JP2017081803A - 多結晶シリコン反応炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】基台上にベルジャを正確に位置合わせして短時間で載置させることができ、炉内汚染や炉外への反応ガスの漏洩を防止して、作業効率に優れた多結晶シリコン反応炉を提供する。【解決手段】多結晶シリコン反応炉100は、基台1の外周部に設けられた受け部11と、ベルジャ2の下端開口縁部に設けられたフランジ部21とが、締結部により固定されており、基台1には、受け部11よりも半径方向外側位置に、上下方向に延びるガイド棒7が設けられ、ベルジャ2には、フランジ部21よりも半径方向外側位置に、ガイド棒7を挿通可能な貫通孔81aを有する開孔板8が設けられ、基台1の平面視の中心からガイド棒7の中心軸までの距離と、ベルジャ2の平面視の中心から貫通孔81aの中心軸までの距離とが同距離に設けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、シーメンス法によって多結晶シリコンを製造する際に用いられる多結晶シリコン反応炉に関し、特に多結晶シリコン反応炉の基台とベルジャとの組立構造に関する。
半導体材料となる高純度の多結晶シリコンの製造方法として、シーメンス法が知られている。シーメンス法は、クロロシランと水素との混合ガスからなる原料ガスを、加熱したシリコン芯棒に接触させ、その表面に原料ガスの反応によって多結晶シリコンを生成させる製造方法である。このシーメンス法によって多結晶シリコンを製造する装置として、密閉した反応炉内に多数のシリコン芯棒を立設した多結晶シリコン反応炉が用いられている。
一般に、多結晶シリコン反応炉は、例えば特許文献1に開示されているように、炉底を構成する基台と、この基台上に着脱自在に取り付けられた釣鐘形状のベルジャとを備える構成とされている。そして、基台の上面には、生成される多結晶シリコンの種棒となるシリコン芯棒が取り付けられる電極、原料ガスを炉内に供給するための噴出ノズル、反応後のガスを炉外に排出するためのガス排出口等が取り付けられ、電極にシリコン芯棒を立設させた後に、すなわち基台上にシリコン芯棒を立設させた後に、ベルジャを基台上に載置し、ベルジャと基台とをボルト止め等によって強固に固定することにより、炉内が密閉される。なお、特許文献2に記載されるCVD反応器では、シリコンスターターフィラメントをそれぞれ電極上に取り付けて、フィラメントが外殻(ベルジャ)内で据付け空間配置に保持される。また、外殻から複数のリブが突出して設けられており、外殻を基礎部材(基台)に取り付けるための取付ネジが複数のリブを貫通して設けられることにより、外殻と基礎部材とが固定されている。
このようにして、多結晶シリコン反応炉では、密閉された炉内でシリコン芯棒が通電加熱されることにより、炉内に供給した原料ガスを反応させて、シリコン芯棒の表面に多結晶シリコンを生成する。
特開2009‐149495号公報 特表2013‐535390号公報
ところで、多結晶シリコン反応炉は小型のものもあるが、商用生産使用するような場合、一反応当たりの生産量を多くするための大型のものが用いられ、この場合、ベルジャ自体の形状や重量が大きくなることから、クレーン等で吊り上げられて基台上に運ばれる。ベルジャが吊り上げられる際、吊り上げ位置でのベルジャのバランスや吊り上げ速度、ベルジャ自体の姿勢によっては、吊られることでベルジャに揺れが生じて傾きが生じやすい。このため、傾いた状態でベルジャを基台上に載置すると、基台に対してベルジャが片当たりして、最初に当接した部分にベルジャの荷重が大きくかかることで、その部分に傷等の破損を発生させるおそれがある。