JP6597003B2 - スイッチング電源 - Google Patents

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Description

本発明は、共振型のスイッチング電源に関する。
図4は、従来の共振型のスイッチング電源の回路構成を示す図である。スイッチング電源101は、トランス102、スイッチング回路103、ドライバ回路104、整流回路105、平滑回路106、共振コンデンサC110を備える。トランス102は、一次巻線111と、二次巻線112と、を有する。一次巻線111には、スイッチング回路103が接続されている。スイッチング回路103は、MOSトランジスタM101、M102を有する。MOSトランジスタM101、M102は、ドライバ回路104によって制御され、ドライバ回路104によって制御されるスイッチング周波数でスイッチングを行う。なお、図4では、ドライバ回路104を電圧源V101、V102として示している。二次巻線112には、整流回路105が接続されている。整流回路105は、トランス102の二次巻線112からの出力を整流するためのものである。整流回路105は、ダイオードブリッジ回路として構成された4つのダイオードD101〜D104等を有する。平滑回路106は、整流回路105からの整流電圧を平滑する。平滑回路106は、コンデンサC103、C104等を有する。平滑回路106の出力は、電源電圧として、負荷I101に供給される。ここで、図4のL103は、二次巻線112のリーケージインダクタンス(漏れインダクタンス)を示している。
このようなスイッチング電源101において、MOSトランジスタM101、M102は、例えば、商用交流電源が整流されることにより得られた直流電圧としての入力電圧を任意の周波数(例えば、50〜200kHz)を有する交流電圧に変換する。ドライバ回路104は、MOSトランジスタM101、M102のスイッチング周波数を制御する。トランス102は、MOSトランジスタM101、M102により一次巻線111に入力された電圧を所定の電位に変圧して、二次巻線112から出力する。整流回路105は、トランス102の二次巻線112からの出力を整流する。平滑回路106は、整流回路105からの整流電圧を平滑し、負荷I101に供給する。
共振型のスイッチング電源101においては、スイッチング時に、MOSトランジスタM101、M102に流れる電流(スイッチング電流)がゼロ、すなわち、ゼロ電流スイッチング(ZCS)できるように、共振周波数とスイッチング周波数とを合わせている。共振周波数は、二次側のリーケージインダクタンスL103と共振コンデンサC110の静電容量によって決まる。
特開平09−121546号公報 実開2001−000028号公報 特開平05−103477号公報 特開平07−103477号公報 特開2014−075928号公報
従来のスイッチング電源では、電源投入時に、共振コンデンサC110が充電されていないために、突入電流が発生するという問題がある。これを解決するために、特許文献1、2に記載の発明は、突入電流制限抵抗を電源投入時にのみ使用する回路が設けられている。しかしながら、特許文献1、2に記載の回路をそのまま、共振型のスイッチング型電源に用いると、共振型のスイッチング電源は、突入電流のピークが高いため、抵抗に過大な負荷がかかり、抵抗を破壊する場合がある。
抵抗を用いずに突入電流を防止するために、特許文献3に記載の発明は、予め、別電源で共振コンデンサを充電しておくようになっている。しかしながら、別電源を用いているために、回路規模が大きくなってしまう。また、特許文献4に記載の発明は、スイッチング素子のオン時間が制限されることにより、突入電流も抑制されるようになっている。しかしながら、スイッチング素子のオン時間を制限するために、起動時に制御電流を発生する回路を設けているため、回路規模が大きくなってしまう。
なお、特許文献5に記載の発明は、スイッチング電源の通常動作中に、パルスを間引くことで電圧の調整を行っている。パルスを間引くために、共振コンデンサを切り離すスイッチが設けられている。
本発明の目的は、抵抗を用いず、また、回路規模を大きくすることなく、突入電流を抑制することである。
第1の発明のスイッチング電源は、一次巻線と、二次巻線と、を有するトランスと、共振コンデンサと、前記一次巻線に接続されたスイッチング回路と、前記二次巻線の一端と前記共振コンデンサの一端とに接続された第1スイッチ素子と、前記二次巻線の他端と前記共振コンデンサの他端とに接続された第2スイッチ素子と、を備え、前記第1スイッチ素子、及び、前記第2スイッチ素子は、それぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となることを特徴とする。
本発明では、二次巻線の一端と共振コンデンサの一端とに接続された第1スイッチ素子、及び、二次巻線の他端と共振コンデンサの他端とに接続された第2スイッチ素子は、それぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となる。第1スイッチ素子、及び、第2スイッチ素子がオンの状態となったとき、共振コンデンサは、二次巻線に接続される。従って、電源投入時からの電圧が低い間、共振コンデンサは、二次巻線に接続されていないため、突入電流を抑制することができる。
