JP6599973B2 - 断層像撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物体で反射された測定光と参照物体で反射された参照光を重畳させて生成される干渉光に基づき対象物体の断層画像を形成する断層像撮影装置に関する。
眼科診断装置の一つとして、眼底の断層像を撮影するOCT(Optical Coherence Tomography)という光干渉を利用した断層像撮影装置が実用化されている。このような断層像撮影装置により、眼底の左右方向をx方向、縦方向をy方向、奥行きをz方向として、xz方向の断層画像(Bスキャン画像)を取得することができる。一般的なOCTの撮影を行えば、例えば40枚/秒の速度で断層像が撮影され、一度の検査(網膜中のある一部分での撮影)で100枚以上の網膜の断層画像群が取得できる。
しかし、これらの断層画像はノイズ等が多く含まれているので、そのままの画像一枚一枚は読影に適していない。そこで従来から、読影に適した高品質の画像を生成するために様々な画像処理の方法が提案されており、例えば、撮影済断層画像群の画像に対して加算処理をして、読影用画像を作成するという処理が行われる。特許文献1には、撮影した2次元断層像の全体を加算平均してノイズの少ない断層画像を生成する技術が開示されている。
また、固視微動の影響による断層画像の歪みを回避するためには極力高速に測定することが求められる。特許文献2には、測定に要する時間を短縮するために、複数の測定光を測定領域を少しずらして照射して同一方向に走査し、得られた複数の2次元断層画像を加算平均処理することによってノイズの少ない断層画像を生成する技術が開示されている。
特開2008−237238 特開2010−188114
特許文献1や特許文献2に示されているように、読影に適した高品質の画像を生成するべく複数の画像を加算平均しても、元の複数の画像よりも精細な画像を得ることはできない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、読影に適した高品質かつ高密度の読影用画像を得ることができる断層像撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、被検眼眼底上に測定光を走査させて該被検眼眼底の断層像を撮影する断層像撮影手段と、前記撮影された断層像の画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成する画像処理手段と、を備えることを特徴とする断層像撮影装置を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)においては、前記断層像撮影手段が、第一のスキャン間隔よりも狭い第二のスキャン間隔で走査して被検眼眼底の断層像を撮影し、前記画像処理手段が、前記第二のスキャン間隔で撮影された断層像の画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成し、前記新たな断層画像の走査方向の測定幅が、前記第一のスキャン間隔で走査して得られる断層画像の走査方向の測定幅に相当する画像の幅であることが好ましい(発明2)。
被検眼眼底の撮影対象領域を所定のスキャン間隔(第一のスキャン間隔)よりも高いスキャン密度(狭いスキャン間隔、第二のスキャン間隔)で走査して得られる断層像の画像は、同じ撮影対象領域を所定のスキャン間隔(第一のスキャン間隔)で走査して得られる断層像の画像よりもその画像を構成するAスキャン画像の数が多くなり、高密度の断層画像となる。上記発明(発明2)によれば、この高密度の画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成するにあたり、当該新たな断層画像の走査方向の測定幅が所定のスキャン間隔(第一のスキャン間隔)で走査して得られる断層画像の走査方向の測定幅に相当する測定幅となるように生成することにより、所定のスキャン間隔(第一のスキャン間隔)で走査して得られる断層画像と同じ測定幅の断層画像であるが、所定のスキャン間隔(第一のスキャン間隔)で走査して得られる断層画像よりも高密度の画像を得ることができる。
また、このように走査方向に圧縮して所定のスキャン間隔で走査して得られる断層画像と同じ測定幅の断層画像を得る場合は、所定のスキャン間隔で走査して得られる複数枚の断層画像を加算平均して一枚の読影用画像を得る場合にはノイズとみなされて消失させられてしまうスペックルパタンが、得られた新たな断層画像においては逆に強調されて目立つようになるため、スペックルパタンを積極的に利用して断層画像からより詳細な眼底組織の状態に関する情報を得ようとするときに極めて有効な画像を得ることができる。
