように固定する。
そして、機器側覆い部83及びフランジ部85は、機器側シェル部47の上半分を覆っている。具体的には、機器側シェル部47に設けられたカシメ片57及びカシメ部67がカシメ付けられた部分を覆い、接触片73を外部に露出する。また、フランジ部85には、ケースCにシールドコネクタ10を固定するためのボルトを挿通する金属製のカラー85Aがインサート成形されている。
次に、シールドコネクタ10の組み立て手順の一例について説明する。
まず、端子30を導電性の金属板をプレス加工することによって形成する。一端側が雌型端子31となり、他端側が機器側端子33となるようにする。同時に、雌型端子31の軸線方向と機器側端子33の軸線方向が直交するように、つなぎ部35を直角に曲げ形成する。雌型端子31よりも幅狭な平板状の部分を曲げ加工することで、つなぎ部35が撓み可能になっている。そのため、雌型端子31と機器側端子33が前後及び上下方向に相対移動可能となっている。
そして、図11及び図12に示すように、形成された端子30をインサートしてコネクタハウジング20を成形する。コネクタハウジング20は、雌型端子31を保持する雌側ハウジング21と、雌側ハウジング21とは別体であって機器側端子33を保持する機器側ハウジング23とが直交する方向に延びるように成形されている。そして、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが端子30のつなぎ部35を介してL字状につながっている。また、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とがクリアランスを有する状態で、可撓性を有するつなぎ部35でつながっていることで、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが前後及び上下方向に相対移動可能となっている。
次に、コネクタハウジング20にシールドシェル40を組み付ける。コネクタハウジング20の側方から、第1半割体41及び第2半割体43を組み付ける。この際に、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが前後及び上下方向に相対移動可能となっており、第1半割体41及び第2半割体43も連結部49によって幅方向に相対移動可能となっている。そのため、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23及び雌側シェル部45と機器側シェル部47を相対移動させて、雌側ハウジング21を雌側シェル部45の所定位置に収容し、機器側ハウジング23を機器側シェル部47の所定位置に収容できる。そして、各カシメ片57をカシメ部67のスリット67Aに挿通してカシメ付けることで、第1半割体41と第2半割体43とがコネクタハウジング20から外れない状態に保持できる。
そして、覆い部80を二次モールドにより成形する。シールドシェル40を組み付けた状態のコネクタハウジング20を金型内に配置して、覆い部80を成形する。この際に、コネクタハウジング20からシールドシェル40が外れない状態となっていることから、金型内での固定はコネクタハウジング20もしくはシールドシェル40のいずれかのみをすればよく、覆い部80の二次成形作業が容易になる。また、覆い部80を成形する際に、雌側シェル部45の開口部71から樹脂が入りこむことで、端子30のつなぎ部35とシールドシェル40との間の隙間を埋めて、端子30が移動できないように固定する。そして、シールドシェル40が覆い部80によって覆われることで、シールドシェル40とコネクタハウジング20と覆い部80とが一体となって固定されるため、シールドシェル40がコネクタハウジング20から相対的に移動することが抑制される。
このシールドコネクタ10が電気機器のケースCに固定され、接触片73が押し潰されるようにしてケースCと接触することで、シールドシェル40をグランド接続している。また、各半割体41、43のそれぞれに接触片73が設けられていることから、各半割体41、43のそれぞれがケースCに至る導電通路を有することになる。具体的には、相手側コネクタに接続された各雌側シェル部51、61から各連結部55、65を介して各機器側シェル部53、63に至り、各機器側シェル部53、63に設けられた接触片73がケースCと接触することで、グランド接続する。
以上のように、本実施形態では、シールドシェル40のうち一般に編組線等のシールド部材が接続される雌側シェル部45と、電気機器のケースCに接続される機器側シェル部47との間の導電経路は第1半割体41又は第2半割体43の一体物により構成される。このため、その導電経路中には部品連結による接触抵抗の発生がなく、従来構造に比べて抵抗が低くなってシールド性能を向上させることができる。