そして、原料ガスの反応時において、基台又はベルジャの破損部分から炉内の高温の反応ガス(水素、クロロシランガス、塩化水素等)が漏洩した場合には、環境や人体に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、ベルジャの傾きを矯正するために、何度も基台とベルジャとの位置合わせを行うと、基台とベルジャとの合わせ面に傷や凹み、変形等が生じやすくなるとともに、基台とベルジャとの間のシール性を向上させるために用いているパッキン類を破損するおそれがある。さらに、基台とベルジャとが正確な位置に位置合わせがなされていない状態で、基台とベルジャとを固定するために無理矢理にボルトによる固定などを行うと、ボルトのねじ部を破損するおそれがある。そして、これらの場合にも、破損部分を介して炉内から反応ガスの漏洩が発生する危険性が高くなる。
また、何度も基台とベルジャとの位置合わせを繰り返すことで、反応炉を密閉するまでの時間が長くなり、炉内の汚染が進行して、生成する多結晶シリコンの汚染を引き起こすおそれがある。さらに、ゆっくり時間をかけてベルジャを下降させることは、作業性が悪く、このように位置合わせに時間がかかることで、操業の低下にも影響を与えることになる。
なお、基台とベルジャとを閉止した状態に固定するボルト等を予め基台又はベルジャに取り付けておき、そのボルトのねじ部をガイドの代わりに利用して、ベルジャの取付孔をねじ部に沿って下降させることも考えられる。しかし、ベルジャの下降時にボルトのねじ部と取付孔とが接触することで、ボルトのねじ山を破損するおそれがあり、この場合には、基台とベルジャとの固定が不十分となることで、炉内からの反応ガスの漏洩が発生する危険性が高まる。また、ボルトのねじ部と取付孔との接触により削れた摩耗粉等が炉内に入ることで、炉内の汚染につながりやすい。
一方、ベルジャをクレーン等で吊り上げた状態の時間を短くできれば、炉内の汚染を抑制でき、さらにはクレーンからベルジャが落下する等の危険性が低減できる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、基台上にベルジャを正確に位置合わせして短時間で載置させることができ、炉内汚染や炉外への反応ガスの漏洩を防止して、作業効率に優れた多結晶シリコン反応炉を提供することを目的とする。
本発明は、炉底を構成する基台と、該基台上に着脱可能に取り付けられているベルジャとを備える多結晶シリコン反応炉であって、前記基台の外周部に設けられた受け部と、前記ベルジャの下端開口縁部に設けられたフランジ部とが、締結部により固定されており、前記基台には、前記受け部よりも半径方向外側位置に、上下方向に延びるガイド棒が設けられ、前記ベルジャには、前記フランジ部よりも半径方向外側位置に、前記ガイド棒を挿通可能な貫通孔を有する開孔板が設けられ、前記基台の平面視の中心から前記ガイド棒の中心軸までの距離と、前記ベルジャの平面視の中心から前記貫通孔の中心軸までの距離とが同距離に設けられていることを特徴とする。
ベルジャを基台上に載置する際に、基台に設けられたガイド棒に、ベルジャに設けられた開孔板の貫通孔を垂直方向に沿って通すことで、基台とベルジャとの位置合わせを容易に行いながら、ベルジャを円滑に下降させることができる。これにより、短時間で基台上の所定の位置にベルジャの載置位置の確定ができるとともに、ベルジャの位置合わせや位置ずれがあった場合の繰り返しの載置によるパッキン類の破損や変形、あるいはベルジャと基台の載置面の接触や当接による基台やベルジャ等の破損を回避できる。これにより、炉内汚染の低減や炉外への反応ガスの漏洩を防止できるので、作業効率の向上とともに、炉内の汚染を低減でき、多結晶シリコンの品質低下を回避できる。
また、ガイド棒を基台の受け部よりも半径方向外側位置に設けるとともに、開孔板をベルジャのフランジ部よりも半径方向外側位置に設けており、ガイド棒と開孔板とを多結晶シリコンを生成する炉内から離れた位置に配置しているので、ガイド棒と開孔板とが接触した際に摩耗粉等が発生しても、摩耗粉等を炉内に入りにくくできる。したがって、炉内汚染を抑制でき、生成する多結晶シリコンの品質汚染を低減できる。