なお、一般に画像の圧縮とは画像データの容量を縮小する意味に使用されているが、本発明における圧縮とはそのような意味に限定されず、画像の特定方向のサイズだけが縮小されることや、複数の画像を加算平均処理によって一の画像にすること、複数の画像をフィルタ処理によって一の画像にすること、複数の画像から一の画像を選択すること等をも含む概念である。
上記発明(発明2)においては、前記画像処理手段が、前記第二のスキャン間隔で撮影された断層像の画像を構成するAスキャン画像をn個毎に走査方向に圧縮し、圧縮されたAスキャン画像のそれぞれを走査方向に結合して前記新たな断層画像を生成することが好ましい(発明3)。
上記発明(発明3)においては、前記圧縮されたAスキャン画像のそれぞれが、n個のAスキャン画像を走査方向に加算平均処理することによって生成されてもよいし(発明4)、前記圧縮されたAスキャン画像のそれぞれが、n個のAスキャン画像をフィルタ処理することによって生成されてもよい(発明5)。
上記発明(発明2〜5)においては、前記第二のスキャン間隔が、前記第一のスキャン間隔の1/nであることが好ましい(発明6)。
本発明の断層像撮影装置によれば、読影に適した高品質かつ高密度の読影用画像を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る断層像撮影装置の全体の構成を示す光学図である。 同実施形態において実施される高密度スキャン及び画像圧縮の概念を示した説明図である。 別の実施形態において実施される高密度スキャン及び画像圧縮の概念を示した説明図である。 従来の加算平均によって読影用画像を得る方法と、本発明の高密度スキャン及び画像圧縮によって読影用画像を得る方法とを対比した説明図である。 本発明の画像圧縮の別の実施形態を説明する概念図である。 本発明の画像圧縮の別の実施形態を説明する概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように本実施形態に係る断層像撮影装置は被検眼Eの眼底を撮影対象物体とし、当該眼底の所望の領域の断層像をラスタ走査によって撮影するものである。符号10で示す部分は分波/合波光学系で、この光学系には、波長が700nm〜1100nmで数μm〜数十μm程度の時間的コヒーレンス長の光を発光する例えばスーパールミネッセントダイオード(SLD)からなる広帯域な低コヒーレンス光源11が設けられる。
低コヒーレンス光源11で発生した低コヒーレンス光は、光量調整機構12を介して光量が調整され、光ファイバ13aにより光カプラ13に入射し、続いて光ファイバ13b、コリメートレンズ14を介して分割光学素子としてのビームスプリッタ20に導かれる。なお、光カプラ13の代わりに光サーキュレータを用いて分波、合波するようにしてもよい。
ビームスプリッタ20に入射した光は参照光と測定光に分割される。測定光はフォーカスレンズ31に入射し、測定光が被検眼Eの眼底に合焦される。眼底にピントの合った測定光はミラー32で反射されてレンズ33を通過し、x軸走査ミラー(ガルバノミラー)34、y軸走査ミラー(ガルバノミラー)35で任意の方向に走査される。x軸、y軸走査ミラー34、35で走査された測定光は、スキャンレンズ36を通過し、ダイクロイックミラー37で反射された後、対物レンズ38を通過して眼底に入射し、眼底が測定光でx、y方向に走査される。眼底で反射された測定光は上記の経路を逆にたどってビームスプリッタ20に戻ってくる。
このような光学系で、ビームスプリッタ20から後のフォーカスレンズ31、ミラー32、レンズ33、x軸走査ミラー34、y軸走査ミラー35、スキャンレンズ36、ダイクロイックミラー37及び対物レンズ38は、断層像撮影装置の測定光学系30を構成している。この測定光学系には、図示した光学部品以外にも適宜ミラー、レンズなどの光学部品が設けられているが、煩雑さを避けるために省略されている。
一方、ビームスプリッタ20で分割された参照光は、ミラー41で反射された後、対物レンズ用分散補償ガラス42、レンズ43、44を通過する。その後、ミラー45で反射されて、対象物体である被検眼Eの屈折率分散を補償する被検眼分散補償ガラス50を通過した後、ダイクロイックミラー46で反射され、集光レンズ47、光量を調整する可変アパーチャ48を通過し、参照ミラー49に到達する。光路長を合わせるために集光レンズ47、可変アパーチャ48と参照ミラー49は、図1において2重矢印で図示したように、一体で光軸方向に移動する。参照ミラー49で反射された参照光は上記の光路を逆にたどってビームスプリッタ20に戻ってくる。
このような光学系で、ミラー41、対物レンズ用分散補償ガラス42、レンズ43、44、ミラー45、被検眼分散補償ガラス50、ダイクロイックミラー46、集光レンズ47、参照物体としての参照ミラー49は断層像撮影装置の参照光学系40を構成している。この参照光学系には、図示した光学部品以外にも適宜ミラー、レンズなどの光学部品が設けられているが、煩雑さを避けるために省略されている。
