JP6605872B2 - 構造物支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物支持構造に係る。特に、積層ゴム支承を用いた構造物支持構造に関する。
建築構造物における免震構造や土木構造物における免震構造及び水平分散構造に積層ゴム体が用いられる。
積層ゴム体は、圧縮方向に大きな耐力を有し、上部構造物の荷重を支持できる。
一方、積層ゴム体は、引張方向の耐力は、圧縮方向の耐力より小さい。
上部構造物の高さが増すにつれ、積層ゴム体に作用する引張方向の力が大きくなる傾向がある。
積層ゴム体に作用する引張方向の力を緩和する手段として、積層ゴム支承のフランジプレートを弾性座金を挟んでボルトで結合することが提案されている。
この様にすると、積層ゴム支承に引張方向の力が作用したときに、弾性座金を圧縮し、積層ゴム体に作用する引張力を緩和する。
ところで、フランジプレートを固定するボルトには、引張力とともに大きな剪断力が作用するという不具合があった。さらに、引張方向の力によってフランジプレートがアンカープレートから浮くと、大きな曲げ力がボルトに作用するという不具合があった。そのために、ボルト径を大きくする必要があり、不経済であった。
特開2010−265976号 特開2011−184936号 特開平11−153191号 特許第4330171号
本発明は以上に述べた不具合に鑑み案出されたもので、簡易な構造で所望の機能を発揮する構造物支持構造を提供しようとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造物支持構造を、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である基礎アンカー面と、構造物の下面に設けられるアンカー面である構造物アンカー面と、上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレート及び下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する積層ゴム支承と、複数の前記貫通孔を各々に貫通できる複数のボルトと、複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔を設けられ前記特定貫通孔の中心軸に平行な軸心をもち前記特定貫通孔の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される柱状部材と、を備え、上下一対のフランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔は前記柱状部材が上下方向に貫通できる貫通孔である特定大径貫通孔であり、前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられ、前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられ、 前記柱状部材が前記特定大径貫通孔に挿入され、前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔に挿入される前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される、ものとした。
上記本発明の構成において、基礎アンカー面は、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である。構造物アンカー面は、構造物の下面に設けられるアンカー面である。積層ゴム支承は、上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレート及び下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する。複数のボルトは、複数の前記貫通孔を各々に貫通できる。柱状部材は、複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔を設けられ前記特定貫通孔の中心軸に平行な軸心をもち前記特定貫通孔の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される。特定大径貫通孔は、上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔であり、前記柱状部材が上下方向に貫通できる貫通孔である。前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられる。前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられる。前記柱状部材が前記特定大径貫通孔に挿入される。前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔に挿入される前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
その結果、前記フランジプレートに作用する水平方向の力を前記特定ボルトと前記柱状部材とを介して基礎構造物または構造物が支持し、前記フランジプレートに引き抜き力が作用すると前記特定ボルトと前記柱状部材との間、または前記柱状部材と前記フランジプレートとの間で相対移動が発生し、前記引き抜き力が大きくなるのを抑制できる。
以下に、本発明の実施形態に係る構造物支持構造を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材の高さ寸法が前記特定フランジプレートの厚み寸法より大きい。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材の高さ寸法が前記特定フランジプレートの厚み寸法より大きい。
その結果、前記柱状部材と前記フランジプレートとの間で相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定大径貫通孔との当たり面の減少を抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記特定ボルトが貫通できる貫通孔を設けられ前記特定大径貫通孔の外周形状より大きな輪郭をもつ板状の板状部材と、を備え、前記板状部材が前記柱状部材の一対の面のうち前記取付対象物に対向しない面に位置し、前記特定ボルトが前記板状部材に設けられる貫通孔と前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔とを貫通し前記取付対象物に固定される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、板状の板状部材は、前記特定ボルトが貫通できる貫通孔を設けられ前記特定大径貫通孔の外周形状より大きな輪郭をもつ。前記板状部材が前記柱状部材の一対の面のうち前記取付対象物に対向しない面に位置する。前記特定ボルトが前記板状部材に設けられる貫通孔と前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔とを貫通し前記取付対象物に固定される。
その結果、前記柱状部材と前記フランジプレートとの間で相対移動が発生したときに、前記板状部材により相対滑りの距離を制限できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、弾性素材でできる部材である弾性部材と、を備え、前記弾性部材が前記板状部材と前記フランジプレートとの間に挟まれる。
上記本発明に係る実施形態の構成により、弾性部材は、弾性素材でできる部材である。
前記弾性部材が前記板状部材と前記フランジプレートとの間に挟まれる、
その結果、前記板状部材と前記フランジプレートとの間に前記弾性部材が挟まれる様にしたので、前記ボルトと前記フランジプレートとの間で相対移動が発生したときに、相対滑りの距離を調整できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い。
その結果、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔の少なくとも内壁の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔の少なくとも内壁の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い。
その結果、前記特定ボルトと前記柱状部材との間に相対移動が発生したときに、前記特定ボルトと前記特定貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材の少なくとも外周の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い、
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材の少なくとも外周の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い。
その結果、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの当たり面のかじりを抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材の少なくとも外周の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い、
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材の少なくとも外周の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い。
その結果、前記ボルトと前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、ボルトと柱状部材、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの当たり面のかじりを抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材が全体に一様な硬度を有し、前記柱状部材の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材が全体に一様な硬度を有する。前記柱状部材の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い。
その結果、前記特定ボルトと前記柱状部材との間に相対移動が発生したときに、前記特定ボルトと前記特定貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材が全体に一様な硬度を有し、前記柱状部材の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材が全体に一様な硬度を有する。
前記柱状部材の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い、
