JP6592668B1 - 金属切削屑圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の金属切削屑圧縮装置は、請求項1に記載のように、投入された切粉を受けるホッパーと、ホッパーから送られてきた切粉を破砕する破砕機構と、破砕された切粉を圧縮シリンダー機構に送り込む移送機構と、移送された切粉を圧縮成形室内で圧縮成形する圧縮シリンダー機構を備えてなり、前記破砕機構は内側に向かって通常は互いに逆方向に回転する一対の回転軸と、前記各回転軸の軸方向に厚みを有する一対の破砕刃群を有し、これらのうちのいずれか一方の回転軸を駆動する第一の電動機の主軸が前記回転軸に直交する第一の駆動機構と、他方の回転軸を駆動する第二の電動機の主軸が前記他方の回転軸に直交し、第一の電動機と同じ向きで第一の電動機がない回転軸端側に配置した第二の電動機からなる第二の駆動機構と、前記破砕刃群は第一の駆動機構に連なる破砕刃群と鋏状に係合する前記第二の駆動機構に連なる破砕刃群とで構成したことである。
本発明の金属切削屑圧縮装置は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の金属切削屑圧縮装置において、一対の破砕刃群は複数の円盤状の破砕刃と前記破砕刃の外周上に複数の突起を有しており、破砕刃群への異物の噛み込みを検出する検知機構を設けるとともに、一対の破砕刃群を駆動する各々の電動機の作動を制御する制御機構を設け、前記検知機構で金属切削屑に異物が混入したと検出された場合に、前記各々の電動機を一旦停止さて混入した異物を前記破砕刃群の突起で受け止めて係止し、装置の外側寄りに配置した破砕刃群を駆動する電動機のみを、金属切削屑を破砕する際の破砕刃群の回転方向とは反対方向に破砕刃群を駆動すべく構成したことである。
本発明の金属切削屑圧縮装置は、請求項3に記載のように、請求項1乃至請求項2に記載の金属切削屑圧縮装置において、一対の破砕刃群のうち、装置の外側寄りに配置した破砕刃群を駆動する電動機が、金属切削屑を破砕する際の破砕刃群の回転方向とは反対方向に破砕刃群を駆動する際に、金属切削屑を破砕する際の破砕刃群の回転方向の回転速度に対して反対方向に破砕刃群を駆動する際の回転速度が同一でないように構成したことである。
本発明の金属切削屑圧縮装置は、請求項4に記載のように、請求項2乃至請求項3に記載の金属切削屑圧縮装置において、一対の破砕刃群のうち、装置の外側寄りに配置した破砕刃群を、装置の内側寄りに配置した破砕刃群よりも低くなるように構成したことである。
以下に、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
本発明の金属切削屑圧縮装置は、図1乃至図3に示すように、工作機械から排出される切粉を受けるホッパー2と、ホッパー2の直下にあり切粉を破砕して小さくする破砕機構3と、破砕されて小さくなった切粉を圧縮シリンダー機構5に移送する移送機構4と、切粉を圧縮し排出する圧縮シリンダー機構5と、圧縮シリンダー機構5の液圧を生成する液圧ポンプ・モーター装置21と、液圧を制御する液圧制御弁17と、図示しない制御部6と、構造物を支える外枠と、内部を遮蔽するパネルを備えたものである。
図1乃至図3に示すように、本発明の金属切削屑圧縮装置1は、略立方体形状で図示しない遮蔽パネルで外側を囲まれており、その上部に圧縮シリンダー機構5の液圧シリンダー部分が突出した外観となっている。各遮蔽パネル同士の合わせ部12個所には、構造物の重量や負荷を支えるために外枠部材が溶接などで組み立てられている。各遮蔽パネルは、各々対向する外枠部材にビスなどでねじ止めされているが、外枠部材に一部を引っ掛ける構造としてもよい。本装置1の上部の外枠には、さらに圧縮シリンダー機構5の重量を支える補強部材が付加されている。また、本装置1の中段には、破砕機構3を支える補強部材が付加されている。本装置1の上部には、遮蔽パネルとしての天板に、切粉を一時貯留するホッパー2が形成されている。なお、ホッパー2には上方に向かって更に開口部を大きくする延長ホッパー部材を設けてもよい。
破砕機構3は、図4乃至図7および図9に詳細を示すとおり、二本の回転軸31と、各々の軸を支える軸受35と、破砕モーター装置24の動力で回転軸31を経てキーなどを介して駆動される複数の破砕刃32と、隣り合う破砕刃32同士の間隔を規制する間隙規制部材33と、回転軸31の一端に取り付けられ破砕刃32をキーなどを介して駆動する破砕モーター装置24と、軸受35と破砕モーター装置24を取り付けるボックス34で構成されている。ボックス34は、図示しない締め付けボルトにより、外枠の補強部材に破砕機構3全体として取り付けられている。