ビームスプリッタ20に戻ってきた測定光と参照光は重畳されて干渉光となり、コリメートレンズ14、光ファイバ13b、光カプラ13を通り、光ファイバ13cを介して分光器16に入射する。分光器16は回折格子16a、結像レンズ16b、ラインセンサ16cなどを有しており、干渉光は、回折格子16aで低コヒーレンス光の波長に応じたスペクトルに分光されて結像レンズ16bによりラインセンサ16cに結像される。
ラインセンサ16cからの信号は、コンピュータ17のCPUなどで実現される断層画像生成手段18でフーリエ変換を含む信号処理が行われ、眼底の深度方向(z方向)の情報を示す深さ信号が生成される。眼底の走査の各サンプリング時点での干渉光によりそのサンプリング時点での深さ信号(Aスキャン画像)が得られるので、1走査が終了すると、その走査方向に沿ったZ方向画像(Aスキャン画像)からなる二次元の断層画像(Bスキャン画像)を生成することができる。
コンピュータ17は、断層画像生成手段18で二次元の断層画像を生成するほか、生成した断層画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成する画像処理手段19としての機能も有する。
次に、被検眼Eの眼底を所定のスキャン間隔よりも狭いスキャン間隔で走査して被検眼Eの眼底の断層像を撮影し、その高いスキャン密度で撮影された断層像から断層画像を生成し、生成された断層画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成する流れを説明する。図2は本実施形態において実施される高密度スキャン及び画像圧縮の概念を示した説明図であり、上述した断層像撮影装置を用いて、高密度スキャンによって眼底の断層画像を取得して画像処理する工程が模式的に図示されている。なお、図2、図3において、眼底100は図1の被検眼Eの眼底に対応し、y軸走査ミラー35は固定されていて、x軸走査ミラー34が眼底のY方向に見て同一箇所をX方向(水平方向)に走査するものとする。
図2において、(a)に示した眼底100の所定領域100aは、所定のスキャン速度SでX方向(水平方向)に幅Dに亘ってスキャンされ、そのスキャン線が点線で図示されている。なお、所定のスキャン速度Sとは、通常眼底の断層像を撮影するときにX方向に走査されるスキャン線の標準速度で、本実施形態では、例えば走査幅Dが5mmのとき、この幅Dを約0.01〜0.02秒かけて走査するときのスキャン線の速度である。このX方向スキャン時、各サンプリング時点ti(i=1、2、3、・・・・・・)で、断層画像が取得される。この断層画像はAスキャン画像とよばれ、各サンプリング時点でのスキャン線の位置における眼底のZ方向(深さ方向)の画像を示していて、この各々のAスキャン画像の網膜上の位置の差(Bスキャン方向の位置の差の長さ)がスキャン間隔となる。本実施形態では、Aスキャン画像はX方向の幅が1画素、Z方向に10画素の長さを有している。Aスキャン画像の幅及び長さは例示的なもので、この例に限定されるものではない。
図2の(b)には、このようにして取得されたサンプリング時点t1、t2、・・・・・・でのAスキャン画像A1、A2、・・・・・・が図示されており、サンプリング時点t10でのスキャン線の眼底位置△におけるAスキャン画像A10と、サンプリング時点t20でのスキャン線の眼底位置○におけるAスキャン画像A20とが斜線で図示されている。取得された各Aスキャン画像はコンピュータ17内の記憶部(不図示)にそれぞれ画素を対応させて記憶される。
X方向スキャンはサンプリング時点t20で終了するので、その後最初の位置に戻って同じ個所がスキャンされる。図2(a)では2番目のスキャン線は最初のスキャン線と上下方向にずれているが、これは説明のためになされたもので、実際には重複したスキャン線となる。
2番目のスキャン線では、サンプリング時点t1〜t20で取得されたのと同じ個所をスキャンして得られたAスキャン画像A21〜A40がサンプリング時点t21〜40で取得され、それぞれコンピュータ17の記憶部に記憶される。Aスキャン画像A1〜A20は眼底のX方向幅Dに亘った断層画像を示しており、Aスキャン画像A1〜A20からなる画像はBスキャン画像とも呼ばれる。また、Aスキャン画像A21〜A40によって、Aスキャン画像A1〜A20からなるBスキャン画像B1と同じ個所のBスキャン画像B2が取得され、2フレームの点線で示した断層画像B1、B2がコンピュータ17の記憶部に記憶される。
