JP4712821B2 - 絶縁トロリ - Google Patents
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Description
本発明は、集電子が脱線し難いように工夫された絶縁トロリに関するものである。
従来から、例えば天井走行クレーンやホイスト等の移動機械への電力供給用として絶縁トロリが用いられている。
この絶縁トロリの一般的なものとして特許文献1に記載された形状のものがある。
これは図6が示すように、導体1の一部を集電子2が摺動する被摺動面3として露出させた状態で導体1に絶縁カバー4を被せたもので、この被摺動面3を摺動する集電子2が脱線しないように、前記絶縁カバー4には被摺動面3の両側に位置する部分に一対の脚部5、5が設けられている。
この絶縁トロリの一般的なものとして特許文献1に記載された形状のものがある。
これは図6が示すように、導体1の一部を集電子2が摺動する被摺動面3として露出させた状態で導体1に絶縁カバー4を被せたもので、この被摺動面3を摺動する集電子2が脱線しないように、前記絶縁カバー4には被摺動面3の両側に位置する部分に一対の脚部5、5が設けられている。
ところで図6が示す従来の絶縁トロリの場合、被摺動面3の両側に集電子2の脱線防止用に、一対の脚部5、5があるにも関わらず、例えばこの絶縁トロリに対して集電子2を介して給電されながら移動するクレーン等の移動体装置自体の振動や、この移動体の走行中の不測の揺れによって、集電子2が絶縁トロリの被摺動面3から脚部5を乗り越えて脱線することがある。
あるいはまた、周囲の温度変化等の環境変化によって、絶縁トロリ自身が伸びたりして蛇行し、その結果、集電子2が絶縁トロリの被摺動面3から外れ、一対の脚部5、5を乗り越えて脱線することもある。
あるいはまた、周囲の温度変化等の環境変化によって、絶縁トロリ自身が伸びたりして蛇行し、その結果、集電子2が絶縁トロリの被摺動面3から外れ、一対の脚部5、5を乗り越えて脱線することもある。
このように集電子2が脱線すると、集電子2は所定圧力で被摺動面3に押さえ付けられながら移動しているため、脱線した集電子2は導体1側に跳び上がった状態で走行することになる。その結果、この走行する集電子2が絶縁トロリを天井等に支持しているハンガー等の絶縁トロリ取り付け装置、あるいはこの絶縁トロリ取り付け装置に隣接して他の設備があった場合には、これらにも衝突し、これら装置や他設備を破損させることもある。
そこで本発明の目的は、集電子が導体の被摺動面から脱線し難く、それ故、絶縁トロリの取り付け装置等を破損させることのない絶縁トロリを提供することにある。
前記目的を達成すべく請求項1記載の絶縁トロリは、導体上に被せられた絶縁カバーの一対の脚部間に前記導体の一部を集電子の被摺動面として露出させた絶縁トロリにおいて、前記絶縁カバーの一対の脚部は外方に向かって、前記脚部の成す角度が90度〜120度になるように扇形に開く開脚部からなる脱線防止カバーを有していることを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項1記載の絶縁トロリによれば、絶縁カバーの一対の脚部には外方に向かって、前記脚部の成す角度が90度〜120度になるように扇形に開く開脚部からなる脱線防止カバーが設けられているので、被摺動面から外れた集電子は前記脱線防止カバーに案内されて元の位置、すなわち被摺動面に戻される。それ故、集電子が導体の被摺動面から脱線し続けることはなくなる。しかも仮に一時的に脱線したとしても、脱線防止カバーにより導体側上方へ跳ね上がることはなくなるから、絶縁トロリの取り付け装置類に衝突して、これらを破損させる恐れもなくなる。
以上のように本発明によれば、集電子が導体の被摺動面から脱線し難く、それ故、絶縁トロリの取り付け装置類を破損させることのない絶縁トロリを提供することができる。
以下に本発明の絶縁トロリを図を用いて詳細に説明する。尚、前述した図6と同じものには同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図1は本発明の絶縁トロリの一実施例を示す横断面図、図2は、図1において、集電子が導体の被摺動面から脱線しかけた状態を示す横断面図である。
図1が示すように、本発明の絶縁トロリは、導体1に、この導体1の被摺動面3を露出させた状態で絶縁カバー4を被せたもので、この絶縁トロリの特徴、より具体的には絶縁カバー4の特徴は、被摺動面3の両側に位置する一対の脚部5、5は、基端部の、脚部が互いに並行な基端脚部7、7の先端方向に、外方に向かって扇形に開く開脚部からなる脱線防止カバー8、8を有している点にある。
図1が示すように、本発明の絶縁トロリは、導体1に、この導体1の被摺動面3を露出させた状態で絶縁カバー4を被せたもので、この絶縁トロリの特徴、より具体的には絶縁カバー4の特徴は、被摺動面3の両側に位置する一対の脚部5、5は、基端部の、脚部が互いに並行な基端脚部7、7の先端方向に、外方に向かって扇形に開く開脚部からなる脱線防止カバー8、8を有している点にある。
尚、扇形の開脚部からなる脱線防止カバー8、8の部分の角度θは、90度〜120度の範囲が最適である。
このように脚部5、5において、その基端部の互いに並行な基端脚部7、7の先に脱線防止カバー8、8を設けておくと、仮に図2が示すように何らかの理由で集電子2が導体1の被摺動面3から外れても、扇形をした一対の脱線防止カバー8、8により集電子2の上方への跳ね上がりを防止でき、脱線防止カバー8、8の内側斜面に沿って集電子2を元の位置、すなわち被摺動面3へと容易に復帰させることができる。
このように脚部5、5において、その基端部の互いに並行な基端脚部7、7の先に脱線防止カバー8、8を設けておくと、仮に図2が示すように何らかの理由で集電子2が導体1の被摺動面3から外れても、扇形をした一対の脱線防止カバー8、8により集電子2の上方への跳ね上がりを防止でき、脱線防止カバー8、8の内側斜面に沿って集電子2を元の位置、すなわち被摺動面3へと容易に復帰させることができる。
ところで絶縁カバー4の脚部5、5の基端部の互いに並行な一対の基端脚部7、7の長さは、この絶縁トロリが使用される使用環境に応じて適宜選択すればよい。すなわち、集電子2の脱線防止は一義的にはこの基端脚部7、7で行うため、振動の激しい場所で使用される絶縁トロリにあっては少し長めに基端脚部7、7を設定すればよい。
