JP6599731B2 - 額縁部材の取付構造、及び額縁部材の取付方法 - Google Patents

額縁部材の取付構造、及び額縁部材の取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、玄関ドア等の建具を改装する場合に適用する額縁部材の取付構造、及び額縁部材の取付方法に関する。
玄関ドア等の建具を改装する方法としては、工期短縮やコストの削減を図るため、既設枠を残したまま建物の躯体(開口部)に新設枠を取り付けるようにした方法が提供されている。そして、建物に残した既設枠については、新設枠に取り付けた額縁部材によって覆い隠すことができるため、外観品質が損なわれるおそれがない。
ここで、額縁部材は、上枠を覆う上額縁部材と縦枠を覆う左右の縦額縁部材とが個別に設けられており、これらを予め門型に組み立てた状態で建物に取り付けるのが一般的である。すなわち、額縁部材を建物に取り付ける場合には、先ず、上額縁部材の両端部を縦額縁部材に当接させ、この状態から縦額縁部材を介して上額縁部材のビスホールに連結ネジを螺合させることで予め3つの額縁部材を門型に組み立てた状態とする。この門型の額縁部材を建物に配置し、それぞれの額縁部材を新設枠にネジ止めすれば、額縁部材が建物に取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−139673号公報
上記のように、予め門型に構成した額縁部材を建物に設置する方法によれば、建物に設置した状態で額縁部材の相互間を連結する作業が不要となる。このため、改装する玄関が入隅にある場合等、周囲に十分な作業スペースを確保することのできない建物に対しても額縁部材を取り付けることが可能となる。また、上述の取付構造によれば、縦額縁部材の見込み面から連結ネジを螺合しているため、額縁部材の見付け面に連結ネジが露出することはなく、外観品質の観点からも有利となる。
しかしながら、門型に構成した額縁部材は、それぞれを個別に取り扱う場合に比べて外形寸法及び重量が大きなものとなるため、複数人が協働しなければ建物に設置することができない事態が生じ得る。また、改装する玄関に風除室が設けられている状況にあっては、門型に構成した額縁部材を風除室の内部に搬入することが困難となる場合もある。
本発明は、上記実情に鑑みて、改装する建物の状況に関わらず額縁部材の取付作業を容易に行うことができる額縁部材の取付構造、及び額縁部材の取付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る額縁部材の取付構造は、既設枠を残した建物の開口部に取り付けられた新設枠に対して、額縁部材を取り付ける取付構造であって、前記額縁部材は、左右方向に沿って配置される第1額縁部材と、上下方向に沿って配置される第2額縁部材とを備え、前記第1額縁部材及び前記第2額縁部材の一方の額縁部材と前記新設枠とには、当該新設枠に当該一方の額縁部材を仮固定する第1仮固定部が設けられ、前記一方の額縁部材には、前記第1仮固定部にて当該一方の額縁部材が前記新設枠に仮固定された状態で前記新設枠に対向し、連結具にて前記新設枠に連結される第1連結壁部が設けられ、前記一方の額縁部材と他方の額縁部材とには、当該一方の額縁部材に当該他方の額縁部材を仮固定する第2仮固定部が設けられ、前記他方の額縁部材には、前記第2仮固定部にて当該他方の額縁部材が前記一方の額縁部材に仮固定された状態で前記新設枠に対向し、連結具にて前記新設枠に連結される第2連結壁部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、左右方向に沿って配置される第1額縁部材と上下方向に沿って配置される第2額縁部材とを個別に取り扱うことができるため、外形寸法や重量が大きくなることに起因した問題を招来することがない。しかも、第1,第2額縁部材を連結具にて新設枠にそれぞれ連結する際に、第1仮固定部を利用して一方の額縁部材を新設枠に仮固定することができ、かつ、第2仮固定部を利用して他方の額縁部材を当該一方の額縁部材に仮固定することができる。このため、例えば、一人で額縁部材の取付作業を行う場合であっても、第1,第2額縁部材を一方の手で押さえながら他方の手により連結具で新設枠にそれぞれ連結する作業を行う必要がなく、額縁部材の取付作業を容易に行うことができる。
また、本発明は、上述した額縁部材の取付構造において、前記第1連結壁部は、前記第1仮固定部にて前記一方の額縁部材が前記新設枠に仮固定された状態で前記新設枠の見付け面に対向し、連結具にて当該見付け面に連結され、前記第2連結壁部は、前記第2仮固定部にて前記他方の額縁部材が前記一方の額縁部材に仮固定された状態で前記新設枠の見付け面に対向し、連結具にて当該見付け面に連結されることを特徴とする。
本発明では、新設枠に連結するための第1,第2連結壁部は、第1,第2額縁部材が仮固定された状態で新設枠の見付け面に対向する。このため、第1,第2連結壁部及び新設枠の見付け面を容易に連結具にて連結することができる。しかも、新設枠の見付け面に連結具で連結するように構成しているため、入隅等、周囲に十分な作業スペースを確保することができない建物に対しても容易に取り付けることができる。
また、本発明は、上述した額縁部材の取付構造において、前記第1仮固定部は、前記新設枠の天面を構成する新設上壁部及び前記第1額縁部材の一方に設けられる第1突起部と、前記新設上壁部及び前記第1額縁部材の他方に設けられ、前記第1突起部が挿入されて当該第1突起部に係合する第1係合受け部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1仮固定部が新設枠の新設上壁部及び第1額縁部材に設けられているため、新設上壁部に第1額縁部材を載せるように配置すれば、第1仮固定部にて新設枠に対して第1額縁部材を容易に仮固定することができる。
また、本発明は、上述した額縁部材の取付構造において、前記第1仮固定部は、前記第1額縁部材及び前記新設枠に設けられ、前記第1額縁部材には、上下方向に対向する一対の第1挟持用壁部が設けられ、前記第2額縁部材には、前記第1額縁部材を内部に挿入するためのインロウ用切欠と、上下方向に対向する一対の第2挟持用壁部とが設けられ、前記一対の第1挟持用壁部は、前記インロウ用切欠を介して前記第1額縁部材が前記第2額縁部材の内部に挿入された際に、前記一対の第2挟持用壁部の間に挿入されて当該一対の第2挟持用壁部にそれぞれ対向し、前記第2仮固定部は、前記一対の第1挟持用壁部及び前記一対の第2挟持用壁部の一方にそれぞれ設けられる第2突起部と、前記一対の第1挟持用壁部及び前記一対の第2挟持用壁部の他方にそれぞれ設けられ、前記第2突起部が挿入されて当該第2突起部に係合する第2係合受け部とを備えることを特徴とする。
本発明では、インロウ用切欠を介して第2額縁部材の内部に第1額縁部材を挿入するように当該第2額縁部材を移動させれば、一対の第2挟持用壁部が一対の第1挟持用壁部にそれぞれ対向する。そして、第2突起部は、第2係合受け部に挿入され、当該第2係合受け部に係合する。このため、第1額縁部材に対して第2額縁部材を容易に仮固定することができる。しかも、一対の第2挟持用壁部にて一対の第1挟持用壁部を挟持することができ、当該仮固定の状態を安定に維持することができる。
また、本発明は、上述した額縁部材の取付構造において、前記第1仮固定部は、前記新設枠の見付け面を構成する新設見付け壁部及び前記第2額縁部材の一方に設けられる第1突起部と、前記新設見付け壁部及び前記第2額縁部材の他方に設けられ、前記第1突起部に係合する第1係合受け部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1仮固定部が新設枠の見付け面(新設見付け壁部)及び第2額縁部材に設けられているため、当該見付け面に第2額縁部材を移動させるだけで、第1仮固定部を構成する第1突起部及び第1係合受け部を互いに係合させることができる。このため、第1仮固定部にて新設枠に対して第2額縁部材を容易に仮固定することができる。
また、本発明は、上述した額縁部材の取付構造において、前記第1仮固定部は、見込み方向から見た場合に、前記既設枠と外壁との接合部よりも内側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1仮固定部が上述した位置に設けられているため、例えば、軒天や外壁に干渉しないように額縁部材(第1,第2額縁部材)を切断した場合であっても、第1仮固定部を利用して新設枠に対して一方の額縁部材を安定に仮固定することができる。
また、本発明は、上述した額縁部材の取付構造において、前記他方の額縁部材には、当該他方の額縁部材の開口端部に装着可能とするキャップ部材が設けられ、前記第2仮固定部は、前記一方の額縁部材及び前記キャップ部材に設けられ、前記他方の額縁部材の開口端部側が切断され、当該切断後の開口端部に前記キャップ部材が装着された状態で、見込み方向から見た場合に、前記既設枠と外壁との接合部よりも内周側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第2仮固定部が上述した位置に設けられているため、例えば、軒天や外壁に干渉しないように他方の額縁部材を切断した場合であっても、第2仮固定部を利用して一方の額縁部材に対して他方の額縁部材を安定に仮固定することができる。
また、本発明に係る額縁部材の取付方法は、既設枠を残した建物の開口部に取り付けられた新設枠に対して、額縁部材を取り付ける取付方法であって、前記額縁部材は、左右方向に沿って配置される第1額縁部材と、上下方向に沿って配置される第2額縁部材とを備え、当該取付方法は、前記新設枠に対して、前記第1額縁部材及び前記第2額縁部材の一方の額縁部材を仮固定する工程と、前記新設枠に対して前記一方の額縁部材を仮固定した後、前記新設枠に対向する前記一方の額縁部材の第1連結壁部を連結具にて前記新設枠に連結する工程と、前記一方の額縁部材に対して、前記第1額縁部材及び前記第2額縁部材の他方の額縁部材を仮固定する工程と、前記一方の額縁部材に対して前記他方の額縁部材を仮固定した後、前記新設枠に対向する前記他方の額縁部材の第2連結壁部を連結具にて前記新設枠に連結する工程とを含むことを特徴とする。
