JP6594035B2 - 複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法 - Google Patents

複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6594035B2
JP6594035B2 JP2015101241A JP2015101241A JP6594035B2 JP 6594035 B2 JP6594035 B2 JP 6594035B2 JP 2015101241 A JP2015101241 A JP 2015101241A JP 2015101241 A JP2015101241 A JP 2015101241A JP 6594035 B2 JP6594035 B2 JP 6594035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
split
guide pin
pin
pins
installation position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015101241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016216965A (ja
Inventor
素史 熊川
徹 川▲瀬▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015101241A priority Critical patent/JP6594035B2/ja
Publication of JP2016216965A publication Critical patent/JP2016216965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6594035B2 publication Critical patent/JP6594035B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

本発明は、構造物を所定の位置に据え付けるときに使用する複数分割式ガイドピン、この複数分割式ガイドピンを用いた構造物の据付方法に関するものである。
所定の位置に固定された古い構造物を撤去し、新たな構造物を据え付ける場合、撤去した構造物の位置に新たな構造物を精度良く据え付ける必要がある。従来、古い構造物を撤去する前に、この構造物を固定するためのボルト穴にガイドピンを固定し、このガイドピンを固定したままで古い構造物を撤去する。そして、ガイドピンをガイドとして利用し、新たな構造物を所定の位置に据え付けることが実施されている。
このようなガイドピンを利用したガイドピンとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された原子炉圧力容器の据付装置は、原子炉圧力容器を格納容器の上部から吊り降ろし、スカートフランジをペデスタルの基礎ボルト上に連結されたガイドピンに嵌合させながら降下させ、その基礎ボルト上に圧力容器のスカートフランジを据付けるものである。
特開平08−170996号公報
新たな構造物を下降して所定の位置に据え付ける場合、この構造物の下部が位置決め部に嵌合するまでガイドする必要があることから、この構造物の据付け時に使用するガイドピンは、所定の長さを確保する必要がある。ところが、このガイドピンは、据付位置に立設されていることから、据付位置の上方空間を占有してしまい、その他の作業の邪魔になってしまうことがある。しかし、ガイドピンは、構造物をガイドピンにより所定の位置に据え付けた後も、構造物の位置調整作業を実施する上で必要なものであり、早期に取外すことができない。なお、特許文献1の原子炉圧力容器の据付装置では、台座に設けられた基礎ボルトにガイドピンを直線状に立設しており、この場合であっても、ガイドピンが所定の長さを有していることから、据付位置の上方空間を占有してその他の作業の邪魔になってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、構造物を高精度に据付可能とすると共に構造物の据付時に十分な作業空間を確保して作業性の向上を図る複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の複数分割式ガイドピンは、据付位置に設けられた取付孔に装着されて構造物を前記据付位置にガイドする複数分割式ガイドピンにおいて、複数の分割ピンが直線状に着脱自在に連結されて構成される、ことを特徴とするものである。
