以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本実施形態では、X軸及びY軸は水平方向に略平行であり、Z軸は鉛直方向に略平行であり、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。Z軸の正方向は重力方向の反対方向を示す。
図1は、本発明の実施形態に係る照明セット100を下側から見た斜視図である。図1に示すように、照明セット100は、コード収納装置1と、照明器具200とを備える。コード収納装置1は、取付面Cに取り付けられる。取付面Cは、例えば、天井ボードの裏面と表面とのうちの表面である。本実施形態では、取付面Cは水平方向に沿って延びる。なお、取付面Cは水平方向に対して傾斜していてもよい。コード収納装置1はコード5を収納する。
コード収納装置1は、第1カバー部60を備える。第1カバー部60の先端には、第1孔61が形成されている。コード収納装置1に収納されたコード5の一端5aは、第1孔61から引き出され、照明器具200に接続される。照明器具200は光源部202(負荷部)を含む。コード5は、電力を光源部202に供給する。光源部202に供給する電力を内部電力と記載する場合がある。光源部202は、単数又は複数の発光素子を含む。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。なお、光源部202は、発光素子に代えて、蛍光灯又は白熱電球を含んでもよい。
図2は、コード収納装置1から第1カバー部60を取り外したときのコード収納装置1を示す斜視図である。図2に示すように、コード収納装置1は、本体部2をさらに備える。本体部2は、ベース部10、コード引出部20、コード保持部30、電源部40、及び収容部50を備える。なお、図2では、主に本体部2を示し、説明の便宜のため、他の構成を、二点鎖線で示し、又は省略している。
ベース部10は、取付面C(図1)に取り付けられる。ベース部10は、本実施形態では、略円形状である。ベース部10は、例えば、金属で形成される。なお、ベース部10は、樹脂で形成されてもよい。また、ベース部10は、例えば、プレス加工によって作製される。この場合、金型が不要となり、コストを削減できる。ベース部10には、略矩形状の第1開口11が形成されている。
コード引出部20は、ベース部10のうち取付面C(図1)に対向する面(以下、対向面10aと記載する。)の反対側に位置する。コード引出部20は、本実施形態では、断面視略U字状である。コード引出部20の両端には、略矩形状の一対の第2開口21が形成されている。コード引出部20は、固定部23及び一対の側壁部24を含む。固定部23は、ベース部10に沿って延び、略平板状であり、第1開口11に対向している。固定部23には、第2孔22が形成されている。第2孔22は第1孔61(図1)に対向している。一対の側壁部24の各々は、略平板状であり、固定部23からベース部10に向かって延びている。一対の側壁部24は、互いに対向している。
コード保持部30は、ベース部10のうちの対向面10aの反対側に位置する。コード保持部30は、本実施形態では、断面視略U字状である。コード保持部30は、第1保持部31と第2保持部32と第3保持部33とを含む。
第1保持部31は、ベース部10に対向すると共に、ベース部10の径方向外側に向かって、ベース部10に沿って延びている。すなわち、第1保持部31は、ベース部10に略平行であると共に、略平板状である。また、第1保持部31は、一対の側壁部24のうちの一方の側壁部24から延びている。
第2保持部32は、第1保持部31の基端部からベース部10に向かって延びている。本実施形態では、一対の側壁部24のうちの一方の側壁部24の一部が、第2保持部32として機能している。
第3保持部33は、第1保持部31の先端部から屈曲し、第1保持部31の先端部からベース部10に向かって延びている。第3保持部33は第2保持部32に対向している。第3保持部33の先端33aは、ベース部10から離間している。具体的には、第3保持部33の先端33aとベース部10とは、所定間隔L1だけ離れている。
コード保持部30は内面30aを有する。内面30aは、第1保持部31のうちベース部10に対向する面と、第2保持部32のうち第3保持部33に対向する面と、第3保持部33のうち第2保持部32に対向する面とで構成される。なお、ベース部10には、軽量化を図るため、第1保持部31及び第3保持部33に対向して、略矩形状の第3開口35が形成されている。
