JP6599047B2 - 端末検出装置 - Google Patents

端末検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6599047B2
JP6599047B2 JP2019512927A JP2019512927A JP6599047B2 JP 6599047 B2 JP6599047 B2 JP 6599047B2 JP 2019512927 A JP2019512927 A JP 2019512927A JP 2019512927 A JP2019512927 A JP 2019512927A JP 6599047 B2 JP6599047 B2 JP 6599047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
test signal
converter
signal
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019512927A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018203372A1 (ja
Inventor
崇 桑原
慶洋 明星
洋 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018203372A1 publication Critical patent/JPWO2018203372A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6599047B2 publication Critical patent/JP6599047B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/08Locating faults in cables, transmission lines, or networks
    • G01R31/11Locating faults in cables, transmission lines, or networks using pulse reflection methods

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Description

本発明は、多点接続のネットワークに接続される端末に対し、反射応答波形により接続端末の数や伝送路の状態を監視する端末検出装置に関する。
多数の電子機器が接続され、大容量の通信を行う近年のネットワークでは、セキュリティ強化の要求が高まってきている。ネットワークに接続される電子機器には、規格に準拠しない端末や悪意を持ってセキュリティ情報を転送させる不正端末の接続が問題となっている。こうした状況において、ネットワーク通信を実行する前に、ケーブルなどの伝送路の状態を監視する機能が求められている。
メタル線ケーブルを伝送路に用いたネットワークで多数の端末が接続される多点接続のシステムにおいて、伝送路に接続されている端末の有無を監視する方法として、TDR(Time Domain Reflectometry)の手法が知られている。TDRは試験信号としてステップ信号を伝送路に印加し、伝送路からの反射波形を観測することにより伝送路の状態を監視する手法である。TDRを用いることにより、伝送路の特性インピーダンスや伝送路の状態(短絡や断線などの異常)を監視できるのに加えて、伝送路に接続されている端末数や接続位置などの情報も取得することが可能である。
従来、このようなTDRの手法を、例えば、ICパッケージや半田付けの内部状態を検査する検査装置に適用した例があった(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−61486号公報
上記従来の検査装置では、検査のための印加信号はパルス発生装置やファンクションジェネレータにより実施するが、検査対象の位置分解能を高く保つためには、印加信号としては、例えば波長が50psec以下といった非常に高速なパルス信号が必要である。従って、伝送路からの反射波形をサンプリングするためのAD変換器のサンプリングクロックとして高い周波数を必要とし、その結果、装置としてコスト高となる課題があった。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、低コスト化を図ることのできる端末検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係る端末検出装置は、与えられたクロック信号に応じた試験信号を、端末が接続された伝送路に出力する試験信号出力回路と、試験信号の伝送路からの反射信号をサンプリングクロック信号によりサンプリングするAD変換器と、AD変換器のサンプリング結果から端末位置に相当する波形変化を検出する制御回路とを備えた端末検出装置において、伝送路に接続される端末は、AD変換器におけるサンプリングクロック信号のサンプリング周期に対応した設定間隔の整数倍で伝送路に配置され、制御回路は、端末位置に相当する波形変化の検出信号に基づく端末の間隔時間を、端末の間の距離により除した値により、単位長さあたりに伝搬する伝送路遅延時間を算出する遅延算出部と、遅延算出部により算出された伝送路遅延時間に応じてクロック周波数を制御する周波数制御部とを備え、試験信号出力回路は周波数制御部により制御されたクロック周波数のクロック信号に応じて試験信号を出力し、AD変換器は周波数制御部により制御されたクロック周波数のサンプリングクロック信号によりサンプリングするようにしたものである。
