JP6607246B2 - 事務用クリップ - Google Patents

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Description

本発明は、メモ用紙等を挟んで綴じるための事務用クリップに関するものである。
従来から、書類を纏めたり分類したりといった事務作業の効率性を高めるものとして、事務用のクリップが多く使用されている。事務用のクリップとしては多様な形状のものが提供されているが、意匠性の観点ではあまり高くないという実状がある。そこで、既存のゼムクリップに取り付け可能なクリップ装飾用シールが知られている(特許文献1を参照)。これは、シール基材を中心線で二つ折りにして貼り付けるものであり、不用意に脱落したりすることがないという利点がある。
しかしながら、上記特許文献1に開示されたクリップ装飾用シールは、クリップそのものの形状を工夫して意匠性を付与するといったものではない。
クリップそのものの形状を工夫したものとしては、クリップをリング状としたリング状クリップが知られている(特許文献2を参照)。一般に、リング状のクリップでは、線材同士の間の挟持力が充分でないものが多く、逆に挟持力を高めるように線材同士を密着させると、書類等を挟みにくくなるという問題があった。上記特許文献2に開示されたリング状クリップは、先端部が開くように成形された挿入片をコイル状リングの輪の隙間に挟設するものであり、これによれば書類等を容易に挟むことができる。
しかしながら、上記特許文献2に開示されたリング状クリップは、利便性は高いものの意匠性が高いとは言い難い。
実用新案登録第3164960号公報 特開2001−322384号公報
かかる状況に鑑みて、本発明は、充分な挟持力を有しつつ、意匠性が高い事務用クリップを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の事務用クリップは、紙を挟んで綴じるための事務用クリップであって、弾性線材が螺旋状に、密接して又は所定のピッチで、巻回してなるリング部の、少なくとも一方の端部線材が、螺旋状の軸中心に対し、内側に向けて延設され、端部線材が、螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲することで挟持力が高められ、かつ、端部線材によって一つのモチーフが醸し出され意匠性が高められたものである。
このように、端部線材が内側に向けて延設されるだけではなく、螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲するというように、2段階で折り曲げ加工されることにより、充分な挟持力が得られることとなる。
リング部は、弾性線材が螺旋状に密接して巻回してなる場合には、密着巻バネの初張力により、薄いメモ用紙等を挟んだ場合でも充分な挟持力が得られるという利点がある。ここで、密着巻バネの初張力とは、コイルが密着して巻かれる形状のバネにおいて、無荷重状態においてもそのコイル部で線同士を互いにくっつけようと働く力のことをいう。
また、リング部は、弾性線材が螺旋状に所定のピッチで巻回してなる構成でもよい。例えば、厚紙等を挟むといった目的を有する場合には、ピッチが設けられていても紙を挟持することは可能であるし、また、ピッチが設けられることにより、紙を挿入しやすくなるという利点があるからである。
弾性線材は、強度の点から鉄などの金属製であることが好ましいが、コストや用途に応じて樹脂製としてもよい。また、リング部は、平面視上、円形に限られず、楕円形状、矩形、又は、その他の多角形状でもよい。
本発明において、醸し出されるモチーフは、端部線材のみによって醸し出されるものであってもよいし、端部線材とリング部が一体となって一つのモチーフを醸し出すものであってもよい。
本発明の事務用クリップは、両方の端部線材が一体となって一つのモチーフを醸し出したことでもよい。両方の端部線材が一体となって一つのモチーフを醸し出すことにより、より意匠性の高いデザインとすることが可能となる。
本発明の事務用クリップにおいて、端部線材によって醸し出されるモチーフは、文字、数字又は図形の少なくとも何れかであることが好ましい。
ここで、文字とは、言葉を伝達するための記号を広く含み、例として、ひらがな、カタカナ、漢字、又は、ラテン文字といったものが挙げられるが、これらに限られるものではなく、例えば、アラビア文字やキリル文字でもよく、さらには絵文字や顔文字であってもよい。
また、数字とは、数を表現するための記号を広く含み、例としてアラビア数字やローマ数字が挙げられるが、これらに限られるものではなく、例えば、インド数字やギリシア数字であってもよい。
図形とは、様々な形を表現したものを広く含み、円や多角形状などを用いた幾何学形状に限られず、例えば企業や団体を示すロゴマークなども含まれる。
また、例えば、文字と文字、文字と数字、数字と図形の組み合わせといったように、文字、数字又は図形の何れかを組み合わせた形状であってもよい。
本発明の事務用クリップにおいて、螺旋状のリング部の周長は、螺旋の1.67周以上であることが好ましい。螺旋状のリング部の周長が、螺旋の1.67周未満であると、リング部における挟持部、すなわち、メモ用紙等を挟む部位が、螺旋の0.67周未満となり、充分な挟持力が得られなくなる。そのため、螺旋状のリング部の周長を螺旋の1.67周以上とすることで、挟持部を螺旋の0.67周以上とし、メモ用紙等を挟持した際においても、充分な挟持力が得られるようにしたものである。
本発明の事務用クリップによれば、充分な挟持力を有しつつ、意匠性の高いクリップとして利用できるといった効果がある。
実施例1の事務用クリップの外観図(1) 実施例1の事務用クリップの外観図(2) 本発明の事務用クリップの説明図 実施例1の事務用クリップの使用状態を表す説明図 実施例2の事務用クリップの外観図 実施例2の事務用クリップの使用状態を表す説明図 実施例3の事務用クリップの外観図
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、実施例1の事務用クリップの外観図であり、(1)は正面図、(2)は背面図を示している。図1(1)に示すように、事務用クリップ1は、1本の金属製の線材が加工され形成されたものであり、リング部2及び端部線材(3,4)から成る。
