JP6593808B2 - Ad変換器、半導体集積回路および回転検出装置 - Google Patents

Ad変換器、半導体集積回路および回転検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有するAD(ANALOG−to−Digital)変換器(ADC)、半導体集積回路および回転検出装置に関する。
グランド電圧から電源電圧までのRail−to−Rail入力電圧を、デジタル値に変換可能なAD変換器は、入力電圧と基準電圧とを比較するためのコンパレータとして、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有するコンパレータを用いる必要がある。
Rail−to−Rail入力電圧範囲を有するコンパレータとして、NMOS差動入力段を有するコンパレータと、PMOS差動入力段を有するコンパレータとを組み合わせた回路構成を備える従来装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
NMOS差動入力段を有するコンパレータは、入力電圧が約1V以下である場合には、比較動作を正常に行うことができない。一方、PMOS差動入力段を有するコンパレータは、入力電圧が(電源電圧−約1V)以上である場合には、比較動作を正常に行うことができない。
そこで、従来装置は、NMOS差動入力段を有するコンパレータと、PMOS差動入力段を有するコンパレータのうち、入力電圧に対してどちらのコンパレータの出力を用いるかを切り替える構成を備えている。このような構成を備えることで、従来装置は、グランド電圧から電源電圧までのRail−to−Rail入力電圧範囲において、正常な比較動作実現している。
このような従来のコンパレータをAD変換器に用いることで、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有するAD変換器を構成することができる。
一方で、AD変換器の変換誤差を補正する方法として、例えば、AD変換器を複数配置する手法がある(例えば、特許文献2参照)。
特表2010−517336号公報 特開平10−028053号公報
しかしながら、従来技術には以下のような課題がある。
コンパレータは、一般的に、製造ばらつきに起因するオフセット電圧が存在する。このため、比較電圧に対して、オフセット電圧分のずれが存在する。
上述したようなNMOS差動入力段を有するコンパレータと、PMOS差動入力段を有するコンパレータとでは、製造ばらつきに起因するオフセット電圧に差異が存在する。そのため、同一入力電圧であっても、例えば、NMOS差動入力段を有するコンパレータの比較結果は、Highレベル、PMOS差動入力段を有するコンパレータの比較結果は、Lowレベル、といったように、比較結果が異なってしまう可能性がある。
NMOS差動入力段を有するコンパレータと、PMOS差動入力段を有するコンパレータとの比較結果が異なると、動作するコンパレータを切り替えた際に、AD変換結果にオフセット誤差が発生する。ここで、入力電圧をVin、NMOS差動入力段を有するコンパレータのオフセット電圧をVoffset(n)、PMOS差動入力段を有するコンパレータのオフセット電圧をVoffset(p)とする。
この場合、NMOS差動入力段を有するコンパレータを用いた場合のAD変換結果は、Vin+Voffset(n)の電圧をAD変換した結果となる。一方、PMOS差動入力段を有するコンパレータを用いた場合のAD変換結果は、Vin+Voffset(p)の電圧をAD変換した結果となる。
従って、このオフセット誤差により、ミッシングコード発生や単調性喪失という問題が発生する可能性がある。
また、変換誤差を補正するためには、特許文献2に示されたように、AD変換器を複数配置する手法がある。しかしながら、この特許文献2の構成では、回路規模が大きくなってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回路規模が増大することを抑制するとともに、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有して動作する2つのコンパレータの切り替わりに起因するオフセット誤差をなくし、ミッシングコードや単調性喪失のないAD変換器、半導体集積回路および回転検出装置を得ることを目的とする。
本発明におけるAD変換器は、グランド電圧から電源電圧までの全入力電圧範囲を有するコンパレータと、ADC制御回路と、補正回路と、記憶装置と、を備え、コンパレータは、グランド電圧よりも高く電源電圧よりも低い第1入力電圧から、電源電圧までの範囲で正常な比較動作を実行可能なNMOS差動入力段を有する第1コンパレータと、グランド電圧から、第1入力電圧よりも高く電源電圧よりも低い第2入力電圧までの範囲で正常な比較動作を実行可能なPMOS差動入力段を有する第2コンパレータと、入力電圧の大きさと補正回路の動作状態に応じて、第1コンパレータの出力か、第2コンパレータの出力か、を選択する出力選択回路とを有して構成され、補正回路は、第1コンパレータおよび第2コンパレータがともに正常な比較動作を実行可能な、第1入力電圧以上であり第2入力電圧以下の入力電圧の領域に相当する共通領域内の同一入力電圧に対する、第1コンパレータを用いた場合の第1AD変換値と、第2コンパレータを用いた場合の第2AD変換値とをADC制御回路を介して事前に取得し、同一入力電圧に対して得られた第1AD変換値および第2AD変換値に基づいて補正値を算出し、記憶装置に事前に記憶させておき、補正値に基づく補正処理を実行することで、第1AD変換値と第2AD変換値とのオフセット誤差を抑制し、全入力電圧範囲においてオフセット誤差が抑制された後のAD変換値を出力するものである。
本発明によれば、選択切り替えされる2つのコンパレータが共通して正常動作可能な領域において、同一入力電圧に対するそれぞれのコンパレータの出力をAD変換し、それぞれのAD変換値に基づいてオフセット誤差を補正する構成を備えている。この結果、回路規模が増大することを抑制するとともに、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有して動作する2つのコンパレータの切り替わりに起因するオフセット誤差をなくし、ミッシングコードや単調性喪失のないAD変換器、半導体集積回路および回転検出装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるAD変換器の構成図である。 コンパレータの入力電圧範囲を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る補正回路における補正値取得方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における補正回路による、AD変換値に対する補正方法を示した説明図である。 本発明の実施の形態2に係る補正回路における補正値取得方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態2における補正回路による、AD変換結果に対する補正方法を示した説明図である。 本発明の実施の形態3におけるAD変換器の構成図である。 本発明の実施の形態3における補正回路による、AD変換値に対する補正方法を示した説明図である。 本発明の実施の形態4における補正回路による、AD変換値に対する補正方法を示した説明図である。 本発明の実施の形態5におけるAD変換器の構成図である。 本発明の実施の形態7における半導体集積回路を示す構成図である。 本発明の実施の形態8における車両を示す構成図である。
