JP6598603B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートが載置されるカセットを有する画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタなどの画像形成装置には、シート給送装置が設けられている。大量の連続画像形成時の利便性向上のために、シート給送装置のカセット(デッキ)には、所定サイズの枚葉紙(以下、シートという。)が大量に載置され、シートは、分離給送機構により一枚ずつ画像形成部へ給送される。シート給送装置のシート容量は、使用者のシート補給回数を低減させるためにできるだけ大きいことが求められる。しかし、分離給送機構によりシートを給送するために、シートを垂直に積載する必要がある。そのため、多量のシートを積載すると、シート束の高さが高くなり、シート給送装置自体が大型化してしまう。また、分離給送機構へ連続してシートを供給するために、シート載置台が徐々に垂直に上昇してシート束の上面が分離給送機構に接している必要がある。従って、シート積載量が大きくなることは、稼働するシート載置台の機構の大型化につながる。この点を鑑みて、シート載置台の横に補給用シート載置部を設けて、シート載置台にかかる荷重の低減とシート給送装置の高さの低減を実現するシート給送装置(いわゆるタンデムシート給送装置)が提案されている。シート載置台上のシートが無くなると、補給用シート載置部上のシートが自動的にシート載置台へ移動され、画像形成動作を中断することなく連続的にシートの給送が可能である。
補給用シート載置部からシート載置台へシート束を移動することができるシート給送装置においては、シート束移動動作中の異常によるシート給送装置の破損や破壊を防止する必要がある。特許文献1は、シート束を移動する駆動部にトルクリミッタを設け、シート束移動動作中の異常による破損を防止することが提案されている。
特開平4−179634号公報
しかし、補給用シート載置部を有するタンデムシート給送装置は、本体サイズ等を考慮して、積載可能なシートサイズが所定サイズ(A4サイズ又はレターサイズ)に限定されている。使用者が誤って所定サイズと異なる大サイズシート(例えば、A3サイズのシートや、A4サイズでも縦置きと横置きを間違えた)状況でシート束移動動作を実施すると、シート束移動動作が異常であると判断する。特許文献1によれば、この異常を検知した場合、「紙詰まり」を表示する。そのため、使用者は、シート束移動動作の異常の原因を特定することができない。この場合、所定サイズのシートをシート給送装置に載置すれば、シート給送装置を正常に使用できるにもかかわらず、使用者は、シート給送装置の故障と勘違いしてシート給送装置の使用を中止することがある。一方、所定サイズのシートが正しく補給用シート載置部に載置されているにもかかわらず、補給用シート載置部からシート載置台へのシートの移動が正常に実施されない場合も、使用者は、異常の原因を特定することができない。そのため、シート給紙装置が破損している状況にもかかわらず、使用者は、所定サイズのシートの載置を繰り返すことがある。
そこで、本発明は、所定サイズと異なるサイズのシートがカセットに載置されていることを報知することができる画像形成装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
所定サイズのシートが載置される第一シート収納領域と第二シート収納領域が並んで設けられているカセットと、
前記シートに画像を形成する画像形成部と、
前記カセットの前記第一シート収納領域に載置されたシートを前記画像形成部へ給送するシート給送部と、
前記第一シート収納領域のシートの有無を検知する第一シートセンサと、
前記第二シート収納領域のシートの有無を検知する第二シートセンサと、
前記第一シートセンサがシートを検知しておらず、前記第二シートセンサがシートを検知している場合に、前記第二シート収納領域にあるシートを前記第一シート収納領域へ移動させる移動部材と、
前記第二シート収納領域から前記第一シート収納領域への前記シートの移動を完了させる所定位置へ前記移動部材が到達したことを示す検知信号を出力する移動部材センサと、
情報を報知する報知手段と、
前記画像形成部による画像形成が実行されていない状態で前記カセットが開閉され、前記第一シートセンサがシートを検知しておらず、前記第二シートセンサがシートを検知している場合であって、前記移動部材が前記所定位置への移動を開始した時から所定時間が経過しても前記移動部材センサから前記検知信号が出力されない場合、前記所定サイズと異なるサイズのシートが前記カセットに載置されていることを前記報知手段に報知させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定サイズと異なるサイズのシートがカセットに載置されていることを報知することができる。
画像形成装置の断面図。 画像形成システムのブロック図。 シート給送装置の断面図。 シート束移動動作を説明するためのシート給送装置の断面図。 シート束移動動作を説明するためのシート給送装置の平面図。 画像形成動作におけるシート束移動制御動作を示す流れ図。 カセットが閉じられたときのシート束移動制御動作を示す流れ図。 シート束移動動作のサブルーチンを示す流れ図。 UIの表示部に表示される画面を示す図。 カセットにA3サイズのシートが載置されたユースケースの説明図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
<画像形成システム>
画像形成システム500は、画像形成装置100およびコンピュータ283を有する。図1は、画像形成装置100の断面図である。図2は、画像形成システム500のブロック図である。図1及び図2を用いて、画像形成装置100を説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、上部に原稿読取部200が設けられている。原稿読取部200は、原稿トレイ152、原稿センサ151、原稿搬送ローラ112及び原稿給送装置制御部480を有する。原稿読取部200は、更に、原稿台ガラス(以下、プラテンガラスという。)55、ランプ(光源)54、反射鏡56、イメージセンサ233及びイメージリーダ制御部280を有する。原稿読取部200は、原稿を読み取るためのプラテンガラス55の上に載置された原稿Sを押さえる原稿圧板53を有する。
