JP6599201B2 - 鉄道車両用集電装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明者らは、集電装置の横幅を広くし、且つ、舟体の湾曲した端部分からでも安定的に電力を取り込むことのできる構成について検討した。しかしながら、舟体の湾曲した端部分に、舟体中央の摺り板と同様に摺り板を設けることは容易でなかった。
本発明は、舟体の振り幅が大きくなっても、接触電線から安定して電力を取り込むことのできる集電装置を提供することを目的としている。
中央に主支持部を有し、横方に外方に向かうほど下方に位置する湾曲面を含んだ補助支持部を有する舟体と、
導電性を有し、前記舟体の前記主支持部に支持されて接触電線に接触する主摺り板と、
前記主摺り板に隣接して前記舟体の前記補助支持部に支持され、前記接触電線から前記主摺り板が外れたときに前記接触電線と接触する補助摺り板と、
前記主摺り板および前記補助摺り板の両方と前記舟体との間に挟まれて前記主摺り板および前記補助摺り板に電気的に接続する導電板と、
を備え、
前記補助摺り板は、前記湾曲面に沿った板形状であり、且つ、金属以外の導電体、或いは前記舟体と材質が異なり前記導電板と材質が同一の金属から構成され、
前記舟体の表面には、絶縁材料からなる塗膜が形成され、
前記舟体の前記主支持部と前記補助支持部との隣接部位には、前記主摺り板と前記補助摺り板との厚みの差に対応して、前記主支持部の上面より前記補助支持部の上面が高い段差が設けられていることを特徴としている。
前記補助摺り板および前記導電板は銅から構成され、
前記舟体は、前記絶縁材料の塗装が行われたアルミニウム材料から構成されてもよい。
この構成によれば、主摺り板をカーボン材料から構成し、舟体をアルミニウム材料から構成することで、集電装置全体の軽量さと主摺り板の摩擦性能の向上とを図ることができる。加えて、補助摺り板と導電板とを銅から構成することで、舟体の横方の湾曲部分からでも、より安定的に電力を取り込むことができる。さらに、補助摺り板と導電板とを銅から構成しても、本発明の構造により、集電装置全体の重量が大幅に増すことがなく、電蝕が発生することも抑制される。
1つの前記舟体は、前記主支持部を有する主舟体と、前記主支持部の左方と右方とにそれぞれ配置された前記補助支持部を有する2つの補助舟体とが接合されて構成され、
前記2つの補助舟体のうち各補助舟体には、先端が二股に分岐されて前記アークホーンが間に通される2つの先端部が一体的に設けられ、
前記各補助舟体には、2つの前記補助摺り板が、前記2つの先端部に前記2つの補助摺り板がそれぞれ沿うように支持されている構成としてもよい。
この構成によれば、各補助舟体には2つの先端部が一体的に設けられる。そして、各補助舟体の2つの先端部の間にアークホーンが通され、さらに各補助舟体には2つの先端部に沿うように2つの補助摺り板が支持される。よって、補助舟体の二股の部分を、2つの部材に分けて構成するよりも部品点数を減らすことができる。加えて、アークホーンが挿入される二股の部分を一体的な補助摺り板で構成するよりも、補助摺り板の成形が容易になり、補助摺り板を含めた舟体全体の重量の低減を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る集電装置の全体を示す斜視図である。
本実施の形態の集電装置1は、鉄道車両の屋根上に取り付けられるベース体10と、シングルアーム式のパンタグラフ20と、舟組機構30と、舟組機構30を支える舟支え40と、アークホーン50とを備えている。この実施の形態では、特に制限されないが、1つのパンタグラフ20に2つの舟組機構30および2つのアークホーン50が支持されている。
パンタグラフ20は一端がベース体10に接続され、他端が舟支え40に接続されている。パンタグラフ20はアームの角度を変化させて、舟支え40の高さを変化させる。これにより、接触電線の高さ方向の変位に舟組機構30が追従する。さらに、パンタグラフ20は舟組機構30を所定の力で接触電線に押し付ける。
図2は、本発明の実施の形態に係る舟組機構を示す斜視図である。図3は、主舟体と補助舟体と補助摺り板との接続構造を示す斜視図である。図4は、本発明の実施の形態に係る舟組機構を示す分解斜視図である。舟組機構30は左右対称であるため、図2〜図4においては舟組機構30の左部分の構成のみを示している。
主舟体32は、横方に長い形状であり、上方に主摺り板35を支持する平たい支持面32aが設けられ、横方に補助舟体33と接合される接合部32bとを備えている。主舟体32の支持面32aは本発明に係る主支持部の一例に相当する。主舟体32は、アルミニウム材料により構成され、表面が絶縁材料により塗装されて構成される。アルミニウム材料とは、アルミニウム又はアルミニウム合金を意味する。
補助舟体33は、アルミニウム材料により構成され、表面が絶縁材料により塗装されて構成される。
補助舟体33には、その他、舟支え40のアークホーン50が固定される部分とバネを介して接続されるバネ受け33eが設けられている。
補助摺り板36の上面の高さは、補助舟体33と主舟体32との間の段差によって、主摺り板35の上面とほぼ同一にされる。また、補助摺り板36の主摺り板35に対向する端面は、主摺り板35の左右方向の端面と同様に、上方から見て前後方向に対して斜めに傾斜するように設けられており、補助摺り板36は主摺り板35に近接して配置される。これにより、補助摺り板36と主摺り板35との間で接触電線の引っかかりが生じることを低減している。
図5は、本発明の実施の形態に係る舟組機構の変形例を示す分解斜視図である。
