JP6604050B2 - リモコン - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、リモコンに関する。
近年、消費電力などの観点から、装置を遠隔操作するリモコンに、電波を用いた無線通信が利用されている。このようなリモコンの例として、トイレに設けられる衛生洗浄装置の動作を制御するリモコンがある(特許文献1)。
公共トイレ等においては、複数のトイレブースが連設され、トイレブースのそれぞれに衛生洗浄装置とリモコンとが設けられる。電波式のリモコンから発せられる電波は、トイレブースの壁を透過することができる。このため、公共トイレ等において電波式のリモコンを設置すると、衛生洗浄装置が、隣接したトイレブース内のリモコンから発せられた電波を受信してしまうことがある。この問題の解決方法として、トイレブース内の衛生洗浄装置とリモコンとをペアリングする方法がある。
特開2007−134973号公報
大規模な公共トイレにおいては、多数のトイレブースが設けられる。このため、トイレブースのそれぞれにおいて、衛生洗浄装置とリモコンとをペアリングする作業が膨大となる煩わしさがある。
一方、公共トイレ等において、複数の衛生洗浄装置の設定(便座温度の設定や洗浄水の温度の設定など)を管理者が変更する方法として、トイレブースのいずれか1つに設置されているリモコンを用いて、電波が届く範囲内のすべての衛生洗浄装置の設定を一括で変更できると便利である。しかし、衛生洗浄装置とリモコンとをペアリングした場合には、衛生洗浄装置とリモコンとのペアごとに設定を変更する必要が生じる。このため、作業の効率が低いという問題がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、作業効率を向上させることができるリモコンを提供することを目的とする。
第1の発明は、装置の動作を制御する電波を発し、ホルダに着脱可能に支持される電波式のリモコンであって、前記電波の出力を制御する制御部と、前記ホルダへの設置状態を判定する着脱判定手段と、を備え、前記制御部は、前記着脱判定手段の判定結果に基づいて、前記電波の出力を変更可能であり、前記ホルダから外された脱状態における前記電波の出力は、前記ホルダに設置されている着状態における前記電波の出力よりも高く、前記脱状態では、前記装置と、前記装置とは異なる他の装置と、を一括に制御可能であり、前記着状態では、前記装置を制御可能であり、前記他の装置は制御可能でないリモコンである。
このリモコンによれば、リモコンがホルダに設置されている場合には、リモコンがホルダから外れている場合よりも、電波の出力が低い。このため、例えば、リモコンから最も近い装置にだけ電波が届く。これにより、連設された複数の装置に対してリモコンを用いる場合、装置とリモコンとをペアリングする必要がない。また、リモコンがホルダから外れている場合には、電波の出力が高いため、連設された複数の装置の設定を一括で変更することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記着脱判定手段は、前記着脱判定手段の一部と前記ホルダとの物理的な接触に基づいて、前記設置状態を判定することを特徴とするリモコンである。
このリモコンによれば、物理的な接触を用いることにより、設置状態の判定の信頼性を高めることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記着脱判定手段は、前記設置状態を検知する検知部を有し、前記検知部は、前記検知部と前記ホルダとが非接触の状態において、前記設置状態を検知することを特徴とするリモコンである。
このリモコンによれば、ホルダとの物理的な接触を検知するスイッチ等をリモコンに設置する必要がない。このため、リモコン本体の表面に、スイッチ等を設置するための孔を設ける必要がなく、防水性を高めることができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記ホルダには、電波反射材が設けられ、前記着脱判定手段は、状態識別用電波を発し、前記制御部が前記装置の動作を制御する信号を発する前に、前記状態識別用電波の反射量に基づいて、前記設置状態を判定することを特徴とするリモコンである。
このリモコンによれば、電波の反射量を用いて、リモコンの設置状態を判定するため、設置状態を判定するための機構を別途リモコンに設ける必要がない。したがって、リモコンを小型化することができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記ホルダ又は前記リモコンに、前記リモコンが発する電波の指向性を制御する指向性制御手段が設けられ、前記リモコンは、前記装置に向けて電波を発することを特徴とするリモコンである。
