JP5933257B2 - ケーブル長測定装置、通信システム及びケーブル長測定方法 - Google Patents
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Description
例えば、以下の特許文献1には、伝送路の状態を判断する手法として、TDR(Time Domain Relectometry)法が開示されている。
このTDR法は、1本の信号線に対するシングルエンドの測定を対象としており、差動信号線を対象にしていない。
ただし、このケーブル長測定方法では、差動信号線がドラム状に巻かれている状態でなければ、差動信号線のケーブル長を測定することができず、実際に現場に敷設されている差動信号線のケーブル長を測定することはできない。
ただし、グラフの解析は難しく、経験豊富な者でなければ、容易には解析することができない。
なお、特許文献3には、ユーザがグラフを解析することで、ネットワーク状態を抽出する手法が開示されているが、グラフの解析は難しく、経験豊富な者でなければ、容易には解析することができない。
図1はこの発明の実施の形態1によるケーブル長測定装置が適用される通信システムを示す構成図である。
図1において、差動信号線1はネットワークを構成している伝送路であり、差動信号線1は2本の信号線1a,1bから構成されている。1cはシールド線である。
また、差動信号線1における一方の終端には、信号線1aと信号線1bの間に終端抵抗2が接続されている。
また、他方の終端には、差動信号線1のケーブル長を測定するケーブル長測定装置3が信号線1aと信号線1bの間に接続されている。
通信端末4,5,6はネットワークに接続されており、他の通信端末とデータ等を送受信する端末である。
図2において、2チャンネル対応TDR測定部10はステップ波出力部11,12、オシロスコープ13及びZcomm計算部14から構成されており、差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommを測定する装置である。
ステップ波出力部11は差動信号線1の信号線1aに対して、ステップ波(ステップ状の電圧)を出力する信号源である。
ステップ波出力部12は差動信号線1の信号線1bに対して、ステップ波(ステップ状の電圧)を出力する信号源である。
ステップ波出力部11,12から出力されるステップ波は、同相のステップ波である。
なお、ステップ波出力部11,12はステップ波出力手段を構成している。
即ち、オシロスコープ13はステップ波出力部11からステップ波が出力されたT1時点の信号線1aの電圧V1aを測定するとともに、T1時点以降の時点であるT2時点の信号線1aの電圧V2aを繰り返し測定する。また、ステップ波出力部12からステップ波が出力されたT1時点の信号線1bの電圧V1bを測定するとともに、T1時点以降の時点であるT2時点の信号線1bの電圧V2bを繰り返し測定する。
なお、オシロスコープ13は電圧測定手段を構成している。
即ち、Zcomm計算部14はオシロスコープ13により測定されたT1時点の信号線1aの電圧V1a及びT2時点の信号線1aの電圧V2aと、T1時点の信号線1bの電圧V1b及びT2時点の信号線1bの電圧V2bとを用いて、差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommを算出する計算機である。
なお、Zcomm計算部14はコモンモードインピーダンス算出手段を構成している。
差動信号線1が、例えば、一般的なシールド付のポリエチレン素材などを絶縁体とするケーブルである場合、コモンモードにおける1m当りの往復の伝播遅延時間は約8ナノ秒であり、コモンモードインピーダンスZcommの値は数十オームであるものが多い。
なお、伝播遅延設定部15及びケーブル長算出部16から差動信号線ケーブル長算出手段が構成されている。
ケーブル長測定装置3がコンピュータで構成されている場合、ステップ波出力部11,12、オシロスコープ13、Zcomm計算部14、伝播遅延設定部15及びケーブル長算出部16の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図3はこの発明の実施の形態1によるケーブル長測定装置3の処理内容(ケーブル長測定方法)を示すフローチャートである。
最初に、ケーブル長測定装置3の測定原理について簡単に説明する。
