JP6599515B2 - 収斂用組成物 - Google Patents
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Description
項1. (A)アラントイン誘導体、ウラジロガシエキス、及びシラカバエキスよりなる群から選択される少なくとも1種の収斂剤、並びに(B)シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする、収斂用組成物。
項2. 前記(A)成分が、アラントイン誘導体、及びウラジロガシエキスよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の収斂用組成物。
項3. 前記(A)成分の総量1重量部当たり、前記(B)成分が総量で0.01〜140重量部含まれる、項1又は2に記載の収斂用組成物。
項4. 前記(A)成分の総量1重量部当たり、前記(B)成分が総量で2〜140重量部含まれる、項2に記載の収斂用組成物。
項5. 口腔用組成物である、項1〜4のいずれかに記載の収斂用組成物。
項6. シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、アラントイン誘導体、ウラジロガシエキス、及びシラカバエキスよりなる群から選択される少なくとも1種の収斂剤に対する収斂作用増強剤。
項7. アラントイン誘導体、ウラジロガシエキス、及びシラカバエキスよりなる群から選択される少なくとも1種の収斂剤を含有する収斂用組成物に、シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種を配合する工程を含む、収斂作用の増強方法。
本発明の収斂用組成物は、アラントイン誘導体、ウラジロガシエキス、及びシラカバエキスよりなる群から選択される少なくとも1種の収斂剤(以下、単に(A)成分と表記することもある)、並びに、シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種(以下、単に(B)成分と表記することもある)を含有することを特徴とする。以下、本発明の収斂用組成物について詳述する。
本発明の収斂用組成物は、収斂作用を発揮する成分として、アラントイン誘導体、ウラジロガシエキス、及びシラカバエキスよりなる群から選択される少なくとも1種の収斂剤を含有する。
(A)成分がアラントイン誘導体の場合:好ましくは0.01〜1重量%、より好ましくは0.01〜0.3重量%。
(A)成分がシラカバエキスの場合:好ましくは0.01〜2重量%、より好ましくは0.2〜2重量%、更に好ましくは1〜2重量%。
(A)成分がウラジロガシエキスの場合:好ましくは0.01〜1重量%、より好ましくは0.01〜0.3重量%。
本発明の収斂用組成物は、収斂剤の収斂作用を増強させる成分として、シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する。このような特定の(B)成分を収斂剤と併用することによって、前記(A)成分の収斂作用を相乗的に増強して発揮させることが可能になる。
とにより得ることができる。ムクロジエキスの抽出処理に使用される抽出溶媒としては、水、エタノール、又はこれらの混合溶媒であり、粉末化することにより得られる。
(B)成分がシャクヤクエキスの場合:好ましくは0.04〜0.3重量%。
(B)成分がトウキエキスの場合:好ましくは0.04〜0.2重量%。
(B)成分がムクロジエキスの場合:好ましくは0.05〜0.2重量%。
(A)成分がアラントイン誘導体の場合:(A)成分の総量1重量部に対して、(B)成分が好ましくは2〜140重量部、より好ましくは2.5〜140重量部、更に好ましくは2.5〜70重量部、特に好ましくは2.5〜10重量部。
(A)成分がウラジロカシエキスの場合:(A)成分の総量1重量部に対して、(B)成分が好ましくは2〜140重量部、より好ましくは2〜30重量部、更に好ましくは2.5〜20重量部。
(A)成分がシラカバエキスの場合:(A)成分の総量1重量部に対して、(B)成分が好ましくは0.01〜100重量部、より好ましくは0.1〜70重量部。
本発明の収斂用組成物の形状については、特に制限されず、液状、固形状、半固形状(ゲル状、軟膏状、ペースト状)等のいずれであってもよい。
