JP6595286B2 - ピアス状イヤリングの装着具 - Google Patents

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Description

この発明は、ピアスのようなイヤリングを装着する道具に関する。
耳に取り付ける飾りとしてピアスとイヤリングとがある。ピアスは耳たぶに孔を開けなければならず、穴開けを恐れる人には嫌われている。他方、一般的なイヤリングは板バネとネジ部分等からなっており、耳たぶの厚さに応じてネジ部を回してバネ圧調整を行うところ、板バネの弾性力で耳たぶを押さえ続けるので、時間経過とともに痛みを生じる。痛みの発生を避けようとネジを緩めると、イヤリングは簡単に耳から脱落してしまう。また、留め具が大きくピアスに比べてファッション性に劣る。
そこで、留め具が小さくて脱落しにくくピアスのように見えるスマートなイヤリングが好まれている。例えば、両端に装飾体を取り付けてU字状に形成した弾性線材の凹部に、弾性線材を巻回して小ループを形成したイヤリング(特許文献1)、錆び防止のために純チタンを用いてU字状に形成したイヤリング(特許文献2)、一対の半円形のリング片の一端同士をワッシャを介してヒンジ結合し、結合部をかしめることによりリング片の他端同士間で挟む力を生じさせるイヤリング(特許文献3)などが提案されている。また、内部にコイルバネを組み込んで円形に曲げられたパイプと、コイルバネの先に取り付けられてパイプの一端より突き出たピンとを備え、コイルバネの復元力によりピンの先端とパイプの他端とで耳たぶを挟むようにしたイヤリング(非特許文献1)が販売されている。
そして、本件出願人も以上の従来のイヤリングに優るピアス状イヤリングを提案するとともに、同イヤリングを装着する道具を提案した(特許文献4)。
実開平6−81317号公報 実用新案登録第3126598号公報 特開2011−78460号公報 WO2015/016012号公報
[online]、nanapi、[平成25年7月8日検索]、インターネット <URL:http://nanapi.jp/100438/>
この発明の課題は、ピアスのように見えて、それ自体の弾性復元力によって耳たぶに固定可能で且つ痛みを生じさせないイヤリングを破損させること無く容易に装着するために、特許文献4で開示したものを更に改良した道具を提供することにある。
この発明の装着具が対象とするイヤリングは通常、
弾性線材からなり、両端間に所定の隔たりを保つように曲げられた連結部と、
前記素材と同一又は異なる素材からなり、前記連結部よりも幅広で、主面が対向し合うように連結部の両端に各々設けられた一対の耳当て部と
を備える。
弾性線材は、高強度ピアノ線や超弾性線材であってよい。
超弾性とは、0.5%を超える大きな歪みで変形しても変形力を除くと元の形状に戻る性質をいい、金属線材の場合、一般的にはヤング率40〜90GPa、弾性変形能2.0〜7%の性質を有するものである。所定の隔たりは、イヤリングを身につける人の耳たぶの厚さによって異なり、一般的には耳たぶの最大厚さの30〜50%である。
前記イヤリングによれば、着用中は連結部の弾性力によって耳当て部が耳たぶを挟み持ち且つ連結部が線材からなるので、ピアスのように見える。また、連結部の両端間が隔たりを保っているので、両耳当て部間も隔たりが保たれ、耳たぶに過剰の圧力がかからない。しかも、耳当て部は、前記連結部よりも幅広であるので、連結部から耳たぶにかかる圧力が分散される。このため、長時間着用していても痛みを覚えることがない。耳当て部の素材は、連結部のそれと異なっていても良いし、同一であっても良い。異なるときは、接着剤を介しての接着または溶接により連結部に固定されてよい。同一であるときは、連結部と一体的に設けられる。
