JP6599159B2 - 樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、パール調の光沢(真珠光沢)を有する樹脂製容器に関する。
従来から、パール調の光沢を有する樹脂製容器が、例えば化粧水等の内容液を収容する容器やそのリフィル用の容器として用いられている。このような樹脂製容器は、成形後の容器の表面に塗装や蒸着等の後工程によりパール調の光沢を付与して製造されるのが一般的であるが、このような製造方法では高価なパール顔料を用いる必要があるために、その製造コストが高くなるという問題点があった。
このような問題点を解決するものとして、例えば特許文献1には、ポリエチレンナフタレート系樹脂のペレットとポリエチレンテレフタレート系樹脂のペレットとを所定の割合で混合するとともに所定の乾燥状態とした混合ペレットを用意し、この混合ペレットを所定の温度で加熱、溶融、混練したものを所定のブロー比で押出しブロー成形(ダイレクトブロー成形)することにより、パール調の光沢を有する樹脂製容器を製造する技術が記載されている。このような製造方法によれば、高価なパール顔料を用いることなく、パール調の光沢を有する樹脂製容器を安価に製造することができる。
特開2010−89319号公報
しかしながら、上記従来の製造方法により製造された樹脂製容器は、パール調の光沢を有する一方で水分バリア性が十分ではなく、内容液を充填した後に長期間保存すると、水分透過に伴って容器に凹み等の減圧変形や、内容物の組成変化(劣化)が生じる虞があるという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パール調の光沢を有するとともに水分バリア性が高い樹脂製容器を安価に提供することにある。
本発明の樹脂製容器は、ガラス転移温度が70〜150℃であり且つ環状オレフィン含有率が50〜100wt%の環状ポリオレフィン系樹脂を、5〜10wt%の割合でポリエステル系樹脂に混合した混合樹脂材料により単層のボトル形状に形成され、パール調の光沢を有していることを特徴とする。
本発明の樹脂製容器は、上記構成において、前記ポリエステル系樹脂がポリエチレンテレフタレートであるのが好ましい。
本発明の樹脂製容器は、上記構成において、前記環状ポリオレフィン系樹脂がシクロオレフィンコポリマーであるのが好ましい。
本発明の樹脂製容器は、上記構成において、前記環状ポリオレフィン系樹脂がシクロオレフィンポリマーであるのが好ましい。
本発明によれば、パール調の光沢を有するとともに水分バリア性が高い樹脂製容器を安価に提供することができる。
本発明の一実施の形態である樹脂製容器の一例を示す正面図である。 実施例1、2の樹脂製容器と比較例の樹脂製容器とを気温22℃−55%RHの保管条件で保管した場合における水分透過率の測定結果を示す図である。 実施例1、2の樹脂製容器と比較例の樹脂製容器とを気温40℃−55%RHの保管条件で保管した場合における水分透過率の測定結果を示す図である。 実施例1、2の樹脂製容器と比較例の樹脂製容器とを気温50℃−55%RHの保管条件で保管した場合における水分透過率の測定結果を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態である樹脂製容器をより具体的に例示説明する。
本発明の樹脂製容器は、ガラス転移温度が70〜150℃であり且つ環状オレフィン含有率が50〜100wt%の環状ポリオレフィン系樹脂を、3〜20wt%の割合でポリエステル系樹脂に混合した混合樹脂材料により形成されていることを特徴とする樹脂製容器である。本発明の一実施の形態である樹脂製容器1を図1に示す。
図1に示す樹脂製容器1は、例えば食品、薬品および化粧品の容器やそのリフィル容器として用いることができるものであり、円筒状の口部2、口部2に肩部3を介して連なる円筒状の胴部4および胴部4の下端を閉塞する底部5を備えたボトル形状となっている。胴部4には、当該胴部4の補強のための2本の凹リブ6が設けられ、口部2の下方部にはネックリング7が設けられている。また、口部2の外周面には、当該口部2にキャップ(不図示)を固定するためのねじ山8が設けられている。なお、口部2には、ねじ山8に替えて環状突起を設け、アンダーカット形状を備えたキャップを口部2に打栓して固定する構成とすることもできる。
この樹脂製容器1は、パール調の光沢(真珠光沢)を有する容器であり、また、例えば保管条件が気温40℃で相対湿度55%の場合における1カ月経過後の水分透過率が1%以下と、高い水分バリア性を有するものである。
この樹脂製容器1の基材となるポリエステル系樹脂としては種々の種類のものを用いることができるが、特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いるのが好ましい。
一方、基材となるポリエステル系樹脂に添加される添加材となる環状ポリオレフィン系樹脂としては、シクロオレフィンコポリマー(COC)を用いることができる。シクロオレフィンコポリマーとしては、例えばポリプラスチックス社から販売されている「TOPAS(登録商標) 8007」や「TOPAS 6013」を用いることができる。なお、「TOPAS 8007」のガラス転移温度は78℃、環状オレフィン(ノルボルネン)含有率は約65wt%であり、「TOPAS 6013」のガラス転移温度は138℃、環状オレフィン(ノルボルネン)含有率は約80wt%である。