その結果、前記特定ボルトと前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、前記柱状部材が前記特定大径貫通孔にしまり嵌めまたは中間嵌めの状態で挿入される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記柱状部材が前記特定大径貫通孔にしまり嵌めまたは中間嵌めの状態で挿入される。
その結果、前記ボルトと前記特定フランジプレートとの間で相対滑りが発生したときに、前記特定ボルトと前記特定貫通孔との間で相対滑りが発生する。
上記目的を達成するため、本発明に係る基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造物支持構造を、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である基礎アンカー面と、構造物の下面に設けられるアンカー面である構造物アンカー面と、上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレートと下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する積層ゴム支承と、複数の前記貫通孔を各々に貫通できる複数のボルトと、を備え、複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトが特定ボルトであり、上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔は前記特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定大径貫通孔であり、前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられ、前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられ、 前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定され、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い、ものとした。
上記本発明の構成において、基礎アンカー面は、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である。構造物アンカー面は、構造物の下面に設けられるアンカー面である。積層ゴム支承は、上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレートと下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する。複数のボルトは、複数の前記貫通孔を各々に貫通できる。特定ボルトは、複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである。特定大径貫通孔は、上下一対のフランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔であり、前記特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である。前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられる。前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられる。前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い。
その結果、前記フランジプレートに作用する水平方向の力を前記特定ボルトを介して基礎構造物または構造物が支持し、前記フランジプレートに引き抜き力が作用すると前記特定ボルトと前記フランジプレートとの間で相対移動が発生し、前記引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、前記特定ボルトと前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
上記目的を達成するため、本発明に係る基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造物支持構造を、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である基礎アンカー面と、構造物の下面に設けられるアンカー面である構造物アンカー面と、上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレートと下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する積層ゴム支承と、複数の前記貫通孔を各々に貫通できる複数のボルトと、を備え、複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトが特定ボルトであり、上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔は前記特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定大径貫通孔であり、前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられ、前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられ、 前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定され、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い、ものとした。
上記本発明の構成において、基礎アンカー面は、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である。構造物アンカー面は、構造物の下面に設けられるアンカー面である。積層ゴム支承は、上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレートと下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する。複数のボルトは、複数の前記貫通孔を各々に貫通できる。特定ボルトは、複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである。特定大径貫通孔は、上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔であり、前記特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である。前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられる。前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられる。前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い。
その結果、前記フランジプレートに作用する水平方向の力を前記特定ボルトを介して基礎構造物または構造物が支持し、前記フランジプレートに引き抜き力が作用すると前記特定ボルトと前記フランジプレートとの間で相対移動が発生し、前記引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、前記特定ボルトと前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
以上説明したように、本発明に係る構造物支持構造は、その構成により、以下の効果を有する。
前記基礎アンカー面と前記構造物アンカー面との間にボルトで取り付けされる積層ゴム体の一方の前記フランジプレートにおいて、複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記特定大径貫通孔に前記柱状部材を挿入し、特定ボルトが前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔を貫通し前記取付対象物に固定する様にしたので、前記フランジプレートに作用する水平方向の力を前記特定ボルトと前記柱状部材とを介して基礎構造物または構造物が支持し、前記フランジプレートに引き抜き力が作用すると前記特定ボルトと前記柱状部材との間、または前記柱状部材と前記フランジプレートとの間で相対移動が発生し、前記引き抜き力が大きくなるのを抑制できる。
また、前記柱状部材の高さ寸法が前記特定フランジプレートの厚み寸法より大きい様にしたので、前記柱状部材と前記フランジプレートとの間で相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定大径貫通孔との当たり面の減少を抑制できる。
また、前記板状部材を前記柱状部材に重ね、前記特定ボルトが前記板状部材に設けられた貫通孔と前記柱状部材に設けられた前記特定貫通孔とを貫通し前記取付対象物に固定する様にしたので、前記柱状部材と前記フランジプレートとの間で相対移動が発生したときに、前記板状部材により相対滑りの距離を制限できる。
また、前記板状部材と前記フランジプレートとの間に前記弾性部材が挟まれる様にしたので、前記ボルトと前記フランジプレートとの間で相対移動が発生したときに、相対滑りの距離を調整できる。
また、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い様にしたので、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔の少なくとも内壁の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い様にしたので、前記特定ボルトと前記柱状部材との間に相対移動が発生したときに、前記特定ボルトと前記特定貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、前記柱状部材の少なくとも外周の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い様にしたので、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの当たり面のかじりを抑制できる。
また、前記柱状部材の少なくとも外周の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い様にしたので、前記ボルトと前記特定フランジプレートとの間に相対移動が発生したときに、ボルトと柱状部材、前記柱状部材と前記特定フランジプレートとの当たり面のかじりを抑制できる。
また、前記柱状部材が全体に一様な硬度を有し、前記柱状部材の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い様にしたので、前記特定ボルトと前記柱状部材との間に相対移動が発生したときに、前記特定ボルトと前記特定貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、前記柱状部材が全体に一様な硬度を有し、前記柱状部材の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い様にしたので、前記特定ボルトと前記特定フランジとの間に相対移動が発生したときに、前記柱状部材と前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