本実施形態では、所定のスキャン間隔Pの点線で示したスキャン線より狭いスキャン間隔Pで同じ眼底領域100aが走査される。図2ではこのスキャン線が実線で図示されている。いずれのスキャン線も眼底の同一箇所をX方向に走査するので、各スキャン線は重複した線で図示すべきであるが、説明のために上下方向にずれて図示されている。
実線で示したスキャン線は点線で示したスキャン線より、例えば1/n(nは2以上の整数)倍のスキャン間隔であり、図2では、n=2となっている。従って、眼底領域100aはスキャン間隔Pよりも1/2狭いスキャン間隔、つまりスキャン間隔Pの半分の間隔であるスキャン間隔PでX方向に走査される。
眼底領域100aは狭いスキャン間隔Pで走査されるので、各サンプリング時点tiでのスキャン線の眼底位置は、水平方向にみて所定のスキャン間隔P(図2では狭いスキャン間隔Pの2倍の幅)のスキャン線でのサンプリング時点tiでのスキャン線の眼底位置の1/2の距離にあり、眼底は1/2細かくX方向に高密度に走査される。ここで、高密度の狭い間隔でのスキャンは、所定のスキャン速度Sに対して1/2の速度で行われる低速(S)のBスキャンとなり、所定のスキャン間隔でのスキャンは低速スキャンに対して2倍速の高速(S)のBスキャンとなる。従って、低速Sのスキャン線は、例えばサンプリング時点t8では、倍速Sのスキャン線がサンプリング時点t4で走査した眼底位置をサンプリングし、その時点でのAスキャン画像A8が取得され、サンプリング時点t9では、倍速Sのスキャン線がサンプリング時点t4とt5の中間の時点で走査した眼底位置をサンプリングし、その時点でのAスキャン画像A9が取得され、サンプリング時点t10では、倍速Sのスキャン線がサンプリング時点t5で走査した眼底位置をサンプリングし、その時点でのAスキャン画像A10が取得される。以下同様に、倍速Sのスキャン線の各サンプリング時点とその中間の各時点で走査した眼底位置をサンプリングし、スキャン画像A11〜A20が取得される。低速Sのスキャン線はサンプリング時点t20の時点でも、スキャン対象となる幅Dの1/2しか走査していないので、残りの1/2をサンプリング時点t21〜t40でサンプリングし、図2の(c)に示すようなAスキャン画像A1〜A40からなるBスキャン画像B3が取得される。
このように、撮影対象であるX方向幅Dを所定のスキャン間隔Pよりも1/2の幅のスキャン間隔であるスキャン間隔Pで走査して得られたBスキャン画像を構成するAスキャン画像の数(40個)は、同じX方向幅Dを所定のスキャン間隔Pで走査して得られたBスキャン画像を構成するAスキャン画像の数(20個)よりも多くなる。つまり、同一個所を1/2のスキャン間隔で撮影することは1/2低速のスキャン速度で撮影することになり、所定の間隔でのスキャン間隔、すなわち倍速のスキャン線の各サンプリング時点と各サンプリング時点の中間時点での眼底位置をサンプリングすることになり、2倍のサンプリング数で眼底を細かく高密度に走査していることになるので、それだけ高精細の断層画像が得られることになる。ただし、各断層画像を構成するAスキャン画像それぞれの測定幅(1画素)は変わらないため、このようにして得られるBスキャン画像B3はX方向に間延びした画像となる。言い換えると、網膜上でDに相当する範囲でのBスキャン画像B3の全体幅での画素数は、Bスキャン画像B1、B2の画素数の2倍になる。
この高密度のスキャン間隔Pで取得されたBスキャン画像B3は、図2の(e)に示すようにX方向に圧縮されて、新たなBスキャン画像B4が生成される。所定のスキャン間隔Pよりも1/nの幅のスキャン間隔Pで取得されたBスキャン画像を走査方向(X方向)に圧縮するには、Aスキャン画像をn個毎に走査方向に圧縮し、圧縮されたAスキャン画像のそれぞれを走査方向に結合して新たな断層画像を生成する。本実施形態においては、スキャン間隔が1/2になったことによりBスキャン画像B3を構成するAスキャン画像の数は2倍になっているから、Bスキャン画像B3を構成するAスキャン画像A1〜A40を2個毎にX方向に圧縮する。
具体的には、図2(d)に図示したように、Aスキャン画像A1とA2の各画素をX方向に加算平均して新たなAスキャン画像A1´を作成し、以下同様に、Aスキャン画像A3とA4、Aスキャン画像A5とA6、・・・・・・Aスキャン画像A39とA40をそれぞれ加算平均して新たなAスキャン画像A2´、A3´、・・・・・・A20´を作成する。そして、このように作成されたAスキャン画像A1´〜A20´をX方向に結合して図2(e)に図示したような画像がBスキャン画像B1、B2の各画像に相当する新たなBスキャン画像B4を生成する。
なお、本実施形態においては2個のAスキャン画像を走査方向に加算平均して新たな1個のAスキャン画像を作成したが、例えば、2個のAスキャン画像をフィルタ処理することによって新たな1個のAスキャン画像を作成してもよい。フィルタ処理としては移動平均処理や中央値処理などが考えられる。また、2個のAスキャン画像に対してフィルタ処理を行ってから加算するなどの圧縮処理を行ってもよい。
