JP6601083B2 - シート - Google Patents

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Description

本発明は、耐熱性に優れた成形体を得るために好適なシートに関する。
飽和ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステル樹脂は、繊維を初めとしてシート、フィルム用ポリマーとして広く使用されているが、その優れた耐薬品性及び低ガス透過性を生かして炭酸飲料、ジュース、ビール等飲料用ボトル、化粧品容器、食品用トレーなどにも応用されるようになってきた。中でもA−PETと呼ばれる非晶状態のポリエステルシートは、その優れたリサイクル性、低公害性、食品安全性が注目され近年塩化ビニールやポリスチレンに替わる包装素材として急速に使用量が増大している。このポリエステルシートは、熱成形により食品、薬品の容器や雑貨のブリスターパックとして使われるほか、その優れた透明性を生かして化粧品や電気機器等を入れるクリヤーケースとして用いられている。しかしながら、A−PETは、ガラス転移温度が低いため、耐熱性に劣り、例えば電子レンジで使用するような耐熱容器の分野では実用上の使用範囲は大幅に限定されているのが現状である。また、一方で0℃以下の低温で使用する食品容器に関しては、A−PETでは低温衝撃性が劣るために、現在はポリプロピレン(PP)などが使用されている。しかしながら、PPは不透明であり、内容物が確認しにくいことから、透明性が要求されており、透明なPPが開発されようとしている。
このような問題点を解決する手段の一つとして、特許文献1及び特許文献2では、ポリエチレンテレフタレートを主体とする樹脂からなる層の少なくとも片面に耐熱性が良好なポリブチレンテレフタレート主体とする樹脂からなる層を積層した積層フィルムが開示されている。
特開平4−70333号公報 特開2011−194702号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示されている積層フィルムを成形して耐熱性のある成形体を得るには、高温での成形が必要となり、この時に高温領域で成形を行うためにポリエチレンテレフタレートを主体とする樹脂からなる層が結晶化により白化する問題がある。
そこで本発明は、耐熱性に優れる成形体を得るためにシートを高温領域で成形する場合などに昇温効率を向上させたシートを提供することを目的とする。
本発明のシートは、上記課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
(1)熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂を含み、カーボンブラックを質量基準で0.1〜500ppm含み、L値が85以上であり、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBT)を主成分とする層(以下、A層という)、及び、PBT以外のポリエステル樹脂を主成分とする層(以下、B層という)を有し、A層は少なくとも一方の表面に位置し、A層が、カーボンブラックを質量基準で0.1〜500ppm含み、B層中のカーボンブラックの含有量がA層中のカーボンブラックの含有量よりも少ないことを特徴とする、シート
)前記PBT以外のポリエステル樹脂が、共重合ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする、()に記載のシート。
)前記共重合ポリエチレンテレフタレートが、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジメタノール、イソソルビドのうち少なくとも一つの成分を共重合成分として含むことを特徴とする、()に記載のシート
4)(1)〜()のいずれかに記載のシートから得られる成形体。
本発明によれば、耐熱性の成形体を得るためにシートを高温領域で成形する場合などに昇温効率を向上させたシートを提供することが可能である。
本発明のシートは、熱可塑性樹脂及びカーボンブラックを含み、L値が85以上であることを特徴とする
以下、本発明の各要件について説明する。
本発明のシートは熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂を含む限り、本発明で用いられる熱可塑性樹脂は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂の他、ポリエステル系エラストマー、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド樹脂、ポリアミド系エラストマー、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリオレフィン系エラストマー、ポリウレタン、ポリ乳酸などを用いることができる。またこれらの熱可塑性樹脂は、共重合した熱可塑性樹脂としてもよい。さらに上記熱可塑性樹脂は、単一種の熱可塑性樹脂を用いても、複数の熱可塑性樹脂を混合して用いてもよい。
