JP6603751B2 - 露光装置、露光方法、および物品の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、および物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6603751B2
JP6603751B2 JP2018096502A JP2018096502A JP6603751B2 JP 6603751 B2 JP6603751 B2 JP 6603751B2 JP 2018096502 A JP2018096502 A JP 2018096502A JP 2018096502 A JP2018096502 A JP 2018096502A JP 6603751 B2 JP6603751 B2 JP 6603751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
oxygen concentration
space
flow path
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018096502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018163355A (ja
Inventor
亮 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018096502A priority Critical patent/JP6603751B2/ja
Publication of JP2018163355A publication Critical patent/JP2018163355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6603751B2 publication Critical patent/JP6603751B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、露光装置、露光方法、および物品の製造方法に関する。
カラーフィルタや半導体デバイス等の製造では、レチクルやマスクなどの原版のパターンを投影光学系を介して基板上(ガラスプレートやウェハなど)に投影する露光装置を用いて、基板上のレジストにパターン(潜像)を形成する処理が行われる。このような処理で用いられるレジストは、露光環境中に存在する酸素に起因して、露光光の照射による化学反応が遅くなることが知られている。そのため、レジストへのパターン形成に対する要求に応じて、露光環境中の酸素濃度を制御することが好ましい。例えば、微細なパターンを高精度にレジストに形成する場合には露光環境中の酸素濃度を高くしてレジストの化学反応を遅くするとよく、また、スループットを向上させる場合には露光環境中の酸素濃度を低くしてレジストの化学反応を速くするとよい。
特許文献1には、窒素と酸素とを混合して大気より窒素を多く含む雰囲気を生成する露光装置が開示されている。
特開2012−109553号公報
特許文献1では、酸素濃度が異なる2種類の気体として窒素および酸素を用いる場合が開示されている。
そこで、本発明は、酸素濃度を変更するのに有利な露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、基板を露光する露光装置であって、記基板上の空間の酸素濃度を調整するために気体を供給する供給部を有し、前記空間の酸素濃度を空気の酸素濃度より高い第1酸素濃度に調整して基板を露光すること、及び、前記空間の酸素濃度を空気の酸素濃度より低い第2酸素濃度に調整して基板を露光すること、が可能であり、前記供給部は、前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、空気を含む第1気体空気より酸素濃度が高い第2気体を、前記空間に供給し、前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記空気を含む第1気体空気より酸素濃度が低い第3気体を、前記空間に供給することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、酸素濃度を変更するのに有利な露光装置を提供することができる。
第1実施形態の露光装置の構成を示す概略図である。 供給部の構成を示す図である。 投影光学系の結像位置を説明するための図である。 第3実施形態の露光装置の構成を示す概略図である。 温度調整部の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態の露光装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式で基板6を露光し、マスク1のパターンを基板6(基板上のレジスト5)に転写する処理(露光処理)を行うリソグラフィ装置である。但し、露光装置100は、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式を適用することもできる。
露光装置100は、例えば、照明光学系2と、マスク1を保持して移動可能なマスクステージ3と、投影光学系4と、基板6を保持して移動可能な基板ステージ7と、供給部8と、酸素濃度計9と、制御部10とを含みうる。制御部10は、例えばCPUやメモリなどを有するコンピュータによって構成され、露光装置100の各部を制御する(露光処理を制御する)。また、露光装置100の各部は、露光室を規定するチャンバ11の内部に配置され、チャンバ11の内部の雰囲気は、雰囲気維持部12によって温度、湿度が制御された空気雰囲気に維持されている。
