JP6600910B2 - ジグザグ線による隆起錯視形状構造 - Google Patents
ジグザグ線による隆起錯視形状構造 Download PDFInfo
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この手法を道路面上に表示することにより、実際は平面の路面にあたかも突起物や凹凸や傾斜があるように立体的に見せて運転者に速度抑制を促す手法が用いられている。
例えば、特許文献1の図18には明度差や色相差を有する複数の区画パターン101をそれぞれの面に立体的形状に配置して路面R1上にあたかも突起物があるような錯視を生起させ運転者に速度抑制を喚起する技術が開示されている。これらは面による立体的錯視を引き起こさせる手法による表示である。
特に、前記特許文献1の錯視立体図形は走行する運転者が視認するほんの瞬間にしか錯視できないため錯視効果が上がらない。そのため、錯視効果を十分に発揮するためには多数の立体図形を路面の前後左右位置に多数複雑に配置する必要があり、そのために施工コストが高価となり普及するための支障となっていた。
定の間隔を保持して複数並列に表示することによりジグザグ集合パターンを形成すると共
に、ジグザグ集合パターンにおける錯視ラインの山型パターンは、中央山型パターンと、その左右下端に谷部パターンを介して中央山型パターンより低く左右山形パターンを形成して山型パターンの山頂部とその左右下端に谷部パターンを介して横方向に連続して構成すると共に、かかる錯視ラインを前後方向に順次に並ぶように配置することによりジグザグ集合パターンを構成したことを特徴とするジグザグ線による隆起錯視形状構造を提供するものである。
特にこのような錯視効果は錯視ラインを前後方向に順次に並ぶように配置することによりジグザグ集合パターンを構成することにより、更に明確に錯視できることとなり、しかも、路面上に表示して速度抑制の交通標識として用いる場合には単なる直線の組み合わせよりなる錯視ラインを路面上にジグザグ状に描くだけでジグザグ集合パターンが完成することができるため表示作業も簡単でコストも安く施工できる効果がある。
また、錯視ラインの山型パターンは、中央山型パターンと、その左右下端の谷部パターンを介して中央山型パターンより低く左右山型パターンを形成したことにより、中央が最も隆起した山型とその左右が低い山型に錯視でき、ジグザグ集合パターンの高低がより鮮明に錯視でき、路面上に表示した場合には道路幅方向に凹凸が錯視され運転者により速度抑制感を喚起することができる効果がある。
また、山型パターンは、左右台型パターンとするので、中央台型パターンのエッジと左右台型パターンのエッジの効果により、左右台型パターンが側溝の縁石のように錯覚しやすくなり、さらに、自動車が近づくに従って左右台型パターン(疑似縁石)が短い間隔で近づくように錯視して速度抑制を行う効果がある。
定の間隔を保持して複数並列に表示することによりジグザグ集合パターンを形成すると共
に、ジグザグ集合パターンにおける錯視ラインの山型パターンは、中央山型パターンと、その左右下端に谷部パターンを介して中央山型パターンより低く左右山型パターンを形成して山型パターンの山頂部とその左右下端に谷部パターンを介して横方向に連続して構成すると共に、かかる錯視ラインを前後方向に順次に並ぶように配置することによりジグザグ集合パターンを構成したことを特徴とするジグザグ線による隆起錯視形状構造を提供するものである。
車輌が高速で走行する直線道路などに設置する場合には、錯視ライン21の幅員、前後方向の間隔L1を広く、三角形の頂点角度αは小さく鋭角に設定することにより視覚的効果が高まる。
図8中符号R5は短い直線を階段状に並べて表示した誘導サインであり、R6はラウンドアバウトR4を示すシンボルサインであり、R7は横断歩道表示S3の前に表示した停止線である。
従って、路面を走る自動車の運転者は本来平坦な路面において横方向と前後方向に起伏を錯視することができようになり走行速度の抑制を運転手により自覚させることができる。
[変形例1]