特に本発明のシートを成形体に使用する場合などは、透明性、耐熱性、耐寒性の観点から、熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂用いることが重要である。
ポリエステル樹脂とは、ジカルボン酸成分とグリコール成分とで構成されるポリマーを意味する。
かかるジカルボン酸成分としては、例えば、イソフタル酸成分、テレフタル酸成分、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸成分、2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸成分、ナフタレン−1,5−ジカルボン酸成分、ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボン酸成分、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸成分、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸成分、マロン酸成分、1,1−ジメチルマロン酸成分、コハク酸成分、グルタル酸成分、アジピン酸成分、セバチン酸成分、デカメチレンジカルボン酸成分などを用いることができる。
また、グリコール成分としては、例えば、エチレングリコール成分、テトラメチレングリコール成分、ヘキサメチレングリコール成分、ネオペンチルグリコール成分、1,3−プロパンジオール成分、スピログリコール成分などの脂肪族グリコール成分、シクロヘキサンジメタノール成分などの脂環族グリコール成分、ビスフェノール−A成分、ビスフェノール−S成分などの芳香族グリコール成分といったようなグリコール成分やポリエチレングリコール成分、ポリプロピレングリコール成分、ポリテトラメチレングリコール成分、エチレングリコール−プロピレングリコール共重合体成分等を用いることができる。
ポリエステル樹脂として、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、イソフタレート共重合PET(PET/I)、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合PET(PETG)、スピログリコール共重合PET、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、イソフタレート共重合PBT(PBT/I)、ポリヘキサメチレンテレフタレート(PHT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレンナフタレート(PPN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリヒドロキシベンゾエート(PHB)等が挙げられる。これらのポリエステル樹脂は、2種類以上を併用することもできる。
本発明のシートのL値は、85以上である。シートのL値が85未満であると透明性が不良となる場合がある。ここでL値とは、明度(輝き)を表し、測定方法については、後述の通りである。L値はより好ましくは90以上であり、特に好ましくは92以上である。L値の上限は特に限定されないが、現実的な達成可能性の観点から上限は98である。シートのL値を85以上にする方法としては、シート中のカーボンブラックの含有量を0.1〜500ppm(質量基準)とすることにより可能である。
本発明のシートは特に成形性や耐熱性から、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBT)を主成分とする層(以下、A層という)、及び、PBT以外のポリエステル樹脂を主成分とする層(以下、B層という)を有することが重要であり、成形時の金型との剥離性などから、前記A層は少なくとも一方の表面に位置することが重要である
本発明のシート構成としては、A層とB層とを有して、少なくとも一方の表面にA層が位置していればよいので、例えばA層/B層の2層構成、A層/B層/A層の2種3層構成、A層/B層/A層/B層、A層/B層/A層/B層/A層のような多層構成をとることも可能である。但し、製造コストおよびシート保管時のカール等の問題を考えると、シートの構成は、A層/B層/A層の2種3層構成が特に好ましい。
ここで、主成分とは、層を構成するすべての成分の合計100質量%において、60質量%以上100質量%以下を占める成分を意味する。つまりA層とは、該層の全ての成分の合計100質量%において、PBTが60質量%以上100質量%以下を占める層を意味する。そしてB層とは、該層の全ての成分の合計100質量%において、PBT以外のポリエステル樹脂が60質量%以上100質量%以下を占める層を意味する。
また、A層及びB層を有し、前記A層が少なくとも一方の表面に位置したシートの態様においては、その積層比率は特に限定されないが、シートの成形性を考慮すると、「A層の厚さの合計」/「B層の厚さの合計」が、1/15〜1/2の比率であることが好ましく、より好ましくは1/10〜1/2.5、さらに好ましくは1/8〜1/3である。ここで「A層の厚さの合計」とは、A層が1層のみ存在する場合には該A層の厚みを意味し、A層が2層以上存在する場合には、該A層の厚みの和を意味する。「B層の厚さの合計」も、A層と同様の意味である。