また、前記柱状部材が前記特定大径貫通孔にしまり嵌めまたは中間嵌めの状態で挿入される様にしたので、前記ボルトと前記特定フランジプレートとの間で相対滑りが発生したときに、前記特定ボルトと前記特定貫通孔との間で相対滑りが発生する。
前記基礎アンカー面と前記構造物アンカー面との間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承の一方の前記フランジプレートにおいて、特定ボルトが前記特定大径貫通孔を貫通し前記取付対象物に固定し、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高い様にしたので、前記フランジプレートに作用する水平方向の力を前記特定ボルトと前記柱状部材とを介して基礎構造物または構造物が支持し、前記フランジプレートに引き抜き力が作用すると前記特定ボルトと前記フランジプレートとの間で相対移動が発生し、前記引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、前記特定ボルトと前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
前記基礎アンカー面と前記構造物アンカー面との間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承の一方の前記フランジプレートにおいて、特定ボルトが前記特定大径貫通孔を貫通し前記取付対象物に固定し、前記特定フランジプレートに設けられる前記特定大径貫通孔の内壁の表面の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高い様にしたので、前記フランジプレートに作用する水平方向の力を前記特定ボルトと前記柱状部材とを介して基礎構造物または構造物が支持し、前記フランジプレートに引き抜き力が作用すると前記特定ボルトと前記フランジプレートとの間で相対移動が発生し、前記引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、前記特定ボルトと前記特定大径貫通孔との当たり面のかじりを抑制できる。
その結果、簡易な構造で所望の機能を発揮する構造物支持構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る構造物支持構造をもつ建物の概念図である。 本発明の実施形態に係る構造物支持構造の概念図である。 本発明の第一の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。 本発明の第二の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。 本発明の第三の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。 本発明の第四の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。 本発明の第五の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。 本発明の第一の実施形態に係る構造物支持構造の作用図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る構造物支持構造を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る構造物支持構造をもつ建物の概念図である。 図2は 本発明の実施形態に係る構造物支持構造の概念図である。
図2は、後述する本発明の第一の実施形態に係る構造物支持構造を採用した場合を示している。
構造物支持構造は、基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造である。
例えば、構造物支持構造は、建物の基礎構造である。
例えば、複数の構造物支持構造が、建物の底部と基礎との間に設けられる。
例えば、構造物支持構造は、建物の下部構造と上部構造との間に設けられる基礎構造である。
図1の上図は、複数の構造物支持構造が構造物の底部と基礎との間に設けられる様子を示す。この例において、基礎は基礎構造物部に相当する。
図1の下図は、複数の構造物支持構造が建物の上部構造と下部構造との間に設けられる様子を示す。この例において、建物の下部構造は基礎構造物に相当する。
構造物支持構造は、基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saと積層ゴム支承200と複数のボルト300とで構成される。
構造物支持構造は、基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410とで構成されてもよい。
構造物支持構造は、基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420とで構成されてもよい。
構造物支持構造は、基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300とで構成されてもよい。
構造物支持構造は、基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420とフィラープレート600とで構成されてもよい。
構造物アンカー面Saは、構造物の下面に設けられるアンカー面である。
基礎アンカー面Sbは、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である。
例えば、構造物アンカープレート100aは、構造物50aの下面に置かれるアンカープレートであり、構造物アンカー面Saを形成する。
例えば、基礎アンカープレート100bは、基礎構造物50bの上面に置かれるアンカープレートであり、基礎アンカー面Sbを形成する。
積層ゴム支承200は、上下一対のフランジプレート210と積層ゴム体220とで構成され、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbとの間に据え付けられる。
上下一対のフランジプレート210は、ボルト300が貫通できる貫通孔を設けられ、上部プランジプレート210aと下部フランジプレート210bとで構成される。
積層ゴム体220は、上部プランジプレート210aと下部フランジプレート210bとに挟まれる。
ボルト300は、積層ゴム支承200を基礎構造物50b及び構造物50aに各々に固定する機械要素である。
例えば、ボルト300は、六角ボルトである。
例えば、ボルト300は、六角穴付きボルトである。
例えば、ボルト300は、雄ねじの形成された棒状部材と雄ねじにねじ込まれるナットである。
本発明の実施形態において、柱状部材410と板状部材420とは、各々にある場合とない場合がある。
従って、柱状部材410と板状部材420については、後述の各々の実施形態の説明において、詳述する。
ボルト300は、フランジプレートに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50a、または基礎構造物50bに固定される。
例えば、ボルト300は、後述する板状部材に設けられる貫通孔と柱状部材410に設けられる特定貫通孔を貫通して結果としてフランジプレートに設けられる特定大径貫通孔を貫通し、構造物50a、または基礎構造物50bに固定される。
埋込部材500は、基礎構造物50bまたは構造物50aに埋め込まれる部材である。
例えば、埋込部材500は、スタッドジベルである。
例えば、埋込部材500は、雌ねじを設けられた部材である。
埋込部材500は、アンカープレート100に連結されてもよい。
フィラープレート800は、基礎構造物50bの上面と構造物50aの下面との距離を調整するためのプレートである。
特定フランジプレートに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレートの母材の硬度より高くてもよい。
柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面の硬度が特定ボルトの外周の表面の硬度より高くてもよい。
柱状部材410の少なくとも外周の表面の硬度がフランジプレートの母材の硬度より高くてもよい。
柱状部材410の少なくとも外周の表面の硬度が特定ボルトの外周の表面の硬度より高くてもよい。
柱状部材410が全体に一様な硬度を有し、柱状部材の硬度が前記特定ボルトの外周の表面の硬度より高くてもよい。
例えば、柱状部材が全体として一定の硬化処理を受ける。
柱状部材410が全体に一様な硬度を有し、柱状部材410の硬度が前記特定フランジプレートの母材の硬度より高くてもよい。
例えば、柱状部材が全体として一定の硬化処理を受ける。
以下に、本発明の複数の実施形態にかかる構造物支持構造を、各々に詳述する。
以下で説明する実施形態では上述の技術的特徴を任意に採用することができる。
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる構造物支持構造を、図を基に、説明する。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。
第一の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420とで構成される。
第一の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と埋込部材500とで構成されてもよい。
第一の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と埋込部材500とで構成されてもよい。
第一の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と埋込部材500とフィラープレート600とで構成されてもよい。
以下では、説明の便宜上、基礎アンカープレートが特定アンカープレートであって、下部フランジプレートが特定フランジプレートであって、基礎構造物が取付対象物である場合を例に説明する。
構造物アンカー面Saは、構造物の下面に設けられるアンカー面である。
基礎アンカー面Sbは、基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である。
後述する積層ゴム支承200は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbとの間に据え付けられる。
構造物アンカープレート100aは、構造物50aの下面に置かれるアンカープレートであり、構造物アンカー面Saを形成する。
構造物アンカープレート100aは、上部ボルト300aの貫通できる貫通孔が設けられる。
特に言及しないかぎり、貫通孔の直径は上部ボルト300aの直径に比べ所定の隙間を保持できるように大きい。
基礎アンカープレート100bは、基礎構造物50bの上面に置かれるアンカープレートであり、基礎アンカー面Sbを形成する。
基礎アンカープレート100bは、下部ボルト300bの貫通できる貫通孔が設けられる。