ものである。
この発明に係る端末検出装置は、伝送路に接続される端末の配置を、AD変換器のサンプリング周期に対応した設定間隔でかつ伝送路に等間隔としたものである。これにより、AD変換器のサンプリングクロックとして高い周波数を必要とせず、装置としての低コスト化を図ることができる。
この発明の実施の形態1の端末検出装置の構成図である。 この発明の実施の形態1の端末検出装置における制御回路のハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態1の端末検出装置のタイミング制御部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の端末検出装置の信号処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の端末検出装置のAD変換器に入力される波形とサンプリングクロックと伝送路との関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の端末検出装置の遅延算出部における遅延時間算出と周波数制御部におけるクロック制御の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の端末検出装置のサンプリングクロックの微調整処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の端末検出装置の構成図である。 この発明の実施の形態3の端末検出装置の構成図である。 この発明の実施の形態3の端末検出装置における伝送路の状態と各部の波形との関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態3の端末検出装置におけるヒステリシス比較器の動作を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態による端末検出装置と伝送路との関係を示す構成図である。図示のように、ネットワークは、通信ケーブル等を用いた伝送路2に、端末検出装置1と複数の端末3が多点接続されている構成である。端末検出装置1は、伝送路2上に接続されている端末3の数や位置をTDRの手法をベースにして検出する装置である。
端末検出装置1は、AD変換器11、試験信号出力回路12、制御回路13、メモリ14、クロック回路15を備える。AD変換器11は、制御回路13を介して与えられるクロックに従って、伝送路2に出力された試験信号の反射信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する回路である。試験信号出力回路12は、制御回路13から出力されるステップ信号に基づいて、TDRのための試験信号を伝送路2に出力する回路である。制御回路13は、試験信号出力回路12へのステップ信号の供給を行うと共に、AD変換器11からの反射信号に基づいて、伝送路2に接続されている端末3の位置に相当する波形変化を検出する回路である。この制御回路13は、信号処理部131、遅延算出部132、周波数制御部133、タイミング制御部134、ステップ信号出力部135、閾値設定部136、監視部137を備える。
信号処理部131は、AD変換器11からの反射信号を観測し、その観測波形にディップがあるか否かにより端末3の伝送路2上の接続位置を判定する処理部である。遅延算出部132は、信号処理部131のディップ発生時間間隔を観測して伝送路2の遅延時間を算出する処理部である。周波数制御部133は、遅延算出部132で算出した遅延時間に応じてクロック回路15から出力されるクロック信号の周波数を制御する処理部である。タイミング制御部134は、クロック回路15からのクロック信号をAD変換器11とステップ信号出力部135に対して同期信号として出力する処理部である。ステップ信号出力部135は、試験信号としてのステップ信号を出力する処理部である。このステップ信号出力部135におけるステップ信号の印加タイミングは、タイミング制御部134によってAD変換器11のサンプリング動作と同期が取られている。閾値設定部136は、信号処理部131におけるディップの判定を行うための閾値を設定する処理部である。監視部137は、TDRの手法により、伝送路2に接続される端末3の接続位置を監視するための処理部である。