尚、前記イヤリングにおいて飾りは、前記一対の耳当て部の一つまたは二つに取り付けられてもよいし、連結部に取り付けられても良い。
連結部が超弾性を有する素材からなるときは、挟む力が低下しにくい。超弾性を有する前記素材がTi−Ni形状記憶合金からなるときは、マルテンサイト変態開始温度(Ms点)より低い温度で連結部の両端間隔を自由に調整することができてよい。
また、超弾性を有する前記素材が体心立方構造を有してゴムメタル(登録商標)と称されるβ型チタン合金からなるときは、寒冷地で着用していても耳たぶを挟む力が低下しない点でよい。
前記連結部は好ましくはU字形をなす。最もピアスらしく見えるし、加工しやすいからである。
前記一対の耳当て部は、好ましくは互いに対向する内面にシリコンゴム、ウレタンゴム等のゴム、スポンジ、繊維塊などからなる中実の緩衝部を有する。イヤリングを装着する際に耳たぶに対して柔らかに当たるし、また、装着中にイヤリングに不測の衝撃が加わってもある程度吸収して怪我を防止するからである。更にまた、耳たぶとの間の摩擦力が増して脱落を防止するからである。緩衝部を有するときは、前記所定の隔たりは、緩衝部同士の間隔を指す。
前記イヤリングを装着するこの発明の装着具は、
中間部又は後端縁に支点軸を有し、前端縁が支点軸を中心として開閉可能なように支点軸にて互いに結合された一対のレバーを備え、これらのレバーが前端縁またはその近傍に耳たぶを導入可能な導入部を有し、前端縁もしくはそれと支点軸との間であって導入部と異なる位置に一対の突起を有し、突起が前記連結部に挿入可能であって、前端縁が開いた状態にあるとき突起の外面間隔が導入部の内面間隔よりも小さいことを特徴とする。
レバーの前端縁は、レバー自体の弾性復元力によって開くようにしてもよいし、外力で開くようにしてもよい。導入部及び突起は、いずれもレバーの要素であるから、前端縁の開閉に伴って開閉する。支点軸は、レバーの一部であってもよいし、レバーと別の実体であってもよい。レバーは、金属製、木製、プラスチック製のいずれであってもよいが、少なくとも突起とその周辺部分は必要な強度を確保するために金属製が好ましい。
この装着具を使用するときは、前端縁を閉じ状態又は半開き状態にして前記イヤリングの連結部に前記突起を挿入し、前端縁を全開にする。すると、前端縁とともに前記突起及び導入部が全開となり、突起外面が連結部の弾性復元力に抗して連結部両端付近に圧接され、イヤリングが突起を介して保持される。そして、導入部を経由して耳当て部の間に耳たぶを挿入する。導入部の内面間隔が突起の外面間隔よりも大きいことから、耳たぶを挿入しやすい。その状態で、前記圧接力を緩めて装着具を引き抜くことにより、連結部の弾性復元力でイヤリングが耳たぶに固定される。装着具を介して片手でイヤリングを保持することができるので、空いた手で耳たぶを固定し、耳当て部との位置関係を触覚で確認しつつ必要に応じて耳たぶを引っ張って薄くするなどして、容易にイヤリングを装着することができる。レバーにおける突起の位置よりも後方の部分は、前方の部分よりも肉厚であったり、幅広であったりしてよい。この構成により装着具が持ちやすくなるからである。
前記前端縁が前記導入部を兼ねており、前記突起が前端縁と支点軸との間の互いに対向する位置で支点軸と平行に延びていると好ましい。イヤリングを保持する突起がレバーの前端縁と支点軸との間に位置しているので、前端縁(導入部)が全開の状態でも対向する突起同士の間隔は更に小さい。このため、大きく開いた前端縁(導入部)を経由して耳たぶを容易に耳当て部の間に案内することができる割に、連結部の弾性範囲を超えて耳当て部の間隔が過剰に広がるのを防ぐこともできる。従って、連結部の塑性変形を心配することなく安心して梃の作用で耳当て部の間隔を容易に拡げることができる。
