JP6603840B2 - 単一指向性マイクロホンユニット - Google Patents

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Description

本発明は、単一指向性マイクロホンユニットに関し、特に、安定した周波数特性が得られる単一指向性マイクロホンユニットに関する。
従来、単一指向性のマイクロホンにあっては、図6に示すように音波を収音するためにマイクロホンユニット50の前方と後方にそれぞれ開口(音孔51,52)が設けられる。それによりユニット前方側に前部音響端子61が形成され、ユニット後方側に後部音響端子62が形成されている。音響端子とは、マイクロホンユニット50に対して実効的に音圧を与える空気の位置を指す。言い換えれば、音響端子とは、マイクロホンユニットが備える振動板と同時に動く空気の中心位置である。単一指向性のマイクロホンユニットの場合、前記のように音響端子は振動板の前部及び後部にある。
前部音響端子61と後部音響端子62との間には一定の距離が設けられ、これは音響端子間距離と呼ばれている。尚、図6において音響端子61、62を結ぶ実線が高音域の音響端子間距離であり、破線が低音域の音響端子間距離である。従来、この高音域と低音域の音響端子間距離は略一致している。
マイクロホンに入射される音波は、前部音響端子61と後部音響端子62とにそれぞれ時間差をもって入射される。前部と後部のそれぞれに入射された音波は、別々の経路を通り、振動板の前側と後側とで重なり合う。この波の合成により、後部から到来する音波のみが打ち消され、単一指向性は実現される。
ところで、前記音響端子間距離は、マイクロホン形状により決まってしまう。そのため、音響的に不都合がしばしば生じる。例えば、音響端子間距離と波長との関係により特定の周波数において出力が低下する、或いは、正面方向(0°方向)と背面方向(180°方向)の出力レベルが同じになることでハウリングが発生しやすくなる、等の課題が発生し得る。
さらには、音響端子間距離と波長との関係により、音波が打ち消し合う、或いは重ね合わさることにより、周波数応答にディップやピークが発生していた。これらディップ及びピークの発生は、周波数特性を一定に保てない要因となっていた。
前記課題に対し、特許文献1に開示されるマイクロホンにあっては、筐体の形状を変更して音響端子間距離を調整し対応している。特許文献1に開示される単一指向性コンデンサマイクロホンは、円筒状のマイクロホンケースの外周に密着して配置された中空管状に形成された指向性可変部材を備える。前記指向性可変部材は、多孔質焼結材により形成される。この指向性可変部材により後部音響端子を覆う態様と、後部音響端子を解放して前部音響端子をマイクロホンケースの前方にずらす態様と、を選択することにより、指向性の微調整が可能となっている。
特開2013−223057号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるマイクロホンのようにマイクロホンケースの周りに指向性可変部材を取り付けると、マイクロホンの外形サイズが大きくなり、音響端子間距離が長くなるため、波長の短い高音域での駆動力が低下するという課題があった。
前記のような課題に対しては、従来から図7(a)に示すように、後部音孔72と連通する切り欠き71を備えた金属製筐体70によって音響端子間距離や共振の調節が行われていた。或いは、図7(b)に示すように、金属筐体80には、穿孔によって後部音孔82に連通する穴81が形成され、穴径の設定により通過する波長が調節されていた。しかし、これら従来のマイクロホンでは、製造にかかるコストが嵩張るという課題があった。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、単一指向性マイクロホンユニットにおいて、安定した周波数特性を得ることができ、且つ外形サイズの拡大を抑制しつつ製造にかかるコストを抑えることのできる単一指向性マイクロホンユニットを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットは、振動板に受けた音波を電気信号に変換するマイクロホンエレメントを備え、前部音響孔が設けられることにより、前記マイクロホンエレメントの前方に前部音響端子が形成され、後部音響孔が設けられることにより前記マイクロホンエレメントの後方に後部音響端子が形成された単一指向性マイクロホンユニットであって、前記マイクロホンエレメントを覆うマイクロホンキャップを備え、前記マイクロホンキャップは、前記マイクロホンエレメントの前方に配置され、中央側に前記前部音響孔に連通する第1の連通空間を形成する多孔質のリング部材と、前記リング部材の周縁部を支持するとともに前記マイクロホンエレメントの側方周囲を囲み、前記マイクロホンエレメントの側方周囲に前記後部音響孔に連通する第2の連通空間を形成する筒部材とを有し、前記第1の連通空間と前記第2の連通空間とは、前記リング部材を介して連通していることに特徴を有する。