特に言及しないかぎり、貫通孔の直径は下部ボルト300bの直径に比べ所定の隙間を保持できるように大きい。
積層ゴム支承200は、上下一対のフランジプレート210a、210bと積層ゴム体220とで構成される。
上下一対のフランジプレート210a、210bには、上下方向に貫通する複数の貫通孔が設けられる。
上下一対のフランジプレート210a、210bは、上部フランジプレート210aと下部フランジプレート210bとで構成される。
上下一対のフランジプレート210a、210bは、上下方向に貫通する複数の貫通孔を各々に設けられる。
積層ゴム体220は、上下一対のフランジプレート210に挟まれる。
積層ゴム体220は、垂直方向に積層した複数のゴム体で構成される。
上下一対のフランジプレート210のうちの一方のフランジプレート210が特定フランジプレートに相当する。
ここでは、下部プランジプレート210bが、特定フランジプレート210bに相当する。
特定フランジプレートに設けられる複数の貫通孔のうち少なくとも1つの貫通孔は、特定大径貫通孔211である。
特定大径貫通孔211は、後述する柱状部材410が上下方向に貫通できる貫通孔である。
特定フランジプレートに設けられる全ての貫通孔が、特定大径貫通孔211であってもよい。
複数のボルト300は、複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、フランジプレート210に設けられる複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、複数の上部ボルト300aと複数の下部ボルト300bとで構成される。
上部ボルト300aは、積層ゴム支承200を構造物50aに固定する機械要素である。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに固定される。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
下部ボルト300bは、積層ゴム支承200を基礎構造物50bに固定する機械要素である。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに固定される。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
複数のボルト300のうち少なくとも1つのボルトが、特定ボルトに相当する。
複数のボルト300のうち特定大径貫通孔211を貫通するボルトが、特定ボルトに相当する。
ここでは、複数の下部ボルト300bのうちの少なくとも1つの下部ボルト300bが、特定ボルトに相当する。
複数の下部ボルト300bのすべてが、特定ボルトに相当してもよい。
図3は、特定ボルトに相当する下部ボルト300bが示される。
柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に平行な軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
例えば、柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に平行な軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外径と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
例えば、柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に一致する軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外径と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
柱状部材410の外形と特定大径貫通孔211と間には所定の隙間がある。
例えば、柱状部材410の外径と特定大径貫通孔211の内壁の直径と間には所定の隙間がある。
例えば、特定大径貫通孔211の内壁の直径は柱状部材410の外径に比べて所定の差だけ大きい。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートの厚み寸法より大きい。
例えば、柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートの厚み寸法より所定の寸法だけ大きい。
従って、柱状部材410を特定大径貫通孔211に挿入すると、地震等がない状態で柱状部材410は所定の寸法だけ特定フランジプレートの上面から飛び出た形状となる。
板状部材420は、特定ボルトが貫通できる貫通孔421を設けられ、特定大径貫通孔211の外周形状より大きな輪郭をもつ板状の部材である。
例えば、板状部材は、特定ボルトが貫通できる貫通孔421を設けられ、特定大径貫通孔211の外周形状より大きな円形の輪郭をもつ座金状の部材である。
埋込部材500が、取付対象物に埋め込まれる。
埋込部材500が、基礎構造物50bに埋め込まれる。
埋込部材500は、取付対象物に置かれるアンカープレート100である特定アンカープレート100bに連結しなくてもよい。
埋込部材500は、取付対象物に置かれるアンカープレート100である特定アンカープレート100bに連結してもよい。
埋込部材500は、端部を取付対象物に置かれるアンカープレート100である特定アンカープレート100bに設けられる穴に嵌めてもよい。
例えば、埋込部材500は、円管510と六角ボルト520とで構成される。
円管510が、内壁に雌ねじを設けられた円管状部材である。
六角ボルト520は、雄ねじを円管510の雌ねじにねじ固定される。
下部フランジプレート210bが、基礎アンカー面Sbに対面する様に基礎構造物に取り付けられる。
上部フランジプレート210aが、構造物アンカー面Saに対面する様に構造物に取り付けられる。
柱状部材410が特定大径貫通孔211に挿入される。
板状部材420が、柱状部材410の特定大径貫通孔211から飛び出る部分の端面に置かれる。
特定ボルトである下部ボルト300bが、板状部材420に設けられる貫通孔421を貫通し、特定大径貫通孔211に挿入される柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し、特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
特定ボルトは、取付対象物にねじ固定されてもよい。
特定ボルトである下部ボルト300bは、取付対象物である基礎構造物50bにねじ固定されてもよい。
例えば特定ボルトである下部ボルト300bが、取付対象物である基礎構造物50bに埋込まれた埋込部材500にねじ固定される。
特定ボルトを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物又は構造物に固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物又は構造物に固定される。
特定ボルト300bを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物または構造物にねじ固定されてもよい。
特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの母材の硬度より高くてもよい。
フィラープレート600は、フランジプレートとアンカー面との間に挟まれる板状部材である。
例えば、フィラープレート600は、フランジプレートとアンカープレートとの間に挟まれる板状部材である。
フィラープレート600は、特定フランジプレートと異なるフランジプレートと特定アンカープレートでないアンカープレートとの間に挟まれる板状部材であってもよい。
フィラープレート600は、上部フランジプレート210aと構造物アンカープレート100aとの間に挟まれる板状部材であってもよい。
以下に、本発明の第一の実施形態に係る構造物支持構造の作用を、説明する。
図8は、本発明の第一の実施形態に係る構造物支持構造の作用図である。
地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbに接している。
例えば、地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bに接している。
地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbから離れる。
例えば、地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bから離れる。
図8は、地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用し、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bから離れる様子を示す。
柱状部材410と下部フランジプレート210bとの間に相対移動が発生し、柱状部材410の外壁と下部フランジプレート210bの内壁との間に相対滑りが生ずる。
下部ボルト300bで固定された柱状部材410が、下部フランジプレート210bの水平移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
下部ボルト300bで固定された板状部材420が、下部フランジプレート210bの上下移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
次に、本発明の第二の実施形態にかかる構造物支持構造を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の第二の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。
第二の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410とで構成される。
第二の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と埋込部材500とで構成されてもよい。
第二の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と埋込部材500とで構成されてもよい。
第二の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と埋込部材500とフィラープレート600とで構成されてもよい。
以下では、説明の便宜上、基礎アンカープレート100bが特定アンカープレートであって、下部フランジプレート210bが特定フランジプレートであって、基礎構造物50bが取付対象物である場合を例に説明する。
構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
また、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と埋込部材500とフィラープレート600の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
複数のボルト300は、複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、フランジプレート210に設けられる複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、複数の上部ボルト300aと複数の下部ボルト300bとで構成される。