照明光学系2は、水銀ランプ、ArFエキシマレーザ、KrFエキシマレーザなどの光源(不図示)から射出された光を、例えば帯状や円弧状のスリット光に整形し、そのスリット光でマスク1の一部を照明する。マスク1および基板6は、マスクステージ3および基板ステージ7によってそれぞれ保持されており、投影光学系4を介して光学的にほぼ共役な位置(投影光学系4の物体面および像面)にそれぞれ配置される。投影光学系4は、所定の投影倍率を有し、スリット光によりマスク1のパターンを、基板6(具体的には、基板上に供給(塗布)されたレジスト5)に投影する。マスクステージ3および基板ステージ7は、互いに同期しながら投影光学系4の投影倍率に応じた速度比で相対的に走査される。これにより、マスク1のパターンを基板上のレジスト5に転写することができる。
このような露光装置100では、露光環境中に存在する酸素に起因して、露光光によるレジスト5の化学反応が遅くなることが知られている。そのため、基板上のレジスト5へのパターン形成に対する要求に応じて、露光環境中の酸素濃度を制御することが好ましい。例えば、微細なパターンを高精度にレジスト5に形成する場合には露光環境中の酸素濃度を高くしてレジスト5の化学反応を遅くするとよく、また、スループットを向上させる場合には露光環境中の酸素濃度を低くしてレジスト5の化学反応を速くするとよい。
このことについて、カラーフィルタの製造方法を例示して説明する。カラーフィルタの製造方法としては、染色法、印刷法、電着・電界法、顔料分散法などの様々な方法がある。これらの方法のうち、現在では、製造上の安定性や簡易性から顔料分散法が主流となっている。代表的な顔料分散法である感光アクリル法では、アクリロイド系感光性樹脂を含み、着色機能と感光機能との両方を有するカラーレジストに対して、フォトリソグラフィによってパターンを形成する。
カラーレジストは、ネガレジストであるため、露光光を照射すると、反応に寄与するラジカルを発生し、ポリマを光重合させ、現像液に不溶となる。但し、カラーレジストに含まれる顔料の成分は露光光を吸収しやすく、また、発生したラジカルは露光環境中(空気中)に存在する酸素にトラップされてしまうため、光重合反応は妨げられる傾向にある。つまり、露光光によるカラーレジストの化学反応が、空気中に存在する酸素に起因して遅くなり、スループットが低下してしまう。そのため、スループットを向上させるには、露光環境中の酸素濃度を低くするとよい。一方、露光光によるカラーレジストの化学反応が遅くなるということは、レジストへの微細なパターンの形成を高精度に制御可能であることを意味する。そのため、微細なパターンをレジストに高精度に形成する場合には、露光環境中の酸素濃度を高くするとよい。
そこで、本実施形態の露光装置100は、目標酸素濃度に調整された気体を投影光学系4と基板6との間の空間(以下では、「露光空間」と称する)に供給する供給部8を含み、露光環境中の酸素濃度を制御する。
供給部8は、空気を含む第1気体が供給される第1流路81(第1配管)と、第1気体より酸素濃度が高い第2気体が供給される第2流路82(第2配管)と、第1気体より酸素濃度が低い第3気体が供給される第3流路83(第3配管)とを有する。そして、供給部8は、第1流路81、第2流路82および第3流路83が接続されたチャンバ84の内部で目標酸素濃度の気体(混合気体)を生成し、生成した気体を流路85を介して露光空間に供給する。供給部8における目標酸素濃度の気体の生成は、第1流路81、第2流路82および第3流路83にそれぞれ設けられた制御弁81a〜83a(例えばマスフローメータ)を制御部10が制御することによって行われうる。
ここで、本実施形態では、第1気体として空気、第2気体として酸素ガス、第3気体として窒素ガスが用いられうるが、それに限られるものではない。第1気体は、空気に限られず、空気に窒素または酸素を混合することにより空気に対して酸素濃度が変更された気体であってもよい。即ち、第1気体は、主成分が空気である気体を意味する。第1気体としては、例えば工場設備で生成されたクリーンドライエアなどの気体(酸素濃度、温度および湿度の少なくとも1つが調整された気体)が用いられうる。また、第2気体は、酸素ガスに限られず、上述のように、第1気体を基準として酸素濃度が高ければよい。同様に、第3気体は、窒素ガスに限られず、第1気体を基準として酸素濃度が低ければよい。
このような供給部8において、第2気体と第3気体とを混合させて酸素濃度を調整すると、第2気体と第3気体との酸素濃度差が大きいため、混合気体の酸素濃度が安定するまでに相応の時間を要してしまう。即ち、第2気体と第3気体とが十分に混ざり合うまでに相応の時間を要してしまう。この場合、露光空間において酸素濃度のムラが生じてしまい、マスク1のパターンを精度よく基板6に転写することが困難になりうる。そのため、本実施形態の供給部8には、空気を含む第1気体が供給される第1流路81が設けられており、供給部8は、第2気体および第3気体のうち一方を第1気体に混合させることにより、目標酸素濃度の気体を生成する。
例えば、第1気体の酸素濃度より目標酸素濃度が高い場合には、供給部8は、第1気体に第2気体を混合させることによって目標酸素濃度の気体を生成し、生成した気体を露光空間に流路85を介して供給する。一方、第1気体の酸素濃度より目標酸素濃度が低い場合には、供給部8は、第1気体に第3気体を混合させることによって目標酸素濃度の気体を生成し、生成した気体を露光空間に流路85を介して供給する。このように目標酸素濃度の気体を生成すると、第1気体と第2気体との酸素濃度差、または第1気体と第3気体との酸素濃度差は、第2気体と第3気体との酸素濃度差よりも小さいため、混合気体の酸素濃度が安定するまでに要する時間を短縮することができる。つまり、酸素濃度が安定した気体を露光空間に供給することができる。