このように水平方向に圧縮されたBスキャン画像B4のX方向の画像の幅は、所定の間隔幅Pのスキャンで得られたBスキャン画像B1、B2の画像の幅と同じになっている。一方、Bスキャン画像B4は、高密度のBスキャン画像B3を水平方向に加算平均して得られるものであり、各画素が眼底の細かい部分を記録している。従って、各画素の加算平均も同様に細かい部分の加算平均値となっているので、Bスキャン画像B4はBスキャン画像B1、B2よりも細かい部分の再現性に優れた画像(精細な画像)となっている。
上述のようにして得られたBスキャン画像B4は、Bスキャン画像B1、B2よりも精細な画像であるとともに、スペックルパタンが強調されて目立つようになるため、スペックルパタンを積極的に利用して断層画像からより詳細な眼底組織の状態に関する情報を得ようとするときに極めて有効である。スペックルパタンとは、測定対象における散乱体からの散乱光の無数の重畳によって散乱光強度の高い部分と低い部分とが生じる現象に基づく画像パタンである。スペックルパタン自体は測定対象である眼底の構造を直接に反映するものではないものの、眼底の状態に応じてその生じ方に変化が認められるものではあるため、スペックルパタンを単にノイズとみなすのではなく、その統計的性質を積極的に活用することが研究されている。
従来のように複数のBスキャン画像を加算平均してノイズの少ない読影用画像を生成するとスペックルパタンは消失するが、本実施形態のように走査方向に圧縮して読影用画像を生成する場合にスペックルパタンが強調されて目立つようになる。これは次のような理由による。
高密度スキャンでは加算対象のサンプリング同士の時間間隔が極めて短く、走査速度も遅いため、サンプリング時間中の空間移動距離も短くなり、サンプリング中にスペックルパタンはほとんど変化せず、高コントラストなスペックル信号が観測できる。一方、低密度スキャンでは、走査速度が早いためサンプリング時間中に移動する空間距離が長く、その間にスペックルパタンは変化し、その平均値がサンプリングされることになるため、スペックルのコントラストが低くなる。また、加算対象のサンプリング同士の時間間隔も長いため、固視微動による位置ずれによってもスペックルパタンが大きく変化することになる。そのため、加算平均処理後の画像においてスペックルのコントラストがより低下することとなる。
例えば図2に示したBスキャン画像B1とBスキャン画像B2とを加算平均して読影用画像を作成する場合、位置ずれがないという前提に立てば、Bスキャン画像B1のA1とBスキャン画像B2のA21、Bスキャン画像B1のA2とBスキャン画像B2のA22、・・・・・・Bスキャン画像B1のA20とBスキャン画像B2のA40をそれぞれ加算平均する。
ここで、Bスキャン画像B1のA1のサンプリング時点t1とBスキャン画像B2のA21のサンプリング時点t21との間隔はスキャン1回分である。このスキャン1回分の間に固視微動によりスペックルパタンが変化すれば、A1とA21とを加算平均したときに他のノイズと同じようにスペックルパタンも消失してしまい、断層構造のみが残る。加算平均するAスキャン画像のサンプリング時間の間隔(画像を得た時間の差)が長くなれば長くなるほど固視微動によりスペックルパタンが変化する可能性が高くなる。
一方、本実施形態では測定幅がBスキャン画像B1、B2の測定幅の2倍であるBスキャン画像B3の画像の全体の幅をBスキャン画像B1、B2の画像の全体の幅とほぼ同じになるように圧縮するべく、隣接する2個のAスキャン画像を加算平均して新たなAスキャン画像を作成し、それらを結合して新たなBスキャン画像B4を得るものであるが、加算平均する二つのAスキャン画像A1とAスキャン画像A2、Aスキャン画像A3とAスキャン画像A4、・・・・・・はそれぞれ連続してサンプリングされたものであり、二つのAスキャン画像のサンプリング時間の間隔(画像を得た時間の差)は極めて短い。この場合、例えばAスキャン画像A1とAスキャン画像A2との間で固視微動によりスペックルパタンが変化することなくほぼ同様のスペックルパタンが発生している可能性が高いため、加算平均しても他のノイズのように消失することなく、逆にスペックルパタンが強調されて目立つこととなる。
次に、図3に示す所定のスキャン間隔よりも1/10の狭い間隔で高密度のスキャンで眼底の断層画像を取得して画像処理する工程を説明する(n=10の場合)。なお、断層像撮影装置の構造は全く同じであり、手順もほぼ同じであるため、重複する説明は省略する。