ケーブル長測定装置3は、TDR測定を行う場合、図1に示すように、通常、ネットワークの端に設置される。
ケーブル長測定装置3が、2本の信号線1a,1bに対するコモンモードインピーダンスZcommの長さ方向のインピーダンス分布を測定し、コモンモードインピーダンスZcommの値が+無限大に急変する時点を特定することで、差動信号線1のケーブル長Lを知ることができる。
図1の測定系の場合、コモンモードでは、差動信号線1の反対側の端をオープン状態と見なせるため、この端点において、コモンモードインピーダンスが無限大になる。
図9の例では、10mの位置でコモンモードインピーダンスZcommがステップ状に+無限大に近づいている(振り切れている)。
ステップ波出力部11は、差動信号線1の信号線1aに対して、ステップ波(ステップ状の電圧)を出力する(図3のステップST1)。
また、ステップ波出力部12は、差動信号線1の信号線1bに対して、ステップ波出力部11から出力されるステップ波と同相のステップ波を出力する(ステップST2)。
また、オシロスコープ13は、ステップ波出力部12が差動信号線1の信号線1bに対して、ステップ波の出力を開始すると、ステップ波の出力が開始されたT1時点の信号線1bの電圧V1bを測定するとともに、T1時点以降の時点であるT2時点の信号線1bの電圧V2bを繰り返し測定する(ステップST4)。
ただし、この実施の形態1では、T2時点が、ネットワークに反射されてステップ波が戻ってきた時点と一致する場合、T1時点の信号線1aの電圧V1aとT2時点の信号線1aの電圧V2aとの関係、及びT1時点の信号線1bの電圧V2bとT2時点の信号線1bの電圧V2bとの関係が、下記のように設定されているものとする。
V2a=2×V1a
V2b=2×V1b
即ち、Zcomm計算部14は、下記の式(1)に示すように、オシロスコープ13により測定されたT1時点の信号線1aの電圧V1a及びT2時点の信号線1aの電圧V2aと、T1時点の信号線1bの電圧V1b及びT2時点の信号線1bの電圧V2bから反射係数ρを求めて、その反射係数ρを用いて、差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommを算出する(ステップST5)。なお、Zrefは測定系の標準コモンモードインピーダンスである。
ΔVa=V2a−V1a
ΔVb=V2b−V1b
ρ=(ΔVa+ΔVb)/(V1a+V1b)
Zcomm=(1+ρ)/(1−ρ)×Zref[Ω] (1)
ρ=(ΔVa+ΔVb)/(V1a+V1b)=(1V+1V)/(1V+1V)=1より、
Zcomm=(1+ρ)/(1−ρ)×Zref[Ω]を計算でき、
Zcomm計算部14により算出される差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommの分母が0になるため、無限大の値になる。
差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommがステップ状に変化する時点は、コモンモードインピーダンスZcommが無限大の値に変化するので、コモンモードインピーダンスZcommの変化率を算出し、その変化率が所定の閾値より大きければ、ステップ状に変化していると判断することができる。
あるいは、コモンモードインピーダンスZcommが通常のコモンモードインピーダンスよりも大きい場合(例えば、コモンモードインピーダンスZcommが300Ωを超えるような場合)、ステップ状に変化していると判断することができる。
L=PT/dT (2)
上記実施の形態1では、ケーブル長測定装置3が差動信号線1の終端において、信号線1aと信号線1bの間に接続されているものを示したが、ケーブル長測定装置3が差動信号線1の途中に接続され、その接続位置から見て異なる2方向の差動信号線1のケーブル長が異なっていてもよい。
図4はこの発明の実施の形態2によるケーブル長測定装置が適用される通信システムを示す構成図である。
短信号線ケーブル長算出部17はステップ波出力部11,12からステップ波の出力が開始された時点から、Zcomm計算部14により算出されるコモンモードインピーダンスZcommが最初の有限値へとステップ状に変化する時点までの経過時間PTを特定し、その経過時間PTと伝播遅延設定部15により設定されたケーブル1m当りの往復の信号伝播遅延時間dTからケーブル長が短い方の差動信号線1のケーブル長LSを算出する計算機である。