このリモコンによれば、電波が指向性を有することで、所定の装置のみに電波が届き易くなる。また、電波の出力を低くしても所定の装置には電波が届くため、消費電力を低減することができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、発電部をさらに備え、前記電波は、前記発電部が生成した電力によって発せられることを特徴とするリモコンである。
このリモコンによれば、電波を発するための電力を発電部が生成するため、電池や外部電源を不要とすることができる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記装置および前記他の装置は、便器にそれぞれ設置される衛生洗浄装置であることを特徴とするリモコンである。
このリモコンによれば、連設されたトイレブースが設けられた大規模な公共トイレなどにおいて、衛生洗浄装置とリモコンとのペアリングを不要とすることができる。また、連設された複数の衛生洗浄装置の設定を一括で変更することができる。
本発明の態様によれば、作業効率を向上させることができるリモコンが提供される。
本実施形態に係るリモコンを例示する模式図である。 本実施形態に係るリモコンを例示するブロック図である。 本実施形態に係るリモコンを例示する模式的分解図である。 本実施形態に係るリモコンの動作を例示する模式的平面図である。 本実施形態に係るリモコンの動作を例示する模式的平面図である。 着脱判定手段を説明する模式図である。 本実施形態に係るリモコンの動作を例示するフローチャートである。 リモコンの動作を例示する模式的平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係るリモコンを例示する模式図である。
図1(a)には、本実施形態に係るリモコン200の模式的斜視図を示す。図1(b)は、リモコン200の使用状況を例示する模式的平面図である。
本実施形態に係るリモコン200は、装置の動作を制御する電波式のリモコンである。本実施形態のリモコン200は、例えば、トイレ室、浴室、キッチン、シャワーブース、エアコンなどの装置(機器)の制御に使用される。以下の説明では、リモコン200が、トイレ(便器)に設置される衛生洗浄装置のリモコンである場合を例に挙げる。但し、本実施形態に係るリモコンは、衛生洗浄装置用のリモコンには限定されない。
図1(b)に表したように、トイレルーム30内に、複数のトイレブース31が連設されている。トイレブース31のそれぞれの中には、便器101、衛生洗浄装置102、リモコン200およびホルダ110が設けられる。
ホルダ110は、トイレブース31の内壁に設置され、リモコン200を着脱可能に支持する。ホルダ110の材料には、金属(例えば鉄、アルミニウム)等の導電性を有する材料が用いられる。
各リモコン200は、各リモコン200が設置されたトイレブース31内の衛生洗浄装置102の動作を制御する。例えば、衛生洗浄装置102は、おしり洗浄、ビデ洗浄、乾燥、脱臭および便座保温などの動作を行う装置である。衛生洗浄装置102は、リモコン200から電波として発せられる制御信号を受信することで、制御信号に従って各動作を行う。
図2は、本実施形態に係るリモコンを例示するブロック図である。
図2に表したように、リモコン200は、操作部211、発電部212、操作部識別部213、信号制御部214、着脱判定手段220、電波出力制御部231、指向性制御部(指向性制御手段)232、電波放射部233、コマンド識別部234および電波放射部235を有する。
操作部211は、操作用のボタン(操作ボタン)などであり、使用者は、この操作ボタンによってリモコン200を操作する。衛生洗浄装置102の機能に応じて、例えば複数の操作ボタンが設けられる。
操作部識別部213は、使用者の操作部211における操作を検出および識別する。
操作部識別部213は、例えば、複数の操作ボタンのそれぞれに対応して設けられた電気的なスイッチやホール素子等である。これにより、操作部識別部213は、複数の操作ボタンのうち、使用者によって操作された操作ボタンを検出および識別する。
信号制御部214は、例えば、操作部識別部213と電気的に接続された回路等である。信号制御部214は、操作部識別部213の検出結果に基づいて、衛生洗浄装置102を制御する制御信号を生成する。
発電部212は、リモコン200が電波を発するための電力を生成する。例えば、発電部212は、操作部211の操作ボタンが押下された力を利用してモータを駆動させ、電力を発生させる。なお、発電部212の発電方式は、モータに限ることなく、必要な電力を供給できる任意の方式でよい。