上部ボルト300aは、積層ゴム支承200を構造物50aに固定する機械要素である。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに固定される。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
下部ボルト300bは、積層ゴム支承200を基礎構造物50bに固定する機械要素である。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに固定される。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
複数のボルト300のうち少なくとも1つのボルトが、特定ボルトに相当する。
ここでは、複数の下部ボルト300bのうちの少なくとも1つのボルト300bが、特定ボルトに相当する。
複数の下部ボルト300bのすべてが、特定ボルトに相当してもよい。
図4は、特定ボルトに相当する下部ボルト300bが示される。
柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に平行な軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
例えば、柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に平行な軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外径と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
例えば、柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に一致する軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外径と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
柱状部材410の外形と特定大径貫通孔211と間には所定の隙間がある。
例えば、特定大径貫通孔211の内壁の直径は、柱状部材410の外径より所定の寸法だけ大きい。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートの厚み寸法に概略一致する。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートの厚み寸法より僅かに小さくても良い。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートの厚み寸法より僅かに大きくても良い。
柱状部材410が特定大径貫通孔211に挿入される。
特定ボルトが、特定大径貫通孔211に挿入される柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し、特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bが、特定大径貫通孔211に挿入される柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し、特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bが取付対象物にねじ固定されてもよい。
例えば、特定ボルトである下部ボルト300bが取付対象物に埋込まれる埋込部材500にねじ固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bのボルト頭の下面と柱状部材420の上面とのあいだに所定の隙間が設けられる。
特定ボルトを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物又は構造物に固定される。
特定ボルトを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物または構造物にねじ固定されてもよい。
特定フランジプレートに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレートの母材の硬度より高くてもよい。
本実施例においては、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの母材の硬度より高くてもよい。
例えば、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面が硬化処理されてもよい。
例えば、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面が焼き入れ処理されてもよい。
例えば、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面が高周波焼き入れ処理されてもよい。
例えば、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面がショットブラストにより硬化処理されてもよい。
以下に、本発明の第二の実施形態に係る構造物支持構造の作用を、説明する。
地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbに接している。
例えば、地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bに接している。
地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbから離れる。
例えば、地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bから離れる。
柱状部材410と下部フランジプレート210bとの間に相対移動が発生し、柱状部材410の外壁と下部フランジプレート210bの内壁に相対滑りが生ずる。
柱状部材410が、下部フランジプレート210bの水平移動を拘束する。
次に、本発明の第三の実施形態にかかる構造物支持構造を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の第三の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。
第三の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300とで構成される。
第三の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材420と埋込部材500とで構成されてもよい。
第三の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と埋込部材500とで構成されてもよい。
第三の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と埋込部材500とフィラープレート600とで構成されてもよい。
以下では、説明の便宜上、基礎アンカープレートが特定アンカープレートであって、下部フランジプレートが特定フランジプレートであって、基礎構造物が取付対象物である場合を例に説明する。
構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
また、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と埋込部材500とフィラープレート600の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
複数のボルト300は、複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、フランジプレート210に設けられる複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、複数の上部ボルト300aと複数の下部ボルト300bとで構成される。
上部ボルト300aは、積層ゴム支承200を構造物50aに固定する機械要素である。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに固定される。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
下部ボルト300bは、積層ゴム支承200を基礎構造物50bに固定する機械要素である。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに固定される。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
複数のボルト300のうち少なくとも1つのボルトが、特定ボルトに相当する。
ここでは、複数の下部ボルト300bのうちの少なくとも1つのボルト300bが、特定ボルトに相当する。
複数の下部ボルト300bのすべてが、特定ボルトに相当してもよい。
図5は、特定ボルトに相当する下部ボルト300bが示される。
柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に平行な軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
例えば、柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に平行な軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外径と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
例えば、柱状部材410は、特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔411を設けられ、特定貫通孔411の中心軸に一致する軸心をもち特定貫通孔411の外周より大きな外径と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される部材である。
特定ボルトの外形と特定貫通孔411と間には所定の隙間がある。
本実施では、特定ボルトである下部ボルト300bの外形と特定貫通孔411と間には所定の隙間がある。
例えば、特定貫通孔411の内壁の直径が、特定ボルトである下部ボルト300bの外径より所定の寸法だけ大きい。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートの厚み寸法に概略一致する。
本実施例では、柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの厚み寸法に概略一致する。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの厚み寸法より僅かに小さくてもよい。
柱状部材410の高さ寸法が、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの厚み寸法より僅かに大きくてもよい。
柱状部材410が特定大径貫通孔211に挿入される。