本発明は、上述した額縁部材の取付構造を利用した額縁部材の取付方法であるため、上述した額縁部材の取付構造と同様の作用及び効果を奏する。
本発明によれば、左右方向に沿って配置される第1額縁部材と上下方向に沿って配置される第2額縁部材とを個別に取り扱うことができるため、外形寸法や重量が大きくなることに起因した問題を招来することがない。しかも、第1,第2額縁部材を連結具にて新設枠にそれぞれ連結する際に、第1仮固定部を利用して一方の額縁部材を新設枠に仮固定することができ、かつ、第2仮固定部を利用して他方の額縁部材を当該一方の額縁部材に仮固定することができる。このため、例えば、一人で額縁部材の取付作業を行う場合であっても、第1,第2額縁部材を一方の手で押さえながら他方の手により連結具で新設枠にそれぞれ連結する作業を行う必要がなく、額縁部材の取付作業を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る額縁部材の取付構造を適用した建具の枠部分を室外側から見た図である。 図1に示した枠部分の要部拡大縦断面図である。 図1に示した枠部分の要部拡大横断面図である。 図1及び図2に示した上額縁部材を室内側から見た要部斜視図である。 図1ないし図3に示した縦額縁部材を室内側から見た要部斜視図である。 図5に示したキャップ部材を裏面側から見た斜視図である。 図1に示した額縁部材の取付方法を示す図であって、新設枠に上額縁部材を仮固定する状態を示す斜視図である。 図7に示した仮固定を行った状態で、上額縁部材が室外側に傾いた状態を実線で、上額縁部材が室内側に傾いた状態を破線で示す縦断面図である。 図1に示した額縁部材の取付方法を示す図であって、上額縁部材に縦額縁部材を仮固定する状態を示す斜視図である。 図9と同様の状態を内周側から見た側面図である。 本発明の実施の形態1の効果を説明する図であって、額縁部材が軒天に干渉した状態を示す要部拡大縦断面図である。 本発明の実施の形態1の効果を説明する図であって、縦額縁部材が外壁に干渉した状態を示す要部拡大横断面図である。 図11及び図12に示した額縁部材の取付方法を示す図であって、上額縁部材に縦額縁部材を仮固定する状態を示す要部斜視図である。 図13と同様の状態を内周側から見た側面図である。 本発明の実施の形態1に係る第1仮固定部の変形例1を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る第1仮固定部の変形例2を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る額縁部材の取付構造を適用した建具の要部拡大縦断面図である。 図17に示した上額縁部材を室内側から見た要部斜視図である。 図17に示した縦額縁部材を室内側から見た要部斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る額縁部材の取付構造を適用した建具の要部拡大縦断面図である。 図20に示した建具の要部拡大横断面図である。 図20及び図21に示した額縁部材の取付方法を示す図であって、新設枠に縦額縁部材を仮固定する状態を示す斜視図である。 図20及び図21に示した額縁部材の取付方法を示す図であって、縦額縁部材に上額縁部材を仮固定する状態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る額縁部材の取付構造及び取付方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造を適用した建具の枠部分を室外側から見た図である。図2は、図1に示した枠部分の要部拡大縦断面図である。図3は、図1に示した枠部分の要部拡大横断面図である。
ここで例示する建具は、既設の玄関ドアを改装することによって構成した玄関ドアである。以下、便宜上、既設の玄関ドアと改装後の新たな玄関ドアとを区別するため、改装対象となる既設玄関ドアの各構成要素に「既設」という用語を付し、新たに取り付ける玄関ドアの各構成要素に「新設」という用語を付して説明する。
改装対象となる既設玄関ドアは、図2及び図3に示すように、建物の躯体Bに固定された既設枠10に既設ドアパネル(図示略)を開閉可能に支持させることによって構成されていたものである。そして、改装に際しては、既設枠10のみが建物に残った状態となるように、予め既設ドアパネル(図示略)を取り外してある。
既設枠10は、既設上枠11と、左右の既設縦枠12とを備える。それぞれの既設上枠11及び既設縦枠12は、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長にわたって略一様な断面形状を有している。なお、本実施の形態1で例示する既設枠10は、既設額縁部材を備えるものではない。
一方、新設玄関ドアは、図1ないし図3に示すように、新設枠20に新設ドアパネル21を開閉可能に支持させることによって構成されたものである。
新設枠20は、新設上枠22と、左右の新設縦枠23とを備える。それぞれの新設上枠22及び左右の新設縦枠23は、室外側形材22a,23a及び室内側形材22b,23bと、室外側形材22a,23a及び室内側形材22b,23bの相互間を連結する断熱部材22c,23cとを備えて構成されている。それぞれの室外側形材22a,23a及び室内側形材22b,23bは、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長にわたって略一様な断面形状を有している。
本実施の形態1では、図2及び図3に示すように、室外側形材22a,23a及び室内側形材22b,23bを見込方向に沿って並設する姿勢で配置させている。また、新設上枠22の端部を新設縦枠23の側面に当接させるようにして新設枠20を構成しており、新設縦枠23を介して新設上枠22のビスホール22dに枠固定ネジ(図示略)を螺合させることによって、新設上枠22と新設縦枠23とを互いに連結させている。このように新設上枠22及び新設縦枠23を互いに連結した状態では、新設上枠22の天面及び新設縦枠23の上端部は、略面一の状態となる。また、新設上枠22の見付け面及び新設縦枠23の見付け面も同様に、略面一の状態となる。
そして、新設枠20は、既設枠10の内周側となる部位に、室外側に位置する室外側形材22a,23aが既設枠10及び建物の外壁Wから室外側に突出した状態で、固定ネジ24により躯体B(建物の開口部)に固定されている。
ここで、既設枠10と新設枠20との間には、それぞれスペーサSが介在している。また、既設上枠11と新設上枠22との間において、スペーサSよりも室外側となる部位は、シール材Tによって密閉されている。
新設枠20の天面(新設上枠22の天面、及び新設縦枠23の上端部)を構成する新設上壁部25において、室外側の部位には、図2に示すように、第1係合受け部41が設けられている。
第1係合受け部41は、溝部41aと、係止片41bとを備える。
溝部41aは、新設上壁部25の全長にわたって略一様な断面形状を有し、上方に開口41a1を有するように下方に向けて窪むように形成されている。
係止片41bは、溝部41aを構成する一対の側壁のうち、室外側の側壁の上端部から見込み方向に沿って室内側に突出し、開口41a1の一部を閉塞する。
以上説明した新設枠20は、図2及び図3に示すように、既設枠10よりも室外側に突出した部位にて額縁部材30を保持している。
額縁部材30は、建物に残した既設枠10を室外側から覆うためのものであり、新設上枠22の長手方向に沿って略水平に配置される上額縁部材31と、新設縦枠23の長手方向に沿って略鉛直に配置される2つの縦額縁部材32とを備える。
なお、上額縁部材31は、本発明に係る第1額縁部材に相当する。また、縦額縁部材32は、本発明に係る第2額縁部材に相当する。
図4は、図1及び図2に示した上額縁部材31を室内側から見た要部斜視図である。
上額縁部材31は、樹脂もしくはアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、接合壁部31aと、第1見付け額縁部31bと、内方見込み額縁部31cと、第2見付け額縁部31dと、外方見込み額縁部31eとを備える。
接合壁部31aは、新設上枠22の室外側に臨む見付け面に接合される部分であり、ネジを螺合するに十分な幅を有するように構成されている。そして、接合壁部31aの上下両縁部には、互いに対向するように一対の係合壁部31fが室外側に設けられており、上額縁部材31の長手方向に沿って延在するビスカバー33を着脱可能とする。
なお、接合壁部31aは、本発明に係る第1連結壁部に相当する。
第1見付け額縁部31bは、上方の係合壁部31fにおける室外側の端部から上方に向けて略直角に屈曲して延在したものである。
内方見込み額縁部31cは、第1見付け額縁部31bにおける上端部から室外側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。この内方見込み額縁部31cにおいて、左右方向の両側には、第2係合受け部51aがそれぞれ設けられている(図4では室内側から見て左側の1つのみ図示)。
第2係合受け部51aは、内方見込み額縁部31cの表裏を貫通した開口であって、上額縁部材31の長手方向に沿って延びる矩形状の長穴で構成されている。
第2見付け額縁部31dは、内方見込み額縁部31cにおける室外側の端部から上方に向けて延在した部分である。
そして、第1見付け額縁部31bの見付け寸法、及び第2見付け額縁部31dの見付け寸法を足し合わせた寸法は、新設上枠22の上面から既設上枠11と外壁Wとの接合部までの距離よりも大きく設定されている(図2)。