前記突起は好ましくは、ストレート部とそのストレート部の前記導入部から遠い側に連なるテーパー部とを有し、ストレート部の外側の面は前記レバーの外側の主面と面一に設けられ、テーパー部の外側の面はストレート部から遠ざかるにつれて内側に向かっている。この構成によれば、ストレート部とテーパー部とで広い幅が確保されるので、高齢者などの視力の弱い使用者でも突起を容易に認識することができるし、突起に必要な強度を十分確保することもできる。また、装着具でイヤリングを保持している状態では突起が全開しているものの、テーパー部が連結部に倣うか又は連結部との間に逃げを形成するので、突起の幅が広い割に耳当て部の間隔が過剰に広がることもない。
前記突起が、突出方向と直交する断面において、前記テーパー部の外側の面が傾斜している以外は対向し合う面が平行な五角形をなすときは、尖鋭な部分が無くて安全且つ強度も高いので、特に好ましい。
この装着具の一つの好ましい全体構成Aは、前記一対のレバーが各々前部と後部とを有し、後端縁が閉じる又は開くときに前端縁が開く又は閉じるように前部と後部との間で前記支点軸を介して結合されているものである。この構成Aによれば、閉じられた後部を持ちながらイヤリングを装着することができる。また、レバーの旋回角度は、第一のレバーの後端縁と第二のレバーの後端縁とが互いに当たることにより、制限されている。従って、突起外面の最大間隔は常に一定である。この構成において、前記一対のレバーの後端縁が開く方向に付勢するバネを有すれば、外力を付与しなくても、このバネの力により前端縁が閉じられていることから、イヤリングに突起を挿入しやすく、且つ耳たぶから装着具を引き抜きやすくてよい。
しかも支点軸がストッパーとなってイヤリングの差し込みすぎを防ぐことができる。この構成においては、前端縁と突起の前面との距離、及び突起の前面と支点軸との距離は、通常いずれも8〜12mmである。前者が8mm未満だと前端縁の案内機能を果たしにくいし、12mmを超えると前端縁が耳の軟骨に当たる可能性がある。後者が8mm未満だと耳たぶが耳当て部間に十分に入らなくなるし、12mmを超えると入りすぎる可能性がある。
この装着具のもう一つの好ましい全体構成Bは、前記一対のレバーがV字状をなし、V字の上端を前記前端縁、下端を前記支点軸とし、前端縁がV字の弾性変形によって開閉するもので、公知のピンセットに近似した形状をなす。この構成Bの装着具を使用するときは、V字部分を狭める方向の外力を付与して前端縁を閉じ又は半ば閉じた状態で、突起をイヤリングの連結部に挿入した後、前記外力を解除する。これにより、突起外面が連結部の弾性復元力に抗して連結部両端付近に圧接され、イヤリングが突起を介して保持される。装着具を自由にしても装着具によるイヤリングの保持状態は維持される。この構成Bにおいては、V字の開き程度を制限するストッパーを備える。これにより連結部の開きすぎが確実に防がれる。前記ストッパーとしては、前記一対のレバーの対向し合う内面に跨がって取り付けられた鎖又は紐であってよい。
この装着具の更にもう一つの好ましい全体構成Cは、前記一対のレバーがV字状部と、V字の上端から各々延びて互いに交差し続いてV字の下端から遠ざかる方向に延びるL字対部とを有し、L字対部の先端を前記前端縁、V字の下端を前記支点軸とし、前端縁がV字の弾性変形によって開閉するもので、公知の逆作動ピンセットに近似した形状をなす。この構成Cの装着具を使用するときは、突起をイヤリングの連結部に挿入した状態で、V字部分を狭める方向の外力を付与して前端縁を開く。これにより、突起が連結部に圧接され、イヤリングが突起を介して保持される。V字が閉じた状態で前端縁が全開となり、それ以上に前端縁が開くことはないので、連結部の開きすぎが防がれる。