ここで、供給部8では、例えば工場設備の故障などの不具合により第1流路81から第1気体が供給されないことがありうる。この場合、制御部10は、第1気体を用いずに、第2気体と第3気体とを混合させることによって目標酸素濃度の気体を生成するように供給部8(各流路の制御弁81a〜83a)を制御してもよい。また、露光空間の温度や湿度(温度および湿度の少なくとも一方)を計測した結果に基づいて、目標酸素濃度の気体の温度や湿度をチャンバ84の内部で調整してもよい。この場合、露光装置には、露光空間の温度や湿度を計測する計測部と、チャンバ内の気体の温度や湿度を調整する調整部(ヒータ等)とが設けられうる。
さらに、露光装置100に、露光空間の酸素濃度を計測する酸素濃度計9(濃度計測部)が設けられてもよい。酸素濃度計9は、投影光学系4と基板6との間の局所空間(露光空間)の近傍に配置され、該局所空間の酸素濃度を計測する。酸素濃度計9は、投影光学系4と基板6との間の酸素濃度を代替計測可能な位置に配置することもできる。例えば、供給部8の流路85の端部と投影光学系4(の最終面の近傍)との間や、供給部8のチャンバ84の内部などに酸素濃度計9を配置することで代替計測することができる。このように酸素濃度計9を設けることにより、制御部10は、酸素濃度計9の計測結果に基づいて、第1流路81、第2流路82および第3流路83にそれぞれ設けられた制御弁81a〜83aを制御し、目標酸素濃度の気体を生成することができる。
[実施例1]
以下に、供給部8によって目標酸素濃度の気体を生成して露光空間に供給する実施例について説明する。
制御部10は、露光処理に用いられる露光レシピを記憶部13から取得し、取得した露光レシピに設定された露光空間の目標酸素濃度を読み込む。そして、制御部10は、目標酸素濃度の気体を生成して露光空間に供給するように供給部8を制御する。このとき、制御部10は、酸素濃度計9により計測された露光空間の酸素濃度に基づいて、露光空間が目標酸素濃度になるように供給部8を制御してもよい。ここで、本実施形態(図1)では、記憶部13と制御部10とを別々に構成しているが、記憶部13を制御部10の一部として構成してもよい。
例えば、第1気体(空気)の酸素濃度を21%、第2気体(酸素)の酸素濃度を99%、および第3気体(窒素)の酸素濃度を1%とし、チャンバ84の内部容量を10Lとする。目標酸素濃度が第1気体の酸素濃度より高い場合、制御部10は、図2(a)に示すように、第1流路81および第2流路82の制御弁(81a、82a)を制御し、チャンバ84内で第1気体と第2気体とを混合させて目標酸素濃度の気体を生成する。このとき、第3流路83の制御弁83aを閉じた状態にしておく。一例として、第1気体の酸素濃度より高い目標酸素濃度30%の気体を生成する場合、制御部10は8.85Lの第1気体と1.15Lの第2気体とがチャンバ84内に供給されるように、第1流路81および第2流路82の制御弁(81a、82a)を制御する。
一方、目標酸素濃度が第1気体の酸素濃度より低い場合、制御部10は、図2(b)に示すように、第1流路81および第3流路83の制御弁(81a、83a)を制御し、チャンバ84内で第1気体と第3気体とを混合させて目標酸素濃度の気体を生成する。このとき、第2流路82の制御弁82aを閉じた状態にしておく。一例として、第1気体の酸素濃度より低い目標酸素濃度10%の気体を生成する場合、制御部10は4.5Lの第1気体と5.5Lの第3気体とがチャンバ84内に供給されるように、第1流路81および第3流路83の制御弁(81a、83a)を制御する。
このように第1気体を基準として目標酸素濃度の気体を生成することにより、酸素濃度差が大きい第2気体と第3気体とを混合させて目標酸素濃度の気体を生成するよりも、混合気体の酸素濃度が安定するまでに要する時間を短縮することができる。また、一般に、空気は、酸素ガスや窒素ガスに比べて安価である。そのため、酸素ガスと窒素ガスとを混合させて目標酸素濃度の気体を生成するより、空気を基準として目標酸素濃度の気体を生成する方がコストの点で有利になりうる。
[実施例2]
実施例1では、空気(酸素濃度21%)を第1気体として用いたが、実施例2では、空気とは異なる酸素濃度を有する気体を第1気体として用いる例について説明する。実施例2では、第1気体の酸素濃度を50%、第2気体(酸素ガス)の酸素濃度を99%、および第3気体(窒素ガス)の酸素濃度を1%とし、チャンバ84の内部容量を10Lとする。
例えば、第1気体の酸素濃度より高い目標酸素濃度60%の気体を生成する場合、制御部10は、7.95Lの第1気体と2.05Lの第2気体とがチャンバ84内に供給されるように、第1流路81および第3流路83の制御弁(81a、83a)を制御する。一方、第1気体の酸素濃度より低い目標酸素濃度40%の気体を生成する場合、制御部10は、7.95Lの第1気体と2.05Lの第3気体とがチャンバ84内に供給されるように、第1流路81および第3流路83の制御弁(81a、83a)を制御する。
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態の露光装置について説明する。本実施形態の露光装置の構成は、第1実施形態と同様である。
露光装置では、一般に、投影光学系4の光学性能が、投影光学系4(最終面)と基板6との間の局所空間(露光空間)の屈折率の影響を大きく受ける。気体の屈折率は、気体の温度および湿度により変化するため、気体の温度および湿度の変化を小さくすることにより、投影光学系4の光学性能を所望の状態にして露光処理を行うことができる。
