JP6597708B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンやモータといった動力源からの動力の一部を車両の前輪に伝達し、且つ、動力源の動力の他のもう一部を車両の後輪へ伝達する動力伝達装置の構造に関する。
エンジンやモータといった動力源からの動力の一部を車両の前輪に伝達し、且つ、動力源の動力の他のもう一部を車両の後輪へ伝達する様々な動力伝達装置は、四輪駆動式の車両に用いられている(特許文献1を参照)。特許文献1の動力伝達装置は、ケース内への水の侵入を防ぐブリーザ装置を備える。
ケース内の圧力が高くなると、特許文献1のブリーザ装置は、ケース内の空気を大気へ放出することができる。ケース内の圧力が低くなると、特許文献1のブリーザ装置は、大気から空気を吸引する。吸引された空気は、ブリーザ装置を通じて、ケース内に送り込まれる。この結果、ケース内の圧力は、略一定に保たれる。
特開2013−108514号公報
特許文献1のブリーザ装置は、空気を流出したり、水を排出したりするための多数の開口部を有する。これらの開口部からの水の流入を防ぐためのブリーザ装置の取付位置は、動力伝達装置の形状や構造によって、非常に制限されることもある。
保圧弁として機能するブリーザ装置は、大気に開放された開口部を有さないので、取付位置に関する制限は少ない。ケース内の圧力が高くなると、保圧弁として機能するブリーザ装置は、特許文献1のブリーザ装置と同様に、ケース内の空気を大気へ放出することができる。しかしながら、負圧が、ケースの急激な冷却によって、ケース内で引き起こされると、保圧弁として機能するブリーザ装置は、ケース内に吸引することはできない。この場合、水は、動力伝達装置に取り付けられたシール部を通じて、ケース内に流入することもある。
たとえば、水が、動力伝達装置に浴びせられると、ケースは、急激に冷却される。このとき、水の一部は、動力伝達装置に取り付けられたシール部の周囲に付着していることもある。この場合、シール部の周囲の水は、シール部を通じて、ケース内へ入り込むことがある。ケース内に流入した水は、ケース内での錆の発生に帰結することもある。ケース内で生じた錆は、動力伝達装置の機械的或いは電気的な故障を引き起こすこともある。シール部の近くに電子部品が配置されるならば、ケース内に流入した水は、電子部品の電気的な故障を引き起こすこともある。
本発明は、シール部を通じた水の流入のリスクを低減することができる構造を有する動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る動力伝達装置は、所定の回転軸周りに回転する軸部材と、前記軸部材が挿入される第1開口部を形成する第1内周面を有するケースと、前記ケース内の気圧を所定値以下に保つ保圧弁として機能するブリーザと、前記軸部材と前記第1内周面との間の環状空隙をシールする第1シール部材と、前記回転軸の延設方向において外方に前記第1シール部材から離間した位置に配置された第2シール部材と、を備える。前記第2シール部材は、前記回転軸の延設方向において前記ケースの外側に膨出し、前記第1内周面の最下点よりも下方に拡がる貯水空間を形成する。
上記の構成によれば、ブリーザは、ケース内の気圧を所定値以下に保つ保圧弁として機能するので、水は、ブリーザを通じて、ケースに流入しにくい。したがって、設計者は、ブリーザを、ケースの様々な位置に取り付けることができる。第1シール部材は、所定の回転軸周りに回転する軸部材と、軸部材が挿入される第1開口部を形成するケースの第1内周面と、の間の環状空隙をシールするので、ケース内の潤滑油は、ケースの中に留められ、且つ、ケースの外の異物は、ケース内に侵入しにくくなる。
動力伝達装置は、転軸の延設方向において外方に第1シール部材から離間した位置に配置された第2シール部材を更に備えるので、ケースの外の異物に対して2重シール構造を有することができる。第2シール部材は、第1内周面の最下点よりも下方に拡がる貯水空間を形成するので、動力伝達装置に浴びせられた水は、貯水空間内に留められやすくなる。貯水空間内の水は、第1内周面よりも下方にあるので、第1シール部材を通じた水の流入のリスクは、非常に低くなる。
上記の構成に関して、前記ケースは、前記第1開口部の隣で前記第1開口部よりも直径において大きな開口領域を形成する第2内周面と、を含んでもよい。前記第1シール部材は、前記軸部材に密着される第1シールリングと、前記第1内周面に密着される第1シールド部と、を含んでもよい。前記第2シール部材は、前記軸部材に密着される第2シールリングと、前記第2内周面に密着される第2シールド部と、を含んでもよい。前記第2シールド部は、前記ケース及び前記第1シールド部と協働して、前記貯水空間を形成してもよい。
上記の構成によれば、第1シール部材の第1シールリングは、軸部材に密着され、且つ、第1シール部材の第1シールド部は、第1内周面に密着されるので、第1開口部は、第1シール部材によってしっかりとシールされる。第2シール部材の第2シールリングは、軸部材に密着され、且つ、第2シール部材の第2シールド部は、第1開口部の隣で第1開口部よりも直径において大きな開口領域を形成する第2内周面に密着されるので、第1開口部の隣の開口領域は、第2シール部材によってしっかりとシールされる。第2シールド部は、ケース及び第1シールド部と協働して、貯水空間を形成するので、動力伝達装置に浴びせられた水は、貯水空間内に留められやすくなる。貯水空間内の水は、第1シール部材の内周の最下点よりも下方にあるので、第1シール部材を通じた水の流入のリスクは、非常に低くなる。
