JP6603842B1 - 超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム - Google Patents

超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム Download PDF

Info

Publication number
JP6603842B1
JP6603842B1 JP2019004576A JP2019004576A JP6603842B1 JP 6603842 B1 JP6603842 B1 JP 6603842B1 JP 2019004576 A JP2019004576 A JP 2019004576A JP 2019004576 A JP2019004576 A JP 2019004576A JP 6603842 B1 JP6603842 B1 JP 6603842B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
flow rate
ultrasonic
rate measuring
shaped tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019004576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020112488A (ja
Inventor
流田 賢治
賢治 流田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Electronics Co Ltd
Original Assignee
Honda Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Electronics Co Ltd filed Critical Honda Electronics Co Ltd
Priority to JP2019004576A priority Critical patent/JP6603842B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6603842B1 publication Critical patent/JP6603842B1/ja
Priority to KR1020190147413A priority patent/KR102098545B1/ko
Priority to EP19212206.7A priority patent/EP3683554A1/en
Publication of JP2020112488A publication Critical patent/JP2020112488A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters
    • G01F1/667Arrangements of transducers for ultrasonic flowmeters; Circuits for operating ultrasonic flowmeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F15/00Details of, or accessories for, apparatus of groups G01F1/00 - G01F13/00 insofar as such details or appliances are not adapted to particular types of such apparatus
    • G01F15/18Supports or connecting means for meters
    • G01F15/185Connecting means, e.g. bypass conduits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters
    • G01F1/662Constructional details

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

【課題】容易に作製することができ、かつ正確な超音波計測を行うことができる超音波流量計用の流量計測管を提供すること。【解決手段】本発明の流量計測管21は、輸液チューブ2の途中に設けられ、超音波センサ間で送受信される超音波の伝播時間の差に基づいて液体W1の流量を計測する超音波流量計に用いられる。流量計測管21は、L型チューブコネクタ24,25と、L型チューブコネクタ24,25同士を互いに連結する連結管26とにより構成される。連結管26は弾性を有している。L型チューブコネクタ24,25は、連結管26の端部が接続される直管部72をそれぞれ備える。直管部72の基端面73は、超音波センサに押し当てられる面である。一方、一対のL型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74間は隙間S1を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、流量計測管付き輸液チューブと超音波流量計とを備える超音波流量計測システムに関するものである。
従来、超音波を用いた計測装置として、液体の流量計測を行う超音波流量計が種々提案されている。この超音波流量計では、液体が流れる輸液チューブの途中に流量計測管が設けられ、その流量計測管の上流側位置及び下流側位置にそれぞれ超音波センサが設置されている。そして、これらの超音波センサを用いて超音波を送受信し、上流側から下流側に伝播する超音波の伝播時間と下流側から上流側に伝播する超音波の伝播時間との時間差に基づいて、液体の流量が算出される。なお、特許文献1には、流量計測管と、流量測定時に流量計測管を装着するホルダとを備え、流量計測間のみを使い捨て部分とした構造が開示されている。また、特許文献2には、L字状をなす一対の屈曲管(入口管路及び出口管路)を連結管を介して互いに連結してなる流量計測管を有し、対向配置された一対の超音波センサを上流側及び下流側の屈曲管にそれぞれ押し当てた状態で使用する技術が開示されている。
米国特許第5463906号明細書(図1〜図6等) 特許第4991963号公報(図1〜図3等)
ところが、特許文献1に記載の従来技術では、流量計測管が、ホルダのキャビティ内に収納される連結管に相当する部位と、超音波センサが押し当てられる屈曲管に相当する部位とを、共通の部材を用いて一体的に形成したものである。このため、流量計測管の作製が難しく、量産に不向きである。