尚、前記リング部材の前部に、該リング部材を覆うメッシュ部材を備えることが望ましい。
このようにマイクロホンユニットの前部に多孔質のリング部材が設けられることにより、音波の周波数によって音波の経路が分けられる。経路の分割によって、周波数に対応して音響端子間距離が調整可能となる。
それにより、例えば特定の音波の波長において、音響端子間距離をずらすことによって、ディップやピークの発生が抑制され、安定した周波数特性が得られる。
また、リング部材の高さ、内径、開口率等の設定により共振作用の強さ及び共振周波数が調整できるため、出力レベルの制御が可能となる。そのため、正面方向と背面方向の出力レベルに差異は発生するため、本発明の構成はハウリングの発生を防止できる。
また、本発明の構成によれば、外形サイズの拡大を抑えつつ、筐体に対する切削や穿孔の加工も必要がないため、製造にかかるコストを抑制できる。
また、リング部材の前面側を覆うようにメッシュ部材が設けられることにより、より防風効果が向上し、風によるノイズの発生が抑制できる。
本発明によれば、安定した周波数特性を得ることができ、且つ外形サイズの拡大を抑制しつつ製造にかかるコストを抑えることのできる単一指向性マイクロホンユニットを得ることができる。
図1は、本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットを備えるマイクロホンの断面図である。 図2は、図1のマイクロホンが備えるコンデンサ型のマイクロホンユニットを拡大した断面図である。 図3は、図2のマイクロホンユニットにおける音響端子の位置を示す断面図である。 図4は、実施例1の結果を示す周波数特性のグラフである。 図5は、比較例1の結果を示す周波数特性のグラフである。 図6は、従来のマイクロホンユニットの構成を示す断面図である。 図7(a)、図7(b)は、従来のマイクロホンユニットにおける加工対策を説明するための正面図及び断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットを備えるマイクロホンの断面図である。図2は、図1のマイクロホンが備えるコンデンサ型のマイクロホンユニットを拡大した断面図である。
図1に示すマイクロホン1は、基本的な構成として、単一指向性のマイクロホンユニット2と、これを支持するユニット支持部3と、ユニット支持部3を内側に保持するマイクグリップとしてのマイクロホン筐体4とを備える。
マイクロホンユニット2を支持するユニット支持部3は金属製のシリンダ5を備え、シリンダ5内には、回路基板6が配置されている。回路基板6には、インピーダンス変換器としてのFET(電界効果トランジスタ)等を含む音声信号出力部7が実装されている。
また、シリンダ5の上端側(前部側)には、マイクロホンユニット2が着脱可能に連結されている。マイクロホンユニット2の後部側は、シリンダ5の上端開口に連通しており、シリンダ5の上端側側面には、後方音源として音波を取り込むための後部音響孔8が穿設されている。
また、シリンダ5内には、マイクロホンユニットの背後空間の容積調整のため、回路基板6の上面側を音響的に密閉するドーム型のカバー部材9が設けられている。
前記カバー部材9の中央には、電極ロッド10が貫設されている。電極ロッド10は、シリンダ5にマイクロホンユニット2が連結された際、マイクロホンユニット2(が有する後述のマイクロホンエレメント20)と回路基板6とを電気的に接続するようになっている。
また、シリンダ5は、その下方部分(回路基板6よりも下側部分)にマイクロホン筐体4内に挿入される小径の円筒基部5aを一体に備え、円筒基部5aの部分で防振手段を介してマイクロホン筐体4に弾性的に保持されるようになっている。
図1においては、前記防振手段は、円筒基部5aの上端側を支持する第1ショックマウント11aと、円筒基部5aの下端側を支持する第2ショックマウント11bとを含む。前記第1ショックマウント11aと第2ショックマウント11bとは、ともにゴム弾性を有する環状体からなる。
本発明にあっては、マイクロホンユニット2の構成に特徴を有しており、以下、図2を用いて詳細に説明する。
