JP6592716B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
メダル投入口は、通常、上方を向いて開口し、メダル投入口の後方に立設される背部と、メダルをメダル投入口に向けてガイド可能な溝部などを周辺に備える。
また、メダル投入口の近傍に発光手段を備える遊技機が提案されており(例えば、特許文献1)、この遊技機では、クレジット数の減少に伴い発光態様を変化させるようになっている。
前扉1aは、図1、図2に示すように、スロットマシン1の筐体1bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この正面には、遊技者に操作される複数の操作手段などが設けられている。
また、メダルの貯留・払い出し行うメダル払出装置7が設けられ、払い出されたメダルはメダル払出口7bを介して遊技者に提供される。
また、メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口21より投入されたメダルがメダルセレクタ2bを介してホッパー7aに誘導される。
主制御部10は、CPUなどを備えるコンピュータとして構成され、例えば、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー3に対する傾動操作を検知すると、各リール41の回転を開始させる。
また、これと同時に、再遊技役、小役などの当選役を抽選により決定する内部抽選処理を実行し、各リール41の回転中において、各停止ボタン5に対する押下操作を検知すると、抽選結果に対応した図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール41の停止制御を行う。
また、主制御部10は、停止した各リール41に表された縦方向に連続する3つの図柄の組合せを判定し、小役に対応する図柄の組合せでの停止を判定したときには、所定数のメダルを払い出すようにメダル払出装置7を制御する。
副制御部12は、主制御部10と同様にCPUなどを備えるコンピュータとして構成され、主制御部10から送信される制御コマンドに基づいて表示器8、スピーカ9、枠ランプ11、投入口ユニット2に備える投入口ランプ24などの演出出力手段を制御して(図3参照)、スロットマシン遊技に同期した演出を行わせる。
このような構成を有するスロットマシン1は、以下に示すように、メダル投入口21の周辺が全体的に光る投入口ユニット2を備えている。
投入口ユニット2は、図4〜7に示すように、ベース部材20、透光性ユニット22、投入口センサ23、投入口ランプ24、溝部用金属プレート25、背部用金属プレート26などから構成されている。
例えば、投入口ランプ24を取り付けるためのランプ固定部201、透光性ユニット22を取り付けるためのユニット固定部202、投入口センサ23を取り付けるためのセンサ固定部205などが形成されている。
また、ネジ穴等の形成された前扉固定部204を備え、この前扉固定部204を介して投入口ユニット2が前扉1aに取り付けられる。
また、ベース部材20には、メダルを投入可能に上方に向けて開口されたメダル投入口21と、メダル投入口21の後方に配置され、メダル投入口21の後面に沿った壁面203aを有する背部203が形成されている。
このような透光性ユニット22は、外装部材22aと内装部材22bとを備えている。
また、外装部材22aは、メダル投入口21に向けてU字状に延設された溝部221と、溝部221を挟むように対向する側壁部222(222a、222b)とを備え、全体的には半円球(ドーム)状体にU字溝を延設したような形状を有している。このような形状により、複数のメダルをメダル投入口21の長手方向と平行になるように溝部221に重ねて並べるとともに、メダル投入口21に向けて複数のメダルを押し込むことにより、複数のメダルが溝部221及び側壁部222によりガイドされながらメダル投入口21に誘導され、機内に投入されることになる。
また、遊技者が接触する外装部材22aの表面は滑らかに形成されるものの、裏面には線模様、ダイヤカット、梨地模様などの凹凸形状(拡散手段)を備え(図7参照)、投入口ランプ24からの光を拡散可能に構成されている。
凸部221a〜221cは、凹部221dに対して高く形成された部分であり、本実施形態では、溝部221に沿って三つの凸部221a〜221cが形成されている。
三つの凸部221a〜221cはほぼ同じ幅を有するものの、中央の凸部221bは左右の凸部221a、221cよりも長く形成されている(図6(b)参照)。
また、各凸部221a〜221cは、溝部用金属プレート25に形成されるスリット251に嵌合するようになっている。