本発明の収斂用組成物は、前述する(A)成分、(B)成分、及び必要に応じて配合される添加成分を配合して、その製剤形態に応じた所定の形状に調製することによって製造される。本発明の収斂用組成物には、その製剤形態に応じて、可食性の担体又は薬学的に許容される担体等を含むことができる。
前述するように、シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種には、前記(A)成分である収斂剤の収斂作用を増強させる作用がある。従って、本発明は、更に、シャクヤクエキス、トウキエキス、及びムクロジエキスよりなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、アラントイン誘導体、ウラジロガシエキス、及びシラカバエキスよりなる群から選択される少なくとも1種である収斂剤に対する収斂作用増強剤を提供する。
表1〜5に示す組成の試験液を調製し、その収斂作用を評価するために、以下に示すアルブミン凝集性試験を行った。
先ず、アルブミン含有水溶液(アルブミン含有量0.3重量%、クエン酸1.5重量%、pH4.0)を準備した。各試験液とアルブミン含有水溶液を1:2の容量比で混合し、37℃で30分間インキュベートした。次いで、インキュベート後の混合液について、650nmにおける濁度を測定した。なお、本試験において、濁度の値が高い程、タンパク質変性効果が強く、収斂作用が大きいと判定される。前記で測定された濁度を用いて、下記式に従って収斂作用の増強率(%)を算出した。
収斂作用の増強率(%)=[{(各試験液を使用した場合の濁度)−(対応するコントロールの試験液を使用した場合の濁度)}/(対応するコントロールの試験液を使用した場合の濁度)]×100
明らかとなった。
表6に示す組成の試験液を調製し、口腔内に適用した場合の使用感について評価した。
具体的には、3名のパネラーによって、各試験液10mlを口に含ませて下記判定基準に従って呈味を評点化した。
(呈味の判定基準)
評点
5:口腔内組成物として相応しい呈味であり、使用感が良好である。
4:口腔内組成物としてやや相応しい呈味であり、使用感がやや良好である。
3:口腔内組成物として普通の呈味であり、使用感も普通である。
2:口腔内組成物としてあまり相応しくない呈味であり、使用感がやや悪い。
1:口腔内組成物として相応しくない呈味であり、使用感が悪い。
次いで、各パネラーが判定した評点を合計し、下記の分類基準に従って、使用感を評価
した。
(使用感の分類基準)
++++:評点の合計が12点以上
+++ :評点の合計が9点以上11点以下
++ :評点の合計が6点以上8点以下
+ :評点の合計が5点以下
表7〜10に示す組成の練歯磨剤を製造した。いずれの練歯磨剤においても、(B)成分を含有しない場合に比べて、収斂剤の収斂作用の相乗的な増強効果が認められ、味も良好であった。
表11に示す組成の液体歯磨剤を製造した。当該液体歯磨剤においても、(B)成分を含有しない場合に比べて、収斂剤の収斂作用の相乗的な増強効果が認められ、味も良好であった。
表12に示す組成の口腔咽喉薬(トローチ剤:ドロップ)を製造した。当該口腔咽喉薬においても、(B)成分を含有しない場合に比べて、収斂剤の収斂作用の相乗的な増強効果が認められ、味も良好であった。
Claims (8)
- 下記(1)又は(2)の成分の組み合わせを含む収斂用組成物(但し、下記(2)の組み合わせを含む場合には、シネオールを含む組成物を除く):
(1)(A)アラントイン誘導体と、(B)トウキエキスとの組み合わせ。
(2)(A)アラントイン誘導体と、(B)シャクヤクエキスとの組み合わせ。 - 前記(A)成分の総量1重量部当たり、前記(B)成分が総量で0.01〜140重量部含まれる、請求項1に記載の収斂用組成物。
- 前記(A)成分の総量1重量部当たり、前記(B)成分が総量で2〜140重量部含まれる、請求項1に記載の収斂用組成物。
- 口腔用組成物である、請求項1〜3のいずれかに記載の収斂用組成物。
- トウキエキスを有効成分とする、アラントイン誘導体に対する収斂作用増強剤。
- シャクヤクエキスを有効成分とする、アラントイン誘導体に対する収斂作用増強剤(但し、シネオールと併用される場合を除く)。
- アラントイン誘導体を含有する収斂用組成物に、トウキエキスを配合する工程を含む、収斂作用の増強方法。
- アラントイン誘導体を含有する収斂用組成物(但し、シネオールを含む場合を除く)に、シャクヤクエキスを配合する工程を含む、収斂作用の増強方法。
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