JP4070084B2 - 乗り継ぎ用集電子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーンや搬送台車等に電力を供給したり信号を伝送したりするための絶縁トロリー線路において、トラバーサやターンテーブル等でトロリー導体が分断された箇所を乗り継ぎ可能な構造を有する乗り継ぎ用集電子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
絶縁トロリー線路においては、絶縁トロリーの開口部内に集電子シューを収めながら集電子が走行する。そして、その絶縁トロリー線路中にトラバーサやターンテーブル等がある場合、その部分の絶縁トロリーは移動機器と一緒に移動することから、固定側のトロリーと移動側のトロリーとを分断しなければならない。
【0003】
その分断部のトロリー対向部分には、両トロリー間を集電子が容易に乗り継ぎできるようにするため、先端開口部をラッパ状にしたピックアップガイドを設けるとともに、集電子には乗り継ぎ用集電子を用いる。乗り継ぎ用集電子は、絶縁トロリー分断部両端に設けたピックアップガイドを通って一方の絶縁トロリーから離れ、対向するピックアップガイドを通って他方の絶縁トロリーに移る。
【0004】
その乗り継ぎ用集電子は、絶縁トロリーが蛇行等していても集電子がそれに追随できるように、図4に示すように、上下左右に移動可能なアーム20の先端にシュー15を取り付けている。シュー15は、プラスチック製のシューケース16の底部長手方向に設けられている溝の中に挟み込むようにして固定されている。そのシュー15には、リードケーブル17がネジ18で締め付けられて電気的に接続されている。
【0005】
そのようなシューケース16は、支持部材19に軸支され、支持部材19は、平行リンクを構成する一対のアーム20,20に取り付けられている。そして、一対のアーム20間にはコイルバネ23が懸架されていて、それにより支持部材19を上方に押し上げるようにしている。また、アーム20,20の基部は、搬送台車等に固定した取付部25に、左右に回転自在に軸着された回転軸24に取り付けられている。そのようにして、アーム20,20は、上下左右に移動可能になっている。
【0006】
そして、絶縁トロリー分断部において、集電子が、ピックアップガイドを通って一方の絶縁トロリーから離れ、対向するピックアップガイドに移る際に、集電子が対向するピックアップガイドに円滑に移れるようにする必要がある。そのため、集電子が両ピックアップガイド間の空間を移動する間、アーム20が上下左右に揺れないように、アームを一定の位置に固定する必要がある。
【0007】
一方、集電子が絶縁トロリー上を走行している間は、絶縁トロリーが蛇行している箇所でも集電子がそれに追随できるように、アーム20,20が上下左右に移動できるようにする必要がある。そこで、集電子が絶縁トロリー上を走行している間は、アーム20が上下左右に移動でき、集電子が両ピックアップガイド間を移動する間は、アーム20の位置が固定されるようにするため、乗り継ぎ用集電子にはセルフセンタリング金具21が設けられている。セルフセンタリング金具21は、取付ボルト22により取付部25に取り付けられている。
【0008】
図5は、従来の乗り継ぎ用集電子のアーム及びセルフセンタリング金具を示す図である。図5(イ)は、集電子シューが絶縁トロリー内を走行している時のアーム20とセルフセンタリング金具21との位置関係を示しており、図5(ロ)は、集電子シューが絶縁トロリーから離れてピックアップガイド間の空間を移動している時のアーム20とセルフセンタリング金具21との位置関係を示している。
【0009】
セルフセンタリング金具21のアーム受部26は、上端がアーム20の幅に合ったコの字状をしており、その下縁は八の字状になっている。そして、集電子シューが絶縁トロリー内を走行している時は、シューが絶縁トロリーに接触しながら走行するため、図5(イ)に示すように、アーム20は、セルフセンタリング金具21のアーム受部26上端から離れた状態になり、八の字状をした部分の内部で自由に動ける。
【0010】
一方、集電子シューが絶縁トロリーから離れてピックアップガイド間の空間を移動している時は、シューは上から押さえ付ける絶縁トロリーがないため、コイルバネ23により上方に押し上げられる。その結果、アーム20は、セルフセンタリング金具21のアーム受部26上端のコの字状部に入り込み、位置が固定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の乗り継ぎ用集電子では、シューが絶縁トロリー内を走行している時、図5(イ)に示すように、アーム20が自由に動ける範囲は、セルフセンタリング金具21のアーム受部26内部の比較的狭い範囲wに限定される。そのため、絶縁トロリーが大きく蛇行した場合や、経年変化等により絶縁トロリーと集電子が大きくずれた場合、アーム20の移動が不足して追随不能となって、集電子が絶縁トロリーから外れて脱線事故となる可能性が大きいという問題点があった。
【0012】
本発明は、そのような問題点に鑑み、集電子シューが絶縁トロリーから離れてピックアップガイド間の空間を移動している時は、アームの位置を確実に固定する一方、集電子シューが絶縁トロリー内を走行している時は、アームの可動範囲が広くとれるようにすることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の乗り継ぎ用集電子は、先端にシューを取り付けたアームの上面を断面逆V字状に形成し、該アームの上側に、アーム受部が逆V字状をしており、その頂部角度がアーム上面の頂部角度より大きいセルフセンタリング金具を前記アームと直角方向に設け、前記シューがピックアップガイド間の空間を移動している時は、前記アームの位置を確実に固定するとともに、シューがトロリー内を走行している時は、アームの可動範囲を広くとれるようにしたことを特徴とする。このようにすると、集電子シューがピックアップガイド間の空間を移動している時は、アームの位置を確実に固定できるとともに、集電子シューが絶縁トロリー内を走行している時は、アームの可動範囲を広くとれるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、絶縁トロリーの乗り継ぎ部を示す図である。図4に示した乗り継ぎ用集電子と同様に、シュー5が固定されたシューケース6は、支持部材7に軸支され、支持部材7は、平行リンクを構成する一対のアーム1,1に取り付けられている。そして、一対のアーム1,1間にはコイルバネ8が懸架されていて、それにより支持部材7を上方に押し上げるようにしている。また、アーム1,1は、左右に回動可能になっている。