本発明によれば、2つのスイッチ素子を用いて、突入電流を抑制しているため、抵抗を用いず、また、回路規模を大きくすることなく、突入電流を抑制することができる。
第2の発明のスイッチング電源は、第1の発明のスイッチング電源において、前記第1スイッチ素子の入力端子と、第1抵抗を介して、前記二次巻線の一端と、前記第1スイッチ素子の一方の接続端子と、に一端が接続され、前記第2スイッチ素子の入力端子と、第2抵抗を介して、前記二次巻線の他端と、前記第2スイッチ素子の一方の接続端子と、に他端が接続され、前記第1スイッチ素子、及び、前記第2スイッチ素子のそれぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となる第3スイッチ素子と、をさらに備え、前記第1スイッチ素子は、一方の接続端子が、前記二次巻線の一端に、他方の接続端子が、前記共振コンデンサの一端に接続され、前記第2スイッチ素子は、一方の接続端子が、前記二次巻線の他端に、他方の接続端子が、前記共振コンデンサの他端に接続されていることを特徴とする。
本発明では、第3スイッチ素子は、第1スイッチ素子、及び、第2スイッチ素子のそれぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となる。第3スイッチ素子は、一端が、第1スイッチ素子の入力端子と、第1抵抗を介して、二次巻線の一端と、第1スイッチ素子の一方の接続端子と、に接続されている。従って、第1スイッチ素子は、入力端子の電圧が、一方の接続端子の電圧に対して、ローレベルの電位となる。例えば、第1スイッチ素子が、p型のMOSトランジスタである場合、第1スイッチ素子がオンの状態となり、二次巻線の一端と、共振コンデンサの一端と、が接続される。
また、第3スイッチ素子は、他端が、第2スイッチ素子の入力端子と、第2抵抗を介して、二次巻線の他端と、第2スイッチ素子の一方の接続端子と、に接続されている。従って、第2スイッチ素子は、入力端子の電圧が、一方の接続端子の電圧に対して、ハイレベルの電位となる。例えば、第1スイッチ素子が、n型のMOSトランジスタである場合、第2スイッチ素子がオンの状態となり、二次巻線の他端と、共振コンデンサの他端と、が接続される。
第3の発明のスイッチング電源は、第2の発明のスイッチング電源において、前記第3スイッチ素子は、一端がカソードであり、他端がアノードであり、前記第1スイッチ素子、及び、前記第2スイッチ素子のそれぞれにかかる電圧の和が、ツェナー電圧以上でオンの状態となるツェナーダイオードであることを特徴とする。
第4の発明のスイッチング電源は、第2又は第3の発明のスイッチング電源において、前記第1スイッチ素子は、入力端子がゲートであり、一方の接続端子がソースであり、他方の接続端子がドレインであるp型のMOSトランジスタであり、前記第2スイッチ素子は、入力端子がゲートであり、一方の接続端子がソースであり、他方の接続端子がドレインであるn型のMOSトランジスタであることを特徴とする。
本発明では、第1スイッチ素子は、入力端子がゲートであり、一方の接続端子がソースであり、他方の接続端子がドレインであるp型のMOSトランジスタである。従って、第3スイッチ素子がオンの状態となったとき、第1スイッチ素子は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ローレベルの電位となる。このため、第1スイッチ素子は、オンの状態となり、二次巻線の一端と共振コンデンサの一端とが接続される。
また、第2スイッチ素子は、入力端子がゲートであり、一方の接続端子がソースであり、他方の接続端子がドレインであるn型のMOSトランジスタである。従って、第3スイッチ素子がオンの状態となったとき、第2スイッチ素子は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位となる。このため、第2スイッチ素子は、オンの状態となり、二次巻線の他端と共振コンデンサの他端とが接続される。
本発明によれば、抵抗を用いず、また、回路規模を大きくすることなく、突入電流を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るスイッチング電源の回路構成を示す図である。 従来のスイッチング電源における、スイッチング回路により発生される電圧と、トランスの一次巻線に流れる電流と、を例示したグラフである。 本実施形態に係るスイッチング電源における、スイッチング回路により発生される電圧と、トランスの一次巻線に流れる電流と、を例示したグラフである。 従来のスイッチング電源の回路構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るスイッチング電源の回路構成を示す図である。スイッチング電源1は、トランス2、スイッチング回路3、ドライバ回路4、整流回路5、平滑回路6、共振コンデンサC10を備える。