特定ボルトである下部ボルト300bが、特定大径貫通孔211に挿入される柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し、特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bが取付対象物にねじ固定されてもよい。
特定ボルトを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物又は構造物に固定される、
特定ボルトを除くボルト300が、特定大径貫通孔211を除く貫通孔を貫通し、基礎構造物または構造物にねじ固定されてもよい。
柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面の硬度が特定ボルトの外周の表面の硬度より高くてもよい。
本実施例では、柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高くてもよい。
例えば、柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面が硬化処理される。
柱状部材410が全体に一様な硬度を有し、柱状部材410の硬度が特定ボルトの外周の表面の硬度より高くてもよい。
本実施例では、柱状部材410が全体に一様な硬度を有し、柱状部材410の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高くてもよい。
柱状部材410が硬化処理されてもよい。
柱状部材410が特定大径貫通孔211にしまり嵌めまたは中間嵌めの状態で挿入されてもよい。
例えば、柱状部材410の外径と特定大径貫通孔211の内径の公差がしまり嵌めまたは中間嵌めになる様に加工され、柱状部材410が特定大径貫通孔211に挿入される。
例えば、柱状部材410が特定大径貫通孔211に冷やし嵌めされる。
以下に、本発明の第三の実施形態に係る構造物支持構造の作用を、説明する。
地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbに接している。
例えば、地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bに接している。
地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbから離れる。
例えば、地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bから離れる。
柱状部材410とボルト300bとの間に相対移動が発生し、柱状部材410の内壁とボルト300bの外壁に相対滑りが生ずる。
柱状部材410が、下部フランジプレート210bの水平移動を拘束する。
下部ボルト300bが、下部フランジプレート210bの上下移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
例えば、 下部ボルト300bのボルト頭が、下部フランジプレート210bの上下移動を所定の範囲に収まる様に拘束する。
次に、本発明の第四の実施形態にかかる構造物支持構造を、図を基に、説明する。
図6は、本発明の第四の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。
第四の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300とで構成される。
第四の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と埋込部材500とで構成されてもよい。
第四の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と埋込部材500とで構成されてもよい。
第四の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と埋込部材500とフィラープレート600とで構成されてもよい。
以下では、説明の便宜上、基礎アンカープレートが特定アンカープレートであって、下部フランジプレートが特定フランジプレートであって、基礎構造物が取付対象物である場合を例に説明する。
構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
また、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と埋込部材500とフィラープレート600の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
複数のボルト300は、複数の貫通孔を各々に貫通できるボルトである。
複数のボルト300は、複数の上部ボルト300aと複数の下部ボルト300bとで構成される。
上部ボルト300aは、積層ゴム支承200を構造物50aに固定する機械要素である。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに固定される。
上部ボルト300aは、上部フランジプレート210aに設けられる貫通孔を貫通し、構造物50aに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
下部ボルト300bは、積層ゴム支承200を基礎構造物50bに固定する機械要素である。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに固定される。
下部ボルト300bは、下部フランジプレート210bに設けられる貫通孔を貫通し、基礎構造物50bに埋め込まれる埋込部材500にねじ固定される。
複数のボルト300のうち少なくとも1つのボルトが、特定ボルトに相当する。
ここでは、複数の下部ボルト300bのうちの少なくとも1つのボルト300bが、特定ボルトに相当する。
複数の下部ボルト300bのすべてが、特定ボルトに相当してもよい。
図6は、特定ボルトに相当する下部ボルト300bが示される。
特定ボルトの外径と特定大径貫通孔211との間には所定の隙間がある。
本実施形態では、特定ボルトである下部ボルト300bの外径と特定大径貫通孔211との間には所定の隙間がある。
例えば、特定ボルトである下部ボルト300bの外径と特定大径貫通孔211の内壁の直径との間には所定の隙間がある。
特定ボルトが、特定フランジプレート210に設けられる特定大径貫通孔211を貫通し、特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bが、特定フランジプレート210に設けられる特定大径貫通孔211を貫通し、特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定される。
特定ボルトである下部ボルト300bが取付対象物にねじ固定されてもよい。
例えば、特定ボルトである下部ボルト300bが取付対象物に埋込まれる埋込部材500にねじ固定されてもよい。
特定フランジプレートに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレートの母材の硬度より高くてもよい。
本実施形態では、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの母材の硬度より高くてもよい。
特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面が硬化処理されていてもよい。
特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面が焼き入れ硬化処理されていてもよい。
特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面が高周波焼き入れ硬化処理されていてもよい。
特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面がショットブラストにより硬化処理されていてもよい。
特定フランジプレートに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定ボルトの硬度より高くてもよい。
本実施形態では、特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定ボルトの硬度より高くてもよい。
特定フランジプレートである下部フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの硬度より高くてもよい。
以下に、本発明の第四の実施形態に係る構造物支持構造の作用を、説明する。
地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbに接している。
例えば、地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bに接している。
地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbから離れる。
例えば、地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bから離れる。
下部ボルト300bと下部フランジプレート210bとの間に相対移動が発生し、下部ボルト300bの外壁と特定大径貫通孔211の内壁に相対滑りが生ずる。
下部ボルト300bが、下部フランジプレート210bの水平移動を拘束する。
下部ボルト300bが、下部フランジプレート210bの上下移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
例えば、下部ボルト300bのボルト頭が、下部フランジプレート210bの上下移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
次に、本発明の第五の実施形態にかかる構造物支持構造を、図を基に、説明する。
図7は、本発明の第五の実施形態に係る構造物支持構造の部分拡大図である。
第五の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と弾性部材450とで構成される。
第五の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と弾性部材450と埋込部材500とで構成されてもよい。
第五の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と弾性部材450と埋込部材500とで構成されてもよい。
第五の実施形態にかかる構造物支持構造は、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と弾性部材450と埋込部材500とフィラープレート600とで構成されてもよい。
以下では、説明の便宜上、基礎アンカープレートが特定アンカープレートであって、下部フランジプレートが特定フランジプレートであって、基礎構造物が取付対象物である場合を例に説明する。
構造物アンカー面Saと基礎アンカー面Sbと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