外方見込み額縁部31eは、第2見付け額縁部31dの上端部から室内側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。この外方見込み額縁部31eにおいて、各第2係合受け部51aにそれぞれ対向する位置(左右方向の両側)には、第2係合受け部51bがそれぞれ設けられている(図4では室内側から見て左側の1つのみ図示)。
第2係合受け部51bは、第2係合受け部51aと同様に、外方見込み額縁部31eの表裏を貫通した開口であって、上額縁部材31の長手方向に沿って延びる矩形状の長穴で構成されている。
なお、内方見込み額縁部31c及び外方見込み額縁部31eは、本発明に係る一対の第1挟持用壁部に相当する。
そして、第2見付け額縁部31d及び外方見込み額縁部31eの内表面には、図2及び図4に示すように、それぞれ複数の折り取り溝31gが形成されている。
折り取り溝31gは、上額縁部材31の長手方向に沿ってV字状の溝を形成することにより構成した薄肉部分である。このため、折り取り溝31gにカッター等の切断工具を押し当てることにより、第2見付け額縁部31dや外方見込み額縁部31eを容易に切断することが可能である。なお、図2では、外方見込み額縁部31eの切断された部分を破線で示している。
また、上額縁部材31の内表面には、図2及び図4に示すように、第1係合受け部41の溝部41a(開口41a1)に挿入されて第1係合受け部41に係合する第1突起部42が設けられている。
第1突起部42は、基部42aと、係止爪部42bとを備える。
基部42aは、接合壁部31aを上方に延長した後に室内側に向けて略直角に屈曲し、さらに下方に向けて略直角に屈曲して延在したものである。すなわち、基部42aの先端部分は、接合壁部31aに対向する。
係止爪部42bは、基部42aの先端部分に設けられ、室外側に向けて突出する。
以上説明した第1係合受け部41及び第1突起部42は、本発明に係る第1仮固定部40に相当する。すなわち、第1仮固定部40は、新設枠20(新設上壁部25)及び上額縁部材31に設けられている。そして、第1仮固定部40は、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に設けられている(図2)。
図5は、図1ないし図3に示した縦額縁部材32を室内側から見た要部斜視図である。
2つの縦額縁部材32は、左右対称となる形状を有している。このため、以下では、左右対称となる同一の部位には、同一の符号を付して説明する。
縦額縁部材32は、上額縁部材31と同様に樹脂もしくはアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、図3及び図5に示すように、接合壁部32aと、内方見込み額縁部32bと、見付け額縁部32cと、外方見込み額縁部32dとを備える。
接合壁部32aは、新設縦枠23の室外側に臨む見付け面に接合される部分であり、ネジを螺合するに十分な幅を有するように構成されている。そして、接合壁部32aの左右両縁部には、互いに対向するように一対の係合壁部32eが室外側に設けられており、縦額縁部材32の長手方向に沿って延在するビスカバー34を着脱可能とする。
なお、接合壁部32aは、本発明に係る第2連結壁部に相当する。
内方見込み額縁部32bは、外周側の係合壁部32eを見込み方向に延長した部分である。そして、内方見込み額縁部32bは、図3に示すように、接合壁部32aを新設縦枠23の見付け面に当接させた場合に、接合壁部31aを新設上枠22に当接させた上額縁部材31の第2見付け額縁部31dを超えて突出する寸法を有する。
また、内方見込み額縁部32bには、上額縁部材31の端部を縦額縁部材32の内部に挿入するためのインロウ用切欠32fが設けられている。
インロウ用切欠32fは、上額縁部材31における接合壁部31a、第1見付け額縁部31b、内方見込み額縁部31c、及び第2見付け額縁部31dの断面形状に合致するように形成されている。すなわち、インロウ用切欠32fは、上額縁部材31の端部を縦額縁部材32の内部に挿入した状態で、接合壁部31a、第1見付け額縁部31b、内方見込み額縁部31c、及び第2見付け額縁部31dにそれぞれ対向する第1〜第4縁部32f1〜32f4で構成されている。
見付け額縁部32cは、内方見込み額縁部32bにおける室外側の端部から外周側に向けて屈曲して延在したものである。本実施の形態1では、見付け額縁部32cは、内周側の見付け面がわずかに凹状となるように湾曲し、かつ外周側の見付け面がわずかに凸状となるように湾曲するように構成されている。そして、見付け額縁部32cの見付け寸法は、新設縦枠23の外周側面から既設縦枠12と外壁Wとの接合部までの距離よりも大きく設定されている(図3)。
外方見込み額縁部32dは、見付け額縁部32cにおける外周側の端部から室内側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。
そして、見付け額縁部32c及び外方見込み額縁部32dの内表面には、図3に示すように、それぞれ複数の折り取り溝32gが形成されている。なお、図3では、外方見込み額縁部32dの切断された部分を破線で示している。
また、縦額縁部材32の内表面には、図3に示すように、支持片32h〜32jが設けられ、支持片32h〜32jの上端部に第2突起部52が取り付けられている。
支持片32hは、内方見込み額縁部32bの内表面から外方見込み額縁部32dに向けて突出したヒレ状部分である。支持片32iは、支持片32hよりも室外側に位置し、内方見込み額縁部32bの内表面から外方見込み額縁部32dに向けて突出したヒレ状部分である。支持片32jは、見付け額縁部32cの内表面から室内側に向けて突出したヒレ状部分である。これら支持片32h〜32jは、縦額縁部材32の長手方向に沿ってそれぞれ延在し、その上端部の高さ位置が第3縁部32f3の高さ位置と略同一にそれぞれ設定されている。
第2突起部52は、板体52aと、突起部本体52bとを備える。
板体52aは、平面視で矩形形状を有し、一方の板面が上方を向き、当該一方の板面が第3縁部32f3と略同一の高さ位置となるように支持片32h〜32jに取り付けられる。
突起部本体52bは、板体52aにおける上記一方の板面の略中心位置から突出し、第2係合受け部51aに挿入されて第2係合受け部51aに係合する部分である。この突起部本体52bは、室外側に向かうにしたがって下方に傾斜する第1テーパ面52b1と、室内側に向かうにしたがって下方に傾斜する第2テーパ面52b2とを有する断面視略三角形状を有する。
本実施の形態1では、板体52aにおいて、突起部本体52bの左右両側の各位置には、表裏を貫通し、見込み方向に沿って延びる貫通孔52a1がそれぞれ形成されている。すなわち、板体52aにおける一対の貫通孔52a1の間の部位が弾性変形可能となり、突起部本体52bは、上下に移動可能とする。
さらに、縦額縁部材32の上端部には、キャップ部材35が装着されている。
図6は、図5に示したキャップ部材35を裏面側から見た斜視図である。
キャップ部材35は、縦額縁部材32の上端開口を塞ぐ部材であり、キャップ本体35aと、垂設部35bと、ヒレ状部35cとを備える。
キャップ本体35aは、縦額縁部材32の上端と略同一の平面形状を有する平板で構成されている。このキャップ本体35aにおいて、キャップ部材35が縦額縁部材32の上端部に装着された状態で、内方見込み額縁部32b及び見付け額縁部32cの角隅部分に近接した部分には、キャップ本体35aの表裏を貫通し、ネジを挿通するための第1ネジ挿通用孔35a1が形成されている。また、キャップ本体35aの裏面には、複数の折り取り溝35a2が形成されている。
以上説明した支持片32h〜32jの上端部、及びキャップ部材35(キャップ本体35a)は、本発明に係る一対の第2挟持用壁部に相当する。
垂設部35bは、キャップ本体35aの裏面における第1ネジ挿通用孔35a1に近接した位置から下方に向けて垂設された部分であり、見込み方向に沿う平板形状を有する。
ヒレ状部35cは、縦額縁部材32に固定される部分であり、垂設部35bの先端部分における室内側の縁部から内周側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。このヒレ状部35cには、表裏を貫通し、ネジを挿通するための第2ネジ挿通用孔35c1が形成されている。そして、ヒレ状部35cは、図5に示すように、縦額縁部材32にキャップ部材35が装着された状態で、支持片32hにおける室内側に当接する。この状態で、第1ネジ挿通用孔35a1を介して縦額縁部材32のビスホール32kにネジ36を螺合するとともに、第2ネジ挿通用孔35c1を介して支持片32hにネジ37を螺合することにより、縦額縁部材32にキャップ部材35が固定される。
また、キャップ部材35には、第2突起部53が設けられている。
第2突起部53は、キャップ本体35aの裏面における垂設部35b及び第1ネジ挿通用孔35a1に近接した位置から突出し、第2係合受け部51bに挿入されて第2係合受け部51bに係合する部分である。
具体的に、第2突起部53は、キャップ本体35aの裏面において、縦額縁部材32の上端部にキャップ部材35が装着された状態で第2突起部52に対向する位置に設けられている。また、第2突起部53は、突起部本体52bと同様に、室外側に向かうにしたがって下方に傾斜する第1テーパ面53aと、室内側に向かうにしたがって下方に傾斜する第2テーパ面53bとを有する断面視略三角形状を有する。
本実施の形態1では、キャップ本体35aにおいて、第2突起部53の左右両側の各位置には、表裏を貫通し、見込み方向に沿って延びる貫通孔35a3がそれぞれ形成されている。すなわち、キャップ本体35aにおける一対の貫通孔35a3の間の部位が弾性変形可能となり、第2突起部53は、上下に移動可能とする。