着脱判定手段220は、リモコン200のホルダ110への設置状態を判定する手段である。すなわち、着脱判定手段220は、リモコン200がホルダ110に設置された着状態であるか、リモコン200がホルダ110から外された脱状態であるか、を判定する。
この例では、着脱判定手段220として、状態識別部221が設けられている。状態識別部221は、状態識別信号送信部222、状態識別信号受信部223、検知部224および判定部225を有する。これらの具体例については、後述する。
電波放射部233は、リモコン200が着状態であった場合に、衛生洗浄装置102の動作を制御する制御信号を電波として発する電波モジュール(無線通信モジュール)である。これにより、使用者は、所定の動作の実行を衛生洗浄装置102に指示し、遠隔操作することができる。
電波出力制御部231は、リモコン200が衛生洗浄装置102を制御する電波を発する際、電波の出力を制御する回路等である。電波出力制御部231は、リモコン200が着状態の場合に、リモコン200が脱状態の場合よりも電波の出力を低くする機能を有する。また、このとき、発せられる電波には、指向性制御部232(指向性制御手段)によって、衛生洗浄装置102へ向かう指向性が付与される。
ここで、「電波の出力が低い」とは、例えば、電波を発するアンテナの周囲に当該電波を遮蔽する遮蔽物が無いと想定した場合において、当該アンテナから所定の距離だけ離れた位置の電波の強度が低いことである。すなわち、電波出力制御部231は、着状態におけるリモコン200の電波を発する出力を、脱状態におけるリモコン200の電波を発する出力よりも小さくする。
コマンド識別部234は、リモコン200が脱状態であった場合に、操作部211および操作部識別部213等を介して入力されるコマンドを認識する回路等である。認識されたコマンドは、複数の衛生洗浄装置102の設定を一括変更する電波として、電波放射部235から発せられる。
次に、本実施形態に係るリモコンの具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図3は、本実施形態に係るリモコンを例示する模式的分解図である。
なお、説明の便宜上、図3では、筐体などの部材の一部を省略している。
図3に表したように、リモコン200には、操作部211として、複数の操作ボタン311が設けられている。
各操作ボタン311は、衛生洗浄装置102に洗浄を指示するためのボタン、衛生洗浄装置102に乾燥を指示するためのボタン、または、衛生洗浄装置102に動作の停止を指示するためのボタン等である。
操作ボタン311は、押し(押圧)操作が可能な、いわゆる押しボタンである。操作ボタン311は、定常位置と最下点位置とに移動可能であり、押し操作に応じて定常位置から最下点位置に移動する。操作ボタン311は、バネなどにより、操作されていない状態において定常位置に保持される。操作ボタン311は、押し操作によって最下点位置に移動した後、押し操作の解除によって定常位置に戻る。
基材350上には、複数の操作ボタン311のそれぞれの位置に対応して、複数の回転カム351および複数の回転カム352が設けられる。さらに基材350上には、第1の伝達部材381、第2の伝達部材382、第3の伝達部材383および発電部212が設けられる。第1の伝達部材381および第2の伝達部材382は、それぞれ棒状であり、長手方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、第1の伝達部材381および第2の伝達部材382は、いわゆるスライドバーである。
回転カム351のそれぞれは、第1の伝達部材381に係合されている。回転カム352のそれぞれは、第2の伝達部材382に係合されている。
第1の伝達部材381と第2の伝達部材382とは、第3の伝達部材383によって、互いに係合されている。これにより、第1の伝達部材381及び第2の伝達部材382は
互いに連動してスライド移動する。
回転カム351に対応する操作ボタン311の押し操作が行われると、回転カム351は、基材350の主面に対して略垂直な方向を軸として回転し、押し操作の操作力が第1の伝達部材381に伝わる。これにより、第1の伝達部材381は、図3に表した方向A1にスライドする。第1の伝達部材381がスライドすると、第3の伝達部材383を介して、第2の伝達部材382は、図3に表した方向A2にスライドし、発電部212に当接する。
回転カム352に対応する操作ボタン311の押し操作が行われると、回転カム352は、基材350の主面に対して略垂直な方向を軸として回転し、押し操作の操作力が第2の伝達部材382に伝わる。これにより、第2の伝達部材382は、方向A2にスライドし、発電部212に当接する。