また、特許文献2に記載の従来技術では、計測時に流量計測管と超音波センサとを押し当てたときに、両者の密着性が不十分となることがある。その結果、流量計測管に位置ズレが生じたり、超音波センサと屈曲管との間に隙間が生じたりすると、超音波センサの感度が低下してしまい、正確な超音波計測ができなくなるという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に作製することができ、かつ正確な超音波計測を行うことができる超音波流量計用の流量計測管を提供することにある。また、別の目的は、上記流量計測管を備えた好適な流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、一対の超音波センサ間で送受信される超音波の伝播時間の差に基づいて液体の流量を計測する超音波流量計に用いられ、輸液チューブの途中に設けられた流量計測管であって、前記流量計測管は、一対のL型チューブコネクタと、前記一対のL型チューブコネクタ同士を互いに連結する連結管とにより構成され、前記連結管は弾性を有しており、前記一対のL型チューブコネクタは、前記連結管の端部が接続される直管部をそれぞれ備え、前記一対のL型チューブコネクタの前記直管部の基端面は、前記一対の超音波センサに押し当てられる面であり、前記一対のL型チューブコネクタの前記直管部の先端面間に隙間を有していることを特徴とする超音波流量計用の流量計測管をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、流量計測管が、一対のL型チューブコネクタ同士を連結管を介して互いに連結することにより構成されるため、例えば、L型チューブコネクタとして市販のものを用いて、流量計測管を容易にかつ比較的安価に作製することができる。
また、請求項1に記載の発明では、一対のL型チューブコネクタ同士が連結管を介して互いに連結され、両L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに離間している。そして、連結管の弾性に抗して流量計測管を軸方向に圧縮すれば、連結管が圧縮されて両L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに当接するとともに、直管部の基端面を超音波センサに押し当てるための付勢力が発生する。これにより、流量計測管と超音波センサとの密着性が高まり、流量計測管に位置ズレが生じたり、超音波センサとL型チューブコネクタとの間に隙間が生じたりするといった問題が防止される。そのため、流量計測管内において超音波を効率良く伝播させることが可能となる。その結果、超音波センサの感度が向上するため、正確な超音波計測を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記L型チューブコネクタは、前記液体の通路を形成する貫通孔と、前記貫通孔に連通しかつ前記連結管の端部が内嵌される嵌合穴部とを有していることをその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によると、連結管の端部をL型チューブコネクタが有する嵌合穴部に内嵌させることにより、連結管がL型チューブコネクタに連結される。その結果、連結管の少なくとも端部がL型チューブコネクタによって保護されるため、連結管の傷付きや破れを防止することができる。また、L型チューブコネクタの直管部に連結管の端部を外嵌させる場合よりも、連結管の外径が小さくなる。このため、流量計測管の設置スペースを小さくすることができ、ひいては、超音波流量計の小型化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記嵌合穴部は、開口端に行くに従って徐々に内径が大きくなるテーパ状をなしていることをその要旨とする。
従って、請求項3に記載の発明によると、連結管の端部を嵌合穴部の内部に挿入して行くのに従って、連結管の端部に対して外周側から徐々に力が加わるようになる。このため、弾性を有しているために変形しやすい連結管であっても、連結管を嵌合穴部内に容易に嵌めることができる。また、連結管の端部を嵌合穴部の内部に挿入する際に、嵌合穴部の内周面から連結管の外周面に対して力が作用する。その結果、連結管を圧縮させやすくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3において、前記貫通孔と前記嵌合穴部との接続部分には、前記嵌合穴部に嵌入された前記連結管の開口端を当接させるための段差面が形成されていることをその要旨とする。
従って、請求項4に記載の発明によると、嵌合穴部に嵌入された連結管の開口端を段差面に当接させることにより、貫通孔の内壁面と連結管の内壁面との接続部分に生じる段差を小さくすることができる。その結果、貫通孔内から連結管内に流れる液体が連結管の開口端付近に滞留することに起因する液溜まりの発生を防止することができる。また、連結管の開口端を段差面に当接させる際に、段差面から連結管の開口端に対して力が作用する。その結果、連結管をより圧縮させやすくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1において、前記直管部に前記連結管の端部が外嵌されることをその要旨とする。
従って、請求項5に記載の発明によると、連結管の端部をL型チューブコネクタが有する直管部に外嵌させることにより、連結管がL型チューブコネクタに連結される。その結果、連結管の端部が直管部によって内側から支持されるため、連結管の端部を直管部に嵌めやすくなる。
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記直管部は、先端に行くに従って徐々に外径が小さくなるテーパ状をなしていることをその要旨とする。
従って、請求項6に記載の発明によると、連結管の端部を直管部に外嵌させるのに従って、連結管の端部が内側から徐々に押し拡げられるようになる。その結果、連結管の端部を直管部に外嵌させる際に、連結管の端部を手で拡げたりしなくても済むため、連結管を直管部に容易に接続することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項において、前記連結管の弾性に抗して前記流量計測管を軸方向に圧縮した状態においては、前記一対のL型チューブコネクタの前記直管部の先端面同士が互いに当接するとともに、前記超音波センサに前記基端面を押し当てるための付勢力が発生することをその要旨とする。
従って、請求項7に記載の発明によると、連結管の弾性に抗して流量計測管を軸方向に圧縮した際に、超音波センサにL型チューブコネクタの直管部の基端面を押し当てるための付勢力が発生するため、流量計測管と超音波センサとの密着性が高くなる。しかも、L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに当接することにより、直管部同士を真っ直ぐ繋げることができ、なおかつこの状態でズレることなく固定できる。その結果、指向性を有する超音波が流量計測管内を確実に伝播するため、超音波の感度がいっそう向上し、より正確な超音波計測を行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項において、一方の前記L型チューブコネクタが備える前記直管部の先端外周部に係合凸部が形成され、もう一方の前記L型チューブコネクタが備える前記直管部の先端外周部に、前記係合凸部が係合する係合凹部が形成されることをその要旨とする。
従って、請求項8に記載の発明によると、係合凹部に対して係合凸部が係合することにより、一対のL型チューブコネクタを互いに位置決めすることができる。また、両L型チューブコネクタの周方向へのズレが防止されるため、両L型チューブコネクタ同士を互いに連結する連結管のねじれを防止することもできる。
請求項9に記載の発明は、途中に請求項1乃至8のいずれか1項に記載の流量計測管が設けられていることを特徴とする流量計測管付き輸液チューブをその要旨とする。