従って、複数の分割ピンを直線状に着脱自在に連結してガイドピンを構成することから、所定の長さを有するガイドピンにより構造物を高精度に据付することができ、また、ガイドピンを分割して分割ピンとすることで、構造物の据付位置がずれることなく周囲に十分な作業空間を確保して周囲での各種作業の作業性を向上することができる。
本発明の複数分割式ガイドピンでは、前記複数の分割ピンは、一端部に前記取付孔に装着される装着部が設けられる第1分割ピンと、一端部に前記構造物の貫通孔に挿通可能な先細部が設けられる第2分割ピンとを有することを特徴としている。
従って、ガイドピンを据付位置の取付孔に装着するときに第1分割ピンの装着部を用い、構造物をガイドピンに沿わせるときに第2分割ピンの先細部を用い、構造物を据付位置に位置決めした後に第2分割ピンを分離するため、各分割ピンをその機能ごとに構成して着脱自在とすることで、構造を簡素化することができる。
本発明の複数分割式ガイドピンでは、前記取付孔は、前記構造物を前記据付位置に固定するための締結ボルトが螺合するねじ孔であり、前記装着部は、前記ねじ孔に螺合するねじ部であることを特徴としている。
従って、構造物を据付位置に固定するためのねじ孔を利用してガイドピンを装着することで、別途据付位置への加工が不要となり、コストの増加を抑制することができる。
本発明の複数分割式ガイドピンでは、前記第1分割ピンの他端部に凹部が設けられ、前記第2分割ピンの他端部に前記凹部に連結される凸部が設けられることを特徴としている。
従って、第1分割ピンの凹部と第2分割ピンの凸部を嵌合することでガイドピンを構成するため、簡単な構成で容易に各分割ピンを着脱自在とすることができる。
本発明の複数分割式ガイドピンでは、前記凸部と前記凹部とは、螺合して連結されることを特徴としている。
従って、凸部と凹部を螺合して各分割ピンを連結することで、構造を簡素化することができる。
本発明の複数分割式ガイドピンでは、前記複数の分割ピンは、互いの連結を解除するための係止部が設けられることを特徴としている。
従って、各分割ピンにそれぞれ係止部を設けることで、ガイドピンを据付位置に対して容易に着脱することができると共に、各分割ピンの連結を容易に解除することができる。
また、本発明の構造物の据付方法は、据付位置に設けられた取付孔にガイドピンを装着する工程と、構造物の貫通孔を前記ガイドピンに挿通させる工程と、前記構造物を前記ガイドピンに沿って移動することで前記据付位置に据え付ける工程と、前記ガイドピンの先端部を取外す工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、複数の分割ピンを直線状に着脱自在に連結してガイドピンを構成することから、所定の長さを有するガイドピンにより構造物を高精度に据付することができ、また、ガイドピンを分割して分割ピンとすることで、構造物の据付位置がずれることなく周囲に十分な作業空間を確保して周囲での各種作業の作業性を向上することができる。
本発明の構造物の据付方法では、前記ガイドピンは、複数の分割ピンが直線状に着脱自在に連結されて構成され、前記構造物が前記据付位置に据え付けられると、先端部の前記分割ピンを取外すことを特徴としている。
従って、構造物の据付後、先端部の前記分割ピンを取外すことで、周囲に十分な作業空間を容易に確保することができる。
本発明の複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法によれば、複数の分割ピンを直線状に着脱自在に連結してガイドピンを構成するので、ガイドピンにより構造物を高精度に据付することができ、また、周囲に十分な作業空間を確保して周囲での各種作業の作業性を向上することができる。
図1は、本実施形態の構造物の据付構造を表す断面図である。 図2は、本実施形態の複数分割式ガイドピンを表す一部切欠正面図である。 図3は、複数分割式ガイドピンを表す図2のIII−III断面図である。 図4は、本実施形態の構造物の据付方法を表す概略図である。 図5は、本実施形態の構造物の据付方法を表す概略図である。 図6は、本実施形態の構造物の据付方法を表す概略図である。 図7は、本実施形態の構造物の据付方法における変形例を表す概略図である。 図8は、複数分割式ガイドピンの装着方法を表す概略図である。 図9は、複数分割式ガイドピンの分割方法を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の構造物の据付構造を表す断面図である。
本実施形態の構造物の据付方法は、図1に示すように、炉内構造物(構造物)11を原子炉容器12内に据え付けるものである。原子炉容器12は、有底で上部が開口した円筒形状をなし、その内部に炉内構造物11が配置されている。即ち、原子炉容器12は、上面部に上方に開口する取付凹部21が形成されると共に、この取付凹部21に連続する収容空間部22が形成されている。取付凹部21は、円板形状をなす空間であり、収容空間部22は、円柱形状をなす空間部であり、同心円状であって鉛直方向に連続して設けられている。