また、構造物アンカープレート100aと基礎アンカープレート100bと積層ゴム支承200と複数のボルト300と柱状部材410と板状部材420と埋込部材500とフィラープレート600の構造は、第一の実施形態にかかる構造物支持構造と同じなので、説明を省略する。
弾性部材450は、弾性素材でできた部材である。
例えば、弾性部材450は、弾性をもつ金属性の部品である。
例えば、弾性部材450は、弾性をもつ樹脂性の部品である。
例えば、弾性部材450は、弾性をもつプラスチック性の部品である。
弾性部材450は、柱状部材410が貫通できる貫通孔451を設けられ、特定大径貫通孔211の外周形状より大きな輪郭をもつ板状の部材である。
例えば、弾性部材は、柱状部材410が貫通できる貫通孔451を設けられ、特定大径貫通孔211の外周形状より大きな円形の輪郭をもつ座金状の部材である。
以下に、本発明の第五の実施形態に係る構造物支持構造の作用を、説明する。
地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbに接している。
例えば、地震がないとき、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bに接している。
地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、下部フランジプレート210bが基礎アンカー面Sbから離れる。
例えば、地震が発生し、構造物支持構造に引き抜き力が作用すると、弾性部材450が圧縮され、下部フランジプレート210bが基礎アンカープレート100bから離れる。
柱状部材410と下部フランジプレート210bとの間に相対移動が発生し、柱状部材410の外壁と下部フランジプレート210bの内壁との間に相対滑りが生ずる。
下部ボルト300bで固定された柱状部材410が、下部フランジプレート210bの水平移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
下部ボルト300bで固定された板状部材420が、下部フランジプレート210bの上下移動を所定の範囲内に収まる様に拘束する。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る構造物支持構造は、その構成により、以下の効果を有する。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルト300で取り付けされる積層ゴム体200の一方のフランジプレート210において、複数の貫通孔のうち少なくとも特定大径貫通孔211に柱状部材410を挿入し、特定ボルトである下部ボルト300bが柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し取付対象物に固定する様にしたので、フランジプレート210に作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410とを介して基礎構造物50bまたは構造物50aが支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間、または柱状部材410とフランジプレート210との間で相対移動が発生し、積層ゴム支承200に作用する引き抜き力が大きくなるのを抑制できる。
また、柱状部材410の高さ寸法が特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの厚み寸法より大きい様にしたので、柱状部材410と特定フランジプレート210bとの間で相対移動が発生したときに、柱状部材410と特定大径貫通孔211との当たり面の減少を抑制できる。
また、板状部材420を柱状部材410に重ね、特定ボルトである下部ボルト300bが板状部材420に設けられた貫通孔と柱状部材410に設けられた特定貫通孔411とを貫通し取付対象物である基礎構造物50bに固定する様にしたので、柱状部材410と特定フランジプレート210bとの間で相対移動が発生したときに、板状部材420により相対滑りの距離を制限できる。
また、板状部材410とフランジプレート210との間に弾性部材450が挟まれる様にしたので、ボルト300とフランジプレート210との間で相対移動が発生したときに、相対滑りの距離を調整できる。
また、特定フランジプレート210bに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレート210bの母材の硬度より高い様にしたので、柱状部材410と特定フランジプレート210bとの間に相対移動が発生したときに、柱状部材410と特定大径貫通孔211との当たり面のかじりを抑制できる。
また、柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高い様にしたので、特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間に相対移動が発生したときに、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との当たり面のかじりを抑制できる。
また、柱状部材410の少なくとも外周の表面の硬度が特定フランジプレート210bの母材の硬度より高い様にしたので、柱状部材410と特定フランジプレート210bとの間に相対移動が発生したときに、柱状部材410と特定フランジプレート210bとのの当たり面のかじりを抑制できる。
また、柱状部材410の少なくとも外周の表面の硬度が特定ボルトの外周の表面の硬度より高い様にしたので、特定ボルトである下部ボルト300bと特定フランジプレート210bとの間に相対移動が発生したときに、特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410、柱状部材410と特定フランジプレート210bとの当たり面のかじりを抑制できる。
また、柱状部材410が全体に一様な硬度を有し、柱状部材410の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高い様にしたので、特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間に相対移動が発生したときに、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との当たり面のかじりを抑制できる。
また、柱状部材410が全体に一様な硬度を有し、柱状部材410の硬度が前記特定フランジプレート210bの母材の硬度より高い様にしたので、、特定ボルトである下部ボルト300bと特定フランジ210bとの間に相対移動が発生したときに、柱状部材410と前記特定大径貫通孔211との当たり面のかじりを抑制できる。
また、柱状部材410が特定大径貫通孔211にしまり嵌めまたは中間嵌めの状態で挿入される様にしたので、特定ボルトである下部ボルト300bと特定フランジプレートとの間で相対滑りが発生したときに、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との間で相対滑りが発生する。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレートにおいて、複数の貫通孔のうち少なくとも1つの特定大径貫通孔211に柱状部材410を挿入し、特定ボルトである下部ボルト300bが柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し取付対象物である基礎構造物50bに固定し、柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高い様にしたので、フランジプレート210に作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410とを介して特定対象物である基礎構造物50bが支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間、または柱状部材410と特定フランジプレートである下部フランジプレート210bとの間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との当たり面のかじりを抑制できる。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレート210において、複数の貫通孔のうち少なくとも1つの特定大径貫通孔211に柱状部材410を挿入し、特定ボルトである下部ボルト300bが柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し取付対象物である基礎構造物50bに固定し、柱状部材410の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高い様にしたので、フランジプレート210に作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410とを介して取付対象物である基礎構造物50bが支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間、または柱状部材410と特定フランジプレートである下部フランジプレート210bとの間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との当たり面のかじりを抑制できる。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレート210において、複数の貫通孔のうち少なくとも1つの特定大径貫通孔211に柱状部材410を挿入し、特定ボルトである下部ボルト300bが柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し取付対象物である基礎構造物50bに固定し、柱状部材410に設けられる特定貫通孔411の少なくとも内壁の表面の硬度が特定フランジプレートである下部フランジプレート210bの母材の硬度より高い様にしたので、フランジプレート210に作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410とを介して基礎構造物50bが支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間、または柱状部材410とフランジプレート210との間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との当たり面のかじりを抑制できる。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレート210において、複数の貫通孔のうち少なくとも1つの特定大径貫通孔211に柱状部材410を挿入し、特定ボルトである下部ボルト300bが柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し取付対象物に固定し、柱状部材410の硬度が特定フランジプレートの母材の硬度より高い様にしたので、フランジプレート210に作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410とを介して基礎構造物または構造物が支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410との間、または柱状部材410とフランジプレート210との間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との当たり面のかじりを抑制できる。