従って、請求項9に記載の発明によると、流量計測管を構成する一対のL型チューブコネクタが、同じく流量計測管を構成する連結管を介して互いに連結され、両L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに離間している。そして、連結管の弾性に抗して流量計測管を軸方向に圧縮すれば、連結管が圧縮されて両L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに当接するとともに、直管部の基端面を超音波センサに押し当てるための付勢力が発生する。これにより、流量計測管と超音波センサとの密着性が高まり、流量計測管に位置ズレが生じたり、超音波センサとL型チューブコネクタとの間に隙間が生じたりするといった問題が防止される。そのため、流量計測管内において超音波を効率良く伝播させることが可能となり、超音波センサの感度が向上する。その結果、正確な超音波計測を行うことができる流量計測管を備えた、好適な流量計測管付き輸液チューブを得ることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の流量計測管付き輸液チューブと、前記流量計測管の上流側位置及び下流側位置に対向配置される一対の超音波センサ間で送受信される超音波の伝播時間の差に基づいて、液体の流量を計測する超音波流量計とを備えることを特徴とする超音波流量計測システムをその要旨とする。
従って、請求項10に記載の発明によると、流量計測管を構成する一対のL型チューブコネクタが、同じく流量計測管を構成する連結管を介して互いに連結され、両L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに離間している。そして、連結管の弾性に抗して流量計測管を軸方向に圧縮すれば、連結管が圧縮されて両L型チューブコネクタの直管部の先端面同士が互いに当接するとともに、直管部の基端面を超音波センサに押し当てるための付勢力が発生する。これにより、流量計測管と超音波センサとの密着性が高まり、流量計測管に位置ズレが生じたり、超音波センサとL型チューブコネクタとの間に隙間が生じたりするといった問題が防止される。そのため、流量計測管内において超音波を効率良く伝播させることが可能となり、超音波センサの感度が向上する。その結果、一対の超音波センサを用いて液体の流量を正確に計測できる超音波流量計を備えた、好適な超音波流量計測システムを得ることができる。
以上詳述したように、請求項1〜8に記載の発明によると、容易に作製することができ、かつ正確な超音波計測を行うことができる超音波流量計用の流量計測管を提供することができる。また、請求項9,10に記載の発明によると、上記流量計測管を備えた好適な流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システムを提供することができる。
本実施形態の超音波流量計測システムを示す概略構成図。 本実施形態の超音波流量計の概略構成を示す斜視図。 本実施形態の超音波センサユニットを示す断面図。 軸方向に圧縮していない状態の流量計測管を示す断面図。 超音波流量計の電気的構成を示すブロック図。 (a)は、流量計測管を示す分解図、(b)は、軸方向に圧縮していない状態の流量計測管を示す側面図、(c)は、軸方向に圧縮した状態の流量計測管を示す側面図。 他の実施形態の流量計測管を示す要部断面図。 他の実施形態の流量計測管を示す断面図。 他の実施形態の流量計測管を示す断面図。 他の実施形態の流量計測管を示す断面図。 他の実施形態の流量計測管を示す断面図。
以下、本発明を超音波流量計測システムに具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の超音波流量計測システム1は、輸液W1(薬液などの液体)が流れる輸液チューブ2を備えている。輸液チューブ2は、可撓性を有する透明なチューブであり、その外径は例えば3mm程度である。また、輸液チューブ2には、基端に輸液バッグ3が接続されるとともに先端に注射器4が装着されている。このため、輸液チューブ2から注射器4を介して患者5の静脈等に輸液W1を投与することができる。なお、輸液チューブ2の形成材料としては、PVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)、PE樹脂(ポリエチレン樹脂)、BDR樹脂(ポリブタジエン樹脂)、PU樹脂(ポリウレタン樹脂)、PO樹脂(ポリオレフィン樹脂)、PTFE樹脂(ポリテトラフルオロエチレン樹脂)、シリコーンゴムなどを用いることができる。
さらに、輸液チューブ2の途中には、点滴筒8及びクレンメ6(調節つまみ)が設置されている。クレンメ6は、輸液チューブ2の軸線方向にスライド可能に設けられたローラを有している。クレンメ6は、ローラを操作することにより、輸液チューブ2内の流路を閉塞状態及び開放状態に切り替えるようになっている。また、クレンメ6は、ローラの操作量に応じて、開放状態における輸液W1の流速や流量を調整可能に構成されている。さらに、輸液チューブ2における輸液バッグ3と点滴筒8との間の位置には、輸液バッグ3内の輸液W1を輸液チューブ2の先端に向けて送出するポンプ装置7が設置されている。
そして、図1に示されるように、超音波流量計測システム1は超音波流量計10を備えている。超音波流量計10は、輸液チューブ2における輸液バッグ3とポンプ装置7との間の位置に設置されている。超音波流量計10は、例えば医療現場において、輸液チューブ2を流れる輸液W1の流量を超音波伝播時間差方式で測定するためのものである。図2に示されるように、超音波流量計10は、超音波センサユニット11と計測制御装置12とを備えている。
図2,図3に示されるように、超音波センサユニット11は、輸液チューブ2の途中に設けられた流量計測管21と、一対の超音波センサ31,32と、流量計測管21及び両超音波センサ31,32が設置されるベース13とを備えている。両超音波センサ31,32は、流量計測管21を介して対向配置されている。具体的に言うと、第1の超音波センサ31は流量計測管21の上流側位置に設けられ、第2の超音波センサ32は流量計測管21の下流側位置に設けられている。なお、両超音波センサ31,32は、ともに同じ構造を有するセンサである。具体的に言うと、超音波センサ31,32は、直径が10mmの小型のセンサであり、凸曲面状の超音波放射面33を先端部に有している。また、超音波センサ31,32は、基端部にフランジ部34を有するキャップ状のセンサケース35と、センサケース35に内蔵され、超音波の送受信が可能な超音波振動子36とを備えている。超音波振動子36は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミックスを用いて円板状、角板状などに形成された圧電素子である。
なお、センサケース35は、先端部の内面に超音波振動子36の振動面が接着されているため、先端部の外面が超音波放射面33となる。また、センサケース35の先端部の外側面は、ゴムシート37に覆われている。よって、超音波センサ31,32は、ゴムシート37を介して超音波放射面33を流量計測管21に押し当てた状態で、超音波放射面33から超音波を放射する。また、各超音波センサ31,32の超音波振動子36にはそれぞれ2本の内部配線38が接続されている。なお、第1の超音波センサ31側の内部配線38は、センサケース35の基端部側の端面(基端面)の中央から引き出され、配線ケーブル39aによって結束される。同様に、第2の超音波センサ32側の内部配線38も、センサケース35の基端面の中央から引き出され、配線ケーブル39bによって結束される。また、センサケース35の内部空間には、樹脂充填剤40が充填されている。