以下、本発明のAD変換器、半導体集積回路および回転検出装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるAD変換器の構成図である。図1におけるAD変換器は、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有するコンパレータ101と、補正値を保持する記憶装置103と、ADC制御回路102から出力されるAD変換値12と記憶装置103に保持されている補正値とを用いて補正処理を行う補正回路104とを有することを特徴とする。
コンパレータ101は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202と、コンパレータ201の出力とコンパレータ202の出力のいずれか一方を選択するための出力選択回路203から構成される。
図2は、コンパレータ101の入力電圧範囲を示す図である。図1に示した回路で構成されるRail−to−Rail入力電圧範囲を有するコンパレータ101は、図2に示すように、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201とPMOS差動入力段を有するコンパレータ202とが共通して正常動作可能な領域が存在する。
そこで、本実施の形態1に係るAD変換器は、この共通して正常動作可能な領域における同一入力電圧に対して、コンパレータ201の動作結果とコンパレータ202の動作結果とを比較することで、両者のオフセット誤差を修正している。
具体的には、本実施の形態1に係るAD変換器は、この共通して正常動作可能な領域における同一入力電圧に対して、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の双方で、AD変換を実行する。そして、本実施の形態1に係るAD変換器は、このようにして事前に取得した2つのAD変換値の差分に基づいて、実際にAD変換を行う際の補正処理を実行する。この結果、両者のAD変換値のオフセット誤差を補正することができるAD変換器を実現できる。
このようなオフセット誤差の補正は、図1に示した補正回路104で行われる。そこで、補正回路104による補正値取得方法について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る補正回路104における補正値取得方法を示す説明図である。
補正回路104は、制御信号14を出力することで、出力選択回路203を制御し、同一入力電圧に対する出力選択回路203の出力信号11を、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力とするか、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力とするかを切り換え制御する。
制御信号14を受信した出力選択回路203は、出力信号11として、コンパレータ201の出力を行っているか、コンパレータ202の出力を行っているかを識別するための制御信号13を、出力信号11とともに出力する。ADC制御回路102は、出力信号11に対してAD変換を施した結果をAD変換値12として出力する。
この結果、補正回路104は、自身が出力した制御信号14に基づいて、図3に示すように、出力選択回路203からの制御信号13と、ADC制御回路102からのAD変換値12を取得できる。すなわち、補正回路104は、同一入力電圧に対して、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201を用いて変換したAD変換値1と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いて変換したAD変換値2を取得することができる。
さらに、補正回路104は、AD変換結果の差分を計算し、補正値として記憶装置103に保持する。出力選択回路203の出力信号11として、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いるときに補正処理を行う場合の補正値は、AD変換値1からAD変換値2を減算した値となる。
一方、出力選択回路203の出力信号11として、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いるときに補正処理を行う場合の補正値は、AD変換値2からAD変換値1を減算した値となる。
図4は、本発明の実施の形態1における補正回路104による、AD変換値に対する補正方法を示した説明図である。この図4は、出力選択回路203の出力信号11として、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いるときに、オフセット誤差をキャンセルする補正を行う場合の補正処理例を示している。
補正回路104は、出力選択回路203から出力される制御信号13により、ADC制御回路102によるAD変換が、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いて行われたものか、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いて行われたものかを判定する。
補正回路104は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いて行われたAD変換結果を、AD変換値12として受信した場合には、記憶装置103に保持された補正値をAD変換値12に加算することで、オフセット誤差をキャンセルする補正を行う。
このような補正処理を行うことで、図4に示すように、出力選択回路203の出力信号11が、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力とで、切り替わった場合においても、補正回路104による補正後のAD変換値には、オフセット誤差が発生しない。これにより、ミッシングコードや単調性喪失のないAD変換器が実現可能となる。
また、このAD変換値に対する補正のために追加することが必要な回路は、補正回路104と記憶装置103のみである。従って、本実施の形態1に係るAD変換器は、小規模な回路追加で、安価に、オフセット誤差をキャンセルする補正処理を実現することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る補正回路104における補正値取得方法を示す説明図である。本実施の形態2は、図1のAD変換器において、図5に示す補正方法で補正処理を行うことを特徴とする。