取付凹部21は、内径が収容空間部22の内径より大きい寸法に設定されており、取付下面21aと支持壁面21bが形成されている。そして、取付凹部21は、取付下面21aに鉛直方向に沿うねじ孔(取付孔)23が周方向に所定間隔を空けて複数形成されている。一方、収容空間部22は、収容底面22aと収容壁面22bが形成されている。そして、収容空間部22は、収容壁面22bの鉛直方向における中間部(または、中間部より所定距離だけ下方位置)に支持壁面22cが形成されている。この支持壁面22cは、収容壁面22bから収容空間部22の中心側に突出した位置にリング形状をなして形成されており、内径が収容壁面22bの内径より小さい寸法に設定されている。即ち、支持壁面22cは、炉内構造物11における下部構造体33を振れ止め支持するものであって、内径がこの下部構造体33の外径より若干大きい寸法に設定されている。
炉内構造物11は、上部構造体31と中間部構造体32と下部構造体33とから構成されている。中間部構造体32は、円板形状をなし、上部構造体31及び下部構造体33は、円柱形状をなしている。中間部構造体32は、外径が上部構造体31及び下部構造体33の外径より大きい寸法に設定され、取付凹部21における支持壁面21bの内径より若干小さい寸法に設定されている。上部構造体31は、外径が下部構造体33の外径より小さい寸法に設定されている。下部構造体33は、前述したように、外径が収容空間部22における支持壁面22cの内径より若干小さい寸法に設定されている。また、中間部構造体32は、高さが支持壁面21bの高さより若干小さい寸法に設定されており、外周部に鉛直方向に沿う貫通孔34が周方向に所定間隔を空けて複数形成されている。この貫通孔34は、取付凹部21における各ねじ孔23と一致するように、その数と位置が設定されている。なお、貫通孔34は、大径の段部34aと貫通部34bとから構成されている。
そして、炉内構造物11は、原子炉容器12内に据え付けられたとき、中間部構造体32が取付凹部21内に配置され、下面が取付下面21aに載置され、外周面が支持壁面21bに対向する。また、炉内構造物11は、下部構造体33が収容空間部22内に配置され、底面が収容底面22aから離間し、外周面が収容壁面22bから離間して支持壁面22cに支持される。そして、炉内構造物11は、各貫通孔34が原子炉容器12におけるねじ孔23に位置合わせされた状態で、上部から複数の締結ボルト35が各貫通孔34を貫通してねじ孔23に螺合することで、原子炉容器12に固定される。なお、締結ボルト35は、貫通孔34の段部34aに入り込む大径部35aと、貫通部34bに貫通するねじ部35bとから構成されている。
このように構成された炉内構造物11は、点検時や交換時などにおいて、原子炉容器12から取り出され、再びこの原子炉容器12内に据え付けられる。このとき、原子炉容器12への炉内構造物11の据付時、炉内構造物11を原子炉容器12における元の位置に高精度に据え付ける必要がある。このとき、本実施形態の複数分割式ガイドピンを使用する。
図2は、本実施形態の複数分割式ガイドピンを表す一部切欠正面図、図3は、複数分割式ガイドピンを表す図2のIII−III断面図である。
図2及び図3に示すように、複数分割式ガイドピン(以下、ガイドピン)40は、原子炉容器12の据付位置に設けられたネジ孔23に装着されて炉内構造物11を原子炉容器12内にガイドするものである。ガイドピン40は、複数(本実施形態では、2個)の分割ピン41,42が直線状に着脱自在に連結されて構成されている。即ち、ガイドピン40は、第1分割ピン41と第2分割ピン42とから構成される。
第1分割ピン41は、所定の長さを有し、下端部(一端部)にねじ孔23(図1参照)に螺合して装着されるねじ部(装着部)51が設けられている。第2分割ピン42は、上端部(一端部)に炉内構造物11の貫通孔34に挿通可能なテーパ部(先細部)52が設けられている。また、第1分割ピン41は、上端部の端面に雌ねじ部(凹部)53が設けられる一方、第2分割ピン42の下端部(他端部)に雄ねじ部(凸部)54が設けられている。そのため、第1分割ピン41と第2分割ピン42は、雄ねじ部54が雌ねじ部53に螺合することで棒状に連結される。
また、第1分割ピン41は、下部に第1係止部55が設けられ、第2分割ピン42は、上部に第2係止部56が設けられている。各分割ピン41,42は、円形断面を有する丸棒であって、各係止部55,56は、各分割ピン41,42の外周部を面取り加工して正六角断面形状とすることで構成されている。この各係止部55,56は、分割ピン41,42同士の連結を解除するためのものである。