また、シールドシェル40をL字状(屈曲形状)に分割していることで、シールドシェル40とコネクタハウジング20との間に公差が発生して組み付けられないことが考えられる。そこで、本実施形態では、コネクタハウジング20が雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが別体になり、雌側ハウジング21に備えられた雌型端子31と機器側ハウジング23に備えられた機器側端子33とがつなぎ部35を介してつながることで、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが相対的に移動可能となっている。また、シールドシェル40の各半割体41、43には、各雌側シェル部51、61と各機器側シェル部53、63とこれらを一体に連結する各連結部55、65とを備えており、雌側シェル部45と機器側シェル部47とが相対的に移動可能となっている。そのため、コネクタハウジング20とシールドシェル40との間の公差を吸収することができるため、シールドシェル40をコネクタハウジング20に組み付けることができる。
そして、組み付け後には、覆い部80によって覆われることによって、シールドシェル40とコネクタハウジング20との間が固定される。そのため、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが相対的に移動したり、シールドシェル40の各半割体41、43がコネクタハウジング20から相対的に移動したりすることを抑制することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図16から図25によって説明する。
実施形態2のシールドコネクタ110では、第1半割体141と第2半割体143との組み付け方法が、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同一機能を有する部材、部位については、同一の符号を付すことで、説明を省略しまたは簡略化する。また、上下左右前後方向については、実施形態1と同じ方向とする。
シールドコネクタ110は、合成樹脂製のコネクタハウジング20と、コネクタハウジング20に収容される端子30と、コネクタハウジング20を覆うシールドシェル140と、シールドシェル140を覆う合成樹脂製の覆い部80とを備えている。
シールドシェル40は、図6及び図21に示すように、2つに分割されており、第1半割体141と第2半割体143とを組み合わせることで構成されている。また、シールドシェル140は、雌側シェル部145と、機器側シェル部147と、連結部49とを備えている。
第1半割体141及び第2半割体143は、それぞれ導電性板材をプレス加工することで形成されている。第1半割体141は、図18及び図21に示すように、雌側シェル部45を構成する第1雌側シェル部151と、機器側シェル部47を構成する第1機器側シェル部153と、連結部49を構成する第1連結部55とを備えている。同様に、第2半割体143は、雌側シェル部145を構成する第2雌側シェル部161と、機器側シェル部147を構成する第2機器側シェル部163と、連結部49を構成する第2連結部65とを備えている。
また、第1半割体141と第2半割体143とを組み付けるために、図20及び図21に示すように、第1半割体141と第2半割体143には、嵌め込み部159(「係止部」の一例)と被嵌め込み部169(「被係止部」の一例)が設けられている。嵌め込み部159は、第1雌側シェル部151の天面板151Aと後面板151Dと第1機器側シェル部153の後面板153C及び第2機器側シェル部163の前面板163Aの側縁部に設けられている。嵌め込み部159は、その側縁が内側に若干突出しており、嵌め込み部159の中央部が内側にさらに突出して片状の嵌め込み片159Aとなっている。一方、被嵌め込み部169は、各嵌め込み部159と重なる位置に設けられており、板厚方向に貫通して嵌め込み片159Aが嵌め込まれる貫通孔169Aと、嵌め込み部159を押さえ込むように折り曲げられた押さえ込み片169Bとを備えている。そして、各押さえ込み片169Bの下に嵌め込み部159を挿入して、嵌め込み片159Aが貫通孔169Aに入りこむことで、嵌め込み部159と被嵌め込み部169は係合される。
次に、シールドコネクタ110の組み立て手順のうち、シールドシェル140の組み付け方法の一例について説明する。他の手順は、実施形態1と同様のため、省略する。