以上説明した第2係合受け部51a,51b及び第2突起部52,53は、本発明に係る第2仮固定部50に相当する。すなわち、第2仮固定部50は、上額縁部材31及び縦額縁部材32に設けられている。そして、第2仮固定部50のうち、第2係合受け部51a及び第2突起部52は、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に設けられている(図2,図3)。
以下、上述した額縁部材30を取り付ける手順について説明する。
図7は、図1に示した額縁部材30の取付方法を示す図であって、新設枠20に上額縁部材31を仮固定する状態を示す斜視図である。
先ず、躯体Bに固定した新設枠20に対して、上額縁部材31を仮固定する。具体的に、新設上壁部25の上方から開口41a1に第1突起部42(基部42a)の先端部分を挿入するように、新設上壁部25に上額縁部材31を載置する。開口41a1に第1突起部42(基部42a)の先端部分が挿入されることにより、第1突起部42及び第1係合受け部41が互いに係合し、新設枠20に上額縁部材31が仮固定される。そして、当該状態では、接合壁部31aは、新設枠20(新設上枠22)の室外側に臨む見付け面に対向する。
図8は、図7に示した仮固定を行った状態で、上額縁部材31が室外側に傾いた状態を実線で、上額縁部材31が室内側に傾いた状態を破線で示す縦断面図である。
例えば、新設枠20に上額縁部材31が仮固定された状態で、上額縁部材31の重心位置Cgが第1仮固定部40の上方であって、かつ、室外側に位置する場合には、上額縁部材31は、図8の実線で示すように、溝部41aにおける室外側の側壁の上端部を支点として室外側に傾くことになる。この場合には、接合壁部31aが新設上枠22の見付け面に当接するとともに、開口41a1の縁部に係止爪部42bが係止し、手を離した状態でも上額縁部材31が新設上壁部25から落ちてしまうことがなく、仮固定の状態が維持される。
また、例えば、新設枠20に上額縁部材31が仮固定された状態で、上額縁部材31の重心位置Cgが第1仮固定部40の上方であって、かつ、室内側に位置する場合には、上額縁部材31は、図8の破線で示すように、溝部41aにおける室外側の側壁の上端部を支点として室内側に傾くことになる。この場合には、第1突起部42の先端部分(係止爪部42b)が溝部41aにおける室外側の側壁に当接するとともに、外方見込み額縁部31eが外壁Wに当接し、手を離した状態でも上額縁部材31が新設上壁部25から落ちてしまうことがなく、仮固定の状態が維持される。
上述した仮固定の後、接合壁部31aを介して新設上枠22の見付け面に連結ネジ60(図2)を螺合することにより、新設枠20に上額縁部材31が本固定される。
本実施の形態1では、本発明に係る連結具として連結ネジ60を採用したが、これに限られず、接合壁部31aを新設上枠22の見付け面に連結可能な他の部材を採用しても構わない。
なお、上額縁部材31と外壁Wとの間は、折り取り溝31gに沿って適宜切断することで調整することが可能である。この状態では、図2に示すように、既設上枠11、新設上枠22と既設上枠11との隙間、既設上枠11と外壁Wとの接合部が上額縁部材31によって覆われることになり、外部に露出するおそれがなくなる。図には明示していないが、上額縁部材31と外壁Wとの間は、シール材によって密閉しておくことが好ましい。
図9は、図1に示した額縁部材30の取付方法を示す図であって、上額縁部材31に縦額縁部材32を仮固定する状態を示す斜視図である。図10は、図9と同様の状態を内周側から見た側面図である。
次いで、新設枠20に固定された上額縁部材31に対して、キャップ部材35がそれぞれ装着された2つの縦額縁部材32をそれぞれ仮固定する。具体的に、インロウ用切欠32fを介して上額縁部材31の端部が縦額縁部材32の内部に挿入されるように、縦額縁部材32を見込み方向に沿って室内側に移動する。この際、縦額縁部材32におけるキャップ本体35aの裏面及び第2突起部52の板体52aの上面は、上額縁部材31における外方見込み額縁部31eの外表面、及び内方見込み額縁部31cの外表面にそれぞれ摺接する。このため、縦額縁部材32の室内側への移動を継続すると、第2突起部53(第2テーパ面53b)及び突起部本体52b(第2テーパ面52b2)は、外方見込み額縁部31e及び内方見込み額縁部31cにそれぞれ当接する。そして、第2突起部53及び突起部本体52bは、外方見込み額縁部31e及び内方見込み額縁部31cにそれぞれ押圧されると、弾性変形により、外方見込み額縁部31e及び内方見込み額縁部31cを避ける方向にそれぞれ移動する。第2突起部53及び突起部本体52bが第2係合受け部51b,51aの形成位置にそれぞれ位置するまで縦額縁部材32を室内側へ移動すると、第2突起部53(第1テーパ面53a)及び突起部本体52b(第1テーパ面52b1)が第2係合受け部51b,51aの縁部にそれぞれ係止する。当該係止により、上額縁部材31及び縦額縁部材32は、互いに見込み方向に引き寄せられ、仮固定される。そして、当該仮固定された状態では、接合壁部32aは、新設枠20(新設縦枠23)の室外側に臨む見付け面に対向する。
上述した仮固定の後、2つの縦額縁部材32を左右方向にそれぞれ移動し、建て付け調整を行う。そして、当該建て付け調整の後、接合壁部32aを介して新設縦枠23の見付け面に連結ネジ70を螺合することにより、新設枠20に2つの縦額縁部材32がそれぞれ本固定される。
本実施の形態1では、本発明に係る連結具として連結ネジ70を採用したが、これに限られず、接合壁部32aを新設縦枠23の見付け面に連結可能な他の部材を採用しても構わない。
なお、縦額縁部材32と外壁Wとの間は、折り取り溝32g,35a2に沿って適宜切断することで調整することが可能である。この状態では、図3に示すように、既設縦枠12、新設縦枠23と既設縦枠12との隙間、既設縦枠12と外壁Wとの接合部が縦額縁部材32によって覆われることになり、外部に露出するおそれがなくなる。上額縁部材31と同様に、縦額縁部材32と外壁Wとの間についてもシール材によって密閉しておくことが好ましい。
以上の工程の後、上額縁部材31の係合壁部31f、及び縦額縁部材32の係合壁部32eにビスカバー33,34をそれぞれ装着することにより、額縁部材30の取付作業が終了する。
以上説明した本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、上額縁部材31と縦額縁部材32とを個別に取り扱うことができるため、外形寸法や重量が大きくなることに起因した問題を招来することがない。しかも、上額縁部材31及び縦額縁部材32を連結ネジ60,70にて新設枠20にそれぞれ連結する際に、第1仮固定部40を利用して上額縁部材31を新設枠20に仮固定することができ、かつ、第2仮固定部50を利用して縦額縁部材32を上額縁部材31に仮固定することができる。このため、例えば、一人で額縁部材30の取付作業を行う場合であっても、上額縁部材31や縦額縁部材32を一方の手で押さえながら他方の手により連結ネジ60,70で新設枠20にそれぞれ連結する作業を行う必要がなく、額縁部材30の取付作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、接合壁部31a,32aは、上額縁部材31及び縦額縁部材32がそれぞれ仮固定された状態で、新設枠20の見付け面に対向する。このため、接合壁部31a,32a及び新設枠20の見付け面を容易に連結ネジ60,70にて連結することができる。しかも、新設枠20の見付け面に連結ネジ60,70を螺合するように構成しているため、入隅等、周囲に十分な作業スペースを確保することができない建物に対しても容易に取り付けることができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、第1仮固定部40が新設上壁部25及び上額縁部材31に設けられているため、新設上壁部25に上額縁部材31を載せるように配置すれば、第1仮固定部40にて新設枠20に対して上額縁部材31を容易に仮固定することができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、第1仮固定部40を構成する第1突起部42は、接合壁部31aに対向するように設けられている。また、第1突起部42には、係止爪部42bが設けられている。このため、図8に示したように、新設枠20に対して上額縁部材31を仮固定した状態を安定に維持することができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、インロウ用切欠32fを介して縦額縁部材32の内部に上額縁部材31を挿入するように縦額縁部材32を移動させれば、縦額縁部材32における支持片32h〜32jの上端部、及びキャップ部材35(キャップ本体35a)が上額縁部材31における内方見込み額縁部31c及び外方見込み額縁部31eにそれぞれ対向する。そして、支持片32h〜32jの上端部、及びキャップ部材35にそれぞれ設けられた第2突起部52,53は、内方見込み額縁部31c及び外方見込み額縁部31eにそれぞれ設けられた第2係合受け部51a,51bにそれぞれ係合する。このため、上額縁部材31に対して縦額縁部材32を容易に仮固定することができる。しかも、支持片32h〜32jの上端部及びキャップ部材35にて内方見込み額縁部31c及び外方見込み額縁部31eを挟持することができ、上額縁部材31に対して縦額縁部材32を仮固定した状態を安定に維持することができる。また、縦額縁部材32を見込み方向に移動させることにより、インロウ用切欠32fを介して縦額縁部材32の内部に上額縁部材31を挿入する構成としているため、入隅等、周囲に十分な作業スペースを確保することができない建物であっても、縦額縁部材32を容易に取り付けることができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、上額縁部材31の外方見込み額縁部31eと縦額縁部材32の外観を構成するキャップ部材35とに第2仮固定部50(第2係合受け部51b及び第2突起部53)を設けているため、上額縁部材31の外方見込み額縁部31e以外の部位及び縦額縁部材32におけるキャップ部材35以外の部位に第2仮固定部50(第2係合受け部51b及び第2突起部53)を別途、設けた構成と比較して、縦額縁部材32の構造の簡素化を図ることができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、第2突起部52,53に第1テーパ面52b1,53aが設けられているため、上額縁部材31に対して縦額縁部材32を仮固定すれば、上額縁部材31及び縦額縁部材32同士を互いに見込み方向に引き寄せ、上額縁部材31及び縦額縁部材32間の隙間(インロウ用切欠31fと接合壁部31a、第1見付け額縁部31b、内方見込み額縁部31c、及び第2見付け額縁部31dとの隙間)をなくすことができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、第2係合受け部51a,51bが左右方向に沿って延びる長穴で構成されているため、上額縁部材31に対して縦額縁部材32を仮固定した後、当該仮固定した状態を維持しながら、縦額縁部材32を左右方向に移動させ、縦額縁部材32の建付け調整を行うことができる。