図2乃至図3に示すように、破砕刃32から落下する全ての切粉を受けとめるように幅広で、圧縮成形室12の上部に設けた開口部に向かって幅狭になる平面視で三角形乃至五角形状の移送板71と、移送板71をボックス34に取り付ける移送板71に溶接結合されているプレート72と、プレート72とボックス34を結合するボルト類で構成されている。なお、プレート72は移送板71と溶接構造としているが、ボルト結合でもよいし一体構造としてもよい。また、プレート72とボックス34はボルト結合に代えて溶接構造としてもよい。移送板71は圧縮成形室12上部に設けた開口部に向かって傾斜して取り付けられている。移送板71の縁には移送板71からの切粉の飛び出しを防ぐ縦壁が略垂直方向に所定の高さで設けられている。
図2乃至図3示すように、圧縮シリンダー機構5は本装置1の上部に位置する液圧シリンダーと、液圧シリンダー内の図示しない液圧ピストンと一体的に動作する圧縮プランジャー11と、上部に切粉が投入される開口部を有する圧縮成形室12と、底穴14の有無を切り換えできる底板13と、底板13の直下にあり片方に切り換えシリンダー15が取り付けられ液圧シリンダーの液圧によって発生する圧縮力を受け止める反力部材18と、前記液圧シリンダーと反力部材18を結合する4本の支柱と、液圧ポンプ・モーター装置の一部に取付られている液圧制御弁17で構成されている。圧縮プランジャー11と圧縮成形室12は、組み付け時に各々の芯ずれが発生しないように初期位置では上部で僅かな隙間をもって勘合している。
図10乃至図11に示すように、外枠に対して破砕機構3を傾斜させて配置することも有効である。この場合の破砕機構3の作動および異物の排出作動は同じであるが、装置の外側寄りにある破砕刃が内側にある破砕刃よりも低く配置されるので、破砕刃32同士の交差位置から異物がほとんど持ち上げられることなく機外に排出されるので、突起37で拘束が難しい小さくて軽い異物でも容易に排出することが出来る。
2 ホッパー
3 破砕機構
4 移送機構
5 圧縮シリンダー機構
6 制御部
11 圧縮プランジャー
12 圧縮成形室
13 底板
14 底穴
15 切り換えシリンダー
17 液圧制御弁
18 反力部材
21 液圧ポンプ・モーター装置
22 金属切削屑(切粉)
23 圧縮成形品
24 破砕モーター装置
31 回転軸
32 破砕刃
33 間隙規制部材
34 ボックス
35 軸受
37 突起
38 円盤外径(突起の歯底円径)
51 アダプター
52 パルサーリング
53 回転検知センサー
71 移送板
72 プレート
73 異物排出トレー
Claims (4)
- 投入された金属切削屑を受けるホッパーと、ホッパーから送られてきた金属切削屑を破砕する破砕機構と、破砕された金属切削屑を圧縮シリンダー機構に送り込む移送機構と、移送された金属切削屑を圧縮成形室内で圧縮成形する圧縮シリンダー機構を備えた金属切削屑圧縮装置において、前記破砕機構は内側に向かって通常は互いに逆方向に回転する一対の回転軸と、前記各回転軸の軸方向に厚みを有する一対の破砕刃群を有し、これらのうちのいずれか一方の回転軸を駆動する第一の電動機の主軸が前記回転軸に直交する第一の駆動機構と、他方の回転軸を駆動する第二の電動機の主軸が前記他方の回転軸に直交し、第一の電動機と同じ向きで第一の電動機がない回転軸端側に配置した第二の電動機からなる第二の駆動機構と、前記破砕刃群は第一の駆動機構に連なる破砕刃群と鋏状に係合する前記第二の駆動機構に連なる破砕刃群とで構成されたことを特徴とする金属切削屑圧縮装置。
- 一対の破砕刃群は複数の円盤状の破砕刃と前記破砕刃の外周上に複数の突起を有しており、破砕刃群への異物の噛み込みを検出する検知機構を設けるとともに、一対の破砕刃群を駆動する各々の電動機の作動を制御する制御機構を設け、前記検知機構で金属切削屑に異物が混入したと検出された場合に、前記各々の電動機を一旦停止させ混入した異物を前記破砕刃群の突起で受け止めて係止し、装置の外側寄りに配置した破砕刃群を駆動する電動機のみを、金属切削屑を破砕する際の破砕刃群の回転方向とは反対方向に破砕刃群を駆動することで装置外に排出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の金属切削屑圧縮装置
- 一対の破砕刃群のうち、装置の外側寄りに配置した破砕刃群を駆動する電動機が、金属切削屑を破砕する際の破砕刃群の回転方向とは反対方向に破砕刃群を駆動する際に、金属切削屑を破砕する際の破砕刃群の回転方向の回転速度に対して反対方向に破砕刃群を駆動する際の回転速度が同一でないように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の金属切削屑圧縮装置
- 一対の破砕刃群のうち、装置の外側寄りに配置した破砕刃群を、装置の内側寄りに配置した破砕刃群よりも低くなるように配置したことを特徴とする請求項2乃至請求項3に記載の金属切削屑圧縮装置。
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