コネクタハウジング20にシールドシェル140を組み付ける。コネクタハウジング20の側方から、第1半割体141及び第2半割体143を組み付ける。各押さえ込み片169Bの下に嵌め込み部159を挿入して、嵌め込み片159Aが貫通孔169Aに入りこむことで、第1半割体141と第2半割体143とがコネクタハウジング20から外れない状態に保持できる。
以上のように、本実施形態では、シールドシェル140を予め組み付ける際に、カシメ付けずに嵌め合わせるだけでコネクタハウジング20から外れないようにすることができる。そのため、工程を簡略化することができる。また、シールドシェル140を組み付け後に覆い部80によってさらにシールドシェル140とコネクタハウジング20とを固定することから、嵌め込みの様な簡易的な方法であってもシールドシェル140を十分に固定することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1、2では、カシメ片57とカシメ部67もしくは嵌め込み部159、被嵌め込み部169を設けていたが、他の方法で第1半割体41、141と第2半割体43、143を係止しても良い。また、このような係止手段を設けなくても良い。
(2)上記実施形態1、2では、二次モールドによって覆い部80を設けていたが、合成樹脂製の部品にコネクタハウジング20に組み付けたシールドシェル40、140を圧入する等他の方法によって設けても良い。また、覆い部を設けなくても良い。
(3)上記実施形態1、2では、連結部49を設けていたが、連結部を設けなくても良い。
(5)上記実施形態1、2では、雌側ハウジング21と機器側ハウジング23とが直交する方向に延びるようになっていたが、交差する方向に延びて全体として屈曲形状になっていても良い。
(6)上記実施形態1、2では、雌型端子31と機器側端子35とはつなぎ部35によってつながっていたが、編組線など別部材によってつながっていても良い。
10、110…シールドコネクタ
20…コネクタハウジング
21…雌側ハウジング(一端側ハウジング)
23…機器側ハウジング(他端側ハウジング)
30…端子
31…雌型端子(一端側端子)
33…機器側端子(他端側端子)
33A…先端部
35…つなぎ部(可撓部)
40、140…シールドシェル
41、141…第1半割体
43、143…第2半割体
45、145…雌側シェル部(一端側シェル部)
47、147…機器側シェル部(他端側シェル部)
49…連結部
51、151…第1雌側シェル部
53、153…第1機器側シェル部
55…第1連結部
57…カシメ片(係止部)
159…嵌め込み部(係止部)
159A…嵌め込み片
61、161…第2雌側シェル部
63、163…第2機器側シェル部
65…第2連結部
67…カシメ部(被係止部)
169…被嵌め込み部(被係止部)
71…開口部
73…接触片
80…覆い部
C…ケース

Claims (4)

  1. 一端側と他端側とが互いに交差する方向に延びて全体として屈曲形状をなすコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングを覆うシールドシェルと、を備え、
    前記シールドシェルは、共に前記一端側と前記他端側とが一体に連なる一対の半割形の屈曲形状をなす第1半割体と第2半割体とからなり、
    前記コネクタハウジングは、前記一端側に延びる一端側ハウジングと、これとは別体であって前記他端側に延びる他端側ハウジングと、から構成され、
    前記一端側及び前記他端側のハウジングは、互いに可撓部を介してつながる一端側端子及び他端側端子を備えるシールドコネクタ。
  2. 前記シールドシェルの前記各半割体には、前記コネクタハウジングの前記一端側ハウジングを覆う一端側シェル部と、前記コネクタハウジングの前記他端側ハウジングを覆う他端側シェル部と、前記一端側シェル部と前記他端側シェル部とを一体に連結しつつ前記一端側シェル部と前記他端側シェル部とが相対移動可能とする連結部とが設けられている請求項に記載のシールドコネクタ。
  3. 前記シールドシェルを前記コネクタハウジングに固定しつつ覆う合成樹脂製の覆い部を備えた請求項1または請求項に記載のシールドコネクタ。
  4. 前記第1半割体には係止部が設けられており、前記第2半割体には前記係止部と係合して前記第1半割体と前記第2半割体とによって前記コネクタハウジングを覆った状態に保持する被係止部が設けられている請求項に記載のシールドコネクタ。
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