マイクロホンユニット2は、振動板に受けた音波を電気信号に変えるマイクロホンエレメント20を備える。マイクロホンエレメント20はユニットケーシング25を備え、このユニットケーシング25内に、振動板支持リング21に張設された振動板22と、絶縁座23に支持された固定極板24とが、スペーサリング(図示せず)を挟んで対向配置される。振動板22は振動板支持リング21に所定のテンションをかけられた状態で張設されている。ユニットケーシング25の前面には、複数の前部音響孔26が形成されている。
尚、振動板22には、一方の面に金属蒸着膜を有する合成樹脂の薄膜が用いられる。振動板22は、その金属蒸着膜側が接着剤等を介して振動板支持リング21に貼着される。
また、図1、図2に示すようにマイクロホンユニット2は、前記マイクロホンエレメント20(ユニットケーシング25)の全体を覆うようにシリンダ5の上端側に連結されたマイクロホンキャップ30を備えている。このマイクロホンキャップ30は、前記ユニットケーシング25の側方周囲を覆う円筒部材31(筒部材)と、前記円筒部材31の上端側に周縁部が支持されたリング部材32と、このリング部材32の前面側を覆うように設けられた金属製のメッシュ部材33とを有する。尚、前記リング部材32は、例えば発泡材或いは樹脂材料からなる焼結多孔質体からなり、低音域の音波が通過可能な音響抵抗材として機能する。
前記マイクロホンエレメント20の側方周囲(円筒部材31の内周面とユニットケーシング25の外周面との間)には、後部音響孔8に連通し、音の通路となる連通空間41(第2の連通空間)が形成されている。
また、前記リング部材32の中央には連通空間42(第1の連通空間)が形成される。その底部には、前記ユニットケーシング25の前面に形成された複数の前部音響孔26が配置されている。
前記連通空間41と連通空間42とは、リング部材32を介して分離されている。
ここで、前記リング部材32は低音域の音波が通過しやすい音響抵抗材として機能する。そのため、マイクロホンユニット2において、低音域の音波は、前部音響孔26から収音されるとともに、リング部材32を通過する。言い換えれば、低音域の音波は、リング部材32の中央の連通空間42、リング部材32、及び円筒部材31内の連通空間41を通る経路RL1や、リング部材32、円筒部材31の外側、及び後部音響孔8を通る経路RL2なども通過し、振動板22に伝達する。
また、高音域の音波は、リング部材32の中央の連通空間42、及び前部音響孔26を通る経路RH1と、マイクロホンユニット2の外側から後部音響孔8を通る経路RH2を通過して振動板22に伝達する。
また、図3は、このマイクロホンユニット2における音響端子の位置を示す断面図である。図示するようにマイクロホンユニット2における前部には、高音域における前部音響端子35Hと低音域における前部音響端子35Lとが互いに異なる位置に形成される。また、マイクロホンユニット2における後部には、高音域における後部音響端子36Hと低音域における後部音響端子36Lとが互いに異なる位置に形成される。
即ち、マイクロホンユニット2において、高音域における音響端子間距離(図3において実線部)と低音域における音響端子間距離(図3において破線部)とが異なる。
言い換えれば、本実施の形態にかかる構成は、従来では音波の周波数にかかわらず一定に定められていた音響端子間距離を周波数に応じて変化させることが可能な構成となっている。
このように特定の波長において音響端子間距離をずらすことができるため、例えば、ディップやピークが発生しやすい高域の周波数における音響端子間距離をずらすことにより、ディップやピークの発生が抑制できる。
尚、前部音響端子の周りにリング部材32が設けられるため、中央の空間42の容積とリング開口面積とによって決まる周波数により共振現象が発生する。そこで、リング部材32の高さ、内径、開口率、密度等のパラメータを設定することにより、共振作用の強さ及び周波数を調整することができ、広範囲の周波数帯域にわたり周波数特性の制御が可能となる。
また、正面方向と背面方向の出力レベル差を異なるものとすることが可能となるため、本実施の形態にかかる構成は、ハウリングが生じ難いマイクロホン1を提供できる。
また、マイクロホンユニット2は、マイクキャップ30として、リング部材32の前面側を覆うようにメッシュ部材33を備えているため、より防風効果が向上し、風によるノイズの発生の抑制度合いが格段に向上する。
以上のように、本発明に係る実施の形態によれば、マイクロホンユニット2の前部に多孔質のリング部材32が設けられることにより、音波の周波数に応じて音波の経路が分けられ、音響端子間距離を変えることが可能となる。
それにより、例えば特定の音波の波長において、音響端子間距離をずらすことで、ディップやピークの発生を抑制し、安定した周波数特性を備えたマイクロホンユニットが実現できる。