第2の伝達部材382が発電部212に当接すると、例えば発電部212のモータなどに連結された可動部が移動する。これにより、モータを駆動させて発電が行われる。操作ボタン311の押し操作を解除すると、図示しないバネなどの弾性力によって、第1〜第3の伝達部材381〜383やモータの可動部は、元の位置に戻る。以上のようにして、操作ボタン311のいずれを押し操作しても、その操作力が発電部212に伝達され、発電が行われる。なお、発電部212の発電方式は、モータに限ることなく、必要な電力を供給できる任意の方式でよい。
さらに、リモコン200には、基板360が設けられており、基板360上には、制御部361および電波モジュール362を含む回路365が設けられている。基板360上の回路365(制御部361、電波モジュール362など)は、発電部212と電気的に接続されており、これにより、基板360上の回路に電力が供給される。
制御部361には、マイコンを含む回路を用いることができる。制御部361は、前述の、信号制御部214、電波出力制御部231およびコマンド識別部234などに相当する。
電波モジュール362は、高周波発生回路363と、電波を送受信するアンテナ364とを有する(図6を参照)。電波モジュール362は、前述の、状態識別信号送信部222、状態識別信号受信部223、電波放射部233および電波放射部235などに相当する。
制御部361は、高周波発生回路363と電気的に接続されている。制御部361は、衛生洗浄装置102の動作を制御する制御信号を高周波発生回路363へ送信する。高周波発生回路363は、制御部361が生成した信号を高周波信号に変換する。高周波発生回路363は、例えば、2.4GHzの高周波信号(電波)を生成する。アンテナ364は、高周波信号(電波)を衛生洗浄装置102に送信する。
なお、制御部361(信号制御部214、電波出力制御部231、コマンド識別部234)や、電波モジュール362(状態識別信号送信部222、状態識別信号受信部223、電波放射部233、電波放射部235)は、1つのチップ(または基板)に収められていてもよいし、異なる素子や異なる回路として分けられていてもよい。制御部361および電波モジュール362の構成は、上記に限ることなく、操作ボタン311の識別や衛生洗浄装置102との無線通信などが可能な任意の構成でよい。
リモコン200を着脱可能に支持するホルダ110には、電波反射材112が設けられる。電波反射材112は、導電性の部材であり、例えば鉄やアルミニウムを含む金属板が用いられる。
図4は、本実施形態に係るリモコンの動作を例示する模式的平面図である。
図4(a)は、リモコン200がホルダ110から外された脱状態における、電波の放射を例示している。図4(b)は、リモコン200がホルダ110に設置された着状態における、電波の放射を例示している。
図4(a)に表したように、脱状態においては、リモコン200(アンテナ364)から発せられた電波F1は、リモコン200を中心として、例えば等方的に放射される。
これに対して、図4(b)に表したように、着状態においては、ホルダ110に導電性部材が用いられているため、リモコン200から発せられた電波F2は、ホルダ110へ向かう方向には進行しにくい。つまり、着状態においては、リモコン200の背面への電波放射が抑制される。また、着状態における電波F2の出力は、制御部361(電波出力制御部231)によって、脱状態における電波F1の出力よりも低くされる。以上により、例えば、リモコン200から最も近い衛生洗浄装置102だけに、電波が届くようにすることができる。
図5は、本実施形態に係るリモコンの動作を例示する模式的平面図である。
図5に表した例では、リモコン200は、ホルダ110に設置された着状態である。なお、説明の便宜上、図5では、リモコン200のうち電波モジュール362以外の部材を省略して示す。
図5(a)および図5(c)は、ホルダ110に指向性制御部232として、導電性シール111(指向性制御シール)を設けた例である。図5(b)は、導電性シール111を設けない例である。導電性シール111は、導電性の部材(例えば、鉄やアルミニウム等の金属)を含むシールである。導電性シール111の中心と電波モジュール362(アンテナ364)との間の距離は、例えば、電波モジュール362が発する電波の波長の1/4倍程度が好ましい。
図5(b)に表したように、導電性シール111を設けない場合には、電波モジュール362が発する電波F4は、電波モジュール362を中心として、ほぼ左右対称に進行する。