電源部40は、ベース部10のうちの対向面10aの反対側に位置する。電源部40には、コード5及びコード6aが接続されている。電源部40は、コード5を介して光源部202(図1)に電力を供給する。
収容部50は、ベース部10のうちの対向面10aの反対側に位置する。収容部50は、電源部40を収容する。収容部50は、第1平板部51、第2平板部52、第3平板部53及び湾曲部54を含む。第1平板部51と第2平板部52と第3平板部53と湾曲部54とは、平面視において、略D字状の壁部を構成する。第1平板部51と第2平板部52と第3平板部53とは一直線上に配置される。
第1平板部51は、湾曲部54のうちの一方端に接続するように、ベース部10から立設されている。第2平板部52は、第1平板部51と第3平板部53との間に位置し、ベース部10から立設されている。本実施形態では、第2平板部52の一部が、一対の側壁部24のうちの他方の側壁部24として機能している。第3平板部53は、湾曲部54のうちの他方端に接続するように、ベース部10から立設されている。湾曲部54は、ベース部10の周縁に沿って、ベース部10から立設されている。
第1平板部51と第2平板部52とは離間している。従って、第1平板部51と第2平板部52との間には、第1間隙55aが形成されている。電源部40に接続されたコード5は、第1間隙55aから引き出されている。第2平板部52と第3平板部53とは離間している。従って、第2平板部52と第3平板部53との間には、第2間隙55bが形成されている。電源部40に接続されたコード6aは、第2間隙55bから引き出されている。
ベース部10には、突出部12a、突出部12b、突出部12c、及び突出部12dが形成されている。突出部12a、突出部12b、突出部12c、及び突出部12dの各々は、例えば略直線状に延びている。
突出部12aは、第1間隙55aに進入するように、ベース部10から突出している。換言すれば、突出部12aは、第1平板部51の側端面と第2平板部52の側端面との間に位置し、ベース部10から突出している。突出部12bは、収容部50の外側に位置している。そして、突出部12bは、突出部12aに沿って突出部12aに対向するように、ベース部10から突出している。
突出部12cは、第2間隙55bに進入するように、ベース部10から突出している。換言すれば、突出部12cは、第2平板部52の側端面と第3平板部53の側端面との間に位置し、ベース部10から突出している。突出部12dは、収容部50の外側に位置している。そして、突出部12dは、突出部12cに沿って突出部12cに対向するように、ベース部10から突出している。
図3は、コード収納装置1から第1カバー部60を取り外したときのコード収納装置1を示す斜視図である。図3に示すように、コード引出部20は、ナット25及び挟持部26を含む。
図2及び図3に示すように、挟持部26は、第2孔22に挿入され、ナット25によって固定部23に固定される。挟持部26は、略円筒状であり、コード5が引き出されるように形成されている。すなわち、コード5は、挟持部26に挿通されて、引き出される。挟持部26の外表面にはネジ山が形成されている。
コード収納装置1は、収容部50を覆う第2カバー部70と、コネクタ7とをさらに備える。第2カバー部70は、ベース部10に向かって、電源部40から延びるコード5とコード6aとを押圧している。
具体的には、第2カバー部70は、第1押圧部71、第2押圧部72、掩蔽部73及び切欠部75を含む。掩蔽部73は、略半円形状であり、電源部40を掩蔽している。具体的には、掩蔽部73の外縁は、劣弧状の縁と直線状の縁とを含む。掩蔽部73の劣弧状の縁は、湾曲部54の湾曲に沿っている。掩蔽部73は、略平板状であり、ベース部10に略平行である。掩蔽部73は、2つの固定具74によって、収容部50に固定されている。固定具74は、例えば、ネジである。第2カバー部70は、例えば、金属で形成されている。
第1押圧部71は、略平板状であり、略矩形状である。第1押圧部71は、掩蔽部73から略直角に屈曲し、掩蔽部73からベース部10に向かって延びている。第1押圧部71は、第1平板部51と第1間隙55aと第2平板部52の一端部とに対向し、第1平板部51と第1間隙55aと第2平板部52の一端部とを覆う。第1押圧部71は、ベース部10に向かって、コード5を押圧する。