上記の構成に関して、前記第1シール部材は、前記軸部材に密着される第1シールリングと、前記第1内周面に密着される密着部及び前記第1開口部の隣で前記第1開口部よりも直径において大きな開口領域を形成する開口形成部を有する第1シールド部と、を含んでもよい。前記第2シール部材は、前記軸部材に密着される第2シールリングと、前記開口形成部によって形成された前記開口領域に嵌入された第2シールド部と、を含んでもよい。前記第2シールド部は、前記開口形成部に密着され、前記第1シールド部と協働して、前記貯水空間を形成してもよい。
上記の構成によれば、第1シール部材の第1シールリングは、軸部材に密着され、且つ、第1シール部材の密着部は、第1内周面に密着されるので、第1開口部は、第1シール部材によってしっかりとシールされる。第1シールド部の開口形成部によって、第1開口部の隣に形成された開口領域は、第1開口部よりも直径に大きいので、作業者は、第2シール部材を、開口領域に容易に嵌入することができる。この結果、第2シール部材は、開口形成部に密着されることになる。このとき、第2シールリングは、軸部材に密着されるので、第1シールド部の開口形成部によって形成された開口領域は、第2シール部材によってしっかりとシールされることとなる。第2シールド部は、第1シールド部と協働して、貯水空間を形成するので、動力伝達装置に浴びせられた水は、貯水空間内に留められやすくなる。貯水空間内の水は、第1シール部材の内周の最下点よりも下方にあるので、第1シール部材を通じた水の流入のリスクは、非常に低くなる。
上記の構成に関して、ドレイン穴は、前記第2シールド部に形成されてもよい。前記貯水空間に貯まった水は、前記ドレイン穴から排出されてもよい。
上記の構成によれば、貯水空間に貯まった水は、第2シールド部に形成されたドレイン穴から排出されるので、水は、第1シール部材の周囲に付着しにくくなる。この結果、第1シール部材を通じた水の流入のリスクは、非常に低くなる。
上記の構成に関して、動力伝達装置は、前記第1開口部に連通するように前記ケースに形成された第2開口部をシールする第3シール部材を更に備えてもよい。前記第3シール部材は、前記第1シール部材よりも高いシール性能を有してもよい。
上記の構成によれば、第1開口部に連通するようにケースに形成された第2開口部をシールする第3シール部材は、第1シール部材よりも高いシール性能を有するので、空気は、第3シール部材を通じてよりも第1シール部材を通じてケース内に流入しやすい。第1シール部材の周囲には、貯水空間が形成されるので、空気が、第1シール部材を通じて流入しても、水は、ケースに流入しにくい。
上記の構成に関して、動力伝達装置は、前記ケース内に形成された内部空間を、前記ブリーザによって保圧される第1空間と、前記第1空間と前記第1開口部との間に位置する第2空間と、に仕切る仕切シール部材と、を更に備えてもよい。前記ケースは、前記第1開口部が形成された端壁を含み、且つ、前記第1空間から前記端壁まで延びる連通空間を形成してもよい。
上記の構成によれば、仕切シール部材は、ケース内に形成された内部空間を、ブリーザによって保圧される第1空間と、第1空間と第1開口部との間に位置する第2空間と、に仕切るので、設計者は、様々な部品を第1空間と第2空間とに分けて配置することができる。ケースは、第1空間から、第1開口部が形成された端壁まで延びる連通空間を有するので、ブリーザの保圧効果は、第1開口部まで作用することができ、且つ、貯水空間による遮水効果は、第1空間まで作用することができる。
上記の構成に関して、動力伝達装置は、電気式に制御される電気制御部品を更に備えてもよい。前記電気制御部品は、前記第2空間内に配置されてもよい。
上記の構成によれば、電気制御部品は、第1空間と第1開口部との間に位置する第2空間に配置されるけれども、水は、貯水空間に貯まり、第1開口部を通じた水の流入リスクは低いので、電気制御部品は、信頼性高く作動することができる。
上述の動力伝達装置は、シール部を通じた水の流入のリスクを低減することができる。
第1実施形態の動力伝達装置の概略的な断面図である。 図1に示される動力伝達装置の概略的な斜視図である。 第2実施形態の動力伝達装置の一部の概略的な断面図である。 第3実施形態の動力伝達装置の一部の概略的な断面図である。 第4実施形態の動力伝達装置の一部の概略的な断面図である。
<第1実施形態>
ケース内の圧力が増加したときに、ケースの外に空気を排出する保圧弁として機能するブリーザは、ケースの様々な位置に配置することができる。しかしながら、本発明者等は、保圧弁として機能するブリーザが取り付けられたケース内の圧力が、大気圧より低くなると、ケース内に水が侵入するという課題を見出した。たとえば、水が、動力伝達装置に浴びせられると、ケース内の温度が、急激に低下することもある。保圧弁として機能するブリーザは、ケース内に空気を吸入する機能を有さないので、ケース内の温度の急降下は、ケース内の圧力の低下に起因する。動力伝達装置に浴びせられた水が、ケースに取り付けられたシール部材の近くに存在しているならば、水は、ケースの外部から内部への圧力勾配によって、シール部材を通じてケース内へ吸引されることもある。水は、ケース内で錆を発生させることもあるし、ケース内の電子部品に電気的な故障を引き起こすこともある。ケース内で生じた錆は、ケース内の部品の機械的又は電気的な故障をその後引き起こすこともある。第1実施形態において、ケース内への水の流入を防止する構造を有する例示的な動力伝達装置が説明される。