メモリ14は、信号処理部131が処理するデータを保持するための記憶部である。クロック回路15は、周波数制御部133の制御信号に基づいてクロックを発生する回路であり、発生周波数を可変とする例えばPLL(Phase Locked Loop)などで構成されている。
伝送路2には多数の端末3を接続することが可能であるが、伝送路2における端末3の位置は等間隔であり、かつ、AD変換器11におけるサンプリングクロックの周期に対応した間隔で設定されている。
図2は、制御回路13のハードウェア構成図である。
制御回路13は、プロセッサ1301、メモリ1302、バス1303からなる。プロセッサ1301は、信号処理部131〜監視部137に対応したプログラムを実行することで、これら機能部を実現するためのCPU等からなるプロセッサである。メモリ1302は、プロセッサ1301によるプログラム実行時のプログラムを保持すると共にプロセッサ1301の作業領域を構成する記憶部である。バス1303は、制御回路13とAD変換器11や試験信号出力回路12といった外部の処理部とを通信接続するための通信路である。
次に、実施の形態1の端末検出装置の動作について説明する。
端末検出装置1は、TDRの手法を用いて伝送路2に接続されている端末を監視する。制御回路13では、試験信号としてのステップ信号を内部に備えたステップ信号出力部135からステップ信号を出力する。このステップ信号に基づいて試験信号出力回路12は試験信号を発生し、伝送路2に印加する。
なお、ステップ信号出力部135におけるステップ信号の出力タイミングは、制御回路13に備えたタイミング制御部134にて、AD変換器11のサンプリング動作と同期が取られている。タイミング制御部134の動作を図3のフローチャートに示す。図3に示す通り、タイミング制御部134では、クロック回路15から信号がタイミング制御部134に入力される(ステップST101)と、入力された信号を基にAD変換器11とステップ信号出力部135の二つへ同期信号を出力する(ステップST102)。
試験信号出力回路12から伝送路2に対して印加された試験信号の反射波は、AD変換器11で観測され、信号処理部131を介して観測データがメモリ14に格納される。信号処理部131の動作フローチャートを図4に示す。
信号処理部131は、先ず、TDRを実行する前に予め閾値設定部136にて端末有無を判定するために設定された閾値を取得する(ステップST201)。なお、閾値は電圧値でも良いが、例えば伝送路2を構成するケーブルの観測電圧値からの変化量(例えば割合やパーセント、差分の電圧量)で設定しても良く、要は基準となる値からの変化量を示せれば良い。次に、信号処理部131は、ステップ信号出力部135からTDR観測のための試験信号を伝送路2に印加した出力時刻を取得する(ステップST202)。
試験信号の反射応答の波形はAD変換器11にて観測され、信号処理部131はこの反射応答の観測波形データを取得する(ステップST203)。信号処理部131は、この観測波形データを一旦制御回路13内のメモリ1302に格納する(ステップST204)。なお、観測波形データをメモリ14に格納するようにしてもよい。
次に、信号処理部131は、ステップST203で得た観測波形データの波形にディップがあるかどうかを、ステップST201で取得した閾値を基に判別する(ステップST205)。一般に、伝送路2に端末3が接続されると、接続箇所のインピーダンスが低下するため、観測波形の往復遅延時間に相当する位置にディップ(下向きピーク)が生じる。信号処理部131は、観測波形にディップがあると判定した場合(ステップST205−YES)は、ディップの発生時刻のケーブル地点をメモリ1302に格納する(ステップST206)。一方、観測波形にディップが無い場合(ステップST205−NO)、端末3に相当するディップが検出できない、として、処理を終了する。このように、信号処理部131において予め設定されている閾値以下のディップ(下向きピーク)が観測された場合、端末3の接続箇所に相当するディップとして認識する。監視部137は、このような信号処理部131で観測されたディップの有無と発生箇所のデータに基づいて、接続されている端末3の数と位置を監視する。
図5は、AD変換器11に入力される波形とサンプリングクロックと伝送路2との関係を示したものである。多数の端末3が接続可能な伝送路2に対し、一例として2台の端末3と1台の不正端末4が接続された場合を示している。観測波形では、2台の端末3の接続場所に対応した時間位置において、それぞれディップ(下向きピーク)が生じている。
ここで、伝送路2における端末3の接続位置は等間隔で、かつ、その間隔はAD変換器11におけるサンプリングクロックの1周期に対応した距離と同一となる様に構成されている(図中の観測波形の丸印の位置)。これにより、図5において、端末3が検出される位置はサンプリングクロックの1周期に対応した間隔の整数倍となる。従って、AD変換器11がサンプリングするタイミングで、必ず、端末3に起因するディップ(下向きピーク)が最大の振幅となり、検出精度を向上することができる。