Zcomm計算部14により算出されるコモンモードインピーダンスZcommが無限大に近づく時点までの経過時間PTを特定し、その経過時間PTと伝播遅延設定部15により設定されたケーブル1m当りの往復の信号伝播遅延時間dTから2方向の差動信号線1のケーブル長の総和LΣを算出する計算機である。
長信号線ケーブル長算出部19はケーブル総長算出部18により算出されたケーブル長の総和LΣから短信号線ケーブル長算出部17により算出されたケーブル長LSを減算して、ケーブル長が長い方の差動信号線1のケーブル長LLを算出する計算機である。
なお、短信号線ケーブル長算出部17、ケーブル総長算出部18及び長信号線ケーブル長算出部19から差動信号線ケーブル長算出手段が構成されている。
ケーブル長測定装置3がコンピュータで構成されている場合、ステップ波出力部11,12、オシロスコープ13、Zcomm計算部14、伝播遅延設定部15、短信号線ケーブル長算出部17、ケーブル総長算出部18及び長信号線ケーブル長算出部19の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
最初に、ケーブル長測定装置3の測定原理について簡単に説明する。
この実施の形態2では、ケーブル長測定装置3が、図4に示すように、差動信号線1の途中に接続され、その接続位置から見て異なる2方向の差動信号線1のケーブル長が異なっているものとする。
図4の例では、ケーブル長測定装置3より左方向の差動信号線1のケーブル長が、右方向の差動信号線1のケーブル長より短くなっている。
図10の例では、短い方の差動信号線1のケーブル長である7mの位置で、コモンモードインピーダンスZcommが最初にある有限値へとステップ状に変化する。
また、差動信号線1のケーブル長の総長である17m位置で、コモンモードインピーダンスZcommがステップ状に+無限大に近づいている。
なお、図10の例では、長い方の差動信号線1のケーブル長である10mの位置でも、コモンモードインピーダンスZcommがある有限値へとステップ状に変化しているが、10mの位置では、コモンモードインピーダンスZcommが+無限大へとステップ状に変化しない。このように、左右のケーブルの長さによっては、コモンモードインピーダンスZcommは総ケーブル長までの間にて、ステップ状に上がったり下がったりする。本発明のポイントは、T1を除いた最初のコモンモードインピーダンスZcommが変化する地点と、+無限大に変化する地点に着目しているところである。
また、コモンモードインピーダンスZcommの値が+無限大に急変する時点を特定することで、差動信号線1のケーブル長の総長LΣを知ることができる。
さらに、差動信号線1のケーブル長の総長LΣから短い方の差動信号線1のケーブル長LSを減算することで、長い方の差動信号線1のケーブル長LLを知ることができる。
ステップ波出力部11は、差動信号線1の信号線1aに対して、ステップ波(ステップ状の電圧)を出力する。
また、ステップ波出力部12は、差動信号線1の信号線1bに対して、ステップ波出力部11から出力されるステップ波と同相のステップ波を出力する。
ただし、この実施の形態2では、ケーブル長測定装置3が差動信号線1の途中に接続されているので、ステップ波出力部11,12は、その接続位置から見て異なる2方向の信号線1a,1bに対して、ステップ波を出力する。
また、オシロスコープ13は、ステップ波出力部12が差動信号線1の信号線1bに対して、ステップ波の出力を開始すると、上記実施の形態1と同様に、ステップ波の出力が開始されたT1時点の信号線1bの電圧V1bを測定するとともに、T1時点以降の時点であるT2時点の信号線1bの電圧V2bを繰り返し測定する。
この実施の形態2では、オシロスコープ13により測定されるT1時点の信号線1aの電圧V1aとT2時点の信号線1aの電圧V2aとの関係、及びT1時点の信号線1bの電圧V2bとT2時点の信号線1bの電圧V2bとの関係が、下記のように設定されているものとする。
V1a<V2a<2×V1a
V1b<V2b<2×V1b
V2a=2×V1a
V2b=2×V1b