本発明のシートの厚みは、特に限定されないが、50μm以上2000μm以下であることが好ましく、より好ましくは100〜1000μm、さらに好ましくは、150〜500μmである。
本発明のシートは、シートを成形体に成形する際の予熱工程、シートにコーティングする際の乾燥工程などで昇温効率を向上する目的で、シート全体に対してカーボンブラックを0.1〜500ppm(質量基準)含むことが好ましい。シート中のカーボンブラックは、より好ましくは0.1〜300ppm(質量基準)、さらに好ましくは0.5〜200ppm(質量基準)である。シート全体に対してカーボンブラックを0.1〜500ppm(質量基準)含むと、昇温効率や透明性の面で好ましい。
さらにA層及びB層を有し、前記A層が少なくとも一方の表面に位置した態様の本発明のシートにおいては、シートの透明性の点から、A層がカーボンブラックを質量基準で0.1〜500ppm含むことが重要である。A層中のカーボンブラックの量は、より好ましくは0.1〜300ppm(質量基準)、さらに好ましくは0.5〜200ppm(質量基準)である。さらにこの態様の本発明のシートの場合、シート全体に対してカーボンブラックを0.1〜500ppm(質量基準)含み、なおかつA層がカーボンブラックを0.1〜500ppm(質量基準)含む。また、B層中のカーボンブラックの含有量はA層中のカーボンブラックの含有量よりも少ないことが重要であり、B層がカーボンブラックを含有しないことが特に好ましい。A層にカーボンブラックを質量基準で0.1〜500ppm含むことにより、透明性が良好で加熱時の加熱過多によるシート全体の強度低下を抑制でき
カーボンブラックの粒径は特に限定されないが、シートの透明性から、3〜500nmが好ましい。
本発明においてPBTとは、ポリブチレンテレフタレートを意味するが、これはジオール成分の合計100モル%において、ブチレングリコール成分を70モル%以上100モル%以下含み、ジカルボン酸成分の合計100モル%において、テレフタル酸成分を70モル%以上100モル%以下含む樹脂である。PBTにおいて、ブチレングリコール成分以外のグリコール成分及びテレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分としては、ポリエステル樹脂に通常用いられる他の共重合成分を含むことができる。耐熱性の観点からは、PBTは、ジオール成分の合計100モル%において、ブチレングリコール成分を85モル%以上100モル%以下含み、ジカルボン酸成分の合計100モル%において、テレフタル酸成分を85モル%以上100モル%以下含むことが好ましく、ブチレングリコール成分を90モル%以上100モル%以下含み、テレフタル酸成分を90モル%以上100モル%以下含むことが特に好ましい。
PBTに共重合しうるジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸成分、イソフタル酸成分、オルトフタル酸成分、ナフタレンジカルボン酸成分、ジフェニルカルボン酸成分、ジフェニルスルホンジカルボン酸成分、ジフェノキシエタンジカルボン酸成分、5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分、フタル酸成分等の芳香族ジカルボン酸成分、シュウ酸成分、コハク酸成分、エイコ酸成分、アジピン酸成分、セバシン酸成分、ダイマー酸成分、ドデカンジオン酸成分、マレイン酸成分、フマル酸成分等の脂肪族ジカルボン酸成分、シクロヘキサンジカルボン酸成分等の脂肪族ジカルボン酸成分、トリメリット酸成分、およびピロメリット酸成分等の多官能酸成分等を挙げることができる。
一方、PBTに共重合しうるジオール成分としては、例えば、エチレングリコール成分、プロパンジオール成分、ブタンジオール成分、ペンタンジオール成分、ヘキサンジオール成分、ネオペンチルグリコール成分、およびトリエチレングリコール成分等の脂肪族グリコール成分、ビスフェノールA成分やビスフェノールS成分などの芳香族グリコール成分、ジエチレングリコール成分、およびポリテトラメチレングリコール成分等を挙げることができる。
またPBTは、これらジカルボン酸及び/またはジオール成分を複数用いた共重合体とすることもできる。
また、A層には、PBT以外の熱可塑性樹脂を含んでも良い。A層に好適に用いられるPBT以外の熱可塑性樹脂としては、PBT以外のポリエステル樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂及び/またはこれらのポリエステル樹脂に上記共重合成分を共重合した共重合ポリエステル樹脂が好ましく用いられる。