図2に示すように、画像形成装置100は、制御部300を有する。制御部300は、画像形成装置100のシステム制御を行っている。制御部300は、CPU(制御回路)301、ROM(記憶部)302、RAM(記憶部)303及びタイマ(計時部)291を有する。
CPU301は、画像形成装置100のシステム制御を行う中央処理装置である。CPU301は、アドレスバス及びデータバス304によりROM302及びRAM303に接続されている。ROM302は、制御プログラムを格納している。RAM303は、制御に用いる変数tやイメージセンサ233により読み取られた画像データを保存する。RAM303は、画像形成装置100への電源供給が停止しても保存された値を保持可能な不揮発性メモリである。CPU301は、タイマ291に接続されている。タイマ291は、時間をカウント(計時)して、タイムカウント値をCPU301へ出力することができる。CPU301は、タイマ291の計測時間の設定することができる。本実施例において、タイマ291は、RAM303に保存されている変数t(内部カウンタ)をカウントアップする。変数tは、経過時間を表す。
CPU301は、I/O307を介して、カセット開閉センサ43、第一シートセンサ41、第二シートセンサ42、第三シートセンサ78に電気的に接続されている。また、CPU301は、I/O307を介して、束移動規制板端部センサ(以下、板センサという。)44、束移動規制板HPセンサ(以下、板HPセンサという。)45及びリフタHPセンサ84に電気的に接続されている。これらのセンサの検知信号は、CPU301へ入力される。CPU301は、I/O307を介して、仕切りソレノイド20、リフタモータ21及び束移動規制板駆動モータ(以下、板駆動モータという。)65に電気的に接続されている。CPU301は、仕切りソレノイド20、リフタモータ21及び板駆動モータ65を制御する。
CPU301は、原稿給送装置制御部480を介して、図1に示す原稿搬送ローラ112の駆動および原稿センサ151による原稿トレイ152上の原稿Sの有無の検知を行う。また、CPU301は、イメージリーダ制御部280を介して、原稿圧板53の開閉動作の検知およびイメージセンサ233によるプラテンガラス55上の原稿Sの画像の読み取りを行う。原稿読取部200は、プラテンガラス55上に載置された原稿Sの画像の固定読みおよび原稿搬送ローラ112により原稿トレイ152からプラテンガラス55へ搬送された原稿Sの画像の流し読みを行うことができる。イメージセンサ233から出力されたアナログ画像信号は、画像信号制御部281へ転送される。
画像信号制御部281は、コピー動作時に、イメージセンサ233からのアナログ画像信号をデジタル画像信号へ変換した後に各処理を施し、デジタル画像信号をビデオ信号へ変換してプリンタ制御部285へ出力する。また、画像信号制御部281は、プリント動作時に、コンピュータ283から外部I/F282を介して入力されるデジタル画像信号に各種処理を施し、デジタル画像信号をビデオ信号へ変換してプリンタ制御部285へ出力する。プリンタ制御部285は、CPU301からの指示に基づいて、画像形成制御部271へ画像形成を指示する。画像形成制御部271は、プリンタ制御部285からのビデオ信号に基づき画像形成部120を駆動する。また、プリンタ制御部285は、CPU301からの指示に基づいて、シート搬送部270を制御し、記録媒体(以下、シートという。)Pを給送および搬送する。また、プリンタ制御部285は、CPU301からの指示に基づいて、定着器170を駆動し、シートP上に形成されたトナー像をシートPに定着する定着制御を行う。
使用者インタフェース(以下、UIという。)330は、使用者が画像形成装置100を操作するための操作部である。使用者は、UI330により画像形成条件を設定する。画像形成条件は、モノクロ画像を形成するモノクロモード、フルカラー画像を形成するフルカラーモード及びフルカラー/モノクロ自動判別モードを含む複数のカラーモードを含む。また、画像形成条件は、拡大・縮小倍率、用紙の選択、画像濃度の設定、片面・両面印刷、部数等を含む。使用者は、UI330により、画像形成を行うカラーモードの設定(選択)およびコピースタートの指示を行うことができる。CPU301は、UI330により設定されたカラーモードをRAM303に格納する。UI330は、画像形成装置100の状態を表示することもできる。
画像形成動作(コピー動作、プリント動作)が所定時間実施されない場合、CPU301は、電源制御部481を介して、スタンバイモード(通常状態)から省電力モード(スリープ状態)へ移行する。省電力モードにおいて、CPU301は、UI330のLEDバックライトを消灯すると共に、各種駆動負荷の電源供給を停止する。
[画像形成動作]
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置100の画像形成動作を説明する。CPU301は、UI330からのカラーモードや置数等のプリント設定指示、原稿給送装置制御部480やイメージリーダ制御部280を介して原稿圧板53の開閉動作やプラテンガラス55上への原稿Sの載置を検知すると、画像形成準備動作を行う。画像形成準備動作において、CPU301は、定着器170の温調制御、UI330から指定されたカラーモードに従って中間転写ユニット140の当接離間状態の切り替え、及び光走査装置103のモータの駆動制御を開始する。
CPU301は、コピー動作開始の指示を受けると、原稿給送装置制御部480を介して原稿読取部200により原稿Sの画像の読み取りを開始する。CPU301は、原稿搬送ローラ112を駆動し、原稿トレイ152から原稿Sをプラテンガラス55上へ搬送すると共に、プラテンガラス55へランプ54の光を照射する。原稿からの反射光は、反射鏡56によりイメージセンサ233へ導かれる。イメージセンサ233により読み取られた原稿Sの画像データは、画像信号制御部281へ出力される。画像データは、制御部300のRAM303に保存される。原稿読取動作は、プラテンガラス55上の原稿Sの読み取りが完了するまで、又は原稿センサ151により検知された最終原稿の読み取りが完了するまで継続される。