また、監視部137は、伝送路2における正常状態の端末3の接続数と接続位置をネットワーク情報として保持するよう構成され、このネットワーク情報と比較することで不正端末4の検出を行う。すなわち、図5における不正端末4の位置の観測波形に示すように、本来は存在しない位置でディップが存在することで正常な状態ではないことが検出できる。ここで、実線で示す観測波形が正常状態であり、破線で示す観測波形が不正端末4が接続されている状態の観測波形である。本来、不正端末4が接続されている位置は実線で示すようにディップが存在しないはずであるが、破線で示すようにディップが存在している。また、明確なディップが検出できない場合でも、正常状態の電圧より観測波形の電圧の低下しているポイントがあることから正常状態では無い、と判断することができる。
さらに、2台の端末間の距離とサンプリングクロックが既知であるとすれば、遅延算出部132にて求める伝送路2の遅延時間(伝搬遅延時間)は下式(1)より算出できる。
図6は、遅延算出部132における遅延時間算出と、周波数制御部133におけるクロック制御の動作を示すフローチャートである。
遅延算出部132では、先ず、端末3間の距離情報を取得する(ステップST301)。なお、遅延算出部132は端末3間の距離の情報を予め保持しているものとする。一方、ステップ信号出力部135によってTDRのためのステップ波を発生し(ステップST302)、AD変換器11にて測定対象物からの反射信号を観測し(ステップST303)、その観測波形データをメモリ1302に格納する(ステップST304)。次に得られた観測波形データから、信号処理部131によって、端末3間のディップ発生の時間間隔を観測する(ステップST305)。次に、遅延算出部132は、ステップST301で得られた端末間の距離情報とステップST305で得られたディップ発生時間間隔から、ディップ発生時間間隔÷端末間距離÷2の計算を行うことで伝送路遅延時間を算出する(ステップST306)。遅延算出部132は、この伝送路遅延時間をメモリ14に保存する(ステップST307)。
ここで、伝送路遅延とは、単位長さあたりに伝搬する時間、s/mの単位で表される。
伝送路遅延(s/m)=ディップ間隔時間÷距離(m)÷2 (1)
また、端末検出装置1と端末3の距離が既知であれば、遅延算出部132にて、端末検出装置1と端末3間の伝送路遅延は(2)式より求めることができる。
伝送路遅延(s/m)
=ステップ波印加から初めのディップ発生までの時間÷距離(m)÷2
(2)
図5にて、仮にサンプリングクロックが100MSps(クロック間隔10ns)とした場合、2台の端末3間の距離が4mと既知であれば、ディップ間隔が4サンプル=40nsなので、式(1)より伝送路遅延=40ns÷4m÷2=5ns/mと求めることができる。
これにより、周波数制御部133は、遅延算出部132で算出した伝送路遅延時間に基づいてクロック回路15の周波数fを制御する(ステップST308)。
次に、周波数制御部133によるサンプリングクロックの微調整処理について説明する。すなわち、このサンプリングクロックの微調整処理とは、観測波形の中でできるだけ大きなディップが得られるサンプリングクロックの周波数fを求めるための処理である。図7は、サンプリングクロックの微調整処理を示すフローチャートである。
先ず、クロック回路15は、周波数制御部133から指定された周波数でクロック信号を発生する(ステップST401)。これにより、タイミング制御部134からの同期信号に基づき、ステップ信号出力部135がTDRのためのステップ波を発生する(ステップST402)。AD変換器11は測定対象物からの反射信号を観測し(ステップST403)、信号処理部131は、その観測波形データをメモリ1302に格納する(ステップST404)。また、信号処理部131は、得られた観測波形でディップを認識したかを判定する(ステップST405)。
信号処理部131がディップを認識した場合(ステップST405−YES)、周波数制御部133は、Δf分の調整(−Δf〜+Δf)を行ったかを判定し(ステップST406)、Δf分の調整が終了していない場合(ステップST406−NO)は、Δf分の調整を行い(ステップST407)、ステップST402に戻る。なお、周波数制御部133は微調整処理中、ディップの値とその時点のΔfの値を保持しているものとする。また、ステップST405において、ディップを認識しなかった場合(ステップST405−NO)もステップST407に移行し、周波数制御部133は、サンプリングクロックのΔf分の調整を行う。ステップST406において、Δf分の調整が全て行われた場合(ステップST406−YES)、周波数制御部133は、最大のディップが得られるΔfの値を取得し(ステップST408)、その値をメモリ14またはメモリ1302に保存して(ステップST409)、周波数の微調整処理を終了する。また、周波数制御部133は求めたΔfを含めてクロック回路15から出力されるクロック信号の周波数を制御する。