これに対して、図5(a)に表したように、電波モジュール362の右側に導電性シール111を設けた場合には、電波モジュール362が発する電波F3は、電波モジュール362の左側に進行する。図5(c)に表したように、電波モジュール362の左側に導電性シール111を設けた場合には、電波モジュール362が発する電波F5は、電波モジュール362の右側に進行する。すなわち、電波は、電波モジュール362からみて、導電性シール111が貼り付けられた側とは、反対側に曲がる。このようにして、電波に指向性を持たせることができる。
図5(d)および図5(e)は、トイレブース31内において、導電性シール111を設けた例である。図5(d)は、便器101の左側の壁面にリモコン200を設置する場合を示し、図5(e)は、便器101の右側の壁面にリモコン200を設置する場合を示す。このように、電波モジュール362からみて、衛生洗浄装置102とは反対側に導電性シール111を設ける。これにより、リモコン200が着状態の場合に、電波の指向性を制御することができる。リモコン200の電波を発する出力が小さくても、リモコン200から最も近い衛生洗浄装置102に向けて、効率よく電波を発信することができる。
次に、着脱判定手段220について説明する。
図6は、着脱判定手段を説明する模式図である。
図6(a)は、リモコン200がホルダ110から外された脱状態を表し、図6(b)は、リモコン200がホルダ110に設置された着状態を表す。この例では、着脱判定手段220として、アンテナ364と、検知部224と、判定部225と、が用いられる。
検知部224は、ダイオード224aと抵抗224bとを有する。ダイオード224aの一端は、基準電位(グラウンド)に接続され、他端は、アンテナ364に接続される。抵抗224bの一端は、基準電位(グラウンド)に接続され、他端は、アンテナ364に接続される。判定部225には、例えば基板360上に設けられた回路365等が用いられる。
図6(a)に表したように、着脱判定の際には、アンテナ364は、状態識別信号として、状態識別用電波50を発する。状態識別用電波50は、例えば、衛生洗浄装置102を制御する電波よりも微弱な電波である。または、状態識別用電波50が発せられる時間は、衛生洗浄装置102を制御する電波が発せられる時間よりも短い。
検知部224は、このような状態識別用電波50が発せられたときに、抵抗224bの両端に生じる電圧E1を検知する。
図6(b)に表したように、リモコン200が着状態の場合も着脱判定の際に、アンテナ364は、状態識別用電波50を発する。そして、検知部224は、抵抗224bの両端に生じる電圧E2を検知する。
リモコン200が着状態の場合には、状態識別用電波50の一部は、ホルダ110(電波反射材112)において反射される。この反射波51は、アンテナ364に受信される。これにより、着状態における電圧E2は、脱状態における電圧E1よりも高くなる。判定部225は、電圧E2と電圧E1との差を利用して、リモコン200がホルダ110に設置された状態であるか否かを判定する。
このように、状態識別用の電波の反射量に基づいて、リモコンの設置状態を判定することができる。この場合には、リモコン200に通常用いられる電波モジュールを利用することができ、設置状態を判定するための機構を別途設ける必要がない。したがって、リモコン200を小型化することができる。
但し、実施形態に係る着脱判定手段は、電波の反射量を利用する方式に限定されない。 例えば、リモコン200の設置状態を検知する検知部226(図3を参照)を着脱判定手段の一部として別途設けてもよい。
例えば、検知部226は、リモコン200とホルダ110との物理的な接触を検知可能なタクトスイッチ(押しボタンスイッチ)である。この場合には、着状態においてホルダ110と接触するように、リモコン200の背面に検知部226が設けられる。検知部226は、判定部225と接続される。判定部225は、検知部226から得られる信号に基づいて、リモコン200の設置状態を判定する。このような検知部226とホルダ110との物理的(機械的)な接触を検知する手段によって、リモコン200の着脱判定結果の信頼性を高めることができる。
また、検知部226は、非接触センサであってもよい。すなわち、検知部226は、検知部226とホルダ110とが非接触の状態において、リモコン200の設置状態を検知する素子であってもよい。この場合には、例えば、検知部226にはホール素子を用いることができ、ホルダ110には磁石が設置される。磁石は、リモコン200の着状態において、ホール素子の検出範囲内に位置するように設けられる。これにより、非接触状態で、磁気的に、リモコン200の設置状態を判定することができる。このような非接触センサを用いた場合には、リモコン200の筐体等の表面にスイッチを設置するための孔を設ける必要がなく、防水性を高めることができる。