また、本実施の形態1に係る額縁部材30の取付構造では、第1仮固定部40が見込み方向から見た場合に既設枠10の外縁よりも内周側に設けられているため、例えば、軒天や外壁に干渉しないように上額縁部材31を切断した場合であっても、第1仮固定部40を利用して新設枠20に対して上額縁部材31を安定に仮固定することができる。
図11は、本発明の実施の形態1の効果を説明する図であって、額縁部材30が軒天Eに干渉した状態を示す要部拡大縦断面図である。図12は、本発明の実施の形態1の効果を説明する図であって、縦額縁部材32が外壁Wに干渉した状態を示す要部拡大横断面図である。
ところで、改装する玄関が入隅にある場合等には、上額縁部材31及び縦額縁部材32が軒天Eに干渉し、縦額縁部材32が外壁Wに干渉する場合がある。このような場合には、縦額縁部材32の上端部側を軒天Eの位置に合わせて切断するとともに、上額縁部材31を軒天Eの位置に合わせて折り取り溝31gに沿って切断する。なお、図11では、上額縁部材31及び縦額縁部材32の切断された部分を破線で示している。また、縦額縁部材32(キャップ部材35を含む)を外壁Wの位置に合わせて折り取り溝32g,35a2に沿って切断する。そして、上述した固定構造(第1,第2ネジ挿通用孔35a1,35c1、ビスホール32k、及び支持片32h)を利用して、当該切断後のキャップ部材35を当該切断後の縦額縁部材32の上端部に固定する。すなわち、キャップ部材35に設けられた固定構造(第1ネジ挿通用孔35a1、垂設部35b、及びヒレ状部35c(第2ネジ挿通用孔35c1))及び第2突起部53は、当該キャップ部材35(キャップ本体35a)を折り取り溝35a2に沿って切断したとしても、キャップ部材35に残る領域(切除されない領域)に設けられている。そして、当該固定構造及び第2突起部53は、当該切断後、キャップ部材35を縦額縁部材32に固定した状態で、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に位置する。また、第2突起部53以外の第2仮固定部50、及び第1仮固定部40についても、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に設けられている。
このため、上述したように上額縁部材31及び縦額縁部材32(キャップ部材35を含む)を切断した場合であっても、以下に示すように、第2仮固定部50を利用して上額縁部材31に対して縦額縁部材32を安定に仮固定することができる。
図13は、図11及び図12に示した額縁部材30の取付方法を示す図であって、上額縁部材31に縦額縁部材32を仮固定する状態を示す要部斜視図である。図14は、図13と同様の状態を内周側から見た側面図である。
図13及び図14に示すように、インロウ用切欠32fを介して上額縁部材31の端部が縦額縁部材32の内部に挿入されるように、縦額縁部材32を見込み方向に沿って室内側に移動する。この際、上額縁部材31における第2見付け額縁部31dの一部及び外方見込み額縁部31eが切除されているため、縦額縁部材32におけるキャップ本体35aの裏面及び第2突起部52の板体52aの上面は、上額縁部材31における第2見付け額縁部31dの上端部、及び内方見込み額縁部31cの外表面にそれぞれ摺接する。このため、縦額縁部材32の室内側への移動を継続すると、第2突起部53(第2テーパ面53b)及び突起部本体52b(第2テーパ面52b2)は、第2見付け額縁部31dの上端部及び内方見込み額縁部31cにそれぞれ当接する。そして、第2突起部53及び突起部本体52dは、第2見付け額縁部31dの上端部及び内方見込み額縁部31cにそれぞれ押圧されると、弾性変形により、第2見付け額縁部31dの上端部及び内方見込み額縁部31cを避ける方向にそれぞれ移動する。第2突起部53及び突起部本体52dが第2見付け額縁部31dの上端部よりも室内側及び第2係合受け部51aの形成位置にそれぞれ位置するまで縦額縁部材32を室内側へ移動すると、第2突起部53(第1テーパ面53a)及び突起部本体52b(第1テーパ面52b1)が第2見付け額縁部31dの上端部(第2見付け額縁部31dの内表面)及び第2係合受け部51aの縁部にそれぞれ係止する。当該係止により、上額縁部材31及び縦額縁部材32は、互いに見込み方向に引き寄せられ、仮固定される。
したがって、上額縁部材31を上述したように切断した場合には、第2見付け額縁部31dの上端部が本発明に係る第2係合受け部に相当する。
(実施の形態1の変形例)
図15は、本発明の実施の形態1に係る第1仮固定部40の変形例1を示す縦断面図である。具体的に、図15は、図8に対応した図であって、上額縁部材131が室外側に傾いた状態を実線で、上額縁部材131が室内側に傾いた状態を破線で示している。
実施の形態1において、第1仮固定部40の代わりに、図15に示した第1仮固定部140を採用しても構わない。
第1仮固定部140は、新設枠120(新設上壁部125)に設けられた第1係合受け部141と、上額縁部材131に設けられた第1突起部142とを備える。
なお、新設枠120(新設上壁部125)は、実施の形態1で説明した新設枠20(新設上壁部25)に対して、第1係合受け部41の代わりに第1係合受け部141が設けられた点が異なるのみである。上額縁部材131も同様に、実施の形態1で説明した上額縁部材31に対して、第1突起部42の代わりに第1突起部142が設けられた点が異なるのみである。
第1係合受け部141は、実施の形態1で説明した第1係合受け部41に対して、係止片41bが省略された点が異なるのみである。
第1突起部142は、実施の形態1で説明した第1突起部42に対して、係止爪部42bが省略された点が異なるのみである。
本変形例1に係る第1仮固定部140を利用した場合であっても、上額縁部材131の重心位置Cgが第1仮固定部140の上方であって、かつ、室外側または室内側に位置する場合において、実施の形態1で説明した効果と同様の効果を奏することができ、新設枠120に対して上額縁部材131を仮固定した状態を安定に維持することができる。
図16は、本発明の実施の形態1に係る第1仮固定部40の変形例2を示す縦断面図である。具体的に、図16は、図8に対応した図であって、上額縁部材231が室外側に傾いた状態を実線で、上額縁部材231が室内側に傾いた状態を破線で示している。
実施の形態1において、第1仮固定部40の代わりに、図16に示した第1仮固定部240を採用しても構わない。
第1仮固定部240は、新設枠220(新設上壁部225)に設けられた第1係合受け部241と、上額縁部材231に設けられた第1突起部242とを備える。
なお、新設枠220(新設上壁部225)は、実施の形態1で説明した新設枠20(新設上壁部25)に対して、第1係合受け部41の代わりに第1係合受け部241が設けられた点が異なるのみである。上額縁部材231も同様に、実施の形態1で説明した上額縁部材31に対して、第1突起部42の代わりに第1突起部242が設けられた点が異なるのみである。
第1係合受け部241は、実施の形態1で説明した第1係合受け部41に対して、係止片41bが省略されている。また、第1係合受け部241の溝部241aは、上述した第1係合受け部41の溝部41aに対して、幅寸法(見込み方向の幅寸法)が大きくなるように設定されている。さらに、溝部241aにおける室内側の側壁の上端部には、見込み方向に沿って室外側に突出し、さらに下方に向けて略直角に屈曲した係止片241bが形成されている。そして、溝部241aの底面と係止片241bの先端部分との間は、第1突起部242が挿入される開口241a1として機能する。
第1突起部242は、基部242aと、係止爪部242bとを備える。
基部242aは、接合壁部31aの内表面から室内側に向けて突出した後に下方に向けて略直角に屈曲し、さらに室内側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。
係止爪部242bは、基部242aの先端部分に設けられ、上方に向けて突出する。
そして、第1突起部242は、第1係合受け部241の開口241a1に挿入されて第1係合受け部241に係合する。
本変形例2に係る第1仮固定部240を利用した場合であっても、上額縁部材231の重心位置Cgが第1仮固定部240の上方であって、かつ、室外側または室内側に位置する場合において、実施の形態1で説明した効果と同様の効果を奏することができ、新設枠220に対して上額縁部材231を仮固定した状態を安定に維持することができる。
また、実施の形態1(当該実施の形態1の変形例1,2)では、新設上壁部25(125,225)に第1係合受け部41(141,241)を設け、上額縁部材31(131,231)に第1突起部42(142,242)を設けていたが、逆に、新設上壁部に第1突起部を設け、上額縁部材に第1係合受け部を設けた構成としても構わない。