CPU301は、中間転写ユニット140の当接状態と離間状態の切り替えが完了すると、画像形成制御部271を介して画像形成部120y、120m、120c、120kを制御する。CPU301は、RAM303に保存された画像データに従って画像形成動作を実行する。なお、参照符号の添え字y、m、c、kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックに対応する構造を表す。画像形成部120yは、イエローのトナー像を形成する。画像形成部120mは、マゼンタのトナー像を形成する。画像形成部120cは、シアンのトナー像を形成する。画像形成部120kは、ブラックのトナー像を形成する。画像形成部120y、120m、120c、120kは、トナーの色を除いて同様の構造を有するので、以下の説明において、参照符号の添え字y、m、c、kを省略する。
画像形成部120は、感光ドラム(感光体)101、現像器104、帯電ローラ102及び感光ドラムクリーナー107を有する。帯電ローラ(帯電部材)102は、感光ドラム101の表面を均一に帯電する。光走査装置(露光装置)103は、画像データに従って変調されたレーザ光(光ビーム)を、感光ドラム101の均一に帯電された表面へ出射して、感光ドラム101上に静電潜像を形成する。現像器104は、感光ドラム101上の静電潜像をそれぞれの色のトナーで現像して、それぞれの色のトナー像を形成する。一次転写電圧を印加された一次転写ローラ105は、感光ドラム101上のトナー像を順次に中間転写ベルト130へ転写して、重ね合わせる。中間転写ベルト130へ転写されたトナー像は、中間転写ベルト130の回転により二次転写部118へ至る。
CPU301は、シート搬送部270を介して、ピックアップローラ11、給送ローラ12、レジストレーションローラ116及び排出ローラ139の駆動源としてのモータ(不図示)を駆動する。ピックアップローラ11は、カセット91からシートPを一枚ずつレジストレーションローラ116へ向けて給送する。レジストレーションローラ116は、中間転写ベルト130上のトナー像とタイミングを合わせて、シートPを二次転写部118へ搬送する。二次転写電圧が印加された二次転写部118において、中間転写ベルト130上のトナー像は、シートPへ転写される。
トナー像が転写されたシートPは、定着器170へ搬送される。定着器170は、シートPを加熱および加圧して、シートPにトナー像を定着する。これにより、シートPに画像が形成される。CPU301は、シート搬送部270を介して排出ローラ139を駆動して、画像が形成されたシートPを排出トレイ132へ排出する。
なお、上記の画像形成装置100及び画像形成動作は、一例であり、本発明は、上記の画像形成装置100及び画像形成動作に限定されるものではない。
[シート給送装置]
次に、図3を参照して、本実施形態におけるシート給送装置(シート給送ユニット)51を説明する。図3は、シート給送装置51の断面図である。シート給送装置51は、シート束Pが載置されるカセット91が設けられている。カセット91は、シートPがシート給送装置51からシート搬送路14へ給送されるシート給送方向X(図3(b))に直交する方向に、画像形成装置100の本体から引き出し可能に装着されている。カセット91は、シート給送装置51の本体(カセット支持体)51aにより引き出し可能に支持されている。カセット91は、A4サイズ(又はレターサイズ)のシートPの束が載置される第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29が設けられている。即ち、カセット91が引き出されると、第一シート収納領域28と第二シート収納領域29とが一体になって引き出される。第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29は、水平方向に隣接して設けられている。本実施例において、第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29は、シート給送方向XにA4サイズ(又はレターサイズ)のシートを二つ並べて配置できるように、シート給送方向Xに並んで設けられている。シートPは、シート給送方向Xにおいて下流側(図3において右側)に設けられた第一シート収納領域28に載置されたシート束Pから一枚ずつ給送される。第一シート収納領域28に載置されたシートPが無くなると、シート給送装置51は、シート給送方向Xにおいて上流側(図3において左側)に設けられた第二シート収納領域29に載置されたシート束Pを第一シート収納領域28へ束ごと移動することができる。シート給送装置51は、第一シート収納領域28のシートが無くなっても、画像形成動作を中断することなく第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へシート束Pを移動してシートPの給送を継続することができるタンデムタイプのカセットを有する。
なお、第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29は、シート給送方向XにA4サイズ(又はレターサイズ)以外のサイズ(A5サイズ、B5サイズなど)のシートを二つ並べて配置できるように、シート給送方向Xに並べて設けられていてもよい。即ち、第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29は、シート給送方向Xに所定サイズのシートを二つ並べて配置できるように、シート給送方向Xに並べて設けられていればよい。また、第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29は、シート給送方向Xに直交する方向Y(図5)に所定サイズのシートを二つ並べて配置できるように、シート給送方向Xに直交する方向Yに並べて設けられていてもよい。
(シート給送装置の構造)
図3(a)は、第一シート収納領域28及び第二シート収納領域29のそれぞれにシート束Pが載置された直後の状態を示す。第一シート収納領域28には、昇降可能なリフタ板35が設けられている。第一シート収納領域28に載置されたシート束Pは、リフタ板35により昇降される。リフタ板35は、リフタモータ21の駆動力により昇降させられるように構成されている。図3(a)において、リフタ板35は、昇降範囲の最下端に位置している。