なお、実施形態においては、タクトスイッチやホール素子等のセンサ素子は、ホルダ110に設けられていてもよい。この場合には、リモコン200側に設けられ、センサ素子の信号に基づいて着脱判定を行う判定部225が着脱判定手段220である。
図7は、本実施形態に係るリモコンの動作を例示するフローチャートである。
まず、使用者によって、操作ボタン311が押されると、発電部212は、発電を行い、回路365が起動する。発電部212により、リモコン200が電波を発するための電力が生成される。そして、押し操作が行われた操作ボタン311が、検知および識別される(ステップS101)。
次に、着脱判定手段220は、状態識別用の電波の送信および受信を行う(ステップS102)。
状態識別用の電波の反射量に基づいて、着脱判定手段220(判定部225)は、リモコン200のホルダ110への設置状態を判定する(ステップS103)。
その後、リモコン200がホルダ110に設置されていると判定された場合には、制御部361は、個々のトイレブース31内において個別に衛生洗浄装置102の動作制御が行われると判定する。そこで、制御部361は、リモコン200の電波を発する電力を比較的小さくし、制御信号を電波モジュール362に送信する。電波モジュール362は、制御信号に応じた電波を発する(ステップS104)。リモコン200から発せられた電波は、指向性制御部232によって指向性が与えられ(ステップS105)、衛生洗浄装置102へ到達する(ステップS106)。これにより、衛生洗浄装置102の駆動または停止が制御される(ステップS107)。
ステップS103においてリモコン200がホルダ110から外れていると判定された場合には、制御部361は、複数の衛生洗浄装置102の一括操作が行われると判定する。そして、制御部361は、複数の衛生洗浄装置102の設定を一括で変更するコマンドの入力待機状態となる(ステップS108)。
その後、使用者によって、操作ボタン311を介して、コマンドが入力された場合には、制御部361(コマンド識別部234)によって、コマンドが認識される(ステップS109)。認識されたコマンドは、電波として複数の衛生洗浄装置102へ送信される(ステップS110)。このとき、リモコン200の電波を発する電力は比較的大きく設定される。リモコン200から発せられた電波が複数の衛生洗浄装置102へ到達することで(ステップS111)、設定の一括変更が完了する(ステップS112)。
一方、ステップS108の一括変更コマンドの入力待機状態において、コマンドが入力されなかった場合は、リモコン200は、衛生洗浄装置102へ電波を発しない(ステップS113)。
図8は、リモコンの動作を例示する模式的平面図である。
図8(a)は、比較例に係るリモコン209の動作を示している。図8(b)および図8(c)は、実施形態に係るリモコン200がホルダ110に設置されているときの動作を示している。
比較例のリモコン209においては、リモコン209から発する電波の出力が大きく設定されている。これにより、連設された複数の衛生洗浄装置102の設定を一括変更することができる。しかし、この場合には、使用者が、トイレブース31内で、個別の衛生洗浄装置102の機能(例えばおしり洗浄)を使用する際、当該トイレブース31と隣接するトイレブース31内の衛生洗浄装置102にまで電波が届いてしまうおそれがある。その結果、隣接するトイレブース31内の衛生洗浄装置102が意図せず動作してしまうことがある。
そこで、衛生洗浄装置102とリモコン209とをペアリングする方法が考えられる。しかしながら、連設された複数の衛生洗浄装置102のそれぞれに対して、ペアリングを行うことは、大きな作業負担となり、煩わしい。また、比較例のリモコン209では、リモコン209から発する電波の出力が大きいため、消費電力が大きい。図3に関して説明したように、発電部212から得られる限られた電力によって電波を発する場合には、電波を発する際の消費電力が小さいことが望ましい。
これに対して、実施形態に係るリモコン200においては、リモコン200のホルダ110への設置状態を判定する着脱判定手段が設けられている。そして、ホルダ110にリモコン200が設置されている場合には、制御部361は、トイレブース31内で衛生洗浄装置102が個別に制御されると判定して、図8(b)のように電波の出力を小さくする。例えば、制御対象の衛生洗浄装置102との通信が成立するレベルまで電波の出力を小さくする。これにより、隣接するトイレブース31内の衛生洗浄装置102の意図しない動作を防ぐことができる。さらに、図8(c)のように、導電性シール111等の指向性制御部232を設けることで、電波を効率よく、制御対象の衛生洗浄装置102へ向けて発することができる。このため、ペアリングを不要とすることができ、作業効率を向上させることができる。さらに、電波を発する際の消費電力を小さくすることができる。