同様に、実施の形態1では、上額縁部材31に第2係合受け部51a,51bを設け、縦額縁部材32に第2突起部52,53を設けていたが、逆に、上額縁部材に第2突起部を設け、縦額縁部材に第2係合受け部を設けた構成としても構わない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図17は、本発明の実施の形態2に係る額縁部材330の取付構造を適用した建具の要部拡大縦断面図である。図18は、図17に示した上額縁部材331を室内側から見た要部斜視図である。図19は、図17に示した縦額縁部材332を室内側から見た要部斜視図である。
本実施の形態2では、図17ないし図19に示すように、実施の形態1で説明した第2仮固定部50の代わりに、第2仮固定部350を採用した点が異なる。
第2仮固定部350は、額縁部材330を構成する上額縁部材331及び2つの縦額縁部材332のうち、上額縁部材331に設けられた第2係合受け部351と、2つの縦額縁部材332にそれぞれ設けられた第2突起部352とを備える。
上額縁部材331は、実施の形態1で説明した上額縁部材31に対して、第2係合受け部51a,51bが省略され、第2係合受け部51a,51bの代わりに第2係合受け部351が設けられた点が異なるのみである。具体的に、上額縁部材331の第1見付け額縁部31bにおいて、左右方向の両側に、第2係合受け部351がそれぞれ設けられている(図18では室内側から見て左側の1つのみ図示)。
第2係合受け部351は、第1見付け額縁部31bの表裏を貫通した開口であって、上額縁部材331の長手方向に沿って延びる矩形状の長穴で構成されている。
2つの縦額縁部材332は、左右対称となる形状を有している。このため、以下では、左右対称となる同一の部位には、同一の符号を付して説明する。
縦額縁部材332(キャップ部材335を含む)は、実施の形態1で説明した縦額縁部材32(キャップ部材35を含む)に対して、第2突起部52,53が省略され、第2突起部52,53の代わりに第2突起部352が設けられた点が異なるのみである。具体的に、縦額縁部材332において、内方見込み額縁部32b、見付け額縁部32c、及び支持片32h,32jで囲まれる空間に第2突起部352が装着されている。
第2突起部352は、基体352aと、突起部本体352bとを備える。
基体352aは、内方見込み額縁部32b、見付け額縁部32c、及び支持片32h,32jで囲まれる空間に取り付けられる。
突起部本体352bは、基体352aから突出する部分であり、第2突起部352が縦額縁部材332に取り付けられた状態で支持片32hに形成された突起挿通用切欠32h1を介して室内側に向けて突出する。そして、突起部本体352bは、第2係合受け部351に挿入されて第2係合受け部351に係合する。
本実施の形態2では、突起部本体352bは、断面矩形枠状の筒形状を有する。そして、突起部本体352bの上方の側壁には、上方に突出する係止爪部352cが形成されている。この係止爪部352cは、鉛直面に沿う係止面352c1と、室内側に向かうにしたがって下方に傾斜するテーパ面352c2とを有する断面視略三角形状を有する。また、突起部本体352bの上方の側壁には、筒状の突起部本体352bの内外を貫通し、係止爪部352cを囲むようにU字状に延びる貫通孔352dが形成されている。当該貫通孔352dにより、係止爪部352cは、室内側の部位のみが当該上方の側壁に接続された状態となる。すなわち、係止爪部352cの室内側の部位が弾性変形可能となり、係止爪部352cは、上下に移動可能とする。なお、突起部本体352bは、上下対称の形状を有し、下方の側壁にも同様の係止爪部352c及び貫通孔352dが形成されている。
そして、第2仮固定部350を利用することにより、以下に示すように、新設枠20(新設上壁部25)に固定された上額縁部材331に対して縦額縁部材332を仮固定することができる。
すなわち、インロウ用切欠32fを介して上額縁部材331の端部が縦額縁部材332の内部に挿入され、かつ、第2突起部352の突起部本体352bを第2係合受け部351に挿入するように、縦額縁部材32を見込み方向に沿って室内側に移動する。そして、縦額縁部材332の室内側への移動を継続すると、突起部本体352bの上下の係止爪部352c(テーパ面352c2)は、第2係合受け部351の上下の縁部にそれぞれ当接する。そして、上下の係止爪部352cは、第2係合受け部351の上下の縁部にそれぞれ押圧されると、弾性変形により、第2係合受け部351の上下の縁部を避ける方向にそれぞれ移動する。上下の係止爪部352cが第1見付け額縁部31bの室内側にそれぞれ位置するまで縦額縁部材332を室内側へ移動すると、上下の係止爪部352c(係止面352c1)が第2係合受け部351の上下の縁部(第1見付け額縁部31bの内表面)にそれぞれ係止する。当該係止により、縦額縁部材332は、室外側への移動が規制され、上額縁部材331に対して仮固定される。
上述した本実施の形態2のような第2仮固定部350を採用した場合であっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施の形態2の変形例)
実施の形態2では、上額縁部材331に第2係合受け部351を設け、縦額縁部材332に第2突起部352を設けていたが、逆に、上額縁部材に第2突起部を設け、縦額縁部材に第2係合受け部を設けた構成としても構わない。
また、実施の形態2では、第2突起部352の係止面352c1は、鉛直面に沿う面で構成されていたが、これに限られず、室外側に向かうにしたがって下方に傾斜するテーパ面で構成しても構わない。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図20は、本発明の実施の形態3に係る額縁部材430の取付構造を適用した建具の要部拡大縦断面図である。図21は、図20に示した建具の要部拡大横断面図である。図22は、図20及び図21に示した額縁部材430の取付方法を示す図であって、新設枠420に縦額縁部材432を仮固定する状態を示す斜視図である。図23は、図20及び図21に示した額縁部材430の取付方法を示す図であって、縦額縁部材432に上額縁部材431を仮固定する状態を示す斜視図である。
実施の形態1では、額縁部材30の取付方法として、先ず、新設枠20に上額縁部材31を仮固定及び本固定する。この後、上額縁部材31に2つの縦額縁部材32をそれぞれ仮固定するとともに、新設枠20に2つの縦額縁部材32をそれぞれ本固定している。
これに対して、本実施の形態3では、額縁部材430の取付方法として、先ず、額縁部材430を構成する上額縁部材431及び2つの縦額縁部材432のうち、2つの縦額縁部材432を新設枠420にそれぞれ仮固定及び本固定する。この後、上額縁部材431を2つの縦額縁部材432に仮固定するとともに、新設枠420に本固定する。
以下、本実施の形態3に係る新設枠420、上額縁部材431、及び2つの縦額縁部材432の構成について説明する。
新設枠420は、図20及び図21に示すように、実施の形態1で説明した新設上枠22の他、左右の新設縦枠423を備える。
新設縦枠423は、実施の形態1で説明した新設縦枠23に対して、見付け面に第1係合受け部441が設けられている点が異なるのみである。
第1係合受け部441は、新設縦枠423の見付け面を構成する側壁23a1(図21、室外側形材23aの側壁)の内外を貫通した開口であって、左右方向に沿って延びる矩形状の長穴で構成されている。
なお、側壁23a1は、本発明に係る新設見付け壁部に相当する。
2つの縦額縁部材432は、左右対称となる形状を有している。このため、以下では、左右対称となる同一の部位には、同一の符号を付して説明する。
縦額縁部材432は、樹脂もしくはアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、接合壁部432aと、第1見付け額縁部432bと、内方見込み額縁部432cと、第2見付け額縁部432dと、外方見込み額縁部432eとを備える。
接合壁部432aは、新設縦枠423の室外側に臨む見付け面に接合される部分であり、ネジを螺合するに十分な幅を有するように構成されている。そして、接合壁部432aの左右両縁部には、互いに対向するように一対の係合壁部432fが室外側に設けられており、縦額縁部材432の長手方向に沿って延在するビスカバー434を着脱可能とする。
なお、接合壁部432aは、本発明に係る第1連結壁部に相当する。
また、接合壁部432aには、第1係合受け部441に挿入されて第1係合受け部441に係合する第1突起部442が設けられている。
第1突起部442は、実施の形態2で説明した第2突起部352と同様の構造を有する。すなわち、第1突起部442は、第2突起部352における基体352a及び突起部本体352b(係止爪部352c(係止面352c1及びテーパ面352c2を含む)及び貫通孔352dを含む)と同様の基体442a及び突起部本体442b(係止爪部442c及び貫通孔442dを含む)を備える。そして、基体442aは、一対の係止爪部442cが上下にそれぞれ位置する姿勢で、接合壁部432aに形成された突起挿通用開口432a1を介して突起部本体442bが室内側に突出するように、接合壁部432a及び一対の係合壁部432fで囲まれる空間に取り付けられる。
以上説明した第1係合受け部441及び第1突起部442は、本発明に係る第1仮固定部440に相当する。すなわち、第1仮固定部440は、新設枠420(新設縦枠423)及び縦額縁部材432に設けられている。そして、第1仮固定部440は、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に設けられている。
第1見付け額縁部432bは、外周側の係合壁部432fにおける室外側の端部から外周側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。