図5で示す補正方法を実行する際に、補正回路104は、先の実施の形態1と同様に、自身が出力した制御信号14に基づいて、図5に示すように、出力選択回路203からの制御信号13と、ADC制御回路102からのAD変換値12を取得できる。すなわち、補正回路104は、同一入力電圧に対して、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201を用いて変換したAD変換値1と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いて変換したAD変換値2を取得することができる。
本実施の形態2における補正回路104は、同一入力電圧に対する理想的なAD変換値をあらかじめ保持している。従って、補正回路104は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いて変換したAD変換値1と理想値との差分を補正値1として算出し、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いて変換したAD変換値2と理想値との差分を補正値2として算出し、記憶装置103に事前に保持させておくことができる。
図6は、本発明の実施の形態2における補正回路104による、AD変換結果に対する補正方法を示した説明図である。補正回路104は、出力選択回路203から出力される制御信号13により、AD変換値12が、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いて行われたAD変換値か、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いて行われたAD変換値かを判定する。
そして、補正回路104は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力を用いて行われたAD変換値12を取得したと判定した場合には、記憶装置103に保持された補正値1をAD変換値12に加算することで、オフセット誤差をキャンセルする補正を行う。
一方、補正回路104は、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力を用いて行われたAD変換値12を取得したと判定した場合には、記憶装置103に保持された補正値2をAD変換値12に加算することで、オフセット誤差をキャンセルする補正を行う。
このように、同一入力電圧に対する理想的なAD変換値に対して補正を行うことで、図6に示すように、出力選択回路203の出力信号11が、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力とで、切り替わった場合においても、補正回路104による補正後のAD変換値には、オフセット誤差が発生しない。さらに、本実施の形態2による補正処理を行うことで、図6に示すように、AD変換値の絶対値を補正することが可能となる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3におけるAD変換器の構成図である。図7におけるAD変換器は、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有するコンパレータ111と、ADC制御回路112と、補正回路114を有することを特徴とする。
コンパレータ111は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202から構成される。そして、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力21と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力22は、ともにADC制御回路112に出力される。
ADC制御回路112は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力21を元にしたAD変換値23と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力22を元にしたAD変換値24とを、ともに補正回路114に出力する。
補正回路114は、NMOS差動入力段を有するコンパレータ201の出力21を元にしたAD変換値23と、PMOS差動入力段を有するコンパレータ202の出力22を元にしたAD変換値24とを、規定された電圧範囲内において重み付けをして平均化処理することで、オフセット誤差をキャンセルする補正を行う。
図8は、本発明の実施の形態3における補正回路114による、AD変換値に対する補正方法を示した説明図である。図8に示すように、補正回路114は、重みづけ平均(加重平均)を実施する電圧範囲として、切替え上限値31と切替え下限値32を保持している。
補正回路114は、AD変換値23の値とAD変換値24の値が、ともに切替え上限値31と切替え下限値32の範囲内であれば、AD変換値23とAD変換値24の重みづけ平均化処理を行い、AD変換値25として出力する。
図7に示すAD変換器は、図1に示すAD変換器と比較すると、出力選択回路203と記憶装置103が不要となっている。このため、本実施の形態3は、先の実施の形態1、2と比較して、回路規模の小さいAD変換器を実現することが可能となる。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4における補正回路114による、AD変換値に対する補正方法を示した説明図である。本実施の形態4は、図7のAD変換器において、図9に示す補正方法で補正処理を行うことを特徴とする。
図9に示す補正方法では、補正回路114は、AD変換値23と、AD変換値24とを、規定された電圧範囲内で、単純平均化することで、オフセット誤差をキャンセルする補正を行う。
図9に示すように、補正回路114は、単純平均を実施する電圧範囲として、切替え上限値33と切替え下限値34を保持している。そして、補正回路114は、AD変換値23の値とAD変換値24の値が、ともに切替え上限値33と切替え下限値34の範囲内であれば、AD変換値23とAD変換値24の単純平均化処理を行い、AD変換値25として出力する。
本実施の形態4は、AD変換値に対する補正処理が、先の実施の形態3に比べて単純である。このため、本実施の形態4によれば、先の実施の形態3と比較して、回路規模がさらに小さいAD変換器を実現することが可能となる。ただし、本実施の形態4による補正処理では、オフセット誤差は緩和がされるが、完全になくなるわけではない。このため、元のオフセットが小さい場合に、本実施の形態4による補正処理を用いることで、ミッシングコードや単調性喪失を改善することが可能である。
実施の形態5.