本発明において、B層の主成分となるPBT以外のポリエステル樹脂とは、その名の通りそのポリマーを構成する繰り返し単位にエステル結合を含むポリマーであって、前述のPBTを除いたポリマーである。その中でもB層の主成分となるPBT以外のポリエステル樹脂としては、PBT以外の芳香族ポリエステルが好適に選ばれる。PBT以外のポリエステル樹脂である芳香族ポリエステルとしては、テレフタル酸成分、2,6−ナフタレンジカルボン酸成分、イソフタル酸成分などから選ばれた少なくとも1種の酸成分と、エチレングリコール成分、プロピレングリコール成分、ブチレングリコール成分、ヘキシレングリコール成分あるいはポリエチレングリコール成分、ポリテトラメチレングリコール成分などのポリアルキレングリコール成分などから選ばれた少なくとも1種のジオール成分との重縮合によって得られるものが挙げられ、具体的には、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリヘキシレンテレフタレート(PHT)、ポリエチレンナフタレート(PBN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)などのほか、ポリエチレンイソフタレート・テレフタレート(PET/I)、ポリ(エチレン/1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)などのような共重合ポリエステルなどを挙げることができる。
これらの中でも比較的安価に入手できるとともに、A層とB層の層間密着性および、シート製膜・成形中に発生した屑等の再利用を考えると、B層の主成分であるPBT以外のポリエステル樹脂が芳香族ポリエステルの場合には、PBTと相溶性の高いPETまたはその共重合ポリエステルである共重合ポリエチレンテレフタレート(以下、共重合PETということがある)を用いることが好ましく、共重合PETを用いることがより好ましい。ここで、共重合PETとは、以下の特徴1、2、又は3のいずれかを備える樹脂をいう。
特徴1:ジオール成分の合計100モル%において、エチレングリコール成分を60モル%以上100モル%未満含み、エチレングリコール成分以外のジオール成分を0モル%より多く40モル%以下含み、かつ、ジカルボン酸成分の合計100モル%において、テレフタル酸成分を100モル%含む。
特徴2:ジカルボン酸成分の合計100モル%において、テレフタル酸成分を60モル%以上100モル%未満含み、テレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分を0モル%より多く40モル%以下含み、かつ、ジオール成分の合計100モル%において、エチレングリコール成分を100モル%含む。
特徴3:ジオール成分の合計100モル%において、エチレングリコール成分を60モル%以上100モル%未満含み、エチレングリコール成分以外のジオール成分を0モル%より多く40モル%以下含み、ジカルボン酸成分の合計100モル%において、テレフタル酸成分を60モル%以上100モル%未満含み、かつ、テレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分を0モル%より多く40モル%以下含む。
なお、エチレングリコール成分以外のジオール成分とテレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分を総称して、共重合成分ということがある。
共重合PETが前記特徴1又は3を備える場合、耐熱性、成形性、及び層間密着性などの観点から、共重合PETにおけるエチレングリコール成分以外のジオール成分の含有量は、1モル%以上40モル%以下であることが好ましく、1モル%以上20モル%以下であることがより好ましく、2モル%以上10モル%以下であることが特に好ましい。
また、共重合PETが前記特徴2又は3を備える場合、同様の観点から、共重合PETにおけるテレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分の含有量は、1モル%以上40モル%以下であることが好ましく、1モル%以上20モル%以下であることがより好ましく、2モル%以上10モル%以下であることが特に好ましい。
エチレングリコール成分以外のジオール成分及び/又はテレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分の含有量が1モル%以上であることにより、シートの成形性を向上させることができる。一方、エチレングリコール成分以外のジオール成分及び/又はテレフタル酸成分以外のジカルボン酸成分の含有量が40モル%以下であることにより、シートを成形してなる成形体を電子レンジなどで加熱してもB層の結晶化が起こりにくくなるため、耐熱性を向上させることができる。
また、B層における共重合PETの含有量は、耐熱性と加熱時における形状保持の観点から、B層の全成分を100質量%として、60質量%以上100質量%以下であることが好ましく、70質量%以上100質量%以下あることがより好ましく、80質量%以上100質量%以下であることが特に好ましい。B層における共重合PETの含有量が60質量%以上であることにより、シートを成形してなる成形体を電子レンジなどで加熱してもB層の結晶化が起こりにくくなるため、耐熱性を向上させることができる。
本発明のシートにおいて、A層とB層の層間密着性の観点から、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジメタノール、イソソルビドのうち少なくとも一つの成分を共重合成分として含むことが好ましい。