即ち、Zcomm計算部14は、上記の式(1)に示すように、オシロスコープ13により測定されたT1時点の信号線1aの電圧V1a及びT2時点の信号線1aの電圧V2aと、T1時点の信号線1bの電圧V1b及びT2時点の信号線1bの電圧V2bとを用いて、差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommを算出する。
また、Zcomm計算部14により算出される差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommは、T2時点が、例えば、左方向の差動信号線1に対して出力されたステップ波が左側の終端に反射されたのち、右側の終端に到達し、更に、右側の終端に反射されてケーブル長測定装置3に戻ってきた時点と一致する場合、式(1)の分母が0になるため、無限大の値になる。
短信号線ケーブル長算出部17は、差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommが最初にステップ状に変化する時点までの経過時間PTSを特定すると、その経過時間PTSと伝播遅延設定部15により設定されたケーブル1m当りの往復の信号伝播遅延時間dTから、ケーブル長が短い方の差動信号線1のケーブル長LSを算出する。
LS=PTS/dT (3)
ケーブル総長算出部18は、差動信号線1のコモンモードインピーダンスZcommが無限大に近づく時点までの経過時間PTΣを特定すると、その経過時間PTΣと伝播遅延設定部15により設定されたケーブル1m当りの往復の信号伝播遅延時間dTから、2方向の差動信号線1のケーブル長LΣを算出する。
LΣ=PTΣ/dT (4)
LL=LΣ−LS (5)
図11は左方向の差動信号線1のケーブル長と右方向の差動信号線1のケーブル長が同じ(装置から見て一方向(図中、左方向)の差動信号線1のケーブル長が5m、装置から見て反対方向(図中、右方向)の差動信号線1のケーブル長が5m)であるとき、回路シミュレーションでコモンモードインピーダンスZcommを算出した結果を示す説明図である。
この場合、コモンモードインピーダンスZcommが最初にステップ状に変化した後に下がらずに、差動信号線1のケーブル長の総長になる地点で無限大の値に変化する。
したがって、コモンモードインピーダンスZcommが最初にステップ状に変化する地点を見れば、左方向又は右方向の差動信号線1のケーブル長が分かり、差動信号線1のケーブル長の総長から、前述のケーブル長を引けば、反対側のケーブル長が分かることになる。
図6はこの発明の実施の形態3によるケーブル長測定装置を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
許容ケーブル長設定部20は差動信号線1の許容ケーブル長として、敷設可能な差動信号線1の最大長を設定する。
判定部21はケーブル長算出部16により算出された差動信号線1のケーブル長Lが許容ケーブル長設定部20により設定されている許容ケーブル長の範囲内に収まっているか否かを判定する計算機である。
なお、許容ケーブル長設定部20及び判定部21から判定手段が構成されている。
図6のケーブル長測定装置は、許容ケーブル長設定部20及び判定部21が図2のケーブル長測定装置に適用されている例を示しているが、許容ケーブル長設定部20及び判定部21が図5のケーブル長測定装置に適用されていてもよい。
ケーブル長測定装置3がコンピュータで構成されている場合、ステップ波出力部11,12、オシロスコープ13、Zcomm計算部14、伝播遅延設定部15、ケーブル長算出部16、許容ケーブル長設定部20及び判定部21の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
許容ケーブル長設定部20及び判定部21を設けている点以外は、上記実施の形態1,2と同様であるため、ここでは、許容ケーブル長設定部20及び判定部21の処理内容だけを説明する。
ここでは、ユーザがマンマシンインタフェースを操作して、差動信号線1の許容ケーブル長を設定する例を示したが、許容ケーブル長設定部20が外部から差動信号線1の許容ケーブル長Lpを示す情報を入力するようにしてもよい。
L≦Lp
判定部21は、差動信号線1のケーブル長Lが許容ケーブル長Lpの範囲内に収まっていない場合(L>Lp)、エラー信号を出力する。
図7はこの発明の実施の形態4によるケーブル長測定装置を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