このようにして、サンプリングクロックの微調整を行うことができるため、伝送路2を構成するケーブルの遅延特性に変化があっても、端末の検出精度を高く保つことができる。
以上説明したように、実施の形態1の端末検出装置によれば、与えられたクロック信号に応じた試験信号を、端末が接続された伝送路に出力する試験信号出力回路と、試験信号の伝送路からの反射信号をサンプリングするAD変換器と、AD変換器のサンプリング結果から端末位置に相当する波形変化を検出する制御回路とを備え、伝送路に接続される端末は、AD変換器のサンプリング周期に対応した設定間隔で伝送路に等間隔に配置されているようにしたので、AD変換器のサンプリングクロックは端末の接続間隔に対応した周波数に設計できるため、高速なAD変換器が不要となり、部品の低コスト化、ひいては装置としての低コスト化を図ることができる
また、実施の形態1の端末検出装置によれば、制御回路は、端末位置に相当する波形変化の検出信号から伝送路の遅延時間を算出する遅延算出部と、遅延時間に応じてクロック周波数を制御する周波数制御部とを備え、試験信号出力回路はクロック周波数のクロック信号に応じて試験信号を出力するようにしたので、伝送路の遅延時間に応じてクロック信号の周波数を制御でき、その結果、伝送路に接続される端末の位置を正確に求めることができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、伝送路2が位置する環境の温度変化があった場合にサンプリング周期の調整を行うようにしたものである。
図8は実施の形態2の端末検出装置の構成図である。実施の形態2の端末検出装置1aは、AD変換器11、試験信号出力回路12、制御回路13a、メモリ14、クロック回路15、温度センサ16を備えている。温度センサ16は、端末検出装置1aにおける伝送路2に近接した位置に設けられ、伝送路2が位置する環境の温度を検出するセンサである。なお、ここでは、端末検出装置1aと伝送路2とが同じ環境下であるとして温度センサ16を端末検出装置1aに設けているが、伝送路2が位置する環境の温度を計測することができるならばどこに設けても良い。
制御回路13aにおける遅延算出部132aは、温度センサ16で検出された値と予め定めた基準値との差が設定値以上あった場合、すなわち基準値からの温度変化が設定値以上あった場合に遅延時間の算出処理を行うよう構成されている。なお、基準値は、例えば前回の遅延時間算出時の値であるが、他の値であっても良く、適宜選択が可能である。図8におけるその他の構成は図1に示した実施の形態1の構成と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
実施の形態2において、伝送路2が位置する環境の温度変化があった場合にサンプリング周期の調整を行うようにする理由は次の通りである。
一般に、伝送路2の遅延時間はケーブルの絶縁材質の誘電率で決まるが、この誘電率は温度により変化する場合がある。誘電率が周囲温度により変化すると、ケーブルの伝送路遅延時間が変化し、例えば図5に示した端末3の接続位置に対応したサンプリングタイミングがずれる。これにより端末3の検出精度が劣化するという問題が生じる。劣化とは例えば、サンプリングタイミングがずれることにより、ディップの谷の変化量が小さくなることを意味する。このタイミングずれが大きくなり、ディップの無い部分にてサンプリングタイミングが来てしまうと、ディップを見つけられない、つまり端末3を認識できないことになる。
この問題を解決するため、実施の形態2では、端末検出装置1aとして温度センサ16を備え、温度センサ16による温度監視により、周囲温度に変化が生じた場合は、遅延算出部132aにて基準端末のディップを再確認し、周波数制御部133を介してクロック周波数を変更して最適なサンプリング周期の調整を実行する。これ以外の動作は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、実施の形態2の端末検出装置によれば、伝送路が位置する環境の温度を測定する温度センサを備え、遅延算出部と周波数制御部は、温度センサで、基準値からの温度変化が設定値以上あった場合に遅延時間の算出動作と周波数制御動作を行うようにしたので、実施の形態1の効果に加えて、温度変化といったケーブルの遅延特性の変化が発生し易いタイミングで確実にサンプリング周期の調整を行うことができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、インパルス性雑音が発生した直後のタイミングに同期して試験信号を出力するようにしたものである。