ここで、本実施形態の構造物の据付方法について説明する。図4から図6は、本実施形態の構造物の据付方法を表す概略図である。図7は、本実施形態の構造物の据付方法における変形例を表す概略図である。図8は、複数分割式ガイドピンの装着方法を表す概略図、図9は、複数分割式ガイドピンの分割方法を表す概略図である。
本実施形態の構造物の据付方法は、据付位置に設けられたネジ孔23にガイドピン40を装着する工程と、炉内構造物11の貫通孔34をガイドピン40に挿通させる工程と、炉内構造物11をガイドピン40に沿って移動することで据付位置に据え付ける工程と、ガイドピン40の先端部を取外す工程とを有している。そして、本実施形態の構造物の据付方法は、炉内構造物11が据付位置に据え付けられると、先端部側の第2分割ピン42を取外すものである。
本実施形態の構造物の据付方法は、原子炉容器12における所定の位置に据え付けられた炉内構造物11を撤去し、同じ位置に別のまたは同じ炉内構造物11を据え付けるものである。図1に示すように、原子炉容器12は、収容空間部22に炉内構造物11の下部構造体33が収容され、取付収容凹部21に中間部構造体32が複数の締結ボルト35により固定されている。まず、複数の締結ボルト35のうちの所定間隔だけ離間した数本(例えば、4本)の締結ボルト35を弛緩して取外す。次に、図4に示すように、締結ボルト35を取外した位置にガイドピン40を装着する。
即ち、図示しないクレーンによりガイドピン40を炉内構造物11の上方まで搬送し、第1分割ピン41側が下方に位置するようにガイドピン40を鉛直方向に沿って支持する。ガイドピン40を炉内構造物11における締結ボルト35が取り外された貫通孔34に向けて下降し、ねじ部51を貫通孔34を通して原子炉容器12におけるねじ孔23に接触させる。ここで、締結工具62(図8参照)を第1分割ピン41の係止部55に係止し、この締結工具62を用いてガイドピン40を右回転させることで、第1分割ピン41のねじ部51を原子炉容器12のねじ孔23に螺合させる。なお、締結工具62を第2分割ピン42の係止部56に係止してガイドピン40を右回転させてもよい。この場合、締結ボルト35が取り外された全ての貫通孔34に対してガイドピン40をそれぞれ装着する。
複数のガイドピン40が炉内構造物11の貫通孔34を通して原子炉容器12のねじ孔23に螺合して装着されると、図1に示すように、残りの締結ボルト35を弛緩して全ての締結ボルト35を取外す。クレーンにより炉内構造物11を吊り上げ、この炉内構造物11を上昇させることで、原子炉容器12から取り外し、所定の位置まで搬送する。このとき、原子炉容器12は、炉内構造物11が取り外されたものの、複数のガイドピン40が立設されている状態となる。
続いて、図4に示すように、クレーンにより新たに据え付ける炉内構造物11を吊り上げ、この炉内構造物11を原子炉容器12の上方まで搬送する。炉内構造物11の中心と原子炉容器12における収納空間部22の中心とを一致させると共に、炉内構造物11の各貫通孔34と原子炉容器12に立設された各ガイドピン40とを一致させる。そして、炉内構造物11を下降し、各貫通孔34に各ガイドピン40を挿通させ、この各ガイドピン40に沿わせて炉内構造物11を下降することで、図5に示すように、下部構造体33を取付凹部21から収容空間部22まで下降する。このとき、下部構造体33の外周面を収容空間部22の支持壁面22cに嵌合させた後、中間部構造体32を取付凹部21に載置する。
この場合、図4に示すように、炉内構造物11は、下降時に、下部構造体33が収容空間部22に入る前に貫通孔34にガイドピン40が挿通することで、水平方向における位置決めをする必要がある。そのため、ガイドピン40は、ねじ部51とテーパ部52を除く長さL1が、下部構造体33の高さL2より長く設定されている。
炉内構造物11が原子炉容器12内に挿入されると、ここで、取付凹部21(収容空間部22)に対する炉内構造物11の水平方向の位置調整作業を実施する。この調整作業は、ガイドピン40を基準として実施することから、まだガイドピン40を取外すことはできない。しかし、複数のガイドピン40が炉内構造物11より上方に突出していることから、このガイドピン40が各種作業の邪魔になるおそれがある。そのため、第2分割ピン42を第1分割ピン41から分離して取外す。