【0015】
そして、絶縁トロリー分断部には、分断部で対向する両絶縁トロリー11,13間をシュー5が容易に乗り継ぎできるようにするため、先端がラッパ状に開口したピックアップガイド9,9を設けている。それらのピックアップガイド9,9内には、両絶縁トロリー11,13のトロリー導体12,14に接続されたガイド導体10,10が配設されている。
【0016】
乗り継ぎ用集電子のシュー5は、絶縁トロリー11の部分は、図3に示すように、トロリー導体12の下面に押し当てられた状態で走行する。そして、絶縁トロリー分断部では、シュー5は、一方の絶縁トロリー11のトロリー導体12からピックアップガイド9のガイド導体10を通って離れ、対向するピックアップガイド9のガイド導体10を通って他方の絶縁トロリー13のトロリー導体14に移る。
【0017】
図1は、本発明の乗り継ぎ用集電子のアームとセルフセンタリング金具の一例を示す図である。図1(イ)は、シュー5が絶縁トロリー内を走行している時のアーム1とセルフセンタリング金具2との位置関係を示しており、図1(ロ)は、シュー5が絶縁トロリーから離れてピックアップガイド間の空間を移動している時のアーム1とセルフセンタリング金具2との位置関係を示している。
【0018】
アーム1の上面を断面逆V字状にし、セルフセンタリング金具2のアーム受部3を逆V字状にしている。アーム1の上面を断面逆V字状にしたことで、セルフセンタリング金具2の逆V字状したアーム受部3の傾斜角度を緩やかにすることが可能になる。その結果、シュー5が絶縁トロリー内を走行している時は、図1(イ)に示すように、アーム1の左右の可動範囲Wが広くなる。一方、シュー5が絶縁トロリーから離れてピックアップガイド間の空間を移動する間は、アーム1の逆V字状頂部がセルフセンタリング金具2の逆V字状を滑っていって、図1(ロ)の状態に収納される。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、本発明の乗り継ぎ用集電子は、先端にシューを取り付けたアームの上面を断面逆V字状にし、該アームの上側に、アーム受部が逆V字状をしており、その頂部角度がアーム上面の頂部角度より大きいセルフセンタリング金具を前記アームと直角方向に設け、前記シューがピックアップガイド間の空間を移動している時は、前記アームの位置を確実に固定するとともに、シューがトロリー内を走行している時は、アームの可動範囲を広くとれるようにした。その結果、集電子シューがピックアップガイド間の空間を移動している時は、アームの位置を確実に固定できるとともに、集電子シューが絶縁トロリー内を走行している時は、アームの可動範囲を広くとれるようになって、絶縁トロリーが大きく蛇行した場合や、経年変化等により絶縁トロリーと集電子が大きくずれた場合でも、アームがそれに追随できて、集電子が絶縁トロリーから外れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗り継ぎ用集電子のアームとセルフセンタリング金具の一例を示す図である。
【図2】絶縁トロリーの乗り継ぎ部を示す図である。
【図3】絶縁トロリーと集電子との関係を示す図である。
【図4】乗り継ぎ用集電子を示す図である。
【図5】従来の乗り継ぎ用集電子のアーム及びセルフセンタリング金具を示す図である。
【符号の説明】
1…アーム
2…セルフセンタリング金具
3…アーム受部
4…取付ボルト
5…シュー
6…シューケース
7…支持部材
8…コイルバネ
9…ピックアップガイド
10…ガイド導体
11,12…絶縁トロリー
13,14…トロリー導体
Claims (1)
- 先端にシューを取り付けたアームの上面を断面逆V字状に形成し、該アームの上側に、アーム受部が逆V字状をしており、その頂部角度がアーム上面の頂部角度より大きいセルフセンタリング金具を前記アームと直角方向に設け、前記シューがピックアップガイド間の空間を移動している時は、前記アームの位置を確実に固定するとともに、シューがトロリー内を走行している時は、アームの可動範囲を広くとれるようにしたことを特徴とする乗り継ぎ用集電子。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002131289A JP4070084B2 (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 乗り継ぎ用集電子 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002131289A JP4070084B2 (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 乗り継ぎ用集電子 |
Publications (2)
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JP2003324806A JP2003324806A (ja) | 2003-11-14 |
JP4070084B2 true JP4070084B2 (ja) | 2008-04-02 |
Family
ID=29543982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002131289A Expired - Lifetime JP4070084B2 (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 乗り継ぎ用集電子 |
Country Status (1)
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2002
- 2002-05-07 JP JP2002131289A patent/JP4070084B2/ja not_active Expired - Lifetime
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