第2押圧部72は、略平板状であり、略矩形状である。第2押圧部72は、掩蔽部73から略直角に屈曲し、掩蔽部73からベース部10に向かって延びている。第2押圧部72は、第3平板部53と第2間隙55bと第2平板部52の他端部とに対向し、第3平板部53と第2間隙55bと第2平板部52の他端部とを覆う。第2押圧部72は、ベース部10に向かって、コード6aを押圧する。
切欠部75は、第1押圧部71と第2押圧部72との間に形成される。第2平板部52のうち側壁部24として機能する部分は、切欠部75から露出している。
コード6aは、第2押圧部72とベース部10との間から引き出され、コネクタ7に接続される。そして、コード6aは、コネクタ7を介してコード6bに接続される。コード6bは、外部電源に接続されており、第1開口11からコード収納装置1に挿入される。そして、コード6bは、一対の第2開口21のうちの一方の第2開口21を通過して、コネクタ7に接続される。本実施形態において、外部電源は商用電源である。従って、電源部40には、コード6b、コネクタ7、及びコード6aを介して外部電力が供給される。電源部40は、光源部202の仕様に基づいて、外部電力(交流)を内部電力(直流)に変換し、内部電力をコード5を介して光源部202に供給する。
コード5は、第1押圧部71とベース部10との間から引き出され、複数回折り返される。コード保持部30の内面30aは、折り返されているコード5を束ねるように保持する。そして、コード5の一端5aは、コード引出部20から照明器具200に向かって引き出される。具体的には、コード5の一端5aは、一対の第2開口21のうちのいずれかを通り、挟持部26に挿通される。更に、コード5の一端5aは、挟持部26から照明器具200に向かって引き出される。そして、コード5の一端5aは、光源部202(図1)に接続される。
以上、図1〜図3を参照して説明したように、本実施形態によれば、コード収納装置1はコード保持部30を備える。従って、作業者は、コード5を複数回折り返して、コード保持部30の内面30aにコード5を保持させ、コード5を容易に束ねることができる。つまり、コード収納装置1に容易にコード5を収納できる。例えば、一般的なコード調節具で実行されるような、コードの余分な部分を掛け留めする作業を省略できる。その結果、容易にコード5を収納できる。例えば、一般的なコード調節具で実行されるような、特定の部材にコードを円形状に巻き付ける煩雑な作業ではなく、コード5を折り返す簡素な作業によって、コード5を収納できる。
また、本実施形態によれば、コード5を折り返して収納するため、一般的なコード調節具で実行されるような、巻き付け後のコードの余分な部分が発生しない。その結果、コード5の弛みの発生を抑制しつつ、コード5を束ねたまま確実に保持できる。なお、一般的なコード調節具では、コードの余分な部分が掛け留めされる。しかしながら、掛け留めによって、コードの弛みを確実に抑制することは困難である。
さらに、本実施形態によれば、一般的なコード調節具で実行されるような、特定の部材にコードを円形状に巻き付けて収納する場合と比較して、容易にコード5の長さを調節できる。コード5の長さは、第1カバー部60の第1孔61から照明器具200までの長さを示す。例えば、コード5の折返し回数及び/又は折返し長を適宜調節することによって、容易にコード5の長さを調節できる。
さらに、本実施形態によれば、第3保持部33の先端33aは、ベース部10から離間している。従って、作業者は、折り返されたコード5を、第3保持部33の先端33aとベース部10との間隙を通して第1保持部31とベース部10との間の空間に挿入し、コード保持部30の内面30aに保持させることができる。その結果、第3保持部33の先端33aとベース部10とが連結している場合と比較して、コード5を容易に収納できる。
さらに、本実施形態によれば、第1押圧部71は、ベース部10に向かって電源部40から延びるコード5を押圧する。従って、照明器具200の重量に基づく張力に起因した負荷がコード5にかかる場合であっても、コード5のうち第1押圧部71と電源部40との間の部分にかかる負荷が抑制される。その結果、コード5の破損又は破断を防止できると伴に、コード5と電源部40との接続部分が外れることを防止できる。また、照明器具200の重量によってコード5が収容部50から徐々に引き出され、照明器具200が不意に下降してしまうことを抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、第2押圧部72は、ベース部10に向かって電源部40から延びるコード6aを押圧する。従って、取付面Fの裏面側からの張力に起因した負荷がコード6aにかかる場合であっても、コード6aのうち第2押圧部72と電源部40との間の部分にかかる負荷が抑制される。その結果、コード6aの破損又は破断を防止できると伴に、コード6aと電源部40との接続部分が外れることを防止できる。また、コード6aが収容部50から徐々に引き出されることを抑制できる。