図3(b)は、シート給送動作時におけるシート給送装置51の断面図である。シートPを適切に給送するためには、リフタ板35上のシート束Pの最上位のシートPは、リフタ板35の上方に配置されたピックアップローラ11に常に安定して当接している必要がある。即ち、第一シート収納領域28に載置されたシート束Pの最上位のシートPは、ピックアップローラ11により給送可能な適切な位置に位置している必要がある。第三シートセンサ78は、第一シート収納領域28に載置されたシート束Pの最上位のシートPが、給送可能な適切な位置に位置しているか否かを検知する。CPU301は、第三シートセンサ78が最上位のシートPを検知するまで、リフタモータ21の駆動を制御してリフタ板35を上昇させる。CPU301は、画像形成動作中、リフタ板35上のシート束Pの最上位のシートPが常に安定してピックアップローラ11に当接できるように、シートPの減少量に応じてリフタ板35の高さ位置を調整するために、リフタモータ21の駆動を制御する。
ピックアップローラ11は、給送ローラ12を中心として回動可能なアーム(不図示)により回動可能に支持されている。ピックアップローラ11は、リフタ板35に載置されたシート束Pの最上位のシートPに当接して、最上位のシートPをシート給送方向Xへ繰り出す。繰り出されたシートPは、給送ローラ12によりシート搬送路14へ給送される。2枚以上のシートPが重なって繰り出される重送の場合、2枚目以降のシートPは、給送ローラ12とリタードローラ13による分離作用によりカセット(シート収納部)91へ戻される。なお、ピックアップローラ11、給送ローラ12及びリタードローラ13は、カセット91からシート搬送路14へシートPを給送するシート給送部10を構成する。
図3(c)は、画像形成動作中に第三シートセンサ78がシートPを検知しなくなった後、リフタ板35を降下させた時のシート給送装置51の断面図である。CPU301は、第三シートセンサ78の検知信号に基づいて、第一シート収納領域28にシートPが有るか否かを判断することができる。シート給送方向Xにおけるカセット91の下流端部(図3(c)における右端部)の下部には、リフタHP(ホームポジション)センサ84が配置されている。リフタHPセンサ84は、リフタ板35がホームポジション(定位置)にあるいか否かを検知する。リフタ板35がホームポジションHPにある時、リフタ板35の上面35aは、後述する第二シート収納領域29のセットトレイ88の上面88aとほぼ同じ高さである。第三シートセンサ78がシートPを検知しなくなると、CPU301は、リフタHPセンサ84の検知信号を受信するまでリフタモータ21を駆動し、リフタ板35をホームポジションHPへ下降させる。
(シート束移動動作)
次に、図4及び図5を用いてシート給送装置51におけるシート束移動動作を説明する。図4は、シート束移動動作を説明するためのシート給送装置51の断面図である。図5は、シート束移動動作を説明するためのシート給送装置51の平面図である。図5(a)は、カセット91がシート給送装置51の中へ押し込まれた状態、即ち、カセット91が閉じられた状態を示す図である。カセット91は、画像形成装置100の本体に装着された装着位置にある。図5(b)は、シート給送装置51からカセット91をシート給送方向Xに直交する方向Yに引き出した状態、即ち、カセット91の開状態を示す図である。カセット91は、画像形成装置100の本体から引き出された引出位置にある。カセット91は、装着位置と引出位置との間を移動可能にシート給送装置51により支持されている。
図4に示すように、シート給送装置51は、第二シート収納領域29の底部に設けられた固定のセットトレイ88を有している。固定のセットトレイ88の一部88bは、第一シート収納領域28へ延在している。第二シート収納領域29には、シート給送方向Xにセットトレイ88に沿って第二シート収納領域29の上流端部と第一シート収納領域28の上流端部との間をスライド移動するように支持された束移動規制板(移動部材)37が配置されている。束移動規制板37は、無端状の束移動規制板駆動ベルト46に固定されている。束移動規制板駆動ベルト46は、駆動ローラ47と従動ローラ48に巻き掛けられている。駆動ローラ47は、軸49を介して傘歯車50に接続されている。傘歯車50は、板駆動モータ65の軸59に固定された傘歯車60に噛合可能である。板駆動モータ65は、正転および逆転が可能である。板駆動モータ65の駆動力は、軸59、傘歯車60、50、軸49を介して駆動ローラ47へ伝達される。駆動ローラ47の正転および逆転は、束移動規制板駆動ベルト46をシート給送方向Xおよびシート給送方向Xと反対の方向へ回転させる。束移動規制板駆動ベルト46の回転により、束移動規制板37は、シート給送方向Xおよびシート給送方向Xと反対の方向へスライド移動可能である。板駆動モータ65は、制御部300のCPU301により制御される。束移動規制板37は、シート給送方向Xにおいて、第二シート収納領域29に載置されたシート束Pの下流側端部に当接して、シート束Pを押すように構成されている。第二シート収納領域29に載置されたシート束Pは、束移動規制板37によって第一シート収納領域28へ束ごとスライド移動される。束移動規制板37、束移動規制板駆動ベルト46および板駆動モータ65は、シート束Pを第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へ移動させるシート束移動装置(シート移動ユニット)を構成する。
シート給送装置51の中央部には、第一シート収納領域28に載置されたシート束Pと第二シート収納領域29に載置されたシート束Pを仕切るアーム部材36が配置されている。アーム部材36は、仕切りソレノイド20の駆動により、仕切り位置と開放位置とに移動可能に構成される。仕切り位置は、第一シート収納領域28と第二シート収納領域29との間を仕切る位置である。開放位置は、仕切り位置から退避して第一シート収納領域28と第二シート収納領域29との間を開放する位置である。通常時、アーム部材36は、仕切り位置をホームポジションとしている。図5(a)に示すように、シート束移動動作において束移動規制板37が第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へ移動させられるとき、アーム部材36は、開放位置にある。開放位置において、仕切りソレノイド20の軸22は、突出して、バネ(弾性部材)23の付勢力に抗してアーム部材36を開放位置に保持する。図5(b)に示すように、カセット91がシート給送装置51から引き出されたとき、アーム部材36は、仕切り位置にある。仕切り位置において、仕切りソレノイド20の軸22は、引っ込んでいて、バネ23の付勢力により、アーム部材36は、仕切り位置に保持される。