前記前端縁が開いているときの突起外面の最大間隔は、通常10mm以下、好ましくは8mm以下である。連結部を構成する弾性線材の全長、弾性率及び外径、並びに突起外面が圧接する箇所にもよるが、前部外面の最大間隔を8mm以下に設定することにより、耳当て部の間隔が常に連結部の弾性範囲内で拡がることとなり、連結部の塑性変形を確実に防ぐことができる。
以上のように、この発明のイヤリング装着具によれば、連結部が開きすぎてピアス状イヤリングを塑性変形させることがないし、イヤリングを容易に耳たぶにつけることもできる。
(a)はピアス状イヤリングを示す正面図、(b)は(a)のBB矢視断面図である。 実施形態1のイヤリング装着具を示す斜視図である。 前記装着具を示す正面図である。 前記装着具を示す底面図。 (a)は前記装着具に用いられる第一のレバーの正面図、(b)は同じく底面図、(c)は同じく背面図である。 (a)は前記装着具に用いられる第二のレバーの正面図、(b)は同じく底面図、(c)は同じく背面図である。 前記装着具を用いてイヤリングの耳当て部の間隔を拡げている状態を示す斜視図である。 (a)は前記装着具を用いてイヤリングを装着しようとする状態を顔の横から眺めたところを示す全体図、(b)は同じく角度を変えて眺めたところを示す図である。 (a)は図8(a)のA部拡大図、(b)は図8(b)のB部拡大図である。 (a)はイヤリングに耳たぶを挿入した直後の状態を示す図、(b)は同状態を異なる角度から示す図である。 (a)はイヤリングに耳たぶを挿入し、装着具に加える外力を解除した状態を示す図、(b)は同状態を異なる角度から示す図である。 (a)は耳たぶに装着されたイヤリングから装着具を抜いた状態を示す図、(b)は同状態を異なる角度から示す図である。 前記装着具を用いて耳当て部の間隔が拡げられた状態のイヤリングを示す正面図である。 突起の形状の異なる装着具を用いて耳当て部の間隔が拡げられた状態のイヤリングを示す正面図である。 突起の形状の異なるもう一つの装着具を用いて耳当て部の間隔が拡げられた状態のイヤリングを示す正面図である。 突起の形状の異なる更にもう一つの装着具を用いて耳当て部の間隔が拡げられた状態のイヤリングを示す正面図である。 実施形態2のイヤリング装着具を示す斜視図である。 実施形態3のイヤリング装着具を示す斜視図である。 (a)は前記装着具の正面図、(b)は同じく左側面図、(c)は同じく平面図である。 実施形態4のイヤリング装着具を示す斜視図である。 (a)は前記装着具の正面図、(b)は同じく左側面図、(c)は同じく平面図である。
−実施形態1−
この実施形態のイヤリング1は、図1に示すように正面視でU字形の連結部2と、連結部の両端に各々固定された円盤状の耳当て部3、3と、飾り4、4とを備える。
連結部2は、直径0.5mmの高強度ピアノ線を両端間隔が耳たぶの厚さ程度、例えば5mm〜6mmのU字形に曲げ加工したものである。U字の両端と底との距離は、U字の底が耳たぶを押し上げることなくU字の両端が耳たぶの薄肉部分に当たる程度、例えば10mm前後であってよい。
耳当て部3、3は、いずれも厚さ0.5mmの真鍮、鉄、ステンレス等の金属製でほぼ円盤状の基板3a、3aと、パッド3b、3bとからなる。基板3a、3aは、その中心から半径方向に前記線材の直径にほぼ相当する幅の切り込み(図示省略)を有する。そして、連結部2の一端が基板3aの切り込みに嵌められ、他端がもう一つの基板3aの切り込みに嵌められた状態で連結部と基板3a、3aとが溶接されている。
パッド3b、3bは、ウレタンゴムからなる円盤状をなし、基板3a、3aの内側の面にそれぞれ接着されている。基板3a及びパッド3bの直径は通常3〜7mm、好ましくは4mm程度で、基板3aの直径とパッド3bのそれとは同じであっても良いし、異なっていても良い。飾り4は、基板3aの外側の面に取り付けられている。パッド3b、3bの間隔は、イヤリング1を着用する者の耳たぶの厚さによるが、通常1.5〜2.5mmである。