図9は実施の形態3の端末検出装置の構成図である。実施の形態3の端末検出装置1bは、AD変換器11、試験信号出力回路12、制御回路13b、メモリ14、クロック回路15、ヒステリシス比較器17を備えている。ヒステリシス比較器17は、伝送路2上で発生するインパルス性雑音を検出する回路である。また、制御回路13bは、信号処理部131〜監視部137に加えて、インパルス性雑音検出部138を備えている。ここで、信号処理部131〜監視部137の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、ステップ信号出力部135aが、インパルス性雑音検出部138の検出結果に基づいて、インパルス性雑音が発生した直後のタイミングに同期してステップ波を出力するよう構成されている。インパルス性雑音検出部138は、ヒステリシス比較器17の検出結果を監視し、ヒステリシス比較器17がインパルス性雑音を検出したことをステップ信号出力部135aに通知するよう構成されている。その他の構成については、実施の形態1の構成と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
次に、実施の形態3の端末検出装置の動作について説明する。
先ず、伝送路2にはランダム(ガウス雑音)雑音に加えて、インパルス性雑音が定期的に生じているものとする。図10は、実施の形態3の動作を説明するための伝送路2の状態と各部の波形との関係を示す説明図である。
図10において、TDR観測波形に示すように、ランダム(ガウス)雑音101と共に、インパルス性雑音102が定期的に発生している。図中、Tnはインパルス性雑音の周期である。このようなインパルス性雑音をヒステリシス比較器17によって検出する。
図11は、ヒステリシス比較器17の動作を示す説明図である。ヒステリシス比較器17は、検知電圧の異なる2つの閾値(第1の閾値と第2の閾値)を持つ比較器であり、ランダム雑音101の様な小振幅の雑音は検知せず、その一方で、振幅の大きいインパルス性雑音102のみを検知する。そして、ヒステリシス比較器17は、第1の閾値より高い入力信号を検知すると、高電位の電圧値を出力し、第2の閾値より低い入力信号を検知すると、低電位の電圧値を出力する。
ヒステリシス比較器17による検出結果は、制御回路13bのインパルス性雑音検出部138に通知され、これによりインパルス性雑音検出部138が、インパルス性雑音の発生タイミングを検知する。さらに、ステップ信号出力部135aは、インパルス性雑音の発生直後のタイミングに同期してステップ信号を出力する(図10参照)。
インパルス性雑音は、ネットワークシステムの周囲に設置されたスイッチング機器の動作に起因して発生する雑音であるため、発生周期が一定であるという特徴を有する。このため、インパルス性雑音102を検波した直後にTDR観測を開始すれば、インパルス性雑音102が発生しない期間にTDRを実施し、検出精度の劣化を防止することができる。すなわち、インパルス性雑音の発生周期Tnの期間は、雑音の影響を受けないため、この期間にTDR観測を実施することで、検出精度の劣化を防止することができる。
以上説明したように、実施の形態3の端末検出装置によれば、伝送路で発生するインパルス性雑音を検出するヒステリシス比較器を備え、試験信号出力回路は、ヒステリシス比較器がインパルス性雑音を検出した直後のタイミングに同期して試験信号を出力するようにしたので、実施の形態1の効果に加えて、伝送路でインパルス性雑音が発生するような場合でも検出精度の劣化を防止することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る端末検出装置は、反射応答波形により接続端末の数や伝送路の状態を監視する構成に関するものであり、ネットワーク監視装置に用いるのに適している。
1,1a,1b 端末検出装置、2 伝送路、3 端末、4 不正端末、11 AD変換器、12 試験信号出力回路、13,13a,13b 制御回路、14 メモリ、15 クロック回路、16 温度センサ、17 ヒステリシス比較器。

Claims (4)

  1. 与えられたクロック信号に応じた試験信号を、端末が接続された伝送路に出力する試験信号出力回路と、
    前記試験信号の前記伝送路からの反射信号をサンプリングクロック信号によりサンプリングするAD変換器と、
    前記AD変換器のサンプリング結果から端末位置に相当する波形変化を検出する制御回路とを備えた端末検出装置において
    前記伝送路に接続される前記端末は、前記AD変換器におけるサンプリングクロック信号のサンプリング周期に対応した設定間隔の整数倍で前記伝送路に配置され、
    前記制御回路は、
    前記端末位置に相当する波形変化の検出信号に基づく2つの端末の間隔時間を、前記2つの端末の間の距離により除した値により、単位長さあたりに伝搬する伝送路遅延時間を算出する遅延算出部と、
    前記遅延算出部により算出された伝送路遅延時間に応じてクロック周波数を制御する周波数制御部とを備え、
    前記試験信号出力回路は前記周波数制御部により制御されたクロック周波数のクロック信号に応じて試験信号を出力し、
    前記AD変換器は前記周波数制御部により制御されたクロック周波数のサンプリングクロック信号によりサンプリングすることを特徴とする端末検出装置。
  2. 与えられたクロック信号に応じた試験信号を、端末が接続された伝送路に出力する試験信号出力回路と、
