JP6598134B2 - 未加硫ゴムシートの製造装置および未加硫ゴムシートの製造方法 - Google Patents
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Description
配合の異なる2種類の未加硫ゴムのそれぞれをシート状に加工して、2枚の未加硫ゴムシートを形成するカレンダー部と、
前記2枚の未加硫ゴムシートのそれぞれをプルロールにより前記カレンダー部から引き出して、前記2枚の未加硫ゴムシートを一体に貼り合わせるプルロール部と、
貼り合わされた前記未加硫ゴムシートを冷却するクーリング部と、
冷却された前記未加硫ゴムシートを巻き取る巻き取り部とを備えた未加硫ゴムシートの製造装置であって、
前記プルロール部が、第1プルロール部と第2プルロール部とから構成されており、
前記第1プルロール部および前記第2プルロール部における各プルロール速度が、前記2枚の未加硫ゴムシートのそれぞれのシュリンク量に対応して独立して設定できるように構成されていることを特徴とする未加硫ゴムシートの製造装置である。
前記第1プルロール部と前記第2プルロール部が、各プルロール速度を前記カレンダー部の速度に対して100〜115%の範囲で調整できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の未加硫ゴムシートの製造装置である。
請求項1または請求項2に記載の未加硫ゴムシートの製造装置を用いて未加硫ゴムシートを製造する未加硫ゴムシートの製造方法であって、
相対的にシュリンク量が大きい未加硫ゴムシートを引き出すプルロール部の速度が、相対的にシュリンク量が小さい未加硫ゴムシートを引き出すプルロール部の速度よりも遅く、かつ、前記カレンダー部の速度よりも速くなるように前記第1プルロール部と前記第2プルロール部の速度を設定して、未加硫ゴムシートを製造することを特徴とする未加硫ゴムシートの製造方法である。
本発明者は、上記した課題を解決するために、製造後のインナーライナーに波打ちが生じる理由について検討した。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態に係る未加硫ゴムシートの製造装置について説明する。
カレンダー部1は、第1カレンダー装置14および第2カレンダー装置16から構成され、各々のカレンダー装置14、16が一対のカレンダーロールを有している。押出機5aから押し出された未加硫ゴムが第1カレンダー装置14によって圧延されることにより未加硫ゴムシートS1となり、押出機5bから押し出された未加硫ゴムが第2カレンダー装置16によって圧延されることにより未加硫ゴムシートS2となる。
本実施の形態において、プルロール部2は、前記したように、第1プルロール部2aと第2プルロール部2bに分割されており、第1プルロール部2aには複数のプルロール22、第2プルロール部2bには複数のプルロール24が設けられている。
クーリング部3には、複数の冷却ドラム32、34が上下2列で配列されている。クーリング部3は、未加硫ゴムシートSを上列の冷却ドラム32と下列の冷却ドラム34との間を折り返しながら移動させることにより、未加硫ゴムシートSの表裏両面を冷却ドラム32、34に交互に接触させて冷却する。
巻き取り部4は、搬送コンベア42と巻き取りロール46を有しており、クーリング部3で冷却された未加硫ゴムシートSが、搬送コンベア42上を搬送された後巻き取りロール46に巻き取られるように構成されている。なお、巻き取り部4中の符号44はカッターである。
本実施の形態に係る未加硫ゴムシートの製造装置は、上述の各部におけるロール速度を独立して制御する制御部を備えている。下記の表1に、本実施の形態におけるロール速度の設定の一例を、カレンダーロール速度を100としたときの相対値で示す。表中の「プルロール部」における(1)は第1プルロール部2aの速度、(2)は第2プルロール部2bの速度を示している。なお、表1には、比較のために、従来の未加硫ゴムシートの製造装置におけるロール速度の設定の一例も併せて記載している。
図3に示す従来の製造装置を用いて各ロールの速度を表2に示すように設定して比較例の未加硫ゴムシートを製造した。一方、図1に示した未加硫ゴムシートの製造装置を用い、各ロールの速度を表2に示すように設定して実施例の未加硫ゴムシートを製造した。なお、各実施例および比較例におけるカレンダーロール速度は同じに設定し、表2中の「比率」は、各ロールの速度をカレンダーロール速度を100としたときの相対値で示している。
(1)シュリンク量
製造した未加硫ゴムシートを3600秒放置して、時間経過に伴うシュリンク量(%)の変化を測定した。測定結果を図2に示す。なお、図2の縦軸はシュリンク量(%)、横軸は放置時間(秒)であり、符号Aは比較例の測定結果、Bは実施例の測定結果を示している。
製造した未加硫ゴムシートを、3種類のタイヤ成形機R1、R2、R3に供給して、未加硫ゴムシートの波打ちに起因するジョイント停止が発生した回数を測定すると共に、測定を行った回数に対するジョイント停止の発生率を算出した。結果を表3に示す。
製造した未加硫ゴムシートを用いて生タイヤを成形した後、加硫成形を行った。得られた加硫後のタイヤにおいて、オープンインナージョイント(O/INJ)やエアーインナー(A/IN)による不具合(タイヤディフェクト)が発生しているか否かを目視で確認し、その発生数を測定すると共に、生産本数に対する発生率を算出した結果を表4に示す。
2、54 プルロール部
2a 第1プルロール部
2b 第2プルロール部
3、56 クーリング部
4、58 巻取り部
5a、5b、51a、51b 押出機
10、50 未加硫ゴムシートの製造装置
14 第1カレンダー装置
16 第2カレンダー装置
22、24 プルロール
32、34 冷却ドラム
42 搬送コンベア
44 カッター
46 巻き取りロール
S、S1、S2 未加硫ゴムシート
Claims (3)
- 配合の異なる2種類の未加硫ゴムのそれぞれをシート状に加工して、2枚の未加硫ゴムシートを形成するカレンダー部と、
前記2枚の未加硫ゴムシートのそれぞれをプルロールにより前記カレンダー部から引き出して、前記2枚の未加硫ゴムシートを一体に貼り合わせるプルロール部と、
貼り合わされた前記未加硫ゴムシートを冷却するクーリング部と、
冷却された前記未加硫ゴムシートを巻き取る巻き取り部とを備えた未加硫ゴムシートの製造装置であって、
前記プルロール部が、第1プルロール部と第2プルロール部とから構成されており、
前記第1プルロール部および前記第2プルロール部における各プルロール速度が、前記2枚の未加硫ゴムシートのそれぞれのシュリンク量に対応して独立して設定できるように構成されていることを特徴とする未加硫ゴムシートの製造装置。 - 前記第1プルロール部と前記第2プルロール部が、各プルロール速度を前記カレンダー部の速度に対して100〜115%の範囲で調整できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の未加硫ゴムシートの製造装置。
- 請求項1または請求項2に記載の未加硫ゴムシートの製造装置を用いて未加硫ゴムシートを製造する未加硫ゴムシートの製造方法であって、
相対的にシュリンク量が大きい未加硫ゴムシートを引き出すプルロール部の速度が、相対的にシュリンク量が小さい未加硫ゴムシートを引き出すプルロール部の速度よりも遅く、かつ、前記カレンダー部の速度よりも速くなるように前記第1プルロール部と前記第2プルロール部の速度を設定して、未加硫ゴムシートを製造することを特徴とする未加硫ゴムシートの製造方法。
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