図9及び図10に示すように、ジグザグ集合パターン11を構成する山型パターン12の錯視ライン31は、中央に大きい中央台型パターン32とその左右に小さい左右台型パターン33,33を横方向に連設し、各左右台型パターン33と中央台型パターン32との間に下方鋭角の谷部パターン34を形成することにより構成している。
谷部パターン34は、後方に突出した三角形状を構成しており、この三角形の頂角の角度θ2は約5度〜約20度の範囲とし、本実施例では角度θ2を約17度としている。また、谷部パターン34のV字ラインは、車両タイヤが接触する位置に設定すべく、車両タイヤの幅員の中央位置と谷部パターン34の下端先鋭部34a位置とが一致するように設定するのが好ましい。
また、中央台型パターン32の山頂部32aのエッジと左右台型パターン33の山頂部33aのエッジの相乗効果により、左右台型パターン33の台形状が側溝の縁石のように錯覚しやすくなり、さらに、車両が近づくに従って左右台型パターン33の台形状の山頂部33a(疑似縁石)がより短い間隔で近づくように錯視して速度抑制をしやすくなる効果がある。
さらに、図9(b)及び図9(c)に示すように、谷部パターン34のライン上に干渉突起Tを複数形成することで、干渉突起Tを車両タイヤが走行する際に、発生する共鳴音と走行振動が運転者に伝わり速度の超過状態を認識させて速度抑制を向上する効果がある。なお、干渉突起の他に、複数の凹部(ランブルストリップス)を谷部パターン34のライン上に形成したものでもよい。
図11及び図12に示す各錯視ライン31は、前後方向の間隔L15を狭くして、前後の下方鋭角の谷部パターン34は前方の谷部パターン34の下端先鋭部34aが後の谷部パターン34の上方開口部35内に収納された状態のパターンに構成している。
このように前後方向の間隔を狭くした錯視ライン31,・・,31としたジグザグ集合パターン11に構成することで、自動車の法定速度が遅く設定されている道路においても十分に上述した錯覚効果を生起することができる。
また、谷部パターン34のライン上に干渉突起Tを複数形成することで、上述したような同様の効果を得ることができる。
図13に示すように錯視ライン41は、台形状の山頂部42aとそれより幅狭とした谷先鋭部を有する谷部パターン43とより構成している。
また、後の錯視ライン41の中央台型パターン42の山頂部42aのエッジと前の錯視ライン41の谷部パターン43のエッジの相乗効果により、谷部パターン43の谷先鋭部43aの逆台形状が側溝の縁石のように錯覚しやすくなり、さらに、自動車が近づくに従って逆台形状の谷部パターン43(疑似縁石)が短い間隔で近づくようになり錯視して速度抑制をしやすくなる効果がある。
また、谷部パターン43の傾斜ライン43c上に干渉突起Tを複数形成することで、上述したような同様の効果を得ることができる。
さらに、錯視ライン41の中央台型パターン42の台形状の山頂部42aには、図14に示すように、その両角より略三角形状の突起42b,42bを形成するようにしてもよい。これら突起42b,42bと逆台形状の谷部パターン43の谷先鋭部43aのエッジの効果により、逆台形状の谷部パターン43が側溝の縁石のようになり錯覚しやすい効果を増すことができる。さらに、谷部パターン43の傾斜ライン43c上に干渉突起Tを複数形成することで、干渉突起Tを車両タイヤが走行する際に、発生する共鳴音と走行振動が運転者に伝わり速度の超過状態を認識させて速度抑制を向上する効果がある。
さらに、図15に示す錯視ライン51−1,・・,51−6の中央台型パターン52は、それぞれの略台形状の山頂部52−1a,・・,52−6aの幅員W11,・・,W16を漸次幅広に構成している。このように錯視ライン51−1,・・,51−6は、前後方向において漸次幅広の幅員としたジグザグ集合パターン11に構成することで、遠くからでも立体的な台形状として錯視しやすく自動車が近づくに従ってより徐々に拡大する台形状の山頂部を錯視して速度抑制をしやすくなる効果がある。
さらに、図16に示すように、前後方向の各錯視ラインの高さについても漸次狭くするようにしてもよい。