本発明の多結晶シリコン反応炉において、前記ガイド棒は、前記基台に着脱可能に設けられているとよい。
基台にガイド棒を取り付けておくことで、ベルジャを下降させて基台上に載置させる際には、ガイド棒に開孔板の貫通孔を挿通させてガイド棒に沿って案内でき、ベルジャを所定の位置に円滑に案内することができる。一方、ベルジャを基台上から撤去して、基台上で多結晶シリコンの解体作業や、シリコン芯棒の組立作業等を行う際には、ガイド棒を必要としないことから、ガイド棒を取り外しておくことで作業スペースを広く確保することができ、作業を円滑に進めることができる。
本発明の多結晶シリコン反応炉において、前記開孔板は、前記ベルジャの下端に設けられているとよい。
開孔板をベルジャの下端に設けることで、ベルジャの下降移動時において、ガイド棒と開孔板の貫通孔とを早い段階で挿通させることができ、ガイド棒の長さを短くできる。また、ガイド棒を短くすることで、ベルジャを下降させる際に、ガイド棒と開孔板とが接触する範囲を短くでき、摩耗粉等の発生を低減できる。
本発明の多結晶シリコン反応炉において、前記ガイド棒の先端部に、先端側に向かうにつれて縮径する縮径部が設けられているとよい。
開孔板の貫通孔とガイド棒との挿通を縮径部によって円滑に導くことができる。また、貫通孔とガイド棒との挿通開始時の衝突や接触による破損を防止できるとともに、接触時の摩耗粉の発生を防止できる。
本発明の多結晶シリコン反応炉において、前記ガイド棒は、前記受け部の外周側面から半径方向外側に向けて少なくとも10cm以上離れた位置に設置されているとよい。
ガイド棒を、基台の外縁部の外周側面から半径方向外側に向けて少なくとも10cm以上離れた位置に設置しておくことで、ガイド棒と開孔板との接触時に生じる摩耗粉等が炉内に入ることをさらに防止できる。
本発明の多結晶シリコン反応炉において、前記ガイド棒の横断面が円形に設けられ、前記貫通孔の横断面が円形に設けられており、前記ガイド棒の外径dと前記貫通孔の内径D1との比率(D1/d)が1.01以上1.06以下に設けられているとよい。
比率(D1/d)が1.01より小さいと、ガイド棒が貫通孔(例えば開孔板の上面等)と接触して摩耗しやすくなり、摩耗粉の発生による炉内汚染が生じやすくなる。一方、比率(D1/d)が1.06よりも大きいと、ガイド棒と貫通孔との間のクリアランスが大きくなり、ガイド棒と貫通孔81とを挿通させた状態においても、ベルジャと基台との位置合わせに時間がかかる。
本発明によれば、基台に設けたガイド棒とベルジャに設けた開孔板とにより、基台上にベルジャを正確に位置合わせして短時間で載置させることができるので、炉内汚染やベルジャ及び基台の破損等を防止でき、炉外への反応ガスの漏洩を防止して、作業効率を向上させることができる。
本発明の実施形態の多結晶シリコン反応炉の概略構成図である。 図1に示す多結晶シリコン反応炉の要部図であり、ガイド棒と開孔板との関係を説明するものである。 図2に対応する多結晶シリコン反応炉の要部図であり、ベルジャを基台上に設置する過程を説明するものである。 図2に対応する多結晶シリコン反応炉の基台の要部図であり、ガイド棒を支持軸部から取り外した状態を説明するものである。
以下、本発明に係る多結晶シリコン反応炉の実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用される多結晶シリコン反応炉を模式的に表した全体図である。この多結晶シリコン反応炉100は、炉底を構成する基台1と、この基台1上に着脱可能に取り付けられた釣鐘形状のベルジャ2とを備え、基台1とベルジャ2とで囲まれた炉内に設けられた複数のシリコン芯棒31を通電加熱することにより、炉内に供給した原料ガスを反応させて、シリコン芯棒31の表面に多結晶シリコンを生成する。
また、多結晶シリコン反応炉100は、反応終了後は、ベルジャ2を基台1上から撤去して、基台1上で生成された多結晶シリコンの解体作業や、基台1やベルジャ2の清浄化処理が行われた後、再度、基台1上にベルジャ2を載置して次の反応が行われ、反応と清浄化処理とを繰り返して使用される。