図10は、本発明の実施の形態5におけるAD変換器の構成図である。図10におけるAD変換器は、NMOS差動入力段を有する複数のコンパレータ201とPMOS差動入力段を有する複数のコンパレータ202とから構成されるRail−to−Rail入力電圧範囲を有するコンパレータ115と、複数のコンパレータから1つの出力を選択するための多数決回路116と、出力選択回路203と、ADC制御回路112を有することを特徴とする。
多数決回路116は、NMOS側多数決回路223と、PMOS側多数決回路224から構成される。NMOS側多数決回路223は、NMOS差動入力段を有する複数のコンパレータ201の出力21が接続され、複数のコンパレータ201の出力21を多数決した結果26を生成する。
同様に、PMOS側多数決回路224は、PMOS差動入力段を有する複数のコンパレータ202の出力22が接続され、複数のコンパレータ202の出力22を多数決した結果27を生成する。
出力選択回路203は、入力電圧に応じて、NMOS側多数決回路222の結果26、PMOS側多数決回路223の結果27のいずれかを、ADC制御回路112に出力する。
本実施の形態5に係るAD変換器は、複数のコンパレータ201による複数の出力21のそれぞれと、複数のコンパレータ202による複数の出力22のそれぞれについて多数決を行うことで、複数の出力21のオフセットと、複数の出力22のオフセットを平均化することができる。
すなわち、本実施の形態5に係るAD変換器は、補正回路を用いて補正処理を行う代わりに、多数決回路を用いてオフセットの平均化処理を施すことで、コンパレータの製造ばらつきに起因するオフセットを軽減することができる。この結果、補正回路を有さない本実施の形態5に係るAD変換器も、AD変換値のオフセット誤差の補正を行うことが可能である。
実施の形態6.
本実施の形態6は、実施の形態5で説明したNMOS差動入力段を有する複数のコンパレータ201、およびPMOS差動入力段を有する複数のコンパレータ202のそれぞれにおいて、コンパレータを構成するトランジスタサイズが異なることを特徴とする。
コンパレータの製造バラツキに起因するオフセット電圧は、コンパレータを構成するトランジスタサイズにも依存する。従って、トランジスタサイズが異なるコンパレータを搭載することで、コンパレータのオフセットの偏りを軽減することが可能である。本実施の形態6に係るAD変換器は、オフセットの偏りが軽減された複数のコンパレータ出力の多数決をとることで、先の実施の形態5と比較して、より高精度にオフセットを平均化することが可能である。
実施の形態7.
図11は、本発明の実施の形態7における半導体集積回路300を示す構成図である。図11に示す半導体集積回路300は、センサ310から入力されるセンサ信号を増幅する増幅回路301と、増幅回路301の出力をデジタル信号に変換するAD変換器302と、AD変換器302の出力を信号処理するデジタル回路303とを備える。
ここで、一般的に、センサ信号は、微弱な信号である。このため、増幅回路301によって、センサ信号の振幅を増幅する必要がある。増幅回路301の出力をデジタル信号に変換するAD変換器として、本発明によるAD変換器を用いることができる。本発明のAD変換器を適用することで、増幅回路301によってセンサ信号を電源電圧まで増幅しても、AD変換することが可能となる。したがって、より増幅度の高い増幅回路を採用することができる。このため、本実施の形態7に係る半導体集積回路300は、センサ信号をより高精度に処理することができる。
このように、公知の半導体集積回路を構成するAD変換器として、先の実施の形態1〜6のいずれかのAD変換器を適用することができる。
実施の形態8.