図1は、第1実施形態の動力伝達装置100の概略的な断面図である。図1を参照して、動力伝達装置100が説明される。
動力伝達装置100は、エンジンやモータといった動力源(図示せず)から受け取った動力の一部を車両の前輪に伝達し、動力の他のもう一部を車両の後輪に伝達するために用いられる。既知の車両に搭載された動力伝達装置の機構は、動力源の動力を前輪及び後輪へ分配するための分配機構に適用されてもよい。したがって、本実施形態の原理は、特定の分配機構に限定されない。
動力伝達装置100は、軸部材110と、ケース120と、第1シール部材210と、第2シール部材220と、を備える。図1は、ケース120を貫通するように設定された仮想的な回転軸RAXを示す。軸部材110は、入力シャフト111と、フランジ112と、を含む。入力シャフト111は、回転軸RAXに沿って延び、ケース120を貫通する。入力シャフト111の前端は、ケース120から前方に突出する。入力シャフト111の後端は、ケース120から後方に突出する。フランジ112は、入力シャフト111の後端にスプライン結合される。代替的に、フランジ112は、入力シャフト111の後端とキー結合されてもよい。本実施形態の原理は、フランジ112を入力シャフト111に結合するための特定の結合構造に限定されない。
後輪へ動力を伝達するためのプロペラシャフト(図示せず)は、フランジ112に取り付けられる。嵌合穴113は、入力シャフト111の前端面から回転軸RAXに沿って後方に穿設される。トランスミッション(図示せず)の出力シャフト(図示せず)は、嵌合穴113に嵌入され、入力シャフト111とスプライン結合又はキー結合される。したがって、入力シャフト111は、トランスミッションを通じて、動力源から動力を受け取り、回転軸RAX周りに回転することができる。回転軸RAX周りの入力シャフト111の回転の結果、フランジ112及びフランジ112に取り付けられたプロペラシャフトも、回転軸RAX周りに回転することができる。
ケース120は、端壁121を含む。端壁121は、ケース120の後端面を形成する。入力シャフト111は、ケース120の後端面から突出する。フランジ112は、ケース120の後端面の近くで、入力シャフト111に結合される。
端壁121は、軸部材110が挿入される開口部122を形成する第1内周面123を含む。フランジ112は、結合筒部114と、テーパ筒部115と、取付部116と、を含む。結合筒部114は、結合筒部114を貫通する入力シャフト111に結合される。結合筒部114は、開口部122に部分的に挿入される。したがって、結合筒部114の外周面の一部は、第1内周面123と対向する。テーパ筒部115は、結合筒部114の後端から後方に延びる。テーパ筒部115は、前方に向けて狭まる。取付部116は、テーパ筒部115の後端からテーパ筒部115の半径方向において外方に突出する板状部位である。後輪へ動力を伝達するためのプロペラシャフトは、取付部116に取り付けられる。本実施形態に関して、第1開口部は、開口部122によって例示される。
軸部材110が、開口部122に挿入されると、回転軸RAXを取り巻く環状空隙が、第1内周面123と結合筒部114の外周面との間に形成される。第1シール部材210は、第1内周面123と結合筒部114の外周面との間の環状空隙に嵌入される。この結果、環状空隙は、第1シール部材210によってシールされる。
ケース120は、端壁121の後端面から後方に突出するリング部124を含む。リング部124は、回転軸RAXを取り巻く第2内周面125を含む。第2内周面125は、開口部122の後方(すなわち、開口部122の隣)で、開口部122より直径において大きな開口領域126を形成する。第1シール部材210は、開口部122を開口領域126から仕切る。
第1内周面123と同様に、第2内周面125も、結合筒部114の外周面に対向する。したがって、他のもう1つの環状空隙は、第2内周面125と結合筒部114の外周面との間に形成される。第2シール部材220は、第1シール部材210から後方(すなわち、回転軸RAXの延設方向において外方)に離間した位置に配置され、第2内周面125と結合筒部114の外周面との間の環状空隙に嵌入される。したがって、第2内周面125と結合筒部114の外周面との間の環状空隙は、第2シール部材220によってシールされる。
図2は、動力伝達装置100の概略的な斜視図である。図1及び図2を参照して、動力伝達装置100が更に説明される。
図2は、動力伝達装置100に加えて、エンジンEGNと、トランスミッションTMSと、を示す。トランスミッションTMSは、エンジンEGNと動力伝達装置100との間に配置される。エンジンEGNの動力は、トランスミッションTMSへ出力される。トランスミッションTMSは、車両(図示せず)の走行状態又は運転者(図示せず)の操作によって決定された減速比で動力を増幅する。上述の如く、トランスミッションTMSの出力シャフト(図示せず)は、入力シャフト111の嵌合穴113に嵌入される。したがって、入力シャフト111は、回転軸RAX周りに回転することができる。