図4(a)は、シート束Pが束移動規制板37により第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へ移動されている時のシート給送装置51の断面図である。シート束移動動作が開始されると、図4(a)に示すように、第二シート収納領域29に収納されているシート束Pが束移動規制板37により第一シート収納領域28へ移動される。この時、アーム部材36は、図5(a)に示すように、仕切り位置から開放位置へ退避している。
図4(b)は、第一シート収納領域28へのシート束移動動作の完了時のシート給送装置51の断面図である。図5に示すように、カセット91には、板センサ(移動部材センサ)44が設けられている。束移動規制板37による第一シート収納領域28へのシート束Pの移動を完了させる所定位置に束移動規制板37が到達すると、板センサ44は、束移動規制板37を検知して検知信号を出力する。即ち、板センサ44は、束移動規制板37によるシート束Pの第一シート収納領域28の所定位置への移動が完了したか否かを示す検知信号を出力する。CPU301は、板センサ44の検知信号を受けると、板駆動モータ65を停止して、束移動規制板37の移動を停止させる。
図4(c)は、リフタ板35を上昇させた時のシート給送装置51の断面図である。第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へのシート束Pの移動が完了すると、CPU301は、板駆動モータ65を反転させて、束移動規制板37をシート給送方向Xにおける第二シート収納領域29の下流端部のホームポジションHP1へ戻す。カセット91には、板HPセンサ(移動部材ホームポジションセンサ)45が設けられている。束移動規制板37がホームポジションHP1に到達すると、板HPセンサ45は、束移動規制板37を検知して検知信号を出力する。即ち、板HPセンサ45は、束移動規制板37がホームポジションHP1に到達したか否かを示す検知信号を出力する。CPU301は、板HPセンサ45の検知信号を受けると、板駆動モータ65を停止して、束移動規制板37の移動を停止させる。束移動規制板37がホームポジションHP1へ戻ることにより、第二シート収納領域29に新たなシート束Pを収納する空間を確保する。CPU301は、リフタモータ21を制御して、リフタ板35を上昇させ、リフタ板35上に載置されたシート束Pの最上位のシートPをピックアップローラ11に当接させる。第三シートセンサ78は、最上位のシートPが給送可能な適切な位置に位置していることを検知すると、検知信号を出力する。CPU301は、第三シートセンサ78の検知信号を受けると、リフタモータ21を停止して、リフタ板35の移動を停止させる。
図5に示すように、カセット91は、第一シート収納領域28と第二シート収納領域29とを一体に備えている。カセット91は、シート給送装置51の本体51aの内部の装着部に対して装着及び引き出し可能にガイド部材(不図示)により支持されている。第二シート収納領域29のシート載置面としての底面(本実施例においては、セットトレイ88の上面88a)には、第二シートセンサ42が配置されている。第二シートセンサ42は、シート給送方向Xにおいて第二シート収納領域29の上流側端部の奥側に配置されている。第二シートセンサ42は、第二シート収納領域29にシートPが載置されているか否かを検知する。第一シート収納領域28のシート載置面としての底面(本実施例においては、リフタ板35の上面35a)には、第一シートセンサ41が配置されている。第一シートセンサ41は、シート給送方向Xにおいて第一シート収納領域28の下流側端部の中央部に配置されている。第一シートセンサ41は、第一シート収納領域28にシートPが載置されているか否かを検知する。第一シートセンサ41は、シート給送方向Xに直交する方向Yにおいて第二シートセンサ42とは異なる位置に配置されている。また、第一シートセンサ41は、第三シートセンサ78とは垂直方向に異なる位置に配置されている。カセット91には、板HPセンサ45と板センサ44が設けられている。CPU301は、板HPセンサ45と板センサ44の検知信号に基づいて、束移動規制板37のシート給送方向Xおよびシート給送方向Xと反対の方向へのスライド移動を制御する。
シート給送装置51の本体51aには、カセット開閉センサ43が設けられている。カセット開閉センサ43は、カセット91がシート給送装置51の本体51aの装着部に装着されているか否かを検知する。即ち、カセット開閉センサ43は、カセット91が閉じているか否かを検知する。
(シート束移動制御動作)
次に、図6、図7、図8、図9および図10を用いて、シート束移動制御動作を説明する。図6は、画像形成動作におけるシート束移動制御動作を示す流れ図である。図7は、カセット91が閉じられたときのシート束移動制御動作を示す流れ図である。図8は、シート束移動動作のサブルーチンを示す流れ図である。図9は、UI330の表示部311に表示される画面を示す図である。図10は、所定のA4サイズと異なるA3サイズのシートQが載置されたユースケースの説明図である。
まず、図6を用いて、画像形成動作中に実行されるシート束移動制御動作を説明する。画像形成動作が開始されると、CPU301は、図6に示すシート束移動制御動作を開始する。図6は、画像形成動作中に第一シート収納領域28のシートPがなくなった時のシート束移動制御動作を示している。CPU301は、ROM302に格納されているプログラムに従って、シート束移動制御動作を実行する。CPU301は、第三シートセンサ78の検知信号に基づいて第一シート収納領域28にシートPが有るか否かを判断する(S601)。第一シート収納領域28にシートPが有る場合(S601でYES)、第一シート収納領域28のシートPが無くなるまで、S601を繰り返す。第一シート収納領域28にシートPが無い場合(S601でNO)、CPU301は、第二シートセンサ42の検知信号に基づいて第二シート収納領域29にシートPが有るか否かを判断する(S602)。第二シート収納領域29にシートPが無い場合(S602でNO)、CPU301は、シート無を報知する(S605)。具体的には、例えば、図9(a)に示すように、UI(報知手段)330の表示部311に「用紙がありません。カセットに用紙をセットして下さい。」という画面901とOKボタン900を表示する。CPU301は、シート束移動制御動作を終了する。なお、UI330は、使用者が情報を入力する際に使用される入力キー群313、画像形成動作を開始する際に押されるスタートキー306、画像形成動作を中断する際に押されるストップキー308、及びリセットボタン335が設けられている。第二シート収納領域29にシートPが有る場合(S602でYES)、CPU301は、RAMに設けられた変数Fに0を代入する(S603)。CPU301は、シート束移動動作を実行する(S604)。シート束移動動作については、図8を参照して後述する。