ここでイソソルビドとは、下記式(I)に示す構造を持ったジオールの1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトールである。そのためイソソルビド成分とは、グリコール成分として下記式(II)の状態でポリエステル中に含まれる。イソソルビドは、バイオマス由来成分である糖類及びでんぷん等から容易に得ることができ、例えば、D−グルコースを水添し、脱水反応をすればイソソルビドを得ることができる。
Figure 0006601083
Figure 0006601083
本発明のB層とは、該層の全ての成分の合計100質量%において、PBT以外のポリエステル樹脂が60質量%以上100質量%以下を占める層を意味する。またB層には、PBT以外のポリエステル樹脂は複数用いてもよく、ポリエステル樹脂以外の樹脂や充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、及び層状ケイ酸塩などのガスバリア性向上剤などの添加剤を合わせて40質量%未満添加してもよい。また、PBTを40質量%未満含有することも、A層とB層の層間密着性の向上、回収原料の再利用によるコスト削減の観点から好ましい。
次に、本発明の代表的な製造方法について説明するが、本発明はこれに限定されない。
溶融押出法によってシート状物に形成する工程は特に限定されず、例えば、Tダイを用いた溶融押出法によって製造することができる。
すなわち、熱可塑性樹脂A層の主成分となるPBTを含む原料(A原料)と、B層の主成分となるPBT以外のポリエステル樹脂を含む原料(B原料))を必要に応じて乾燥した後、溶融押出機に供給する。ここで、押出機としては、一軸押出機、二軸押出機のいずれも好適に使用できる。供給された原料は、各原料のうち主成分である熱可塑性樹脂の融点+20〜30℃の温度で溶融させた後、異物や粗大粒子などを除去するためにリーフディスクフィルターまたは金網メッシュを通過させる例えばA原料/B原料、A原料/B原料/A原料など、所望の積層構成になるようにフィードブロックを通過させ、スリット状のTダイに導き、シート状に押出を行う。
押出されたシートは、冷却ロールに密着させて冷却固化を行う。冷却ロールに押出されたシートを密着させる方法としては、シート全面をロールと金属ベルトから構成されるスリーブタッチ装置でキャストドラムと挟み込む方法、冷却された金属もしくは樹脂加工されたロールでキャストドラムと挟み込む方法、押出されたシートの両端部に針状エッジピニング装置を用いて電圧を印加する静電印加方式、シート全面にエアチャンバー装置を用いて圧縮空気を吹き付ける空圧方式、シート全幅にワイヤー式またはテープ式静電印加装置を用いて電圧を印加する静電印加方式、シート全幅にエアーナイフ装置を用いて圧縮空気を吹き付けるエアーナイフ方式などが挙げられるが、シートの冷却の観点から、シート全面をロールと金属ベルトから構成されるスリーブタッチ装置でキャストドラムと挟み込む方法、冷却された金属もしくは樹脂加工されたロールでキャストドラムと挟み込む方法、シート全幅にワイヤー式またはテープ式静電印加装置を用いて電圧を印加する静電印加方式を用いることが好ましい。
冷却ロールの表面温度は、60℃以下が結晶化の抑制の観点から好ましく、より好ましくは40℃以下、更に好ましくは20℃以下である。冷却ロールの表面温度の下限は低いほど結晶化を抑制する効果が大きい観点から好ましい。
本発明の成形体は、本発明のシートから得られるものである。本発明の成形体は、透明性、耐熱性に優れるため、レンジによって加熱する用途では加熱による変形が少なく、チルド容器として使用する場合などは冷凍運搬時に容器の割れなどの破損が発生しにくいので好ましく使用することができる。
また本発明の成形体は、本発明のシートを真空成形法、真空圧空成形法、プラグアシスト成形法、ストレート成形法、フリードローイング成形法、プラグアンドリング成形法、スケルトン成形法などの各種成形法で熱成形することによって製造することが好ましい。

[特性の測定方法および効果の評価方法]
本発明における特性の測定方法及び効果の評価方法は次のとおりである。
(1)L値(明度)
コニカミノルタセンシング製CM3600dを用いて、透過モード、測定径25.4 mm、視野角0°の条件で、シートのL値を直接測定した。測定は3回行い、平均値をL値とした。
(2)ヒーター温度(℃)、昇温時間(sec)、シート温度(℃)
赤外線ヒーターから20cmの距離にシートをセットした後に表のヒーター温度に記した温度で加熱し、シートから30cmの距離をおいて設置された赤外線放射温度計によりシート表面の温度を測定した。この時、表のシート温度に記した温度になるまでの時間を昇温時間とした。ヒーター温度は、放射温度計により測定した。
(3)シートの積層厚み
ライカマイクロシステムズ(株)製金属顕微鏡LeicaDMLMを用いて、フィルムの断面を倍率100倍の条件で透過光を写真撮影し、成形体およびシートの各層の層厚みを測定した。