そして、基台1の外周部には、ベルジャ2が載置される受け部11が設けられており、ベルジャ2の開口下端縁部には、受け部11に載置されるフランジ部21が設けられている。また、受け部11の上面の内周側には、ベルジャ2のフランジ部21に当接するパッキン18が取り付けられており、このパッキン18を介して基台1の受け部11とベルジャ2のフランジ部21とが重ね合わされる。そして、受け部11とフランジ部21とには、これら受け部11とフランジ部21とを固定する例えばボルト止め等の締結部61が設けられている。
具体的には、基台1の受け部11には、ボルト62の雄ねじ軸部62aを挿通可能な下側孔部14が周方向に間隔をあけて複数設けられ、ベルジャ2のフランジ部21にも、受け部11の下側孔部14に対応する位置に、ボルト62の雄ねじ軸部62aを挿通可能な上側孔部24が周方向に間隔をあけて複数設けられており、受け部11とフランジ部21とを重ね合わせた状態で、これら下側孔部14と上側孔部24とにボルト62の雄ねじ軸部62aを挿通させてナット63により締結することで、ベルジャ2が基台1上に強固に固定され、炉内が閉止されるようになっている。また、ボルト62とナット63との締結を解除し、ボルト62を下側孔部14及び上側孔部24から取り外すことで、ベルジャ2を基台1上から移動させることができる。
そして、基台1には、受け部11よりも半径方向外側位置に、上下方向に延びるガイド棒7が1つ設けられており、ベルジャ2には、フランジ部21よりも半径方向外側位置に、ガイド棒7を挿通可能な貫通孔81hを有する開孔板8が1つ設けられている。また、基台1の平面視の中心からガイド棒7の中心軸までの距離と、ベルジャ2の平面視の中心から貫通孔81hの中心軸までの距離とが、同距離(距離R)に設けられている。これにより、図1に示すように、ガイド棒7と貫通孔81hとを係合させて、ガイド棒7の中心軸(軸線C)に貫通孔81hの中心軸を合わせた状態で、軸線C周りにベルジャ2を回転させてベルジャ2の位置を微調整することにより、基台1の平面視の中心(軸線O)にベルジャ2の平面視の中心を容易に一致させることができる。
したがって、多結晶シリコン反応炉100では、ベルジャ2を基台1上に載置する際に、基台1に設けられたガイド棒7に、ベルジャ2に設けられた開孔板8の貫通孔81hを通すことで、基台1とベルジャ2との位置合わせを行うことができるとともに、ベルジャ2をガイド棒7に沿って円滑に下降させることができる。
なお、ガイド棒7は、図2〜図4に距離Lで表しているように、受け部11の外周側面から半径方向外側に向けて少なくとも10cm以上離れた位置に設置されることが好ましい。ガイド棒7に貫通孔81hを挿通させることから、ガイド棒7と貫通孔81hとの接触により、ガイド棒7や開孔板8を形成する金属の摩耗粉等が生じるおそれがあるが、ガイド棒7を受け部11の外周側面から半径方向外側に向けて少なくとも10cm以上離れた位置に設置することで、ガイド棒7と開孔板8との接触時に生じる摩耗粉等の炉内への入り込みを確実に防止できる。また、ガイド棒7の表面を樹脂等でコーティングすることにより、ガイド棒7と開孔板8との接触により生じる摩耗粉等の発生を抑制することができる。
また、ガイド棒7は、図2〜図4に示すように、横断面が円形に設けられたパイプ状の円筒部72と、円筒部72の先端側に固定された先端部71と、円筒部72の下端側に固定された接続部73とを組み合わせた構成とされており、ガイド棒7は、その下端側に固定された接続部73を介して、基台1の支持軸部91に着脱可能に設けられている。
ガイド棒7の先端部71の先端側には、ガイド棒7の上側に向かうにつれて縮径する縮径部71aが設けられており、開孔板8の貫通孔81hにガイド棒7を挿通する際に、ガイド棒7の先端の縮径部71aによって、貫通孔81hとガイド棒7との挿通を円滑に導くことができる。また、縮径部71aによって、貫通孔81hとガイド棒7との挿通開始時の衝突や接触による破損を防止できるとともに、接触時の摩耗粉の発生を抑制できる。
