JP6604843B2 - 金型の冷却装置およびその方法 - Google Patents
金型の冷却装置およびその方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6604843B2 JP6604843B2 JP2015250704A JP2015250704A JP6604843B2 JP 6604843 B2 JP6604843 B2 JP 6604843B2 JP 2015250704 A JP2015250704 A JP 2015250704A JP 2015250704 A JP2015250704 A JP 2015250704A JP 6604843 B2 JP6604843 B2 JP 6604843B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- spot
- die
- mold
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
本金型の焼入れ方法によれば、結晶粒が焼入温度を高めても微細なまま維持されるため、高靭性が得られ、金型に大きな負荷がかかった時の大割れを防止できる。また、焼入温度も高めることができるので、硬さ、高温硬さも高く、ヒートクラック等の抑制に効果がある。また熱処理歪みの低減により、熱処理後の手直し工数を低減に効果を奏するものである。
この発明の金型の焼入れ方法によれば、結晶粒が焼入温度を高めても微細なまま維持されるため、高靭性が得られ、金型に大きな負荷がかかった時の大割れを防止できる。また、焼入温度も高めることができるので、硬さ、高温硬さも高く、ヒートクラック等の抑制に効果がある。また熱処理歪みの低減により、熱処理後の手直し工数を低減に効果を奏するものである。 また、特許文献3〜5にも他の金型の焼入れ方法が開示されている。
そのため、従来のダイカスト金型およびその熱処理方法では、大型ダイカスト金型の高硬度化や、ハイサイクル化に伴う内冷強化に伴うダイカスト金型裏面の割れを十分に防止できないという問題がある。
図1及び図2は、本発明に係るダイカスト金型のスポット冷却方法の概念を示す図である。構造の詳細な箇所は省略している。
L型ダイカスト金型テストピース4には、その凹部付近の内部に凹部温度センサ5Aが、また、中心部には中心部温度センサ5Bが、温度変化の計測のために設置されている。
一方、凹部は、30分後では約440℃、1時間後では約240℃、1時間30分後では約105℃、2時間後では約60℃となった。
従ってダイカスト金型の中心部と凹部の温度差は、30分後では約60deg、1時間後では30deg、1時間30分後では約15degとなった。
一方、凹部は、30分後では約500℃、1時間後では約280℃、1時間30分後では約130℃、2時間後では約70℃となった。
従ってダイカスト金型の中心部と凹部の温度差は、30分後では約10deg、1時間後では10deg、1時間30分後では約5degとなった。
このように、 凹部は中心部とほとんど冷却速度が変わらない結果となった。凹部は平面部より冷めにくいことがわかる。従来の冷却方法では、冷却炉の性能を上げると冷却対象の製品全体の冷却速度は上がるが、凹部と中心部の冷却速度の差は変わらない。言い換えれば、凹部と平面部の冷却速度の差は縮まらない。
スポット無しの場合に比べるとスポット有りの場合の冷却は3分程速くなっていることから、スポット冷却の効果が認められ、内部組織もスポット無しの場合に比べてより良いものとなっていることが推測される。
スポット冷却装置は、3本のスポット冷却用フレキシブルホース3の一方を、図1の様に凹部が集中的に冷却されるよう固定し、スポット冷却用フレキシブルホース3のもう一方を炉内冷却ガス噴出口2にセットする。このスポット冷却の効果により、通常のガス冷の方法に比べて凹部の冷却速度を速くして、平面部と凹部の冷却温度の差を近づけることを目指す。
次に凹部の冷却比較を見てみると、初期冷却、後期冷却ともにはっきりとスポット冷却効果のあることが見て取れ、ほぼ「高温油冷」と同程度の冷却速度が得られた。
「高温油冷」では部分冷却が困難である為、本スポット冷却方法は金型凹部冷却方法として有効な手段と思われる。
以上のことから、本発明に係るスポット冷却を用いた冷却方法は、金型凹部の特性改善、内部組織の向上に繋がり、製品の品質にも良い影響を及ぼすものであると言える。
2 冷却ガス吹き出し口
3 スポット冷却用フレキシブルホース
4 L型ダイカスト金型テストピース
5A 凹部温度センサ
5B 中心部温度センサ
Claims (2)
- 冷却炉内の冷却ガス吹き出し口に接続されたスポット冷却用ホースを備え、
前記スポット冷却用ホースの先端を、前記冷却炉内の金型の凹部近傍に設置し、冷却ガスを直接前記金型の凹部に当てて、前記金型を冷却することを特徴とする金型の冷却装置。 - 冷却炉内の冷却ガス吹き出し口に接続されたスポット冷却用ホースを備えた冷却炉において、
前記スポット冷却用ホースの先端を、前記冷却炉内の金型の凹部近傍に設置し、冷却ガスを直接前記金型の凹部に当てて、前記金型を冷却する工程を含むことを特徴とする金型の冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015250704A JP6604843B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 金型の冷却装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015250704A JP6604843B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 金型の冷却装置およびその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017115195A JP2017115195A (ja) | 2017-06-29 |