    前記試験信号の前記伝送路からの反射信号をサンプリングクロック信号によりサンプリングするAD変換器と、
    前記AD変換器のサンプリング結果から端末位置に相当する波形変化を検出する制御回路とを備えた端末検出装置において
    前記伝送路に接続される前記端末は、前記AD変換器におけるサンプリングクロック信号のサンプリング周期に対応した設定間隔の整数倍で前記伝送路に配置され、
    前記制御回路は、
    前記端末位置に相当する波形変化の検出信号に基づき前記試験信号出力回路の試験信号の印加から初めの前記端末の位置に相当する波形変化の検出信号を検出するまでの時間を、前記端末検出装置から前記端末の間の距離により除した値により、単位長さあたりに伝搬する伝送路遅延時間を算出する遅延算出部と、
    前記遅延算出部により算出された伝送路遅延時間に応じてクロック周波数を制御する周波数制御部とを備え、
    前記試験信号出力回路は前記周波数制御部により制御されたクロック周波数のクロック信号に応じて試験信号を出力し、
    前記AD変換器は前記周波数制御部により制御されたクロック周波数のサンプリングクロック信号によりサンプリングすることを特徴とする端末検出装置。
  3. 前記伝送路が位置する環境の温度を測定する温度センサを備え、
    前記遅延算出部と前記周波数制御部は、前記温度センサで、基準値からの温度変化が設定値以上あった場合に前記遅延時間の算出動作と前記周波数制御動作を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末検出装置。
  4. 与えられたクロック信号に応じた試験信号を、端末が接続された伝送路に出力する試験信号出力回路と、
    前記試験信号の前記伝送路からの反射信号をサンプリングするAD変換器と、
    前記AD変換器のサンプリング結果から端末位置に相当する波形変化を検出する制御回路とを備え、
    前記伝送路に接続される前記端末は、前記AD変換器のサンプリング周期に対応した設定間隔で前記伝送路に等間隔に配置され、
    前記伝送路で発生するインパルス性雑音を検出するヒステリシス比較器をさらに備え、
    前記試験信号出力回路は、前記ヒステリシス比較器が前記インパルス性雑音を検出した直後のタイミングに同期して試験信号を出力することを特徴とする端末検出装置。
JP2019512927A 2017-05-01 2017-05-01 端末検出装置 Active JP6599047B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/017162 WO2018203372A1 (ja) 2017-05-01 2017-05-01 端末検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018203372A1 JPWO2018203372A1 (ja) 2019-06-27
JP6599047B2 true JP6599047B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=64016571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019512927A Active JP6599047B2 (ja) 2017-05-01 2017-05-01 端末検出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6599047B2 (ja)
WO (1) WO2018203372A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020178968A1 (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 三菱電機株式会社 ネットワーク検査システムおよびネットワーク検査プログラム
WO2021152918A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 住友電気工業株式会社 検知システム、検知装置および検知方法
DE112020006506B4 (de) 2020-03-17 2024-06-13 Mitsubishi Electric Corporation Netzwerkinspektionssystem und Netzwerkinspektionsverfahren
JP7439996B2 (ja) 2021-08-06 2024-02-28 三菱電機株式会社 伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2857330B2 (ja) * 1994-08-12 1999-02-17 古河電気工業株式会社 光導波路部品および光導波路部品を利用した信号処理方法