本実施の形態8では、公知の回転検出装置を構成する半導体集積回路として、先の実施の形態7の半導体集積回路300を適用する場合について説明する。
図12は、本発明の実施の形態8における車両401を示す構成図である。図12に示す車両401は、車輪402と、半導体集積回路300を有する回転検出装置403とを備える。回転検出装置403は、例えば、車輪402の回転軸など、車両401に搭載される回転機器の回転軸を検出する。
ここで、回転検出装置403など、車載用の各種検出装置は、低燃費の要求から、高精度かつ低消費電力で動作することが必要である。各種検出装置を構成する半導体集積回路として、先の実施の形態7で説明した半導体集積回路300を用いることで、このような必要性が満たされる。
このように、公知の回転検出装置を構成する半導体集積回路として、先の実施の形態1〜6のいずれかのAD変換器を備えた半導体集積回路300を適用することができる。
以上のように、実施の形態8によれば、公知の回転検出装置を構成する半導体集積回路として、先の実施の形態1〜6のいずれかのAD変換器を備えた半導体集積回路を適用するように構成されている。これにより、Rail−to−Rail入力電圧範囲を有しつつ、ミッシングコード発生や単調性喪失のないAD変換器を備えた回転検出装置を実現することができる。
なお、本発明の実施例として、実施の形態1〜8を説明したが、本発明は、実施の形態1〜8の各構成に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態1〜8の各構成を適宜組み合わせたり、各構成に一部変形を加えたり、各構成を一部省略したりすることが可能である。
101、111、115、201、202 コンパレータ、102、112 ADC制御回路、103 記憶装置、104、114 補正回路、116、222、223 多数決回路、300 半導体集積回路、301 増幅回路、302 AD変換器、303 デジタル回路、310 センサ、401 車両、402 車輪、403 回転検出装置。

Claims (5)

  1. グランド電圧から電源電圧までの全入力電圧範囲を有するコンパレータと、ADC制御回路と、補正回路と、記憶装置と、を備え、
    前記コンパレータは、
    前記グランド電圧よりも高く前記電源電圧よりも低い第1入力電圧から、前記電源電圧までの範囲で正常な比較動作を実行可能なNMOS差動入力段を有する第1コンパレータと、
    前記グランド電圧から、前記第1入力電圧よりも高く前記電源電圧よりも低い第2入力電圧までの範囲で正常な比較動作を実行可能なPMOS差動入力段を有する第2コンパレータと、
    入力電圧の大きさと前記補正回路の動作状態に応じて、前記第1コンパレータの出力か、前記第2コンパレータの出力か、を選択する出力選択回路と
    を有して構成され、
    前記補正回路は、
    前記第1コンパレータおよび前記第2コンパレータがともに正常な比較動作を実行可能な、前記第1入力電圧以上であり前記第2入力電圧以下の入力電圧の領域に相当する共通領域内の同一入力電圧に対する、前記第1コンパレータを用いた場合の第1AD変換値と、前記第2コンパレータを用いた場合の第2AD変換値とを前記ADC制御回路を介して事前に取得し、前記同一入力電圧に対して得られた前記第1AD変換値および前記第2AD変換値に基づいて補正値を算出し、前記記憶装置に事前に記憶させておき、
    前記補正値に基づく補正処理を実行することで、前記第1AD変換値と前記第2AD変換値とのオフセット誤差を抑制し、前記全入力電圧範囲において前記オフセット誤差が抑制された後のAD変換値を出力する
    AD変換器。
  2. 前記補正回路は、
    前記第1AD変換値と前記第2AD変換値との差分を前記補正値として算出しておき、
    前記補正値を加算または減算する補正処理を実行することで、前記第1AD変換値と前記第2AD変換値とのオフセット誤差を抑制する
    請求項1に記載のAD変換器。
  3. 前記補正回路は、
    前記同一入力電圧に対する理想的なAD変換値を理想値としてあらかじめ保持しており、
    前記第1AD変換値と前記理想値との差分を第1補正値として算出しておき、
    前記第2AD変換値と前記理想値との差分を第2補正値として算出しておき、
    前記第1AD変換値に対しては前記第1補正値を加算する補正処理を実行し、前記第2AD変換値に対しては前記第2補正値を加算する補正処理を実行することで、前記第1AD変換値と前記第2AD変換値とのオフセット誤差を抑制する
    請求項1に記載のAD変換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のAD変換器を備えた半導体集積回路。
  5. 請求項4に記載の半導体集積回路を備えた回転検出装置。
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