図2,図3に示されるように、ベース13は、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)などの樹脂材料を用いて略矩形板状に形成されており、その一端部には固定壁部41が突設されている。固定壁部41には、同固定壁部41を厚さ方向に貫通する収納穴42が設けられており、収納穴42には第1の超音波センサ31が収納されている。そして、固定壁部41には、ABS樹脂などの樹脂材料からなるセンサ抑え板43がネジ止めされている。センサ抑え板43は、収納穴42に収納されている第1の超音波センサ31を基端部側から抑え付けるとともに、第1の超音波センサ31の先端部(超音波放射面33)を固定壁部41の収納穴42から突出させた状態で固定する。
なお、本実施形態では、固定壁部41とセンサ抑え板43とによってセンサホルダ44が構成される。このセンサホルダ44は、ベース13に対して移動不能に設けられた固定型のセンサホルダである。一方、ベース13において固定壁部41の反対側に位置する端部には、可動型のセンサホルダ45がベース13の長手方向に沿って移動可能に設けられている。具体的に言うと、ベース13には、同ベース13の長手方向に延びるホルダ収納溝46(図2参照)が設けられ、ホルダ収納溝46にはセンサホルダ45の下部が収納されている。
図2,図3に示されるように、センサホルダ45は、ホルダ本体47及びセンサ抑え蓋48を備えている。ホルダ本体47は、ABS樹脂などの樹脂材料を用いて略円筒状に形成され、センサ抑え蓋48は、同じくABS樹脂などの樹脂材料を用いて略円板状に形成されている。ホルダ本体47には収納穴49が設けられており、収納穴49には第2の超音波センサ32が収納されている。そして、センサ抑え蓋48は、収納穴49に収納されている第2の超音波センサ32を基端部側から抑え付けるとともに、第2の超音波センサ32の先端部(超音波放射面33)をホルダ本体47の収納穴49から突出させた状態で固定する。
図3に示されるように、超音波センサユニット11は、第2の超音波センサ32を流量計測管21側に付勢するバネユニット50(付勢部材)を備えている。バネユニット50は、流量計測管21の第1のL型チューブコネクタ24に第1の超音波センサ31を押し当てるとともに流量計測管21の第2のL型チューブコネクタ25に第2の超音波センサ32を押し当てるための付勢力を付与するようになっている。また、バネユニット50は、コイル状の圧縮バネ51と、ベース13の端面にネジ止めされるサイド板52とを備えている。具体的に言うと、サイド板52には、圧縮バネ51の基端側を収納するための円筒状のバネ収納部53が突設されている。このバネ収納部53に収納された圧縮バネ51の先端側がセンサ抑え蓋48に当接することにより、圧縮バネ51の付勢力がセンサ抑え蓋48を介してセンサホルダ45に作用する。
また、図2,図3に示されるように、ベース13の上面において、固定型のセンサホルダ44と可動型のセンサホルダ45との間(即ち、第1の超音波センサ31と第2の超音波センサ32との間)となる位置には、流量計測管21を支持するための支持凸部61が設けられている。そして、支持凸部61の中央部分には、流量計測管21の一部を収納するための配管配置溝62が設けられている。
なお、図3に示されるように、第1の超音波センサ31の基端部から延びる配線ケーブル39aは、センサ抑え板43の貫通孔43aを挿通し、超音波センサユニット11の外部に引き出される。そして、超音波ユニット11の外部に引き出された配線ケーブル39aは、計測制御装置12(図2参照)に接続される。また、第2の超音波センサ32の基端部から延びる配線ケーブル39bは、センサ抑え蓋48の中心孔48a、圧縮バネ51の内側、サイド板52の貫通孔52aを順番に挿通し、超音波センサユニット11の外部に引き出される。そして、超音波センサユニット11の外部に引き出された配線ケーブル39bは、計測制御装置12に接続される。つまり、各超音波センサ31,32は、配線ケーブル39a,39bを介して計測制御装置12に電気的に接続されている。
次に、本実施形態の流量計測管21について詳細に説明する。
図1に示されるように、流量計測管21は、輸液チューブ2の途中、具体的に言うと、輸液チューブ2における輸液バッグ3とポンプ装置7との間の位置に設けられている。図2〜図4に示されるように、流量計測管21における流入口22側の端部には、輸液チューブ2の上流側部分(輸液バッグ3側の部分)が接続され、流量計測管21における流出口23側の端部には、輸液チューブ2の下流側部分(ポンプ装置7側の部分)が接続されている。本実施形態の流量計測管21では、流入口22から流出口23に向けて輸液W1が流れるようになっている。
また、流量計測管21は、一対のL型チューブコネクタ24,25と、両L型チューブコネクタ24,25同士を互いに連結する連結管26とにより構成されている。本実施形態の連結管26は、弾性を有する透明な樹脂材料を用いて形成されている。なお、連結管26を形成する透明な樹脂材料としては、ポリ塩化ビニル樹脂、シリコーンゴム、ポリエチレン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂などを用いることができる。一方、本実施形態のL型チューブコネクタ24,25は、市販品であり、弾性変形しない透明な樹脂材料を用いて形成されている。なお、L型チューブコネクタ24,25を形成する透明な樹脂材料としては、ABS樹脂、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)などを用いることができる。
図2〜図4に示されるように、両L型チューブコネクタ24,25は、ともに同じ構造を有するコネクタ(樹脂製のエルボ継手)である。具体的に言うと、第1のL型チューブコネクタ24は、連結管26の上流側端部に接続され、かつ連結管26に対して直角に曲がった形状をなしており、先端に流入口22を有している。第2のL型チューブコネクタ25は、連結管26の下流側端部に接続され、かつ連結管26に対して直角に曲がった形状をなしており、先端に流出口23を有している。そして、本実施形態の流量計測管21は、第1のL型チューブコネクタ24及び第2のL型チューブコネクタ25が連結管26を介して互いに同一方向に曲がった形状(コ字状)をなしている。
また、両L型チューブコネクタ24,25は、輸液チューブ2の端部が接続されるコネクタ部71と、連結管26の端部が接続される直管部72とをそれぞれ備えている。第1のL型チューブコネクタ24が備えるコネクタ部71は上記した流入口22を有し、第2のL型チューブコネクタ25が備えるコネクタ部71は上記した流出口23を有している。流入口22及び流出口23は、開口端に行くに従って徐々に内径が大きくなるテーパ状をなしている。流入口22及び流出口23には、輸液チューブ2の端部が外嵌されている。