次に実施例および比較例に基づいて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下実施例1〜6、25〜30については参考例とする。
本発明の製造例、実施例、比較例で用いた原料は下記の通りである。なお、製造例、実施例および比較例には、以下のポリエステルを使用した。
[ポリブチレンテレフタレートA(PBT−A)]
東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100Mのポリブチレンテレフタレート(融点225℃、固有粘度0.89dl/g)を用いた。
[ポリブチレンテレフタレートB(PBT−B)]
東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1200Mのポリブチレンテレフタレート(融点225℃、固有粘度1.23dl/g)を用いた。
[ポリブチレンテレフタレートC(PBT−C)]
東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100Eのポリブチレンテレフタレート共重合体(融点195℃、固有粘度0.80dl/g)を用いた。
[ポリエチレンテレフタレートA(PET−A)]
融点255℃、固有粘度0.80dl/gのポリエチレンテレフタレートを用いた。
[ポリエチレンイソフタレート・テレフタレート(PET/I)(ポリエステルA)]
共重合成分の含有量、固有粘度、ガラス転移温度、及び融点が以下のとおりであるポリエチレンイソフタレート・テレフタレートを用いた。
ジカルボン酸成分:テレフタル酸成分/イソフタル酸成分=76/24モル%、グリコール成分:エチレングリコール=100モル%、固有粘度=0.65dl/g、ガラス転移温度=75℃、融点=検出されず。
[ポリ(エチレン/1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(イーストマンケミカル社製 「PETG6763」)(ポリエステルB)]
共重合成分の含有量、固有粘度、ガラス転移温度、及び融点が以下のとおりであるポリ(エチレン/1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)を用いた。
ジカルボン酸成分:テレフタル酸成分=100モル%、グリコール成分:エチレングリコール成分/1,4−シクロヘキサンジメタノール成分=70/30モル%、固有粘度=0.78dl/g、ガラス転移温度=85℃、融点=検出されず。
[イソソルビド成分を含むポリエステル(SKケミカル社製「“ECOZEN”(登録商標) BS100」)(ポリエステルC)]
共重合成分の含有量、固有粘度、ガラス転移温度、及び融点が以下のとおりである、イソソルビド成分を含むポリエステルを用いた。
ジカルボン酸成分:テレフタル酸成分=100モル%、グリコール成分:エチレングリコール成分/1,4−シクロヘキサンジメタノール成分/イソソルビド成分=32/50/18モル%、固有粘度=0.64dl/g、ガラス転移温度=95℃、融点=検出されず。
[カーボンブラックマスターペレット(CB1)]
東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100Mのポリブチレンテレフタレート99.5質量%(融点225℃、固有粘度0.89dl/g)にカーボンブラックを0.5質量%添加した原料を用いた。
カーボンブラックの添加方法は、二軸押出機に1100Mポリブチレンテレフタレート99.5質量%とカーボンブラック0.5質量%を投入して、溶融混練し、ダイスから吐出されたストランドを冷却バス内で冷却した後、ストランドカッターにてペレット化することで、ペレット状のカーボンブラックマスターペレット(CB1)を得た。
[カーボンブラックマスターペレット(CB2)]
東レ(株)製“トレコン”(登録商標)1100Eのポリブチレンテレフタレート共重合体99.5質量%(融点195℃、固有粘度0.80dl/g)にカーボンブラックを0.5質量%添加した原料を用いた。
カーボンブラックの添加方法は、二軸押出機に1100Eポリブチレンテレフタレート共重合体99.5質量%とカーボンブラック0.5質量%を投入して、溶融混練し、ダイスから吐出されたストランドを冷却バス内で冷却した後、ストランドカッターにてペレット化することで、ペレット状のカーボンブラックマスターペレット(CB2)を得た。
[カーボンブラックマスターペレット(CB3)]
上記PET−A99.5質量%とカーボンブラックを0.5質量%添加した原料を用いた。
カーボンブラックの添加方法は、二軸押出機にPET-A99.5質量%とカーボンブラック0.5質量%を投入して、溶融混練し、ダイスから吐出されたストランドを冷却バス内で冷却した後、ストランドカッターにてペレット化することで、ペレット状のカーボンブラックマスターペレット(CB3)を得た。
但し、略号の意味は以下の通りである
PET:ポリエチレンテレフタレート
PBT:ポリブチレンテレフタレート
Figure 0006601083
Figure 0006601083
Figure 0006601083
Figure 0006601083