トランス2は、一次巻線21と、二次巻線22と、を有する。一次巻線21には、スイッチング回路3が接続されている。スイッチング回路3は、MOSトランジスタM1、M2を有する。MOSトランジスタM1、M2は、ドライバ回路4によって制御され、ドライバ回路4によって制御されるスイッチング周波数でスイッチングを行う。なお、図1では、一次側の平滑回路の一部を構成するコンデンサC1、C2が示されている。
MOSトランジスM1は、n型、すなわち、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位でオンの状態となるMOSトランジスタである。MOSトランジスタM1は、ゲートが、ドライバ回路4に接続されている。また、MOSトランジスタM1は、ドレインが、コンデンサC1の一端に接続され、例えば、140Vの電源電圧が供給される。また、MOSトランジスタM1は、ソースが、トランス2の一次巻線21と、MOSトランジスタM2のドレインと、に接続されている。MOSトランジスタM1とドライバ回路4との間には、抵抗R1、R2が接続されている。
MOSトランジスタM2は、n型、すなわち、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位でオンの状態となるMOSトランジスタである。MOSトランジスタM2は、ゲートが、ドライバ回路4に接続されている。また、MOSトランジスタM2は、ソースが、コンデンサC2の他端に接続され、例えば、接地電位の電圧が供給される。また、MOSトランジスタM2は、ドレインが、MOSトランジスタM1のソースと、トランス2の一次巻線21と、に接続されている。MOSトランジスタM2とドライバ回路4との間には、抵抗R3、R4が接続されている。
図1では、ドライバ回路4を電圧源V1、V2として示している。ドライバ回路4は、デッドタイムを除いて、スイッチング回路3のMOSトランジスタM1、M2を交互にオンオフし、スイッチング回路3は、トランス2の一次巻線21に、交流電圧を供給する。ドライバ回路3は、MOSトランジスタM1、M2をオンする場合、MOSトランジスタM1、M2のゲートに電位がハイレベルの電圧を供給する。スイッチング回路3は、MOSトランジスタM1がオン、MOSトランジスタM2がオフの場合、電源電圧(例えば、140Vの電圧)と中点電位(例えば、70Vの電圧)との差の電圧を、一次巻線21に供給する。また、スイッチング回路3は、MOSトランジスタM1がオフ、MOSトランジスタM2がオンの場合、接地電位(例えば、0V)と中点電位(例えば、70V)との差の電圧を、一次巻線21に供給する。
二次巻線22には、整流回路5が接続されている。整流回路5は、トランス2の二次巻線22からの出力を整流するためのものである。整流回路5は、ダイオードブリッジ回路として構成された4つのダイオードD1〜D4等を備える。平滑回路6は、整流回路5からの整流電圧を平滑する。平滑回路6は、コンデンサC3、C4等を有する。平滑回路6の出力は、電源電圧として、負荷I1に供給される。ここで、図1のL3は、二次巻線22のリーケージインダクタンス(漏れインダクタンス)を示している。
このようなスイッチング電源1において、MOSトランジスタM1、M2は、例えば、商用交流電源が整流されることにより得られた直流電圧としての入力電圧を任意の周波数(例えば、50〜200kHz)を有する交流電圧に変換する。ドライバ回路4は、MOSトランジスタM1、M2のスイッチング周波数を制御する。トランス2は、MOSトランジスタM1、M2により一次巻線21に入力された電圧を所定の電位に変圧して、二次巻線22から出力する。整流回路5は、トランス2の二次巻線22からの出力を整流する。平滑回路6は、整流回路5からの整流電圧を平滑し、負荷I1に供給する。
共振型のスイッチング電源1においては、スイッチング時に、MOSトランジスタM1、M2に流れる電流(スイッチング電流)がゼロ、すなわち、ゼロ電流スイッチング(ZCS)できるように、共振周波数とスイッチング周波数とを合わせている。共振周波数は、二次側のリーケージインダクタンスL3と共振コンデンサC10の静電容量によって決まる。
本実施形態に係るスイッチング電源1は、さらに、MOSトランジスタM3、MOSトランジスタM4、ツェナーダイオードD6、抵抗R11、R14を備える。MOSトランジスタM3(第1スイッチ素子)は、p型、すなわち、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ローレベルの電位でオンの状態となるMOSトランジスタである。MOSトランジスタM3は、ゲート(入力端子)が、抵抗R11とツェナーダイオードD6との間に接続されている。また、MOSトランジスタM3は、ソース(一方の接続端子)が、整流回路5の一方(+側)の出力(二次巻線22の一端)に接続されている。また、MOSトランジスタM3は、ドレイン(他方の接続端子)が、共振コンデンサC10の一端に接続されている。