図8に示すように、締結工具62を第2分割ピン42の係止部56に係止し、この締結工具62を用いて第2分割ピン42を左回転させることで、第2分割ピン42の雄ねじ部54を第1分割ピン41の雌ねじ孔53から離脱させる。このとき、別の締結工具62を第1分割ピン41の係止部55に係止して保持することで、第1分割ピン41の供回りを防止することが必要である。この場合、全てのガイドピン40における第2分割ピン42を取外す。すると、図6に示すように、複数のガイドピン40のおける第1分割ピン41は、炉内構造物11より低くなることから、上方に作業空間を確保することができ、作業部材61を容易に搬送することができる。
この場合、第1分割ピン41は、炉内構造物11の上部構造体31の上面より上方に突出しない長さに設定されている。
また、図7に示すように、原子炉容器12の上方に構造物71が配置され、搬送通路72が確保されている場合、第1分割ピン42から第2分割ピン42を分離した後、この搬送通路72から第2分割ピン42や第1分割ピン41を容易に搬出することができる。
その後、原子炉容器12に対する炉内構造物11の位置調整作業が完了すると、図1に示すように、ガイドピン40が装着されていない各貫通孔34に締結ボルト35を挿入し、図示しない装置を用いて締結ボルト35をねじ孔23に螺合する。ここで、炉内構造物11は、原子炉容器12内に固定されるため、締結工具62(図8参照)を第1分割ピン41の係止部55に係止し、この締結工具62を用いて第1分割ピン41を左回転させることで、第1分割ピン41のねじ部51と原子炉容器12のねじ孔23との螺合を解除し、第1分割ピン41を取外す。そして、ガイドピン40が装着されていた各貫通孔34に締結ボルト35を挿入し、図示しない装置を用いて締結ボルト35をねじ孔23に螺合する。ここで、原子炉容器12に対する炉内構造物11の据付作業が完了する。
このように本実施形態の複数分割式ガイドピンにあっては、原子炉容器12の据付位置に設けられたねじ孔23に装着されて炉内構造物11をこの据付位置にガイドするガイドピン40において、複数の分割ピン41,42を直線状に着脱自在に連結して構成している。
従って、複数の分割ピン41,42を直線状に着脱自在に連結してガイドピン40を構成することから、所定の長さを有するガイドピン40により炉内構造物11を高精度に原子炉容器12内に据付することができる。また、ガイドピン40を分割して分割ピン41,42とすることで、ガイドピン40を分離しても炉内構造物11の据付位置がずれることなく、周囲に十分な作業空間を確保して周囲での各種作業の作業性を向上することができる。
本実施形態の複数分割式ガイドピンでは、一端部にねじ孔23に装着されるねじ部51が設けられる第1分割ピン41と、一端部に炉内構造物11の貫通孔34に挿通可能なテーパ部52が設けられる第2分割ピン42とを設けている。従って、ガイドピン40を据付位置のねじ孔23に装着するときに第1分割ピン41のねじ部51を用い、炉内構造物11をガイドピン40に沿わせるときに第2分割ピン42のテーパ部52を用い、炉内構造物11を据付位置に位置決めした後に第2分割ピン42を分離するため、各分割ピン41,42をその機能ごとに構成して着脱自在とすることで、構造を簡素化することができる。
本実施形態の複数分割式ガイドピンでは、炉内構造物11を原子炉容器12に固定するための締結ボルト35が螺合するねじ孔23を利用し、ねじ部51をこのねじ孔23に螺合可能としている。従って、炉内構造物11を原子炉容器12に固定するためのねじ孔23を利用してガイドピン40を装着することで、別途原子炉容器12への加工が不要となり、コストの増加を抑制することができる。
本実施形態の複数分割式ガイドピンでは、第1分割ピン41の他端部に雌ねじ部53を設け、第2分割ピン42の他端部に雄ねじ部54を設け、雌ねじ部53と雄ねじ部54を螺合して連結している。従って、簡単な構成で容易に各分割ピン41,42を着脱自在とすることができ、構造を簡素化することができる。
本実施形態の複数分割式ガイドピンでは、複数の分割ピン41,42に互いの連結を解除するための係止部55,56を設けている。従って、ガイドピン40を原子炉容器12に対して容易に着脱することができると共に、各分割ピン41,42の連結を容易に解除することができる。
また、本実施形態の構造物の据付方法にあっては、原子炉容器12に設けられたねじ孔23にガイドピン40を装着する工程と、炉内構造物11の貫通孔34をガイドピン40に挿通させる工程と、炉内構造物11をガイドピン40に沿って移動することで原子炉容器12に据え付ける工程と、ガイドピン40の第2分割ピン42を取外す工程とを設けている。
従って、複数の分割ピン41,42を直線状に着脱自在に連結してガイドピン40を構成することから、所定の長さを有するガイドピン40により炉内構造物11を高精度に原子炉容器12内に据付することができる。また、ガイドピン40を分割して分割ピン41,42とすることで、ガイドピン40を分離しても炉内構造物11の据付位置がずれることなく、周囲に十分な作業空間を確保して周囲での各種作業の作業性を向上することができる。