図2に示されるように、動力伝達装置100は、ケース120の外面に固定されたブリーザ130を更に備える。ブリーザ130は、ケース120内の気圧が、所定の閾値を超えると、ケース120の外にケース120内の空気を放出する保圧弁として機能する。したがって、ケース120内の気圧は、閾値以下に保たれる。一方、ブリーザ130は、ケース120内の気圧が、大気圧よりも低くなっても、空気をケース120内へ吸引する吸引機能を有していない。
動力伝達装置100は、車両の下面に現れるので、路面に水溜まりがあると、水は、動力伝達装置100に浴びせられることになる。多量の水が、ケース120に浴びせられると、ケース120内の温度は、急激に低下することになる。この場合、ケース120内の気圧は、大気圧よりも低くなることがある(すなわち、負圧状態)。
図1に示されるように、動力伝達装置100は、カップリング装置140と、仕切シール部材150と、ギア160と、出力機構170と、を更に備える。カップリング装置140は、入力シャフト111に入力されたエンジンENGの動力の一部を、ギア160に伝達する。この結果、ギア160は、回転軸RAX周りに回転することができる。既知の車両に搭載されたカップリング装置の技術は、カップリング装置140に適用されてもよい。したがって、本実施形態の原理は、カップリング装置140の特定の構造に限定されない。
図1は、仮想的な出力軸OAXを示す。出力軸OAXは、回転軸RAXに平行である。出力機構170は、出力軸OAX上に形成される。出力機構170は、ギア171と、ジョイント部材172と、を含む。ギア171は、ギア160に噛み合う。ギア160が、回転軸RAX周りに回転すると、ギア171は、出力軸OAX周りに回転することができる。ジョイント部材172は、ギア171に連結される。車両の前輪(図示せず)へ動力を伝達するためのプロペラシャフトPPSの基端部は、ジョイント部材172によって、出力軸OAX上で保持される。ギア171が回転すると、ジョイント部材172も出力軸OAX周りに回転する。この結果、プロペラシャフトPPSも回転する。プロペラシャフトPPSの回転は、車両の前輪(図示せず)へ伝達されることになる。
仕切シール部材150は、ケース120が形成した内部空間を、第1空間181と、第2空間182と、に仕切る。ケース120は、第1空間181を、ギア収容室183と、ブリーザ室184と、に部分的に仕切る邪魔板127を含む。ギア160,171は、ギア収容室183に収容される。ギア収容室183には、潤滑油が充填される。邪魔板127は、ギア収容室183からブリーザ室184への潤滑油の流入を妨げる。
ブリーザ130は、ブリーザ室184に連なる。ブリーザ室184内の気圧が上がると、ブリーザ室184内の空気は、ブリーザ130を通じて大気へ放出される。したがって、ブリーザ室184内の気圧は、所定の閾値以下に保たれる。
第2空間182は、第1空間181と開口部122との間に位置する。カップリング装置140は、第2空間182に配置される。
ケース120は、ケース120の前面を形成する端壁128を含む。端壁128の外面は、ケース120の前面を形成する一方で、端壁128の内面は、ブリーザ室184を形成する。ケース120は、ブリーザ室184から、ケース120の後面を形成する端壁121まで延びる連通空間185を形成する。連通空間185は、カップリング装置140を取り囲む円筒状の空間である。ブリーザ130の保圧効果は、ブリーザ室184だけでなく、連通空間185にも及ぶ。空気は、開口部122と連通空間185との間の様々な部品間の境界を通じて移動することができるので、ブリーザ130の保圧効果は、開口部122まで及ぶことになる。
2つの開口部186,187は、端壁128に形成される。開口部186は、回転軸RAXと略同心である一方で、開口部187は、出力軸OAXと略同心である。入力シャフト111の前端部は、開口部186を通じて、ケース120から前方に突出する。ジョイント部材172は、ギア収容室183内でギア171に連結され、開口部187を通じて、ケース120から前方に突出する。開口部186,187は、第1空間181、連通空間185及び開口部122と連通空間185との間の様々な部品の境界を通じて、開口部122に繋がる。本実施形態に関して、第2開口部は、開口部186,187のうち一方によって例示される。
動力伝達装置100は、2つの追加的なシール部材231,232を更に備える。シール部材231,232それぞれは、一般的なオイルシールであってもよい。開口部186は、入力シャフト111の前端部よりも直径において大きいので、環状空間は、開口部186に挿入された入力シャフト111の周りに形成される。シール部材231は、入力シャフト111と開口部186とによって形成された環状空間に嵌め込まれ、開口部186をシールする。開口部187の直径は、開口部187が形成された位置における出力機構170の直径よりも大きいので、他のもう1つの環状空間は、開口部187に挿入された出力機構170の周りに形成される。シール部材232は、出力機構170と開口部187とによって形成された環状空間に嵌め込まれ、開口部187をシールする。本実施形態に関して、第3シール部材は、シール部材231,232のうち一方によって例示される。
シール部材231,232それぞれは、第1シール部材210より高いシール性能を有する。シール部材231,232それぞれは、第2シール部材220より高いシール性能を有する。したがって、ケース120内の気圧が、大気圧を下回ったとき、ケース120の外の空気は、シール部材231,232それぞれよりも第2シール部材220及び第1シール部材210を通じて、ケース120内に流入しやすい。