MOSトランジスタM4(第2スイッチ素子)は、n型、すなわち、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位でオンの状態となるMOSトランジスタである。MOSトランジスタM4は、ゲート(入力端子)が、抵抗R14とツェナーダイオードD6との間に接続されている。また、MOSトランジスタM4は、ソース(一方の接続端子)が、整流回路5の他方(−側)の出力(二次巻線22の他端)に接続されている。また、MOSトランジスタM4は、ドレイン(他方の接続端子)が、共振コンデンサC10の他端に接続されている。
ツェナーダイオードD6(第3スイッチ素子)は、MOSトランジスタM3、及び、MOSトランジスタM4それぞれにかかる電圧の和が所定の電位、すなわち、ツェナー電圧以上でオンの状態となる。ツェナーダイオードD6は、カソード(一端)が、MOSトランジスタM3のゲートと、抵抗R11を介して、整流回路5の一方の出力(二次巻線22の一端)と、MOSトランジスタM3のソースと、に接続されている。また、ツェナーダイオードD6は、アノード(他端)が、MOSトランジスタM4のゲートと、抵抗R14を介して、整流回路5の他方の出力(二次巻線22の他端)と、MOSトランジスタM4のソースと、に接続されている。
抵抗R11(第1抵抗)は、一端が、整流回路5の一方の出力(二次巻線22の一端)と、MOSトランジスタM3のソースと、に接続されている。抵抗R11は、他端が、MOSトランジスタM3のゲートに接続されている。抵抗R14(第2抵抗)は、一端が、整流回路5の他方の出力(二次巻線22の他端)と、MOSトランジスタM4のソースと、に接続されている。抵抗R14は、他端が、MOSトランジスタM4のゲートに接続されている。
MOSトランジスタM3、M4それぞれにかかる電圧の和が、ツェナー電圧未満である場合、ツェナーダイオードD6は、オフの状態である。このとき、MOSトランジスタM3は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ローレベルの電位ではない。従って、MOSトランジスタM3は、オフの状態である。このため、共振コンデンサC10は、一端が、整流回路5の一方の出力に接続されていない。また、MOSトランジスタM4は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位ではない。従って、MOSトランジスタM4は、オフの状態である。このため、共振コンデンサC10は、他端が、整流回路5の他方の出力に接続されていない。このように、MOSトランジスタM3、M4それぞれにかかる電圧の和が、所定の電位(ツェナー電圧)未満である場合、共振コンデンサC10は、整流回路5に接続されていない。
電源投入後、MOSトランジスタM3、M4それぞれにかかる電圧の和が、ツェナー電圧以上になると、ツェナーダイオードD6は、オンの状態となる。このとき、MOSトランジスタM3は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ローレベルの電位となる。従って、MOSトランジスタM3は、オンの状態となる。このため、共振コンデンサC10は、一端が、整流回路5の一方の出力に接続される。また、MOSトランジスタM4は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位となる。従って、MOSトランジスタM4は、オンの状態となる。このため、共振コンデンサC10は、他端が、整流回路5の他方の出力に接続される。このように、MOSトランジスタM3、M4は、それぞれにかかる電圧の和が、所定の電位(ツェナー電圧)以上になると、オンの状態となる。そして、共振コンデンサC10が整流回路5に接続される。
共振コンデンサC10が整流回路5(二次巻線22)に接続されていないときは、スイッチング電源1は、共振動作を停止している。スイッチング電源1は、電源投入後、電圧が所定の電位以上となり、共振コンデンサC10が整流回路5(二次巻線22)に接続されると、共振動作を開始する。
図2は、従来のスイッチング電源における、スイッチング回路により発生される電圧と、トランスの一次巻線に流れる電流と、を例示したグラフである。実線は、スイッチング回路により発生される電圧を示している。破線は、トランスの一次巻線に流れる電流を示している。横軸は、時間[μs]、縦軸は、電圧[V]、及び、電流[A]を示している。図示するように、電流のピーク値は、約55Aとなっている。
図3は、本実施形態に係るスイッチング電源1における、スイッチング回路3により発生される電圧と、トランス2の一次巻線21に流れる電流と、を例示したグラフである。実線は、スイッチング回路3により発生される電圧を示している。破線は、トランスの一次巻線21に流れる電流を示している。横軸は、時間[μs]、縦軸は、電圧[V]、及び、電流[A]を示している。図示するように、電流のピーク値は、約40Aとなっている。このように、スイッチング電源1では、従来のスイッチング電源と比較して、突入電流が抑制されている。なお、スイッチング電源1では、電源投入後、初期電圧が安定する、50μs以降に共振を停止させることができている。