イヤリング1を着用するときは、イヤリング1の耳当て部3、3の間隔を後述の装着具5で拡げて耳当て部3、3の間に耳たぶを挿入し、耳当て部3、3を介して連結部2の弾性復元力で耳たぶを挟むことにより、イヤリング1を耳に固定する。種々の体型の着用者に対応できるように、連結部2のサイズやパッド3bの厚さの異なるイヤリング1を準備しておいてもよい。
連結部2が高強度ピアノ線に代えて形状記憶合金の線材からなるときは、イヤリング1を冷蔵庫に入れて冷やしておき、冷蔵庫から取り出して冷えている間に耳当て部3、3の間隔を適当に調節する。この作業は、当該間隔が着用者の満足できる程度に達すれば、着用者が変わらない限り、以後不要となる。次いで、常温になったイヤリング1を装着具5で耳に固定する。
パッド3b、3bが耳たぶに対して柔らかに当たるので、耳たぶを挿入する際にイヤリング1が耳たぶを傷つけることはない。また、装着中にイヤリング1に不測の衝撃が加わってもパッド3b、3bと耳たぶとの間の摩擦力によりイヤリング1の位置ずれが阻止されるほか、パッド3b、3bが衝撃の一部を吸収するので、滅多に怪我をすることない。イヤリング1は、ねじを有しないので、着用中はピアスのように見える。
装着具5は、図2に示すようにステンレス板もしくは防錆処理された金属板からなる第一、第二の一対のレバー6、7と、回転軸8と、図略のねじりバネとを備える。そして、図3〜6に示すようにレバー6、7には回転軸8を支持する軸受け部6a、6b、7a、7b及び一対の突起9、10が形成されている。レバー6、7は、軸受け部6a、6b、7a、7b及び一対の突起9、10以外は平行な長い二辺とこれら二辺を結ぶ短い半円状の辺とで囲まれ且つ互いに対称な形状をなし、回転軸8を境に各々前部と後部とを有する。
第一のレバー6と第二のレバー7とは、後端縁が閉じる(開く)ときに前端縁が開く(閉じる)ように前部と後部との間で回転軸8を介して連結されている。すなわち、前部と後部とは回転軸を支点、前部を作用点、後部を力点とする梃の原理で互いに相反する方向に開閉する。前記ねじりバネは、レバー6、7の後端縁が開く方向に弾性復元力が作用するように回転軸8の周囲に巻かれている。回転軸8から後端縁までの長さは、回転軸8から前端縁までの長さの1.5倍である。図示の例では、レバー6、7の全長が50mm、回転軸8から突起9(10)の前面までの距離が10mm、突起9(10)の前面からレバー6(7)の前端縁までの距離が10mm、レバー6、7の高さすなわち回転軸8方向の長さは10mm、肉厚は1.0mmである。
軸受け部6a、7aは、レバー6、7の第一の長辺よりレバー6、7の主面と直交する方向に延びている。ただし、軸受け部6aは、軸受け部7aよりも板厚分だけ回転軸8方向に凹んでいる。軸受け部6b、7bは、レバー6、7の第二の長辺より前記主面と直交する方向に延びている。ただし、軸受け部7bは、軸受け部6bよりも板厚分だけ回転軸8方向に突出している。
突起9、10は、レバー6、7の先端縁と回転軸8との中間に位置するストレート部9a、10aとストレート部の後方に連なるテーパー部9b、10bとを有し、レバー6、7の第一の長辺より回転軸8と平行に延びている。ストレート部9a、10aの外側の面はレバー6、7の外側の主面上にあり、テーパー部9b、10bの外側の面はストレート部9a、10aから遠ざかるにつれて内側に向かっている。従って、突起9、10は、回転軸8と直交する断面において、テーパー部9b、10bの外側の面が傾斜している以外は対向し合う面が平行な五角形をなしている。ストレート部9a、10aの外側の面同士の間隔は、レバー6、7の前端縁が開いている状態で7〜8mmである。