図2〜図4に示されるように、直管部72は、基端面73及び先端面74を有している。基端面73及び先端面74は、直管部72の軸方向に対して直交している。なお、直管部72の基端面73は、ゴムシート37を介して第1の超音波センサ31(または第2の超音波センサ32)の超音波放射面33に押し当てられる面である。また、一対のL型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74間は隙間S1(図4参照)を有している。なお、連結管26の弾性に抗して流量計測管21を軸方向に圧縮した際(図2,図3,図6(c)参照)には、両L型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74同士が互いに当接するとともに、超音波センサ31,32に基端面73を押し当てるための付勢力P1(図6(c)参照)が発生する。また、隙間S1は、連結管26を圧縮した際に両L型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74同士が当接可能な長さであることが良く、本実施形態では1mm以上5mm以下となっている。
図3,図4に示されるように、直管部72は、輸液W1の通路を形成する貫通孔75と、貫通孔75に連通する嵌合穴部76とを有している。貫通孔75は、主通路75aと、同主通路75aに直交する副通路75bとによって構成され、全体として略L字状をなしている。なお、副通路75bの内径は、主通路75aの内径よりも小さくなっている。また、副通路75bは、流入口22または流出口23に連通している。副通路75bの内径は流入口22(または流出口23)の内径(最小径)よりも小さいため、副通路75bと流入口22(または流出口23)との接続部分には段差面77が形成される。また、嵌合穴部76は、開口端に行くに従って徐々に内径が大きくなるテーパ状をなしている。嵌合穴部76には、連結管26の端部が内嵌されている。なお、貫通孔75の主通路75aの内径は、嵌合穴部76の内径(最小径)よりも小さくなっている。このため、主通路75aと嵌合穴部76との接続部分には、嵌合穴部76に嵌入された連結管26の開口端を当接させるための段差面78が形成される。なお、嵌合穴部76の長さ(深さ)は、連結管26の長さの2分の1よりもやや短くなっている。また、連結管26の肉厚は、主通路75aの内径と嵌合穴部76の内径(最小径)との差の2分の1の大きさになっている。よって、主通路75aの内周面と連結管26の内周面とが面一になる。なお、脱落防止のために、流入口22と輸液チューブ2との接続部分、流出口23と輸液チューブ2との接続部分、嵌合穴部76と連結管26との接続部分において、当接面の全体または一部が接着されていてもよい。
次に、超音波流量計10の電気的構成について説明する。
図5に示されるように、超音波流量計10の計測制御装置12は、超音波センサ31,32で送受信される超音波の伝播時間差に応じて、輸液W1の流量を演算により求めるための装置である。計測制御装置12は、信号処理部91、演算処理部92、入力装置93及び表示装置94等を備えている。信号処理部91は、各超音波センサ31,32を駆動するための駆動信号を出力する回路や、超音波の伝播時間を検出する回路などを含んでいる。演算処理部92は、従来周知のCPU95やメモリ96等を含んで構成された処理回路である。メモリ96には、制御プログラムやデータが記憶されており、CPU95は、メモリ96に記憶されている制御プログラムに基づいて流量の演算処理や表示処理を行う。
また、入力装置93は、各種の操作ボタンを有し、測定の開始・終了、表示モードの設定などを行う。表示装置94は、例えば液晶ディスプレイであり、演算処理部92にて算出された流量を表示する。
次に、超音波流量計10の使用方法を説明する。
超音波流量計10を使用するにあたり、予め超音波センサユニット11を組み立てておく。具体的には、まず、ベース13の固定壁部41に設けられた収納穴42内に第1の超音波センサ31を収容した状態で、固定壁部41に対してセンサ抑え板43をネジ止め固定することにより、固定型のセンサホルダ44を形成する。また、可動型のセンサホルダ45をベース13に装着する。詳述すると、まず、ホルダ本体47の収納穴49内に第2の超音波センサ32を挿入する。そして、ホルダ本体47に対してセンサ抑え蓋48を取り付けることにより、センサホルダ45を形成する。この後、センサホルダ45の下部を、ベース13に設けられたホルダ収納溝46に収納する。
次に、ベース13に対してバネユニット50を組み付ける。詳述すると、サイド板52のバネ収納部53に圧縮バネ51の基端側を収納するとともに、圧縮バネ51の先端側をセンサ抑え蓋48に当接させる。さらに、サイド板52をベース13の端部にネジ止め固定する。この時点で、超音波センサユニット11が完成する。
また、超音波流量計10を使用するにあたり、予め流量計測管21を組み立てておく。具体的には、第1のL型チューブコネクタ24の直管部72に設けられた嵌合穴部76に、連結管26の上流側端部(図6(a)では左端部)を内嵌させる。また、第2のL型チューブコネクタ25の直管部72に設けられた嵌合穴部76に、連結管26の下流側端部(図6(a)では右端部)を内嵌させる。この時点で、流量計測管21が完成する(図6(b)参照)。
次に、作業者は、圧縮バネ51の付勢力に抗してセンサホルダ45をサイド板52側(図3では右側)に移動させる。次に、輸液チューブ2が接続された状態の流量計測管21を、ベース13に設けられた配管配置溝62内に収納する。その後、作業者がセンサホルダ45を離すと、圧縮バネ51の付勢力によってセンサホルダ45が逆方向(図3では左方向)に移動し、センサホルダ45に保持されている第2の超音波センサ32が第2のL型チューブコネクタ25の直管部72の基端面73に押し当てられる。これに伴い、センサホルダ44に保持されている第1の超音波センサ31が第1のL型チューブコネクタ24の直管部72の基端面73に押し当てられる。その結果、一対の超音波センサ31,32によって流量計測管21がクランプされる(図6(c)参照)。また、連結管26の弾性に抗して流量計測管21が軸方向(図6(c)に示す矢印F1方向)に圧縮され、L型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74同士が互いに当接するとともに、超音波センサ31,32に基端面73を押し当てるための付勢力P1(図6(c)参照)が発生する。
その後、超音波流量計10を用いて輸液W1の流量計測を行う。具体的に言うと、信号処理部91は、各超音波センサ31,32を駆動させることにより、流量計測管21を介して超音波を交互に伝播させる。そして、信号処理部91は、第1の超音波センサ31から送信され、第2の超音波センサ32で受信された超音波の正方向の伝播時間(輸液W1が流れる方向と同一方向に伝播した超音波の伝播時間)を計測する。また、信号処理部91は、第2の超音波センサ32から送信され、第1の超音波センサ31で受信された超音波の逆方向の伝播時間(輸液W1が流れる方向とは逆方向に伝播した超音波の伝播時間)を計測する。そして、信号処理部91は、正方向の伝播時間と逆方向の伝播時間とを演算処理部92に出力する。演算処理部92は、信号処理部91から出力された正方向の伝播時間と逆方向の伝播時間とを取り込み、伝播時間の差に基づいて、輸液W1の流速を算出する。次に、演算処理部92は、算出した輸液W1の流速を変換することにより、輸液W1の流量を算出する。
そして、演算処理部92は、算出した流量のデータを表示装置94に出力し、表示装置94の表示画面に輸液W1の流量を表示させる。また、演算処理部92は、算出された流量と、入力装置93で設定した流量とを比較し、流量が異なる場合には、流量の異常と判定して表示装置94に異常を表示させる制御を行う。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の超音波流量計測システム1では、流量計測管21が、一対のL型チューブコネクタ24,25同士を連結管26を介して互いに連結することにより構成される。このため、L型チューブコネクタ24,25として市販品を用いる本実施形態であれば、流量計測管21を容易にかつ比較的安価に作製することができる。
