JP6595228B2 - 遮音床材 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態に係る遮音床材1を表面11側から見た模式的分解斜視図であり、図2は、図1に示す遮音床材1の模式的斜視図であり、図3は、図1に示す遮音床材1の断面図である。図4は、図1に示す遮音床材1の基材層20とクッション材層40との界面F近傍の断面図である。
[実施例1]
以下に示すようにして、実施例1に係る防音床材を作製した。
基材層として、高分子樹脂にポリプロピレンを用い、強化繊維に、ガラス繊維を用いて、防音床材の基材層となる基材を作製した。ここで、基材は3層構造の複合材層が積層されたものであり、各複合材層となる複合材を作製した。
ここで、本実施例において、複合材のポリプロピレン樹脂(高分子樹脂)の密度は、0.98g/cm3であり、複合材のガラス繊維(強化繊維)のガラスの密度は、2.54g/cm3であり、複合材には、これらがそれぞれ50質量%で配合されている。したがって、気孔が無い状態の複合材の密度ρmaxは、1.76g/cm3である。
S(%)=(V−Vmin)/V×100…(1)
V:熱圧成形された複合材の単位質量あたりの体積
Vmin:気孔が無い複合材の単位質量あたりの体積
であり、V,Vminの逆数が、これらの複合材の密度になる。
従って、熱圧成形された複合材をρとし、気孔が無い状態の複合材の密度ρmaxとしたときに、式(1)から、気孔率Sは以下の式(2)で表すことができる。
S(%)=(1−ρ/ρmax)×100…(2)
遮音床材の表面に位置するように、基材の一方の表面に、化粧材として、木目模様が印刷された、0.16mmの厚さの無孔質のポリオレフィンシートを貼着し、化粧材層を形成した。一方、遮音床材の裏面に位置するように、基材の他方の表面に、クッション材として、5mmの厚さのポリエチレンからなるL45タイプの不織布シートを貼着し、クッション材層を形成した。なお、化粧材およびクッション材は、複合材同士の貼着と同様に、基材の両面の気孔を塞がないように、上述した接着剤を塗布して、基材に貼着した。これにより、基材層の気孔と、クッション材層の気孔とが連続するように、基材層とクッション材層とが貼着された遮音床材を得た。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、表1に示すように、基材層の第2層および第3層の複合材層の密度を0.25g/cm3(気孔率を86体積%)にした点である。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、表1に示すように、基材層の第2層の密度を0.25g/cm3(気孔率を86体積%)にし、第3層の複合材層の密度を0.20g/cm3(気孔率を89体積%)にした点である。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、表1に示すように、基材層の第2層の密度を0.25g/cm3(気孔率を86体積%)にし、第3層の複合材層の密度を0.20g/cm3(気孔率を89体積%)にした点と、クッション材層を、独立気泡型のウレタン発泡樹脂を用いた点である。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、基材に、厚さ5.5mmの合板を用いた点である。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、基材に、厚さ5.5mmの合板を用いた点と、クッション材層を、独立気泡型のウレタン発泡樹脂を用いた点である。
実施例1〜4および比較例1、2に係る遮音床材に対して、JIS A 1418に準拠した床衝撃音レベル低減量(以下低減量という)を測定した。この結果を、表2および図5に示す。なお、図5には、ΔL等級(1級から7級)とこれに対応する衝撃音遮音等級(L30〜L60)も破線で示している。また、遮音床材の周波数500Hz近傍の音は、スプーン等の硬くて軽量のものを落下させたときに生じる音(生活音)に近く、遮音床材の500Hz近傍の低減量が高いと、このような音に対する遮音性が高いといえる。
表2および図5に示すように、実施例1〜4に係る遮音床材の500Hz近傍の低減量は、比較例1および2のものに比べて高かった。これは、不規則な方向に配列された強化繊維同士の間の隙間により形成された気孔が不規則な方向に延在しているので、基材層で遮音性を一層高めることができたからであると考えられる。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、表3に示すように、基材層の第1層の密度を0.40g/cm3(気孔率を77体積%)にし、基材層の第2層の密度を0.20g/cm3(気孔率を89体積%)にし、第3層の複合材層の密度を0.20g/cm3(気孔率を89体積%)にした点である。