また、ガイド棒7の接続部73は、全体が円筒状に設けられ、その内周部には支持軸部91の雄ねじ部91aと係合する雌ねじ部73aが形成されている。そして、支持軸部91の先端には、ガイド棒7の雌ねじ部73aと係合する雄ねじ部91aが形成されており、これら雄ねじ部91aと雌ねじ部73aとの係合により、ガイド棒7が基台1(支持軸部91)に対して着脱可能に設けられている。
なお、支持軸部91は、基台1の受け部11の外周側面に固定されたアーム部92と脚部15に固定されたアーム部93とによって上下方向に向けて立設した状態に支持されており、ガイド棒7を支持軸部91の先端に接続することで、支持軸部91を延長するようにしてガイド棒7が上下方向に立設した状態に保持される。本実施形態では、支持軸部91の下端部には、アーム部93の下方に向けて突出する雄ねじ部91bが設けられており、アーム部93を介して雄ねじ部91bにナット95を締結することにより、支持軸部91が基台1に固定されている。なお、ガイド棒7と支持軸部91とを予め一体に形成しておくこともでき、この場合には、支持軸部91下端の雄ねじ部91bとナット95との係合により、ガイド棒7及び支持軸部91を基台1に対して着脱可能に設けることができる。
また、ガイド棒7の基台1の上面10aからの突出高さH1、すなわち基台1の上面10aからガイド棒7の先端までの高さH1は、30cm以上100cm以下に設けられており、好ましくは40cm以上80cm以下に設けられる。なお、ベルジャ2の高さH0は、200cm以上300cm以下に設けられている。ガイド棒7の突出高さH1が30cmよりも短いと、ベルジャ2の傾きの把握が遅れて、ベルジャ2の傾きを矯正することが難しくなる。一方、ガイド棒7の突出高さH1が100cmよりも長いと、貫通孔81hとガイド棒7との挿通範囲が大きくなり、すなわち貫通孔81hとガイド棒7とが接触する割合が高くなるので、接触時の摩耗粉による炉内汚染の可能性が高くなる。
開孔板8は、フランジ部21の外周側面から突出して設けられており、ベルジャ2の下端側に固定されている。開孔板8には、上述したように、ガイド棒7を挿通可能な貫通孔81hが上下方向に貫通して設けられている。この場合、貫通孔81hは、円筒状の緩衝リング部材81により形成されており、金属製のベース板部82を介してベルジャ2に固定されている。このように、緩衝リング部材81は、例えば樹脂により形成されるものであり、ガイド棒7を軸方向に沿って案内できるとともに、ガイド棒7の挿通時における振動を低減することができる。これにより、ベルジャ2がクレーン等により吊られた不安定な状態でガイド棒7と開孔板8の貫通孔81hとを係合させても、固定側のガイド棒7に大きな負荷を与えることなく、ベルジャ2を円滑に下降させながら、ベルジャ2と基台1との位置合わせを行うことができる。
また、貫通孔81hは、ガイド棒7の円筒部72と同様に横断面が円形に設けられており、開口孔82hは、貫通孔81hと同心円状の円形に設けられている。そして、ベース板部82に設けられた開口孔82hの内径D2は、貫通孔81hの内径D1よりも大きく設けられており、ガイド棒7の貫通孔81hへの挿通時に、ガイド棒7が金属製のベース板部82に直接接触しにくくなっている。さらに、貫通孔81hの開口縁には面取り形状が設けられており、貫通孔81hにガイド棒7を挿通する際に、面取り形状によって、貫通孔81hとガイド棒7との挿通を円滑に導くことができるとともに、貫通孔81hとガイド棒7との挿通との挿通開始時の衝突や接触による破損を防止でき、摩耗粉の発生を抑制できる。