本実施形態では、図3(a)に示した眼底100の所定領域100aを、所定のスキャン間隔PでX方向(水平方向)に幅Dに亘ってスキャンする。所定のスキャン間隔Pは1走査で1000回サンプリングし、図3(b)に示すようにそれぞれAスキャン画像A1、・・・・・・A1000の1000個のAスキャン画像からなるBスキャン画像B1、Aスキャン画像A1001、・・・・・・A2000からなるBスキャン画像B2、・・・・・・Aスキャン画像A9001、・・・・・・A10000からなるBスキャン画像B10が作成される。従って、ti(n=1〜10000)のサンプリング時点があり、生成されるBスキャン画像B1〜B10はそれぞれ同じ個所の画像となっていて、図3(f)に示したように10フレーム(10枚)のBスキャン画像が取得される。
ここで、高密度の狭い間隔でのスキャンは、所定のスキャンに対して見かけ上1/10の速度で行われる低速Sのスキャンとなり、所定のスキャンは低速スキャンに対し10倍速の高速Sのスキャンとなる。一方、低速のスキャン速度Sは所定のスキャン速度Sより1/10低速であるので、低速のスキャン速度Sのスキャン線は、スキャン速度Sのスキャン線のサンプリング時点t(i)とサンプリング時点t(i+1)時点間の走査距離を10等分したそれぞれの距離に位置する眼底部分をサンプリング時点t(10i+1)、t(10i+2)、・・・・・・t(10i+9)、t(10i+10)の10個のサンプリング時点でサンプリングする。従って、1/10低速のスキャン速度Sのスキャンでは、スキャン速度Sのスキャン線の各サンプリング時点間の10箇所の位置を細かく高密度にサンプリングしており、1/10低速のスキャン速度Sのスキャンにより得られるAスキャン画像は、スキャン速度Sのスキャンにより得られるAスキャン画像より10倍多くなる。従って、図3(a)に示したような低速スキャンによるサンプリング時点t1、・・・・・・t10000でのサンプリングにより、図3(c)に示すように、速度SでのAスキャン画像数より10倍多い10000個のAスキャン画像A1〜A10000から構成されるBスキャン画像B11が作成される。Bスキャン画像B11の画像全体の幅は、Bスキャン画像B1、B2、・・・・・・B10の各画像の全体の幅の10倍となっている。
この狭いスキャン間隔Pで取得されたBスキャン画像11は、図3の(e)に示すようにX方向に圧縮されて、新たなBスキャン画像B12が生成される。本実施形態においては、スキャン間隔が1/10になったことによりBスキャン画像11を構成するAスキャン画像の数は10倍になっているから、Aスキャン画像を10個毎にX方向に圧縮する。具体的には、隣接する10個のAスキャン画像A1〜A10、A11〜A20、A21〜A30、・・・・・・A9991〜A10000毎に、図3(d)に示すようにAスキャン画像の各画素をX方向に加算平均して新たなAスキャン画像A1´、A2´、・・・・・・A1000´を1000個作成し、これら1000個のAスキャン画像をX方向に結合して画像の全体の幅がBスキャン画像B1〜B10の各画像の全体の幅に相当する新たなBスキャン画像12を生成する。
本実施形態のように、狭いスキャン間隔Pで高密度スキャンにより得られたBスキャン画像B11を走査方向に圧縮して新たなBスキャン画像B12を生成して読影用画像とする場合と、従来のように所定のスキャン間隔Pでスキャンして得られた複数(10枚)のBスキャン画像B1、B2、・・・・・・B10を加算平均して1枚の読影用画像とする場合とを比較すると、一般的には図4のようになる。
従来のように10枚のBスキャン画像を加算平均処理する場合、Aスキャン(サンプリング)本数は1枚のBスキャン画像に対して1000本となり、10枚で合計10000本である。一方、本実施形態のように高密度スキャンによって得られたBスキャン画像を走査方向に圧縮する場合も10000本である。1枚当たりのBスキャン画像を生成するためには、一般的には従来技術よりも本実施形態の方が10倍の時間を要するものの、従来技術では10枚のBスキャン画像を取得するため、全体としては変わらない。また、読影用画像を構成するAスキャン画像を得るために加算する回数もいずれも10回で変わらない。
しかしながら、従来のように10枚のBスキャン画像を加算平均処理する場合は加算されるAスキャン画像のサンプリング時間の間隔(画像を得た時間の差)はスキャン1回分空いているが、これに対して本実施形態のように高密度スキャンによって得られたBスキャン画像を走査方向に圧縮する場合は連続してサンプリングされた10本のAスキャン画像が加算される。画像間のサンプリングされた時間の間隔が長ければ長いほど(画像を得た時間の差が大きいほど)スペックルパタンの変化も大きくなるため、従来技術では加算平均処理によってスペックルパタンが低減し、本実施形態では加算平均処理によってスペックルパタンが強調されることになる。