結合筒部114は、前筒部117と、後筒部118と、中間筒部119と、を含む。前筒部117は、開口部122に挿入される。テーパ筒部115は、後筒部118から突出する。中間筒部119は、前筒部117と後筒部118との間で、入力シャフト111に結合される。中間筒部119は、前筒部117よりも直径において大きい。
第1シール部材210は、第1シールリング211と、第1シールド部212と、を含む。第1シールリング211は、前筒部117の外周面に密着される。第1シールリング211は、シールリップとダストリップとを含んでもよい。第1シールド部212は、略L字状の断面を有する。第1シールド部212は、延出リング部213と、密着リング部214と、を含む。延出リング部213は、第1シールリング211の外周面から、第1シールリング211の半径方向において外方に突出する環状部位である。密着リング部214は、延出リング部213の外周縁から、ケース120の内方(すなわち、前方)へ屈曲された環状部位である。密着リング部214の外周面は、第1内周面123に密着される。第1シール部材210は、一般的なオイルシールであってもよい。
第2シール部材220は、第2シールリング221と、第2シールド部222と、を含む。第2シールリング221は、中間筒部119の外周面に密着される。第2シールリング221は、シールリップとダストリップとを含んでもよい。第2シールド部222は、第2シールリング221の外周面から、第2シールリング221の半径方向において外方に拡がる環状部位である。第2シールド部222は、第2シールド部222の外周縁の近くにおいて、リング部124の後端と第2内周面125の一部とを覆う。第2シールド部222は、第2内周面125に密着される。
図1は、回転軸RAXに平行な仮想的な直線BL1,BL2を示す。直線BL1は、第1シール部材210の内周縁(すなわち、第1シールリング211の内周縁)の最下点の高さ位置を表す。貯水空間は、直線BL1を包含する仮想的な水平面より下方であり、且つ、結合筒部114と、第1シールド部212と、第2シール部材220と、第2内周面125と、ケース120の後端面と、によって囲まれた空間として定義されてもよい。直線BL2は、第1内周面123の最下点の高さ位置を表す。貯水空間は、直線BL2を包含する仮想的な水平面より下方であり、第2シールド部222と、第2内周面125と、ケース120の後端面と、直線BL2を包含する仮想的な水平面と、によって囲まれた空間として定義されてもよい。
動力伝達装置100に浴びせられた水の一部は、第2シールリング221の近くで、動力伝達装置100に付着することもある。ケース120の気圧が、大気圧を下回ると、第2シールリング221の近くの水は、第2シールリング221と中間筒部119の外周面との間の境界を通じて、リング部124によって囲まれた空間に流入することもある。リング部124によって囲まれた空間に流入した水は、重力作用によって、上述の貯水空間に落下する。したがって、水は、貯水空間に貯まりやすい。
複数のドレイン穴223は、第2内周面125の近くで、第2シールド部222に形成される。複数のドレイン穴223は、第2内周面125に沿って、略等間隔に形成されてもよい。貯水空間に貯まった水は、複数のドレイン穴223の一部を通じて、排出される。
<他の特徴>
設計者は、上述の動力伝達装置100に様々な特徴を与えることができる。以下に説明される特徴は、上述の動力伝達装置100の設計原理を何ら限定しない。
(カップリング装置)
カップリング装置140は、コイル141と、カム機構142と、外殻143と、接続筒144と、複数の第1摩擦板145と、複数の第2摩擦板146と、を含む。入力シャフト111は、コイル141を貫通する。コイル141は、連通空間185に配置された電力線を通じて、外部電源(図示せず)から電力を受け取る。カム機構142は、コイル141への電力供給下で発生した電磁力によって動作する。本実施形態に関して、電気制御部品は、カップリング装置140によって例示される。しかしながら、電子制御部品は、電気式に制御される他の装置であってもよい。本実施形態の原理は、電子制御部品として用いられる特定の装置に限定されない。
外殻143は、コイル141と、複数の第1摩擦板145と複数の第2摩擦板146と、を取り囲む筒状の部材である。入力シャフト111は、回転軸RAXの延設方向に整列した複数の第1摩擦板145を貫通する。複数の第1摩擦板145それぞれの内周縁は、入力シャフト111に連結される。複数の第1摩擦板145と同様に、複数の第2摩擦板146は、回転軸RAXの延設方向に整列された環状板である。入力シャフト111は、複数の第2摩擦板146に挿通される。複数の第2摩擦板146の外周縁は、外殻143の内周面に連結される。複数の第1摩擦板145及び複数の第2摩擦板146は、回転軸RAXの延設方向において、交互に並ぶ。カム機構142が動作すると、複数の第1摩擦板145は、複数の第2摩擦板146に押しつけられる。この結果、外殻143は、複数の第1摩擦板145と複数の第2摩擦板146との間で発生した摩擦力によって、回転軸RAX周りに回転される。
接続筒144は、外殻143の前端部とギア160とにスプライン結合又はキー結合される。接続筒144は、外殻143及びギア160と同軸に配置され、入力シャフト111は、接続筒144を貫通する。外殻143が回転軸RAX周りに回転すると、接続筒144によって外殻143に連結されたギア160の回転軸RAX周りに回転することができる。