次に、図7を用いて、非画像形成時にシート給送装置51を開閉した時のシート束移動制御動作を説明する。カセット91がシート給送装置51の本体51aから引き出されると、CPU301は、図7に示すシート束移動制御動作を開始する。図7は、非画像形成時に開かれたカセット91が閉じられた時のシート束移動制御動作を示している。CPU301は、ROM302に格納されているプログラムに従って、シート束移動制御動作を実行する。CPU301は、カセット開閉センサ43の検知信号に基づいて、カセット91がシート給送装置51の本体51aから引き出された後、カセット91が閉じられたか否かを判断する(S701)。カセット91がシート給送装置51の本体51aから引き出されたまま開いている場合(S701でNO)、CPU301は、カセット91が閉じられるまでS701を繰り返す。カセット91が閉じられた場合(S701でYES)、CPU301は、第一シートセンサ41の検知信号に基づいて第一シート収納領域28にシートPが有るか否かを判断する(S702)。第一シート収納領域28にシートPが有る場合(S702でYES)、CPU301は、シート束移動制御動作を終了する。第一シート収納領域28にシートPが無い場合(S702でNO)、CPU301は、第二シートセンサ42の検知信号に基づいて第二シート収納領域29にシートPが有るか否かを判断する(S703)。第二シート収納領域29にシートPが無い場合(S703でNO)、CPU301は、シート無を報知する(S706)。具体的には、例えば、図9(a)に示すように、UI330の表示部311に「用紙がありません。カセットに用紙をセットして下さい。」という画面901とOKボタン900が表示される。CPU301は、シート束移動制御動作を終了する。第二シート収納領域29にシートPが有る場合(S703でYES)、CPU301は、変数Fに1を代入する(S704)。変数Fは、カセット91の開閉が行われたか否かを示すフラグ(開閉履歴手段)である。変数Fが1の場合は、非画像形成時にカセット91の開閉が行われたことを表す。変数Fが0の場合は、カセット91の開閉が行われない画像形成動作中であることを表す。CPU301は、シート束移動動作を実行する(S705)。シート束移動動作については、図8を参照して後述する。
本実施例のカセット91は、第一シート収納領域28と第二シート収納領域29が一体で引き出される構成になっている。従って、それぞれの収納領域を個別に引き出し可能にする構成に比べて、引き出しガイド等の構成要素の数を低減することができコスト面で大きなメリットがある。しかし、図5(b)に示すように引き出されたカセット91に、使用者が所定サイズ(A4サイズ又はレターサイズ)と異なるサイズのシートを収納するおそれがある。そのため、束移動規制板37が正常に移動しない場合、シート束移動装置の異常のほかに、所定サイズと異なるサイズのシートがカセット91に載置されていることが考えられる。そこで、本実施例によれば、シート束移動制御動作において所定サイズと異なるサイズのシートがカセット91に載置されている可能性が高い場合、サイズ違いを報知し、シート束移動装置の異常の可能性が高い場合、カセット異常を報知する。
以下、図8を用いて、シート束移動動作のサブルーチンを説明する。S604又はS705でシート束移動動作が開始されると、CPU301は、板駆動モータ65の正転を開始させる(S801)。板駆動モータ65による束移動規制板37の移動により、第二シート収納領域29に収納されていたシート束Pは、第一シート収納領域28へ移動される。CPU301は、RAM303に設けられた変数tを0へ初期化し、タイマ291を介しさせる(S802)。タイマ291が開始されると、CPU301は、変数tをカウントアップして経過時間を計測する。CPU301は、束移動規制板37が板センサ44へ到達したことを示す板センサ44の検知信号を受信したか否かを判断する(S803)。板センサ44の検知信号を受信していない場合(S803でNO)、CPU301は、タイマ291によりカウントアップされた変数tがRAM303に予め設定されている閾値(第一の所定時間)T1より大きいか否かを判断する(S811)。
変数tが閾値T1より大きくない場合(S811でNO)、処理は、S803へ戻る。板センサ44の検知信号を受信した場合(S803でYES)、CPU301は、RAM303に設けられた変数Aを0にクリアする(S804)。変数Aは、シート束移動動作の異常が発生した回数を示す。CPU301は、板駆動モータ65の駆動を停止する(S805)。これにより、第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へのシート束Pの移動が完了する。
CPU301は、板駆動モータ65の逆転を開始させる(S806)。これは、板センサ44まで移動した束移動規制板37をホームポジションHP1へ戻すためである。CPU301は、RAM303に設けられた変数tを0へ初期化し、タイマ291を開始させる(S807)。タイマ291が開始されると、CPU301は、変数tをカウントアップして経過時間を計測する。CPU301は、束移動規制板37が板HPセンサ45へ到達したことを示す板HPセンサ45の検知信号を受信したか否かを判断する(S808)。板HPセンサ45の検知信号を受信していない場合(S808でNO)、CPU301は、タイマ291によりカウントアップされた変数tがRAM303に予め設定された閾値(第二の所定時間)T2より大きいか否かを判断する(S809)。