一方で、本実施形態のように高密度スキャンを行うと、1回のスキャン時間が従来法に比べて長くなるので、その間の被検眼の固視微動の問題への対応方法が必要となる。具体的には、従来方法では固視微動の影響は、10枚のBスキャン画像を加算平均処理する場合において、それぞれの画像の位置ずれとして現れていたが、本実施形態では固視微動の影響がBスキャン画像中の歪みとなって現れる。このような歪みが発生した画像をそのまま用いると読影に支障があるため、適宜その歪みを補正することが望まれる。補正の方法の一つとしては、被検眼の視度情報によって推定される理想的断層像リファレンスモデルに倣って補正する方法もあるが、この方法を採用することにより逆にその被検眼特有の形状の状況を見誤る可能性も否定できない。そこで、本実施形態においては、高密度スキャンを行う前及び/又は後に1回ないしは少数回、高密度スキャンする場所と同じ場所を高速スキャンすることにより歪みの発生する可能性の低い画像(以下基準画像)を取得しておき、高密度スキャンで得られた断層画像の歪みを、その基準画像を使用して補正するという方法を採用する。
以下、基準画像を取得する過程を位置合わせスキャンと呼ぶ。この位置合わせスキャンのスキャン間隔は前述の第一のスキャン間隔でもよいが、短時間で断層画像を取得することが望まれる状況であるので、第一のスキャン間隔よりも広いスキャン間隔で断層画像を取得する、いわゆるドラフトスキャンのようなスキャン間隔でもよい。なお、高密度スキャン時のスキャン間隔は前述の通り、第二のスキャン間隔で行われる。
位置合わせ用の基準画像には走査部位のより正確な構造特徴を有していることが求められるが、前述のように、同一部位を走査したとしても、固視状態により得られた断層画像の構造は、走査毎に異なる形態を示す場合がある。そのため、本実施形態では、位置合わせ用の基準画像が高密度断層画像とほぼ同一の撮影となる(被検眼上の同じ場所を走査する)可能性が一番高くなるようにすべく、高密度スキャン直前に位置合わせスキャンで得られた断層像から基準画像を作成する。この場合、1回のみ位置合わせスキャンをしてその一枚を基準画像にしてもよいし、あるいは複数回位置合わせスキャンを行った上で得られた断層画像群の中の最後の1枚を基準画像とするということでもよい。その他の基準画像の決め方としては、複数の断層画像群の中で相関がもっとも高い1枚を選ぶこと、複数の断層画像群の単純平均画像とすること、複数の断層画像群の位置合わせ平均画像であること、複数の断層画像群の中で相関がもっとも高い1枚を基準とした位置合わせ平均画像であること、など様々なバリエーションが考えられる。
位置合わせスキャンを実行して基準画像を取得、および高密度スキャンを実行して高精細の断層画像を取得できたら、基準画像と高精細の断層画像の位置合わせを行う。この位置合わせ方法としても様々な方法が採用可能である。第一の例としては、セグメンテーションラインのうち同一の1ないし複数の境界のセグメンテーションラインを元に実施することが考えられる。また第二の例としては、血管構造による断層画像の強弱パタンをもとに実施することが考えられる。この場合、走査方向(横方向)の倍率補正、走査速度不均一の補正が可能となる。さらに第三の例としては、同一の1ないし複数の画像の相関を元に実施することが考えられる。
このように、位置合わせスキャンで得られた基準画像と高密度スキャンで得られた断層画像との間で位置合わせを行うことにより、高密度スキャン中に起きる固視微動の影響を極力少なくすることができる。
なお、再検査の時など、事前に同一被検眼の同一箇所の撮影を行っているのであれば、位置合わせスキャンを省略することも可能である。この場合、フォローアップ機能などにより同一部位撮影再現性が担保されている必要があるが、別途事前に撮影した同一部位の断層画像を基準画像とすることができる。また、網膜構造の形態的変化や位置合わせに用いる特徴量に変化がないと認められる場合は、過去または将来撮影するフォローアップ機能により撮影される同一部位の断層画像の適用も可能である。
このように、本実施形態に係る断層像撮影装置によれば、極めて高品質の精細な読影用画像を得ることができる。また、このように走査方向に圧縮して所定のスキャン速度で走査して得られる断層画像と同じ測定幅の断層画像を得る場合は、所定のスキャン速度で走査して得られる複数枚の断層画像を加算平均して一枚の読影用画像を得る場合にはノイズとみなされて消失させられてしまうスペックルパタンが、得られた新たな断層画像においては逆に強調されて目立つようになるため、スペックルパタンを積極的に利用して断層画像からより詳細な眼底組織の状態に関する情報を得ようとするときに極めて有効な画像を得ることができる。また高密度スキャンでの画像取得中に固視微動の影響で発生する断層画像の歪みは、その事前あるいは事後に、より高速でのスキャン(広いスキャン間隔)で得られる断層画像等を利用することにより、歪み補正が可能である。