JP4389662B2 (ja) * 2004-05-18 2009-12-24 パナソニック電工株式会社 端末制御装置及びこれを用いた端末制御システム
US7245129B2 (en) * 2005-02-14 2007-07-17 Texas Instruments Incorporated Apparatus for and method of cable diagnostics utilizing time domain reflectometry

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018203372A1 (ja) 2018-11-08
JPWO2018203372A1 (ja) 2019-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6599047B2 (ja) 端末検出装置
KR102014582B1 (ko) 반사파 처리 장치
KR100915712B1 (ko) 전력기기의 부분방전위치 검출시스템 및 방전위치 검출방법
US20110202292A1 (en) Sensor-powered wireless cable leak detection
US11748523B2 (en) Unauthorized connection detection apparatus, unauthorized connection detection method, and non-transitory computer-readable medium
CA2772940A1 (en) Method and system for calibrating current sensors
WO2018146747A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
RU2697483C2 (ru) Устройство для измерения электрических величин и способ измерения электрических величин
US20060018407A1 (en) Semiconductor device, memory device and memory module having digital interface
US20130151185A1 (en) Semiconductor device
KR101561832B1 (ko) 초기 상태값 비교를 통한 반사파 분석을 이용한 배선 고장 상시감시시스템 및 그 방법
EP2223403B1 (en) Fault direction determination
EP3477318B1 (en) Method and system for measuring a propagation delay and transmittance of a device under test (dut)
US20180335470A1 (en) Measurement device, measurement system and method
WO2017124379A1 (zh) 一种确定时间偏移的方法及装置
JP6571452B2 (ja) 検査装置
EP3093788A1 (en) Snooping detection between silicon elements in a circuit
JP5933257B2 (ja) ケーブル長測定装置、通信システム及びケーブル長測定方法
EP3982130A1 (en) Apparatus and method for determining a response of a device under test to an electrical pulse generated by a pulse generator
RU2795115C1 (ru) Регистрация частичных разрядов
US20220345231A1 (en) Time-domain link diagnostic tool
JP2005121651A (ja) 周波数ドメインの時間相関方法及びシステム
KR100517641B1 (ko) 송신파형 점검 장치
JP2008224324A (ja) 接近検知システム
JP2007304060A (ja) Ifm装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190306

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190306

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190306

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6599047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250