装着具5を使用するときは、前端縁を半開き状態にして突起9、10を耳当て部3、3直近の連結部2の内側に挿入し、ねじりバネの弾性復元力に抗する外力を加えて後端縁を閉じる。すると図7に示すように前端縁が完全に開くとともに突起9、10が連結部2に圧接されて、イヤリング1が装着具5にて保持される。ストレート部9a、10aの外側の面同士の間隔がパッド3b、3bの間隔よりもはるかに大きいので、誤って突起9、10をパッド3b、3bの間に挿入し、連結部2を塑性変形させてしまうという事故が生じることは無い。
突起9、10は、ストレート部9a、10aとテーパー部9b、10bとで十分広い幅を有しているので、高齢者など視力の弱い使用者であっても容易に認識して連結部2の内側に挿入することができる。また、後端縁が合わさった状態で、突起9、10の間隔が最大となることから、耳当て部3、3間が開きすぎて元の間隔に戻らなくなることはない。しかも、テーパー部9b、10bの外側の面がストレート部9a、10aから遠ざかるにつれて内側に向かっているので、その分連結部2の開き具合が小さくて足りる。この理由については、後で詳述する。
そして、図7の矢印で耳たぶの挿入方向、図8〜12で手順をそれぞれ示すように、一方の手で装着具5を持ち、他方の手で耳たぶを持って装着具5と耳たぶとの位置関係を確認しながら(図9)、前端縁の間を経て突起9、10の間に耳たぶを挿入する(図10)。回転軸8が存在するので、耳たぶが入りすぎることはなく、そのため前端縁が軟骨に当たることもない。その状態で、後端縁に加わる前記外力を緩める。するとねじりバネの弾性復元力により後端縁が開くとともに突起9、10の間隔が狭まり、連結部2の弾性復元力により耳たぶが耳当て部3、3で挟まれる(図11)。その後、飾り4、4を耳たぶの両側から軽く指で押さえながら装着具5をゆっくり後方に抜くことにより、イヤリング1が耳たぶに固定される(図12)。
装着具5によれば、突起9、10がレバー6、7の前端縁と回転軸8との間に位置しているので、前端縁が全開の状態でも対向する突起同士の間隔は小さい。このため、前記の通り大きく開いた前端縁の間を経由して耳たぶを容易に耳当て部3、3の間に案内することができる割に、連結部2の弾性範囲を超えて耳当て部3、3の間隔が過剰に広がるのを防ぐことができる。従って、イヤリングが塑性変形して機能不全となることはない。
次に、突起9、10の断面が前記のように五角形をなしていることが最適である理由を詳述する。突起9、10は、回転軸8と直交する断面において、テーパー部9b、10bの外側の面が傾斜している以外は対向し合う面が平行な五角形をなしていることから、図13に示す通り、当該斜面に沿って内側に向かう分だけ連結部2の開き具合が小さくても、耳たぶを入れるのに必要な耳当て部3、3の間隔及び突起9、10の間隔を確保することができる。また、突起9、10に必要な強度を確保することもできる。
これに対して、突起9、10が、図14に示すような断面視台形の場合、連結部2の開き具合が小さくても、耳たぶを入れるのに必要な耳当て部3、3の間隔及び突起9、10の間隔を確保することができるものの、矢印で示す鋭利な稜線で使用者が傷つくことのないように取り扱いに過度の神経を使わざるを得ない。また、突起9、10が、鋭利な稜線部分で欠けを生じやすい。
かといって、突起9、10の断面が単純な長方形の場合、図15に示すような肉厚又は図16に示すような幅広のいずれを選択しても、五角形の場合と同程度のレバーの開き具合では耳たぶを入れるのに必要な耳当て部3、3の間隔及び突起9、10の間隔を確保することができない。
−実施形態2−