なお、上述した実施形態にて、ガイドピン40を2本の分割ピン41,42から構成したが、この分割本数は、2本に限定されるものではなく、3本以上であってもよい。
また、上述した実施形態にて、第1分割ピン41と第2分割ピン42とを雌ねじ部53と雄ねじ部54との螺合により着脱自在としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、第1分割ピン41と第2分割ピン42とを凹部と凸部の嵌合により着脱自在としてもよい。この場合、凹部と凸部の嵌合部を貫通するロックピンを設けることが望ましい。
また、上述した実施形態にて、ガイドピン40の係止部55,56を円形断面の各分割ピン41,42の外周部を面取り加工して正六角断面形状とすることで構成したが、この構成に限定されるものではない。即ち、締結工具が係止できれば、いずれの多角断面形状でもよく、少なくとも一つの係止面があればよい。また、係止面に限らず、貫通孔や凹部でもよく、つまり、締結工具が係止できれば、いずれの形状であってもよい。
また、上述した実施形態にて、本発明の複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法を炉内構造物11を原子炉容器12内に据え付けるものに適用したが、一般的に構造物の据付に対して適用してもよい。
11 炉内構造物(構造物)
12 原子炉容器
21 取付凹部
22 収容空間部
22c 支持壁面
23 ねじ孔(取付孔)
31 上部構造体
32 中間部構造体
33 下部構造体
34 貫通孔
35 締結ボルト
40 ガイドピン(複数分割式ガイドピン)
41 第1分割ピン
42 第2分割ピン
51 ねじ部(装着部)
52 テーパ部(先細部)
53 雌ねじ部(凹部)
54 雄ねじ部(凸部)
55 第1係止部
56 第2係止部

Claims (6)

  1. 据付位置に設けられた取付孔に装着されて構造物を前記据付位置にガイドする複数分割式ガイドピンにおいて、
    複数の分割ピンが直線状に着脱自在に連結されて構成され、
    前記複数の分割ピンは、一端部に前記取付孔に装着される装着部が設けられる第1分割ピンと、一端部に前記構造物の貫通孔に挿通可能な先細部が設けられる第2分割ピンとを有し、
    前記第1分割ピンは、前記第2分割ピンが離脱した後も前記構造物を前記据付位置にガイドする、
    ことを特徴とする複数分割式ガイドピン。
  2. 前記取付孔は、前記構造物を前記据付位置に固定するための締結ボルトが螺合するねじ孔であり、前記装着部は、前記ねじ孔に螺合するねじ部であることを特徴とする請求項1に記載の複数分割式ガイドピン。
  3. 前記第1分割ピンの他端部に凹部が設けられ、前記第2分割ピンの他端部に前記凹部に連結される凸部が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複数分割式ガイドピン。
  4. 前記凸部と前記凹部とは、螺合して連結されることを特徴とする請求項3に記載の複数分割式ガイドピン。
  5. 前記複数の分割ピンは、互いの連結を解除するための係止部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の複数分割式ガイドピン。
  6. 据付位置に設けられた取付孔に複数の分割ピンが直線状に着脱自在に連結されて構成されるガイドピンを装着する工程と、
    構造物の貫通孔を前記ガイドピンに挿通させる工程と、
    前記構造物を前記ガイドピンに沿って移動することで前記据付位置に据え付ける工程と、
    先端部の前記分割ピンを取外すことで残りの前記分割ピンにより前記構造物を前記据付位置にガイドする工程と、
    を有することを特徴とする構造物の据付方法。
JP2015101241A 2015-05-18 2015-05-18 複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法 Active JP6594035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101241A JP6594035B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101241A JP6594035B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016216965A JP2016216965A (ja) 2016-12-22