次に、図4を参照して、コード保持部30とコード引出部20と収容部50との配置について説明する。図4は、コード収納装置1から第1カバー部60を取り外したときのコード収納装置1を示す平面図である。図4では、図面の簡略化のため、突出部12a〜突出部12dを省略している。
図4に示すように、平面視において、コード保持部30とコード引出部20と収容部50とは、互いに異なる位置に配置されている。従って、コード保持部30とコード引出部20と収容部50とは、ベース部10に沿って並んでいる。その結果、本体部2、ひいては、コード収納装置1を薄型化できる。
具体的には、コード保持部30とコード引出部20と収容部50とが、ベース部10に略平行な方向に沿って並んで配置される。従って、コード保持部30とコード引出部20と収容部50とがベース部10に略直交する一直線上に配置される場合と比較して、コード収納装置1を薄型化できる。その結果、本実施形態によれば、コード収納装置1を取付面Cに取り付けたときに、コード収納装置1の取付面Cからの突出量を抑制でき、コード収納装置1と取付面Cとの一体感を実現できる。
また、本実施形態によれば、第1保持部31は、略平板状であり、ベース部10に沿って延びている。加えて、第3保持部33は、第1保持部31からベース部10に向かって延びている。従って、コード保持部30を薄型化できる。その結果、コード収納装置1を更に薄型化できる。
次に、図5を参照して、第2カバー部70に押圧されるコード5について説明する。図5は、第2カバー部70の第1押圧部71がコード5を押圧しているときのコード収納装置1の一部を示す断面図である。
図5に示すように、第1押圧部71は、ベース部10のうち突出部12aと突出部12bとの間の面に向かって、コード5を押圧する。一方、コード5は、突出部12a及び突出部12bによって、第1押圧部71による押圧方向と反対方向に押圧される。従って、コード5にかかる張力によってコード5が収容部50から引き出されることをさらに抑制できる。
具体的には、第1押圧部71は、当接部71aを有する。当接部71aは第2押圧部72の先端部を折り返すことにより形成されている。従って、当接部71aの外表面は、断面視略U字状であり、曲面を含む。当接部71aの曲面がコード5に当接するため、コード5の被覆に損傷を与えることを軽減できる。また、突出部12a及び突出部12bの各々の表面は、断面視略U字状であり、曲面を含む。従って、突出部12a及び突出部12bの各々の曲面がコード5に当接するため、コード5の被覆に損傷を与えることを更に軽減できる。
なお、図3に示すように、第2押圧部72は当接部72aを有する。当接部72aの構成は図5に示す当接部71aの構成と同様である。従って、当接部72aの曲面がコード6aに当接するため、コード6aの被覆に損傷を与えることを軽減できる。また、図2に示す突出部12c及び突出部12dの各々の構成は、図5に示す突出部12a及び突出部12bの各々の構成と同様である。従って、突出部12c及び突出部12dの各々の曲面がコード6aに当接するため、コード6aの被覆に損傷を与えることを更に軽減できる。
次に、図6及び図7を参照して第1カバー部60について説明する。図6は、第1カバー部60の内面を示す斜視図である。図6に示すように、第1カバー部60は有底円筒状である。第1カバー部60は、例えば、金属又は樹脂で形成される。第1カバー部60は、螺合部62を含む。螺合部62は、第1カバー部60の略中央部において、第1カバー部60の内面から突出している。
螺合部62は、外壁部63、本体部64及び複数のリブ66を含む。外壁部63は、本実施形態において、略円筒状である。本体部64は、外壁部63に囲まれており、略円筒状である。本体部64の内表面で規定される略円柱状の空間は、第1孔61(図1)に連通する。本体部64の内表面にはネジ溝(不図示)が形成されている。複数のリブ66は外壁部63及び本体部64を補強する。