そして、ガイド棒7の外径dと貫通孔81hの内径D1との比率(D1/d)は、1.01以上1.06以下に設けられている。比率(D1/d)が1.01よりも小さいと、ガイド棒7が緩衝リング部材81の内面と接触して摩耗しやすくなり、摩耗粉の発生による炉内汚染が生じやすくなる。一方、比率(D1/d)が1.06よりも大きいと、ガイド棒7と貫通孔81hとの間のクリアランスが大きくなり、ガイド棒7と貫通孔81hとを挿通させた状態においても、ベルジャ2と基台1との位置合わせに時間がかかる。
また、ガイド棒7の外径dと開口孔82hの内径D2との比率(D2/d)は、1.1以上1.4以下に設けられている。比率(D2/d)は、好ましくは1.2以上1.3以下に設けられる。比率(D2/d)が1.1よりも小さいと、ガイド棒7と開口孔82hとが接触しやすくなる。一方、比率(D2/d)が1.4よりも大きいと、ベルジャ2と基台1との位置合わせに時間がかかる。
このように、多結晶シリコン反応炉100においては、基台1上にベルジャ2を載置する際に、図3に示すように、ベルジャ2の下降移動に伴って、基台1に設けられたガイド棒7に、ベルジャ2に設けられた開孔板8の貫通孔81hを垂直方向に沿って通すことで、ガイド棒7と貫通孔81hとの係合により、基台1とベルジャ2との位置合わせを容易に行うことができる。また、ガイド棒7と貫通孔81hとの挿通状態を維持して、ガイド棒7に沿ってベルジャ2を円滑に下降させることができるので、基台1の受け部11上の所定位置に、ベルジャ2のフランジ部21を正確に重ね合わせることができ、受け部11の各下側孔部14とフランジ部21の各上側孔部24とを容易に連通させることができる。そして、このように受け部11とフランジ部21とを重ね合わせた状態で、下側孔部14と上側孔部24とにボルト62の雄ねじ軸部62aを挿通させてナット63により締結することで、ベルジャ2が基台1上に強固に固定にされ、炉内を閉止できる。なお、受け部11とフランジ部21とのそれぞれには、周方向に複数の下側孔部14と上側孔部24とが設けられており、それぞれの下側孔部14各上側孔部24とに締結される複数のボルト62とナット63とは均等に締結する。
このように、本実施形態の多結晶シリコン反応炉100においては、ガイド棒7と貫通孔81hとの係合により、短時間で基台1上の所定の位置にベルジャ2の載置位置の確定ができるとともに、ベルジャ2の位置合わせや位置ずれがあった場合の繰り返しの載置によるパッキン18等の破損や変形、あるいはベルジャ2と基台1の載置面の接触や当接による基台1やベルジャ2等の破損を回避できる。これにより、多結晶シリコン反応炉100で生成される多結晶シリコンの炉内汚染の低減や炉外への反応ガスの漏洩を防止でき、作業効率の向上とともに、炉内の汚染を低減でき、多結晶シリコンの品質低下を回避できる。
また、多結晶シリコン反応炉100では、ガイド棒7を基台1の受け部11よりも半径方向外側位置に設けるとともに、開孔板8をベルジャ2のフランジ部21よりも半径方向外方に設けており、ガイド棒7と開孔板8とを多結晶シリコンを生成する炉内から離れた位置に配置しているので、ガイド棒7と開孔板8とが接触した際に摩耗粉等が発生しても、摩耗粉等を炉内に入りにくくできる。したがって、炉内汚染を抑制でき、生成する多結晶シリコンの品質汚染を低減できる。
さらに、多結晶シリコン反応炉100では、ガイド棒7を、受け部11の外周側面から半径方向外側に向けて少なくとも10cm以上離れた位置に設置していることから、ガイド棒7と開孔板8との接触時に生じる摩耗粉等の炉内に入り込みを確実に防止できる。
また、ガイド棒7は、基台1に着脱可能に設けられており、ベルジャ2を基台1上から撤去して、基台1上で多結晶シリコンの解体作業や、シリコン芯棒31の組立作業等を行う際には、ガイド棒7を取り外しておくことができる。このように基台1上で作業を行う際には、ガイド棒7を必要としないことから、ガイド棒7を基台1から取り外しておくことで作業スペースを広く確保することができ、作業を円滑に進めることができる。