また、本実施形態では、連結管26の弾性に抗して流量計測管21を軸方向(図6(c)に示す矢印F1方向)に圧縮することにより、連結管26が圧縮されて両L型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74同士が互いに当接する。それとともに、直管部72の基端面73を超音波センサ31,32に押し当てるための付勢力P1(図6(c)参照)が発生する。これにより、流量計測管21と超音波センサ31,32との密着性が高まり、流量計測管21に位置ズレが生じたり、超音波センサ31,32とL型チューブコネクタ24,25との間に隙間が生じたりするといった問題が防止される。そのため、流量計測管21内において超音波を効率良く伝播させることが可能となる。その結果、超音波センサ31,32の送受感度が向上するため、正確な超音波計測を行うことができる。
(2)本実施形態では、連結管26の端部をL型チューブコネクタ24,25が有する嵌合穴部76に内嵌させることにより、連結管26がL型チューブコネクタ24,25に連結される。このとき、連結管26は、L型チューブコネクタ24,25の直管部72の外周面から外側にはみ出さなくなる。しかも、連結管26の圧縮時には、両L型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74同士が互いに当接し、連結管26全体が嵌合穴部76内に完全に収容される。その結果、連結管26がL型チューブコネクタ24,25によって保護されるため、連結管26の傷付きや破れを防止することができる。
(3)本実施形態では、連結管26が圧縮された際に生じる付勢力P1に加えて、バネユニット50の圧縮バネ51が圧縮された際に生じる付勢力によっても、L型チューブコネクタ24,25の直管部72の基端面73が超音波センサ31,32に押し当てられる。その結果、流量計測管21と超音波センサ31,32との密着性がよりいっそう高まるため、流量計測管21内の輸液W1中に超音波をより効率良く伝播させることができ、より正確な超音波計測を行うことができる。
(4)本実施形態では、第1のL型チューブコネクタ24の直管部72の先端面74が、直管部72の軸方向に対して直交するとともに、第2のL型チューブコネクタ25の直管部72の先端面74が、直管部72の軸方向に対して直交している。このため、L型チューブコネクタ24,25の直管部72の先端面74同士が互いに当接した際には、直管部72同士が真っ直ぐ繋がるようになり、なおかつこの状態でズレることなく固定される。その結果、指向性を有する超音波が直管部72内を確実に伝播するため、超音波の送受感度がいっそう向上し、より正確な超音波計測を行うことができる。
(5)本実施形態では、第1のL型チューブコネクタ24の直管部72に設けられた嵌合穴部76に、連結管26の上流側端部が内嵌されるとともに、第2のL型チューブコネクタ25の直管部72に設けられた嵌合穴部76に、連結管26の下流側端部が内嵌されている。さらに、連結管26の外周面のほぼ全体が嵌合穴部76の内周面に接触している。その結果、連結管26が嵌合穴部76から脱落しにくくなるため、接着剤を使うことなく、L型チューブコネクタ24,25に連結管26を連結することができる。
(6)本実施形態では、流量計測管21を構成するL型チューブコネクタ24,25として市販品を用いているため、射出成形等によってL型チューブコネクタ24,25を製造する場合に比べて、大幅に製造コストを抑えることができる。また、第1のL型チューブコネクタ24及び第2のL型チューブコネクタ25は同じ部品を用いているため、部品の単価も抑えることができる。
(7)本実施形態では、流量計測管21を構成するL型チューブコネクタ24,25及び連結管26が、透明な樹脂材料によって形成されている。このため、超音波センサユニット11に流量計測管21を装着した際に、流量計測管21内を流れる輸液W1の様子を確認することができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の流量計測管21では、L型チューブコネクタ24,25の嵌合穴部76に、連結管26の端部が内嵌されていた。しかし、図7の流量計測管101に示されるように、L型チューブコネクタ102が有する直管部103に、連結管104の端部を外嵌させるようにしてもよい。さらに、図7に示されるように、直管部103は、先端に行くに従って徐々に外径が小さくなるテーパ状をなしていてもよい。このようにすれば、連結管104の端部を直管部103に外嵌させる際に、連結管104の端部が内側から徐々に押し拡げられるため、連結管104の端部を手で拡げたりしなくても済む。よって、連結管104を直管部103に容易に接続することができる。
・図8の流量計測管111に示されるように、第1のL型チューブコネクタ112が備える直管部113の先端外周部に係合凸部114を形成し、第2のL型チューブコネクタ115が備える直管部116の先端外周部に、係合凸部114が係合する係合凹部117を形成してもよい。このようにすれば、係合凹部117に対して係合凸部114が係合することにより、一対のL型チューブコネクタ112,115を互いに位置決めすることができる。また、両L型チューブコネクタ112,115の周方向へのズレが防止されるため、L型チューブコネクタ112,115同士を互いに連結する連結管26のねじれを防止することもできる。なお、係合凸部114及び係合凹部117の形状、数等は、特に限定されることはない。
また、図9の流量計測管121に示されるように、第1のL型チューブコネクタ122が備える直管部123の先端部分を、先端に行くに従って徐々に外径が小さくなるテーパ状をなすように形成するとともに、第2のL型チューブコネクタ124が備える直管部125の嵌合穴部126の開口部を、開口端に行くに従って徐々に内径が大きくなるテーパ状をなすように形成してもよい。この場合においても、一方の直管部123がもう一方の直管部125に係合することにより、一対のL型チューブコネクタ122,124を互いに位置決めすることができる。
・上記実施形態の流量計測管21は、第1のL型チューブコネクタ24及び第2のL型チューブコネクタ25が連結管26を介して互いに同一方向に曲がった形状(コ字状)をなしていたが、これに限定されるものではない。具体的には、図8〜図10に示されるように、流量計測管111,121,131は、第1のL型チューブコネクタ112,122,132及び第2のL型チューブコネクタ115,124,133が連結管26,134を介して互いに反対方向に直角に曲がった形状(クランク状)をなしていてもよい。また、図11に示されるように、流量計測管141は、第1のL型チューブコネクタ142及び第2のL型チューブコネクタ143が連結管144を介して互いに同一方向に鈍角に曲がった形状(略ハ字状)をなしていてもよい。
・上記実施形態では、連結管26が圧縮された際に生じる付勢力P1と、バネユニット50の圧縮バネ51が圧縮された際に生じる付勢力とにより、L型チューブコネクタ24,25の直管部72の基端面73を超音波センサ31,32に押し当てていた。しかし、バネユニット50を省略し、連結管26が圧縮された際に生じる付勢力P1のみにより、直管部72の基端面73を超音波センサ31,32に押し当てるようにしてもよい。