例えば、図3(a)は、供給部8によって目標酸素濃度の気体を露光空間20に供給した場合における投影光学系4の結像位置4aを示す図である。露光装置100では、図3(a)に示すように、基板6の表面位置(Z方向)を投影光学系4の結像位置4aに合わせた状態で露光処理が行われる。一方で、図3(b)は、図3(a)の状態に対し、供給部8によって露光空間20に供給される気体の酸素濃度は同じであるが、当該気体の温度および湿度が異なる場合における投影光学系4の結像位置4aを示す図である。露光空間20に供給される気体の温度および湿度が図3(a)の状態に対して異なると、露光空間20の屈折率が変化して投影光学系4の結像位置4aが変わり、図3(b)に示すように、基板6の表面位置が投影光学系4の結像位置4aからずれうる。
そこで、本実施形態の露光装置では、第1気体、第2気体および第3気体が互いに異なる温度に予め調整されており、混合気体が目標酸素濃度および目標温度に近づくように、それらの気体を混合させる。即ち、第1気体、第2気体および第3気体のうち少なくとも2つの混合により混合気体の温度を調整する。目標温度は、例えば、投影光学系4が配置されている雰囲気の温度(チャンバ11の内部雰囲気の温度)を含みうる。本実施形態では、第1気体、第2気体および第3気体が互いに異なる温度に予め調整されている例を説明するが、それに限られず、それらの気体が互いに異なる湿度に予め調整されていてもよい。この場合、混合気体が目標湿度になるように、それらの気体を混合させる。
例えば、第1気体(空気)の酸素濃度を21%、第2気体(酸素ガス)の酸素濃度を99%、および第3気体(窒素ガス)の酸素濃度を1%とし、チャンバ84の内部容量を10Lとする。そして、第1気体の温度が20℃、第2気体の温度が25℃、および第3気体の温度が15℃に予め調整されており、目標酸素濃度30%の気体を生成する場合を想定する。目標酸素濃度30%の気体を生成する1つの方法として、8.85Lの第1気体と1.15Lの第2気体とを混合させる方法があり、該方法では、混合気体の温度を20.6℃にすることができる。また、目標酸素濃度30%の気体を生成する他の方法として、2.96Lの第2気体と7.04Lの第3気体を混合させる方法があり、該方法では、混合気体の温度を18℃にすることができる。更に、目標酸素濃度30%の気体を生成する他の方法として、5Lの第1気体と1.94Lの第2気体と3.06Lの第3気体とを混合させる方法があり、該方法では、混合気体の温度を19.4℃にすることができる。このように、互いに異なる温度に設定された第1気体、第2気体および第3気体の混合比率を変えることにより、所望の酸素濃度および所望の温度を有する気体を生成することができる。
<第3実施形態>
本発明に係る第3実施形態の露光装置100’について、図4を参照しながら説明する。図4は、第3実施形態の露光装置100’の構成を示す概略図である。第3実施形態の露光装置100’は、第1実施形態の露光装置100と比べて供給部8の構成が異なり、第2流路82と第3流路83とが接続された箇所の下流側において第1流路81が接続されている。即ち、第2流路82および第3流路83のうちの一方に、第2流路82および第3流路83のうちの他方と第1流路81とが順次接続されている。ここで、第1流路81、第2流路82および第3流路83の接続構成は、図4に示す構成に限られるものではなく、第1流路81と第2流路82と第3流路83とのうちの1つに他の2つが順次接続された構成であればよい。また、供給部8の構成以外は第1実施形態の露光装置100と同様である。
第3実施形態の供給部8は、空気を含む第1気体が供給される第1流路81、第1気体より酸素濃度が高い第2気体が供給される第2流路82、および第1気体より酸素濃度が低い第3気体が供給される第3流路83を有する。第2流路82および第3流路83には、それぞれ制御弁82a、83aが設けられる。また、供給部8は、第1調整部86、第2調整部87、および温度調整部88を含みうる。第1調整部86は、第2流路82と第3流路83とが接続された箇所の下流側に配置され、第2流路82から供給された第2気体または第3流路83から供給された第3気体の流量(流速)を調整する。第2調整部87は、第1流路81が接続された箇所の下流側に配置され、第1調整部86から供給された気体(第2気体または第3気体)と第1気体との混合気体の流量(流速)を調整する。これら第1調整部86および第2調整部87により、目標酸素濃度の気体が生成される。第1調整部86および第2調整部87はそれぞれ、例えばマスフローメータなどによって構成されうる。
温度調整部88は、露光室を規定するチャンバ11の内部(投影光学系4が配置されている雰囲気中)に配置され、第2調整部87から供給された気体の温度を、該チャンバ11の内部雰囲気の温度に調整する。温度調整部88は、例えば、第2調整部87から供給された混合気体(目標酸素濃度の気体)が通過する第4流路88a(配管)を有しており、第4流路88aの外側表面はチャンバ11の内部雰囲気に曝されている。そのため、温度調整部88は、第2調整部87から供給された混合気体が第4流路88aを通過することにより、当該混合気体をチャンバ11の内部の温度に調整する(なじませる)ことができる。このように供給部8を構成することにより、露光空間に対して温度差の小さい目標酸素濃度の気体を当該露光空間に供給することができる。ここで、温度調整部88において、混合気体をチャンバ11の内部の温度に効率よく調整するには、例えば図5に示すように第4流路88aを螺旋状に形成するとよい。また、温度調整部88は、本実施形態に限られず、第1実施形態および第2実施形態にも適用されうる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、上記の露光装置を用いて基板(に塗布された感光剤)にパターン(潜像)を形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で露光(パターンを形成された)基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他に、周知の加工の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含みうる。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1:マスク、2:照明光学系、3:マスクステージ、4:投影光学系、5:レジスト、6:基板、7:基板ステージ、8:供給部、81:第1流路、82:第2流路、83:第3流路、10:制御部、100:露光装置