凸部221a〜221cと凹部221dの高低差は、溝部用金属プレート25の厚みより小さく形成され、溝部用金属プレート25の上に載置されたメダルが凸部221a〜221cに接触しないようになっている。
なお、本実施形態では、凹部221dに対して高く形成された凸部221a〜221cを設けたが、凸部221a〜221cを設けない構成(溝部221を凹凸のない曲面)としてもよい。
内装部材22bは、外装部材22aの内側に嵌合可能に形成され、溝部221に嵌合する嵌合凹部223と、側壁部222(222a、222b)に嵌合する嵌合凸部224(224a、224b)と、嵌合凹部223の一部を切り欠いた切欠部225とを備えている。
また、内装部材22bは、外装部材22aの内側に対向する面が滑らかに形成されるものの、裏面には線模様、ダイヤカット、梨地模様などの凹凸形状(拡散手段)を備え(図7参照)、投入口ランプ24からの光を拡散可能に構成されている。
このように、透光性ユニット22を、外装部材22aと内装部材22bの二重構造とすることで、以下のような効果がある。
このような構成において、外部から外装部材22aを介してLEDチップ241の発光面を見たときには、LEDチップ241の発光面が視認されることなく、照射面となる外装部材22a全体が光るように見えることが望ましい。
そのためには、外装部材22aの表面とLEDチップ241の発光面との距離、すなわち、光路長が長い方が好ましい。しかしながら、外装部材22aの表面とLEDチップ241の発光面の距離は、最小で約10mm(LEDチップ241の発光面と溝部221)、最大で20mm(LEDチップ241の発光面と側壁部222の最大高さ)となっている。
このような構成では、照射面となる外装部材22a全体が光るように見えるほどの光路長を確保することはできない。
また、さらに拡散効率を高めるために、内装部材22bの外装部材22aの内側に対向する面にも、凹凸形状を設けることもできる。また、外装部材22aと内装部材22bの凹凸形状のピッチを変えることもできる。さらに、凹凸形状に代えて又は加えて、合成樹脂に拡散手段として拡散剤(例えば、ラメ、乳白剤など)を混入させることもできる。
投入口ランプ24は、図3に示すように、副制御部12と接続され、各LEDチップ241がスロットマシン遊技に同期して点灯(消灯、点滅も含む以下同じ)制御される。
複数のLEDチップ241は、フルカラーLEDからなり、それぞれ個別に点灯制御可能な接続形態を有している。
例えば、グループ241aに属するLEDチップ241は、透光性ユニット22を平面視したときに(図6(b)参照)、左側の側壁部222aに対応する位置に配置されている。
また、一方、グループ241dに属するLEDチップ241は、右側の側壁部222bに対応する位置に配置されている。
また、グループ241bに属するLEDチップ241は、図6(b)に示すように、溝部221形成された三つの凸部221a〜221cのうち左側の凸部221aに対応する位置に配置されている。
また、グループ241cに属するLEDチップ241は、図6(b)に示すように、溝部221形成された三つの凸部221a〜221cのうち右側の凸部221cに対応する位置に配置されている。
また、グループ241a及びグループ241bに属するLEDチップ241に属するLEDチップ241のみを点灯させることで、透光性ユニット22の左側が発光するように見せることができ、グループ241c及びグループ241dに属するLEDチップ241のみを点灯させることで、透光性ユニット22の右側が発光するように見せることができる。
溝部用金属プレート25は、例えば、ステンレス製の金属プレートを、溝部221の形状に沿って湾曲プレス成形するとともに、打ち抜き加工によりスリット251を形成したプレス加工品である。
このような構成により、図6(b)に示すように、グループ241bに属するLEDチップ241から出射される光は、主に左側の凸部221aさらにはスリット251aを介して外部に照射され、グループ241cに属するLEDチップ241から出射される光は、主に右側の凸部221cさらにはスリット251cを介して外部に照射されることになる。
さらに、グループ241b及びグループ241cに属するLEDチップ241から出射される光が合成されて、中央の凸部221bさらにはスリット251bを介して外部に照射されることになる。
また、溝部用金属プレート25は、平面視において(図6(b)参照)、スリット251の長手方向に対して直交するようにメダルを立てた状態で、メダルをスリット251に押し付けても、メダルの押し付け面が凸部221a〜221cに接触しないような厚みを有している。
このように、溝部用金属プレート25が溝部221を覆うことにより、溝部221をメダルの摺動による摩耗から防御しつつも、スリット251を設けることで、発光面として作用する溝部221の照明効果が減退されることを防止することができる。