表1−2におけるB原料における原料の項において、括弧書で示した数値は、B原料全体を100質量%としたときの、各成分の含有量(質量%)を示す。
(実施例1〜6、比較例1、2)
表1−1に示すポリエチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用い、各々を180℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−1に示すような配合になるように押出温度275℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に投入し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、10℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、単膜シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−1の通りであり、実施例では、明度は良好で、昇温時間が短かったが、比較例では、昇温時間が長くなった。
(実施例7〜24)
表1−2に示すポリブチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(A原料)を、120℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度250℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、また、表1−2に示すポリエチレンテレフタレートを主成分とする原料(B原料)を、180℃で4時間減圧乾燥を行った後、押出温度275℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、それぞれ投入し、A原料からなる層(A層)/B原料からなる層(B層)/A原料からなる層(A層)で積層比率が1/8/1の3層になるようにフィードブロック積層装置を通し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、20℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、積層シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−2の通り、明度は良好であり、昇温時間が短かった。
(実施例25〜30)
表1−2に示すポリブチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(A原料)を、120℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度250℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、また、表1−2に示すポリエチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(B原料)を、180℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度275℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、それぞれ投入し、A原料からなる層(A層)/B原料からなる層(B層)/A原料からなる層(A層)で積層比率が1/8/1の3層になるようにフィードブロック積層装置を通し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、20℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、積層シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−2の通りであり、明度は良好で、昇温時間が短かった。
(実施例31〜33)
表1−2に示すポリブチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(A原料)を、120℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度250℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、また、表1−2に示すポリエチレンテレフタレートとポリエステルAを質量比として90:10になるようにブレンドした原料(B原料)を、押出温度275℃に設定したベント式二軸押出機(L/D=35)に、それぞれ投入し、A原料からなる層(A層)/B原料からなる層(B層)/A原料からなる層(A層)で積層比率が1/8/1の3層になるようにフィードブロック積層装置を通し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、20℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、積層シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−2の通り、明度は良好であり、昇温時間が短かった。