この実施形態では、図17に示すように、軸受け部6a、7aの両側6c、6d、7c、7dが、レバー6、7の主面方向に1.5〜2.5mm凹んでいる。従って、イヤリング1が軸受け部6a、7aだけでなく、その両側に当たって装着具5から脱落したり損傷したりすることも無い。
−実施形態3−
この実施形態の装着具15は、図18及び19に示すように、V字状をなす一対のレバー16、17と、レバー16、17の対向し合う内面に跨がって取り付けられた金属製鎖からなるストッパー23とを備える。そして、前記V字状部のV字の上端に対応する部分において突起19、20が前記V字のほぼ延長方向に突出し、突起19、20の近くに導入部21、22が形成されている。導入部21、22は、突起19、20の突出方向とほぼ直交するがやや互いに拡がる方向に延びている。突起19、20は、実施形態1と同じくストレート部と、同ストレート部に連なるテーパー部とを有する。そして、前記V字の下端に対応する部分を支点軸とし、前記V字の上端に対応する部分がレバー16、17の弾性変形によって開閉するとともに、開きの程度がストッパー23にて制限されている。従って、装着具15は、突起19、20、導入部21、22及びストッパー23を除けば公知のピンセットと同様の形状をなす。
装着具15を使用するときは、外力を付与して前記V字の上端に対応する部分を狭めた状態で、突起19、20をイヤリング1の連結部2に挿入した後、前記外力を解除する。これにより、前記V字部分の弾性復元力に抗して突起19、20が連結部2に圧接され、イヤリング1が突起19、20を介して保持される。装着具15を自由にしても装着具15によるイヤリング1の保持状態は維持される。突起19、20の最大間隔がストッパー23の長さで決まっているので、連結部2が過剰に拡がることはない。
次いで、導入部21、22の間を経て突起19、20間に耳たぶを挿入する。その状態で前記V字の上端に対応する部分を狭める方向に外力を付与すると、連結部2の弾性復元力により耳たぶが耳当て部3、3で挟まれる。その後、装着具15を抜くことにより、イヤリング1が耳たぶに固定される。実施形態1と同じく、連結部2が塑性変形することはないし、操作中、片方の手で装着具15を持ち、空いた手で耳たぶを持つことができる。
なお、このピンセット近似の装着具15において、実施形態1と同様にレバー16、17の前端縁を導入部とし、突起19、20に代えて実施形態1と同様に前端縁と支点軸との間に支点軸と平行に延びる突起を設けても良い。
−実施形態4−
この実施形態の装着具25は、図20及び21に示すように、V字状部と、前記V字状部のV字の上端に対応する部分から各々延びて互いに交差し続いて前記V字状部のV字の下端に対応する部分から遠ざかる方向に延びるL字対部とを有する一対のレバー26、27を備える。そして、前記L字対部のL字の上端に対応する部分において突起29、30が前記L字対部のほぼ延長方向に突出し、突起29、30の近くに導入部31、32が形成されている。導入部31、32は、突起29、30の突出方向とほぼ直交するがやや互いに拡がる方向に延びている。突起29、30は、実施形態1と同じくストレート部と、ストレート部に連なるテーパー部とを有する。そして、前記V字の下端に対応する部分を支点軸とし、前記L字対部のL字の各上に対応する部分前記V字状部の弾性変形によって互いに開閉する。従って、装着具25は、突起29、30及び導入部31、32を除けば公知の逆作動ピンセットと同様の形状をなす。
装着具25を使用するときは、突起29、30をイヤリング1の連結部2に挿入した状態で、前記V字状部を狭める方向の外力を付与して前記L字対部を開く。これにより、突起29、30が連結部2に圧接され、イヤリング1が突起31、32を介して保持される。