例えば、図7(a)に示すように、溝部用金属プレート25は、溝部221とメダル投入口21との境界部分(エッジ部分)であって、溝部221の終端まで被覆している。これにより、境界部分がメダルによる摩耗から保護される。
また、図7(b)に示すように、溝部用金属プレート25をメダル投入口21内に向けて僅かに突出させることもできる。これにより、メダル投入口21の背部203との対向面がメダルによる摩耗から保護される。
さらに、図7(b)に示すように、溝部用金属プレート25をL字状に折り曲げ形成し、境界部分(エッジ部分)全体を被覆することもできる。
背部用金属プレート26の反射面261は、磨き等により鏡面として構成され、LEDチップ241から出射される光が、遊技者側に向けて反射される。
これによりLEDチップ241の発光に伴い、透光性ユニット22全体が光るように見えるだけでなく、背部用金属プレート26が光るように見え、投入口ユニット2全体が光るように見せることができる。
また、反射面261は、図7に示すように、メダル投入口21の一面(背面)を構成していることから、メダルの摺動による摩耗から背部203を保護することができる。
また、投入口センサ23は、図3に示すように、副制御部12と接続され、副制御部12によってメダルの投入の有無が検出される。
この投入口センサ23は、メダルセレクタ2bとは異なり、スロットマシン遊技の開始に必要なメダル数を検出する機能(カウント機能)はなく、メダル投入口21から投入されるメダルの有無や、メダルの通過時間を検出する機能を有している。
また、メダル通過時間よりも長く点灯させることにより(例えば、検知タイミングから一定時間点灯)、メダルの連続投入が検出されると、その連続投入の期間に亘ってLEDチップ241を点灯状態とすることもできる。
このような副制御部12の発光制御は、スロットマシン遊技の進行や結果とは無関係に行うことができ、例えば、クレジットが満タンのときや、リール4の回転中にメダルが投入され検知信号が副制御部12に入力されたときにも、上記の発光制御を行うこともできる。
例えば、スロットマシン1がボーナス遊技状態になったときに、ボーナス遊技の進行に合わせてLEDチップ241を所定の態様で点灯させることもできる。
また、スタートレバー3の操作に基づいて内部当選処理が実行され、ボーナスに当選したときに、停止ボタン5の操作タイミングで、LEDチップ241を点灯させることもできる。また、ボーナスに当選したゲームにおいてボーナスに対応する図柄の組合せでリール41が停止しなかった場合、次のゲームを実行するためにベットボタン2aが操作されたときには、そのタイミングでLEDチップ241を所定の態様で点灯させることもできる。
このように、投入口センサ23からの検知信号ではなく、他の操作手段からの操作信号の入力タイミングで、LEDチップ241を点灯させることで、遊技者を驚かせることができる。また、このようにスロットマシン遊技の結果に関連してLEDチップ241を発光させることにより、遊技者が発光に期待を持つようになる。
例えば、図8に示すような発光態様制御処理を副制御部12に行わせることで、スロットマシン遊技の結果に関連する発光態様を継続させることができる。
まず、投入口センサ23からの検知信号の入力の有無を判定する(S1)。入力がないときには(S1−No)、処理を終了する。
検知信号の入力があると判定したときには(S1−Yes)、他の操作手段からの操作信号に基づく発光態様の制御中か否かの判定を行う(S2)。操作信号に基づく発光態様の制御中であれば(S2−Yes)、その発光態様での制御を継続し(S3)、制御中でなければ(S2−No)、メダルの検知信号の入力ごとにLEDチップ241を点灯させるなどの検知信号に基づく態様での発光制御を行う(S4)。
このような発光態様制御処理の実行により、投入口センサ23からの検知信号が入力されても、他の操作手段からの操作信号に基づく遊技の結果に関連する発光態様を継続させることができる。
また、溝部221にスリット251(開口部)を有する溝部用金属プレート25(耐摩耗性部材)を備えることにより、メダルの摺動による摩耗から透光性ユニット22を保護しつつ、開口部251からの光の照射を確保することができる。
本実施形態のスロットマシン1によれば、従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
また、透光性ユニット22を外装部材22aと内装部材22bの二部材で構成したが、三部材以上でもよく、一部材でもよい。
発光手段としてLEDを用いたが、電球などのその他の発光手段を用いることもできる。
また、耐摩耗性部材として金属を用いたが、メッキ、ガラスコーティングなどその他の耐摩耗性部材を用いることもできる。