・上記実施形態では、輸液チューブ2における輸液バッグ3とポンプ装置7との間の位置に、超音波流量計10が設置されていたが、輸液チューブ2におけるポンプ装置7と点滴筒8との間の位置に、超音波流量計10を設置してもよい。
・上記実施形態の超音波流量計10用の流量計測管21は、輸液チューブ2内を流れる輸液W1の流量計測に用いられていたが、例えば、人工透析の血液回路の流量計測に用いてもよい。また、流量計測管21は、工場における薬液、接着剤、塗料、ペースト等の流量計測に用いるものであってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記一対のL型チューブコネクタ及び前記連結管は、透明な樹脂材料によって形成されていることを特徴とする超音波流量計用の流量計測管。
(2)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記L型チューブコネクタは、弾性変形しない材料を用いて形成されていることを特徴とする超音波流量計用の流量計測管。
(3)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記L型チューブコネクタは市販品であることを特徴とする超音波流量計用の流量計測管。
(4)請求項10において、前記超音波流量計は、前記L型チューブコネクタに前記超音波センサを押し当てるための付勢力を付与する付勢部材を備えることを特徴とする超音波流量計測システム。
1…超音波流量計測システム
2…輸液チューブ
10…超音波流量計
21,101,111,121,131,141…流量計測管
24,112,122,132,142…L型チューブコネクタとしての第1のL型チューブコネクタ
25,115,124,133,143…L型チューブコネクタとしての第2のL型チューブコネクタ
26,104,134,144…連結管
31…超音波センサとしての第1の超音波センサ
32…超音波センサとしての第2の超音波センサ
72,103,113,116,123,125…直管部
73…直管部の基端面
74…直管部の先端面
75…貫通孔
76,126…嵌合穴部
78…段差面
114…係合凸部
117…係合凹部
S1…隙間
W1…液体としての輸液

Claims (10)

  1. 一対の超音波センサ間で送受信される超音波の伝播時間の差に基づいて液体の流量を計測する超音波流量計に用いられ、輸液チューブの途中に設けられた流量計測管であって、
    前記流量計測管は、一対のL型チューブコネクタと、前記一対のL型チューブコネクタ同士を互いに連結する連結管とにより構成され、
    前記連結管は弾性を有しており、
    前記一対のL型チューブコネクタは、前記連結管の端部が接続される直管部をそれぞれ備え、
    前記一対のL型チューブコネクタの前記直管部の基端面は、前記一対の超音波センサに押し当てられる面であり、
    前記一対のL型チューブコネクタの前記直管部の先端面間に隙間を有している
    ことを特徴とする超音波流量計用の流量計測管。
  2. 前記L型チューブコネクタは、前記液体の通路を形成する貫通孔と、前記貫通孔に連通しかつ前記連結管の端部が内嵌される嵌合穴部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  3. 前記嵌合穴部は、開口端に行くに従って徐々に内径が大きくなるテーパ状をなしていることを特徴とする請求項2に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  4. 前記貫通孔と前記嵌合穴部との接続部分には、前記嵌合穴部に嵌入された前記連結管の開口端を当接させるための段差面が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  5. 前記直管部に前記連結管の端部が外嵌されることを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  6. 前記直管部は、先端に行くに従って徐々に外径が小さくなるテーパ状をなしていることを特徴とする請求項5に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  7. 前記連結管の弾性に抗して前記流量計測管を軸方向に圧縮した状態においては、前記一対のL型チューブコネクタの前記直管部の先端面同士が互いに当接するとともに、前記超音波センサに前記基端面を押し当てるための付勢力が発生することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  8. 一方の前記L型チューブコネクタが備える前記直管部の先端外周部に係合凸部が形成され、もう一方の前記L型チューブコネクタが備える前記直管部の先端外周部に、前記係合凸部が係合する係合凹部が形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の超音波流量計用の流量計測管。
  9. 途中に請求項1乃至8のいずれか1項に記載の流量計測管が設けられていることを特徴とする流量計測管付き輸液チューブ。
  10. 請求項9に記載の流量計測管付き輸液チューブと、
    前記流量計測管の上流側位置及び下流側位置に対向配置される一対の超音波センサ間で送受信される超音波の伝播時間の差に基づいて、液体の流量を計測する超音波流量計と
    を備えることを特徴とする超音波流量計測システム。
JP2019004576A 2019-01-15 2019-01-15 超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム Active JP6603842B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004576A JP6603842B1 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム
KR1020190147413A KR102098545B1 (ko) 2019-01-15 2019-11-18 초음파 유량계용의 유량 계측관, 유량 계측관이 달린 수액 튜브, 초음파 유량 계측 시스템
EP19212206.7A EP3683554A1 (en) 2019-01-15 2019-11-28 A flow-rate measuring tube for an ultrasonic flow meter; a transfusion tube with the flow-rate measuring tube; and an ultrasonic flow-rate measuring system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004576A JP6603842B1 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6603842B1 true JP6603842B1 (ja) 2019-11-13
JP2020112488A JP2020112488A (ja) 2020-07-27

Family