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレート210において、複数の貫通孔のうち少なくとも1つの特定大径貫通孔211に柱状部材410を挿入し、特定ボルトである下部ボルト300bが柱状部材410に設けられる特定貫通孔411を貫通し取付対象物に固定し、柱状部材410が特定大径貫通孔211にしまり嵌めまたは中間嵌めに挿入される様にしたので、フランジプレート210に作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bと柱状部材410とを介して基礎構造物または構造物が支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bとフランジプレート210との間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定貫通孔411との間で相対滑りが発生する。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレート210において、特定ボルトである下部ボルト300bが特定大径貫通孔211を貫通し取付対象物に固定し、特定フランジプレートに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定フランジプレートの母材の硬度より高い様にしたので、フランジプレートに作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bとを介して基礎構造物または構造物が支持し、フランジプレート210に引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bとフランジプレートとの間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定大径貫通孔211との当たり面のかじりを抑制できる。
基礎アンカー面Sbと構造物アンカー面Saとの間にボルトで取り付けされる積層ゴム支承200の一方のフランジプレート210において、特定ボルトである下部ボルト300bが特定大径貫通孔211を貫通し取付対象物に固定し、特定フランジプレートに設けられる特定大径貫通孔211の内壁の表面の硬度が特定ボルトである下部ボルト300bの外周の表面の硬度より高い様にしたので、フランジプレートに作用する水平方向の力を特定ボルトである下部ボルト300bを介して基礎構造物または構造物が支持し、フランジプレートに引き抜き力が作用すると特定ボルトである下部ボルト300bとフランジプレートとの間で相対移動が発生し、引き抜き力が大きくなるのを抑制する際に、特定ボルトである下部ボルト300bと特定大径貫通孔211との当たり面のかじりを抑制できる。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
ボルトは、六角ボルトであるとして説明したが、これに限定されない。例えば、ボルトが頭のないものであって、ナットがねじ込まれたものでもよい。
柱状部材は一体の部材であるとして説明したが、これに限定されない。例えば、柱状部材は複数の部材が重なったものであってもよい。例えば、柱状部材は複数のサラばね座金が重なったものであってもよい。
硬度は、ブルネル硬さ、ビッカース硬さ、ロックウエル硬さ、ショア硬さ、その他で定義される硬さであれば良い。
Sa 構造物アンカー面
Sb 基礎アンカー面
50a 構造物
50b 基礎構造物
100 アンカープレート
100a 構造物アンカープレート
100b 基礎アンカープレート
200 積層ゴム支承
210 フランジプレート
210a 上部フランジプレート
210b 下部フランジプレート
211 特定大径貫通孔
220 積層ゴム体
300 ボルト
300a 上部ボルト
300b 下部ボルト
410 柱状部材
411 特定貫通孔
420 板状部材
421 貫通孔
450 弾性部材
500 埋込部材
510 円管
520 六角ボルト
600 フィラープレート

Claims (3)

  1. 基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造物支持構造であって、
    基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である基礎アンカー面と、
    構造物の下面に設けられるアンカー面である構造物アンカー面と、
    上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレート及び下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する積層ゴム支承と、
    複数の前記貫通孔を各々に貫通できる複数のボルトと、
    複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔を設けられ前記特定貫通孔の中心軸に平行な軸心をもち前記特定貫通孔の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される柱状部材と、
    前記特定ボルトが貫通できる貫通孔を設けられ板状の板状部材と、
    を備え、
    上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔は前記柱状部材が上下方向に貫通できる貫通孔である特定大径貫通孔であり、
    前記板状部材が前記特定大径貫通孔の外周形状より大きな輪郭をもち、
    前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられ、
    前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられ、
    前記柱状部材が前記特定大径貫通孔に挿入され、
    前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔に挿入される前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定され、
    基礎構造物と構造物とを前記取付対象物が下になるように見たときに前記柱状部材が上面を前記板状部材の下面に当接させ下面を前記取付対象物の前記アンカー面に当接させ且つ側面を前記特定大径貫通孔の壁面に空隙を空けて対面させ、
    前記柱状部材の高さ寸法が前記特定フランジプレートの厚み寸法より大きい、
    ことを特徴とする構造物支持構造。
  2. 基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造物支持構造であって、
    基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である基礎アンカー面と、
    構造物の下面に設けられるアンカー面である構造物アンカー面と、
    上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレート及び下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する積層ゴム支承と、
    複数の前記貫通孔を各々に貫通できる複数のボルトと、
    複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔を設けられ前記特定貫通孔の中心軸に平行な軸心をもち前記特定貫通孔の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される柱状部材と、
    を備え、
    上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔は前記柱状部材が上下方向に貫通できる貫通孔である特定大径貫通孔であり、
    前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられ、
    前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられ、
    前記柱状部材が前記特定大径貫通孔に挿入され、
    前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔に挿入される前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定され、
    前記柱状部材が前記特定大径貫通孔にしまり嵌めに挿入され、
    前記柱状部材の高さ寸法が前記特定フランジプレートの厚み寸法より大き
    基礎構造物と構造物とを前記取付対象物が下になるように見たときに前記特定ボルトのボルト頭の下面と前記柱状部材の上面との間に所定の隙間が設けられ且つ前記特定ボルトと前記柱状部材の前記特定貫通孔との間に空隙がある、
    ことを特徴とする構造物支持構造。
  3. 基礎として用いる構造物である基礎構造物に据え付けられ構造物を支持する構造物支持構造であって、
    基礎構造物の上面に設けられるアンカー面である基礎アンカー面と、
    構造物の下面に設けられるアンカー面である構造物アンカー面と、
    上下方向に貫通する複数の貫通孔を設けられる上下一対のフランジプレートである上部フランジプレート及び下部フランジプレートと上下一対の前記フランジプレートに挟まれる積層ゴム体とを有する積層ゴム支承と、
    複数の前記貫通孔を各々に貫通できる複数のボルトと、
    複数の前記ボルトのうち少なくとも1つのボルトである特定ボルトが上下方向に貫通できる貫通孔である特定貫通孔を設けられ前記特定貫通孔の中心軸に平行な軸心をもち前記特定貫通孔の外周より大きな外形と該軸心に直交し互いに平行な一対の面である上面と下面とで形成される柱状部材と、
    を備え、
    上下一対の前記フランジプレートのうちの一方のフランジプレートである特定フランジプレートに設けられる複数の前記貫通孔のうち少なくとも1つの前記貫通孔は前記柱状部材が上下方向に貫通できる貫通孔である特定大径貫通孔であり、
    前記下部フランジプレートが前記基礎アンカー面に対面する様に基礎構造物に取り付けられ、
    前記上部フランジプレートが前記構造物アンカー面に対面する様に構造物に取り付けられ、
    前記柱状部材が前記特定大径貫通孔に挿入され、
    前記特定ボルトが前記特定大径貫通孔に挿入される前記柱状部材に設けられる前記特定貫通孔を貫通し前記特定フランジプレートを取り付ける基礎構造物または構造物のうちの一方である取付対象物に固定され、
    前記柱状部材が前記特定大径貫通孔にしまり嵌めに挿入され、
    基礎構造物と構造物とを前記取付対象物が下になるように見たときに前記特定ボルトのボルト頭の下面と前記柱状部材の上面との間に所定の隙間を設けられ且つ前記特定ボルトと前記柱状部材の前記特定貫通孔との間に空隙がある、
    ことを特徴とする構造物支持構造。
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