すなわち、錯視ライン61−1,・・,61−6は、それぞれの台形状の山頂部62−1a,・・,62−6aの幅員W21,・・,W26を漸次幅広に構成すると共に、各錯視ラインの高さL21,・・,L26を後から前方向に進むにつれて間隔を狭くしている。
図中符号63−1,・・63−6は、谷部パターンであり、63a−1,・・63a−6は、谷部パターンの谷先鋭部であり、63b−1,・・63b−6は、谷部パターンを構成する脚部ラインである。
さらに、各谷部パターン63−1,・・,63-6の各傾斜ライン63−1c,・・63-6c上に干渉突起Tを複数形成することで、干渉突起Tを車両タイヤが走行する際に、発生する共鳴音と走行振動が運転者に伝わり速度の超過状態を認識させて速度抑制を向上する効果がある。なお、錯視ライン41、51、61は、設置する場所によっては、前後方向を反転してもよい。
図17に示す4方向からそれぞれ進入する交差点(いわゆるラウンドアバウト)には、横断歩道表示S3の手前側の上り車線に複数の錯視ライン41,・・41からなるジグザグ集合パターン11を設けている。ロータリ交差点内には、運転手に車両の走行方向を誘導する誘導サインR5を各方向の車両進入位置に設けている。かかる誘導サインR5は、ロータリ交差点の車両の進行方向を示す矢印の図を複数の立設したポールに表示したものである。
12 山型パターン
12a 山頂部
12b 谷部パターン
21,31,41 錯視ライン
22 中央山型パターン
23 左右山型パターン
23a 外側端
32 中央台型パターン
32a 山頂部
33 左右台型パターン
33a 山頂部
33b 台型脚部ライン
34 谷部パターン
35 開口部
42 中央台型パターン
42a 山頂部
43 谷部パターン
43a 谷先鋭部
43b 脚部ライン
E 縁石
G 勾配
H ハンプ
R 道路
R1 路面
R3 横断歩道表示
R4 ラウンドアバウト
R5 誘導サイン
R6 シンボルサイン
R7 停止線
S1 車道外側線
S2 中央線
S3 横断歩道表示
T 干渉突起
Claims (7)
- 少なくとも複数の山型パターンを有する錯視ラインを前後方向において一定の間隔を保持して複数並列に表示することによりジグザグ集合パターンを形成すると共に、ジグザグ集合パターンにおける錯視ラインの山型パターンは、中央山型パターンと、その左右下端に谷部パターンを介して中央山型パターンより低く左右山型パターンを形成して山型パターンの山頂部とその左右下端に谷部パターンを介して横方向に連続して構成すると共に、かかる錯視ラインを前後方向に順次に並ぶように配置することによりジグザグ集合パターンを構成した
ことを特徴とするジグザグ線による隆起錯視形状構造。 - 各錯視ラインの前後の先方に向かうに従って順次間隔が幅狭となるように形成した
ことを特徴とする請求項1記載のジグザグ線による隆起錯視形状構造。 - 中央山型パターンの山頂部と各部パターンとは前後一直線に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のジグザグ線による隆起錯視形状構造。
- 横断歩道表示の手前に錯視ラインを表示する場合は、錯視ラインの前後方向の間隔を高速で走行する直線道路において表示する場合に比し狭く形成すると共に、山型パターンの山頂部の三角形の頂点角度を高速走行の直線道路において表示する場合に比し、大きく形成したことを特徴とする請求項1、2、3のいずれか一項に記載のジグザグ線による隆起錯視形状構造。
- 錯視ラインの山型パターンは、山頂部を切截した台形状の中央台型パターンと台形状の左右台型パターンとより構成した
ことを特徴とする請求項1に記載のジグザグ線による隆起錯視形状構造。 - 錯視ラインの谷部パターンの谷先鋭部は、逆台形状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載のジグザグ線による隆起錯視形状構造。 - 錯視ライン上に断面半円弧状又は断面台形状の立体的なハンプ形状を構成した
ことを特徴とする請求項1に記載のジグザグ線による隆起錯視形状構造。
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