以上説明したように、本実施形態では、整流回路5の一方の出力(二次巻線22の一端)と共振コンデンサC10の一端とに接続されたMOSトランジスタM3、及び、整流回路5の他方の出力(二次巻線21の他端)と共振コンデンサC10の他端とに接続されたMOSトランジスタM4は、それぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となる。MOSトランジスタM3、及び、MOSトランジスタM4がオンの状態となったとき、共振コンデンサC10は、整流回路5(二次巻線22)に接続される。従って、電源投入時からの電圧が低い間、共振コンデンサC10は、整流回路5(二次巻線22)に接続されていないため、突入電流を抑制することができる。
本実施形態によれば、2つのMOSトランジスタM3、M4を用いて、突入電流を抑制しているため、抵抗を用いず、また、回路規模を大きくすることなく、突入電流を抑制することができる。
また、本実施形態では、ツェナーダイオードD6は、MOSトランジスタM3、及び、MOSトランジスタM4のそれぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となる。ツェナーダイオードD6は、カソードが、MOSトランジスタM3のゲートと、抵抗R11を介して、整流回路5の一方の出力(二次巻線22の一端)と、MOSトランジスタM4のソースと、に接続されている。従って、MOSトランジスタは、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ローレベルの電位となる。これにより、MOSトランジスタM3がオンの状態となり、整流回路5の一方の出力(二次巻線22の一端)と、共振コンデンサC10の一端と、が接続される。
また、ツェナーダイオードD6は、アノードが、MOSトランジスタM4のゲートと、抵抗R14を介して、整流回路5の他方の出力(二次巻線22の他端)と、MOSトランジスタM4のソースと、に接続されている。従って、MOSトランジスタM4は、ゲートの電圧が、ソースの電圧に対して、ハイレベルの電位となる。これにより、MOSトランジスタM4がオンの状態となり、整流回路5の他方の出力(二次巻線22の他端)と、共振コンデンサC10の他端と、が接続される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、スイッチ素子として、MOSトランジスタM3、M4を用いた。これに限らず、スイッチ素子として、バイポーラトランジスタ等を用いてもよい。
本発明は、共振型のスイッチング電源に好適に採用され得る。
1 スイッチング電源
2 トランス
3 スイッチング回路
4 ドライバ回路
5 整流回路
6 平滑回路
C10 共振コンデンサ
D6 ツェナーダイオード(第3スイッチ素子)
M3 MOSトランジスタ(第1スイッチ素子)
M4 MOSトランジスタ(第2スイッチ素子)

Claims (4)

  1. 一次巻線と、二次巻線と、を有するトランスと、
    共振コンデンサと、
    前記一次巻線に接続されたスイッチング回路と、
    前記二次巻線の一端と前記共振コンデンサの一端とに接続された第1スイッチ素子と、
    前記二次巻線の他端と前記共振コンデンサの他端とに接続された第2スイッチ素子と、
    を備え、
    前記第1スイッチ素子、及び、前記第2スイッチ素子は、それぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となることを特徴とするスイッチング電源。
  2. 前記第1スイッチ素子の入力端子と、第1抵抗を介して、前記二次巻線の一端と、前記第1スイッチ素子の一方の接続端子と、に一端が接続され、
    前記第2スイッチ素子の入力端子と、第2抵抗を介して、前記二次巻線の他端と、前記第2スイッチ素子の一方の接続端子と、に他端が接続され、
    前記第1スイッチ素子、及び、前記第2スイッチ素子のそれぞれにかかる電圧の和が所定の電位以上でオンの状態となる第3スイッチ素子と、
    をさらに備え、
    前記第1スイッチ素子は、一方の接続端子が、前記二次巻線の一端に、他方の接続端子が、前記共振コンデンサの一端に接続され、
    前記第2スイッチ素子は、一方の接続端子が、前記二次巻線の他端に、他方の接続端子が、前記共振コンデンサの他端に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源。
  3. 前記第3スイッチ素子は、一端がカソードであり、他端がアノードであり、前記第1スイッチ素子、及び、前記第2スイッチ素子のそれぞれにかかる電圧の和が、ツェナー電圧以上でオンの状態となるツェナーダイオードであることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源。
  4. 前記第1スイッチ素子は、入力端子がゲートであり、一方の接続端子がソースであり、他方の接続端子がドレインであるp型のMOSトランジスタであり、
    前記第2スイッチ素子は、入力端子がゲートであり、一方の接続端子がソースであり、他方の接続端子がドレインであるn型のMOSトランジスタであることを特徴とする請求項2又は3に記載のスイッチング電源。
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