Claims (17)

  1. 基板を露光する露光装置であって、
    記基板上の空間の酸素濃度を調整するために気体を供給する供給部を有し、
    前記空間の酸素濃度を空気の酸素濃度より高い第1酸素濃度に調整して基板を露光すること、及び、前記空間の酸素濃度を空気の酸素濃度より低い第2酸素濃度に調整して基板を露光すること、が可能であり、
    前記供給部は、
    前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、空気を含む第1気体空気より酸素濃度が高い第2気体を、前記空間に供給し
    前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記空気を含む第1気体空気より酸素濃度が低い第3気体を、前記空間に供給することを特徴とする露光装置。
  2. 前記供給部は、前記空気を含む第1気体が供給される第1流路と、前記第2気体が供給される第2流路と、前記第3気体が供給される第3流路と、を有し、
    前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記第1流路から前記第1気体を、前記第2流路から前記第2気体を、前記空間に供給し、
    前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記第1流路から前記第1気体を、前記第3流路から前記第3気体を、前記空間に供給することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記供給部は、前記第2流路及び前記第3流路のそれぞれに設けられた制御弁を有し、
    記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記第3流路の制御弁を閉じ、
    前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記第2流路の制御弁を閉じるように制御する、ことを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  4. 前記供給部は、前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記第1気体と前記第2気体とを混合した混合気体を前記空間に供給することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記供給部は、前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記第1気体と前記第3気体とを混合した混合気体を前記空間に供給することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記供給部は、前記第1流路と前記第2流路と前記第3流路とが接続されたチャンバを有し、
    前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記チャンバの内部で前記第1気体と前記第2気体とを混合した混合気体を生成し、
    前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記チャンバの内部で前記第1気体と前記第3気体とを混合した混合気体を生成し、
    前記チャンバの内部で生成された前記混合気体を前記空間に供給することを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  7. 前記供給部は、前記第2流路と前記第3流路とのうちの一方に、前記第2流路と前記第3流路とのうちの他方が接続された後、前記第1流路が接続され、前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記第1気体と前記第2気体とを混合した混合気体が生成され、記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記第1気体と前記第3気体とを混合した混合気体が生成され、生成された前記混合気体を前記空間に供給することを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  8. 前記第1流路と前記第2流路と前記第3流路とのうちの1つに他の2つが順次接続され、前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記第1気体と前記第2気体とを混合した混合気体が生成され、記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記第1気体と前記第3気体とを混合した混合気体が生成され、生成された前記混合気体を前記空間に供給することを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  9. 前記供給部は、前記混合気体の温度を調整する調整部を含むことを特徴とする請求項乃至のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記調整部は、前記混合気体が通過する第4流路を有することを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  11. 前記第4流路は、螺旋状に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記第1気体と前記第2気体と前記第3気体とは、互いに異なる温度に調整されており、