変数tが閾値T2より大きくない場合(S809でNO)、処理は、S808へ戻る。板HPセンサ45の検知信号を受信した場合(S808でYES)、CPU301は、板駆動モータ65の駆動を停止する(S810)。板駆動モータ65による束移動規制板37のホームポジションHP1への戻りが完了する。CPU301は、シート束移動動作を終了する。一方、変数tが閾値T2より大きい場合(S809でYES)、CPU301は、カセット異常を報知する(S816)。具体的には、図9(c)に示すように、報知手段としてのUI330の表示部311に「カセットに異常があります。サービスマンに連絡して下さい。」という画面903とOKボタン900が表示される。束移動規制板37が戻りを開始してから所定時間経過しても板HPセンサ45へ到達しないので、カセット91又はシート給送装置51に何かしらの故障が発生していると想定されるからである。これにより、使用者に対してカセット91の確認を促すことができる。CPU301は、板駆動モータ65の駆動を停止させ(S810)、シート束移動動作を終了する。
一方、S811で、変数tが閾値T1より大きい場合(S811でYES)、CPU301は、板駆動モータ65を停止する(S812)。束移動規制板37が所定時間内に板センサ44へ到達しないので、シート束移動動作に異常があると考えられるからである。板センサ44およびCPU301は、第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へのシート束Pの移動が完了したか否かを判断する判断手段として機能する。CPU301は、変数Aに1を加算する(S813)。即ち、CPU301は、束移動規制板37による第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へのシートPの移動動作に異常がある場合の数をカウントするカウント手段として機能する。CPU301は、変数Fが0であるか否かを判断する(S814)。変数Fが0の場合(S814でYES)は、画像形成動作中のシート束移動動作においてタイムアウト(t>T1)が発生したことを示している。即ち、第一シート収納領域28に収納されていたシートPが画像形成により消費され、第二シート収納領域29からのシート束Pの移動動作中に発生したタイムアウト(t>T1)である。従って、使用者により所定サイズと異なるサイズのシートが第二シート収納領域29に収納された可能性は、低いと考えられる。よって、タイムアウト(t>T1)が発生した原因は、カセット91又はシート給送装置51の異常であると考えられる。故に、変数Fが0の場合(S814でYES)、CPU301は、カセット異常を報知する(S816)。CPU301は、板駆動モータ65の駆動を停止させ(S810)、シート束移動動作を終了する。
一方、変数Fが1の場合(S814でNO)は、カセット91の開閉動作後のシート束移動動作においてタイムアウト(t>T1)が発生したことを示している。即ち、使用者が第二シート収納領域29のみにシート束を収納してカセット91を閉じた直後にタイムアウト(t>T1)が発生しているので、所定サイズと異なるサイズのシートが第二シート収納領域29に収納された可能性があると考えられる。変数Fが0でない場合(S814でNO)、CPU301は、変数AがRAM303に予め設定されている閾値(所定回数)Nより大きいか否かを判断する(S815)。変数Aが閾値Nより大きくない場合(S815でNO)、CPU301は、サイズ違いを報知する(S817)。具体的には、例えば、図9(b)に示すように、UI(報知手段)330の表示部311に「仕様外サイズの用紙がセットされている可能性があります。確認して下さい。」という画面902とOKボタン900が表示される。束移動規制板37による第二シート収納領域29から第一シート収納領域28へのシート束の移動動作中にタイムアウト(t>T1)が発生した場合、カセット91に所定サイズより大きいサイズ(A3サイズ)のシートが収納されている可能性があるからである。CPU301は、板駆動モータ65の駆動を停止させ(S810)、シート束移動動作を終了する。
ここで、図10を用いて、S817でサイズ違いを報知する際に発生し得るユースケースを説明する。図10は、カセット91にA3サイズのシート束Qが載置されたユースケースの説明図である。A3サイズのシートQは、所定サイズ(A4サイズ又はレターサイズ)と異なるより大きいシートである。カセット91は、A4サイズのシートPをシート給送方向Xに並べて収納できるように第一シート収納領域28と第二シート収納領域29が一体に形成されているので、A3サイズのシートQが載置される可能性がある。図10(a)は、シート給送方向Xの寸法が大きいA3サイズのシートQが第一シート収納領域28と第二シート収納領域29とにわたって載置された状態を示す図である。使用者によりカセット91へ押し込まれるシートQにより、アーム部材36は、バネ23の付勢力に抗して開放位置へ押し込まれている。この時、第二シートセンサ42は、シートQを検知しており、第一シートセンサ41は、シートQを検知していないので、シート束移動動作の開始が可能である(S604又はS705)。シート束Qは、束移動規制板37により第一シート収納領域28へ移動される。しかし、シート給送方向Xにおけるシート束Qの下流側端部がカセット91の側壁に当接するため、シート束Qの移動動作は、停止される。図10(b)は、シート給送方向Xにおけるシート束Qの下流側端部がカセット91の側壁に当接することによりシート束Qの移動動作が途中で停止された状態を示す図である。束移動規制板37の移動が制限されるため、束移動規制板37は、板センサ44へ到達することができない。そのため、変数tが閾値T1より大きくなり、板駆動モータ65による束移動規制板37の移動動作が停止される。この状態では、シート給送装置51は、故障していない。従って、カセット異常を報知するのでは無くサイズ違いを報知することによって、使用者に所定サイズのシートPへの入れ替えを促す。
一方、変数Aが閾値Nより大きい場合(S815でYES)、CPU301は、カセット異常を報知する(S816)。変数Aが閾値Nより大きい場合、使用者がS817におけるサイズ違い報知に従って所定サイズのシートPをカセット91に正しく収納しているにもかかわらず、シート束の移動動作中にタイムアウト(t>T1)が発生する状況である。この場合、カセット91又はシート給送装置51に何かしらの故障が発生していると想定されるからである。CPU301は、板駆動モータ65の駆動を停止させ(S810)、シート束移動動作を終了する。