コイル141に大きな電流が供給されると、複数の第1摩擦板145と複数の第2摩擦板146との間の摩擦力は、大きくなる。この結果、ギア160は、大きな回転力によって回転されることになる。コイルに小さな電流が供給されると、複数の第1摩擦板145と複数の第2摩擦板146との間の摩擦力は、小さくなる。この結果、ギア160は、小さい回転力によって回転されることになる。
<第2実施形態>
第2シール部材のシール位置が、第1シール部材のシール位置から大きく離れているならば、第2シール部材を通過した水は、第1シール部材のシール位置に到達しにくくなる。第2実施形態において、第1シール部材のシール位置から大きく離れた位置でシールする第2シール部材を備える例示的な動力伝達装置が説明される。
図3は、第2実施形態の動力伝達装置100Aの一部の概略的な断面図である。図1乃至図3を参照して、動力伝達装置100Aが説明される。
第1実施形態と同様に、動力伝達装置100Aは、軸部材110と、ケース120と、ブリーザ130(図2を参照)と、カップリング装置140(図1を参照)と、仕切シール部材150(図1を参照)と、ギア160(図1を参照)と、出力機構170(図1を参照)と、シール部材231,232(図1を参照)と、を備える。第1実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図3は、これらの要素の中で、軸部材110とケース120と、を部分的に示す。
動力伝達装置100Aは、第1シール部材210Aと、第2シール部材220Aと、を更に備える。第1実施形態と同様に、第1シール部材210Aは、第1シールリング211を含む。第1実施形態の説明は、第1シールリング211に援用される。
第1シール部材210Aは、第1シールド部212Aを更に含む。第1シールド部212Aは、第1シールリング211の外周面から、第1シールリング211の半径方向において外方に拡がる弾性膜であってもよい。第1シールド部212Aは、第1内周面123へ弾発力を効果的に作用させることができるように屈曲されている。
第2シール部材220Aは、第2シールリング221Aと、第2シールド部222Aと、を含む。結合筒部114の中間筒部119に圧接された第2シールリング221(図1を参照)とは異なり、第2シールリング221Aは、テーパ筒部115の前端面(すなわち、結合筒部114の外周面から、結合筒部114の半径方向において外方に屈曲した面)に密着される。第2シールド部222Aは、第2シールリング221Aの外周面から、第2シールリング221Aの半径方向において外方に拡がる弾性膜であってもよい。第2シールド部222Aの一部は、第2内周面125に圧接される。第2シールド部222Aは、テーパ筒部115の前端面及び第2内周面125に弾発力を効果的に作用させることができるように屈曲されている。
複数のドレイン穴223Aは、第2シールド部222Aに形成される。複数のドレイン穴223Aは、第2内周面125に沿って、略等間隔に形成されてもよい。直線BL1又は直線BL2の下方に形成された貯水空間に貯まった水は、複数のドレイン穴223Aの一部を通じて、排出される。
<第3実施形態>
貯水空間に流入する水量が少ないならば、第1シール部材を通じた水の流入のリスクは低減される。第3実施形態において、貯水空間に流入する水量を低減するための構造を有する例示的な動力伝達装置が説明される。
図4は、第3実施形態の動力伝達装置100Bの一部の概略的な断面図である。図1、図2及び図4を参照して、動力伝達装置100Bが説明される。
第1実施形態と同様に、動力伝達装置100Bは、ケース120と、ブリーザ130(図2を参照)と、カップリング装置140(図1を参照)と、仕切シール部材150(図1を参照)と、ギア160(図1を参照)と、出力機構170(図1を参照)と、シール部材231,232(図1を参照)と、を備える。第1実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図4は、これらの要素の中で、ケース120を部分的に示す。
第2実施形態と同様に、動力伝達装置100Bは、第1シール部材210Aと、第2シール部材220Aと、を更に備える。第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
動力伝達装置100Bは、軸部材110Bを更に備える。第1実施形態と同様に、軸部材110Bは、入力シャフト111を含む。第1実施形態の説明は、入力シャフト111に援用される。
軸部材110Bは、フランジ112Bを更に含む。第1実施形態と同様に、フランジ112Bは、結合筒部114と、テーパ筒部115と、取付部116と、を含む。第1実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
フランジ112Bは、テーパ筒部115の前端面から前方に突出する突出リング部191を含む。突出リング部191は、回転軸RAXと略同心である。第2実施形態とは異なり、第2シール部材220Aの第2シールリング221Aは、突出リング部191の内周面に圧接される。第2シールリング221Aのシール位置は、突出リング部191と結合筒部114との間に形成された凹溝内に設定されるので、動力伝達装置100Bに浴びせられた水は、第2シールリング221Aの圧接部位に直接的に到達しにくい。したがって、直線BL1又は直線BL2の下方に形成された貯水空間に貯まる水量は、少なくなる。このことは、第1シール部材210Aを越えて、ケース120内へ水が流入するリスクが低減されることを意味する。