また、リング部材32の高さ、内径、開口率等の設定により共振作用の強さ及び共振周波数を調整できる。そのため、出力レベルの制御が可能となり、正面方向と背面方向の出力レベルに差異を持たせることにより、ハウリングの発生が防止できる。
また、本発明の構成によれば、外形サイズの拡大を抑えつつ、筐体に対する切削や穿孔の加工も必要がない。そのため、製造にかかるコストも抑制できる。
尚、前記実施の形態においては、マイクロホンユニット2をコンデンサ型のマイクロホンユニットとして説明したが、本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットにあっては、その形態に限定されるものではない。例えば、前記実施の形態は、ダイナミック型の単一指向性のマイクロホンにも適用できる。
本発明に係る単一指向性マイクロホンについて、実施例に基づきさらに説明する。本実施例では、前記実施の形態に示した単一指向性のマイクロホンユニットを備えるマイクロホンを作製し、その周波数特性を測定する実験を行うことにより検証した。
[実施例1]
実施例1において、本願出願人は、図1に示した構成の単一指向性のマイクロホンを作製した。
このとき、リング部材の高さ寸法、中央の連通空間の内径、空間容積等のパラメータは、(1)ディップやピークが発生しやすい5kHz〜20kHzでの音響端子間距離をずらすこと、(2)正面方向(0°)と背面方向(180°)における出力レベルが異なること、が実現されるよう設定されている。
図4は実施例1において測定された周波数特性のグラフである。このグラフに示すように本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットは5kHz〜20kHzにおいて大きなディップやピークの発生を抑制できた。
また、このグラフに示すように、本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットは5kHz〜10kHzにおいて、正面方向(0°)と背面方向(180°)における出力レベルを異なるように制御でき、ハウリングの発生を防止できた。
[比較例1]
比較例1において、本願出願人は、図6に示したような(多孔質のリング部材32を持たない構造の)従来のマイクロホンユニットを用い、その周波数特性を測定した。
比較例1において測定された周波数特性のグラフを図5に示す。このグラフに示すように従来のマイクロホンユニットでは、5kHz〜20kHzにおいて大きなディップやピークが発生する。
また、このグラフに示すように、従来のマイクロホンユニットでは、5kHz〜10kHzにおいて、正面方向(0°)と背面方向(180°)における出力レベルが近いために、ハウリングが発生した。
以上の実施例の結果から、本発明に係る単一指向性マイクロホンユニットによれば、ディップやピークの発生を抑制可能な安定した周波数特性を得ることができることを確認した。
1 マイクロホン
2 マイクロホンユニット(単一指向性マイクロホンユニット)
3 ユニット支持部
4 マイクロホン筐体
5 シリンダ
6 回路基板
7 音声信号出力部
8 後部音響孔
9 カバー部材
10 電極ロッド
20 マイクロホンエレメント
22 振動板
23 絶縁座
24 固定極板
25 ユニットケーシング
26 前部音響孔
30 マイクロホンキャップ
31 円筒部材(筒部材)
32 リング部材
33 メッシュ部材
41 連通空間(第2の連通空間)
42 連通空間(第1の連通空間)

Claims (2)

  1. 振動板に受けた音波を電気信号に変換するマイクロホンエレメントを備え、前部音響孔が設けられることにより、前記マイクロホンエレメントの前方に前部音響端子が形成され、後部音響孔が設けられることにより前記マイクロホンエレメントの後方に後部音響端子が形成された単一指向性マイクロホンユニットであって、
    前記マイクロホンエレメントを覆うマイクロホンキャップを備え、
    前記マイクロホンキャップは、
    前記マイクロホンエレメントの前方に配置され、中央側に前記前部音響孔に連通する第1の連通空間を形成する多孔質のリング部材と、
    前記リング部材の周縁部を支持するとともに前記マイクロホンエレメントの側方周囲を囲み、前記マイクロホンエレメントの側方周囲に前記後部音響孔に連通する第2の連通空間を形成する筒部材とを有し、
    前記第1の連通空間と前記第2の連通空間とは、前記リング部材を介して分離されていることを特徴とする単一指向性マイクロホンユニット
  2. 前記リング部材の前部に、該リング部材を覆うメッシュ部材を備えることを特徴とする請求項1に記載された単一指向性マイクロホンユニット
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