このように、本実施例によれば、カセット91の開閉後のシート束移動動作に異常がある場合、使用者に対して適切なメッセージを報知して適切な対処を促すことができる。例えば、使用者が所定サイズより大きいサイズ(例えば、A3サイズ、B4サイズなど)のシートQをカセット91に載置した場合、CPU301は、S817で、サイズ違いを報知することができる。また、例えば、使用者が所定サイズのシートPをカセット91に載置しているにもかかわらず、カセット91の閉じ後のシート束移動動作に異常がある場合、カセット91の故障の可能性が想定される。その場合、CPU301は、S816でカセット異常を報知することができる。本実施例においては、カセット91の開閉動作後のシート束移動動作に異常がある場合の回数に従って、シートのサイズ違いであるかカセット91の故障であるかを適切に使用者へ報知することができる。具体的には、カセット91の開閉動作後のシート束移動動作におけるタイムアウト(t>T1)の発生回数が所定回数以内ならば、カセット91に載置したシートのサイズが所定サイズと異なることを報知する。タイムアウトの発生回数が所定回数より多い場合、カセット91の異常を報知する。これにより、ユーザビリティの低減を防止することができる。
本実施例によれば、シート束移動動作に異常が発生した場合、所定サイズと異なるサイズのシートQがカセット91に載置されていることを報知することができる。また、シート束移動動作の異常が発生した回数が所定回数を超えた場合、カセット91の異常を報知することができる。
10・・・シート給送部
28・・・第一シート収納領域
29・・・第二シート収納領域
37・・・束移動規制板(移動部材)
44・・・板センサ(移動部材センサ)
91・・・カセット
100・・・画像形成装置
120・・・画像形成部
330・・・UI(報知手段)

Claims (6)

  1. 画像形成装置であって、
    所定サイズのシートが載置される第一シート収納領域と第二シート収納領域が並んで設けられているカセットと、
    前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記カセットの前記第一シート収納領域に載置されたシートを前記画像形成部へ給送するシート給送部と、
    前記第一シート収納領域のシートの有無を検知する第一シートセンサと、
    前記第二シート収納領域のシートの有無を検知する第二シートセンサと、
    前記第一シートセンサがシートを検知しておらず、前記第二シートセンサがシートを検知している場合に、前記第二シート収納領域にあるシートを前記第一シート収納領域へ移動させる移動部材と、
    前記第二シート収納領域から前記第一シート収納領域への前記シートの移動を完了させる所定位置へ前記移動部材が到達したことを示す検知信号を出力する移動部材センサと、
    情報を報知する報知手段と、
    前記画像形成部による画像形成が実行されていない状態で前記カセットが開閉され、前記第一シートセンサがシートを検知しておらず、前記第二シートセンサがシートを検知している場合であって、前記移動部材が前記所定位置への移動を開始した時から所定時間が経過しても前記移動部材センサから前記検知信号が出力されない場合、前記所定サイズと異なるサイズのシートが前記カセットに載置されていることを前記報知手段に報知させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動部材が前記所定位置への移動を開始した時から前記所定時間が経過しても前記移動部材センサから前記検知信号が出力されない状態が生じた数をカウントするカウント手段を更に備え、
    前記カウント手段のカウント値が所定の閾値より大きくない場合、前記制御手段は、前記所定サイズと異なるサイズのシートが前記カセットに載置されていることを前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記カウント手段の前記カウント値が前記所定の閾値より大きい場合、前記制御手段は、前記カセットに異常があることを前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記移動部材は、画像形成動作中に前記第一シートセンサがシートを検知しなくなり、前記第二シートセンサがシートを検知している場合に、前記第二シート収納領域にあるシートを前記第一シート収納領域へ移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記カセットが前記画像形成装置の本体から引き出された引出位置と前記カセットが前記画像形成装置の前記本体に装着された装着位置との間を移動可能に、前記カセットを支持するカセット支持体を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記カセットが前記装着位置に装着されたか否かを検知するカセット開閉センサと、
    前記カセット開閉センサの検知信号に基づいて設定されるフラグを記憶する記憶部と、を更に備え、
    前記移動部材が前記所定位置への移動を開始した時から前記所定時間が経過しても前記移動部材センサから前記検知信号が出力されない場合において、前記記憶部に記憶された前記フラグが画像形成動作中に前記第二シート収納領域にあるシートを前記第一シート収納領域移動することが行われていることを表しているとき、前記制御手段は、前記カセットに異常があることを前記報知手段に報知させ
    前記移動部材が前記所定位置への移動を開始した時から前記所定時間が経過しても前記移動部材センサから前記検知信号が出力されない場合において、前記記憶部に記憶された前記フラグが前記カセットが前記装着位置に装着された直後に前記第二シート収納領域に収納されたシートが前記第一シート収納領域移動することが行われていることを表しているとき、前記制御手段は、前記所定サイズと異なるサイズのシートが前記カセットに載置されていることを前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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