なお、導電板34は、図5の変形例のように構成してもよい。変形例の導電板34Aは、主舟体32の上面と補助舟体33の上面とに広がる板状の部材から構成している。導電板34Aは、主舟体32の上面と補助舟体33の上面との間の段差に対応して、途中が屈曲され、一部が補助舟体33の上面にも広がった板形状をしている。導電板34Aの補助舟体33の上面に広がる部分は、補助摺り板36の重ならない部分が少なくなるように、二股に分岐した形状部34Aaを有していてもよい。また、導電板34Aの補助舟体33の上面に広がる部分は、平面部33a1に収まる長さとしてもよいし、湾曲面部33a2に重なる長さとしてもよい。
舟組機構30はパンタグラフ20により接触電線に押しつけられる。これにより、接触電線から主摺り板35、導電板34、および電力線を介して、電力が鉄道車両に供給される。鉄道車両の走行時、接触電線は主摺り板35の左右一方の部分から他方の部分へと接触する位置が変化するが、接触電線は横幅の広い主摺り板35の上面を移動しつつ、上述のように電力の取り込みが維持される。
一方、例えば車体傾斜型の鉄道車両において車体が傾斜した際など、舟体31が接触電線から大きく横方に振れた場合、接触電線が舟体31の端の湾曲した部分までずれることがある。このとき、接触電線は補助摺り板36に接触するので、補助摺り板36、導電板34、および電力線を介して、電力が鉄道車両に供給される。ここで、電流は銅の補助摺り板36と銅の導電板34とに流れ、舟体31には流れない。よって、舟組機構30の何れかの箇所で電蝕が生じることもない。
また、上記実施の形態では、補助摺り板36を銅により構成した例を示したが、補助摺り板36は、金属粉を含有したカーボン材料、又は焼結合金により構成してもよい。この場合でも、補助摺り板36を、材料に応じた厚みの板形状とすることで、所定の湾曲した形状へ比較的に容易に成形することができる。また、主摺り板35は、金属粉を含有したカーボン材料の他、焼結合金により構成してもよい。主摺り板35および補助摺り板36を焼結合金により構成する場合には、電蝕を抑制するため導電板34を同質の金属から構成するとよい。
また、集電装置の舟組機構30を昇降する機構は、シングルアーム式のパンタグラフに限られず、様々な形式の機構を適用してもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 ベース体
20 パンタグラフ
30 舟組機構
31 舟体
32 主舟体
32a 支持面
32b 接合部
33 補助舟体
33a 支持面
33a1 平面部
33a2 湾曲面部
33b 先端部
33c 接合部
34、34A 導電板
35 主摺り板
36 補助摺り板
37 導電ブロック
40 舟支え
50 アークホーン
Claims (3)
- 中央に主支持部を有し、横方に外方に向かうほど下方に位置する湾曲面を含んだ補助支持部を有する舟体と、
導電性を有し、前記舟体の前記主支持部に支持されて接触電線に接触する主摺り板と、
前記主摺り板に隣接して前記舟体の前記補助支持部に支持され、前記接触電線から前記主摺り板が外れたときに前記接触電線と接触する補助摺り板と、
前記主摺り板および前記補助摺り板の両方と前記舟体との間に挟まれて前記主摺り板および前記補助摺り板に電気的に接続する導電板と、
を備え、
前記補助摺り板は、前記湾曲面に沿った板形状であり、且つ、銅から構成され、
前記主摺り板は、カーボン材料から構成され、
前記導電板は銅から構成され、
前記舟体は、表面に絶縁材料からなる塗膜が形成されたアルミニウム材料から構成されていることを特徴とする鉄道車両用集電装置。 - 前記舟体の前記主支持部と前記補助支持部との隣接部位には、前記主摺り板と前記補助摺り板との厚みの差に対応して、前記主支持部の上面より前記補助支持部の上面が高い段差が設けられていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用集電装置。
- 弧状に曲がり先端が斜め下方へ延設されたポール状のアークホーンをさらに備え、
1つの前記舟体は、前記主支持部を有する主舟体と、前記主支持部の左方と右方とにそれぞれ配置された前記補助支持部を有する2つの補助舟体とが接合されて構成され、
前記2つの補助舟体のうち各補助舟体には、先端が二股に分岐されて前記アークホーンが間に通される2つの先端部が一体的に設けられ、
前記各補助舟体には、2つの前記補助摺り板が、前記2つの先端部に前記2つの補助摺り板がそれぞれ沿うように支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鉄道車両用集電装置。
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JP2015205213A JP6599201B2 (ja) | 2015-10-19 | 2015-10-19 | 鉄道車両用集電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015205213A JP6599201B2 (ja) | 2015-10-19 | 2015-10-19 | 鉄道車両用集電装置 |
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JP2015205213A Active JP6599201B2 (ja) | 2015-10-19 | 2015-10-19 | 鉄道車両用集電装置 |
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JP2017079495A (ja) | 2017-04-27 |
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