図7は、コード収納装置1を示す断面図である。図7では、図面の簡略化のため、コード保持部30に束ねて保持されるコード5を省略している。図7に示すように、螺合部62は、挟持部26に螺合する。具体的には、本体部64のネジ溝は、挟持部26のネジ山に螺合する。螺合部62が挟持部26に螺合すると、螺合部62の先端63aが固定部23に当接する。具体的には、外壁部63の先端63aが、固定部23に当接する。なぜなら、外壁部63の先端63aは、本体部64の先端よりも、固定部23の側に突出しているからである。
螺合部62は、挟持部26に螺合することによって、挟持部26の内径が小さくなるように挟持部26を締め付ける。つまり、挟持部26は、内径が小さくなるように弾性変形が可能である。その結果、挟持部26は、内径が小さくなることにより、挟持部26に挿通されるコード5を締め付け、コード5を固定する。換言すれば、挟持部26はコード5を挟持する。コード5は、第1孔61を通過し、コード収納装置1の外部に引き出される。
螺合部62の先端63aが固定部23に当接しているとき、第1カバー部60の基端65は、ベース部10のうちの対向面10aよりも、コード5の引出方向Dに向かって固定部23の側に配置されている。コード5の引出方向Dは、ベース部10から離れるように、挟持部26が延びる方向を示す。具体的には、本実施形態において、第1カバー部60の基端65は、引出方向Dに向かって、ベース部10のうちの対向面10aに対して距離L2だけ離れている。その結果、第1カバー部60の基端65は、引出方向Dに向かって、取付面Cに対して距離L2だけ離れている。例えば、距離L2は、0mmより大きく1mm以下であり、好ましくは、0.5mm以上1mm未満であり、より好ましくは、0.5mmである。
第1カバー部60の第1孔61から照明器具200までのコード5の長さを調整する場合、第1カバー部60を例えば反時計回りに回転させて、挟持部26から螺合部62を外す。その結果、弾性変形していた挟持部26が元の形状に復帰して、小さくなっていた挟持部26の内径が復帰し、コード5に対する締め付けが緩む。挟持部26が緩むと、コード保持部30に保持されたコード5を所望の長さだけ解いて、コード5を所望の長さだけコード保持部30から引き出したり、コード5を折り返して、コード5を所望の長さだけコード保持部30に保持させたりできる。
そして、第1カバー部60を例えば反時計回りに回転させて、螺合部62を挟持部26に螺合する。その結果、挟持部26が締め付けられ、挟持部26によってコード5が挟持される。
第1カバー部60を回転させて、コード5のコード収納装置1に収納される長さを調整すること、すなわちコード5のコード収納装置1から引き出す長さを調整することによって、コード収納装置1から照明器具200までのコード5の長さを自在に調整できる。例えば、コード収納装置1からコード5を引き出すことによって、コード収納装置1から照明器具200までのコード5の長さを長くすることができる。
以上、図6及び図7を参照して説明したように、本実施形態によれば、螺合部62の先端63aが固定部23に当接しているときに、第1カバー部60の基端65は、ベース部10のうちの対向面10aよりも固定部23の側に配置されている。従って、第1カバー部60が取付面Cに接触することを抑制できる。その結果、取付面Cと第1カバー部60とが接触することに起因した、取付面Cの損傷が抑制される。
また、本実施形態によれば、挟持部26がコード5を締め付け、コード5が固定される。従って、照明器具200の重量に基づく張力に起因した負荷がコード5にかかる場合であっても、コード5のうち挟持部26と電源部40との間の部分にかかる負荷が抑制される。その結果、コード5の破損又は破断を更に防止できると伴に、コード5と電源部40との接続部分が外れることを更に防止できる。また、コード5がコード収納装置1から引き出されることを抑制でき、ひいては、第1カバー部60の第1孔61から照明器具200までの長さを維持できる。
さらに、本実施形態によれば、螺合部62は外壁部63を有する。従って、本体部64が補強され、ひいては、挟持部26が補強される。その結果、コード5によって、挟持部26に対して、引出方向Dに交差する方向に力が加わった場合でも、挟持部26が撓むことを抑制できるとともに、第1カバー部60の変形を抑制できる。なお、例えば、取付面Fが傾斜しているときに、照明器具200の重量によって、挟持部26に対して、引出方向Dに交差する方向に力が加わる場合がある。