<第4実施形態>
上述の実施形態に関して、第2シール部材の第2シールド部は、ケースに圧接される。代替的に、第2シールド部は、第1シール部材の第1シールド部に圧接されてもよい。第4実施形態において、第1シールド部に圧接される第2シールド部を有する例示的な動力伝達装置が説明される。
図5は、第4実施形態の動力伝達装置100Cの一部の概略的な断面図である。図1、図2及び図5を参照して、動力伝達装置100Cが説明される。
第1実施形態と同様に、動力伝達装置100Cは、ブリーザ130(図2を参照)と、カップリング装置140(図1を参照)と、仕切シール部材150(図1を参照)と、ギア160(図1を参照)と、出力機構170(図1を参照)と、シール部材231,232(図1を参照)と、を備える。第1実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第2実施形態と同様に、動力伝達装置100Cは、第2シール部材220Aを更に備える。第2実施形態の説明は、第2シール部材220Aに援用される。
第3実施形態と同様に、動力伝達装置100Cは、軸部材110Bを更に備える。第3実施形態の説明は、軸部材110Bに援用される。
動力伝達装置100Cは、ケース120Cと、第1シール部材210Cと、を更に備える。図1を参照して説明されたケース120とは異なり、ケース120Cは、リング部124(図1を参照)に相当する部位を有していない。しかしながら、他の部位に関して、ケース120Cは、ケース120と共通した構造を有することができる。したがって、ケース120に関する説明は、リング部124を除いて、ケース120Cに援用される。
第1実施形態と同様に、第1シール部材210Cは、第1シールリング211を含む。第1実施形態の説明は、第1シールリング211に援用される。
第1シール部材210Cは、第1シールド部212Cを更に含む。第1シールド部212Cは、第1シールリング211の外周面から、第1シールリング211の半径方向において外方に拡がる弾性膜であってもよい。
第1シールド部212Cは、密着部215と、開口形成部216と、を含む。密着部215は、第1内周面123と結合筒部114の前筒部117との間に形成された環状の空隙に収まる環状膜部である。密着部215の一部は、第1内周面123に密着される。密着部215は、第1内周面123に弾性力を効果的に作用させるように屈曲されている。
開口形成部216は、第1膜部217と、第2膜部218と、を含む。第1膜部217は、密着部215の外縁から、密着部215の半径方向において外方に拡がる環状部位である。第1膜部217は、回転軸RAXに直交する仮想平面に沿うケース120Cの後端面に当接する。第2膜部218は、第1膜部217の外周縁から後方に延出する環状部位である。図1を参照して説明されたリング部124の第2内周面125に代わって、第2膜部218は、開口部122の後方(すなわち、開口部122の隣)で、開口部122より直径において大きな開口領域126を形成する。
第2シール部材220Aの第2シールド部222Aは、第2膜部218によって形成された開口領域126に嵌入される。したがって、第2シールド部222Aの外周面の一部は、第2膜部218の内周面に密着される。第2膜部218の後端部は、第2シールド部222Aによって密着される環状部位よりも直径において大きい。したがって、第2膜部218の後端部は、第2シールド部222Aから若干離間している。
本実施形態に関して、貯水空間は、直線BL1を包含する仮想的な水平面より下方であり、且つ、結合筒部114と、第1シールド部212Cと、第2シール部材220Aと、によって囲まれた空間として定義されてもよい。代替的に、貯水空間は、直線BL2を包含する仮想的な水平面より下方であり、第2シールド部222Aと、第1シールド部212Cと、直線BL2を包含する仮想的な水平面と、によって囲まれた空間として定義されてもよい。貯水空間に貯まった水は、複数のドレイン穴223Aのうち一部から排出される。水は、その後、第2シールド部222Aと第2膜部218の後端部との間に形成された空隙を通じて、動力伝達装置100Cから排出される。
上述の様々な特徴は、様々な車両の全体的な設計に適合するように、組み合わされてもよい。
上述の実施形態の原理は、様々な動力伝達装置に好適に利用される。
100,100A,100B,100C・・・・・動力伝達装置
110,110B・・・・・・・・・・・・・・・軸部材
120,120C・・・・・・・・・・・・・・・ケース
121・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・端壁
122・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・開口部(第1開口部)
123・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1内周面
125・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2内周面
126・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・開口領域