    前記供給部は、気体の混合により前記混合気体の温度を調整することを特徴とする請求項又はに記載の露光装置。
  13. 記空間の目標酸素濃度を、前記第1気体の酸素濃度より高い第1酸素濃度と前記第1気体の酸素濃度より低い第2酸素濃度に設定することが可能であり、設定された酸素濃度に基づいて前記供給部を制御する制御部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記空間の酸素濃度を前記第1酸素濃度に調整する場合、前記目標酸素濃度を前記第1酸素濃度に設定し、
    前記空間の酸素濃度を前記第2酸素濃度に調整する場合、前記目標酸素濃度を前記第2酸素濃度に設定する、ことを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  14. 前記基板は、感光剤を含むことを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  15. 請求項1乃至14のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光された前記基板を現像する工程と、
    を含み、現像された基板を加工することにより物品を得ることを特徴とする物品の製造方法。
  16. 基板を露光する露光方法であって、
    気体を供給する供給部を有する露光装置を用いて前記基板上の空間の酸素濃度を調整して、基板を露光する工程を有し、
    前記工程は、
    前記供給部を用いて空気を含む第1気体と空気より酸素濃度が高い第2気体を前記空間に供給することによって前記空間の酸素濃度を空気の酸素濃度より高い第1酸素濃度に調整して、基板を露光する工程と、
    前記供給部を用いて前記空気を含む第1気体と空気より酸素濃度が低い第3気体を前記空間に供給することによって前記空間の酸素濃度を空気の酸素濃度より低い第2酸素濃度に調整して、基板を露光する工程とを含む、
    ことを特徴とする露光方法。
  17. 請求項16に記載の露光方法により基板を露光する工程と、
    露光された前記基板を現像する工程と、を含み、
    現像された基板を加工することにより物品を得ることを特徴とする物品の製造方法。
JP2018096502A 2018-05-18 2018-05-18 露光装置、露光方法、および物品の製造方法 Active JP6603751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096502A JP6603751B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 露光装置、露光方法、および物品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096502A JP6603751B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 露光装置、露光方法、および物品の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016225374A Division JP6343326B2 (ja) 2016-11-18 2016-11-18 露光装置、および物品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018163355A JP2018163355A (ja) 2018-10-18
JP6603751B2 true JP6603751B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=63861096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096502A Active JP6603751B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 露光装置、露光方法、および物品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6603751B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7278836B2 (ja) * 2019-03-29 2023-05-22 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法、および物品の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11312633A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Nikon Corp ガス温度調整装置および露光装置
JP2001118783A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Nikon Corp 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP3711083B2 (ja) * 2002-04-12 2005-10-26 株式会社東芝 パターン形成方法
US7476491B2 (en) * 2004-09-15 2009-01-13 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus, gas supply system, method for purging, and device manufacturing method and device manufactured thereby
US20090191482A1 (en) * 2008-01-30 2009-07-30 E.I. Du Pont De Nemours And Company Device and method for preparing relief printing form
JP2009267200A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Canon Inc 露光装置及びデバイス製造方法
WO2010013671A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 株式会社ニコン 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP5448724B2 (ja) * 2009-10-29 2014-03-19 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイスの製造方法
JP6492511B2 (ja) * 2014-10-08 2019-04-03 ウシオ電機株式会社 パターン形成体の製造方法及び光照射装置
JP6343326B2 (ja) * 2016-11-18 2018-06-13 キヤノン株式会社 露光装置、および物品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018163355A (ja) 2018-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9250541B2 (en) Exposure apparatus and device fabrication method
KR100847633B1 (ko) 노광 장치에 있어서의 노광량 및 포커스 위치를 산출하는방법 및 프로그램, 그리고 디바이스의 제조방법
KR102269301B1 (ko) 리소그래피 방법 및 리소그래피 장치
JP6343326B2 (ja) 露光装置、および物品の製造方法
JP2010287890A (ja) リソグラフィ方法及びリソグラフィ装置
US9280050B2 (en) Exposure apparatus and method of device fabrication
JP6603751B2 (ja) 露光装置、露光方法、および物品の製造方法
JP2011096859A (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
US20060001846A1 (en) Exposure system and method for manufacturing semiconductor device
JP4580915B2 (ja) リソグラフィ装置及びデバイス製造装置の内部空間調整方法
CN109643069A (zh) 照明光学系统、光刻装置以及物品制造方法
CN111090216A (zh) 确定引入光刻掩模基板中的多个像素的位置的方法和装置
JP2005322930A (ja) リソグラフィプロジェクタにおけるダイナミック用量適合を行う方法およびリソグラフィプロジェクタ
JP2008171974A (ja) 光量調整装置、露光装置およびデバイス製造方法
TWI706850B (zh) 曝光裝置、壓印裝置及物品之製造方法
WO2012060410A1 (ja) 液体供給装置、液体供給方法、管理装置、管理方法、露光装置、露光方法、デバイス製造システム、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体
KR102720095B1 (ko) 노광장치, 및 물품 제조방법
TWI803747B (zh) 曝光裝置、及物品製造方法
JP7152876B2 (ja) 露光装置及び物品の製造方法
JP5306414B2 (ja) 流体供給システム、リソグラフィ装置、流体流量の変更方法及びデバイス製造方法
NL2007477A (en) Method of optimizing a lithographic process, device manufacturing method, lithographic apparatus, computer program product and simulation apparatus.
JP2009043810A (ja) 露光装置
JP2006303295A (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
JP2010103527A (ja) リソグラフィ方法、装置およびコントローラ
JP2021067733A (ja) 露光装置、および物品製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20190322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191011

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6603751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151