以上、本発明に係る断層像撮影装置について図面に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、種々の変更実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、スキャン間隔を1/nにして走査したとき、当該高密度のスキャンで得られたBスキャン画像を走査方向に1/nに圧縮しているが、スキャン間隔の倍数nと、圧縮時の倍数nを異なるようにしてもよい。例えば、1/10の間隔で走査して得られたBスキャン画像を隣接する10本のAスキャン画像ごとに加算平均するのではなく、8〜9本ごとに加算平均し、圧縮された新たなBスキャン画像を生成するようにしてもよい。また、圧縮時のnの値によっては、圧縮されたBスキャン画像の走査方向一画素分に相当する網膜上での幅と、所定の間隔のスキャンで得られたBスキャン画像の測定幅が異なる場合があるが、両Bスキャン画像の測定幅に相当する画像の幅が顕著に相違せず、実用上相当した値になっておれば、スキャン間隔の倍数nと、圧縮時の倍数nを異なるようにしてもよい。さらにこのとき、同一のAスキャン画像を重複して演算に用いてもよい。これらの実施形態の概念図を図5及び図6に示す。
例えば、図5の左側の例はこれまで説明してきたスキャン間隔の倍数nと圧縮時の倍数nが同じである場合だが、右側の例は所定の間隔でスキャンしたときのサンプリング本数Lよりも1本サンプリングが多い場合である。このときは隣り合う2本のAスキャン画像を重複して加算平均していく(すなわち、j=1〜Lで、j番目のAスキャン画像とj+1番目のAスキャン画像、次にj+1番目のAスキャン画像とj+2番目のAスキャン画像、という具合に加算平均していく)ことにより圧縮された新たなBスキャン画像を生成する。図6の例では、所定の間隔でスキャンしたサンプリング本数PからなるBスキャン画像を、隣接する3本のAスキャン画像毎に加算平均していくが、j=1〜Pで、j番目のAスキャン画像とj+1番目のAスキャン画像とj+2番目のAスキャン画像、次にj+2番目のAスキャン画像とj+3番目のAスキャン画像とj+4番目のAスキャン画像、という具合に3本のAスキャン画像のうち走査方向の最後のAスキャン画像は重複して次の3本のAスキャン画像の組にも用いて加算平均していく。
E 被検眼
10 分波/合波光学系
11 低コヒーレンス光源
12 光量調整機構
13 光カプラ
14 コリメートレンズ
16 分光器
17 コンピュータ
18 断層画像生成手段
19 画像処理手段
20 ビームスプリッタ
30 測定光学系
31 フォーカスレンズ
34 x軸走査ミラー
35 y軸走査ミラー
36 スキャンレンズ
37 ダイクロイックミラー
38 対物レンズ
40 参照光学系
42 対物レンズ用分散補償ガラス
46 ダイクロイックミラー
47 集光レンズ
48 可変アパーチャ
49 参照ミラー
50 被検眼分散補償ガラス

Claims (6)

  1. 被検眼眼底上に測定光を走査させて該被検眼眼底の断層像を撮影する断層像撮影手段と、
    前記撮影された断層像の画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成する画像処理手段と、を備えることを特徴とする断層像撮影装置。
  2. 前記断層像撮影手段が、第一のスキャン間隔よりも狭い第二のスキャン間隔で走査して被検眼眼底の断層像を撮影し、
    前記画像処理手段が、前記第二のスキャン間隔で撮影された断層像の画像を走査方向に圧縮して新たな断層画像を生成し、
    前記新たな断層画像の走査方向の測定幅が、前記第一のスキャン間隔で走査して得られる断層画像の走査方向の測定幅に相当する画像の幅であることを特徴とする、請求項1に記載の断層像撮影装置。
  3. 前記画像処理手段が、前記第二のスキャン間隔で撮影された断層像の画像を構成するAスキャン画像をn個毎に走査方向に圧縮し、圧縮されたAスキャン画像のそれぞれを走査方向に結合して前記新たな断層画像を生成することを特徴とする、請求項2に記載の断層像撮影装置。
  4. 前記圧縮されたAスキャン画像のそれぞれが、n個のAスキャン画像を走査方向に加算平均処理することによって生成されることを特徴とする、請求項3に記載の断層像撮影装置。
  5. 前記圧縮されたAスキャン画像のそれぞれが、n個のAスキャン画像をフィルタ処理することによって生成されることを特徴とする、請求項3に記載の断層像撮影装置。
  6. 前記第二のスキャン間隔が、前記第一のスキャン間隔の1/nであることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の断層像撮影装置。
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