130・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザ
140・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カップリング装置
150・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕切シール部材
181・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1空間
182・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2空間
185・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連通空間
186,187・・・・・・・・・・・・・・・・開口部(第2開口部)
210,210A,210C・・・・・・・・・・第1シール部材
211・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1シールリング
212,212A,212C・・・・・・・・・・第1シールド部
215・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・密着部
216・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・開口形成部
220,220A・・・・・・・・・・・・・・・第2シール部材
221,221A・・・・・・・・・・・・・・・第2シールリング
222,222A・・・・・・・・・・・・・・・第2シールド部
223,223A・・・・・・・・・・・・・・・ドレイン穴
231,232・・・・・・・・・・・・・・・・シール部材(第3シール部材)
RAX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・回転軸

Claims (7)

  1. 所定の回転軸周りに回転する軸部材と、
    前記軸部材が挿入される第1開口部を形成する第1内周面を有するケースと、
    前記ケース内の気圧を所定値以下に保つ保圧弁として機能するブリーザと、
    前記軸部材と前記第1内周面との間の環状空隙をシールする第1シール部材と、
    前記回転軸の延設方向において外方に前記第1シール部材から離間した位置に配置された第2シール部材と、を備え、
    前記第2シール部材は、前記回転軸の延設方向において前記ケースの外側に膨出し、前記第1内周面の最下点よりも下方に拡がる貯水空間を形成する
    動力伝達装置。
  2. 前記ケースは、前記第1開口部の隣で前記第1開口部よりも直径において大きな開口領域を形成する第2内周面と、を含み、
    前記第1シール部材は、前記軸部材に密着される第1シールリングと、前記第1内周面に密着される第1シールド部と、を含み、
    前記第2シール部材は、前記軸部材に密着される第2シールリングと、前記第2内周面に密着される第2シールド部と、を含み、
    前記第2シールド部は、前記ケース及び前記第1シールド部と協働して、前記貯水空間を形成する
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記第1シール部材は、前記軸部材に密着される第1シールリングと、前記第1内周面に密着される密着部及び前記第1開口部の隣で前記第1開口部よりも直径において大きな開口領域を形成する開口形成部を有する第1シールド部と、を含み、
    前記第2シール部材は、前記軸部材に密着される第2シールリングと、前記開口形成部によって形成された前記開口領域に嵌入された第2シールド部と、を含み、
    前記第2シールド部は、前記開口形成部に密着され、前記第1シールド部と協働して、前記貯水空間を形成する
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  4. ドレイン穴は、前記第2シールド部に形成され、
    前記貯水空間に貯まった水は、前記ドレイン穴から排出される
    請求項2又は3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記第1開口部に連通するように前記ケースに形成された第2開口部をシールする第3シール部材を更に備え、
    前記第3シール部材は、前記第1シール部材よりも高いシール性能を有している
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  6. 前記ケース内に形成された内部空間を、前記ブリーザによって保圧される第1空間と、前記第1空間と前記第1開口部との間に位置する第2空間と、に仕切る仕切シール部材と、を更に備え、
    前記ケースは、前記第1開口部が形成された端壁を含み、且つ、前記第1空間から前記端壁まで延びる連通空間を形成している
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  7. 電気式に制御される電気制御部品を更に備え、
    前記電気制御部品は、前記第2空間内に配置される
    請求項6に記載の動力伝達装置。
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