一方、実施形態に係るリモコン200において、ホルダ110にリモコン200が設置されていない場合には、制御部361は、複数の衛生洗浄装置102の設定が一括で変更されると判定して、電波の出力を大きくする。これにより、連設された複数の衛生洗浄装置102の設定を一括で変更することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、制御部361、着脱判定手段220、ホルダ110および発電部212などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや制御部361、着脱判定手段220、ホルダ110および発電部212の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。 また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
30 トイレルーム、 31 トイレブース、 50 状態識別用電波、 51 反射波、 101 便器、 102 衛生洗浄装置、 110 ホルダ、 111 導電性シール、 200 リモコン、 209 リモコン 211 操作部、 212 発電部、 213 操作部識別部、 214 信号制御部、 220 着脱判定手段、 221 状態識別部、 222 状態識別信号送信部、 223 状態識別信号受信部、 224 検知部、 224a ダイオード、 224b 抵抗、 225 判定部、 226 検知部、 231 電波出力制御部、 232 指向性制御部、 233 電波放射部、 234 コマンド識別部、 235 電波放射部、 311 操作ボタン、 350 基材、 351 回転カム、 352 回転カム、 360 基板、 361 制御部、 362 電波モジュール、 363 高周波発生回路、 364 アンテナ、365 回路、 381 第1の伝達部材、 382 第2の伝達部材、 383 第3の伝達部材、 F1〜F5 電波、 S101〜S113 ステップ

Claims (7)

  1. 装置の動作を制御する電波を発し、ホルダに着脱可能に支持される電波式のリモコンであって、
    前記電波の出力を制御する制御部と、
    前記ホルダへの設置状態を判定する着脱判定手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記着脱判定手段の判定結果に基づいて、前記電波の出力を変更可能であり、
    前記ホルダから外された脱状態における前記電波の出力は、前記ホルダに設置されている着状態における前記電波の出力よりも高く、
    前記脱状態では、前記装置と、前記装置とは異なる他の装置と、を一括に制御可能であり、
    前記着状態では、前記装置を制御可能であり、前記他の装置は制御可能でないリモコン。
  2. 前記着脱判定手段は、前記着脱判定手段の一部と前記ホルダとの物理的な接触に基づいて、前記設置状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のリモコン。
  3. 前記着脱判定手段は、前記設置状態を検知する検知部を有し、
    前記検知部は、前記検知部と前記ホルダとが非接触の状態において、前記設置状態を検知することを特徴とする請求項1に記載のリモコン。
  4. 前記ホルダには、電波反射材が設けられ、
    前記着脱判定手段は、状態識別用電波を発し、前記制御部が前記装置の動作を制御する信号を発する前に、前記状態識別用電波の反射量に基づいて、前記設置状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のリモコン。
  5. 前記ホルダ又は前記リモコンに、前記リモコンが発する電波の指向性を制御する指向性制御手段が設けられ、
    前記リモコンは、前記装置に向けて電波を発することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のリモコン。
  6. 発電部をさらに備え、
    前記電波は、前記発電部が生成した電力によって発せられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のリモコン。
  7. 前記装置および前記他の装置は、便器にそれぞれ設置される衛生洗浄装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のリモコン。
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