JP6594035B2 true JP6594035B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=57578118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015101241A Active JP6594035B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6594035B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5295165A (en) * 1993-02-25 1994-03-15 Westinghouse Electric Corp. Self-locking plug for plugging a hole defined by a surrounding structure
JPH0860744A (ja) * 1994-08-24 1996-03-05 Sekisui Chem Co Ltd バルコニー付きユニット建物
JPH08170996A (ja) * 1994-12-19 1996-07-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 原子炉圧力容器の据付け装置及び据付け方法
JP2000356042A (ja) * 1999-06-17 2000-12-26 Ando Corp プレキャストコンクリート柱の接合治具及び接合方法
JP2001065062A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Sekisui Chem Co Ltd ガイドピン、ガイドピンの固定方法、建物ユニットの据え付け方法
JP2004045130A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Babcock Hitachi Kk スタッドボルトねじ保護具およびガイドピン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016216965A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017528307A (ja) グリッド・ノズル組立体、グリッド・ノズル組立体を含む流動層反応器、及びグリッド・ノズル組立体を使用する方法
US8964930B2 (en) Coupling structure of fuel assembly
KR20210097086A (ko) 기판 지지 장치
JP6594035B2 (ja) 複数分割式ガイドピン及び構造物の据付方法
CN106089895B (zh) 一种销轴座及其制作方法、销轴连接组件、工程机械
CN104259500B (zh) 圆筒状工件加工用夹具
CN1023356C (zh) 从核反应堆燃料组件的可卸导向管中抽出阻塞套筒的装置及方法
CN104162700A (zh) 一种用于对卷筒进行钻孔的钻模
CN110438982A (zh) 一种管桩端板以及管桩连接方法
CN203418261U (zh) 煤粉锁斗内锥与法兰盘定位用工装
JP2007248186A (ja) キャスクの固定構造
JP2017031729A (ja) アンカーキャップ
US20160365160A1 (en) Anti-seismic apparatus for control element drive mechanisms
JP2021520491A (ja) 原子炉およびそれに対応した保守方法
CN105290675A (zh) 一种汽冷分离器装焊模板结构及汽冷分离器装置
CN103171978B (zh) 快装接头和具有该快装接头的塔式起重机
JP2017081803A (ja) 多結晶シリコン反応炉
KR20210080793A (ko) 수차 발전기의 헤드커버 정비용 서포트 툴
KR101401039B1 (ko) 플랜지 정렬 장치 및 플랜지 체결 방법
KR102431967B1 (ko) 경수로형 ce타입 핵연료 취급장비로 취급 가능한 결함연료 보관용기의 덮개
CN103979407A (zh) 法兰吊装器
JP6202015B2 (ja) 差込継手の取り外し冶具及び取り外し方法
CN208697243U (zh) 一种压盖多工位锁紧夹具
CN202600225U (zh) 光缆成缆机绞合头
CN209903116U (zh) 一种用于安装大型螺母的导向装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6594035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150