内方見込み額縁部432cは、第1見付け額縁部432bにおける外周側の端部から室外側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。この内方見込み額縁部432cには、第2係合受け部451aが設けられている。
第2係合受け部451aは、内方見込み額縁部432cの表裏を貫通した開口であって、縦額縁部材432の長手方向に沿って延びる矩形状の長穴で構成されている。
第2見付け額縁部432dは、内方見込み額縁部432cにおける室外側の端部から外周側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。そして、第1見付け額縁部432bの見付け寸法、及び第2見付け額縁部432dの見付け寸法を足し合わせた寸法は、新設縦枠423の外周側面から既設縦枠12と建物の外壁との接合部までの距離よりも大きく設定されている。
外方見込み額縁部432eは、第2見付け額縁部432dにおける外周側の端部から室内側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。この外方見込み額縁部432eにおいて、第2係合受け部451aに対向する位置には、第2係合受け部451bが設けられている。
第2係合受け部451bは、外方見込み額縁部432eの表裏を貫通した開口であって、縦額縁部材432の長手方向に沿って延びる矩形状の長穴で構成されている。
そして、第2見付け額縁部432d及び外方見込み額縁部432eの内表面には、それぞれ複数の折り取り溝432gが形成されている。
上額縁部材431は、縦額縁部材432と同様に樹脂若しくはアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、接合壁部431aと、内方見込み額縁部431bと、見付け額縁部431cと、外方見込み額縁部431dとを備える。
接合壁部431aは、新設上枠22の室外側に臨む見付け面に接合される部分であり、ネジを螺合するに十分な幅を有するように構成されている。そして、接合壁部431aの上下両縁部には、互いに対向するように一対の係合壁部431eが室外側に設けられており、上額縁部材431の長手方向に沿って延在するビスカバー433を着脱可能とする。
なお、接合壁部431aは、本発明に係る第2連結壁部に相当する。
内方見込み額縁部431bは、上方の係合壁部431eを見込み方向に延長した部分である。この内方見込み額縁部431bにおける左右方向の両端には、2つの縦額縁部材432の上端部を上額縁部材431の内部に挿入するためのインロウ用切欠431fが設けられている。
インロウ用切欠431fは、縦額縁部材432における一対の係合壁部431e、第1見付け額縁部432b、内方見込み額縁部432c、及び第2見付け額縁部432dの断面形状に合致するように形成されている。すなわち、インロウ用切欠431fは、縦額縁部材432の上端部が上額縁部材431の内部に挿入された状態で、一対の係合壁部431e、第1見付け額縁部432b、内方見込み額縁部432c、及び第2見付け額縁部432dにそれぞれ対向する第1〜第6縁部431f1〜431f6で構成されている。
見付け額縁部431cは、内方見込み額縁部431bにおける室外側の端部から上方に向けて屈曲して延在したものである。本実施の形態3では、見付け額縁部431cは、下方の見付け面がわずかに凹状となるように湾曲し、かつ上方の見付け面がわずかに凸状となるように湾曲するように構成されている。そして、見付け額縁部431cの見付け寸法は、新設上枠22の上面から既設上枠11と建物の外壁との接合部までの距離よりも大きく設定されている。
外方見込み額縁部431dは、見付け額縁部431cにおける上端部から室内側に向けて略直角に屈曲して延在したものである。
そして、見付け額縁部431c及び外方見込み額縁部431dの内表面には、それぞれ複数の折り取り溝431gが形成されている。
また、上額縁部材431の内表面には、支持片431h〜431jが設けられている。
支持片431hは、内方見込み額縁部431bの内表面から外方見込み額縁部431dに向けて突出したヒレ状部分である。支持片431iは、支持片431hの室外側に位置し、内方見込み額縁部431bの内表面から外方見込み額縁部431dに向けて突出したヒレ状部分である。支持片431jは、見付け額縁部431cの内表面から室内側に向けて突出したヒレ状部分である。これら支持片431h〜431jは、上額縁部材431の長手方向に沿って延在し、その両端部の位置(左右方向の位置)が各第5縁部431f5(内方見込み額縁部432cに対向する縁部)の位置(左右方向の位置)と略同一に設定されている。
そして、支持片431h〜431jの両端部には、第2突起部452がそれぞれ取り付けされている。
2つの第2突起部452は、実施の形態1で説明した第2突起部52と同様の構造を有する。すなわち、第2突起部452は、第2突起部52における板体52a(一対の貫通孔52a1を含む)及び突起部本体52b(第1,第2テーパ面52b1,52b2を含む)と同様の板体452a(一対の貫通孔452a1を含む)及び突起部本体452b(第1,第2テーパ面452b1,452b2を含む)を備える。そして、2つの第2突起部452は、突起部本体452bが外周側を向くとともに一対の貫通孔452a1が上下方向に並ぶ姿勢で、板体452aにおける突起部本体452bを有する板面が各第5縁部431f5と略同一の位置(左右方向の位置)となるように、支持片431h〜431jの両端部にそれぞれ取り付けられる。
さらに、上額縁部材431の両端部には、キャップ部材435がそれぞれ装着されている(図20及び図21では1つのみ図示)。
2つのキャップ部材435は、上額縁部材431の両端開口をそれぞれ塞ぐ部材であり、実施の形態1で説明したキャップ部材35と同様の構造を有する。すなわち、キャップ部材435は、キャップ部材35におけるキャップ本体35a(第1ネジ挿通用孔35a1、複数の折り取り溝35a2、及び一対の貫通孔35a3を含む)、垂設部35b、ヒレ状部35c(第2ネジ挿通用孔35c1を含む)、及び第2突起部53(第1,第2テーパ面53a,53bを含む)と同様のキャップ本体435a(第1ネジ挿通用孔435a1、複数の折り取り溝(図示略)、及び一対の貫通孔435a3を含む)、垂設部435b、ヒレ状部435c(第2ネジ挿通用孔(図示略)を含む)、及び第2突起部453(第1,第2テーパ面453a,453bを含む)を備える。そして、ヒレ状部435cは、上額縁部材431にキャップ部材435が装着された状態で、支持片431hにおける室内側に当接する。この状態で、キャップ本体435に設けられた第1ネジ挿通用孔435a1を介して上額縁部材431のビスホール431kにネジ(図示略)を螺合するとともに、ヒレ状部435cに設けられた第2ネジ挿通用孔(図示略)を介して支持片431hにネジ436を螺合することにより、上額縁部材431にキャップ部材435が固定される。この状態では、第2突起部453は、第1,第2テーパ面453a,453bが見込み方向に並ぶ姿勢で、第2突起部452に対向した状態となる。
以上説明した第2係合受け部451a,451b及び第2突起部452,453は、本発明に係る第2仮固定部450に相当する。すなわち、第2仮固定部450は、上額縁部材431及び縦額縁部材432に設けられている。そして、第2仮固定部450のうち、第2係合受け部451a及び第2突起部452は、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に設けられている。なお、キャップ部材435に設けられた固定構造(第1ネジ挿通用孔435a1、垂設部435b、及びヒレ状部435c)及び第2突起部453は、実施の形態1と同様に、軒天Eや外壁Wに干渉するために折り取り溝(図示略)に沿って切断したとしても、キャップ部材435に残る領域(切除されない領域)に設けられている。そして、当該固定構造及び第2突起部453は、当該切断後、キャップ部材435を上額縁部材431に固定した状態で、見込み方向から見て、既設枠10の外縁よりも内周側に位置する。
以下、上述した額縁部材430を取り付ける手順について図22及び図23を参照しながら説明する。
先ず、図22に示すように、建物の躯体に固定した新設枠420に対して、2つの縦額縁部材432を仮固定する。具体的に、第1突起部442の突起部本体442bを第1係合受け部441に挿入するように、縦額縁部材432を見込み方向に沿って室内側に移動する。そして、縦額縁部材432の室内側への移動を継続すると、突起部本体442bの上下の係止爪部442cは、第1係合受け部441の上下の縁部にそれぞれ当接する。そして、上下の係止爪部442cは、第1係合受け部441の上下の縁部にそれぞれ押圧されると、弾性変形により、第1係合受け部441の上下の縁部を避ける方向にそれぞれ移動する。上下の係止爪部442cが新設縦枠423の内部にそれぞれ位置するまで縦額縁部材432を室内側へ移動すると、上下の係止爪部442c(係止面442c1)が第1係合受け部441の上下の縁部(側壁23a1の内表面)にそれぞれ係止する。当該係止により、縦額縁部材432は、室外側への移動が規制され、新設枠420(新設縦枠423)に対して仮固定される。そして、当該仮固定された状態では、接合壁部432aは、新設枠420(新設縦枠423)の室外側に臨む見付け面に対向する。
上述した仮固定の後、2つの縦額縁部材432を左右方向に移動し、建て付け調整を行う。そして、当該建て付け調整の後、接合壁部432aを介して新設縦枠423の見付け面に連結ネジ(図示略)を螺合することにより、新設枠420に2つの縦額縁部材432がそれぞれ本固定される。