次いで、導入部31、32の間を経て突起29、30間に耳たぶを挿入する。その状態で前記外力を解除すると、連結部2の弾性復元力により耳たぶが耳当て部3、3で挟まれる。その後、装着具25を抜くことにより、イヤリング1が耳たぶに固定される。実施形態1と同じく、連結部2が塑性変形することはないし、操作中、片方の手で装着具25を持ち、空いた手で耳たぶを持つことができる。
なお、このピンセット近似の装着具25において、実施形態1と同様にレバー26、27の前端縁を導入部とし、突起29、30に代えてL字の中間位置に支点軸と平行に延びる突起を設けても良い。
1 イヤリング
2 連結部
3 耳当て部
4 飾り
5、15、25 装着具
6、7、16、17、26、27 レバー
8 回転軸
9、10、19、20、29、30 突起

Claims (9)

  1. 弾性線材からなり両端間に所定の隔たりを保つように曲げられた連結部と、前記連結部よりも幅広で、前記連結部の両端に主面が対向し合うように各々設けられた一対の耳当て部とを備えるピアス状イヤリングを耳たぶに装着するための道具であって、
    中間部又は後端縁に支点軸を有し、前端縁が前記支点軸を中心として開閉可能なように前記支点軸にて互いに結合された一対のレバーを備え、これらの一対のレバーが前記前端縁またはその近傍に耳たぶを導入可能な導入部を有し、前記前端縁もしくはそれと前記支点軸との間であって前記導入部と異なる位置に一対の突起を有し、前記一対の突起が前記連結部に挿入可能であって、前記前端縁が開いた状態にあるとき前記一対の突起の最大外面間隔が前記導入部の最大内面間隔よりも小さいことを特徴とするピアス状イヤリング装着具。
  2. 前記一対の突起が各々ストレート部とそのストレート部の前記導入部から遠い側に連なるテーパー部とを有し、前記ストレート部の外側の面は前記一対のレバーの外側の主面と各々面一に設けられ、前記テーパー部の外側の面は前記ストレート部から遠ざかるにつれて内側に向かっている、請求項1に記載の装着具。
  3. 前記前端縁が前記導入部を兼ねており、前記一対の突起が前記前端縁と前記支点軸との間の互いに対向する位置で前記支点軸と平行に延びている、請求項1又は2に記載の装着具。
  4. 前記一対の突起が前記前端縁に設けられ、前記導入部が前記前端縁付近において前記一対の突起と直交する方向に突出しているとともに、前記前端縁から遠ざかるに伴って前記導入部の間隔が拡がっている、請求項1又は2に記載の装着具。
  5. 前記一対の突起が、突出方向と直交する断面において、前記テーパー部の外側の面が傾斜している以外は対向し合う面が平行な五角形をなす、請求項に記載の装着具。
  6. 前記一対のレバーが各々前部と後部とを有し、前記後端縁が閉じる又は開くときに前記前端縁が開く又は閉じるように前部と後部との間で前記支点軸を介して結合されている、請求項1〜5のいずれかに記載の装着具。
  7. 前記一対のレバーが全体でV字状をなし、前記V字の上端に対応する部分を前記前端縁、下端に対応する部分を前記支点軸とし、前記前端縁が前記V字の弾性変形によって開閉するとともに、前記V字状部の開き程度を制限するストッパーを備える、請求項1〜5のいずれかに記載の装着具。
  8. 前記ストッパーが、前記一対のレバーの対向し合う内面に跨がって取り付けられた鎖又は紐である、請求項7に記載の装着具。
  9. 前記一対のレバーが全体でV字状部と、前記V字状部のV字の上端に対応する部分から各々延びて互いに交差し続いて前記V字の下端に対応する部分から遠ざかる方向に延びるL字対部とを有し、前記L字対部のL字の上に対応する部分を前記前端縁、前記V字の下端に対応する部分を前記支点軸とし、前記前端縁が前記V字状部の弾性変形によって開閉する、請求項1〜5のいずれかに記載の装着具。
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