また、環状ポリオレフィン系樹脂としては、上記したシクロオレフィンコポリマーに限らず、ガラス転移温度が70〜150℃であり且つ環状オレフィン含有率が50〜100wt%のものであれば、シクロオレフィンポリマー(COP)などの他の環状ポリオレフィン系樹脂を用いることもできる。例えば、シクロオレフィンポリマーとしては、日本ゼオン株式会社の「ZEONOR(登録商標) 1020R」を用いることができる。このシクロオレフィンポリマーのガラス転移温度は102℃、環状オレフィン含有率は100wt%である。
基材となるポリエステル系樹脂への環状ポリオレフィン系樹脂の混合割合は3〜20wt%の範囲内であれば種々変更可能であるが、当該混合割合は5~10wt%とするのが好ましい。
この樹脂製容器1は、基材となるポリエステル系樹脂を乾燥させ、この乾燥後のポリエステル系樹脂に、添加材として3〜20wt%の割合でガラス転移温度が70〜150℃であり且つ環状オレフィン含有率が50〜100wt%の環状ポリオレフィン系樹脂を混合して混合樹脂材料とし、この混合樹脂材料を射出成形して形成されたプリフォームをブロー成形することにより製造することができる。ブロー成形としては、加圧媒体(加圧流体)として加圧エアーを用いるエアーブロー成形や加圧媒体として加圧した液体を用いる液体ブロー成形を採用することができる。
このように、本発明の樹脂製容器1は、高価なパール顔料を用いることなく、ポリエステル系樹脂に環状ポリオレフィン系樹脂を混合した混合樹脂材料で成形されたプリフォームをブロー成形することによりパール調の光沢を有する容器に形成されるので、その製造コストは低廉である。
本発明の樹脂製容器として、基材としてポリエチレンテレフタレート(ポリエステル系樹脂)を用い、これにガラス転移温度が78℃且つ環状オレフィン含有率が約65wt%のシクロオレフィンコポリマー(環状ポリオレフィン系樹脂)を10wt%混合した混合樹脂材料を用いた実施例1の樹脂製容器と、基材としてポリエチレンテレフタレートを用い、これにガラス転移温度は78℃であり且つ環状オレフィン含有率が約65wt%のシクロオレフィンコポリマーを5wt%混合した混合樹脂材料を用いた実施例2の樹脂製容器とを用意するとともに、比較例としてポリエチレンテレフタレートのみを原材料とする樹脂製容器を用意し、これら実施例1、2および比較例のそれぞれの樹脂製容器に関して水分バリア性に関する評価を行った。
なお、実施例1、2および比較例の樹脂製容器は、何れも、図1に示す形状を有し、全高が135.8mm、20℃における満注容量が138.2ml、口部の内径が14.9mm、胴部の最大径が42.0mmのものとした。
また、水分バリア性の評価は、保管条件を、気温(保管温度)22℃で相対湿度55%、気温(保管温度)40℃で相対湿度55%および気温(保管温度)50℃で相対湿度55%とし、それぞれの条件における水分透過率の径時変化を計測した。尚、水分透過率とは、水を充填した樹脂製容器について、初期重量と一定期間経過後の重量を測定し、その変化量を初期重量に対する変化率で表したものである。この水分透過率の変化について、保管条件が気温22℃で相対湿度55%の場合の測定結果を図2に示し、保管条件が気温40℃で相対湿度55%の場合の測定結果を図3に示し、保管条件が気温50℃で相対湿度55%の場合の測定結果を図4に示す。
図2〜図4に示す実験結果から、気温22℃で相対湿度55%、気温40℃で相対湿度55%および気温50℃で相対湿度55%の何れの保管条件においても、実施例1、2の樹脂製容器は、比較例の樹脂製容器よりも高い水分バリア性を有することが解った。例えば、保管条件が気温40℃で相対湿度55%の場合における1カ月経過後の水分透過率(減少率)は、実施例1の樹脂製容器が0.77%、実施例2の樹脂製容器が0.91%と何れも1%以下となり、十分な水分バリア性を有することが解った。これに対して、比較例の樹脂製容器では、保管条件が気温40℃で相対湿度55%の場合における1カ月経過後の水分透過率は1.32%となり、その水分バリア性が低いことが解った。
また、実施例1、2の樹脂製容器は、何れも、パール調の光沢を有する容器に形成されることが確認できた。これに対して、比較例の樹脂製容器はパール調の光沢を有していないものであった。
本発明は前記実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、本発明の樹脂製容器1として図1に示す形状のものを例示したが、樹脂製容器1の形状、容量ないし大きさは種々変更可能である。
また、本発明の樹脂製容器1のパール調の光沢は、白色系に限らず、例えば混合樹脂材料に顔料等を添加することにより着色されたパール調の光沢を有するものとすることもできる。
さらに、本発明の樹脂製容器1における透過性は、材料の混合比等により適宜設定可能であり、透過性を有するもの(例えば、透明や半透明のもの)や不透明なもの等、目的に応じて設定することができる。
1 樹脂製容器
2 口部
3 肩部
4 胴部
5 底部
6 凹リブ
7 ネックリング
8 ねじ山

Claims (4)

  1. ガラス転移温度が70〜150℃であり且つ環状オレフィン含有率が50〜100wt%の環状ポリオレフィン系樹脂を、5〜10wt%の割合でポリエステル系樹脂に混合した混合樹脂材料により単層のボトル形状に形成され、パール調の光沢を有していることを特徴とする樹脂製容器。
  2. 前記ポリエステル系樹脂がポリエチレンテレフタレートである、請求項1に記載の樹脂製容器。
  3. 前記環状ポリオレフィン系樹脂がシクロオレフィンコポリマーである、請求項1または2に記載の樹脂製容器。
  4. 前記環状ポリオレフィン系樹脂がシクロオレフィンポリマーである、請求項1または2に記載の樹脂製容器。
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