ID=68532162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019004576A Active JP6603842B1 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3683554A1 (ja)
JP (1) JP6603842B1 (ja)
KR (1) KR102098545B1 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5463906A (en) 1994-01-24 1995-11-07 Triton Technology, Inc. Interchangeable disposable acoustic for use with an ultrasonic flowmeter, particularly during extracorporeal measurement of blood flow
SE0200408D0 (sv) * 2002-02-13 2002-02-13 Siemens Elema Ab Ultraljudsmätare
JP4771370B2 (ja) * 2006-02-20 2011-09-14 本多電子株式会社 超音波流量計用検出器及び超音波流量計
JP4239106B2 (ja) * 2006-05-19 2009-03-18 三菱重工業株式会社 位相差式超音波流量計
WO2008048333A2 (en) * 2006-10-18 2008-04-24 Luna Innovations Incorporated Method and apparatus for calibrating an ultrasonic sensing system used to detect moving objects
DE102008019989B4 (de) * 2008-04-21 2010-07-01 Mib Gmbh Messtechnik Und Industrieberatung Ultraschall-Messanordnung
DE102008055167A1 (de) * 2008-12-29 2010-07-01 Endress + Hauser Flowtec Ag Messsystem zur Bestimmung und/oder Überwachung des Durchflusses eines Messmediums durch das Messrohr mittels Ultraschall
JP4991963B1 (ja) 2011-11-16 2012-08-08 株式会社アツデン 超音波式流量測定装置及びその使用方法
JP5912641B2 (ja) * 2012-02-20 2016-04-27 日本ピラー工業株式会社 流体計測用センサーの取付構造
US8955392B2 (en) * 2013-03-15 2015-02-17 Strain Measurement Devices, Inc. Ultrasonic flowmeter with integrally formed acoustic noise attenuating feature
JP2016133383A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 東京計装株式会社 超音波流量計
WO2017221340A1 (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 本多電子株式会社 超音波センサユニット及びその製造方法、超音波計測装置
JP6175206B1 (ja) * 2017-03-31 2017-08-02 株式会社琉Sok 超音波式流量計

Also Published As

Publication number Publication date
KR102098545B1 (ko) 2020-04-07
EP3683554A1 (en) 2020-07-22
JP2020112488A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8857269B2 (en) Method of varying the flow rate of fluid from a medical pump and hybrid sensor system performing the same
JP6492279B2 (ja) 送液異常検知装置及び送液異常検知機能付きの輸液システム
TWI337538B (en) Surgical system having a cassette with an acoustic air reflector
JP6097988B1 (ja) 超音波センサユニット及びその製造方法、超音波計測装置
US20150211904A1 (en) Disposable Flow Tube
JP4584950B2 (ja) 非侵襲的流量センサを有する手術システム
US8544344B2 (en) Ultrasonic type flow sensor
US20110271770A1 (en) Measuring system for determining and/or monitoring flow of a measured medium through a measuring tube by means of ultrasound
US8844359B2 (en) Apparatus for noninvasive measurement of properties of a fluid flowing in a tubing having a smaller inner diameter passage
CN111854866B (zh) 超声波式流量测定装置
US8694271B2 (en) Apparatus and method for non invasive measurement of properties of a fluid flowing in a flexible tubing or conduit
JP6603842B1 (ja) 超音波流量計用の流量計測管、流量計測管付き輸液チューブ、超音波流量計測システム
US10175076B2 (en) Ultrasonic flow meter
JP6912097B2 (ja) 超音波流量計
CN112903047A (zh) 夹持式超声波流量传感器
JP7510682B2 (ja) ガイド波式の超音波流量計
CN118032076A (zh) 超声波测定装置以及流体测定方法
KR20190000882U (ko) 파이프와 밀착력이 강화된 초음파 유량계
KR20090003937A (ko) 유량계
JP2007033031A (ja) 超音波流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190601

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190601

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190619

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6603842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250