JP6604843B2 true JP6604843B2 (ja) | 2019-11-13 |
Family
ID=59231619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015250704A Active JP6604843B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 金型の冷却装置およびその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6604843B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2586480B2 (ja) * | 1987-04-11 | 1997-02-26 | 大同特殊鋼株式会社 | 真空熱処理炉 |
JP2513194Y2 (ja) * | 1988-07-22 | 1996-10-02 | 株式会社島津製作所 | 熱処理炉 |
JPH0788611A (ja) * | 1992-03-25 | 1995-04-04 | Hiroshima Alum Kogyo Kk | 金型温度制御 |
JPH08150422A (ja) * | 1994-11-29 | 1996-06-11 | Nissan Motor Co Ltd | アルミニウム又はアルミニウム合金板の成形加工方法及び成形金型 |
JP2007146204A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Nissan Motor Co Ltd | アルミニウム合金材の熱処理装置および熱処理方法 |
JP4958725B2 (ja) * | 2007-10-19 | 2012-06-20 | エジソンハード株式会社 | 熱処理装置 |
JP6388193B2 (ja) * | 2014-03-18 | 2018-09-12 | 日立金属株式会社 | 金型の焼入方法および金型の製造方法 |
CN105364045A (zh) * | 2014-08-29 | 2016-03-02 | 一胜百模具技术(上海)有限公司 | 真空炉冷却用喷嘴 |
-
2015
- 2015-12-22 JP JP2015250704A patent/JP6604843B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017115195A (ja) | 2017-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107002164B (zh) | 金属板的制造方法及骤冷淬火装置 | |
CN102199692B (zh) | 螺旋弹簧的热处理方法 | |
JP6633025B2 (ja) | コア板の製造方法 | |
JP2004115358A (ja) | 熱強化ガラス、及びその製造方法と装置 | |
JP6693335B2 (ja) | 環状ワークの焼入れ方法 | |
JP5105235B2 (ja) | 金型の焼入れ方法 | |
JP6604843B2 (ja) | 金型の冷却装置およびその方法 | |
JP6608291B2 (ja) | 連続鋳造方法及び連続鋳造設備 | |
JP5999294B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
EP2915886B1 (en) | Heat treatment method and method for manufacturing machine part | |
JP6388193B2 (ja) | 金型の焼入方法および金型の製造方法 | |
CN101805882A (zh) | 控制气体氮碳共渗零件变形的工艺 | |
KR101906092B1 (ko) | 스테인리스 부재의 열처리 방법 및 스테인리스 단조품의 제조 방법 | |
JP5050436B2 (ja) | 合金鋼の製造方法 | |
JP2010196136A (ja) | 鋼材の均熱拡散処理方法 | |
JP6241721B2 (ja) | 金型の焼入方法 | |
JP2015150593A (ja) | ダイカスト金型およびその熱処理方法 | |
JP6841378B2 (ja) | 溶接継手の耐疲労特性向上方法 | |
KR102560881B1 (ko) | 워크롤 국부 열처리 방법 | |
JP5839177B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の仕上焼鈍設備と仕上焼鈍方法 | |
JP6859886B2 (ja) | 管端蓋及びそれを用いた鋼管の製造方法 | |
JP4723451B2 (ja) | 復熱由来の内部割れに係る高炭素鋼の連続鋳造方法 | |
JP5152504B2 (ja) | クランクシャフト | |
JP6424655B2 (ja) | 鋳造粗材の焼入方法 | |
KR101767775B1 (ko) | 페라이트계 스테인리스 열연코일의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191008 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191015 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6604843 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |