JP2021067733A - 露光装置、および物品製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原版の周囲に形成されたパージ空間におけるパージガスの気密性の維持とスループットの両立に有利な露光装置を提供する。【解決手段】露光装置は、原版Mを保持して移動するステージ1と、ステージに形成されている原版の収容部の走査露光中の移動範囲を上方から覆うように配置された第1部材12と、第1部材より下方の原版の周囲の空間における空気と置換するためのガスを供給する供給部とを有する。第1部材には、この第1部材の上方に配置された計測部3からの計測光が通過する、上面と下面とを連通する孔13が形成されている。ステージの第1部材と対向する面には、凹部14が形成されている。また、原版が孔から遠ざかる向きへのステージの走査駆動によってステージが駆動範囲の端にあるときに、孔と原版との間の空気の流路の途中に凹部が位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置、および物品製造方法に関する。
液晶パネルや半導体デバイスの製造工程(リソグラフィ工程)で用いられる装置の1つとして、照明光学系により照明された原版のパターンを基板上に投影して該基板を露光する露光装置がある。露光装置で用いられる原版(マスク、レチクル)は、例えば、原版の周囲に存在する雰囲気中の酸や塩基、有機不純物と反応することによって曇ることが知られている。また、原版の曇りは、雰囲気中の水分によって加速されることも知られている。原版の曇りが生じると、露光量不足などが生じ、原版のパターンを基板上に精度よく転写することが困難になりうる。そのため、露光装置では、原版が配置されている空間を不純物や湿度が調整(低減)されたパージガスで充満させることが行われる。特許文献1および特許文献2には、原版を保持する原版ステージの可動領域の上をプレートで覆い、不純物や湿度を低減したパージガスをプレート下の内部空間に供給する構成が提案されている。
特開2015−228519号公報 特開2012−28531号公報
原版のパターンを基板上の狙った位置に正確に露光するためには、原版の正確な配置位置情報が必要である。しかし、原版の配置位置情報は、パージ空間外に設けられた位置計測器によって得ることができるものである。そのため、パージ空間を形成するために原版の周りをプレートで覆ってしまうと、位置計測器による原版の位置計測が困難となりうる。
特許文献1の構成では、パージ空間外にある位置計測器で原版を計測するためには、原版ステージの移動範囲を大きくし、原版ステージをパージ空間(すなわちプレート)の外側へ移動する必要がある。そのような移動を行うと、パージ空間におけるパージガスの気密性が低下してしまうことに加え、原版ステージの移動量が増える分、スループットの低下や露光装置のサイズの増大が避けられない。
特許文献2の構成によれば、天板に設けられた開閉可能なシャッタを利用して原版の位置計測を行うようにすれば、原版ステージの移動量の増加を抑えることが可能になる。しかし、シャッタの開閉によりパージ空間におけるパージガスの気密性が低下してしまうことや、シャッタの開閉動作によるスループットの低下が避けられない。
本発明は、例えば、原版の周囲に形成されたパージ空間におけるパージガスの気密性の維持とスループットの両立に有利な露光装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、原版と基板とを走査しながら前記基板を露光する露光装置であって、前記原版を保持して移動するステージと、前記ステージに形成されている前記原版の収容部の前記走査露光中の移動範囲を上方から覆うように配置された第1部材と、前記第1部材より下方の前記原版の周囲の空間における空気と置換するためのガスを供給する供給部と、を有し、前記第1部材には、前記第1部材の上方に配置された計測部からの計測光が通過する、上面と下面とを連通する孔が形成されており、前記ステージの前記第1部材と対向する面には、凹部が形成されており、前記原版が前記孔から遠ざかる向きへの前記ステージの走査駆動によって前記ステージが駆動範囲の端にあるときに、前記孔と前記原版との間の空気の流路の途中に前記凹部が位置している、ことを特徴とする露光装置が提供される。
本発明によれば、例えば、原版の周囲に形成されたパージ空間におけるパージガスの気密性の維持とスループットの両立に有利な露光装置を提供することができる。
実施形態における露光装置の構成を示す図。 原版ステージの周りの詳細な構成を示す図。 走査露光時にパージ空間におけるパージガスの気密性が維持されることを説明する図。 第1部材に形成される孔および原版ステージに形成される凹部の例を示す図。 第1部材に形成される孔の開口部の形状の例を示す図。 実施形態における露光装置の構成を示す図。 実施形態における露光装置の構成を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、実施形態における露光装置の構成を示す図である。本明細書および図面において、水平面をXY平面とするXYZ座標系において方向が示される。一般には、被露光対象である基板Wは、その表面が水平面(XY平面)と平行になるように基板ステージ5の上に置かれる。よって以下では、基板Wの表面に沿う平面内で互いに直交する方向をX軸およびY軸とし、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とする。この場合、照明光学系2から射出されて原版Mに入射する光の光軸の方向はZ軸方向に平行な方向になる。また、以下では、XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向という。
実施形態における露光装置は、原版と基板とを走査しながら基板を走査露光することで、原版のパターンを基板上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置である。このような露光装置は、走査露光装置やスキャナとも呼ばれる。図1において、原版Mは、例えば石英製のマスク(レチクル)である。原版Mには、基板Wにおける複数のショット領域の各々に転写されるべき回路パターンが形成されている。基板Wは、フォトレジストが塗布されたウエハである。基板Wには、例えば単結晶シリコン基板等が用いられうる。
露光装置は、照明光学系2と、原版Mを保持して移動可能な原版ステージ1と、投影光学系4と、基板Wを保持して移動可能な基板ステージ5と、制御部7とを含みうる。制御部7は、例えばCPUやメモリを有するコンピュータによって構成されうる。制御部7は、露光装置内の各部に電気的に接続され、装置全体の動作を統括して制御する。
照明光学系2は、水銀ランプ、ArFエキシマレーザ、KrFエキシマレーザなどの光源6から射出された光を、例えば帯状や円弧状のスリット光に整形し、そのスリット光で原版Mの一部を照明する。原版Mの一部を透過した光は、原版Mの一部のパターンを反映したパターン光として投影光学系4に入射する。投影光学系4は、所定の投影倍率を有し、パターン光により原版Mのパターンを基板Wの上(具体的には、基板Wの上のレジスト)に投影する。原版Mおよび基板Wは、原版ステージ1および基板ステージ5によってそれぞれ保持されており、投影光学系4を介して光学的に共役な位置(投影光学系4の物体面および像面)にそれぞれ配置される。
制御部7は、原版ステージ1と基板ステージ5とを、投影光学系4の投影倍率に応じた速度比で相対的に走査する。本実施形態では、原版Mおよび基板Wの走査方向をY方向とする。走査露光によって、原版Mのパターンが基板W上に転写される。
原版ステージ1の上方で、原版ステージ1の走査駆動の範囲外の位置には、原版Mの位置を計測する計測部3と、原版の交換を行うためのレチクルチェンジャ8が設けられている。したがって、原版ステージ1は、走査駆動範囲を超えて、計測部3による計測位置およびレチクルチェンジャ8による原版の受け渡し位置まで原版を搬送することが可能な可動ストロークをもつ。
図2は、原版ステージ1の周りの構成を詳細に示す図である。図2において、照明光学系2(の照明光の射出部)の周囲および投影光学系4の周囲にはそれぞれ、1つ以上のガス供給部16が形成されている。ガス供給部16には不図示のパージガス供給装置が配管を介して接続されている。パージガス供給装置によって、ガス供給部16から、パージガス15が原版Mの周りの空間が陽圧となるように供給される。パージガス15が供給されると、後述する第1部材12より下方の原版Mの周囲の空間における空気がパージガス15で置換される。パージガス15は、原版の曇りを防ぐために不純物や湿度が調整(低減)されたガスである。パージガス15は、例えば、クリーンエアー、クリーンドライエアー、窒素ガス等の少なくともいずれを含むガスでありうる。
第1部材12は、原版Mの周囲の空間におけるパージガスの気密性を高めるため、原版1に形成されている原版Mの収容部P1の走査露光中の移動範囲を上方から覆うように配置される。第1部材12は例えば照明光学系2に取り付けられる。図2の例では、第1部材12は、照明光学系2の照明光の射出部の側面を取り囲むように配置される。原版Mの周囲の空間におけるパージガスの気密性を更に高めるため、原版ステージ1に形成されている、原版Mを透過した光が通過する開口部P2の走査露光中の移動範囲を下方から覆うように、第2部材17も配置される。第2部材17は例えば投影光学系4に取り付けられる。図2の例では、第2部材17は、投影光学系4のパターン光の入射部の側面を取り囲むように配置される。原版ステージ1の上面1aと第1部材12との間には微小な隙間が設けられている。同様に、原版ステージの下面1bと第2部材17との間にも微小な隙間が設けられている。したがって、原版ステージ1は、第1部材12と第2部材17とによってパージガス15の気密性が保たれた空間内をY方向に移動しうる。
計測部3は、計測光を照射する投光器3aと、投光器3aからの計測光を受光する受光器3bと有する。図2の例では、投光器3aは、第1部材12の上方に配置され、受光器3bは、投影光学系4の側方、投光器3aの直下の位置に配置される。受光器3bは、第2部材17によって支持されてもよい。
第1部材12には、上面と下面とを連通する孔13が形成されている。孔13は、投光器3aと受光器3bとを結ぶ計測光を通過させることができるように形成される。孔13の形状は、丸であってもよいし多角形であってもよい。図2に示されている原版ステージ1の位置は、原版Mの位置を計測部3によって計測可能な位置である。この位置で、投光器3aから計測光が出射され、計測光は孔13を通り、原版Mと原版ステージ1に照射される。原版Mと原版ステージ1にはマークが配置されており、計測光によって照明されたマークが受光器3bに投影されることによって、原版Mの位置計測が行われる。ただし計測方法はこの方法に限定されるものではない。また、原版ステージ1に原版Mとは別のプレートを配置して、原版ステージ1の位置情報やプレートの位置情報を得る場合に、孔13が利用されてもよい。また、投光器3aと受光器3bの位置が入れ替わってもよい。
原版Mの位置計測を行っている間の原版Mの静止状態、または原版Mの低速移動状態においては、パージ空間は、パージガス15により陽圧が維持されることで成り立つ。パージ空間の陽圧を保ちやすくするため、孔13は、計測部3の計測光の径よりも大きい限りにおいてなるべく小さい方がよい。
原版ステージ1の第1部材12と対向する上面1aには、凹部14が形成されている。この凹部14は、走査露光時に孔13から流入した空気を溜め込んで空気がパージ空間に入り込むのを防ぐ役割を果たすものである。以下、この凹部14によって走査露光時にパージ空間におけるパージガスの気密性が維持されることを、図3を参照して説明する。
図3(a)は、原版ステージ1が往復駆動する一方の端部にいる状態から、原版ステージ1が、移動方向V(Y方向)、加速度Aで移動する状態を示している。図3(a)の状態では、パージ空間を崩す要因となる周囲空気Gが原版Mの周りに入り込もうとするが、パージ空間はパージガス15によって陽圧に保たれることで防がれる。
続いて、図3(b)に示す位置に原版ステージ1が移動する。このときの移動は概ね等速移動である。このとき、周囲空気Gは、孔13を通り、原版ステージ1の上面1aと第1部材12との間の空間に引き込まれるが、この状態では、周囲空気Gが、原版Mの周りには到達し得ない。
さらに、図3(c)に示す位置に、原版ステージ1が、加速度Aの向きを変えて減速して移動すると、周囲空気Gは、原版Mに近づくように移動してくる。
そして、図3(d)に示すように、原版ステージ1が走査駆動によって駆動範囲の端で折り返す移動をすると、周囲空気Gは、さらに原版Mに近づくように移動する。しかし、凹部14があるため、周囲空気Gは凹部14に入り込む。これにより、周囲空気Gが原版Mの周りに到達することが防止される。
図3(d)は、原版Mが孔13から遠ざかる向きへの原版ステージ1の走査駆動によって原版ステージ1が駆動範囲の端にある状態で、孔13と原版Mとの間の気体の流路の途中に凹部14が位置していることを示している。このような位置関係になるように凹部14が形成される場合に、凹部14が、走査露光時に孔13から流入した空気を溜め込んで空気がパージ空間に入り込むのを防ぐ役割を果たすことができる。図3(c)に示される加速度Aの向きが変わる前(すなわち等速から減速に変わる前)に、孔13と原版Mとの間の気体の流路の途中に凹部14が位置するようになっていれば、より効果的である。
図4および図5を参照して、孔13および凹部14の形状について説明する。図4(a)は、図3(b)と同じ状態を示している。図4(b)は、図4(a)の状態における第1部材12をZ方向から見た図である。図4(c)および図4(d)は、図4(a)の状態における原版ステージ1の上面1aをZ方向から見た図である。
孔13は、第1部材12に対してなるべく小さい径で形成され、図4(b)に示すように、複数設けてもよい。例えば、孔13は、計測部3の計測光を通す最小限の穴径とされ、計測部3の個数分の孔13が設けられるとよい。図4(b)は、2個の計測部3に対応して、2個の孔13が形成されている場合を示している。また、計測部3の個数分の孔でなく、複数の計測部3それぞれの計測光を通す大きさの1つの孔13が形成されてもよい。その場合でも、凹部14を設けることにより、効果を著しく低下させないように対応することが可能である。
原版ステージ1側に形成される凹部14は、例えば、図4(c)および図4(d)に示されるように、孔13よりも大きな開口面積をもつ。凹部14の開口面積が孔13の開口面積よりも大きいことにより、孔13から入り込んだ周囲空気Gが広がりながら原版Mに向かう経路をカバーする領域が広がる。
また、図4(c)および図4(d)に示されるように、凹部14は、繋がっていても分割されていても構わない。また、図4(c)および図4(d)においては、凹部14は角形状で示されているが、曲率をもつ形状であっても構わない。
さらに、孔13を側面から見た場合、図5に示すように、孔13の開口部には、第1部材12から上方に突出する突出壁12aが形成されてもよい。突出壁12aが形成されることによりコンダクタンスを小さくすることができ孔13に入り込む周囲空気Gの量の低減に役立つ。
以上説明した第1実施形態によれば、原版Mの周りにパージ空間を効率的に形成するための第1部材12に、計測部3による計測を行うための孔13が形成される。そのため、計測部3による計測を行うための原版ステージ1の移動量を従来より小さくすることができる。これにより、スループットの低下が抑えられる。
また、原版ステージ1の第1部材12と対向する面には凹部14が形成されているため、走査露光中に孔13から流入した空気は、原版Mの周りのパージ空間に入り込む前に凹部14に受容される。これにより、パージ空間におけるパージガスの気密性が維持される。
よって、上述の第1実施形態によれば、原版の周囲に形成されたパージ空間におけるパージガスの気密性の維持とスループットの両立に有利な露光装置が提供される。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態における露光装置の構成を示す図である。なお、以下の説明で特に言及されていない箇所については、第1実施形態と同様である。第2実施形態は、原版ステージ1まわりの雰囲気を空調する場合において、孔13の有効な配置方法を示す。
図6において、原版ステージ1の位置制御を行うために、原版ステージ1のまわりに位置計測器21が配置されている。また、位置計測器21の計測光路22の雰囲気を安定化させるために空調が行われる。空調には、温度および湿度が一定範囲内で調整された気体が用いられる。空調は、図6に示すように、気体供給部9より一方向に気体10が流される。気体10による気流は、原版ステージ1の移動方向Vと同じ方向である。
本実施形態において、気体10によって形成される第1部材と原版ステージ1との間の気流に関して、照明光学系2の照明光の射出部よりも下流に、孔13が形成される。気体10の気流がある中で原版ステージ1が往復駆動すると、原版ステージ1の上面1aと第1部材12との間から原版Mのパージ空間へ入り込もうとする気体10の量は、下流側の方が上流側より少なくなる。気体10が入り込む量が少なくなった分、孔13から入り込む気体10の余裕が生じるため、パージ空間を維持する上で有利になる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態における露光装置の構成を示す図である。なお、以下の説明で特に言及されていない箇所については、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。第3実施形態では、図7(b)に示すように、第1部材12に、原版交換用の開口部を開閉するシャッタ23が形成されている。シャッタ23は、レチクルチェンジャ8によって原版を交換する際に開状態とされる。
図7(a)に示すように、計測部3の計測光の光路上にレチクルチェンジャ8が位置するためその光路上にシャッタ23がある場合に、シャッタ23に孔13を形成することができる。孔13の位置は、シャッタ23が閉じている状態で計測部3が有効になる位置とすることで、シャッタ23を開くことなく原版Mの位置計測が可能となる。シャッタ23のように高速で駆動する機構の場合、そこにガラスのような破損しやすい部材を用いることは困難である。これに対し本実施形態によれば、シャッタ23に孔13が形成されることにより、そのような問題を発生させずに対応することができる。
図7(b)には、シャッタ23の開閉方向SVがX方向であるように描かれているが、これに限定されない。例えば、シャッタ23の開閉方向SVはY方向であってもよいし、Z軸周りの回転方向であってもよい。
以上説明した第3実施形態によれば、シャッタ23に孔13が形成されているため、シャッタ23を閉状態にしたまま計測部3による計測を行うことができる。これにより、パージ空間におけるパージガスの気密性が維持され、かつ、スループットの低下を抑えることができる。
なお、以上の実施形態では、第1部材12に孔13が形成される構成例を示したが、第2部材17に孔13が形成される構成もありうる。この場合、具体的には、第2部材17の下方に計測部3(の投光器3a)が配置される。第2部材17に、計測部3からの計測光が通過する、上面と下面とを連通する孔13が形成される。また、この場合、原版ステージ1の、第2部材17と対向する面に凹部14が形成される。そして、原版Mが孔13から遠ざかる向きへの原版ステージ1の走査駆動によって原版ステージ1が駆動範囲の端にあるときに、孔13と原版Mとの間の空気の流路の途中に凹部14が位置するように、凹部14が形成される。
以上説明した種々の実施形態によれば、例えば、原版の周囲に形成されたパージ空間におけるパージガスの気密性の維持とスループットの両立に有利な露光装置を提供することができる。
<物品製造方法の実施形態>
本発明の実施形態に係る物品製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:原版ステージ、2:照明光学系、3:計測部、12:第1部材、14:凹部、17:第2部材

Claims (9)

  1. 原版と基板とを走査しながら前記基板を走査露光する露光装置であって、
    前記原版を保持して移動するステージと、
    前記ステージに形成されている前記原版の収容部の前記走査露光中の移動範囲を上方から覆うように配置された第1部材と、
    前記第1部材より下方の前記原版の周囲の空間における空気と置換するためのガスを供給する供給部と、
    を有し、
    前記第1部材には、前記第1部材の上方に配置された計測部からの計測光が通過する、上面と下面とを連通する孔が形成されており、
    前記ステージの前記第1部材と対向する面には、凹部が形成されており、
    前記原版が前記孔から遠ざかる向きへの前記ステージの走査駆動によって前記ステージが駆動範囲の端にあるときに、前記孔と前記原版との間の空気の流路の途中に前記凹部が位置している、ことを特徴とする露光装置。
  2. 前記ステージに形成されている前記原版を透過した光が通過する開口部の前記走査露光中の移動範囲を下方から覆うように配置された第2部材を更に有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記ステージによって保持された前記原版を照明する照明光学系と、
    前記照明光学系によって照明された前記原版のパターンを前記基板に投影する投影光学系と、
    を更に有し、
    前記第1部材は前記照明光学系に取り付けられ、前記第2部材は前記投影光学系に取り付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記凹部の開口面積は前記孔の開口面積より大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記孔の開口部には、前記第1部材から上方に突出する突出壁が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記第1部材と前記ステージとの間の気流に関して、前記孔は、前記第1部材の前記照明光学系より下流の位置に形成されることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  7. 前記第1部材に形成された原版交換用の開口部を開閉するシャッタを有し、前記シャッタに前記孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 原版と基板とを走査しながら前記基板を走査露光する露光装置であって、
    前記原版を保持して移動するステージと、
    前記ステージに形成されている前記原版を透過した光が通過する開口部の前記走査露光中の移動範囲を下方から覆うように配置された第2部材と、
    前記第2部材より上方の前記原版の周囲の空間における空気と置換するためのガスを供給する供給部と、
    を有し、
    前記第2部材には、前記第2部材の下方に配置された計測部からの計測光が通過する、上面と下面とを連通する孔が形成されており、
    前記ステージの前記第2部材と対向する面には、凹部が形成されており、
    前記原版が前記孔から遠ざかる向きへの前記ステージの走査駆動によって前記ステージが駆動範囲の端にあるときに、前記孔と前記原版との間の空気の流路の途中に前記凹部が位置している、ことを特徴とする露光装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記露光された基板を現像する工程と、
    を含み、前記現像された基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
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JP2012209555A (ja) * 2011-03-28 2012-10-25 Asml Holding Nv リソグラフィ装置、及びデバイス製造方法
JP2016508236A (ja) * 2013-02-20 2016-03-17 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. レチクルステージ環境におけるガス流れ最適化

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