(実施例34〜36)
表1−2に示すポリブチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(A原料)を、120℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度250℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、また、表1−2に示すポリエチレンテレフタレートとポリエステルBを質量比として90:10になるようにブレンドした原料(B原料)を、押出温度275℃に設定したベント式二軸押出機(L/D=35)に、それぞれ投入し、A原料からなる層(A層)/B原料からなる層(B層)/A原料からなる層(A層)で積層比率が1/8/1の3層になるようにフィードブロック積層装置を通し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、20℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、積層シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−2の通り、明度は良好であり、昇温時間が短かった。
(実施例37〜39)
表1−2に示すポリブチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(A原料)を、120℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度250℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、また、表1−2に示すポリエチレンテレフタレートとポリエステルBを質量比として80:20になるようにブレンドした原料(B原料)を、押出温度275℃に設定したベント式二軸押出機(L/D=35)に、それぞれ投入し、A原料からなる層(A層)/B原料からなる層(B層)/A原料からなる層(A層)で積層比率が1/8/1の3層になるようにフィードブロック積層装置を通し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、20℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、積層シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−2の通り、明度は良好であり、昇温時間が短かった。
(実施例40〜42)
表1−2に示すポリブチレンテレフタレートを主成分とする原料とカーボンブラックマスターペレットを用いた原料(A原料)を、120℃で4時間減圧乾燥を行った後、表1−2に示すような配合になるように押出温度250℃に設定した一軸押出機(L/D=28)に、また、表1−2に示すポリエチレンテレフタレートとポリエステルCを質量比として90:10になるようにブレンドした原料(B原料)を、押出温度275℃に設定したベント式二軸押出機(L/D=35)に、それぞれ投入し、A原料からなる層(A層)/B原料からなる層(B層)/A原料からなる層(A層)で積層比率が1/8/1の3層になるようにフィードブロック積層装置を通し、Tダイに導きシート状に押出し、押し出されたシートの全幅にワイヤー式静電印加装置を用いて電圧を印加して、20℃に冷却されたキャスティングドラムに密着させて冷却固化し、積層シートを得た。
こうして得られたシートの特性は表2−2の通り、明度は良好であり、昇温時間が短かった。

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂を含み、カーボンブラックを質量基準で0.1〜500ppm含み、L値が85以上であり、
    ポリブチレンテレフタレート(以下、PBT)を主成分とする層(以下、A層という)、及び、PBT以外のポリエステル樹脂を主成分とする層(以下、B層という)を有し、
    A層は少なくとも一方の表面に位置し、
    A層が、カーボンブラックを質量基準で0.1〜500ppm含み、
    B層中のカーボンブラックの含有量がA層中のカーボンブラックの含有量よりも少ないことを特徴とする、シート
  2. 前記PBT以外のポリエステル樹脂が、共重合ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする、請求項に記載のシート。
  3. 前記共重合ポリエチレンテレフタレートが、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジメタノール、イソソルビドのうち少なくとも一つの成分を共重合成分として含むことを特徴とする、請求項に記載のシート
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のシートから得られる成形体。
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