なお、縦額縁部材432と建物の外壁との間は、折り取り溝432gに沿って適宜切断することで調整することが可能である。この状態では、既設縦枠12、新設縦枠423と既設縦枠12との隙間、既設縦枠12と建物の外壁との接合部が縦額縁部材432によって覆われることになり、外部に露出するおそれがなくなる。縦額縁部材432と建物の外壁との間は、シール材によって密閉しておくことが好ましい。
次いで、図23に示すように、新設枠420に固定された2つの縦額縁部材432に対して、キャップ部材435が左右の両端開口にそれぞれ装着された上額縁部材431を仮固定する。具体的に、インロウ用切欠431fを介して2つの縦額縁部材432の上端部が上額縁部材431の内部に挿入されるように、上額縁部材431を見込み方向に沿って室内側に移動する。この際、上額縁部材431におけるキャップ本体435aの裏面及び第2突起部452の板体452aにおける外周側の面は、縦額縁部材432における外方見込み額縁部432eの外表面、及び内方見込み額縁部432cの外表面にそれぞれ摺接する。このため、上額縁部材431の室内側への移動を継続すると、第2突起部453(第2テーパ面453b)及び突起部本体452b(第2テーパ面452b2)は、外方見込み額縁部432e及び内方見込み額縁部432cにそれぞれ当接する。そして、第2突起部453及び突起部本体452bは、外方見込み額縁部432e及び内方見込み額縁部432cにそれぞれ押圧されると、弾性変形により、外方見込み額縁部432e及び内方見込み額縁部432cを避ける方向にそれぞれ移動する。第2突起部453及び突起部本体452bが第2係合受け部451b,451aの形成位置にそれぞれ位置するまで上額縁部材431を室内側へ移動すると、第2突起部453(第1テーパ面453a)及び突起部本体452B(第1テーパ面452b1)が第2係合受け部451b,451aの縁部にそれぞれ係止する。当該係止により、上額縁部材431及び縦額縁部材432は、互いに見込み方向に引き寄せられ、仮固定される。そして、当該仮固定された状態では、接合壁部431aは、新設枠420(新設上枠22)の室外側に臨む見付け面に対向する。
上述した仮固定の後、上額縁部材431を上下方向に移動し、建て付け調整を行う。そして、当該建て付け調整の後、接合壁部431aを介して新設上枠22の見付け面に連結ネジ(図示略)を螺合することにより、新設枠420に上額縁部材431が本固定される。
なお、上額縁部材431と建物の外壁との間は、折り取り溝431gに沿って適宜切断することで調整することが可能である。この状態では、既設上枠11、新設上枠22と既設上枠11との隙間、既設上枠11と建物の外壁との接合部が上額縁部材431によって覆われることになり、外部に露出するおそれがなくなる。縦額縁部材432と同様に、上額縁部材431と建物の外壁との間についてもシール材によって密閉しておくことが好ましい。
以上の工程の後、上額縁部材431の係合壁部431e、及び縦額縁部材432の係合壁部432fにビスカバー433,434をそれぞれ装着することにより、額縁部材430の取付作業が終了する。
以上説明した本実施の形態2のように額縁部材430の取付方法を実施の形態1で説明した額縁部材30の取付方法(上額縁部材31を縦額縁部材32よりも先に取り付ける)とは逆(縦額縁部材432を上額縁部材431よりも先に取り付ける)にした場合であっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施の形態3の変形例)
実施の形態3では、新設枠420に第1係合受け部441を設け、縦額縁部材432に第1突起部442を設けていたが、逆に、新設枠に第1突起部を設け、縦額縁部材に第1係合受け部を設けた構成としても構わない。
同様に、実施の形態3では、縦額縁部材432に第2係合受け部451a,451bを設け、上額縁部材431に第2突起部452,453を設けていたが、逆に、縦額縁部材に第2突起部を設け、上額縁部材に第2係合受け部を設けた構成としても構わない。
10 既設枠、20,120,220,420 新設枠、23a1 側壁(新設見付け壁部)、25,125,225 新設上壁部、30,330,430 額縁部材、31,131,231,331,431 上額縁部材(第1額縁部材)、31a,432a 接合壁部(第1連結壁部)、31c 内方見込み額縁部(第1挟持用壁部)、31e 外方見込み額縁部(第1挟持用壁部)、32,332,432 縦額縁部材(第2額縁部材)、32a,431a 接合壁部(第2連結壁部)、32f インロウ用切欠、32h〜32j 支持片(第2挟持用壁部)、35 キャップ部材(第2挟持用壁部)、40,140,240,440 第1仮固定部、41,141,241,441 第1係合受け部、42,142,242,442 第1突起部、50,350 第2仮固定部、51a,51b,351 第2係合受け部、52,53,352 第2突起部、60,70 連結ネジ(連結具)

Claims (8)

  1. 既設枠を残した建物の開口部に取り付けられた新設枠に対して、額縁部材を取り付ける取付構造であって、
    前記額縁部材は、左右方向に沿って配置される第1額縁部材と、上下方向に沿って配置される第2額縁部材とを備え、
    前記第1額縁部材及び前記第2額縁部材の一方の額縁部材と前記新設枠とには、当該新設枠に当該一方の額縁部材を仮固定する第1仮固定部が設けられ、
    前記一方の額縁部材には、前記第1仮固定部にて当該一方の額縁部材が前記新設枠に仮固定された状態で前記新設枠に対向し、連結具にて前記新設枠に連結される第1連結壁部が設けられ、
    前記一方の額縁部材と他方の額縁部材とには、当該一方の額縁部材に当該他方の額縁部材を仮固定する第2仮固定部が設けられ、
    前記他方の額縁部材には、前記第2仮固定部にて当該他方の額縁部材が前記一方の額縁部材に仮固定された状態で前記新設枠に対向し、連結具にて前記新設枠に連結される第2連結壁部が設けられている
    ことを特徴とする額縁部材の取付構造。
  2. 前記第1連結壁部は、前記第1仮固定部にて前記一方の額縁部材が前記新設枠に仮固定された状態で前記新設枠の見付け面に対向し、連結具にて当該見付け面に連結され、
    前記第2連結壁部は、前記第2仮固定部にて前記他方の額縁部材が前記一方の額縁部材に仮固定された状態で前記新設枠の見付け面に対向し、連結具にて当該見付け面に連結される
    ことを特徴とする請求項1に記載の額縁部材の取付構造。
  3. 前記第1仮固定部は、前記新設枠の天面を構成する新設上壁部及び前記第1額縁部材の一方に設けられる第1突起部と、前記新設上壁部及び前記第1額縁部材の他方に設けられ、前記第1突起部が挿入されて当該第1突起部に係合する第1係合受け部とを備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の額縁部材の取付構造。
  4. 前記第1仮固定部は、前記第1額縁部材及び前記新設枠に設けられ、
    前記第1額縁部材には、上下方向に対向する一対の第1挟持用壁部が設けられ、
    前記第2額縁部材には、前記第1額縁部材を内部に挿入するためのインロウ用切欠と、上下方向に対向する一対の第2挟持用壁部とが設けられ、
    前記一対の第1挟持用壁部は、前記インロウ用切欠を介して前記第1額縁部材が前記第2額縁部材の内部に挿入された際に、前記一対の第2挟持用壁部の間に挿入されて当該一対の第2挟持用壁部にそれぞれ対向し、
    前記第2仮固定部は、前記一対の第1挟持用壁部及び前記一対の第2挟持用壁部の一方にそれぞれ設けられる第2突起部と、前記一対の第1挟持用壁部及び前記一対の第2挟持用壁部の他方にそれぞれ設けられ、前記第2突起部が挿入されて当該第2突起部に係合する第2係合受け部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の額縁部材の取付構造。
  5. 前記第1仮固定部は、前記新設枠の見付け面を構成する新設見付け壁部及び前記第2額縁部材の一方に設けられる第1突起部と、前記新設見付け壁部及び前記第2額縁部材の他方に設けられ、前記第1突起部に係合する第1係合受け部とを備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の額縁部材の取付構造。
  6. 前記第1仮固定部は、見込み方向から見た場合に、前記既設枠と外壁との接合部よりも内周側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の額縁部材の取付構造。
  7. 前記他方の額縁部材には、当該他方の額縁部材の開口端部に装着可能とするキャップ部材が設けられ、
    前記第2仮固定部は、前記一方の額縁部材及び前記キャップ部材に設けられ、前記他方の額縁部材の開口端部側が切断され、当該切断後の開口端部に前記キャップ部材が装着された状態で、見込み方向から見た場合に、前記既設枠と外壁との接合部よりも内周側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の額縁部材の取付構造。
  8. 既設枠を残した建物の開口部に取り付けられた新設枠に対して、額縁部材を取り付ける取付方法であって、
    前記額縁部材は、左右方向に沿って配置される第1額縁部材と、上下方向に沿って配置される第2額縁部材とを備え、
    当該取付方法は、
    前記新設枠に対して、前記第1額縁部材及び前記第2額縁部材の一方の額縁部材を仮固定する工程と、
    前記新設枠に対して前記一方の額縁部材を仮固定した後、前記新設枠に対向する前記一方の額縁部材の第1連結壁部を連結具にて前記新設枠に連結する工程と、
    前記一方の額縁部材に対して、前記第1額縁部材及び前記第2額縁部材の他方の額縁部材を仮固定する工程と、
    前記一方の額縁部材に対して前記他方の額縁部材を仮固定した後、前記新設枠に対向する前記他方の額縁部材の第2連結壁部を連結具にて前記新設枠に連結する工程とを含む
    ことを特徴とする額縁部材の取付方法。
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