図3、図4は本発明の絶縁トロリの別の実施例を示す横断面図である。各々導体1の形状に応じて絶縁カバー4の断面形状が選択される。
但し、いずれの形状のものにあっても絶縁カバー4の脚部5、5は、その基端脚部7、7の先に外方に向って扇形に開く開脚部、すなわち脱線防止カバー8、8を有していて、集電子2の被摺動面3からの脱線を防止できるようになっている。
但し、いずれの形状のものにあっても絶縁カバー4の脚部5、5は、その基端脚部7、7の先に外方に向って扇形に開く開脚部、すなわち脱線防止カバー8、8を有していて、集電子2の被摺動面3からの脱線を防止できるようになっている。
図5は本発明の絶縁トロリの、応用例を示す横断面図である。
図5が示す絶縁トロリの特徴は、絶縁カバー4の一対の脚部5、5は、その内側に集電子2が被摺動面3から外れた場合に係止可能な凹部9を各々有していて、この凹部9の底には、脱線してこの凹部9に係止された集電子2を検知するために、検知線10が、導体の一部を露出した状態で埋設されている点にある。
図5が示す絶縁トロリの特徴は、絶縁カバー4の一対の脚部5、5は、その内側に集電子2が被摺動面3から外れた場合に係止可能な凹部9を各々有していて、この凹部9の底には、脱線してこの凹部9に係止された集電子2を検知するために、検知線10が、導体の一部を露出した状態で埋設されている点にある。
このように脚部5、5の内側に凹部9を設け、その部分に検知線10を導体を露出した状態で埋め込んでおけば、仮に集電子2が被摺動面3から外れた場合でも、外れた集電子2がこの凹部9に係止されるから、集電子2と検知線10の導体が接触すれば、両者間に電気的導通が生じ、これを常時検知できる状態にしておけば、集電子2が被摺動面3から脱線したことを常時監視することができる。
尚、上記実施例においては、脚部5、5の内側に設けた凹部9に導体を露出した状態で検知線10を埋め込んで検知手段としたが、検知手段はこれに限定されるものではなく、例えば導体を露出した2本の導体を並行に配置しておき、この2本の導体を被摺動面3から外れた集電子2で短絡させ、集電子2の脱線を検知する検知手段もある。もちろんこれ以外の検知手段であってもよいことはいうまでもない。
以上述べたように、本発明によれば、集電子が導体の被摺動面から脱線し難く、それ故、絶縁トロリの取り付け装置類を破損させることのない絶縁トロリを提供することができる。
1 導体
2 集電子
3 被摺動面
4 絶縁カバー
5 脚部
7 基端脚部
8 脱線防止カバー
9 凹部
10 検知線
2 集電子
3 被摺動面
4 絶縁カバー
5 脚部
7 基端脚部
8 脱線防止カバー
9 凹部
10 検知線
Claims (1)
- 導体上に被せられた絶縁カバーの一対の脚部間に前記導体の一部を集電子の被摺動面として露出させた絶縁トロリにおいて、前記絶縁カバーの一対の脚部は外方に向かって、前記脚部の成す角度が90度〜120度になるように扇形に開く開脚部からなる脱線防止カバーを有していることを特徴とする絶縁トロリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008045329A JP4712821B2 (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 絶縁トロリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008045329A JP4712821B2 (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 絶縁トロリ |
Related Parent Applications (1)
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JP2004231769A Division JP4115435B2 (ja) | 2004-08-09 | 2004-08-09 | 絶縁トロリ |
Publications (2)
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JP2008168896A JP2008168896A (ja) | 2008-07-24 |
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Family
ID=39697379
Family Applications (1)
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JP2008045329A Active JP4712821B2 (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 絶縁トロリ |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0263238U (ja) * | 1988-11-01 | 1990-05-11 | ||
JP2003324806A (ja) * | 2002-05-07 | 2003-11-14 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 乗り継ぎ用集電子 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5920735A (ja) * | 1982-07-27 | 1984-02-02 | Hitachi Cable Ltd | 給電部付絶縁トロリ− |
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2008
- 2008-02-27 JP JP2008045329A patent/JP4712821B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JP2003324806A (ja) * | 2002-05-07 | 2003-11-14 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 乗り継ぎ用集電子 |
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JP2008168896A (ja) | 2008-07-24 |
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