具体的には、図1(1)及び(2)に示すように、リング部2は、線材が螺旋状に密接して巻回され、線材同士が当接する挟持部2aと、線材同士が当接しない非挟持部2bを形成している。螺旋状に巻回された長さは、螺旋の約1周と3分の2となっている。
図2は、実施例1の事務用クリップの外観図であり、(1)は左側面図、(2)は右側面図を示している。
図2(2)に示すように、挟持部2aでは、表側線材2cと裏側線材2dが当接しており、各線材の弾性力により、メモ用紙等を挟むことができる構造となっている。
図1(1)に示すように、端部線材4は、挟持部2aにおける表側線材2cの先端が円中心に向けて延設され、略中心からさらに屈曲して延設されている。また、図1(2)に示すように、端部線材3は、挟持部2aにおける裏側線材2dの先端が円中心に向けて延設されている。これにより、端部線材(3,4)が一体となって一つのモチーフを醸し出している。
また、図2(1)に示すように、端部線材3は、リング部2の螺旋状の軸方向で、かつ、リング部2の他端の方向へ向けて屈曲して設けられている。これにより、使用時の挟持力を高めた構成となっている。これに対して、端部線材4は、屈曲して設けられてはいない。
上記の挟持力を向上させる仕組みについて、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の事務用クリップの説明図であり、(1)はクリップが閉じた状態、(2)はクリップが開いた状態、(3)は挟持後の状態を、それぞれ平面図として示している。
図2(1)に示したように、事務用クリップ1では、一方の端部線材3のみが、螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲して設けられていたが、図3(1)では、事務用クリップ10はリング部20の端部線材(30,40)が、いずれも螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲して設けられている。
ここで、図3(2)の矢印(9a,9b)に示す方向にクリップを開いた後、図3(3)に示すようにメモ用紙8を挟むと、事務用クリップ10は、その弾性力により、メモ用紙8を挟持することができる。その際、端部線材(30,40)が、螺旋状の軸方向で、かつ、リング部20の他端の方向へ屈曲していることにより、矢印(9c,9d)に示す方向に弾性力が働き、端部線材(30,40)の先端部がしっかりとメモ用紙8に当接して、挟持できる構造となっている。
図4は、実施例1の事務用クリップの使用状態を表す説明図であり、(1)は正面図、(2)は背面図を示している。図4に示すように、事務用クリップ1は、メモ用紙8を挟持している。かかる状態では、事務用クリップ1に設けられたデザインを全て把握することはできないが、事務用クリップ1を外した際にそのデザインが現れて、見た者を楽しませるといった演出が可能である。
図5は、実施例2の事務用クリップの外観図であり、(1)は正面図、(2)は背面図を示している。図5に示すように、事務用クリップ11は、実施例1と同様に、1本の金属製の線材が加工され形成されたものであり、リング部21及び端部線材(5,6)から成る。
しかしながら、事務用クリップ11のリング部21は、実施例1とは異なり、楕円形状となっており、また、端部線材5と端部線材6が交差することで、端部線材(5,6)が一体となって一つのモチーフを醸し出しており、意匠性の高い形状となっている。
このように、端部線材同士が交差している場合でも、端部線材6全体を、螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲させて設けるのではなく、端部線材6の内、図5(1)に示す先端部6aのみを屈曲させることで、挟持力の強化を図ることが可能である。同様に、端部線材5についても、図5(2)に示す先端部5aのみを屈曲させることで、挟持力の強化を図ることが可能である。
図6は、実施例2の事務用クリップの使用状態を表す説明図である。図6に示すように、事務用クリップ11は、メモ用紙8を挟持している。
事務用クリップ11をメモ用紙8から外した際、すなわち事務用クリップ11の非使用時に本来の意匠が表現されるデザインとなっていることは、実施例1と同様である。
図7は、実施例3の事務用クリップの外観図であり、(1)は正面図、(2)は背面図を示している。
図7に示すように、事務用クリップ12は、実施例1とは異なり、リング部21の一方の端部線材7のみが、リングの内側に向けて延設されている。
螺旋状に巻回された長さは、実施例1と同様に、螺旋の約1周と3分の2となっているため、挟持部21aは、リング部21において約3分の2を占めている。また、端部線材7を、螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲させて設けることで、充分な挟持力が得られるので、このように両端ではなく、一端だけを加工したデザインとすることも可能である。
(その他の実施例)
実施例1〜3とは異なり、リング部は、挟持部における表側線材と裏側線材が密接せず、所定のピッチが設けられて巻回された構成でもよい。
本発明は、事務用のクリップとして有用である。
1,10〜12 事務用クリップ
2,20,21 リング部
2a,21a 挟持部
2b 非挟持部
2c 表側線材
2d 裏側線材
3〜7,30,40 端部線材
5a,6a 先端部
8 メモ用紙
9a〜9d 矢印

Claims (1)

  1. 紙を挟んで綴じるための事務用クリップであって、
    弾性線材が螺旋状に、密接して又は所定のピッチで、巻回してなるリング部の、少なくとも一方の端部線材が、前記螺旋状の軸中心に対し、内側に向けて延設され、
    前記端部線材が、前記螺旋状の軸方向で、かつ、リング部の他端の方向へ屈曲することで挟持力が高められ、
    かつ、
    両方の前記端部線材が一体となって一つのモチーフが醸し出され意匠性が高められたことを特徴とする事務用クリップ。
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