実施例5と同じように遮音床材を作製した。実施例5と相違する点は、表3に示すように、基材層の第1層の密度を0.50g/cm3(気孔率を72体積%)にした点である。
実施例5と同じように遮音床材を作製した。実施例5と相違する点は、表3に示すように、基材層の第1層の密度を0.69g/cm3(気孔率を60体積%)にした点である。
実施例5と同じように遮音床材を作製した。実施例5と相違する点は、表3に示すように、基材に厚さ9mmの合板を用いた点である。
実施例5と同じように遮音床材を作製した。実施例5と相違する点は、表3に示すように、基材に厚さ7mmの合板を用いた点である。
実施例5と同じように遮音床材を作製した。実施例5と相違する点は、表3に示すように、基材に厚さ5mmの合板を用いた点である。
表4および図6に示すように、実施例5〜7に係る遮音床材の500Hz近傍の低減量は、比較例3〜5のものに比べて高かった。これは、不規則な方向に配列された強化繊維同士の間の隙間により形成された気孔が不規則な方向に延在しているので、基材層で遮音性を一層高めることができたからであると考えられる。
実施例1と同じように遮音床材を作製した。実施例1と相違する点は、表5に示すように、基材層の第1層の密度を0.30g/cm3(気孔率を83体積%)にし、基材層の第2層の密度を0.25g/cm3(気孔率を86体積%)にし、第3層の複合材層の密度を0.20g/cm3(気孔率を89体積%)にした点である。
実施例8と同じように遮音床材を作製した。実施例8と相違する点は、表5に示すように、基材層の第1層の密度を0.40g/cm3(気孔率を77体積%)にした点である。
実施例8と同じように遮音床材を作製した。実施例8と相違する点は、表5に示すように、基材層の第1層の密度を0.50g/cm3(気孔率を72体積%)にした点である。
実施例8と同じように遮音床材を作製した。実施例8と相違する点は、表5に示すように、クッション材層を、独立気泡型のウレタン発泡樹脂を用いた点である。
実施例8と同じように遮音床材を作製した。実施例8と相違する点は、表5に示すように、基材層の第1層の密度を0.40g/cm3(気孔率を77体積%)にした点と、クッション材層を、独立気泡型のウレタン発泡樹脂を用いた点である。
実施例8と同じように遮音床材を作製した。実施例8と相違する点は、表5に示すように、基材層の第1層の密度を0.50g/cm3(気孔率を72体積%)にした点と、クッション材層を、独立気泡型のウレタン発泡樹脂を用いた点である。
表6および図7に示すように、実施例8〜10に係る遮音床材の500Hz近傍の低減量は、実施例11〜13のものに比べて高かった。これは、実施例8〜10に係る不織布からなるクッション材層は、実施例11〜13に係る独立気泡型の発泡樹脂からなるクッション材層に比べて、その厚さ方向に亘って連続した気孔が形成され、かつ、基材層とクッション材層とが形成する気孔が厚さ方向において連続しているので、基材層の気孔から抜けた音はクッション材層の気孔で効率的に吸収することができたからであると考えられる。実施例11〜13に係る遮音床材は、あらゆる周波数帯で、衝撃音遮音等級L−35の低減量の基準をクリアした床材であると言える。
Claims (3)
- 遮音性能を有した遮音床材であって、
前記遮音床材は、不規則な方向に配列された強化繊維と、該強化繊維同士を連結する高分子樹脂とを少なくとも含む複合材からなり、前記強化繊維同士の間に形成される隙間により、厚さ方向に亘って連続した気孔が形成された多孔質の基材層と、
前記遮音床材の表面に位置するように、前記基材層の一方の表面に貼着された化粧材層と、
前記遮音床材の裏面に位置するように、前記基材層の他方の表面に貼着されたクッション材層と、を備え、
前記化粧材層は、化粧シートからなり、
前記クッション材層は、不織布からなる層であり、
前記基材層の気孔と、前記クッション材層の気孔とが連続するように、前記基材層と前記クッション材層とが貼着されており、
前記基材層の前記気孔と、前記クッション材層の前記気孔は、不規則な方向に延在していることを特徴とする遮音床材。 - 前記基材層は、前記遮音床材の厚さ方向に、前記複合材からなる複合材層を複数積層したものであり、
前記化粧材層に貼着される複合材層の気孔率よりも、それ以外の複合材層の気孔率の方が大きいことを特徴とする請求項1に記載の遮音床材。 - 前記遮音床材の表面側から裏面側に進むに従って前記各複合材層の気孔率が大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の遮音床材。
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