さらに、本実施形態によれば、リブ66によって、本体部64が更に補強され、ひいては、挟持部26が更に補強される。その結果、挟持部26が撓むことを更に抑制できるとともに、第1カバー部60の変形を更に抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、螺合部62の先端63aは、固定部23に当接している。従って、本体部64が更に補強され、ひいては、挟持部26が更に補強される。その結果、挟持部26が撓むことを更に抑制できるとともに、第1カバー部60の変形を更に抑制できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(11))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図2を参照して説明したように、本実施形態では、第3保持部33の先端33aは、ベース部10から離間していた。ただし、第3保持部33の先端33aは、ベース部10に当接又は接続していてもよい。
(2)図2を参照して説明したように、本実施形態では、1つのコード保持部30が設けられていたが、複数のコード保持部30が設けられてもよい。
(3)図4を参照して説明したように、本実施形態では、平面視において、コード保持部30とコード引出部20と収容部50とは、互いに異なる位置に配置されているが、コード保持部30とコード引出部20と収容部50のうち少なくとも1つが異なる位置に配置されてもよい。この場合、コード保持部30とコード引出部20と収容部50とがベース部10に略直交する一直線上に配置される場合と比較して、コード収納装置1を薄型化できる。
(4)図2を参照して説明したように、本実施形態では、コード収納装置1は、電源部40及び収容部50を備えるが、電源部40及び収容部50を備えなくてもよい。
(5)図2を参照して説明したように、本実施形態では、ベース部10は、平面視において略円形状であったが、ベース部10の形状は略円形状に限定されず、任意の形状でよい。例えば、ベース部10は、平面視において、略多角形状であってもよい。
(6)図1を参照して説明したように、本実施形態において、取付面Cは、水平方向に沿って延びているが、取付面Cは、水平方向に対して傾斜していてもよい。
(7)図2を参照して説明したように、本実施形態において、コード保持部30は、断面視略U字状であったが、コード保持部30の形状は特に限定されない。例えば、第3保持部33と第1保持部31と第2保持部32とで、断面視略円弧状を形成してもよいし、第1保持部31と第3保持部33とで、断面視略円弧状を形成してもよい。例えば、第1保持部31と第2保持部32と第3保持部33との各々は、断面視略直線状又は断面視略曲線状であってもよい。例えば、第1保持部31と第2保持部32と第3保持部33とのうちの全部又は一部が、ベース部10に対して傾斜していてもよい。また、第1保持部31と第2保持部32と第3保持部33との各々は、略平板状に限定されない。これら変形例において、コード保持部30のうちベース部10の径方向内側に位置する部分が第2保持部32に対応し、コード保持部30のうちベース部10の径方向外側に位置する部分が第3保持部33に対応し、コード保持部30のうち第2保持部32と第3保持部33との間に位置する部分が第1保持部31に対応する。また、第1保持部31と第2保持部32と第3保持部33とのうちの全部又は一部が、構造上区別されるように形成されていなくてもよい。
(8)図2を参照して説明したように、本実施形態において、コード5は、複数回折り返された後にコード保持部30に保持された。ただし、コード5は、1回折り返された後にコード保持部30に保持されてもよい。
(9)図6を参照して説明したように、本実施形態において、外壁部63は、略円筒状であるが、外壁部63は、略角筒状であってもよい。
(10)図2を参照して説明したように、本実施形態において、コード保持部30は、第1保持部31と第2保持部32と第3保持部33とを含む。ただし、コード保持部30は、第1保持部31と第2保持部32とを含み、第3保持部33を含まなくてもよい。この場合、第1保持部31と第2保持部32とによって、複数回折り返されたコード5を規制できるため、コード5を容易に束ねることができる。なお、第3保持部33を含むことが更に好ましい。
(11)図1を参照して説明したように、本実施形態において、コード5の一端5aは、第1孔61から引き出され、負荷部としての光源部202に接続された。ただし、電源部40を照明器具200に配置し、負荷部としての電源部40にコード5の一端5aを接続してもよい。この場合は、収容部50は不要であり、コード5の他端は外部電源に接続される。従って、コード5は、外部電力を電源部40に供給する。