異常検出部22は判定部21からエラー信号を受けると、例えば、アラームの鳴動やランプの点灯などを行うことで、異常の発生を知らせる処理器である。なお、異常検出部22は異常検出手段を構成している。
上記実施の形態1〜4では、ケーブル長測定装置3がネットワークを構成している差動信号線1に接続されているものを示したが、図8に示すように、ケーブル長測定装置3が、差動信号線1に接続されている通信端末4に組み込まれているようにしてもよい。
図8の例では、ケーブル長測定装置3が通信端末4に組み込まれているが、通信端末5や通信端末6に組み込まれていてもよい。
Claims (6)
- ネットワークを構成している差動信号線に対して、ステップ波を出力するステップ波出力手段と、上記ステップ波出力手段からステップ波が出力された時点から上記差動信号線の電圧を繰り返し測定する電圧測定手段と、上記電圧測定手段により測定された電圧から上記差動信号線のコモンモードインピーダンスを算出するコモンモードインピーダンス算出手段と、上記ステップ波出力手段からステップ波の出力が開始された時点から、上記コモンモードインピーダンス算出手段により算出されるコモンモードインピーダンスがステップ状に変化する時点までの経過時間を特定し、上記経過時間から上記差動信号線のケーブル長を算出する差動信号線ケーブル長算出手段とを備えたケーブル長測定装置。
- 上記差動信号線の途中に接続され、接続位置から見て異なる2方向の差動信号線のケーブル長が異なる場合、
上記差動信号線ケーブル長算出手段は、
上記ステップ波出力手段からステップ波の出力が開始された時点から、上記コモンモードインピーダンス算出手段により算出されるコモンモードインピーダンスが最初にステップ状に変化する時点までの経過時間を特定し、上記経過時間からケーブル長が短い方の差動信号線のケーブル長を算出する短信号線ケーブル長算出部と、
上記ステップ波出力手段からステップ波の出力が開始された時点から、上記コモンモードインピーダンス算出手段により算出されるコモンモードインピーダンスが無限大に近づく時点までの経過時間を特定し、上記経過時間から上記2方向の差動信号線のケーブル長の総和を算出するケーブル総長算出部と、
上記ケーブル総長算出部により算出されたケーブル長の総和から上記短信号線ケーブル長算出部により算出されたケーブル長を減算して、ケーブル長が長い方の差動信号線のケーブル長を算出する長信号線ケーブル長算出部と
から構成されていることを特徴とする請求項1記載のケーブル長測定装置。 - 上記差動信号線ケーブル長算出手段により算出された差動信号線のケーブル長が予め設定されている許容ケーブル長の範囲内に収まっているか否かを判定する判定手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のケーブル長測定装置。
- 上記判定手段により差動信号線のケーブル長が許容ケーブル長の範囲内に収まっていないと判定された場合、異常の発生を知らせる異常検出手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のケーブル長測定装置。
- 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のケーブル長測定装置が、上記ネットワークに接続されている通信端末に組み込まれていることを特徴とする通信システム。
- ステップ波出力手段が、ネットワークを構成している差動信号線に対して、ステップ波を出力するステップ波出力処理ステップと、電圧測定手段が、上記ステップ波出力処理ステップでステップ波が出力された時点から上記差動信号線の電圧を繰り返し測定する電圧測定処理ステップと、コモンモードインピーダンス算出手段が、上記電圧測定処理ステップで測定された電圧から上記差動信号線のコモンモードインピーダンスを算出するコモンモードインピーダンス算出処理ステップと、差動信号線ケーブル長算出手段が、上記ステップ波出力処理ステップでステップ波の出力が開始された時点から、上記コモンモードインピーダンス算出処理ステップで算出されるコモンモードインピーダンスがステップ状に変化する時点までの経過時間を特定し、上記経過時間から上記差動信号線のケーブル長を算出する差動信号線ケーブル長算出処理ステップとを備えたケーブル長測定方法。
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