また、反射部材として金属を用いたが、メッキなどその他の反射部材を用いることもできる。また、反射部材に耐摩耗性部材と同様な開口部を設けることもでき、背部にLEDなどの発光手段を内蔵することもできる。
また、投入口ユニット2を、正面又は平面から見たときに(図6参照)、左右対称又は左右非対称に形成することもできる。
メダルは通常右手で持って投入されることから(遊技者の多くは右利き)、右側の側壁部222が手で覆われてしまう。そうすると、グループ241c及び241dに属するLEDチップ241を点灯させても目立たない。そこで、投入口センサ23からメダルの検知信号が入力されているときには、グループ241c及び241dに属するLEDチップ241を消灯させる。これにより、省力化を図ることができる。
2 投入口ユニット
21 メダル投入口
22 透光性ユニット
221 溝部
22a 外装部材
22b 内装部材
23 投入口センサ
24 投入口ランプ
241 LEDチップ(発光手段)
25 溝部用金属プレート(耐摩耗性部材)
26 背部用金属プレート(反射部材)
10 主制御部
12 副制御部(発光態様制御手段)
Claims (6)
- メダルを機内に投入可能なメダル投入口を備える遊技機において、
光を照射する発光手段と、
メダルを前記メダル投入口に向けてガイド可能な溝部を有し、前記発光手段を覆う透光性ユニットと、
前記溝部の底面に設けられ、メダルの摺動に対して耐摩耗性を有するとともに所定の開口部として、少なくとも第1開口部及び第2開口部が形成された耐摩耗性部材と、を備え、
前記発光手段として、少なくとも第1発光手段及び第2発光手段を有し、
前記第1開口部に対応する位置に前記第1発光手段が配置され、
前記第2開口部に対応する位置に前記第2発光手段が配置される
ことを特徴とする遊技機。 - 前記透光性ユニットへの遊技者の接触を検知可能な接触検知手段を備え、
前記接触検知手段による検知に基づいて前記発光手段を消灯可能である
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記メダル投入口に投入されたメダルを検知するメダル検知手段から入力される検知信号に基づいて前記発光手段の発光態様を制御する発光態様制御手段を備え、
前記第1開口部は前記溝部における左側壁部寄りに設けられるとともに、前記第2開口部は前記溝部における右側壁部寄りに設けられ、
前記発光態様制御手段は、前記検知信号を検知したときに、前記第1開口部に対応する位置に設けられる前記第1発光手段を点灯させる一方、前記第2開口部に対応する位置に設けられる前記第2発光手段を消灯させる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 - 前記透光性ユニットは、
遊技者が接触可能な外装部材と、前記外装部材と前記発光手段との間に配置される内装部材と、を備え、
前記外装部材と前記内装部材は、光を拡散する拡散手段を有し、
前記発光手段からの光は、前記外装部材と前記内装部材を通して外部に照射される
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記メダル投入口に投入されたメダルを検知するメダル検知手段から入力される検知信号に基づいて前記発光手段の発光態様を制御する発光態様制御手段を備え、
前記発光態様制御手段は、
ボーナス状態が発生している場合に、前記発光手段を特定態様で発光させる制御を実行可能であるとともに、
前記発光手段を特定態様で発光させる制御を実行しているときに、前記メダル検知手段から前記検知信号が入力されても当該検知信号に基づく制御は実行せずに、前記発光手段を特定態様で発光させる制御を継続する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記メダル投入口に投入されたメダルを検知するメダル検知手段から入力される検知信号に基づいて前記発光手段の発光態様を制御する発光態様制御手段を備え、
前記発光態様制御手段は、
所定の操作に係る操作信号に基づいて前記発光手段の発光態様を制御可能であり、
前記操作信号に基づく発光態様には、遊技の結果に関連する発光態様を含み、
前記検知信号に基づく発光態様には、遊技の結果に関連する発光態様を含まず、
前記操作信号に基づいて前記発光手段の発光態様を制御しているときに前記検知信号が入力された場合には、前記検知信号に基づく発光態様の制御を行うことなく、前記操作信号に基づく発光態様の制御を継続する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
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