また、多結晶シリコン反応炉100では、ガイド棒7と係合する貫通孔81hを有する開孔板8を、ベルジャ2のフランジ部21に固定し、ベルジャ2の下端側に設けているが、より好ましくは、ベルジャ2の下端に設置することが望ましい。開孔板8をベルジャ2の下端に設けることで、ベルジャ2の下降移動時において、ガイド棒7と開孔板8の貫通孔81hとを早い段階で挿通させることができ、ガイド棒7の長さを短くできる。また、ガイド棒7の長さを短くすることで、ベルジャ2を下降させる際に、ガイド棒7と開孔板8とが接触する範囲、すなわち係合する距離を短くでき、摩耗粉等の発生を低減できる。
なお、本実施形態の多結晶シリコン反応炉100では、1つのガイド棒7と1つの貫通孔81hとにより1組のガイド棒7と貫通孔81hとを設けているが、ガイド棒7と貫通孔81hとを2つ以上の複数組設けることもできる。
また、本実施形態では、ガイド棒7を金属製としたが、金属以外の材料を用いることもできる。例えば、樹脂製のガイド棒としてもよい。また、金属製のガイド棒の場合には、表面を樹脂によりコーティングあるいは樹脂製カバー等で覆った構成としてもよい。このような構成にすることで、ガイド棒を貫通孔に挿通する際の接触による摩耗を防止でき、摩耗粉の発生を低減できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 基台
11 受け部
14 下側孔部
2 ベルジャ
21 フランジ部
24 上側孔部
61 締結部
62 ボルト
63 ナット
7 ガイド棒
71 先端部
71a 縮径部
72 円筒部
73 接続部
8 開孔板
81 緩衝リング部材
81h 貫通孔
82 ベース板部
82h 開口孔
91 支持軸部
92,93 アーム部
95 ナット
100 多結晶シリコン反応炉

Claims (6)

  1. 炉底を構成する基台と、
    該基台上に着脱可能に取り付けられているベルジャとを備える多結晶シリコン反応炉であって、
    前記基台の外周部に設けられた受け部と、
    前記ベルジャの下端開口縁部に設けられたフランジ部とが、
    締結部により固定されており、
    前記基台には、前記受け部よりも半径方向外側位置に、上下方向に延びるガイド棒が設けられ、
    前記ベルジャには、前記フランジ部よりも半径方向外側位置に、前記ガイド棒が挿通可能な貫通孔を有する開孔板が設けられ、
    前記基台の平面視の中心から前記ガイド棒の中心軸までの距離と、前記ベルジャの平面視の中心から前記貫通孔の中心軸までの距離とが同距離に設けられていることを特徴とする多結晶シリコン反応炉。
  2. 前記ガイド棒は、前記基台に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の多結晶シリコン反応炉。
  3. 前記開孔板は、前記ベルジャの下端に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多結晶シリコン反応炉。
  4. 前記ガイド棒の先端部に、先端側に向かうにつれて縮径する縮径部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の多結晶シリコン反応炉。
  5. 前記ガイド棒は、前記受け部の外周側面から半径方向外側に向けて少なくとも10cm以上離れた位置に設置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の多結晶シリコン反応炉。
  6. 前記ガイド棒の横断面が円形に設けられ、前記貫通孔の横断面が円形に設けられており、前記ガイド棒の外径dと前記貫通孔の内径D1との比率(D1/d)が1.01以上1.06以下に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の多結晶シリコン反応炉。
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